JPH02231040A - 米菓類の製造方法 - Google Patents

米菓類の製造方法

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JPH02231040A
JPH02231040A JP1292925A JP29292589A JPH02231040A JP H02231040 A JPH02231040 A JP H02231040A JP 1292925 A JP1292925 A JP 1292925A JP 29292589 A JP29292589 A JP 29292589A JP H02231040 A JPH02231040 A JP H02231040A
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JP
Japan
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rice
cyclodextrin
starch
glutinous rice
gelatinization
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JP1292925A
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English (en)
Inventor
Takehiko Ofuji
武彦 大藤
Koichi Ogata
緒方 孝一
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Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
Original Assignee
Kanegafuchi Chemical Industry Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は米菓類の製造方法に関し、更に詳しくは繻米又
は粳米の糊化を促進させることにより食惑の改善された
米菓類の製造方法に関するものである. 〔従来技術と問題点〕 米を主原料とする菓子類に、おかき、せんべい、もち、
団子等がある.これらは粳米や襦米等を水蒸気等で加熱
して糊化させ、必要に応じて冷却、乾燥、焼成等を行な
い製品とする.糊化の過程において、米に含まれるでん
ぷんは膨潤又は熔解し、結晶性、複屈折性を失い消化酵
素の作用を受ける状態になる.この状態をα化したとい
うこともある. 一般に、糊化は水の存在下で行なわれ、でんぷんと水分
子の相互作用である.液体の水は水素結合により多数会
合しているが、高温ほど単分子の水の割合が増加する。
この会合度の低い水分子がでんぷんの微結晶の近くまで
浸入し、高温で不安定になったでんぷん分子の水素結合
の破壊をもたらすものと考えられる.でんぷんの糊化時
の状態は、粒から溶け出したでんぷんの?ti液に10
数倍にも永和膨潤した粒が浮遊した不均一な状態と考え
られている.でんぷんの糊化の特徴を表現するのにもっ
とも重宝がられているのは、アミログラムである。これ
は、でんぷん懸濁液を一定速度(通常1.5゜C/mi
n)で加温したときの粘度と温度の関係を示すものであ
る.ここでいう粘度は膨潤したでんぷん粒が互いに接触
しつつ動くことにもとづき、でんぷん粒が膨潤するほど
高くなるものと経験的に解せられている。
でんぷんの糊化特性は種々の物質により影響をうける。
例えば焉鈴薯でんぷんに脂肪酸を添加すると糊化温度が
高くなり最高粘度が低下する。即ち、馬鈴薯でんぷん濃
度4重量%の瑚化温度64゜C、最高粘度850Bu 
(80゜C)が、対でんぷん0.34重量%のラウリン
酸の添加により糊化温度が67゜Cにあがり最高粘度が
600Bu (98’C)に低下する。これは脂肪酸が
でんぷん構成分子中のアミロースと複合体をつくり、で
んぷん粒の膨潤を抑制するものと考えられている。同し
様な現象は脂肪酸のモノグリセライド、脂肪酸に親水性
基を導入した界面活性剤でもみられる.脂肪酸誘導体の
界面活性剤は85〜90゜Cまでは膨潤抑制作用が強い
が、9 0 ’Cより高温になると逆に促進作用があら
われる場合もあると報告されている.これは前述のアミ
ロースと脂肪酸基の複合体の安定性と関係すると報告さ
れている。
同じ脂質でもレシチンは小麦でんぷんの糊化を促進する
.小麦でんぷん濃度8.8重量%でレシチンをでんぷん
に対し0.1重量%加えると糊化温度が78.3゜Cか
ら63.5゜Cに低下し、4重量%加えると45.6゜
Cまで低下すると報告されている。又、最高粘度も60
0Bu (92.5゜C)が0.1重景%のレシチンの
添加で650Bu (92.5゜C)に、4重量%の添
加で935Bu (88゜C)に増加すると報告されて
いる。レシチンのとうもろこしでんぷん、米でんぷん、
甘藷でんぷんに対する作用は少ない.例えば粳米でんぷ
んに対するレシチンの作用は対でんぷん10重量%添加
時で糊化温度が5%の低下、最高粘度が対でんぷん2重
量%の添加時で43%の増加、10重量%の添加時で2
2%の増加にすぎない.また馬鈴薯でんぷんに対しては
レシチンの作用はほとんどなく、逆に0.1重量%以上
の添加で最高粘度が低下してくる.〔問題点を解決する
ための手段〕 本発明者らはでんぷんの糊化を促進する方法、特に今ま
で効果的な糊化促進方法がなかった粳米、襦米の糊化を
促進する方法を種々研究を重ねた結果、粳米、繻米の糊
化が顕著に促進され、この糊化の促進された粳米、繻米
を用いることにより、食惑の改善された米菓類が得られ
ることを見出し、本発明に到達したものである. 即ち、本発明は、精米にサイクロデキストリン及び/又
はサイクロデキストリン包接物を添加した後に、又は粳
米にサイクロデキストリン包接物を添加した後に糊化さ
せ、次いで冷却、乾燥、焼成等の米菓類製造のための処
理を施すことを特徴とする米菓類の製造方法を要旨とす
るものである.本発明でいう粳米又は襦米は、水浸、乾
燥、粉砕、炒る等の処理を施した、例えばしん粉、白玉
粉、みじん粉、導明寺粉等を含む.又、粳米又は襦米は
単独で糊化して食品とする必要は必ずしもなく、砂糖、
あんや他のでんぷん類などと併用して用いる方が多い。
本発明に云う米菓類を列挙すると限りがないが、大福絣
、羽二重餅、桜もち、草もち、柏もち等の餅や団子、ち
まき、ういろう、煎餅、あられ、米菓、スナック食品、
水あめ、ビーフン、米麹などがある。
本発明における糊化の方法としては水分の存在下、粳米
又は繻米を加熱するものであればよく、例えば水蒸気で
蒸して糊化させる方法、水と適当な比率で混ぜて加熱し
て糊化させる方法、加熱と同時に圧力をかけて糊化・膨
化させる方法などがある. サイクロデキストリンはシャーディンガーデキストリン
あるいはサイクロアミロースともよばれる環状オリゴ糖
同族体である.サイクロデキストリンにはα−サイクロ
デキストリン、β−サイクロデキストリン、γ−サイク
ロデキストリン、δ−サイクロデキストリン、さらに高
重合度のサイクロデキストリンの同族体である. サイクロデキストリンの製法にバチルス・マセランス(
Bacillus macerans)のアミラーゼを
でんぷんに作用させる方法等があるが、この方法により
α−サイクロデキストリン、β−サイクロデキストリン
、γ−サイクロデキストリンと少量のより高重合度のサ
イクロデキストリンを含むでんぷん分解物が得られる。
本発明に用いるサイクロデキストリンは上記のでんぷん
分解物からα、β、γ−サイクロデキストリンを分離し
て用いてもよいが、マルトースやその他のデキストリン
を含有するでんぷん分解物をそのまま使用してもよい。
サイクロデキストリン包接物はサイクロデキストリンと
油脂、脂肪酸、モノグリセライド、ジグリセライド、レ
シチン等の包接対象物を適当な水の存在のもと混合捏和
して得られる.包接対象物とサイクロデキストリンの比
率などにより未包接のものが残ることもあるが、その場
合は溶剤洗浄等の手段で未包接のものを除くことができ
る.なお、上記の混合捏和物をそのまま使用しても本発
明の効果は変わることがない. 本発明のサイクロデキストリン、サイクロデキストリン
包接物の襦米への添加量、又はサイクロデキストリン包
接物の粳米ヘの添加量は目的とする食品にもよるが、一
般に襦米又は粳米に対して0.05重量%以上、好まし
くは1.0重量%〜10重發%でよい.米菓、あられ、
煎餅などを作る場合には糊化させた後、冷却、乾燥、焼
成等の通常の米菓類製造のための工程を経て製品とする
.本発明の方法によりT2S米又は粳米の糊化が著しく
促進され、米を主原料とする米菓類の食怒を改良するこ
とが可能となる. 本発明により襦米又は粳米の糊化が促進される理由は必
ずしも明らかでない.本発明者らの実験によると、サイ
クロデキストリン、サイクロデキストリン包接物を小麦
でんぷん、馬鈴薯でんぷん、コーンスターチに添加して
も糊化は促進されなかった.即ち、米類のでんぷんの組
織状態とサイクロデキストリン、サイクロデキストリン
包接物との親和性により本発明の糊化特性の改善が達せ
られるものと考えられる. 〔実施例〕 以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、
本発明はこれらに限定されるものでないことは勿論であ
る. 実施例1 繻米3kgに水1. 4 kgを加え、さらにβ−サイ
クロデキストリン30gを加えた後、蒸練機(品川工業
所■製)を用い攪拌しながら100゜Cで3分間蒸した
.さらにもち練り機(@餅練製粉機)を用いて水切りし
た後、5゜Cにて48時間冷却した.この絣生地を厚み
2m、巾1. 5 cti、長さ2. O ctaに切
断し、温度40゜C1湿度88%の恒温機を用いて水分
18重量%にまで乾燥し、自社製のあられ焼成機を用い
て240゜Cで焼成し、おかきを得た.実施例2 β−サイクロデキストリン1重量部、サラダ油2重量部
、水4重量部をホモミキサーで混合・捏和しペーストを
得た.このペーストを水洗し過剰のβ−サイクロデキス
トリンを除去した後、エタノールに分散させ濾取した固
型物をさらにエチルエーテルで洗浄し、未包接のサラダ
油を除去してβ−サイクロデキストリン/油脂包接物の
粉末を得た. 次に、実施例1のおかきの作成において、β一サイクロ
デキストリンのかわりに上記のβ−サイクロデキストリ
ン/油脂包接物を30g用い、他は実施例lと同様にし
て、おかきを得た.比較例1 実施例lのおかきの作成において、β−サイクロデキス
トリンを添加せず、その他は実施例1と同様にし襦米の
みでおかきを作成した.比較例2 蔗糖脂肪酸エステル(第一工業製薬■製、DKエステル
F160)0.3重量部、サラダ油50重量部、水50
重量部をホモミキサーで混合・捏和して油分50重量%
の○W型エマルジッンを得た.次に、実施例1のおかき
の作成において、βサイクロデキストリンを添加せず、
かわりに上記OW型エマルジ四ン420gを加え、その
他は実施例lと同様にしておかきを得た. 実施例1、2及び比較例1、2により得られたおかきの
食感を評価するため、テンシブレッサ−(タケトモ電機
■製)を用いておかきの硬度を測定した. 測定には断面積0. 0 5 cdのステンレス製円柱
を用い測定の初めにあらわれるピークの高さを硬さとし
た.なお測定は30個のおかきを用い平均値をもってそ
のおかきの硬度とした.硬度測定結果を表1に示した. 表  1 おかき硬度測定結果 表1に示したように、本発明により製造したおかきは、
本発明によらない通常の方法で製造したおかき、もしく
はOW型エマルジョンの形で油脂を加えて製造したおか
きに比べて食惑が非常にソフトになることがわかる. 〔作用・効果〕 叙上の通り、本発明によれば、繻米又は粳米の糊化が顕
著に促進され、それがら製造された米菓類は非常にソフ
トな食惑を存する.

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、糯米にサイクロデキストリン及び/又はサイクロデ
    キストリン包接物を添加した後に、又は粳米にサイクロ
    デキストリン包接物を添加した後に糊化させ、次いで冷
    却、乾燥、焼成等の米菓類製造のための処理を施すこと
    を特徴とする米菓類の製造方法。 2、サイクロデキストリン包接物が油脂、脂肪酸、モノ
    グリセライド、レシチン又はジグリセライドとサイクロ
    デキストリンとの包接物である特許請求の範囲第1項記
    載の方法。 3、サイクロデキストリンがα−サイクロデキストリン
    、β−サイクロデキストリン及びγ−サイクロデキスト
    リンから選ばれた1種もしくは2種以上である特許請求
    の範囲第1項又は第2項記載の方法。
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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6329978A (ja) * 1986-07-23 1988-02-08 Sharp Corp 薄膜トランジスタの製造方法

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6329978A (ja) * 1986-07-23 1988-02-08 Sharp Corp 薄膜トランジスタの製造方法

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