JPH0223130Y2 - - Google Patents

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JPH0223130Y2
JPH0223130Y2 JP517487U JP517487U JPH0223130Y2 JP H0223130 Y2 JPH0223130 Y2 JP H0223130Y2 JP 517487 U JP517487 U JP 517487U JP 517487 U JP517487 U JP 517487U JP H0223130 Y2 JPH0223130 Y2 JP H0223130Y2
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outsole
shank
sole
sheet
resin
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、靴の本底のシヤンク部を本底と同種
の樹脂で、かつ本底樹脂より分子量の低い熱可塑
性樹脂フイルム・シートと強化繊維とを一体成形
した繊維強化熱可塑性樹脂シート(以下FRTPシ
ートと称す。)に凸形状の透明な熱可塑性樹脂を
密着せしめたシヤンク補強材で補強したヒール付
き靴の本底に関するものである。
(従来の技術) 従来からヒール付きの靴には、靴底の土踏まず
部(シヤンク部)にスチール製あるいは樹脂製の
シヤンク芯を本底と中底の間に装着する方法が多
く採用されており、また、本底にシヤンク芯を内
蔵一体化した靴底も提供されている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、上記スチール製あるいは樹脂製シヤン
ク芯は、その厚味相当分が中底と本底間に突出す
るので、履用中に本底の変形や中底側への食い込
みにより、足裏に違和感を与えたり、本底とシヤ
ンク芯の曲げ弾性率の差異により、屈曲時に足と
靴との一体感が得られず足の疲労を助長する原因
となつた。また、繊維強化熱可塑性樹脂のシヤン
ク芯を本底と一体成形した場合、シヤンク芯が本
底と完全に密着できないため、履用中にシヤンク
芯と本底との間に剥離や割れが発生するという欠
点があつた。
(問題点を解決するための手段) 本考案は、靴底のシヤンク部に、FRTPシート
の片面に透明な熱可塑性樹脂を完全に密着せし
め、これを本底と一体化し弾力性、耐久性、耐曲
げ疲労性に優れ、足の動きに順応しやすい靴底を
提供するものである。すなわち、炭素繊維その他
長繊維織物あるいは同短繊維マツト等を強化材と
するFRTPシートの片面を透明な熱可塑性樹脂、
とりわけポリウレタン樹脂やポリアミド樹脂で予
め凸形状に射出成形して融着一体化し、シヤンク
補強材とする。該シヤンク補強材は、本底に用い
る熱可塑性樹脂と同種で分子量の低い熱可塑樹脂
フイルム・シートと炭素繊維その他の長繊維織物
あるいは同短繊維マツトにより形成されている。
前記FRTPシートを形成する熱可塑性フイルム・
シートは、本底の樹脂と同種であり本底樹脂より
分子量が低く、前記織物あるいはマツトを上下両
面から挟んだサンドイツチ状にするものであり、
その片面は透明な熱可塑性樹脂で凸形状にしてな
るシヤンク補強材を本底シヤンク部に充当し、そ
の端部をリブの枠取りで押さえてあるから本底と
シヤンク補強材は強固に密着一体化し、後述する
ような機能性に富んだ靴底が提供できる。
(作用効果) 本考案のヒール付き靴底は、FRTPシートおよ
び凸形状の透明熱可塑性樹脂で構成したシヤンク
補強材を本底にインサート成形するもので、
FRTPシートの熱可塑性樹脂フイルム・シートと
本底は同種の樹脂であるから良く馴染み、凸形状
の透明熱可塑性樹脂との境界面は、完全に密着す
る。さらに、FRTPシートは踵底と接続して、踵
底側から屈曲部近傍まで配置して端部をリブの枠
取りで押さえているため、強固に一体化し靴底裏
面からの圧力によつてシヤンク部が変形すること
はなく、衝撃吸収性も従来にないすばらしいもの
が提供できる。
また、過度の曲げに対してもシヤンク補強材を
形成するFRTPシートと凸形状の透明熱可塑性樹
脂との境界面で剥れは生じず、このシヤンク補強
材により弾性、耐曲げ疲労性、耐久性が飛躍的に
向上するが、これは、FRTPシートの強化繊維
が、いわゆる鉄筋コンクリートの鉄筋的役割を果
たすからである。
シヤンク補強材のFRTPシートに長繊維織物を
用いる場合、歩行時などの体重負荷経路に合致す
るように繊維配向を踵中心線に対して直交するよ
うにし、リブが踵底に接続し、該リブは踵底側が
肉厚で前方に向つて漸次肉薄にして枠取りを形成
したので、靴底の屈曲性は飛躍的に向上し、足と
靴底は一体となり、動作に順応するため足の疲労
は一段と軽減される。
特に、アツプ・ダウンのきつい歩行を強いられ
るゴルフや登山に用いるスポーツ靴などの場合、
その性能が如実に発揮できる。
また、FRTPシートと凸形状の透明熱可塑性樹
脂からなるシヤンク補強材は、本底の意匠面側に
表れるのでFRTPの強化繊維模様がくつきりと浮
かび上がり外観優美な靴底が提供できる。
(実施例) 本考案の実施例を図面について説明する。
本考案は、図面に示すように、本底2の土踏ま
ず部にFRTPシート1と凸形状の透明熱可塑性樹
脂4からなるシヤンク補強材をインサートし、本
底2と一体成形したものである。FRTPシート1
は、炭素繊維、ガラス繊維、アラミド繊維、炭化
ケイ素繊維、アルミナ繊維その他長繊維織物5、
あるいはこれらの強化繊維でできた短繊維マツト
6を中間に配し、本底に用いるポリウレタン樹
脂、ポリアミド樹脂等の熱可塑性樹脂と同種で分
子量が低い熱可塑性樹脂フイルム・シート3を上
下層に配し、圧縮成形により成形後、所定形状に
裁断する。
FRTPシートは、シヤンク補強材成形金型に挿
入固定後、その片面に透明熱可塑性樹脂を射出し
て凸形状を形成するが、FRTPシート1に用いた
熱可塑性樹脂フイルム・シート3の分子量は、凸
形状の透明熱可塑性樹脂4より低いため、成形さ
れたFRTPシート1と透明熱可塑性樹脂4の接合
面は、もちろん、本底との接合が完全に融着され
て一体化したシヤンク補強材になり、さらにその
端部はリブの枠取りで押さえてあるから過度の曲
げに対しても剥離は生じない。
また、FRTPシート1に用いる長繊維織物は、
踵中心線に対して直交させるのが好ましいが、用
途に応じて変えても良い。
FRTPシート1に用いる短繊維マツトの場合、
とくに繊維配向はさせない。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案本底の平面図、第2図はイ−イ
線断面図、第3図はロ−ロ線断面図、第4図は
FRTPシートの断面図である。 1……FRTPシート、2……本底、3……熱可
塑性樹脂フイルム・シート、4……透明熱可塑性
樹脂、5……長繊維織物、6……短繊維マツト、
7……リブの枠取り。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 熱可塑性樹脂、とりわけポリウレタン樹脂や
    ポリアミド樹脂からなるヒール付き靴の本底に
    おいて、該本底と同種の樹脂で、かつ該本底樹
    脂より分子量の低い熱可塑性樹脂フイルム・シ
    ートに任意材の長短繊維からなる織物あるいは
    マツトを内蔵一体成形したFRTPシートを形成
    し、その片面に透明熱可塑性樹脂で凸形状に予
    め射出成形して融着一体化し、さらに該FRTP
    シート面を靴底裏面のシヤンク部に配置するよ
    うに成形してシヤンク補強材とし、該シヤンク
    補強材をシヤンク部にリブ状枠取りにより固着
    したことを特徴とするヒール付き靴の本底。 (2) 上記リブ状枠取りのリブは踵底に接続し、踵
    底側が肉厚で前方に向つて漸次肉薄にしたこと
    を特徴とする実用新案登録請求の範囲第1項記
    載のヒール付き靴の本底。 (3) 上記シヤンク補強材は、踵底に接続し、踵底
    側から屈曲部近傍まで配置したことを特徴とす
    る実用新案登録請求範囲第1項記載のヒール付
    き靴の本底。
JP517487U 1987-01-17 1987-01-17 Expired JPH0223130Y2 (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0881B2 (ja) * 1991-02-08 1996-01-10 美津濃株式会社 インサート補強部材を有する靴底の製造方法
JP2759612B2 (ja) * 1994-06-27 1998-05-28 アキレス株式会社 射出成形靴
JP2700863B2 (ja) * 1994-08-22 1998-01-21 アキレス株式会社 射出成形靴底およびこれを製造するための方法

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