JPH02245223A - 窒素弗化物含有排ガスの処理方法 - Google Patents

窒素弗化物含有排ガスの処理方法

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JPH02245223A
JPH02245223A JP1066409A JP6640989A JPH02245223A JP H02245223 A JPH02245223 A JP H02245223A JP 1066409 A JP1066409 A JP 1066409A JP 6640989 A JP6640989 A JP 6640989A JP H02245223 A JPH02245223 A JP H02245223A
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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は窒素弗化物含有排ガスの処理方法に関する。更
に詳しくは、窒素弗化物を含有する排ガスを窒化ホウ素
(BN)と接触させる方法、あるいは該接触後のガスを
更に引き続いて水、アルカリ水溶液、鉱酸水溶液の何れ
か一種と接触さヒて、含有する窒素弗化物を無害化する
方法に関する。
三弗化窒素01F2)ガスは超LSI製造の際のドライ
エツチングガス、CVD装置のクリーニングガスあるい
は化学レーザーの弗素源等として、近年特に注目されて
いる有用なガスである。
〔従来の技術〕
NF3ガスは常温では物理的、化学的に安定なガスであ
るが、熱、紫外線、電気放電等の条件下では分解し、分
解生成物として四弗化二窒素(N2F2)、二弗化二窒
素(N2Fり、六弗化二窒素(NtPb)等の窒素弗化
物が生成する。
しかして、NF3ガスを上記用途に使用した場合には、
排ガス中にはこれ等の各窒素弗化物の外に未分解のNP
、も含有している。
NF2ガスは許容濃度がtoppmの毒性ガスであり、
その分解生成物である上記窒素弗化物中には、NFzよ
り更に毒性が強く、かつ爆発性に富むN、F、やN、F
!等のガスが含まれている。
従って、肝、ガスを超LSI製造用ガス等として有効に
使用するためには、排ガス中に含有するこれらの有害な
窒素弗化物を、経済的に許容濃度以下まで除去し無害化
することが不可欠である。
排ガス中の窒素弗化物を無害化する方法として従来は、 (1)炭化水素を燃焼させたバーナー炎中に排ガスを送
入する方法。
(2)排ガスを高温の単体炭素と接触させる方法。
(J、Massonne  et、al、Angew、
Chec78.336(1966))(3)排ガス中の
NPsを塩化アルミニウム、塩化鉄、塩化クロム、臭化
アルミニウム、臭化鉄、臭化クロム等の金属ハロゲンと
反応させる方法(特開昭61−35830公報)。
(4)排ガス中のNF3を銅、ビスマス、砒素、アンチ
モン、鋼鉄等の金属と反応させる方法。
等が知られている。
〔発明が解決しようとする課題〕 しかしながら、(1)の方法では窒素弗化物の分解によ
り弗化水素(IIF)及び窒素酸化物が生成するため、
引き続きこれらの生成物の処理を必要とするが、この処
理が煩雑であるという問題がある。
(2)の方法においては、窒素酸化物と単体炭素を反応
させて窒素(N*)ガスと四弗化炭素(CFa)ガスに
完全に分解するというものであるが、この分解を完全に
行なうためには500°C以上の高温を必要とするので
、場合によっては上記反応が暴走し、爆発の危険を伴う
という問題がある。
(3)の方法では、ハロゲン交換反応により生成する金
属弗化物が金属ハロゲン化物の表面に皮膜を形成するの
で、反応効率が悪く、従って、処理後の排ガス中の窒素
弗化物の残存率が増加するという問題がある。また上記
金属ハロゲン化物の表面に形成された皮膜は、一部剥離
して反応器内にM積したりして、付属する配管等を閉塞
しトラブルの原因ともなる。また上記反応により塩素(
C12)ガスや臭素(Brz)ガス等が発生するので、
これが除去のための処理を必要とするという問題もある
(4)の方法を採用する場合は、使用する金属は空気に
Ill露されていて、その表面に薄い酸化物の皮膜を形
成しているので、予めこれを還元処理する必要がある。
もし該還元処理を省略した場合には、排ガスと金属との
接触温度を高くせざるを得ず、また極めて有害で反応性
に冨む二弗化酸素(OFz)カスが発生する等の問題が
ある。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者等は2.上記課題を解決すべく鋭意検討を重ね
た結果、窒素弗化物含有排ガスを特定の温度でBNと接
触させればOF、等の毒性の強いガスを副生ずることな
く、安全かつ簡便に長時間連続的に上記排ガスが処理で
きることを見い出し、本発明を完成するに至ったもので
ある。
即ち本発明の窒素化合物含有排ガスの処理方法は、該ガ
スを100〜600°Cの範囲の温度においてBNと接
触させることを特徴とするものであり、また、上記の方
法で処理した排ガスを、引き続いて水、アルカリ水溶液
、tfL酸水溶液の何れか一種と接触させることを特徴
とするものである。
〔発明の詳細な開示〕
以下、本発明の詳細な説明する。
本発明は、上記の通り窒素化合物含有排ガスを、100
〜6(10’cの範囲の温度でBNと接触反応させる、
あるいは該接触させたFJF、ガスを水、アルカリ水溶
液、鉱酸水溶液の何れか一種と接触させて、含有する窒
素弗化物を除去する方法である。
本発明においては、窒素化合物含有排ガスとBNとの接
触は通常、例えばカラム等からなる反応容器にBNを充
填し、これに上記排ガスを通気する方法で実施される。
従って、本発明に使用するBNは排ガスの通気による飛
散を防止するため、粒状または顆粒状のものが好ましい
、また、錠剤化されたBNも好適に使用可能である。
本発明で使用するBNは、その結晶形状については特に
限定はなく、何れの形状のものでも使用可能であるが、
その中でも六方晶BN(h−88)が下記の理由により
好ましい。
即ち、h−BNは他の結晶形状のものに比べて、排ガス
との接触温度が低くても窒素弗化物の分解率が高く、か
つ安価であるからである。
本発明においては、排ガスとBNとの接触により、排ガ
ス中の窒素弗化物とBNは上記温度において容易に反応
して、三弗化ホウ素(Oh)と窒素(N2)を生成する
。この反応をNF、を例として示せば、下記(1)式の
通吟である。
BN  十 HFコ  =BFs+Nt   −・−・
・−(1)しかして生成したal13の沸点は−lOO
°C,N*の沸点は一196°Cと何れも気体である。
従って、従来公知の方法の如く、上記反応による生成物
がBNの表面に皮膜を形成することはないので、上記反
応は連続的に良好に維持されるのである。
本発明においては、窒素弗化物含有排ガスとBNとの接
触温度は100〜600°Cの範囲で実施する必要があ
り、好ましくは200〜400°Cである。接触温度が
100°C未満の温度では、(1)式に示す反応の進行
が大幅に低下するので、長時間の接触時間を要するか、
あるいは反応容器を大きくする必要があるので、何れも
不都合である。
逆に、上記接触温度が600℃を越える場合は、反応容
器の材質を配慮する必要が生し、また、熱エネルギーの
損失でもあるので不都合である。
本発明の方法において、(1)式の反応は上記の温度に
おいて速やかに進行するので、窒素弗化物含有排ガスと
BNとの接触時間は短くてよく、10〜20秒程度で十
分であるが、念のため通常30〜60秒程度の時間で実
施される。
かくして処理された排ガスは、次いでこ、れを反応容器
の系外に導き、水、アルカリ水溶液、鉱酸水溶液の何れ
か一種と接触させて、上記BNとの接触により生成した
BFsを、下記の方法によって除去した後大気放出され
る。
即ち、OF、は水と接触すると水に熔解するか、あるい
は下記(2)弐に示すようにホウ酸(HJOi)とフッ
化水素(旺)に分解する。そしてこの生成したHFは下
記(3)式に示すように未反応のah と反応してホウ
弗化水素酸(HBF4)を生成し、排ガスより除去され
る。
Rh + 3)1zQ =HJO3+3tlF(2)8
F3 +  HF  =lIBF4 −−一−−−−−
−−(3)BF、をアルカリ水溶液と接触させると、B
hは先ず下記(4)式に示すように、113803と1
IBF4に分解し、この分解により生成したllBF4
はLi0II、NaOH5にOH、NH4OH等のアル
カリと反応してホウ弗化アルカリ塩を生成する。勿論1
(IBOs もアルカリと反応してホウ酸塩を形成する
48F3+3tlzO=HaBOs +3+IBF、 
−(4)118F、+MOH=MBF4+ 11.0 
、−・−(5)(ただし門は上記アルカリを形成する金
属またはN114の何れかである。) 向上記ホウ弗化アルカリ塩のうち、にBF4は水に難溶
性であるので本発明ではアルカリとしてKO)Iを使用
するのが好ましい、またN a OItと水酸化カルシ
ウム(Ca(OH) t Jの混合水溶液も好適に使用
することができる。
Bhと硫酸(11□504)、硝酸(IINO3)、燐
酸(H3PO4)等の鉱酸水溶液とを接触させるとBF
、は鉱酸水溶液に吸収溶解される。尚、この際の鉱酸水
溶液は高濃度が好ましい。
尚、上記排ガスと水、アルカリ水溶液あるいは鉱酸水溶
液との接触温度は、通常、常温付近で実施するのが好ま
しい、また、接触時の排ガスの圧力も特に限定はなく、
常圧付近が操作が簡便であるので好ましい。
上記接触の形態としては、水またはアルカリ水溶液の場
合は、ガススフラッパーまたはこれらの水溶液中にバブ
リング等を行なって使用するのが簡便な方法であ・るの
で好ましい。
鉱酸水溶液との接触の場合は、該鉱酸水溶液中に排ガス
をバブリングさせるのが好ましい。
かくして処理された排ガスは、窒素弗化物の濃度が許容
濃度10ppm以下まで除去され無害化されているので
、そのまま大気放出することができるのである。また、
BNとの接触により生成したBhも、上記の水、アルカ
リ水溶液あるいは鉱酸水溶液との接触により、実質的に
完全に除去されるのである。
尚、本発明で対象とする窒素弗化物含有排ガス中の、該
窒素弗化物の濃度は特に限定はなく、例えば100%の
NFiガスでも、本発明の方法により容品に許容濃度以
下に無害化されるのである。
更に付言するならば、CvD装置のクリーニングガスや
ドライエツチングガスとして、フロンガス1?−13(
モノクロロトリフルオロメタン)、フロンガスR−1,
4(テトラフルオロメタン)、フロンガスR−23(ト
リフルオロメタン)、フロンガスR−115(モノクロ
ロペンタフルオロエタン)、フロンガスR−116(ヘ
キサフルオロエタン)、フロンガスR218(オクタフ
ルオロプロパン)、等の各種フロンガス、あるいは四弗
化ケイ素(S4Fa)等のガスも使用される場合がある
。従って、本発明で処理する窒素弗化物含有排ガス中に
は、これら各種フロンガスやSiF、ガスも含有してい
る場合があるが、本発明においてはこれらのガスが含有
されていても、何ら影響なく窒素弗化物は除去されるの
で差し支えない。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明を更に具体的に説明する。
実施例1 内径25麺麺、高さ2001I!Iのステンレス鋼製カ
ラムに粒状のh−BNを充填(充填高さ170+m■)
した後、外部からヒーターにより加熱しカラム内温度を
250〜260°Cに維持した。しかる後、NF、ガス
(純度99.99容量%以上)をION l /hの?
JLiiで上記カラムに通気し、上記温度で24時間連
続的に処理を行なった。
処理されたガスを2時間毎にサンプリングし、ガスクロ
マトグラフィーで分析した結果は、NFzの濃度はi 
ppm以下であり、NF3は掻めて良好に分解されてい
ることが判る。
実施例2 実施例1で処理されたガスを、引き続き、内径200m
l11、高さ10100Oのガススフランバー式洗浄塔
の塔底に導き、塔頂より水を2j!/m111の流量で
スプレーし、向流によってガスの洗浄を行なった。
塔頂より排出されたガスをガスクロマトグラフィーにて
経時的に分析した結果は、排出ガスの主成分はN、で、
NF、の濃度はi p1111以下であった。また、実
施例1により生成したBhは検出されなかった。
実施例3 実施例1で使用したカラムに、粒状のh−BNを充填(
充填高さは実施例1と同じ)した後、NF、濃度40 
容1 %、prtFtar! 2 容量%、NZ′a度
58容1の組成のガスを、実施例1と同様にION l
 /hの流量で通気してガスの処理を24時間行なった
。(ただし、カラム内温度は200〜210 ℃に保持
)しかる後、上記で処理されたガスを引き続き実施例2
で使用した洗浄塔の塔底に導き、塔頂より濃度10重量
%のN a O11水溶液を2f/l1inの流量でス
プレーして、ガスの洗浄を行なった。
塔頂より排出されたガスを、実施例2と同様にガスクロ
マトグラフィーで分析した結果は、排出ガスの主成分は
Ntであり、NF5の濃度はl ppH以下、lhF、
及び叶、は検出されず、ガス中の窒素弗化物は極めて良
好に除去されていることが判る。
実施例4 実施例1で使用したカラムに、h−BNにかえてウルツ
1iBNを充填し、またカラム内の温度を350℃に変
更した以外は、実施例1と全く同一の条件にてNF、ガ
スの処理を行ない、しかる後、実施例2と全く同一の条
件で、上記で処理されたガスの洗浄を行なった。洗浄後
のガスをガスクロマトグラフィーで分析した結果は、実
施例2と同様に排出ガスの主成分はN、であり、NF、
+の濃度はl I)11111以下と、NF、は極めて
良好に除去されていることが判る。
実施例5 内径200111I、高さ500m5+のタンクに濃度
50重量%のLSL水溶液(液面の高さ300mm)を
入れ、該タンクの底部に設けられたバブリング管(分散
管)に実施例1で処理されたガスを導き、バブリングさ
せてガスの洗浄を行なった。洗浄後のガスをガスクロマ
トグラフィーで分析した結果は、実施例2と同様に排出
ガスの主成分はN!であり、NI+ffの濃度は1ρp
−以下と、NFIは極めて良好に除去されていることが
判る。
〔発明の効果〕
以上詳細に説明した如く、本発明は窒素弗化物を含有す
る排ガスをBNと特定の温度で接触させる、あるいは、
該接触させた排ガスを引き続いて水、アルカリ水溶液、
鉱酸水溶液の何れか一種と接触させるという筒便な方法
である。
本発明の方法で処理された排ガスは、含有する有害な窒
素弗化物が実施例に示す如く、実質的に完全に除去され
ているので、そのまま大気中に放出しても安全であり、
環境上に何ら悪影響を及ぼすことはないのである。
また、本発明の方法は上記のような方法であるので、極
めて効率よく、かつ経済的に排ガス中の窒素弗化物を無
害化することができる。従って、本発明はNF3の用途
拡大に寄与することは勿論、ひいては、半導体の製造等
の産業に極めて大きく貢献するものである。
特許出願人 三井東圧化学株式会社

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1)窒素弗化物を含有する排ガスを100〜600℃の
    範囲の温度において窒化ホウ素と接触させることを特徴
    とする窒素弗化物含有排ガスの処理方法。 2)窒素弗化物を含有する排ガスを請求項1項記載の方
    法で処理した後、引き続いて水、アルカリ水溶液、鉱酸
    水溶液の何れか一種と接触させることを特徴とする窒素
    弗化物含有排ガスの処理方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61204025A (ja) * 1985-03-06 1986-09-10 Central Glass Co Ltd Nf↓3の除害方法

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS61204025A (ja) * 1985-03-06 1986-09-10 Central Glass Co Ltd Nf↓3の除害方法

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