JPH0224001A - ビルトイン形の主軸

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(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

【発明の詳細な説明】〔産業上の利用分野〕本発明はビルトイン形の主軸に関するものである。

〔従来の技術〕

ビルトイン形の主軸は、一般に、窒化鋼を使用し、−本
の素材から主軸部分とロータ軸を創成して、ロータ軸に
モータのロータを圧入して形成される。

〔発明が解決しようとする課題〕

このため、工作機械の使用時の、ロータの発熱あるいは
、軸受部の発熱にょシ王軸が加熱され、その熱変位によ
って、加工精度を低下させる原因となっている。

また、単に低熱膨張材で主軸部分とロータ軸を一体に構
成し、ロータ軸にロータを圧入した場合ロータの発熱に
よる熱膨張で、ロータとロータ軸の間にゆるみが発生し
、ロータが空転するようになってしまうため、その結合
方法がむずかしい。

本発明の目的は、上記の事情に鑑み、熱変位が少なく、
かつ、回転を確実に伝えられるようにしたビルトイン形
の主軸を提供する１′？−オる。

〔課題を解決するための手段〕

上記の目的を達成するため、本発明においては主軸部分
を低熱膨張材で形成し、ロータ軸をロータの熱膨張率に
近い熱膨張率の材料で形成し、主軸部分とロータ軸を焼
はめして一体化したのち、主軸部分とロータ軸をボルト
で結合した。

〔作　用〕

このような構成とすることにより、ロータとロータ軸の
間のゆるみを防止でき、しかも、ロータ軸と主軸部分の
間に、熱膨張によるゆるみが発生しても、ボルトによっ
て結合されているため、主軸部分に確実に回転を伝達す
ることができる。

〔実施例〕

以下、本発明の一実施例を図面にしたがって説明する。

第１図は、本発明の一実施例を示すもので、同図におい
て、１はビルトイン形の主軸で、工作機械の主軸となる
主軸部分２と、ロータ軸３で構成される。そして、主軸
部分２は、低熱膨張材で形成されている。また、ロータ
軸３は、窒化鋼で形成されている。

また、主軸部分２とロータ軸３は、焼はめにより一体に
結合される。このとき、主細部分２とロータ軸３の軸方
向の端面には、間隔Ｘが設けられている。

４はボルトで、主軸部分２とロータ軸３を結合している
。

５はロータで、ロータ軸３に圧入されている。

６はステータで、ロータ５に外嵌するように配置され、
モータを構成している。

７はスラスト軸受、８はラジアル軸受けで、主軸部分２
を支持している。

このような構成であるから、モータの作動により、ロー
タ５が発熱した場合、その熱はロータ軸３に伝達され、
ロータ５およびロータ軸３が熱膨張する。このとき、ロ
ータ５およびロータ軸３の熱膨張率が近いので、ロータ
５とロータ軸３の間にゆるみは発生しない。

ロータ軸３の熱は、さらに主軸部分２に伝達される。そ
して、ロータ軸３と主軸部分２の熱膨張の差が、焼ばめ
の締代より大きくなると、ロータ軸３と主細部分２の間
にすき間が生じる。しかし、ロータ軸３と主細部分２ｔ
−ボルト４で結合しているので、ロータ軸３の回転は主
軸部分２に確実に伝えられる。

また、ロータ軸３の軸方向への伸びは、間隔Ｘによシ吸
収され、主軸部分２を軸方向に押出すことはない。した
がって、主軸部分２を、たとえばインバーなどの低熱膨
張材で形成することによシ熱膨張による加工精度の低下
を小さくすることができる。

〔発明の効果〕

以上述べた如く、本発明のビルトイン形の主軸によｎば
、主軸部分の熱変位を小さくし、高精度の加工が可能に
なる。また、回転伝達を確実に行なうことができるなど
の効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の一実施例を示すビルトイン形の主軸
の側面部分断面図である。１・・・主軸、　２・・・主細部分、　３・・・ロータ
軸、４・・・ボルト。

【特許請求の範囲】