JPH02245661A - ジアザテトラシクロ化合物の酵素免疫測定法、及びそれに使用される化合物 - Google Patents

ジアザテトラシクロ化合物の酵素免疫測定法、及びそれに使用される化合物

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JPH02245661A
JPH02245661A JP6567589A JP6567589A JPH02245661A JP H02245661 A JPH02245661 A JP H02245661A JP 6567589 A JP6567589 A JP 6567589A JP 6567589 A JP6567589 A JP 6567589A JP H02245661 A JPH02245661 A JP H02245661A
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Akira Suzuki
昭 鈴木
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Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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Fujisawa Pharmaceutical Co Ltd
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  • Nitrogen And Oxygen Or Sulfur-Condensed Heterocyclic Ring Systems (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は、特定のジアザテトラシクロ化合物の酵素免
疫測定法に関するものであり、またその方法に使用され
る化合物に関するものである。
(従来の技術) ジアザテトラシクロ化合物のうち FR66972$ で表わされる化合物は、抗腫瘍活性を持った抗性物質で
あり、癌の治療に役立つ有用な化合物である〇 式4で表わされる化合物(以下、FR66973という
)は、これを薬剤として用いた場合、大量に投与すると
、骨髄の機能を阻害するというような副作用を示す。こ
の副作用は、この化合物の血中濃度が高くなるほど顕著
となる。従って、副作用を低くおさえるためには、血中
濃度を低くしなければならない。しかし、血中濃度が低
くなりすぎると、肝腎の薬効も低下する。そこで、この
化合物を薬剤として使用するには、血中濃度を適当な範
囲内にあるように注意しつつ投与する必要がある。
現在用いられている抗癌抗性物質の血中濃度を参考にす
ると、FR66978を投与した患者の血中濃度をモニ
ターするためには、定量限界がlnp//n!程度の定
量法を確立することが必要である。
PR8897Bは、単位重量あたり同量投与しても、人
によって血中濃度を興にする。それは、人によって吸収
、分布、代謝、排泄等の機能が異なるからである。その
ほか、併用する他の薬剤によっても異なることがある。
だから、FR66973を投与する場合には、血中濃度
を測定して、その結果に基づいて投与量を定めるのが、
良い効果をもたらすことになる、と考えられる。
他方、FR68973は、分子中に3個のアセチル基を
含むが、このうち2個のアセチル基は血中で離脱しやす
いことが知られている。すなわち、FR66973は、
アセチル基を離脱してFR68980 で表わされる化合物となる0この脱アセチル化反応は迅
速に行われ、その半減期はヒト血液中で2分位である。
こうしてアセチル基が離脱して生成された式3の化合物
(以下、FR66980という)は、なおアセチル基1
個を含んでいるが、比較的体内で安定であって、アセチ
ル基を容易に離脱させない。その上に、FR66980
はFR66973と同様に抗臘瘍活性を持っている。
そこで、FR68973の血中濃度を測定する代わりに
〜それよりも安定なF1a 8980の血中濃度を測定
することが考えられた。ところが、FR66980は、
有機溶媒によって抽出できないので、ガスクロマトグラ
フィによってその濃度を測定することができない。また
、FR66980は、紫外線検出器で感度よく検出でき
ないので、高性能液体クロマトグラフィによってその濃
度をil+定することができない。さらに、FR869
80は、高感度に抗菌活性を示すような感受性菌が見出
されていないので、バイオアラ七イ法によってその濃度
を測定することもできない。従って、今亥ではFR88
980の血中濃度を測定するに適した方法がなかった。
(発明が解決しようとする課1[) この発明は、FR66979を副作用なく薬剤として投
与するために、FR86980の血中濃度を簡単迅速に
、且つ正確に測定できる方法を確立しようとしてなされ
たものである。
(課題を解決するための手段) この発明者は、上記の課題を解決するために、FR66
980の血中濃度を酵素免疫的に測定する方法を確立し
ようと企てた。ところが、FR66980は、それ自身
が抗原性を持たないので、そのままでは抗体を得ること
ができない。そこで、この発明者は、FR66980の
色々な誘導体を合成し、これをハプテンとして用い、こ
れに蛋白を結合させて、抗原性を付与することを試みた
。すなわち、FR66980の誘導体と蛋白との複合体
を動物に投与して、抗体を作成した。
また、この発明者は、こうして得た抗体の性質を調べる
ために、FR66980の誘導体を酵素で標識して酵素
標識体を作り、これを上述の抗体と抗原抗体友応を行わ
せて、その比活性を検討した。
また、抗体と酵素標識体及びFR66980とを混合し
て、FR66980が酵素標識体と抗体との結合をどの
程度阻害するかを検討した。こうして、抗体に対するF
R66980と酵素標識体との競合性を調べた。その結
果、一般式 で表わされる化合物のうち、Rが である化合物を用いると、FR68980を認識し、酵
素1111体とFR66980との敏感な競合反応を行
わせることができることを見出した。この発明は、この
ような知見に基づいてなされたものである。
(発明の要旨) この発明は、 で表わされる化合物と蛋白との結合体を動物に投与して
生成させた抗体、 MBA−FR900482 で表わされる化合物に酵素を結合させてなる酵素標識体
、及び FR68980 で表わされる化合物を含有する被検体とを混合し、抗原
抗体反応を行わせたのち、抗体と結合した酵素標識体と
、抗体と 結合していない酵素標識体とを分離し、その
何れかの酵素活性を測定し、被検体中の式8で表わされ
る化合物を定量することを特徴とする、式3で表わされ
るジアザテトラシクロ化合物の酵素免疫測定法を要旨と
するものである。但し、nは、工ないし6の整数を表わ
す。
また、この発明は、上記の酵素免疫測定法に用いられる
試薬をも含んでいる。その試薬の発明は、試薬oo:上
記の式1で表わされる化合物と蛋白との結合体を動物に
投与して生成 させた抗体。
試薬(Y):式2で表わされる化合物と酵素とを結合さ
せた酵素標識体。
との少なくとも2種の試薬により構成されることを特徴
とする、式3で表わされるジアザテトラシクロ化合物の
酵素免疫定量用キットを要旨とするものである。
さらに、式1及び式2で表わされる化合物は、文献未記
載の化合物であるから、この発明は、式1及び式2で表
わされる化合物自体をも含んでいるO まず、式1で表わされる化合物の製造方法からの培養液
から得られたFR900482に、N−マレオイルアミ
ノ脂肪酸を反応させることにより、次式に従ってこれを
作ることができる。
す (FR900482) (反応1) 上記の式中nm3のも+7)(MABA−FR9004
82)を得るには、N−マレオイルアミノ脂肪酸として
、N−マレオイルアミノプチリックアシドを用いる。
式2の化合物は、式1の化合物と同様に、FR9004
82にm−マレロイル安息香酸を反応させることにより
、次式に従って合成することができる。
ア七チルメルカプトサクシニックアンハイドライドであ
る。
例えば、蛋白として牛血清アルブミン(B S A)を
用いて、S−ア七チルメルカプトサクシニックアンハイ
ドライドにより、式1の化合物と蛋白との結合体を作る
には、下記の式で示すような反応を行わせる。
式1の化合物に蛋白を結合させるには、式1の化合物中
のマレイミド基を利用する。この場合、マレイミド基と
反応し得る架橋剤を介して結合させる。蛋白としては、
アルブミン、グロブリン、ゼラチン、ヘモシアニン等を
使用することができる。また、架橋剤としては、蛋白の
種類に応じて色々なものを使用することができる。架橋
剤として好ましいのは、フハク醗の誘導体、例えばS 
−υ (反応8) υ (反応8) 上式に従って合成された蛋白との結合体は、これを適当
なアジュバント剤と混合し、この混合物を動物に投与し
て血清を採取するという、公知の処理によって抗体を得
ることができる。この抗体はすなわち試薬Xの主成分で
ある。この場合の動物としては、モルモット、ウサギ、
山羊、羊等を用いることができる。また、これらの動物
に投与するには、皮下注射、筋肉注射によることができ
る0 他方、酵素標識体を作るには、式2の化合物MBA−F
R900482に、公知の方法に従って酵素を結合させ
る。その結合には、両者を直接結合させることもできる
が、また架橋剤を介して結合させることもできる。酵素
としては各種のものを使用することができる。例えば、
ペルオキシダーゼ、β−ガラクトシダーゼ、アルカリホ
スファターゼ、グルツースオキシダーゼ、アセチルコリ
ンエステラーゼ、グルコース−6−リン酸脱水素酵素、
リンゴ醸脱水素酵素、ウレアーゼ等を使用することがで
きる。それらのうちで、好ましいのはβ−ガラクトシダ
ーゼである。
酵素としてβ−ガラクトシダーゼ(β−gal)を用い
、これを式2の化合物MBA−FR900482と結合
させる場合の反応を式で示すと、下記のとおりである。
す MBA−FR900482 こうして得られたFR900482−β−galは、酵
素標識体である。これが試薬Yの主成分である。
酵素免疫測定を行うにあたっては、被検体中のFR86
980と試薬Yとを試薬Xに対して競合的に抗原抗体反
応を行わせる。その後、被検体中の抗体と結合している
酵素標識体(すなわちバウンド部分)と、抗体と結合し
ていない酵素標識体(すなわち7リ一部分)とを分離す
る。このB/F分離を容易にするために2つの公知方法
を用いることができる。その1つは、抗体それ自身を不
溶化しておく方法であり、他の1つは、第2抗体を用い
て抗体を不溶化しておく方法である。前者の方法は、抗
体を固定化して固体としておく方法である。後者の方法
は、抗体に対する第2抗体を泪意し、抗原抗体反応の前
後に第2抗体を加えて、抗体を不溶化しておく方法であ
る。
前者の方法により抗体を不溶化するには、細菌m胞壁、
天然の不溶性多糖類、化学処理したデキストランゲル、
寒天ゲル、プラスチックビーズ、アクリルアミドゲル、
ガラスビーズ、微細金属粉などを用いることができる。
第2抗体は、例えば式1で表わされる化合物と蛋白との
結合体をモルモットに注射して、FR66980の抗体
を得た場合に、モルモットのイムノグelフIJンを家
兎に注射して得た抗モルモットイムノグロブリン家兎血
清を、第2抗体として使用することができる。
第2抗体は、通常溶液状態で用いられることが多いが、
これを不溶化しておくこともできる◇この場合の不溶化
には、前述の細菌の細胞壁などを使用することができる
。このように、第2抗体を不溶化しておくと、その使用
量が少なくて済み、また反応時間を短かくすることがで
きる。
B/F分離を行ったのち、沈澱又は上清の何れかの酵素
標識体の酵素活性を測定する。例えば、沈澱中の酵素活
性を測定するには、沈澱に基質を加えて酵素反応を一定
の条件下で進行させたのち、これを停止させて、その間
に行われた基質の変化を測定する。その測定は、基質の
種類に応じて適当な手段を用いる。例えば、基質から生
じた化合物が螢光を発する場合には、螢光光度計を用い
て螢光強度の変化を見るのが便利であり、また基質から
生じた化合物が紫外線吸収を示す場合には、紫外線吸収
光度計を用いるのが好都合である。実際には、FR66
980の濃度と螢光強度又は吸光度との関係を予じめグ
ラフとした標準曲線図を作成しておき、実測して得た螢
光強度又は吸光度から、直ちにFR68980の濃度を
求めることができるようにするのが便利である。
(発明の効果) この発明に係る酵素免疫測定法は、血漿100fi!程
度の少量を使用するだけで、測定可能である。従って1
fIt!以上を必要とする高性能液体クロマトグラフィ
による方法に比べると、この発明方法は実施が容易であ
る。また、この発明方法は、イヌ、ラット、マウスの血
漿に対しても適用できるが、とくにヒトの血漿に対して
正確な結果が迅速に得られる利点を持っている。血漿だ
けでなく、ヒトの尿を採取して、尿に対してこの発明方
法を実施することもできる。
また、この発明に係る定量用キットは、上述の酵素免疫
測定法を実施するに必要な試薬を提供することになるか
ら、測定を容易にする上で大きな利益をもたらす。さら
に、この発明に係る化合物のMABA−FR90048
2とMBA−FR900482とは、上述の酵素免疫測
定法を実施するに必要な材料の中間体として有用なもの
である。
以下に実施例を述べて、この発明をさらに具体的に説明
する。
以下の実施例で緩ml’!!Aというのは、リン酸緩衝
液(100mM/l、pH7,4)に、11あたり0.
1 MのNaC1と、1mMのMgC!、と、12のN
aN、とを含んだ溶液である。また、緩衝液Bは、緩衝
液Aに0.1%の牛血清アルブミンを含ませたものであ
る。
実施例1 この実施例では、弐1の化合物中でnが3の化合物 を作った。
まず、 で表わされる化合物321■(1m no りと、で表
わされるN−マレオイルアミ/ブチリックアシド188
〜(1m mo I)とをモレキニラーシープで乾燥し
たテトラヒドロフラン70−に溶解し、水冷下でジシク
ロカルボジイミド206〜(1mmo りを加えた後4
℃で72時間攪拌した。その後、不溶性の沈澱をp去し
、溶液を濃縮乾固した。
残渣をアセトニトリルとエチルエーテルとの混合溶剤中
で沈澱させて、白色粉末を得た。この粉末は、各種薄層
クロマトグラフィで1スポツトとして現われた。また、
これが式5の化合物であることは、第二次イオン質量分
析法により確認した。
SIMS;m/e  487、CM+1:l”実施例2 この実施例では、実施例1で得られた式5の化合物と牛
血清アルブミン(B S A)との複合体を作った。そ
の合成手順は、反応8で示すとおりである。
すなわち、まず、BSAに架橋剤としてS−アセチルメ
ルカプトサクシニックアンハイドライド(AMS)を結
合させ、この架橋剤に式4の化合物を結合させた。その
詳細は次のとおりである。
まず、200〜のBSAを0.2 Mのリン酸緩衝液φ
H7,O) 5 rntに溶解し、窒素ガスの気流下で
、これにS−アセチルメルカプトサクシニックアンハイ
ドライド(AMS)1251ngを徐々に添加し、その
後窒素気流下に25℃で1時間攪拌を続けた。こうして
得られた反応液を脱イオン水で平衡化した七ファデック
スG−75カラム(ファルマシアファインケミカルズ社
製)  (2h5X40cm)に通して精製した。カラ
ムから溶出されたAMS−BSAを凍結乾燥して、粉末
113〜を得た。BSAに導入されたSH基の数をE 
11man法によって測定したところ、125H/BS
A 1分子であった。
次に、AMS−BSAの30mtを0.1 MのNH,
OH水溶液0.5 meに溶解し、25℃で30分間放
置し、その後これに8Mの尿素を含んだ0.02 Mの
リン酸緩衝液ωH7,D)の&〇−を加えた。この溶液
を、実施例1で得た式5の化合物(MBA−FR900
482)の7.81F+9が100/Ilのアセトニト
リルに溶解されている溶液に添加し、室温で80分間攪
拌した。
この反応液を、3Mの尿素が含まれた0、 1 Mのリ
ン醗緩衝液争H7,O)で平衡化した七ファデックスG
−75カラム(15X45(Mll)に通し、式5の化
合物(MABA−FR900482)どBSAとの複合
体(以下、これをFR900482−BSAという)を
精製した。この複合体について紫外線スペクトルにより
、BSA1分子あたりに含まれるFR900482のモ
ル数を求めたところ、&4であった。
実施例8 この実施例では、酵素としてβ−ガラクトシダーゼを眉
い、MBA−FR900482からさきに述べた反応4
に従ッテ酵素漂識体(FR−900482−β−gal
)を作った。その詳細は次のとおりである。
まず、MBA−FR900482の合成から説明する。
3211FIF (1mM)のFR900482と21
7 #(1mM)のm−マレオイルベンゾイックアシド
を乾燥したテトラヒドロフラン50m/に溶解し、水冷
下で2061FlF(1mM)のジシクロへキシルカル
ボジイミドを加えたのち、4℃で48時間攪拌して反応
させた。
その後、不溶性の沈澱を一過し、声液を濃縮乾固し、次
いでアセトニトリルとエーテルの混合溶剤から白色の沈
澱を得た◇得られた粉末は、各種薄層クロマトグラフィ
処理において1スざットを示した。また、こうして得た
化合物がMBA−FR900482であることは、ツイ
ールドブソープション質量分析法により確認した。
FDMS;m/e  520、M+ 次いでMBA−FR900482の酵素標識体を次のよ
うにして作った。0.5 ffvのβ−ガラクトシダー
ゼ(0,1131ngの蛋白;0.21nM)を1!n
lの0.1 Mリン酸緩衝液(pH7,0)に溶解して
溶液とした。また、上で得たMBA−FR900482
の5−5 )’9’ CLo、5nbDを100fi/
のアセトニトリルに溶解して得た溶液に、上の溶液を加
えて室温で80分間攪拌して反応させた。この反応液を
緩衝液Aにより平衡化したトー1−バールHW−55@
ソー社製)(15X45cMR)のカラムクロマトグラ
フィ処理して精製し、緩衝液Aにより溶出して各7ラク
シヨンに分けた。
各フラクションの酵素活性を調べ第1図のグラフを得た
。このうち、比活性の高いフラクション43から47の
ものを酵素免疫測定用に選んだ。
この場合、活性の測定は次のように行った。まず、5p
lの酵素稀薄溶液を、基質としての0.3 mMの4−
メチルウンベリフェリル−β−D−ガラクトサイド溶液
100声Eに37℃で80分間インキュベートしり。そ
の後、これを0.1MのNa、Co3溶液2.、Odを
加えて反応を停止した。この溶液を360nmの波長で
励起し、450nmの螢光により螢光光度計で測定した
。1分間に基質1)Lmを加水分解する酵素量を1活性
単位とし、複合体の量はβ−ガラクトシダーゼの活性単
位によって示すこととした。
第1図中で、Oは各7ラクシヨンの1/l O00溶液
50,111を用いた場合の複合体の酵素活性を示し、
ムはFR66980が存在しない場合に酵素免疫測定に
よって得られた酵素活性を示し、・は5npのFR66
980が存在した場合に、同様に酵素免疫測定によって
得られた競合的な酵素活性を示している。
実施例4 この実施例では、実施例2で得たFR900482−B
SAを用いて抗FR66980抗血清を得た。その詳細
は次のとおりである。
まず、実施例2で得たFR90Q482−BSAを抗原
とし、これを等体積のフロイント完全アジェバントと混
合し、ホモジナイザー(ポリトロン)によってエマルジ
1ンとした。抗原的0.3■を含んだこの複合体をモル
モットの背中約10ケ所に皮下注射し、さらに大腿部筋
肉2ケ所に筋肉注射した。その後、2週問おきにこの複
合体を先の半量づつ同様に注射した。注射直前に血清を
少量眼窩静脈叢より採取し、55℃で30分間加熱後、
抗体力僅の測定まで一30℃で保存した。
実施例5 この実施例では、実施例3で得た酵素標識体FR900
482−β−galと、実施例4で得た抗FR6698
0抗血清とを用い、さらに第2抗体を用いて抗原抗体5
反応を行った。その詳細は次のとおりである。
第2抗体としては、米国、カリホルニア、リッチモンド
のバイオランド・ラボラトリーズが販売しているイムノ
ビームと呼ばれる商品を用いた。
この商品は、モルモット免疫グロブリンを兎に注射して
得た抗モルモット免疫グロブリンを主体とするものであ
って、これをポリアクリルアミドビーズに固定して得た
面相化抗体である。この第2抗体50gを緩衝液Bの5
0jd中に懸濁した。
抗FR66980抗血清とFR900482−β−ga
lとを緩衝液Bで稀釈した。FR66980標準溶液(
脱イオン水で稀釈したものでO〜200■/mにわたる
)の501と、100バのヒト血漿と、50111のF
R900482−β−gal(36μユニツトと、抗血
清の30000倍i液50p1とを、マイクロスビッツ
に取りよ(混合したのち、25℃で15時間インキエベ
ートした0次いで、この反応液に上述のイムノビームの
懸濁液50alを加え、さらに25℃で1時間インキエ
ベートした。その後、1分間に1000011転で5分
間遠心分離をして、上清を吸引除去し、あとに沈澱とし
て抗体と結合した酵素標識体を得た。この沈澱を1mの
緩衝液Bで2回洗浄した。
その後、この沈澱を0.3mMの4−メチルウンベリフ
ェリル−β−D−ガラトサイド100I11で覆い、酵
素反応を37℃で30分間行った。その後、0、1 M
のNa、CO3溶液2mを加えて酵素反応を停止させた
。この反応液を36(ln+*の波長で励起し、450
n−の蛍光により蛍光光度計で測定した。その結果を第
2図に示す。
実施例に の実施例では、FR66980測定用のキットを作った
(1)  F R66980標準曲線用サンプル。
1■のFR66980を10−のメスフラスコに入れ、
水に溶解して1mg/10mに調整したものを標準溶液
とした。
この標準溶液を水で稀釈し、例えば100150.20
.5.2.1.0.5■Z111等のFR66980水
溶液を作り、これを検量線検体とする。
この溶液は、測定時まで4℃で保存する。
(2)酵素I識体 実施例3で製造したFR900482−β−gal  
100dを緩衝液Bloodで稀釈し、これを100m
容量の褐色びんに詰める。この溶液は、測定時まで4℃
に保存したが、6ケ月以上安定である。
(3)抗体 実施例4で製造した抗FR66980抗血清10.aj
を緩衝I8100dで稀釈し、これを100m容量の褐
色びんに詰める。この溶液を測定時まで4℃に保存した
が、6ケ月以上安定である。
(4)第2抗体 ウサギ抗モルモットIgGとして大日本製薬社製のマー
セラ20(登録商標)又はノイイオラッド社製イムノビ
ーズ(登録商標)を用1.%る。
(5)基賞 半井化学社製の4−メチルウンベリフェリル−β−O−
ガラクトシドの粉末を水に溶解し、0.3mM1液を作
製して褐色びんに入れる。この溶液は、測定時まで4°
Cに保存したが、6ケ月以上安定である。
(6)反応停止液 0.1MのNazCO1溶液を作り、これをびんに詰め
て反応停止液とする。
実施例7 実施例6で得たFR66980測定用キツトを用い、次
の手順に従うてヒト血漿中のFR66980を測定した
検量線作製のため、健常人より得たヒトブランク血漿1
00dに、FR66980の検量線検体各50111、
酵素標識体50パ、抗FR66980抗血清504を加
えた。これをよく攪拌し、次いで、25℃で15時間イ
ンキエベートした0次いで、第2抗体(ウサギ抗モルモ
ットIgC;)50パを加えた後、25℃で1時間イン
キエベートした。その後、遠心分離して抗血清と結合し
た酵素標識体を沈澱として得た。
この沈澱に基質溶液100t11を加え、37℃で30
分間インキエベートした。その後、反応停止液2dを加
え、酵素反応を停止し、生じた蛍光を励起波長360n
m、蛍光波長450omで蛍光強度を測定し、図2と同
様なFR66980の検量線を作製した。
検体測定の時は、FR66980標準溶液の代わりに、
水60dを加えて同様の操作を行い、検量線よりFR6
6980の濃度を求める。
実施例8 この実施例では、尿中のFR66980の濃度を測定し
た。実施例6で調整したキットを用い、実施例7のヒト
血漿の代わりに、水で10倍に稀釈した尿を検体として
用い、同様の操作でヒト尿中FR66980の濃度を測
定した。
作製した検量線の結果を第3図に示す。
【図面の簡単な説明】
第1図は、実施例3で得た酵素標識体の各フラクシツン
と酵素活性との関係を示したグラフである。第2図は、
実施例5で得たFR66980の検量線図である。第3
図は、実施例8で得たヒト尿中FR66980の検量線
図である。 特許出願人 藤沢薬品工業株式会社 第1図 第5図 フラフシjン1え (り、0pptl/試験噌)

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)下記の式1で表わされる化合物と蛋白との結合体
    を動物に投与して生成させた抗体、下記の式2で表わさ
    れる化合物に酵素を結合させてなる酵素標識体、及び下
    記の式3で表わされる化合物を含有する被検体とを混合
    し、抗原抗体反応を行わせたのち、抗体と結合した酵素
    標識体及び抗体と結合していない酵素標識体とを分離し
    、その何れかの酵素活性を測定し、被検体中の式3で表
    わされる化合物を定量することを特徴とする、式3で表
    わされるジアザテトラシクロ化合物の酵素免疫測定法。 ▲数式、化学式、表等があります▼(式1) 但し、nは1〜6の整数を表わす。 ▲数式、化学式、表等があります▼(式2) ▲数式、化学式、表等があります▼(式3)
  2. (2)抗体と結合した酵素標識体と、抗体と結合してい
    ない酵素標識体とを分離するに際し、抗体を第2抗体に
    より不溶化することを特徴とする、特許請求の範囲第1
    項に記載の方法。
  3. (3)蛋白がアルブミン又はグロブリンである、特許請
    求の範囲第1又は第2項記載の方法。
  4. (4)動物がモルモットである、特許請求の範囲第1−
    3項の何れか1つの項に記載の方法。
  5. (5)被検体が血漿又は尿である、特許請求の範囲第1
    −4項の何れか1つの項に記載の方法。
  6. (6)試薬(X):式1で表わされる化合物と蛋白との
    結合体を動物に投与して生成させた抗体。 試薬(Y):式2で表わされる化合物と酵素とを結合さ
    せた酵素標識体。 との少なくとも2種の試薬により構成される、ことを特
    徴とする、式3で表わされるジアザテトラシクロ化合物
    の酵素免疫定量用キット。但し、式1、式2及び式3は
    前述のとおりである。
  7. (7)試薬(X)を細菌の細胞壁、天然の不溶性多糖類
    、化学処理したデキストランゲル、寒天ゲル、プラスチ
    ックビーズ、アクリルアミドゲル、ガラスビーズ、微細
    金属粉により、不溶化したことを特徴とする、特許請求
    の範囲第6項に記載する定量用キット。
  8. (8)試薬(X)が第2抗体により不溶化されているこ
    とを特徴よする、特許請求の範囲第6項に記載する定量
    用キット。
  9. (9)式 ▲数式、化学式、表等があります▼ で表わされる化合物。但しRは▲数式、化学式、表等が
    あります▼ 又は▲数式、化学式、表等があります▼を表わし、nは
    1〜6 の整数を表わす。
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