JPH02236218A - 鋼材のオンライン水素拡散除去方法 - Google Patents

鋼材のオンライン水素拡散除去方法

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JPH02236218A
JPH02236218A JP5552389A JP5552389A JPH02236218A JP H02236218 A JPH02236218 A JP H02236218A JP 5552389 A JP5552389 A JP 5552389A JP 5552389 A JP5552389 A JP 5552389A JP H02236218 A JPH02236218 A JP H02236218A
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JP
Japan
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steel
cooling
hydrogen
quenching
steel material
Prior art date
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Pending
Application number
JP5552389A
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English (en)
Inventor
Kazushi Onishi
一志 大西
Toshikatsu Ishizu
石津 年勝
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Nippon Steel Corp
Original Assignee
Sumitomo Metal Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、鋼材のオンライン水素拡散除去方法に関する
(従来の技術) 建築材、鉄骨、11%l梁、ペンストノクまたは圧力容
器等に用いられる、引張り強さ60kgf/am”以上
を有する高張力鋼は、化学成分を調整する方法、結晶粒
を微細化する方法または熱処理を施こす方法等により、
高強度化されて製造されてきたが、従来より、主として
圧延後に空冷または徐冷された後にさらにオフラインに
おいて焼入れおよび焼戻処理を行うことにより製造され
てきた。
一方、このオフラインにおける焼入れおよび焼戻し処理
を行うことは工不ルギー費低減等の観点から不利であり
、また近年、製造技術が進歩したことに伴い、前記オフ
ラインでの焼入れおよび焼戻し処理に比較して製品の性
能改善・エネルギー費低減を図ることができるという利
点を有する、オンラインで直接的に焼入れ処理を行う方
法が広く用いられるようになってきた.すなわち、第2
図にその熱サイクルを示すように、鋼材をオーステナイ
トー相域の温度(AC3点以上の温度)に力O熱した後
に仕上げ圧延を行い、その後に室温まで急冷することに
より直接的に、かつ短時間で焼入れ処理を行う方法であ
る。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、このオンラインで直接的に焼入れ処理を
行う方法では、前述したように、鋼材をオーステナイト
ー相の温度域から室温まで急冷する方法であるため鋼材
が高温状態にある時間が極めて短くなることから、鋼材
中の水素除去が極めて困難になってしまう.したがって
、圧延後に空冷または徐冷された後にさらにオフライン
で焼入れ、焼戻し処理を行う従来の方法に比較して、鋼
材に水素性欠陥(水素詭性)が発生しやすいという問題
があった.なお、鋼材中には通常!pp−程度の水素が
存在し、これは高温加熱時に拡散除去されるのである. そこで、このオンラインで直接的に焼入れ処理を行う方
法では、焼入れ処理中に脱水素を行うことは事実上不可
能であるとの観点から、この上流工程で、例えば溶製段
階で鋼材に徹底した脱水素処理を行う必要があった。す
なわちRH脱ガス処理を行う際の処理時間の増大を伴っ
たり、またスラブ段階において高温での均熱処理を行う
必要があるなど、生産性を低下させかつ製造コストを上
昇させるとともに、製品の品質を安定化させることがむ
すかしい等の問題が生していた. すなわち、簡易に、確実に、低コストで、さらには鋼材
の品質(強度、靭性)を低下させないで、オンラインで
鋼材中の水素を除去することができる手段は、これまで
存在しなかったのである。
ここに本発明の目的は、上記課題を解決することができ
る、鋼材のオンライン水素拡散除去方法を提供すること
にある。
本発明の別の目的は、例えば高張力鋼等を熱間圧延する
際にオンラインで0.5ppm以下に水素低減を図る鋼
材のオンライン水素拡散除去方法を掟供することにある
(課題を解決するための手段) 本発明者らは上記の課題を解決するため、まず従来のオ
ンラインで直接的に焼入れ処理を行う方法において用い
る、熔製段階等での徹底した脱水素処理が行われた鋼材
ではなく、焼入れ処理前に脱水素が行われていない鋼材
の焼入れ処理について詳細に検討した.その結果、 ■通常の場合、かかる鋼材には水素がlρpa含有され
ている ■一般的に、鋼材にオーステナイトー相域からオンライ
ンで直接的に焼入れを行う場合、300〜400℃程度
の温度まで急冷を行うことにより、鋼材の&lI織は略
全面がペイナイトまたはマルテンサイトといった低温変
態生成物からなる組織となり鋼材は所望の強度・硬度を
有するようになり、この段階で十分に焼入れ処理効果を
得ることができる。
すなわち、これ以下の温度域での冷却速度は前記焼入れ
処理効果にはあまり影響がなく、従来法のように室温ま
で急冷を行う必要はない という事実に着目した.そしてさらに、■前述したよう
に通常tpp―以上含有されている鋼中の水素をオンラ
インで低減するという観点からは、水素拡散のための時
間をこの焼入れ処理中に充分に確保すること、すなわち
焼入れ処理効果にはあまり影響のない300℃未満の温
度域では急冷を行うのではな《徐冷を行うことにより、
がなりの量の脱水素を行うことができ、鋼中の水素性欠
陥の防止に著しい効果があること という事実にさらに着目した. すなわち、以上■、■および■の事実に基いて、本発明
者らはさらに検討を重ねた結果、オンラインで直接的に
水素含有量が例えば11+11一以上の鋼材を焼入処理
する際において、水冷停止温度を300〜400℃とし
、その後に空気中である特定の冷却速度で徐冷すること
によって、鋼材の性能を1員なうことなく鋼材中の水素
量を拡散・低減して、水素含有量が0.5pρ信以下の
鋼材を得ることができることを知見して、本発明を完成
した。
ここに本発明の要旨とするところは、水素含有量0.5
pp−超、一般にはl ppm以上の鋼材を、Arz点
以上の温度域から3℃/sec以上の冷却速度で300
〜400℃の温度域に冷却し、その後に100℃/hr
以下の冷却速度で室温まで冷却することにより水素含有
量0.5ρρ一以下の鋼材を得ることを特徴とする鋼材
のオンライン水素拡散除去方法である。
(作用) 以下本発明を作用効果とともに詳述する.なお、本明細
書において、特にことわりがない限り「%」は「重量%
」を意味するものとする。
まず本発明において対象とする鋼材は、溶製段階または
スラブ段階における水素含有量の低減操作を必要としな
い。したがって、本発明において後述するAr,点以上
の温度域からの冷却および300〜400℃の温度域か
らの徐冷を行う前の鋼材の水素含有量は一般には1 p
1)It以上であるが、本発明の目的が水素含有量を0
.5ppm以下にまで低減することであるから、水素除
去によって0.5ppm以下とするのであれば出発時の
水素含有量は特に制限されない。出発鋼材の水素含量と
しては0.5pρ一以上あれば、本発明の方法を適用す
る意義はあろう。
また本発明で対象とする鋼種は、オンライン直接焼入れ
処理を行う鋼種に適用される。したがって、具体的には
、炭素鋼または添加元素の合計量が数%以下といった低
合金鋼が例示される.例えば、前述のような引張り強さ
60kgf/a+m”以上の高張力鋼である。
次に本発明にかかる熱サイクルを第1図に示す.第1図
において、RHは加熱を、Rは仕上げ圧延を、さらにA
cCは加速冷却(冷却速度が大きな冷却)をそれぞれ意
味する。
まず上記の鋼材をそのAC,点以上の温度域に加熱する
.これは鋼材をオーステナイトー相のみからなる組織と
するために行うものであり、Ac4点以上であれば何度
でもよいが、オーステナイト粒度の粗大化防止の観点か
ら、上限は1200℃程度とすることが望ましい。しか
る後に、上記の鋼材をArz点以上のオーステナイトー
相にて圧延を完了させる。
そしてこの後に前記鋼材を、300〜400℃の温度域
に、3℃/sec以上の冷却速度で冷却する。冷却速度
が3℃/sec未満であると、十分な焼入れ効果を得る
ことができないからである。冷却速度には上限を設ける
必要はないが、焼割れ防止の観点からは、40℃/se
c以下であることが望ましい。
またこの急冷により、鋼材を300〜400℃の温度範
囲に急冷する理由は、次の通りである.すなわち、40
0℃を超える温度域にまでしか急冷しない場合には十分
な焼入れ処理効果を得ることができず、また300℃未
満の温度域にまで急冷してしまうと、この後に十分な脱
水素を行うための時間を確保することができなくなって
しまうからである。
なおこのようにして急冷を行う場合には、従来の焼入れ
処理と全く同しように、水焼入れにより行うことが例示
される。
このようにして、300〜400℃の温度域に急冷され
た鋼材を、その後に100℃/hr以下の冷却速度で室
温まで冷却する。冷却速度が100℃/hr超であると
、鋼中水素が拡散して除去されるための時間を十分に確
保することができなくなってしまうからである。なお生
産性等の観点から望ましくはlO〜50℃/hr程度で
ある。なおかかる100℃/hr以下の冷却速度での徐
冷は、空冷あるいは成品のパイリング徐冷により行うこ
とが例示される.このようにして、鋼中の水素含有量を
0.5ppm以下に低減した鋼材を極めて容易に得るこ
とができる。
以上述べた本発明にかかる方法は、従来法のように焼入
れ後にさらに脱水素処理等を行う必要がなく、また溶製
段階において脱水素処理等を行う必要がないため、生産
性を著しく高め、簡易に、確実に、さらには低コストで
鋼材中の水素を除去することができる. さらに本発明を実施例とともに詳述するが、これはあく
までも本発明の例示であり、これにより本発明が不当に
制限されるものではない。
実施例 第1表に示す組成を有するスラブを1150゜Cに加熱
後に熱間圧延を行って900℃で圧延を完了し、その後
第2表に示す条件で熱処理を行って、オンラインで焼入
れ処理した試料11hlないし試料隘4と圧延後空冷し
た試料Na5を得た。そして、その後に、これらの試料
について引張り試験およびシャルビー衝撃試験を行った
. 試験結果を第2表に併記する。
(以下余白) 第2表から明らかなように、本発明にかかる方法により
、綱中水素含有量を試料ぬ1においては1.1ppmか
ら0.3ppmへと、また試料t2においては0.8ρ
p靖力)らo.4ppmへとオンラインで低減すること
ができた。
またYS. TSおよびvEoともに従来法により得た
鋼材と同程度の性能であることもわかる。
したがって本発明にかかる方法により、鋼材の性能を劣
化させずに効率的に、すなわち従来法のように溶製段階
で徹底した脱ガス処理等を行わずに、オンラインで鋼中
の水素量を低減することができたことがわかる。
これに対して試料NQ3ないし試料t5は比較例の試料
である。
試料t3および−4は、本発明にかかる方法のように3
00〜400℃からの徐冷を行わずに、Ar=点以上の
温度域から常温まで高い冷却速度で冷却した従来法にか
かる方法により得た試料であるが、綱中水素量を低減で
きていないことがわかる。
さらに試料磁5は、Ar3点からの冷却速度が3℃/s
ec未満の場合であるが、YSの劣化が著しいことから
も明らかなように十分な焼入れ効果を得られていないこ
とがわかる。
また得られた試料11hlないし試料寛5について、O JIS G801に規定されている超音波探傷検査を行
ったが、その結果を第2表中にrUsT成績」として示
す。この結果からも明らかなように、本発明にかかる試
料−1および試料隘2は内部欠陥も少なく良好なMi織
であることがわかる。
(発明の効果) 以上詳述したように、本発明により、 ■鋼材製造の際に必要である脱水素処理を、焼入れ時に
併せて行うことができる。したがって、設備費、エネル
ギー費を低減することが可能であるとともに、生産効率
を著しく高めることが可能となる. ■溶製段階等において従来行っていた脱水素処理に代え
て、焼入れ時にjテうこととしたため、鋼中水素含有量
を安定的に低減できるため、製品の品質が安定する ■直接焼入れ処理型高張力鋼の水素含有量の管理がオン
ラインで容易に行なわれ、しかも熱間圧延と組合せて全
体をオンラインで行なうことができる という効果を得ることができた。
かかる効果を有する本発明の実用上の意義は、極めて著
しい。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明にかかる鋼材のオンライン水素拡散除
去方法の熱サイクルを表すグラフ;および 第2図は、従来法の焼入れ処理時の熱サイクルを表すグ
ラフである。 尾l図 も2図

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)水素含有量0.5ppm超の鋼材を、Ar_3点
    以上の温度域から3℃/sec以上の冷却速度で300
    〜400℃の温度域に冷却し、その後に100℃/hr
    以下の冷却速度で室温まで冷却することにより水素含有
    量0.5ppm以下の鋼材を得ることを特徴とする鋼材
    のオンライン水素拡散除去方法。
  2. (2)冷却に先立ってオンラインでAr_3点以上での
    熱間圧延を行う請求項1記載の方法。
JP5552389A 1989-03-08 1989-03-08 鋼材のオンライン水素拡散除去方法 Pending JPH02236218A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2003095693A1 (fr) * 2002-05-08 2003-11-20 Nippon Steel Corporation Fil d'acier inoxydable tres solide aux bonnes qualites de tenacite a la ductilite et module de rigidite, et procede de production
JP2012241253A (ja) * 2011-05-23 2012-12-10 Sumitomo Metal Ind Ltd 厚鋼板の徐冷方法及び厚鋼板の製造方法

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