JPH02236143A - 光学系試料分析装置における品質確認用の標準物質およびその使用方法 - Google Patents

光学系試料分析装置における品質確認用の標準物質およびその使用方法

Info

Publication number
JPH02236143A
JPH02236143A JP1056797A JP5679789A JPH02236143A JP H02236143 A JPH02236143 A JP H02236143A JP 1056797 A JP1056797 A JP 1056797A JP 5679789 A JP5679789 A JP 5679789A JP H02236143 A JPH02236143 A JP H02236143A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
light
standard
container
silicone
fine particles
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP1056797A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2802327B2 (ja
Inventor
Hiroyuki Fujino
裕之 藤野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sysmex Corp
Original Assignee
Sysmex Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sysmex Corp filed Critical Sysmex Corp
Priority to JP1056797A priority Critical patent/JP2802327B2/ja
Publication of JPH02236143A publication Critical patent/JPH02236143A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2802327B2 publication Critical patent/JP2802327B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、試料分析装置において、装置の品質確認を行
うための標準物質、詳しくは、試料に光を照射し、その
試料からの光を検知することにより、試料の分析をした
り特性を測定したりする光学系試料分析装置のための品
質確認用の標準物質、およびその使用方法に関するもの
である.〔従来の技術〕 血漿と試薬との混合液に光を照射し、フィブリノーゲン
がフィプリンに転化するときの濁度変化を散乱光の変化
として検知し、凝固時間を求める血液凝固測定装置が従
来から知られている.東亜医用電子■製のCAシリーズ
はその一例である.第7図はその検出原理を示している
.すなわち、発?素子28から発せられた光を試料容器
24中の血漿と試薬との混合液26に照射し、直角方向
の散乱光量の変化を受光素子3ロで検出している.そし
て、測定開始時から逐次、散乱光の強度を記憶し、第8
図に示すように凝固反応曲線32を得、散乱光量が反応
開始時と完了時の中間点(50%》となるまでの時間を
凝固時間と定め、これを求めている. すなわち、血漿と試薬とを混合した後、急激には変化し
ない状態(B部)が続き、ついでC部で示すように徐々
に白濁する状態となり、散乱光量が増加した後、D部で
示すように変化がなくなり反応が完了した状態となる. 血液凝固測定装置の光学系の感度調整や機能確認、再現
性や直線性等の精度確認を行う場合(出荷前の検査等)
、従来は実際に血漿を用いて行っていた.例えば標準血
漿を用いていた.しかし、この標準血漿は有効■期間が
決まっており、長期に渡っては使用できないため、光学
系の感度調整用には不向きである.また、再現性や直線
性の評価を行うためにはデータ取りを行わねばならず、
多量の標準血漿を必要とする.この標準血漿は高価であ
るので、これら精度確認のための費用が大変高くつく上
に、測定の手間もかかるという不都合がある.さらに、
直線性試験を行うときには、標準血漿を希釈する等の手
間も必要となる.このように、標準血漿を用いて装置の
確認を行う方法は、長期安定性に欠け、手間がかかり経
費が高くつく、等の問題があった. そこでまず、血漿に代る、長期安定性のある標準物質を
開発する必要があった. 凝固した血漿とよく偵だ標準物質として使用可能な物質
には、寒天、ゼラチン、アクリルアミドゲル、キチン、
ところ天等がある.これらは成分の濃度(寒天の場合、
主成分はアガロース)を変えることにより、濁度を変え
ることができるが、水分を多量に含むため、蒸発しない
ように厳重な密栓が必要である.また、ゲルの格子構造
が不安定であるので、震動等の負荷に弱く、長期的に安
定な状態を保つのは難しい.さらに、アガロース等は有
機物であるので、細菌等の栄養源となり生物汚染の恐れ
もある. 一方、無機物質は、生物の栄養源とならないため、生物
汚染の心配はない.標準物質としてガラスを用いたもの
がある.例えば、特公昭57−41688号公報に記載
された、散乱光度針較正用標準散乱体(以下、第1の標
準散乱体という)がある.この標準散乱体は、酸化硅素
中に少量の不純物を添加し、溶融後適当な温度で焼鈍し
て、不純物を核とした微結晶を成長させ、硼酸分相を作
ったガラスを用いるものである.そして、このガラス散
乱体を、さらに透明容器に収納し、その間隙を液体で充
たして一体としている. また、他に、中空のガラス管を標準散乱体(以下、第2
の標準散乱体とい・う)として用いることもできる.ガ
ラス管の内径を細《することによって散乱光量は増し、
内径を太くすることによって散乱光量は減少するので、
ガラス管内径を適当に選定すれば、必要な散乱光量が得
られることになる. しかし、前記第1の標準散乱体には次のような問題があ
る. (1)  ガラスを溶融し、濁り物質を添加し所定の濁
度を得るためには、試行を繰り返す必要があり、時間や
経費等の損失は大きい.また、ガラスを溶融させ測光部
の形状に合うように成形することも必要で、大がかりな
設備が必要である.つまり、コスト高となる. (2)ガラス散乱体をさらに容器に収納しているため、
容器内でのガラス散乱体の保持が不安定となり、光学的
にも不安定さがある. また、前記第2の標準散乱体の場合には、ガラス管の外
周または内周に歪みがあれば、散乱光量が鋭敏に変化し
てしまう.また、ガラス管は時間経過とともに縮む傾向
がある.このため、光学的に不安定である. そこで、製造が安易で、光学的に安定な光学系調整用の
標準物質を求めるために、固化物賞をスクリーニングし
た結果、シリコーン樹脂が好適であることがわかった.
そして、次の条件を溝たすシリコーン樹脂の選定に成功
した. (1)濁り物質の含有量調整が簡単に行えること.この
ためには、調整時に粘度の低い液体であることが必要で
ある. (2)  シリコーンに不純物を含有していないこと.
すなわち透明であること. そして、このシリコーンに濁り物質を添加し、濁度を調
整することが可能となった. さて、次にシリコーンに添加する濁り物質であるが、珪
藻土や白土等がある.しかし、これらのものは不純物が
多く、粒子径が大きく不均一であるため、散乱体として
不適当であった.また、種々の色素は化学物質が多く、
光の照射を受けると変色してしまうものが多い.これら
の点から濁り物質としては、顔料が最適であることがわ
かった.凝固測定では、例えば波長660ns+の赤色
領域において測定を行うが、粒子の均一性、長期安定性
の点において二酸化チタンTiOzが最適であることが
わかった. このような経緯により、光学的特性が凝固した血漿に近
く、長期安定性のある標準物質の開発に成功し、本出願
人は、昭和63年12月15日付で特許出願した(特願
昭63−317219号).〔発明が解決しようとする
課題〕 上記の標準物質は光学系の感度調整用には極めて有用な
ものであるが、光学系の機能確!!(散乱光量が変れば
光検出器の出力信号の大きさも変ること)を行うために
は、濁り物質の添加量を少しずつ変えた複数の標準物質
を用意し、順次検出部に挿入して所定の信号が出力され
ることを確認するしかない.ただし、そのときの測定点
は離散的でしかないので、測定点以外においても、光学
系が正常に機能していることを保証することはできない
.さらに、この方法では、連続した凝固反応曲線を得る
ことができないので、凝固時間のデータを求めることが
できない.このため、装置の再現性や直線性等の精度確
認を行うことができない.このように、装置の機能確認
が不充分にしかできず、データfI認がまったくできな
いのは、標準物質から受光素子に向けて発せられる散乱
光量を連続して変化させることができないからである.
本発明は、長期安定性に優れ、光学的特性を連続して変
化させることが可能な、光学系試料分析装置における品
質確認用の標準物質およびその使用方法を提供すること
を目的とする.本発明の標準物質を用いれば、品質確認
のための手間および経費が大幅に低減できる. 〔課題を解決するための手段〕 上記の目的を達成するために、本発明の光学系試料分析
装置における品質確認用の標準物質は、第1図〜第3図
に示すように、有底筒状の透明容器10と、この透明容
器に注入されたゲル状で透明のシリコーン12と、この
シリコーン中に均一に分散された微粒子13と、透明容
器1ロの縦方向の一部分に設けられた遮光部15とを包
含してなることを特徴とするものである. シリコーンは、第1液と第2液とを混合させることによ
って、ゲル状に硬化し生成される、付加反応硬化型のも
のが用いられる. 付加反応硬化型のシリコーンとしては、下記のように第
1液と第2液とを混合することによって、pt触媒によ
る、ビニル基とSiH基の付加反応が発生しゲル化する
ものを用いることができる.古 あればよい.その逆でもよい.Pt触媒は第1液、第2
液のいずれか、あるいは、両方に含有されている. また、本発明の標準物質の使用方法は、第3図および第
4図に示すように、試料に向けて発光素子18から光を
照射し、この試料からの散乱光を受光素子22で検知す
ることにより、試料の分析や特性を測定する光学系試料
分析装置において、発光素子18と受光素子22との間
に本発明の標準物質を配置し、発光素子18から受光素
子22に至る光の経路を遮光部15で遮断した状態から
、標準物質を軸方向に低速で回転させることにより、試
料の凝固反応時に受光素子22が検知するのとほぼ同等
の散乱光を検知するようにするものである. 遮光部15は、不透明のテープを貼ったり、黒色のマジ
ックインキを塗ったりすれば、容器10表面に簡単に形
成することができる.標準物質の回転は、モータ等を使
えば、各種実現することができる. 〔作用〕 容器1ロの中にゲル状シリコーン12が入れられ、その
シリコーン中に微粒子13が分散されているので、容器
に照射された光は容器を透過し、シリコーン中の微粒子
によって散乱される.散乱された光は容器から各方向に
向かって発せられる.微粒子はシリコーン中に均一に分
散されているので、光の照射方向に対する受光方向が決
まれば、一定の散乱光や透過光が得られる. 容器10の一部分には光を遮断する遮光部15が設けら
れているので、この標準物賞を試料分析装置に用いれば
、遮光部15により発光素子18から受光素子22に至
る光の経路を、どこかで遮断することができる。つまり
、受光素子22に光が到達しない状態を作ることができ
る.次に、容器10をゆっくり回転させることにより、
光の遮断量が少なくなり、受光素子22に到達する散乱
光量を徐々に多くしてやることができる.つまり、光検
出器(受光素子22に接続された光電変換部)の出力信
号は、容器10の回転に伴って徐々に大きくなり、凝固
反応時に得られる信号と類似したものとなる.このよう
にして得られた凝固反応曲線を基に、凝固時間のデータ
が算出される.〔実施例〕 以下、本発明の実施例について図面に基づいて説明する
.第1図は本発明の光学系試料分析装置における品質確
認用の標準物質の一実施例の斜視図である.第2図は第
1図の縦断面説明図である。
1ロは有底筒状のガラス製の試験管容器であり、無色透
明である(以下、透明容器1ロまたは容器1ロという)
.透明容器1ロの中にゲル状のシリコーン12が入れら
れ、開口部は、例えばエボキ?系の接着剤からなる栓1
4で封じられている.無色透明のシリコーンゲル12中
には微粒子13が均一に分散されている.微粒子として
、例えば、表面をアルミナ等でコーティングした平均粒
子径0.25pmの二酸化チタン↑i02が用いられる
.これは白色の顔料である, TiO■は光に当たり励
起されると、電子を外軌道に放出するため、長期安定性
に欠ける.そこで、粒子を安定化させるために、上記の
コーティングを行う.第5図にその吸光特性を示す.縦
軸は透過しなかった光の量を示している.広い波長にお
いて吸光が認められるので、特定の波長に限らず、任意
の波長において標準物質として用いることができる.コ
ーティング剤として、他のシリカ、亜鉛等も用いられる
.もちろん、微粒子としては、目的に応じて各種の顔料
を選んで用いればよい.また、シリコーン12は液体で
ある第1液と第2液とを混合させて容器1ロに入れた後
、ゲル状に硬化させられ生成されるので、シリコーン1
2は容器10内に密着して生成される.このため、液漏
れ等の恐れがなく、震動にも強く耐腐食性に優れ、長期
的に安定して光学系調整用の標準物質として用いること
ができる.シリコーンの代わりに、寒天を用いた場合、
寒天には栄養物が含まれているので、生物汚染が発生し
やすい. 第3図は第2図におけるA−A線断面図であり、容器1
0と直交する平面上に、発光素子18である、例えば赤
色のしEロと受光素子22である、例えばフォトダイオ
ードが直交して配置される.受光素子22の前には、例
えば赤色のガラスフィルタ2ロが配置される.このよう
にして、赤色光の90度方向の散乱光が検出され、その
光量に相当する信号が受光素子22に接続された充電変
換部(図示せず)で電気信号に変換され出力される.容
器10の外側表面には光を遮断させるための遮光部15
が、第1図に示すように縦方向に帯状に設けられている
.本実施例では黒色マジックで幅広い線を引いて遮光部
としている.遮光部としては、他にテープ状のものを貼
ってもよい.もちろん、容器内に遮光用の部材を設ける
こともできる。
次に、この標準物質の使用方法について説明する.第4
図は本発明の標準物質を使用して得られる、凝固反応に
類似した変化の状態を示す説明図である.標準物質16
はまず、遮光部15で発光素子18から受光素子22に
至る光の経路を遮断するように配置される.第3図では
、初期位置として、遮光部15は発光素子18に面する
位置にある.標準物質は、たとえば時計方向にゆっくり
と回転させられる.回転を始めても、しばらくの間は発
光素子18からの光は、遮光部15に遮断されたままで
あり、標準物質16内には入射されない.したがって、
受光素子22にも散乱光は到達しない.この状態は凝固
反応の初期の状態に酷似している(第8図参照).すな
わち、検体である血漿に凝固反応を起こさせる試薬が加
えられた直後においては、血漿はまだ白濁しておらず、
発光素子18から発せられた光は散乱することなく、ほ
とんどそのまま直進し、受光素子22には到達しない. 標準物質16がさらに回転することにより、少量の光が
標準物質1乙に入射される.入射された少量の光は微粒
子13に散乱され、少量の散乱光が受光素子22に到達
する.この状態は凝固反応の前期において血漿が白濁し
始め、少量の散乱光が受光素子22に到達し始めた状態
に酷似している. 標準物質16がさらに回転を続けることにより、標準物
質16に入射される光量が徐々に多くなり、それに伴っ
て受光素子22に到達する散乱光量も徐々に多くなる.
この状態は凝固反応の中期において、凝固反応が活発に
進行して血漿が徐々に白濁し、散乱光量が増加しつつあ
る状態に酷偵している. 標準物質16がさらに回転することにより、遮光部15
は発光素子18が発する光の光路がらはずれ、これ以上
回転しても、受光素子22に到達する散乱光量は変化し
ない.あるいは、そこで回転を止めてしまってもよい.
そうすれば、散乱光量はまったく変化しなくなってしま
う.これらの状態は凝固反応が完了した状態に酷似して
いる.このようにして、標準物質16を、遮光部15で
光路を遮断した所定の位置からゆっくりと、例えば定速
で回転させることにより、凝固反応時に発生する凝固反
応曲線に類僚した曲線34を得ることができる.したが
って、何らかの方法によって反応スタート時点を決めて
やれば、血液凝固測定装置から凝固時間が結果として出
力される.反応スタート時点は、例えば、ある決まった
回転位置に停止させた標準物質16の回転スタート時点
とすることができる.つまり、回転と同時に血液凝固測
定装置に測定スタート信号を送るようにすればよい. 再現性は、標準物質16の回転速度を一定にしたまま複
数回測定を行い、複数のデータを得れば、評価を行うこ
とができる. 直線性は、標準物質16の回転速度を、例えば1/2、
L3/2、2倍と変えて測定を行ったデータを用いて評
価を行うことができる.回転速度が遅くなれば、出力さ
れる凝固時間は長くなり、回転速度が速くなれば、凝固
時間は短かくなる.このように、本発明の標準物質を用
いれば、受光素子22に到達する散乱光量を連続して変
えることができるので、血液凝固測定装置において、血
漿を用いることなく、凝固反応時に住しる信号と酷似し
た信号を生じさせることができ、凝固時間の算出、出力
が可能となる.このことにより、従来必要とされていた
標準血漿が不要となる.また、データ取りに要する手間
も不要となり、血液凝固測定装置の品質ti認や評価に
要する経費を大幅に低減することができる. 次に、標準物質1乙の製造方法について説明する. (+)  ビーカに所定量、例えば3o一の第1液を入
れ、さらに微粒子を薬さじlきじ程度入れ、撹拌子によ
り微粒子が分散するまで充分撹拌する.例えば、数分か
ら一晩撹拌する.微粒子としては、例えば前述の二酸化
チタンが用いられる.(2〕  微.粒子を混合した第
!液を、例えば一晩静置させることにより、比較的大き
な粒子の凝集塊を沈澱させることができる.あるいは、
遠心分離を行ってもよい.条件としては1500Gで1
5分程度である.この処理を行うことにより、大きさの
揃った微粒子を選び出すことができるので、より良好な
標準散乱体を製造することができる.(3)  (2)
の混合液の中、上部の微粒子の均一に分散した画分を採
集し、50Torrの低圧力下に5分程度置くことによ
り、脱気処理をする.これにより、シリコーン第1液中
に混入した微細な空気粒子を排除することができ、微粒
子のみが均一に分散した第1液を得ることができる.圧
力は300Torr以下でよいが、小さければ小さい程
効果的である.(4)  (3)で得られた第1液を一
部試験管容器に採り、散乱光度計、あるいはそれに代わ
る測定器で測定することにより、第1液の散乱光量を知
り、所定の散乱光量が得られるように、微粒子の分散し
た第1液X一と微粒子の分散していない第1fiydと
を混合し調整する.第6図に微粒子の分散量と散乱光量
との関係を示す.ある範囲においては、単位体積当りの
分散量と散乱光量とはリニアな関係を有している.今、
微粒子の分散した第1液の散乱光量がA、後述の第2液
の量を2−、最終的に標準物質として得たい散乱光量を
Bとし、前述のリニアな顛域においては、次の式が成り
立つ.A:Bツx+y+z : X ただし、微粒子の分散していない第1液、第2液は透明
とする. ところで、シリコーンゲルを生成する際に、第1液と第
2液とをa一ずつ混合するとすると、上式はA−x−8
・2aとなりXが求められ、y一a−xによりyも求め
られる. (5)  調整が済んだ第1液a一と同量の第2液を混
合・撹拌して均一化させる. (6)  第1液、第2液の混合液を、50丁orrの
低圧力下に5分程度置くことにより脱気する.なお、第
1液と第2液とを混合すると、硬化が始まるので(5)
、(6)の工程は速やかに行う必要がある.硬化反応を
遅らせるためには冷却するとよい.(7)  (6)の
混合液を注射器で採り試験管容器に分注する.このとき
、気泡が入らないように注意する.(8)  混合液が
注入された試験管容器を加熱処理することにより、硬化
反応を促進させ、短時間にシリコーンゲルを生成させる
ことができる.例えば、70℃で1時間程静置し熱処理
する.なお、求められる熱処理の条件は、用いるシリコ
ーンの種類により異なる.温度を高く設定すれば、より
短時間で硬化が完了する.ただし、温度を高く設定しす
ぎるとシリコーンが高温下で膨張し、室温状態に戻った
ときに大きく収縮するので、シリコーンゲルに亀裂が入
る等の不具合いを生じることがある.時間をかければ熱
処理も不要である.《9》  試験管容器の上部をエボ
キシ系の接着剤等で密封し、容器内部のシリコーンゲル
を保護する.0ω 試験管外側表面に遮光部15を設け
る.つぎに、本発明の光学系調整用の標準物質を実際に
作成した実施例を挙げる. シリコーンは、トーレ・シリコーン■製の品番SE18
90、顔料は帝国化工■製の品番JR − 600^を
用いた.このシリコーンは第1液であるA液と第2液で
あるB液とを1対Iの割合いで混合し硬化させるタイプ
のものであるlla料はルチル形酸化チタンである. (1)  ビーカに100T@1のA液と30#lの顔
料を入れ、テフロンチップ撹拌子で一晩撹拌した.(2
)  微粒子を混合した(11の液を1500Gで15
分間遠心分離した、. (3)遠心分離した(2)の液の中上部の液を別のビー
力に移し、50Torrで5分間脱気処理を行った.(
4)脱気処理を行った(3)の液を試験管容器に採り、
血液凝固測定装置C^−4000(東亜医用電子■製)
で測定した.このとき散乱光量をA/D変換した値が3
50であった.一方、最終目標とするA/D変換値は9
0である.そして、今回A液、B液を100talずつ
混合して硬化反応を行わせるので、前記の式により(3
》の液xd、(31の液に加えるAWI.yI17がそ
れぞれ51.4m、48。6−であることがわかり、A
液の調整を行った.(51  !PI整が済んだ100
−のA液に、100−のB液を混合し、撹拌した. (6)A液、B液を混合・撹拌した(5》の液を、50
Torrで5分間脱気処理を行った. (7)脱気処理を行った(6)の液を注射器で採り、気
泡が混入しないように注意しながら試験管容器に分注し
た. (81  (7)の試験管容器を70’Cで1時間加熱
処理を行うことにより、シリコーンをゲル化させた.3
0分間でもゲル化させることは可能である.余裕をみて
1時間とした.100゜Cを越える加熱を行った場合に
は、シリコーンゲルに亀裂が入る可能性がある.加熱は
l00゜C以下が好ましく、90℃〜50℃が良好であ
り、70℃が最適であった. (9)試験管容器の上部を、エポキシ系の接着剤で密封
した. 0[D  以上のようにして作製された標準物質は、試
験管容器ごとにばらつきが発生することなく、同一の光
学的特性を有している. 01)試験管容器の外側表面に縦方向に黒マジックで幅
広い線を引いて、遮光部を形成した.ところで、シリコ
ーンとしては、品番SE1890の代りにSE1885
A/B , St!1886、SE1887も使用でき
る.これらはいずれも二液型のシリコーンであり、硬化
条件等が少しずつ異なっている.上記のS[!1885
A/B ..SE1886、Sl!1887はそれぞれ
70’Cで30分、120゜Cで30分(または100
℃で60分)、70゛Cで30分(または50゜Cで1
20分)を目安に熱処理を行えばよい. 〔発明の効果〕 本発明の光学系試料分析装置における品質確認用の標準
物質は、散乱用の微粒子を分散させた液状のシリコーン
を、容器に注入し硬化させてゲル状にしたものであるの
で、シリコーンを容器に密着させることができる.この
ため、液漏れがなく、震.動にも強く、耐腐食性に優れ
ているので、品質確認用の標準物質として長期的に安心
して使用できる. また、本発明の品質確認用の標準物質は、縦方向の一部
に光を遮断するための遮光部が設けられているので、散
乱光の検出を利用した装置において、標準物質を回転さ
せることにより、受光素子に到達する散乱光量を連続し
て変えることができる.このため、実際に検体を用いる
ことなく、試料の分析や特性を調べることが可能となり
、大幅な経費節減に役立つ.
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の光学系試料分析装置における品質確認
用の標準物質の一実施例を示す斜視図、第2図は第1図
に示す標準物質の縦断面説明図、第3図は第2図に示す
標準物質のA−A線断面図、第4図は本発明の標準物質
の使用状態、およびこの標準物質を用いて得られる凝固
反応曲線に類似した曲線の変化を示す説明図、第5図は
白色顔料の吸光特性図、第6図は微粒子の分散量と散乱
光量との関係を示す線図、第7図は血液凝固測定装置の
検出原理を示す斜視説明図、第8図は第7図に示す装置
を用いた場合の凝固反応曲線を示す説明図である. 10・・・透明容器、12・・・シリコーン、13・・
・微粒子、14・・・栓、15・・・遮光部、16・・
・標準物質、18・・・発光素子、20・・・フィルタ
、22・・・受光素子、24・・・試料容器、26・・
・血漿と試薬との混合液、28・・・発光素子、3ロ・
・・受光素子、32・・・凝固反応曲線、34・・・凝
固反応曲線に類似した曲線第 図 第 図 第 b 図 徴趙hψ情糧 第 j 図 第 図 第 図 片 閤

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 有底筒状の透明容器(10)と、この透明容器に注
    入されたゲル状で透明のシリコーン(12)と、このシ
    リコーン中に均一に分散された微粒子(13)と、透明
    容器(10)の縦方向の一部分に設けられた遮光部(1
    5)とを包含してなることを特徴とする光学系試料分析
    装置における品質確認用の標準物質。 2 試料に向けて発光素子(18)から光を照射し、こ
    の試料からの散乱光を受光素子(22)で検知すること
    により、試料の分析や特性を測定する光学系試料分析装
    置において、発光素子(18)と受光素子(22)との
    間に請求項1記載の標準物質を配置し、発光素子(18
    )から受光素子(22)に至る光の経路を遮光部(15
    )で遮断した状態から、標準物質を軸方向に低速で回転
    させることにより、試料の凝固反応時に受光素子(22
    )が検知するのとほぼ同等の散乱光を検知するようにす
    ることを特徴とする光学系試料分析装置における品質確
    認用の標準物質の使用方法。
JP1056797A 1989-03-09 1989-03-09 光学系試料分析装置における品質確認用の標準物質およびその使用方法 Expired - Fee Related JP2802327B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1056797A JP2802327B2 (ja) 1989-03-09 1989-03-09 光学系試料分析装置における品質確認用の標準物質およびその使用方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1056797A JP2802327B2 (ja) 1989-03-09 1989-03-09 光学系試料分析装置における品質確認用の標準物質およびその使用方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH02236143A true JPH02236143A (ja) 1990-09-19
JP2802327B2 JP2802327B2 (ja) 1998-09-24

Family

ID=13037394

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1056797A Expired - Fee Related JP2802327B2 (ja) 1989-03-09 1989-03-09 光学系試料分析装置における品質確認用の標準物質およびその使用方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2802327B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0959353A2 (en) * 1998-05-18 1999-11-24 Sumitomo Metal Mining Company Limited Calibrator for non-destructive transmission optical measuring apparatus
JP2007064749A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Jasco Corp 試料用セル、及びセルホルダ
JP2016105090A (ja) * 2014-11-27 2016-06-09 ハッハ ランゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHach Lange Gmbh 比濁分析濁度計
CN107271366A (zh) * 2017-06-28 2017-10-20 中南民族大学 检测硝基苯酚的比色瓶/管
CN114088557A (zh) * 2021-12-31 2022-02-25 广东皓明有机硅材料有限公司 一种加成型有机硅灌封胶抗中毒性能的测试方法及其应用

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4569030B2 (ja) * 2001-04-23 2010-10-27 東ソー株式会社 外部光下で計測可能な蛍光検出方法、および装置
KR100850634B1 (ko) 2007-03-27 2008-08-06 한국표준과학연구원 에폭시 수지를 이용한 표준물질의 제조방법

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5019488A (ja) * 1973-06-18 1975-02-28
JPS5444227A (en) * 1977-09-14 1979-04-07 Aisin Seiki Flowrate control apparatus
JPS54133179A (en) * 1978-04-05 1979-10-16 Kyoto Daiichi Kagaku Kk Standard scattering member for calibrating scattering photometer
JPS5631622A (en) * 1979-08-23 1981-03-31 Chugai Pharmaceut Co Ltd Optical measuring cell
JPS61251748A (ja) * 1985-04-30 1986-11-08 Norin Suisansyo Chikusan Shikenjo 牛標準肉色模型の製造方法

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5019488A (ja) * 1973-06-18 1975-02-28
JPS5444227A (en) * 1977-09-14 1979-04-07 Aisin Seiki Flowrate control apparatus
JPS54133179A (en) * 1978-04-05 1979-10-16 Kyoto Daiichi Kagaku Kk Standard scattering member for calibrating scattering photometer
JPS5631622A (en) * 1979-08-23 1981-03-31 Chugai Pharmaceut Co Ltd Optical measuring cell
JPS61251748A (ja) * 1985-04-30 1986-11-08 Norin Suisansyo Chikusan Shikenjo 牛標準肉色模型の製造方法

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0959353A2 (en) * 1998-05-18 1999-11-24 Sumitomo Metal Mining Company Limited Calibrator for non-destructive transmission optical measuring apparatus
EP0959353A3 (en) * 1998-05-18 2001-11-28 Sumitomo Metal Mining Company Limited Calibrator for non-destructive transmission optical measuring apparatus
JP2007064749A (ja) * 2005-08-30 2007-03-15 Jasco Corp 試料用セル、及びセルホルダ
JP2016105090A (ja) * 2014-11-27 2016-06-09 ハッハ ランゲ ゲゼルシャフト ミット ベシュレンクテル ハフツングHach Lange Gmbh 比濁分析濁度計
CN107271366A (zh) * 2017-06-28 2017-10-20 中南民族大学 检测硝基苯酚的比色瓶/管
CN107271366B (zh) * 2017-06-28 2020-01-17 中南民族大学 检测硝基苯酚的比色瓶/管
CN114088557A (zh) * 2021-12-31 2022-02-25 广东皓明有机硅材料有限公司 一种加成型有机硅灌封胶抗中毒性能的测试方法及其应用
CN114088557B (zh) * 2021-12-31 2023-07-07 广东皓明有机硅材料有限公司 一种加成型有机硅灌封胶抗中毒性能的测试方法及其应用

Also Published As

Publication number Publication date
JP2802327B2 (ja) 1998-09-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2958353B2 (ja) 光学系調整用の標準物質およびその製造方法
US8076153B2 (en) Method and apparatus for measuring pH of low alkalinity solutions
US4810183A (en) Apparatus for casting thin layer gel media in a mould and subsequently using gel for electrophoretic separation without removing it from the mould
WO2010147166A1 (ja) 光学的反応測定装置および光学的反応測定方法
CN110108552B (zh) 一种柔性力致变色材料的检测方法及检测装置
CA3156917A1 (en) Centripetal microfluidic platform for lal-reactive substances testing
JP2001511520A (ja) 参照tセンサ装置での同時の分析物測定および参照平衡
DE69407975T2 (de) Reagenzsystem zur eichung von pipetten und anderen volumetrischen messgeräten
JPH02236143A (ja) 光学系試料分析装置における品質確認用の標準物質およびその使用方法
JPWO2008139544A1 (ja) ゲル化測定装置および試料セル
GB1601222A (en) Method and apparatus for measurement of the aggregation rate of red blood corpuscles suspended in blood
CN106442395A (zh) 一种基于太赫兹波检测石墨烯膜上蛋白分子的方法及系统
FR2553515A1 (fr) Systeme de detection d'un reactif, cellule d'echantillon, et systeme d'activation cinetique a y utiliser
Smock et al. Vapor phase determination of blood ammonia by an optical waveguide technique
US3843268A (en) Sample container for laser light scattering photometers
US5741441A (en) Non-liquid scatter standard
CN210487467U (zh) 一种柔性力致变色材料的检测装置
JPS6312936A (ja) 粘度計測方法
EP0021236A1 (en) Method for optically assaying liquid samples
CN219777700U (zh) 一种可复用测试工装
JP2574163Y2 (ja) 比色計用測定セル
RU2715478C1 (ru) Способ определения концентрации свинца (II) в водных образцах
Gibson et al. Kinetic factors in the response of piezo-optical chemical monitoring devices
Wallach et al. Simple Microspectrophotometer
JPS6165138A (ja) 光学式反応検査用セル

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees