JPH0224029Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は風呂装置に関する。

（従来の技術） 従来この種装置として、循環管に、水道水を供
給する給水管及び加温された湯を供給する給湯管
を挿通することにより浴室内に給湯設備を設置す
る工事を簡便としたものは実開昭57−46740号公
報にて知られる。

（考案が解決しようとする問題点） かかる従来装置においては、給水管及び給湯管
が、加温されて体積が膨張した湯を浴槽内に導く
べき上部循環管内に挿通されているので、これが
流路抵抗となつて湯の循環が阻害されるおそれが
有り、またシヤワーを使用する場合に上部循環管
内で加熱されて所定温度より高い温度になつてし
まい火傷等の心配が生じる。

（問題点を解決するための手段） 本考案は、浴槽１内の水を風呂用熱交換器２に
導く下部循環管３Ａと該風呂用熱交換器２で加温
された湯を該浴槽１内に導く上部循環管３Ｂとを
備えて、該循環管３内に、水道水を供給する給水
管４Ａ及び加温された湯を浴槽内の出湯口７に供
給する給湯管４Ｂを挿入する式のものにおいて、
該給水管４Ａ及び給湯管４Ｂを該下部循環管３Ａ
内に挿入させると共に、該下部循環管３Ａに、該
給水管４Ａ及び給湯管４Ｂを他の給湯用熱源器５
に接続する接続口６を設けた。

（作用） 風呂用熱交換器２で加温された湯は上昇し、上
部循環管３Ｂを介して浴槽１内に至る。一方加温
された湯の上昇に伴つて、浴槽１内の冷水が下部
循環管３Ａを介して風呂用熱交換器２に供給され
る。そしてこれは、浴槽１内の水が所望の温度に
沸上がるまで繰り返される。

また水道水は供給する給水管４Ａは下部循環管
３Ａ内に挿通され、該下部循環管３Ａに設けられ
た接続口６から他の給湯用熱源５で加温された後
再び該接続口６から該下部循環管３Ａ内に挿通さ
れた給湯管４Ｂを介して浴室内に設けられた給湯
口７から給湯される。

（考案の効果） 以上説明したように本考案によれば、給水管４
Ａ及び出湯管４Ｂを下部循環管３Ａ内に挿通させ
たので、下部循環管３Ａは上部循環管３Ｂに比し
温度が低く体積膨張がないため、従来装置のよう
に湯の循環が阻害される虞れを防止できる。

また、該下部循環管３Ａに該給水管４Ａ及び給
湯管４Ｂを他の給湯用熱源器５に接続する接続口
６を設けたので、風呂用熱交換器２で加温されて
いる時といない時の給湯管４Ｂへの熱的影響を軽
減することができて、浴槽内の湯温で加熱されて
いるためシヤワー用給水等においては安定した温
度が得られて常に設定温度の給湯が実現できると
共に、給湯用熱源器５として電気温水器等任意の
熱源器を接続できる効果を有する。

（実施例） 下部循環管３Ａは、第２図示の様に、風呂用熱
交換器２に取付けた循環口８と、浴槽１側の図示
しない接続金具と、該接続金具と該循環口８とを
連結する接続管９とから成るもので、前記した接
続口６は該循環口８に設けた、出湯口７としては
浴槽１の内外に出湯する蛇口７Ａとシヤワー７Ｂ
とを設けた。

１０は配管接続箱で、この中に止水栓及び、出
湯口７の切替栓等を収容した。

１１は水道管で配管接続箱１０内に収容した止
水栓を介して給水管４Ａに接続した。給湯管４Ｂ
は同じく配管接続箱１０内に収容した切替栓を介
して蛇口７Ａ及びシヤワー７Ｂに接続した。

１２は止水栓の操作部材、１３は切替栓の切替
つまみで、１４は風呂用熱交換器２及び他の給湯
用熱源器５の運転を制御するリモコンボツクスで
ある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案装置の一部を削除した斜視図、
第２図は、同じく下部循環管の要部拡大断面図で
ある。 １……浴槽、２……風呂用熱交換器、３Ａ……
下部循環管、３Ｂ……上部循環管、４Ａ……給水
管、４Ｂ……給湯管、５……給湯用熱源器、６…
…接続口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 浴槽１内の水を風呂用熱交換器２に導く下部循
   環管３Ａと該風呂用熱交換器２で加温された湯を
   該浴槽１内に導く上部循環管３Ｂとを備えて、該
   循環管３内に、水道水を供給する給水管４Ａ及び
   加温された湯を浴槽内の出湯口７に供給する給湯
   管４Ｂを挿入する式のものでにおいて、該給水管
   ４Ａ及び給湯管４Ｂを該下部循環管３Ａ内に挿入
   させると共に、該下部循環管３Ａに、該給水管４
   Ａ及び給湯管４Ｂを他の給湯用熱源器５に接続す
   る接続口６を設けたことを特徴とする風呂装置。