JPH02234606A - 傾斜地用草刈取り装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は傾斜地の草を刈取る草刈取り装置に関する。

（従来の技術） 平地での草を刈取る草刈取り装置は、歩行型や乗用型等
種々のものが提供されているが、何れも傾斜地では危険
が伴うため使用できない。

そこで傾斜地での草刈りは、従来、作業員が肩掛け式の
草刈機で刈り取っている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、このような肩掛け式の草刈機では、河川
敷や堤防等で横方向に長い広大な面積の傾斜地の草を刈
取る場合、多くの作業員を要すると共に、足場が傾斜し
ているため作業員には危険が伴う等の問題があった。ま
た、作業員の歩行が困難な急傾斜地では草を刈取ること
ができない不具合があった。

本発明は前記事情に鑑み案出されたものであって、本発
明の目的は、多数の作業員を要することなく、機械的に
効率良く、しかも急傾斜地であっても安全に草を刈り取
れる傾斜地用草刈取り装置を提供するにある。

（課題を解決するための手段） 前記目的を達成するための本考案の構成を実施例に対応
する図面を参照して説明する。

本発明は傾斜面ｌと、この傾斜面ｌの上下に夫々位置す
るほぼ平坦な上下面３，５とからなる場所における傾斜
面１の草を刈取る装置であって、前記傾斜面ｌに沿い該
傾斜面ｌの上下にわたって配設されるガイド部材９と、
前記上面３と下面５に夫々配設されると共に前記ガイド
部材９の両端が夫々連結され、該ガイド部材９を傾斜面
１の横方向に移動させる上下の走行手段１１．１３と、
前記ガイド部材９に該ガイド部材９の長手方向に往復動
可能に配設された草刈機ｌ５と、前記草刈機ｌ５をガイ
ド部材９に沿って往復動させる駆動手段５５．６１とを
備えてなる傾斜地用草刈取り装置７である。

（作用） 草刈機１５を駆動しつつ駆動手段５５．６１により草刈
機ｌ５をガイド部材９に沿って往復動させ、傾斜面１の
草を刈取る。

そして、上下の走行手段１１．１３によりガイド部材９
を傾斜面１の横方向に移動させ、傾斜面全域の草を刈り
取る。

この場合、上下の走行手段１１．１３の少なくとも一方
に、動力源の動力で走行させる駆動手段Ｍｌ，５９を設
けると、より省力化が図れる。

また、ガイド部材９を伸縮可能に構成すると、傾斜面１
の長さの変化に対応でき便利である。

また、草刈機ｌ５には、傾斜面ｌに対して直交する方向
に移動可能で、草刈機ｌ５の移動に伴って刈取った草を
掻集める草集め具２７を連結すると、草刈取り作業と集
草作業を同時に行うことができる。

更に、このような草集め具２７を利用することで、草刈
機１５の進行方向前方に障害物があるか否かを検知し、
例えば草刈機ｌ５の草刈りカッターの回転を停止させた
り、草刈機１５の移動を停止させる等の障害物検知手段
を簡易に構成することが可能となる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を添付図面に従って説明する。

第１図は傾斜地用草刈取り装置の側面図、第２図は同・
要部の平面図を示す。

ｌは傾斜面、３は傾斜面の上部に位置するほぼ平坦な上
面、５は傾斜面の下部に位置するほぼ平坦な下面で、こ
れら傾斜面Ｉと上下の面３，５は横方向に長い。

７は傾斜面１の草を刈取る草刈取り装置で、草刈取り装
置７は、傾斜面１に沿って配設されるガイド部材９と、
土面３と下面５に夫々配設される上下の走行手Ｉ９ｌ１
１，１３と，ガイド部材９に配設された草刈機１５等を
備える。

前記ガイド部材９は第３図に斜視図で示すように梯子状
を呈する。ガイド部材９は傾斜地の上側に位置する上フ
レーム９Ａと、下側に位置する下フレーム９Ｂからなる
。上下のフレーム９Ａ，９Ｂは、上フレーム９Ａの下端
の上に下フレーム９Ｂの上端を載せ、双方をボルトと長
孔で伸縮可能に結合する。

草刈機１５はエンジン１７の動力で草刈り用カッター１
９を回転駆動するもので、草刈機ｌ５は草刈機用フレー
ム２１に取りつける。

草刈機用フレーム２１は上方に突出する４つの支杆２３
を備え、支杆２３には夫々上下に間隔をおいてローラ２
５を取着する。このローラ２５は草刈機１５をガイド部
材９の長手方向に沿って案内するものである。

即ち、草刈機１５が下フレーム９Ｂ側に位置する場合に
は上側のローラ２５が下フレーム９Ｂのガイドレール９
Ｂ−１を摺動する。また、上下のフレーム９Ａ，９Ｂの
接続部に位置する場合には上側のローラ２５が下フレー
ム９Ｂのガイドレル９Ｂ−１を摺動すると共に、下側の
ローラ２５が−Ｌフレーム９△のガイドレール９Ａ−１
を摺動ずる。また、草刈８Ａ１５が上フレーム９Ａ側に
位置する場合には下側のローラ２５が上フレーム９Ａの
ガイドレール９Ａ−１を摺動ずる。

第４図に側面図で、第５図に第４図のＶ矢視図で示すも
の刈取った草を掻き集める草集め具２７で、草集め具２
７は草刈機用フレーム２１に取り付ける。

草集め具２７は、草刈機用フレーム２ｌのガイド２９に
上下摺動自在に組み込まれた左右のガイド板３１と、ガ
イド板３ｌの長溝３３に両端が摺動自在に組み込まれた
上下の軸３５、３５と、」ニ下の軸３５、３５に取着さ
れた複数の爪体３７からなる。

長溝３３の下部には第６図乃至第８図に示すように、傾
斜面ｌの上方に向かって湾曲させた湾曲部３３Ａを形成
し、また、爪体３７の下部には傾斜面１の下方に向かっ
て湾曲させた湾曲部３７△を形成する。

従って、爪体３７は草刈機１５が傾斜面１の下から上に
移動する場合には第６図に示すように、湾曲部３７Ａの
凸面が傾斜面１に臨み，草刈機１５が傾斜面１の上から
下に移動する場合には第８図に示すように湾曲部３７Ａ
の凹面が傾斜面１に臨み、傾斜面ｌの上から下に移動す
る際に爪体３７により草が掻き集められる。

３９は障害物検知スイッチで、草刈機１５が傾斜面１の
下から上に移動する際、第７図に示すように、湾曲部３
７Ａの凸面により爪体３７が障害物４１に乗り上がり、
爪体３７及びガイド扱３１が上方へ移動すると、ガイド
板３１に係合してエンジンｌ７を停止させたり、ガイド
部材９に沿った草刈機１５の移動を停止させるものであ
る。このように草集め具２７を利用することで障害物検
知手段を簡易に構成することが可能となる。

前記上走行手段１ｌは、フレーム４３と、フレーム４３
を走行させる前後二つの車輪４５とを備え、フレーム４
３には前記上フレーム９Ａの上端を連結する。

前記下走行千段１３は、フレーム４７と、フレーム４７
を走行可能に支持する前後左右四つの車輪４９とを備え
、フレーム４７に下フレーム９Ｂの下端を上下に揺動可
能に連結し、前記上下の走行手段ＩＩ，１３によりガイ
ド部材９を傾斜面１の上方でその長手力向に移動させる
ように構成する。

下フレーム９Ｂの下端が連結されるフレーム４７部分に
はジャッキ５ｌを配設し、ジャッキ５１により傾斜面ｌ
に対するガイド部材９の高さを調整し草の刈取り高さ等
を調整できるようにしている。尚、草の刈取り高さの調
整は草刈機１５側で行なうようにしてもよい。

フレーム４７は平面視ほぼ長方形状の基板５３を備え、
基板５３には下走行手段走行用のモータＭ１と、草刈機
ｌ５往復動用のウインチ５５及びモークＭ２とを配設ず
る。

下走行手段走行用のモークＭ１は第１図に示ずように、
左右の車輪４９を連結ずる軸５７にヂエン・スブロケッ
ト機構５９を介して接続し、モータＭｌの動力により下
走行手段１３を走行さぜるように構成する。

前記ウインチ５５にはワイヤー６１を連結し、ウインチ
５５の駆動により巻き胴を回動させ、ワイヤー６１で草
刈機１５が傾斜面ｌに沿って上下に移動するように構成
する。

尚、この実施例では草刈取り装置７を安定して移動させ
るために、下走行十段１３のフレーム４７からガイドロ
ーラ６３を回転可能に垂設し、ガイドローラ６３を側溝
６５の両側壁に臨ませ、下走行千段ｌ３を側溝６５に沿
って走行させるようにしている。ガイドローラ６３は、
例えば左右に一対設け、側溝６５などの幅に合わせてそ
のガイドローラ６３．６３間の寸法を調整できるように
構成してもよい。

図中６７は草集め具、６９は登坂用ウインチ、７ｌは発
電機搭載用台車である。

草集め具６７は前記草集め具２７で掻き集められた草を
下走行千段１３の走行時に下走行千段ｌ３の進行方向に
集めていくもので、下走行手段ｌ３のフレーム４７に取
り付けて配設する。

登坂用ウインチ６９は下走行千段ｌ３を傾斜面１上を走
行させる際用いるものである。例えば、上面３例の側溝
から支柱を突設し、この支柱にワイヤーを連結し、この
ワイヤーを登坂用ウインチ６９で巻き取り或は繰り出す
ことにより下走行千段ｌ３の傾斜面ｌでの走行を行なう
。

本実施例は前記のように構成したので、傾斜面ｌの草を
刈取る場合には、まず、傾斜面１に合わせてガイド部材
９の長さを調節し、ワイヤ６１の長さを調節する。

次に、草刈機１５を駆動しつつウインチ５５、ワイヤー
６１を介して草刈機ｌ５を傾斜面ｌの下から上に移動さ
せ、傾斜面１の草を刈取る。その際、障害物４１がある
と、爪体３７の上動によりエンジン１７や草刈機ｌ５の
移動が停止し、作業者に知らせられる。

次に、草刈機１５を上から下に移動させて刈残しの草を
刈取り、その際、草集め具２７により刈り取った草が傾
斜面１の下側に集められ、草刈機Ｉ５の上下往復工程で
草刈取り作業と集草作業が同時に効率良く行なわれる。

そして、上下の走行手段１１．１３を介してガイド部材
９を傾斜面ｌの横方向に移動していき、傾斜面全域の草
を刈取り、下走行手段１３の走行に伴い、草が草集め具
６７で下走行千段Ｉ３の進行方向に集められる。

尚、実施例では、走行手段走行用のモータＭ１と、草刈
機往復動用のウインチ５５及びモータＭ２等を下走行千
段１３に設けた場合について説明したが、これらの機器
Ｍｌ，５５，Ｍ２は」二走行手段１１に設けるようにし
てもよい。

また、走行用の駆動手段、即ちモータＭｌ，チェーン・
スブロケット機構５９等を上下の走行手段ＩＩ，１３の
一方に設けた場合について説明したが、走行用の駆動手
段は上下の走行手段１１．１３の双方に設けてもよく、
或は双方の走行手段Ｉ！，１３に駆動手段を設けない場
合には作業者が動かすようにしてもよい。

また、ガイド部材９を伸縮可能に構成した場合について
説明したが、ガイド部材９は伸縮可能に構成しなくとも
よい。その場合、傾斜面ｌの長さが変わる所では、例え
ば、上走行手段ｌｌ側でガイド部材９の長さを調整でき
るように構成してもよい。

（発明の効果） 以上の説明で明らかなように本発明によれば、多数の作
業員を要することなく、機械的に効率良く、しかも急傾
斜地であっても安全に草を刈り取れる傾斜地用草刈取り
装置を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は傾斜地用草刈取り装置の側面図、第２図は同・
要部の平面図、第３図はガイド部材部分の斜視図、第４
図は草集め具の側面図、第５図は第４図のＶ矢視図、第
６図乃至第８図は草集め具の作動状態の説明図である。 尚図中１は傾斜面、３は上面、５は下面、７は傾斜地用
草刈取り装置、９はガイド部材、１１は上走行手段、ｌ
３は下走行手段、ｌ５は草刈機、２７．６７は草集め具
、５５．６９はウインチ、Ｍｌ，Ｍ２はモータである。 特　許　出　願　人　　　　　フジタ工業株式会社代理
人　　弁理士　　　　　野　　田　　　茂区 ■ 第 図 −４９一

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）傾斜面と、この傾斜面の上下に夫々位置するほぼ
   平坦な上下面とからなる場所における傾斜面の草を刈取
   る装置であって、 前記傾斜面に沿い該傾斜面の上下にわたって配設される
   ガイド部材と、 前記上面と下面に夫々配設されると共に前記ガイド部材
   の両端が夫々連結され、該ガイド部材を傾斜面の横方向
   に移動させる上下の走行手段と、前記ガイド部材に該ガ
   イド部材の長手方向に往復動可能に配設された草刈機と
   、 前記草刈機をガイド部材に沿って往復動させる駆動手段
   と、 を備えてなる傾斜地用草刈取り装置。
2. （２）前記走行手段の少なくとも一方には、走行手段を
   動力源の動力で走行させる駆動手段が設けられている請
   求項１記載の傾斜地用草刈取り装置。
3. （３）前記ガイド部材は伸縮可能に構成されている請求
   項１記載の傾斜地用草刈取り装置。
4. （４）前記草刈機には、傾斜面に対して直交する方向に
   移動可能で、草刈機の移動に伴って刈取った草を掻集め
   る草集め具が連結されている請求項１記載の傾斜地用草
   刈取り装置。
5. （５）前記草集め具は、傾斜地上の障害物を検知する障
   害物検知手段の一部を構成している請求項４記載の傾斜
   地用草刈取り装置。