JPH0223763A - 遠隔監視装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は遠隔監視装置に係り、特にビル内に設けられた
設備機器の異常を電話回線を利用して遠隔の監視センタ
から監視する遠隔監視装置に関する。

〔従来の技術］ 一般に、ビル内に設けられた種々の設備機器は、電話回
線を介して、遠隔地に設けられている監視センタによっ
て常に異常の有無が監視されている。

ここで、この設備機器の一つであるエレベータに異常が
生したとすると、乗客が乗かご内に閉じ込められる缶詰
め事故となることがある。このようなときに閉じ込めら
れた乗客の不安感を和らげるために、乗かご内に設けら
れた非常スイッチと、非常用通話器と、非常スイッチの
操作によって自動ダイヤルをする端末通報器とから成る
非常時外部通報装置が設けられていて、乗客が非常スイ
ッチを投入すると、端末通報器によって自動ダイヤルさ
れ、監視センタとの相互同時通話が可能となリ、これに
よって乗客は、非常用通話器を通して監視センタと通話
することができる。この通報は、電話回線を介して監視
センタ内の受信卓に送られ、通話ができるようになって
いる。

一方、ビル内の他の設備機器に、例えば火災や盗難ある
いはガス漏れなどの異常が生じたとすると、これらも上
述した監視センタから監視するよう構成されている。こ
の種の異常は、それぞれの異常に応じて設けられた異常
検出センサの動作に応じて自動ダイヤルし、遠隔監視装
置へ異常内容を示す信号を通報する。

この遠隔監視装置と先の非常時外部通報装置は、監視対
象がセンサであるか、あるいは非常スイッチ、非常用通
話器であるかという違いこそあれ、基本的には同様の回
路構成となっているため、最近これらの遠隔監視装置に
非常時外部通報装置が組み込まれるようになった。

〔発明が解決しようとする課題〕

従来の遠隔監視装置は上述のような構成となっているが
、この遠隔監視装置にあっては、エレベータの異常およ
びその他の設備機器の異常に対して迅速な処理を要求さ
れるので、その通報は即刻に行なわれなければならない
ものの、エレベータの異常に続いて他の設備機器の異常
が連続的に発生した場合、前者の通報処理が遅れるとい
う問題があった。すなわち、先にエレベータに異常が生
じて乗かご内と監視センタとで通話がなされている間に
、他の設備機器の異常が発生した場合、通話を一旦中断
してセンサによる異常信号を通報する方式なので、この
種の設備機器の異常が連続的に発生すると、通話は中断
し続け、閉じ込められた乗客に不安を抱かせてしまう。

ここでエレベータの故障と設備機器の異常は、エレベー
タ起動不能や停電、また安全回路や電源の異常などが発
生した場合に連続的に検出されることが多い。

本発明の目的は、エレベータの乗かご内と監視センタと
の非常通話の中断時間を短縮すると共に、繁栄、に対応
する必要のある設備機器の異常を迅速に通報することの
できる遠隔監視装置を提供するにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は上記目的を達成するために、ビル側に設けられ
た制御部は、設備機器に設けられると共に優先順位を付
した複数個のセンサを有しており、切換器および電話回
線を介して非常用通話器による通話中、制御部に接続し
た優先順位の高いセンサの異常を検出したとき、監視セ
ンタへ、電話回線に可聴波信号を重畳させ、この可聴波
信号に基づいて両切換器を切替え、ビル側の制御部から
監視センタの制御部へ異常検出信号を送信するようにし
たことを特徴とする。

〔作用〕

本発明による遠隔監視装置は上述の如く構成したため、
ビル側と監視センタ側の両切替器を用いて電話回線で通
話中に、ビル側の制御部に接続した優先順位の高いセン
サが異常を検出すると、通話中の電話回線に可聴波信号
が重畳され、これによって両切替器が切替えられ、両制
御部間での通報が可能となり、ビル側から、ビル側のセ
ンサが検出した異常検出信号を送信することができる。

このように、優先順位が高い異常検出信号だけを送信す
るようにしたので、従来のように全ての異常検出信号を
送信する場合に比べて、通話の中断時間を短くすること
ができ、異常に対して迅速に処理することができる。

〔実施例〕

以下本発明の一実施例を図により説明する。

監視対象となるビル１と監視センタ２とは、電話回線３
を介して連絡されている。ビル１において、乗かご内に
設けられている非常用通話器１１が端末装置ｆ　１２に
接続され、またこの端末装置１２には、エレベータ乗か
ご内の非常スイッチ１５と、異常を検出するセンサとが
設けられており、ここでは例として火災感知器１３と汚
水槽水位異常検出器１４を接続している。

この端末装置１２は、監視センタ２に電話回線３を閉結
する通信部１２１と、切替器１２２と、通話中でも送信
される約１　（ｋＨｚ）の可聴波信号を発生させる可聴
波信号発生器１２３と、非常スイッチ１５や各センサが
動作したことを示す異常検出信号を発生させる異常検出
信号発信器１２４と、これらを制御する制御部１２５と
を備えている。また切替器１２２の共通端子ａは通信部
１２１に、切替端子Ｃは非常用通話器１１と可聴波信号
受発信器１２３とに、切替端子すは異常検出信号発信器
１２４にそれぞれ接続されている。

一方、監視センタ２では非常用通話器２１と報知器２３
が受信率２に接続されている。ここで受信率２２は、監
視センタ２側から電話回線３を制御する通信部２２１と
、切替器２２２と、ビル１からの可聴波信号を受信し応
答する可聴波信号受発信器２２３と、ビル１からの異常
検出信号を受信する異常検出信号受信器２２４と、これ
らの制御を行なう制御部２２５とを備えている。また切
替器２２２の共通端子ａは通信部２２１に、切替端子Ｃ
は非常用通話器２１と可聴波信号受発信器２２３とに、
切替端子すは異常検出信号受信器２２４にそれぞれ接続
されている。

このような構成の遠隔監視装置において、エレベータに
異常が生じ缶詰事故がおきたとする。ここで閉じ込めら
れた乗客は乗かご内の非常スイッチ１５を押す。すると
自動ダイヤルされて、切替器１２２は切替端子Ｃに、切
替器２２２は切替端子Ｃにそれぞれ切替えられる。これ
によって監視センタ２との連絡が可能になり、非常用通
話器１１を通して乗客は自分の置かれた状況を話すこと
ができる。

このような状況において、緊急に対処する必要がある優
先順位の高い信号、例えば火災感知器１３と、優先順位
の低い信号、例えば汚水槽水位検出器１４とが、同時に
作動したとする。するとこれらの異常検出信号が制御部
１２５に加えられる。

これに応じて制御部１２５が可聴波信号発生器１２３を
動作させると、１　（ｋＨｚ）の可聴波信号が電話回線
３に重畳される。この信号の発生時間は、通話音声との
区別ができて通話の支障とならない例えば０．５秒ぐら
いのものである。この可聴波信号を発信した後、制御部
１２５は切替器１２２を切替端子す側に切替え、異常検
出信号発信器１２４から優先順位の高い火災の発生を通
報する体制に入る。

一方、受信器２２側では、音声に重畳された可聴波信号
を可聴波信号受発信器２２３で検出し、それを制御部２
２５に送信する。この信号を受けて制御部２２５は切替
器２２２に対して切替指令を出し、切替端子す側に接続
される。

次に、ビル１側の制御部１２５は、予め記憶された優先
順位に従ってそれぞれ割り付けられた可聴波信号を可聴
波信号受発信器１２３から発信させ、その応答信号を可
聴波信号受発信器１２３で受信して約０．５秒後に異常
検出信号発信器１２４を制御する。これによって、優先
順位の高い火災が先に通報され、制御部２２５を通して
報知器２３から報知される。このための所要時間が約０
．３秒程度である。

続いて、制御部１２５，２２５はそれぞれの切替器１２
２，２２２を切替端子Ｃ側に復帰させ、再び通話状態と
する。

上述した操作、すなわち、通話中の音声に可聴波信号を
重畳させて、−旦通話を中断して優先順位の高い異常検
出信号を通報し、次いで通話状態を復帰させるまでの操
作には、約１秒を要するだけである。それゆえに乗かご
内の乗客の通話を実質的に中断することなく、優先順位
の高い異常を順次監視センタ２に通報することができ、
迅速な処置を望むことができる。

なお、ビル１側の非常スイッチ１５は、エレベータ故障
検出スイッチなどエレベータの非常事態を検出する種々
の計器を用いることができる。

〔発明の効果〕

以上説明したように本発明は、エレベータ乗かご内の非
常用通話器と監視センタとの間で通話中に、優先順位の
高いセンサが異常を検出した場合、通話中の電話回線に
可聴波信号を重畳させ、この信号に基いて切替器を作動
させ、異常検出信号を監視センタへ送信できるようにし
たため、非常用通話器による通話を中断して送信する異
常検出信号は緊急度の高いものであり、この中断時間を
短くすると共に、異常に対して迅速な処置を行なうこと
ができる。

【図面の簡単な説明】

図は本発明の一実施例を示す遠隔監視装置のブロック図
である。 １−・・・−ビル、２−・−・・・・監視センタ、３−
・−電話回線、１１．２１−・−非常用通話器、１３−
・・−・−火災感知器、１４・・−・・・汚水槽水位検
出器、１５−一−・−非常スイッチ、１２２　、　２２
２−−−−−−一切替器、１２３゜２２３−−−−−−
一可聴波信号受発信器、１２４−−−−−−一異常検出
信号発信器、１２５，２２５・−・−・−制御部、２２
４異常検出信号受信器。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、ビル側と監視センタとに、電話回線を介して接続し
   た切換器をそれぞれ設け、これら両切替器の一方の端子
   に非常用通話器を接続すると共に、上記両切替器の他方
   の端子に制御部をそれぞれ接続してなる遠隔監視装置に
   おいて、上記ビル側の上記制御部は、設備機器に設けら
   れると共に優先順位を付した複数個のセンサを有し、上
   記切替器および上記電話回線を介して上記非常用通話器
   による通話中、上記制御部に接続した優先順位の高いセ
   ンサの異常を検出したとき、上記監視センタへ、上記電
   話回線に可聴波信号を重畳させ、この可聴波信号に基い
   て上器両切替器を切替え、上記ビル側の上記制御部から
   上記監視センタの上記制御部へ異常検出信号を送信する
   ようにしたことを特徴とする遠隔監視装置。