JPH02230242A - プリント光沢化方法及び装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ビデオプリンタ等のプリンタから出力された
プリントの受像面を光沢化するプリント光沢化方法及び
装置に関するものである。

〔従来の技術〕

例えば熱転写プリンタは、周知のように熱昇華性の染料
をサーマルプリントヘッドにより加熱して紙などのプリ
ントに転写することによって可視情報の記録を行う。熱
昇華性染料はリボン又はシートに塗布され、このリボン
又はシートの染料塗布側をプリント受像面に接触させ、
反対側をサーマルプリントヘッドにより加熱する。サー
マルプリントヘッドは多数の発熱素子が直線状に配列さ
れた発熱体アレイを有し、それらがそれぞれに記録すべ
き情報に応じて発熱する。これによって、リボン又はシ
ートの加熱された部分の染料が昇華し、プリント受像面
に転写される。このような熱転写プリンタは、例えばビ
デオプリンタに効果的に適用される。

ところで熱転写プリンタでは、ヘッドにより例えばイン
クリボンの染料が加熱されて受像面に転写される時、ヘ
ッドの熱により受像層が軟化して受像面にー、ツドの形
状に応じた窪みが生じる。高濃度部ではこの窪みがｌラ
イン毎に生じるので、転写表面には格子状の凹凸が形成
される。

これを解消するために、画像記録済みのプリントを加熱
することにより受像層樹脂を軟化しておき、この状態で
ローラの平滑な周面で加圧してプリント受像面を平滑化
する方法が知られている。

これによれば、前記格子状の凹凸を平滑化することがで
き、プリントの仕上りを美しくすることが可能となる。

〔発明が解決しようとする課題〕

ところが上記の方法によれば、プリントに記録した画像
の濃度勾配が大きな場合には、凹凸の深さの幅が大きく
上記加熱の温度や圧力、ローラの回転速度等の諸条件を
最適値に設定することが困難であった。特にプリント幅
方向の濃度勾配が大きい場合には、受像面を十分に平滑
化することができず、平滑化処理後でも光沢化装置の紙
送りの方向に直交する方向の濃度ムラによる凹凸が存在
して非常に見苦しい仕上りとなっていた。

〔発明の目的〕

本発明は、送り方向だけでなく幅方向についても十分に
プリント受像面を平滑化することができるプリント光沢
化方法及び装置を提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するために、本発明は、プリントの受像
面にマット面シートを重ねて加熱し、この状態で一対の
ローラの間に挿入・押圧してプリント受像面をマット面
化し、このマット面化した受像面に滑面シートを重ねて
加熱し、この状態で・一対のローラの間に挿入・押圧し
て受像面を平滑化することからプリント光沢化方法を構
成してある。

また、プリントを加熱する第１加熱手段と、この第１加
熱手段により加熱されたプリント受像面をマット面化す
るマット面ローラと、このマット面ローラにプリント受
像面を押圧する第ｌ押圧ローラと、マット面ローラを経
たプリントを加熱する第２加熱手段と、この第２加熱手
段により加熱されたプリント受像面を平滑化する滑面ロ
ーラと、この滑面ローラに対してプリント受像面を押圧
する第２押圧ローラとを設けてプリント光沢化装置を構
成することも有効な解決手段となる。

〔作用〕

前者によれば、プリント受像面にマット面シートを重ね
て加熱・押圧することにより、受像面の凹凸が記録画像
によらず均一化される．この杖態で滑面シートを重ねて
加熱・押圧する際には、加熱温度２圧力，速度等の条件
を容易に最適値に設定するすることができる。したがっ
て、送り方向だけでなく幅方向についてもプリント受像
面を十分に平滑化することが可能になる。

また、後者によってもマット面ローラでプリント受像面
をマット面化してから平滑化するので、プリント受像面
を均一に平滑化することができる．以下、上記のような
構成からなる本実施例の作用について説明する。

〔実施例〕

本発明の方法の実施例に係るプリント光沢化装置を示す
第１図において、一対の押圧ローラ１１，１２はそれぞ
れ並行な軸１３．１４を中心として回転する。押圧ロー
ラ１３，１４は、軸方向にシートユニット１６の幅方向
長しよりも長い同形のローラである。押圧ローラ１１，
１２の上下には僅かな間隙をおいてヒータ１７，１Ｂが
配設されており、これらヒータ１７，１８が発熱すると
押圧ローラ１１．１２の平滑な周面１１ａ，１２ａが加
熱される。ヒータ１７，１８は軸方向に押圧ローラ１１
，１２と同程度の長さを有しており、周面１１ａ，１２
ａをむら無く加熱することができる。

ローラ１１，１２間に挿入されるシートユニット１６は
、上面を滑面１９ａに形成した滑面シート１９に対して
、図中左面をマット面２１ａに形成したマット面シート
２１の一辺を固着して構成されている。滑面シートｌ９
及びマット面シート２１は、軟化点がプリント２２の受
像層樹脂よりも高く、かつ熱伝動性の良いシートである
．シートユニットｌ６は、滑面１９ａとマット面２１ａ
の間に画像記録されたプリント２２を挾んでマット面処
理又は平滑処理を施すものである。

以下、上記のような構成からなる本実施例の作用につい
て説明する。

先ず、熱転写プリンタ（図示せず）から画像記録したプ
リント２２が排出されると、その受像面２２ａがマット
面２１ａと接するように、マット面シート２１と滑面シ
ート１９で扶持してシートユニット１６内にセットする
。そしてヒータ１７，１８を発熱させるとともに、押圧
ローラ１１，１２を各々矢印方向に回転させる。

プリント２２を挟んだシートユニットｌ６を押圧ローラ
１１，１２間に挿入すると、両押圧ローラ１１，１２は
シートユニット１６を挟み込み、加熱された周面１１ａ
，１２ａがシートユニット１６を両面側から加圧する。

このときプリント２２はマット面シート２１，滑面シー
ト１９を介して周面１１ａ，１２ａにより加熱され、こ
れにより受像層が軟化するとともに加圧されるから、受
像面２２ａはマット面２１ａに応じたマット面に成形さ
れる。また、押圧ローラ１１，１２は回転しているから
、第２図（Ａ）に示すように、シートユニットｌ６を矢
印Ａ方向に搬送してゆく。この搬送にともなって、受像
面２２ａ全面がマット面化されてゆく。これにより、記
録した画像に応じて偏って形成された受像面２２ａ上の
凹凸が均一化され、ほぼ一様なマット面となる。受像面
２２ａ全面をマット面化すると、シートユニット１６が
搬送側から排出さ゛れる。

次に、排出されたシートユニット１６からプリント２２
を取り出し、マット面化された受像面２２ａが滑面シー
トｌ９の滑面１９ａと接するようにシートユニット１６
内にセットする。このとき、受像面２２ａは一様なマッ
ト面となっているので、記録画像の濃度勾配による凹凸
のバラツキを考慮する必要がなく、マット面゛２１ａの
凹凸形状から一義的に決定される諸条件（例えば、押圧
ローラ１１，１２による加圧圧力．加熱温度、及び搬送
速度等）を最適の値に設定する。このあと、上記同様押
圧ローラ１１，１２間にシートユニット１６を挿入する
と、同図（Ｂ）に示すように搬送され、マット面化され
た受像面２２ａが平滑面化されてゆく。マット面処理を
前置することにより平滑化の程度を従来より高めること
ができ、排出されたシートユニット１６からは十分に平
滑化されたプリント２２を得ることができる。

また、上記シートユニット１６の代わりとして第３図（
Ａ）に示すように、一枚のマット面シート２１のマット
面２１ａをプリント２２の受像面２２ａに圧接し、この
状態で押圧ローラ１１，１２の間に挿入してマット面処
理を行うよにうしてもよい。この場合には、同図（Ｂ）
に示すように、平滑化時には単体の滑面シート１９の滑
面１９ａをマット面化されたプリント２２の受像面２２
ａに圧接し、この状態で受像面２２ａの平滑化を行う。

また、マット面シート２１及び滑面シー［・１９を用い
ずに、第４図に示すプリント光沢化装置３１を用いても
よい。プリント光沢化装置３１は、プリント２２を挿入
する挿入口３２に連設して処理経路３３を形成しており
、処理経路３３の末端には排出口４６が開設されている
。この処理経路３３に沿って挿入口３２の近くには、周
面にマット面３４ａを有したマット面ローラ３４と、こ
れに対抗する押圧ローラ３５が配設され、またその奥に
は周而に滑面３６ａを有した滑面ローラ３６と、これに
対抗する押圧ローラ３７とが配設されている。また、符
号４０，４１．４２．４３はそれぞれ近接するローラ３
４〜３７を加熱するためのヒータである． このプリント光沢化装置３１では、挿入口３２から画像
記録済みのプリント２２を受像面２２ａを上に向けて挿
入するだけで、マット面処理と平滑化処理が順次行われ
、排出口４６から平滑化されたプリント２２が得られる
。

なお、上記実施例では熱転写プリントを処理し４． たが、本発明は写真印画紙等の光沢化にも活用できる。

〔発明の効果〕

以上説明したように、本発明は、プリントの受像面にマ
ット面シートを重ね、ローラを用いてマット面化し、こ
のマット面化した受像面に滑面シートを重ね、ローラを
用いて平滑化するようにした。したがって、平滑化処理
時の諸条件の設定が容易となり、プリントの送り方向に
ついても十分に受像面を平滑化することができるから、
コントラストの高い画像を記録した場合でも安定した光
沢化処理を施すことができる。

また、第１加熱手段により加熱されたプリント受像面を
マット面化するマット面ローラと、第２加熱手段により
加熱されたプリント受像面を平滑化する滑面ローラとを
設けた場合には、マット面シート及び滑面シートを用い
ることなく簡単な操作で、かつ十分な光沢処理を行うこ
とが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のプリント光沢化方法に係る実施例の外
観図である。 第２図（Ａ）は、第１図の実施例によるマット面処理時
の側面図を示し、同図（Ｂ）は第１図の実施例による平
滑処理時の側面図を示すものである。 第３図は本発明のプリント光沢化方法に係る他の実施例
を示す作用説明図である。 第４図は本発明のプリント光沢化装置に係る実施例を示
す要部断面図である。 １１，１２．３５．３７　・・押圧ローラ１６・・シー
トユニット １７，１８．４０〜４３・　・ヒータ １９・・滑面シート ２ｌ・・マット面シート ２２・・プリント ２２ａ・受像面 ３４・・マット面ローラ ３６・・滑面ローラ。 第２図 （Ａ） 第３図 （Ａ） （Ｂ）

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）プリントの受像面にマット面シートを重ねて加熱
   し、この状態で一対のローラの間に挿入・押圧してプリ
   ント受像面をマット面化し、このマット面化した受像面
   に滑面シートを重ねて加熱し、この状態で一対のローラ
   の間に挿入・押圧して受像面を平滑化することを特徴と
   するプリント光沢化方法。
2. （２）プリントを加熱する第１加熱手段と、この第１加
   熱手段により加熱されたプリント受像面をマット面化す
   るマット面ローラと、このマット面ローラにプリント受
   像面を押圧する第１押圧ローラと、マット面ローラを経
   たプリントを加熱する第２加熱手段と、この第２加熱手
   段により加熱されたプリント受像面を平滑化する滑面ロ
   ーラと、この滑面ローラに対してプリント受像面を押圧
   する第２押圧ローラとからなることを特徴とするプリン
   ト光沢化装置。