JPH02243362A - 感熱転写プリンター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、多数の発熱抵抗体を主走査方向に並設してな
るサーマルヘッドにより、移動されている印写紙に対し
円形状のドツトを転写させるようにして画像形成を行な
うようにした感熱転写プリンターに関する。

［従来の技術］ 感熱転写型プリンターでは、熱溶融性あるいは熱昇華性
のインクを塗布してなるインクシートが印写紙に重ね合
わせられた上で、上記インクシート中のインクがサーマ
ルヘッドの加熱作用により溶融あるいは昇華されて印写
紙側に選択的に転写され、これにより記録が行なわれる
ようになっている。上記サーマルヘッドは、画像記録情
報に応じた熱パターンを発生するように多数の印写用発
熱抵抗体を主走査方向に向かってライン状に備えており
、一定の電力を備えかつ一定の時間幅を有する加熱用パ
ルスが上記各発熱抵抗体のそれぞれに対して印加される
ことにより１ドツトごとの転写が行なわれるようになっ
ている。一方印写紙は副走査方向に移動されることによ
り送り動作が行なわれており、この印写紙上に円形状の
ドツトが多数回繰り返し転写されることによって画像形
成が行なわれるようになっている。

［発明が解決しようとする課題］ ところが上述のように印写紙が副走査方向に移動されな
がら各ドツトの印写が行なわれる場合には、第９図に示
されるように各転写ドツトが印写紙移動方向である副走
査方向に延びてしまい、印写紙の移動方向に長軸を有す
る楕円状に転写ドツトが形成されてしまう。すなわち第
８図に示されるように、１つのドツトを形成する基準時
間をΔｔｌ、とするとき、この基準時間Δｔ０の全時間
にわたる時間幅を有する加熱用パルスを上記サーマルヘ
ッドの各印写用発熱抵抗体に印加させるとともに、１つ
の転写ドツトの主走査方向（χ方向）のドツト径Δｘ、
を正規の値Δｘ。になさしめるように上記加熱用パルス
の電力を基準電力Ｐ０に設定する場合には、印写紙移動
方向である副走査方向（ｙ方向）における各転写ドツト
のドツト径Δｙ□が、主走査方向（χ方向）における各
転写ドツトのドツト径Δｘ１より大きくなってしまう。

このように各転写ドツトが楕円に形成されてしまうと、
縦線の太さと横線の太さとが異なることとなって画質の
低下を招来することとなる。

このような問題を解消すべく、印写紙を間欠移動させて
真円形状のドツトを得るようにした提案もあるが、この
提案では印写速度が低下されるという問題がある。

そこで本発明は、印写速度を低下させることなく真円形
状のドツトを良好に得ることができるようにした感熱転
写プリンターを提供することを目的とする。

［課題を解決するための手段］ 上記目的を達成するため本発明は、主走査方向に多数並
設されてなるサーマルヘッドの各発熱抵抗体のそれぞれ
に対して一定の時間幅を有しかつ一定の電力を備える加
熱用パルスを印加させることにより、副走査方向に移動
されつつある印写紙に対し円形状のドツトを転写させ、
これを多数回繰り返すことにより画像形成を行なうよう
にした感熱転写プリンターにおいて、１つの転写ドツト
を形成する基準時間をΔｔ０とするとともに、この基準
時間Δｔ０の間加熱用パルスを印加し続けた場合に主走
査方向のドツト径Δｘ、を正規の値Δｘ。になさしめる
加熱用パルスの基準電力をＰｏとするとき、一つの転写
ドツトにおける副走査方向のドツト径Δｙ工が主走査方
向のドツト径Δｘ１に一致されかつ上記主走査方向のド
ツト径Δｘ、が正規の値Δｘ。に一致されるように、前
記基準時間Δ１ｏより短い時間幅Δｔ１および前記基準
電力Ｐ０より大きい電力Ｐ工を備える加熱用パルスが、
サーマルヘッドの各発熱抵抗体に印加される構成を有し
ている。

〔作　　用コ 上記構成を有する手＆においては、より短い時間の間に
１つのドツトが転写されるため、印写紙が大きく移動さ
れない間であってかつ熱拡散があまり行なわれない間に
各ドツトの転写が行なわれることとなり、印写紙移動方
向である副走査方向（ｙ方向）のドツト径が正規の値Δ
ｙａ　（”Δｘ０）に縮小されて転写されるようになっ
ている。また熱拡散があまり行なおれない間にドツトの
転写が行なわれることによる主走査方向（χ方向）にお
ける各転写ドツトのドツト径Δｘ□の縮小現象は、より
大きい値に設定されている加熱用電力によって回避され
、主走査方向のドツト径Δｘ□も正規の値Δｚ０にて転
写されるようになっている。

［実　施　例コ 以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細に説明する
。

感熱転写型プリンターにおいては、シート送り出しロー
ルから引き出されたインクシートが、サーマルヘッドと
プラテンドラムとの間の印写部に挾み込まれるとともに
、印写部からさらに引き出されたインクシートは、シー
ト巻き取りロールに巻き取られるようになっている。一
方印写紙は。

上記プラテンドラムの外周表面上に密着されながら一定
速度で印写部に送り込まれている。印写動作が行なわれ
るときにはサーマルヘッドとプラテンドラムとの間の印
写部にインクシートと印写紙とが重ね合わされるように
して密着される。サーマルヘッドは、画像記録情報に応
じた熱パターンを発生する機能を有しており、該サーマ
ルヘッドの発熱作用によってインクシートのインクを印
写紙の印写表面上に選択的に転写させることにより印写
記録動作が行なわれるようになっている。このとき上記
プラテンドラム、インクシートおよび印写紙の王者は、
サーマルヘッドに送られる画像データの１ライン周期に
それぞれ同期して移送されながら印写が行なわれるよう
になっている。

サーマルヘッドの構造が第６図および第７図に示されて
いる。サーマルヘッドの基板１の表面部にはブレース層
２を介して印写用の発熱抵抗体３が設置されている。こ
の印写用発熱抵抗体３は、画像記録情報に応じた熱パタ
ーンを発生するエレメント列を構成するように主走査方
向（χ方向）に向かってライン状に一定のピッチΔｘで
多数並設されている。これらエレメント列を構成する印
写用発熱抵抗体３のそれぞれは、隣接するものの間どう
しの相互作用をなくすために画素ごとに独立した構成に
なされている。またこれら発熱抵抗体３の表面上には一
対の電極４，４が一定間隔をなして対抗配置されている
とともに、その上から保護層５が被せられている。さら
に上記各発熱抵抗体３には、発熱を集中させるためのス
リットがそれぞれ形成されているとともに、発熱部分が
突出されるように形成されており、その突出部分がイン
クシート６側に接触されるようになっている。

上記インクシート６は印写紙７に重ね合わせられている
。

上記各発熱抵抗体３には、１つの転写ドツトを形成する
際において第１図に示されるような加熱用パルスが印加
されている。この加熱用パルスは、１つの転写ドツトを
形成する基準時間Δｔ０より短い時間幅Δｔ工を有する
ものに設定されている。

そして実際の印加動作にあたっては、１つの転写ドツト
を形成する基準時間Δ１ｏの先頭部分に実際の印写を行
なわない一定の非印写時間幅Δｔ２が設けられており、
この非印写時間幅Δｔ２の経過後に上記加熱用パルスが
印加されるようになっている。これによって、より短い
時間の間に１つのドツトが転写されることとなるため、
印写紙が大きく移動されない間であってがっ熱拡散があ
まり行なわれない間に転写ドツトの形成が行なわれるこ
ととなり、第２図に示されるように、印写紙移動方向で
ある副走査方向（ｙ方向）における転写ドツトのドツト
径Δｙ□が正規の値Δｙｎ　＜＝Δｘａ）に縮小されて
転写が行なわれるようになっている。

一方前述した第８図に示されるように、１つの転写ドツ
トを形成する基準時間Δｔ０の時間幅を有する加熱用パ
ルスを印加した場合において、主走査方向（χ方向）の
ドツト径Δｘ１を正規の値Δｘ。になさしめる基準電力
をＰ、とするとき１本実施例における加熱用パルスの電
力Ｐ工は、上記基準電力をＰ。よりやや大きく設定され
ている。

すなわち熱拡散があまり行なわれない間にドツトの転写
が行なわれる場合には、主走査方向（χ方向）における
各転写ドツトのドツト径Δｘ１が縮小されようとするが
、本実施例のように加熱用パルスの電力Ｐ工がより大き
い値に設定されることによって主走査方向（χ方向）に
おける各転写ドツトのドツト径Δｘ、の縮小現象が回避
されることとなり、主走査方向のドツト径Δｘ１も縮小
されることなく正規の値Δｘ。にて転写されるようにな
っている。

このように上記実施例では、副走査方向のドツト径Δｙ
□が主走査方向のドツト径Δｘ、に一致されかつ両ドツ
ト径が正規の値Δｙｏ（＝゛Δｘ。）。

Δｘ。どなるように、サーマルヘッドの各発熱抵抗体３
に印加される加熱用パルスの時間幅および電力の大きさ
が調整・設定されている。したがって上記実施例におい
ては、印写紙移動方向である副走査方向（ｙ方向）のド
ツト径および主走査方向（χ方向）のドツト径のいずれ
もが正規の値になされて等しくなされ、第２図に示され
るような正規の真円形状をなす転写ドツトが形成される
ようになっている。

第３図に示される実施例では、１つのドツトを形成する
基準時間Δｔ０の後部部分に実際の印写を行なわない一
定の非印写時間Δｔ２が設けられており、Δｔ工の時間
幅の加熱用パルスが印加された後に一定の非印写時間が
経過されるようになっている。このようにしても同様な
作用・効果を得ることができる。

第４図に示される実施例は、各転写ドツトに階調性を表
現させるようにしたものである。１つの転写ドツトを形
成する基準時間Δｔ０の先頭部分には実際の印写を行な
わない一定の非印写時間Δｔ２が設けられており、この
一定の非印写時間Δｔ２が経過された後にΔｔ工の時間
幅を有する加熱用パルスが印加されている。さらに上記
Δｔ□の時間幅の加熱用パルスは、前半の固定印加部分
と階調制御部分とから構成されており１階調制御部分の
パルス幅を制御することによって所定の階調を得るよう
にしている。

なおサーマルヘッドにおいては、以前に印写したドツト
による熱的影響の補正を行なう必要がある。第５図（ａ
）には一般の加熱用パルスを与えたときのインクシート
の温度時間変動が表わされているとともに、第５図（ｂ
）には本発明による加熱用パルスを与えたときのインク
シートの温度時間変動が表わされている。これらの各図
中におけるΔＴ、およびΔＴ□は熱の影響を表わすもの
であるが、本発明を適用することによってΔＴ０〉ΔＴ
１とすることができ、これにより前ラインの影響を低減
させることができる。

〔発明の効果］ 以上述べたように本発明は、一定の速度で移動されつつ
ある転写紙に転写されるドツトにおける副走査方向のド
ツト径Δｙ□が主走査方向のドツト径Δｘ１に一致され
かつ両ドツト径が正規の値Δｙ０（＝Δｘ。）、Δｘ。

どなるように、サーマルヘッドの各発熱抵抗体に印加さ
れる加熱用パルスの時間幅および電力の大きさが調整・
設定される構成を採用したから、印写速度を低下させる
ことなく真円形状のドツトを良好に形成させることがで
き、縦線の太さと横線の太さとが異なるような画質の低
下を防止することができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例における加熱用印加パルスの
形状を表わした線図、第２図は本発明により形成された
転写ドツトの形状を表わした平面説明図、第３図および
第４図は本発明の他の実施例における加熱用印加パルス
の形状を表わした線図、第５図（ａ）および（ｂ）はイ
ンクシートの温度変動を表わした線図、第６図および第
７図はサーマルヘッドの概略構成を表わした側面説明図
および平面説明図、第８図は従来における加熱用印加パ
ルスの形状を表わした線図、第９図は従来装置により形
成された転写ドツトの形状を表わした平面説明図である
。 ３・・・印写用発熱抵抗体、４・・・電極、６・・・イ
ンクシート、７・・・印写紙。 （ば　か　１　名） ｂ 図 ・△１゜ 蜘招

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 主走査方向に多数並設されてなるサーマルヘッドの各発
   熱抵抗体のそれぞれに対して一定の時間幅を有しかつ一
   定の電力を備える加熱用パルスを印加させることにより
   、副走査方向に移動されつつある印写紙に対し円形状の
   ドットを転写させ、これを多数回繰り返すことにより画
   像形成を行なうようにした感熱転写プリンターにおいて
   、１つの転写ドットを形成する基準時間をΔｔ＿０とす
   るとともに、この基準時間Δｔ＿０の間加熱用パルスを
   印加し続けた場合に主走査方向のドット径Δｘ＿１を正
   規の値Δｘ＿０になさしめる加熱用パルスの基準電力を
   Ｐ＿０とするとき、 一つの転写ドットにおける副走査方向のドット径Δｙ＿
   １が主走査方向のドット径Δｘ＿１に一致されかつ上記
   主走査方向のドット径Δｘ＿１が正規の値Δｘ＿０に一
   致されるように、前記基準時間Δｔ＿０より短い時間幅
   Δｔ＿１および前記基準電力Ｐ＿０より大きい電力Ｐ＿
   １を備える加熱用パルスを、前記サーマルヘッドの各発
   熱抵抗体に印加してなることを特徴とする感熱転写プリ
   ンター。