JPH02230146A - ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機 - Google Patents

ハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機

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JPH02230146A
JPH02230146A JP29203989A JP29203989A JPH02230146A JP H02230146 A JPH02230146 A JP H02230146A JP 29203989 A JP29203989 A JP 29203989A JP 29203989 A JP29203989 A JP 29203989A JP H02230146 A JPH02230146 A JP H02230146A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、ハロゲン化銀写真感光材料(以下、単に写真
感光材料又は感光材料ともいう。)を現像処理するのに
用いられる自動現像機及び写真感光材料の処理方法に関
し、更に詳しくは、小型で迅速処理が可能であり、更に
処理ムラの発生もなく、長期にわたり安定した処理を行
なうのに適した自動現像機及び写真感光材料の処理方法
に関する。
(従来の技術及び発明が解決しようとする課題)通常の
写真感光材料(写真フィルム・印画紙等)を自動的に現
像処理する自動現像機としては、大型の集中処理施設(
以下、大ラボと称する)で利用する大型のものから、比
較的小規模の店シe内に設置して利用する比較的小型の
もの(以下、ミニラボと称する)か一般的てあるが、更
に小型の自動現像機としては、身分証明用等のダイレク
トボジ写真をセルフサービスで処理するもの、X線フイ
ルムを処理するもの或いは、所謂手現像の要業を含む小
型のものが知られている。
近年、撮った写真は、1秒でも早く見たいという要請が
強まり、ミニラボの普及が著しい。
写真を早く現像し、プリントとして見られる形にするに
は、自動現像機の仕上り時間を短くすると共に、その場
で現像出来る自動現像機が手近にあることが重要てある
また、近年、所謂ミニラボの普及により、1時間仕上げ
といった迅速処理を可能にしたDPEサービス店が出現
しているが、それでも全処理量の約75%は大ラボで取
り扱われているという事実は,1時間仕上げの店に遠く
まで出向いていくより近くの写真店で済ませる方が楽だ
、という一般ユーザの二−ズを表わしている。
従って撮った写真をすぐ見たいという要請を満足する小
型自動現像機の出現が待ち望まれていた。
この様な二−ズに応えるものとして種々の技術が既に開
示されている。
例えば、比較的小型の自動現像機にあっては、浸漬処理
方式の応用例として、スリット状に形成された処理槽に
処理液を溜めておき、このスリット状処理槽中で写真感
光材料を搬送しながら処理液に接触させて処理する技術
が特開昭63− 1311:18号に開示されている。
この公報には、所謂「処理液上面の開口面積S/処理槽
容積V」比が小さいので,処理液劣化か小さい旨記載さ
れている。しかしこの公輻に記載された発明では、開口
部を感光材料の断面に沿って細い、所謂スリット状にし
ているため、開口面y1sを小さくするには驚く程長い
処理槽(■を大きくする)が必要となり、結局自動現像
機の大きさは小さくならない欠点がある。又,小型化(
Vを小さく)シようとした場合には、感光材料の挿入口
の開口面積Sを極端に小さくしなければならず、別なる
問題、例えば結晶物の析出やキズの発生等が生じ易くな
る欠点もある。また処理槽をスリット状とすることで現
像処理ムラといった処理のムラが発生する欠点があるこ
とも判った。特にカラーフィルムの様に、細長い感光材
料を処理すると、感光材料の処理開始直後と、終了直前
の感光材料の処理性能が全く違ってしまうという致命的
な欠陥があることも見い出した.また、大型自動現像機
と同一の処理液を用いて処理を行なう時にもスリット状
の処理槽を用いると、大型自動現像機と同じ処理性能を
得るのに、長い処理時間を要することも判り、迅速処理
に不向きであることも判明した。
又、特開昭6:l− 259661号にはスリット処理
槽内の感光材料搬送速度か処理液の流速より早く、且つ
、処理液の流れ方向と感光材料搬送方向とを逆流にする
技術か開示されている。この技術では、新しく流入され
る処理液が該処理槽出口において対向する感光材料と接
触するが、処理液と感光材料の移動方向が逆であるので
狭いスリット処理槽内の液面か不安定になり、多くの場
合、溢れてしまい液面を維持することか困難である。又
、感光材料先頭部が、該スリット処理槽に入ってくる時
には、搬送方向に対して抵抗が生じるため、感光材料を
上手に搬送できずにジャムリング等の障害が生じること
か判った。特に薄手と呼ばれる150 g mの厚さ以
下のフィルムベースや200gm以下の厚さのカラーペ
ーパーでは確実に搬送することが難しいという重大な欠
点があることか判った。
また、米国特許3273485号には長期間処理液を用
いない場合には、細長い所謂スリット状処理槽の下に連
通ずるタンクを設け、このタンクに収納するようにした
現像機に関する技術か開示されている。
しかし、この技術ではスリット状処理槽中に付着した処
理液が固化して結晶物が発生する欠点かある。また、処
理槽がスリット状であることから特開昭53−1311
38号公報に記載されている技術と同様現像ムラ、脱銀
ムラ、水洗ムラが発生する,迅速処理に不向きであると
いう欠点かあり、結局現像処理に不向きであることか判
った。
更に特開平1−178965号公報には浅型の現像槽と
、外気と遮断された現像液が充填された増量タンクとを
有し、現像槽との間て循環させる循環手段とを有する感
光材料処理装置が開示されている。しかしこの装置では
浅型の現像槽を用いているため、処理槽上部の開口面積
が大きくならざるを得す、処理液の劣化が問題となる.
このため酸化防止用の浮蓋等を設けているが、完全に密
封しておらず浮子かゆれる度に処理液による薄膜を形成
し、かえって酸化されやすくなることもあり、特に少量
処理時における処理液の劣化が著しく悪くなるという欠
点かある。
自動現像機を小型化し、更にそのために各処理槽を小型
化しても、写真性能に悪影響を与える結果となっては、
写真処理本来の意味を失ってしまう.写真性能に影響を
与える因子は数多く存在するが、小型化や実質的な密閉
構造を有する技術においては、特に処理液の処理槽内で
の攪拌効果および温調精度が問題となる。
一方,自動現像機の小型化が達成されると、処理液量は
益々現象写真、処理液の酸化劣化や蒸発による濃縮等各
種劣化に対する安定性が重要な問題となる。
更に、ハロゲン化銀写真感光材料の処理を行うには、必
ず暗黒下で行わなければならない。しかし,小型化する
と,処理液供給口、感光材料排出口等が処理槽と近接し
てしまい、処理槽内の遮光性を維持する困難も生じる。
そこで本発明の第1の目的は、小型化を行っても処理槽
上部の開口面積に対する処理液容量の比率を小さくする
ことがてきる写真感光材料用自動現像機及び処理方法を
提供することにあり、本発明の第2の目的は、−小型化
を行なっても現像ムラを生じることなく、処理槽内の液
面の維持かでき,且つジャムリング等の感光材料の搬送
に起因する支障が起こらず、安定した処理性能を得るこ
とができる写真感光材料用自動現像機及び処理方法を提
供することにあり、本発明の第3の目的は、小型化を行
なっても、処理液の保存安定性を高くすることかてきる
写真感光材料用自動現像機及び処理方法を提供すること
にあり、本発明の第4の目的は、少量処理によって搬送
不良、キズの発生、現像ムラの発生を伴なうことなく、
安定した処理性能を維持できる写真感光材料用自動現像
機及び処理方法を提供することにあり、本発明の第5の
目的は、小型化によっても十分な遮光性能を得ることが
できる写真感光材料用自動現像機及び処理方法を提供す
ることにある. 〔課題を解決するための手段及び作用〕本発明者らは鋭
意検討を重ねた結果、小室化を達成しようとすると、自
動現像機の処理部の容量を極端に小さくせざるを得す、
これに伴ない、「処理液上面の開口面積/処理液量」比
が大きくなることに伴なう処理液の劣化を防ぐ為に、処
理部の外に液槽部を設け、「開口面fi/処理液量」比
を小さくし、更に、処理液量に伴なう、現像性能、特に
処理ムラを解消するには、処理液の循環による攪拌か必
要であることから、前記処理部と液槽部との間で処理液
の循環による攪拌の流れ方向を感光材料の搬送方向と同
一方向とし、且つ,処理液の感光材料表面を流れる速度
が感光材料の搬送速度よりも早くなるような液循環を行
ない、更にその処理液の流れによる攪拌を行なうことに
より、処理時間の短縮化が図れることを見出し、本発明
に至ったものてある. 従って本発明に係る写真感光材料用自動現像機は、写−
真感光材料を浸漬処理する処理部と、実質的に空気と接
触しない処理液が充填された液槽部と、該処理部と該液
槽部との間で処理液の流れが該処理部の少なくとも一部
において感光材料の搬送方向と同一になるように液循環
を行なうポンプとを有し、かつ前記処理部の開口部を実
質的に空気と遮断すg構成を有することを特徴とする。
また本発明に係る写真感光材料の処理方法は、上記の自
動現fIl機を用いて処理を行うことを特徴とする. 本発明によれば、写真感光材料を、自動現像機内の処理
部と液槽部との間で、処理槽内の感光材料搬送方向が該
処理槽内の処理液流れ方向と同一であり,更に好ましく
は、感光材料搬送速度よりも処理液流速が早い状態で液
循環を行ないながら処理を行なうため、常に定められた
温調を行った新液が処理部に供給され、且つ,その処理
液の流れか十分な攪拌効果となるので、現像ムラを防止
できると共に、感光材料と処理液の流れる方向が同一で
あるので、感光材料のジャムリング等の搬送障害を起こ
すことがない.即ち、処理部をスリット槽にした際、液
が少量の為、処理液中の薬品、即ち、生薬やバッファ一
剤が急激に消費されることにより長尺の感光材料の先端
と後端で著しく写真特性が異なったり、部分的にムラが
生じたり、狭いスリット槽内での感光材料搬送上のトラ
ブルを生じやすいが、これらのムラや感光材料搬送問題
を未発明により防止できる。更に,新しい処理液が多量
に循環されることにより、攪拌効果も得られる為、処理
時間の短縮が可能となる。更に、長期保存によっても処
理部及び液槽部の処理液は空気による酸化劣化や蒸発に
よる濃縮、更には処理薬剤の結晶化等の問題が生じない
ため現像ムラ,キズの発生の防止,搬送不良の発生を防
.止できる. 本発明において、液槽部とは、感光材料の処理を行わず
、かつ処理部と同一の処理液が入り、かつ感光材料の浸
漬が行われない部位を意味し、なおかつ何らかの区分手
段を設けて、処理部と区別される部位をいう。この液槽
部は液容量を増すことを主目的として股けるもので、従
来の自動現像機に設けられている所謂フィルターケース
の様に濾過する為のみに設けられたスペースとは、目的
を異にするものである。また、この液槽部は最低限上記
主目的を達成できる容量を有していればよい 又、感光材料処理を行うと、該感光材料に処理液か付着
して、あるいは前記処理槽よりわずかの液量が本発明の
現像機より外部に排出される。
従って、処理部あるいは液槽部が減圧状態となり、空気
がこの現像機内に入り込み、処理液の酸化やポンプの駆
動性能に悪影響を与える可能性がある.従って、この問
題を解決するために、液槽部の槽が例えば軟質有機高分
子材料等で製作され、自由にその体積(内容量)を変え
ることかできる構造であることが好ましい。又、空気が
入る場所をあらかじめ問題のない液槽部あるいは処理部
あるいは液槽部と処理部等の場所に定めておくこともで
きる。
更に液層部は他の目的、例えば処理部内液を不使用時に
保存する等の目的を兼ねてもよい。
前記区分手段とは、例えば処理部との間に仕切り板を設
けて区分してもよいが別置き式のタンクとしてもよい。
又、本発明において処理部は公知のいかなるものでも用
いることかできるが、開口面積を小さくする様工夫して
あることが好ましい。
例えば、スリット状としてあること、開口部に感光材料
通過部以外に浮蓋等を設けてあることか好ましい。特に
好ましくは、感光材料を処理していない時には、液と空
気の接触を完全に遮断する密閉蓋か設けられ、未処理時
には、自動的に蓋されるよう工夫されることが好ましい
. 更に、処理部容量と液槽部容量の比はいかなる値でもよ
いが、液槽部は装置スペースが許す限り大きく取ること
か好ましく、処理部容量の2.0倍以上であることが好
ましく、5倍以上であることがより好ましい。特に好ま
しくは10倍以上とする。又、その上限は通常の現像機
の大きさから考えて500倍程度と考えられるが特に上
限には限定はない. また、液槽部内の処理液が、実質的に空気と接触しない
ことにより、小型のスリット状の現像槽としても、小型
としたままで処理部上部の開口面積に対する処理部と液
槽部の合計の容積の比を小さくすることができる。又、
処理液の保存性も良好となり、長期にわたる滞留でも、
安定した性能が得られる。
本発明において、処理部及び液槽部内の処理液が実質的
に空気と接触しないとは、処理液界面に空気との接触を
妨げる手段を設け、空気を遮断する様にしたことをいう
.具体的には浮き蓋、密栓、炭酸ガスや窒素等の不活性
ガスの充填等の手段を採ることができる。尚、浮き蓋の
場合には、蓋と壁面との間てすき間が設けられていても
、実質的に空気を遮断されていることが好ましい.感光
材料の搬送路を密閉する手段は特願平1 − 1561
39号明細書、第1〜25図及び第36〜40図に記載
のものを用いることができる。この様な場合、この部分
での処理液の空気接触界面/処理液容量比が7cm″/
文以下であることが好ましく、より好ましくは5cm’
/41以下、特に好ましくは2crrf/l以下である
.また、処理液を密閉状態にした密栓の場合、密栓内に
空気が残るときにはその空気部分の容積は処理部と液槽
部の合計容積の10%以内であることか好ましく、より
好ましくは5%以内であることである。処理時以外には
液面と空気の接触を完全に遮断する密閉蓋を有する場合
が最も好ましく、この場合には処理液の空気接触界面/
処理液容量比は零となる. 炭酸ガスや窒素等の不活性ガスとは、炭酸ガス、t{e
, Ne, Xe, Ra等の所謂不活性ガス及び窒素
ガス等の酸化反応性の低いガスをいう。炭酸ガスや窒素
等の不活性ガスは単独であるいは2種以上併用してよい
が、これら不活性ガスの占める割合は90%以上である
ことが好ましく、95%以上であることがより好ましく
、98%以上てあることか特に好ましい. また、前記方法による小型化の達成と開口部の面積が小
さくなることにより、前記ハロゲン化銀写真感光材料の
処理液が、空気と接触する部分に感光材料未使用時に、
実質的に密閉する手段を設けるこ・とが容易となる。ま
た,処理部上部開口部には感光材料未処理時に蓋をする
ことにより、処理液の蒸発防止、析出防止、劣化防止、
更には処理液気液界面に発生する析出物の発生を低減し
、感材処理時に搬送不良キズの発生、現像ムラをなくす
ことができ好ましい。
本発明において好ましい手段として採用される実質的に
密閉する手段を有するとは、処理部の処理液界面上に蓋
を設け、処理液が空気と接触することを防ぐ手段を有し
ていることを意味する.少なくとも、ラックの搬送ギア
部の様に蓋をし難い場合、その部分を除き蓋をすること
も含まれる.好ましくは、処理部界面上全部を覆うこと
であり、特に感光材料通過時を除き、自動的に蓋される
ことであり、より好ましくは、処理中であっても感光材
料通過部分を除き、処理液が空気と接触しないようにす
ることであり、処理停止時は、完全に空気との接触を断
つことである. 前記処理部中における処理液の流れが、少なくとも一部
において感光材料の搬送方向と同一とすることで、更に
処理時間を短縮することができる. 又,処理部における処理液の流速が前記感光材料の搬送
速度よりも早いことにより、感光材料面上で十分な処理
液の攪拌効果と新液への交換効果を得ることができる.
例えば、感光材料搬送速度の1.5倍以上の速度で、好
ましくは1.5倍以上の速度で、更に好ましくは2.0
倍以上の速度で流すことにより、処理槽内の感光材料は
常に前記液槽部からの新液と接触することになり、現像
ムラ等の問題かなくなる. 処理部中における処理液の流れが、少なくとも一部にお
いて感光材料の搬送方向と同一とするとは、例えばスリ
ット状処理部内において、感光材料の処理の搬送方向に
対して、同一方向に処理液の流れを感光材料の処理液内
浸漬部の少なくとも一部に生しさせることを意味し、例
えばハコ形の処理部内にラックを浸漬して処理を行なう
際には、感光材料の入口から処理液を入れ処理部底から
処理液を抜く、あるいは、処理部の底から処理液を入れ
、感光材料出口より処理液を抜く様な場合も含まれる. 更に、ラック内に邪魔板を設け、感光材料入口より液を
入れ、感光材料出口側より液を出すことで、邪魔板を通
して感材入口→邪魔板→出口の様に流れを生じさせてよ
い。
前記ハロゲン化銀写真感光材料の処理工程が、発色現像
、漂白定着、安定の工程を含む場合、及び前記ハロゲン
化銀写真感光材料の処理工程か、発色現像、漂白、定着
、安定の工程を含む場合に実質的に処理部が密閉構造と
なる本発明を適用すると処理工程に遮光性が最も必要な
発色現像工程への光モレ防止効果が得られ、好ましい。
本発明においては,#記の処理部及び液槽部を上記の処
理工程の少なくとも1つに用いることにより,前記の効
果が得られる.好ましくは、発色現像槽に、より好まし
くは、全ての処理工程に用いることである. また、自動現像機を小型にすると、自動現像機の処理部
における遮光性は、処理液交換部位が処理部に近接する
ことから、通常の自現機より著しく劣るが、これは、一
般ユーザ等が、処理液交換部位等をしっかり閉めなかっ
たり、又経年劣化に伴うガタで、著しく遮光性か損なわ
れることによる,そこで、処理部と直通する液槽部を設
け、そこに、処理液交換部位,処理液排出口を取り付け
ると、液槽部から、処理部までに光の通る経路をかせげ
、遮光性が著しく高くなるという効果も得られる. また処理部の配列は、従来の自動現像機の様に横並びと
しても良いが,上から順に発色現像一漂白一定着一安定
という様に各処理槽を積層して並べると設置面積が小さ
くできて好ましい.更に、漂白定着のみを上下とする等
、いかなる配置とすることもできる. また液槽部と処理部は、上下、左右等いかなる関係に配
置してもよい.液がフタからもれないか等の心配がある
場合は処理部と同一液面レベルとしてもよいし、設置面
積を小さくするのであれば上下に配置してもよく、液槽
部を下にして、処理部供給口を液槽部上に配置すると、
液かこぼれた際、電気部品に水がかかり難く故障か減る
ということも考えられる。また処理液交換口,排出口、
補充口は、液槽部、処理部のいずれに設けても良いが、
処理部の簡便化、前記した光モレを考えると液槽部に取
り付けてもよい。
本発明に用いられるハロゲン化銀写真感光材料は、白黒
用(X−レイ用、リス用、白黒ベーバ用,白黒フィルム
用等)及びカラー用(カラーネガフィルム用、カラーネ
ガペーパー用、カラーリバーサルフィルム用、カラーリ
バーサルペーパー用等)等いかなる感光材料であっても
よい。とりわけB(ブルー)、G(グリーン)、R(レ
ッド)の3層の現像特性が問題となるハロゲン化銀カラ
ー写真感光材料を本発明の自動現像機に適用する際に、
その効果が顕著となる.これは、白黒写真の場合、階調
は1つの銀像によって決まり比較的写真性能上の問題は
生じにくいが、カラーの場合B(ブルー)、G(グリー
ン)、R(レッド)の3つの層のバランスが問題となる
ためてある. (実施例) 以下、実施例を用い、本発明の具体例を説明するが、本
発明の実施態様は、これに限定されるものではない。
第1図、第2図は、本発明の一実施例を示す概略断面図
である. 第1図中の感光材料Fは、自動現像機1内の処理槽2の
入口搬送ローラー群3a、3b、3Cにより処理槽2内
に搬送される.又、その処理槽2人口には適切な密閉手
段が設けられ、該密封手段によって処理槽2内の処理液
が処理槽外に排出されない様に構成されてい1る。処理
液は処理槽2内を感光材料Fの搬送方向と同一方向に、
且つその処理液流速が前記感光材料Fの搬送速度よりも
速くなる様にボンプ4によって循環される.ポンプ4と
しては、ギャーボンプ、ルーツポンプ、ダイヤフラムボ
ンプ、マグネットポンプ、羽根車式−ポンプ、ピストン
ポンプ等を使用することが出来る. 第1図に於ける実施態様では、液槽部はボンプ4及びポ
ンプ入口配管5、ポンプ出口配管6によって構成される
か、処理液量が十分でない時には、第2図に示すように
、処理液補給口8を設けたタンク状循環処理液槽7を付
加することができる. 循環処理液槽21は第2図に示す様にポンプ入口側に設
けることも、又、ポンプ出口側に設けることもできる.
又、第1図、第2図には示していないが、ポンプ入口、
出口配管の途中に処理掖中の不溶解性の不純物を除去す
る為に、フィルターユニットを設けることも出来る。更
に第2図に示す循環処理液槽7中にはヒーター9を設け
処理槽2内の処理液の温調を行うことが出来る。
尚、第1図及び第2図において、10は密閉用スベーサ
ー、11は感光材料供給部、12はガイドローラ、13
は収納部を示す. 写真現像処理に於て、処理液の温調は極めて重要な条件
であり、第2図に示す要領以外に、処理槽2の壁面から
温調を行ったり、処理槽2の内面に熱源を設置し、温調
を行うこともできる.第3、4、5、6、7−A、7−
B、8、9図は処理部と液槽部の関係についての実施例
を示す要部概略断面図を表わしているが、該実施例は本
発明を限定するものではない。
第3図は、本発明を最も良く表わす図である。
処理部内の処理液は搬送ローラー43、44で空気と完
全に遮断され、処理槽28内の処理液は、循環ポンプ3
1によって、感光材料Fの搬送方向と同一・方向に循環
され、且つ処理液を攪拌する.又、その処理液の流速は
、感光材料Fの搬送速度より速くすることで、十分な攪
拌効果と、感光材料に新しい処理液を接触させることが
できる。処理槽28を循環する処理液は、補充液タンク
29内でその濃度が均一化され、且つ温調されたりして
もよレ).また例えばポンプ循環ラインにフィルターを
設けて塵介等を処理液中から除去することができる.第
4区は処理槽28からの処理液抜出を処理槽下部で行っ
た実施悪様を示す.又、第5図は、処理槽28の反転部
の曲率半径R1としてある程度の大きさが必要となる為
、処理部内に補充液タンク29を含む液槽部を設けた例
を示すものである.第5図に於て、液槽部の処理液吸引
口30より循環ポンプ31で吸引し、処理部へ供給口3
2より処理液が処理部に供給され、排出口33より液槽
部へもどされる.液槽部の処理液は、供給口34より供
給され、排出口35より排出される.感光材料Fは矢符
のように供給される.処理液の流れは感光材料の搬送方
向と同一である. 第6図に示す例は、第5図に示す例に於て、循環ボンプ
31の設置位置を異ならせた場合を示す. 第7−A図、7−B図に示す例は、処理4628の下部
に液槽部を配し、処理槽28の下部が補充液タンク29
の上蓋を兼ねた構造を有する場合を示す。
第9図は、第4図の循環処理液供給口32を更に処理槽
28の出口近辺に設けた例を示し、第8図は、第5、6
図に於ける処理部から液槽部への排出口を処理槽28の
下方に設けた例を示している。
第10図は、感光材料搬送用のローラー43、44か処
理槽の壁面の一部を構成している実施例を示す。感光材
料Fは、処理槽46内に搬送入口ローラー43でもって
供給され、処理槽内のガイド45a、45bでその搬送
状態を規制されながら、搬送出口口−ラー44に向う。
処理槽46内の処理掖は,循環ボンプ49によフて、処
理部と液槽部を感光材料搬送方向と同一方向の流れにな
るように循環される. 前記処理槽のガイト45a、45bには、第17−a図
に示すように処理液か感光材料搬送方向に向う様に適当
量の透孔な設けることかできる.又、感光材料の処理槽
内搬送をスムーズに行う為に、その表面に第17−b、
17−C図に示す様に凹凸加工や繊維状のものを取付け
たりすることもてきる.第10図に示すように、処理槽
46は前後の処理槽と洗浄部48をもって連絡される.
この洗浄部48には、僅かに漏洩した処理液が溜ったり
、あるいはローラー表面を洗浄する水か溜ったりするの
で、排出管47、42を使って排出する。この洗浄部4
8も実質的に密閉状態となっており、空気酸化や蒸発に
より処理液が劣化しローラー43を汚染することが防止
される.循環処理液槽40は,補充液供給口4lを有し
ており、処理液の容量により自由に体積を変えられるこ
とが望ましいが、特に絶対条件ではない.又、循環処理
液槽40内に熱源(ヒーター等)部を設け、処理槽46
を温調することが出来る。
ローラーが処理槽の壁面を構成した本発明の実施態様と
しては、第11、12、13、14、15、16図に示
すものがあるか、本発明はこれらに限定されるものでは
ない.第15図は処理槽内に水中ポンプの様なポンプを
組み込んだ実施例であり、第16図は処理槽内のガイド
が処理槽46の外壁を兼ねる実施例である. 第18図、第19図は、スリット形状をしていない処理
槽を使用した本発明の実施例を示したものである.通常
の写真感光材料処理の処理槽53は、その中に感光材料
を搬送する為のローラーを纏めたラック50を有して居
る。従って,このラックが処理槽53内に存在するので
、処理液面が空気に曝され、処理液か酸化劣化したり、
蒸発濃縮を生じる.浮き蓋による処理液面のシールや、
イナートガスで液面をおおうことによってこれらの支障
を少なくする努力が行なわれている。かかる場合に於い
ても本発明はその効果を発揮することができる.なお、
第18図、第19図において、5lは処理液循環排出口
,52は処理液循環供給口、54は補充液供給口、55
は補充タンク、56は循環ポンプ、57は排出管である
次に、スリット状の処理槽を有する処理部の処理液開口
部を密閉状態とするための蓋の態様について説明する。
処理液開口部のシール方法は大きく分類して次の4通り
の方法がある.■搬送用ローラー自体を使用して密閉状
態を作る.■別のシーリング用の蓋部材によクて密閉状
態を作る.■処理槽自体が密閉状態を作る、あるいは処
理槽から処理液を抜出す。■処理槽の処理液面を不活性
ガスにてシールする。
第20図に示されるシールは、感光材料Fか処理槽64
から出たのちに、蓋板61か90゜回転して、処理槽6
4内の処理液65をシールする手段である。更に、洗浄
水供給ノズル66より洗浄水をローラー60上に供給し
て、蓋板61上の部分を洗浄し、その廃液は廃液排出ノ
ズル62より糸外に排出する実施例である。第21図は
、第20図の蓋板か閉じた状態を示している。
第22図は、ローラー60か、処理槽の壁面に形成され
たシール板67と接触し、処理部をシーリングしている
実施例を示している。この実施例に於いても、ローラー
60外表面は洗浄水にて洗われることか好ましい。
第23図は、第22図の実施例と同じく、ローラー60
か処理槽の壁面69に形成されたシール板67と接触し
て、処理部をシールする手段を表わしている。このシー
ル板67は柔軟性を有する材料例えば各種のゴム材、軟
質有機材料で製作できる.なお第23図において63は
処理液液面を示す.第24図は、処理槽の液面より上に
蓋板70を設けた実施例を示す.又、その回転方向が逆
な例を第27図に示す。第27図で74は蓋板である。
第25図は、シールする蓋材を円柱状の棒材72とし、
該棒材か90゜回転することにより処理部をシーリング
する手段を示している. 第28図は該円柱状の棒材72をより詳しく示した実施
例である。割り込み71が切込んであるのは、感光材料
かその部分を通過できるようにする為であり、その割り
込みの幅は、処理槽64の幅と同しか、若干小さいこと
が好ましい。
第26図は、水平に移動する弁板75を設けた実施例を
示している。弁板は対壁に達するまで、あるいは第27
図に示す如く、対壁に窪みを設け弁板を収納するまで、
弁板が移動する。
第30図は、第24図、27図と同様、蓋板76が90
°回転して処理部をシールする。
第31図は,シール用棒材77か処理液面上まで移送し
て、シールする方法であり、シールしない時には図示の
ように感光材料搬送に支障のない位置に移動する. 第32図は、水平に移動する弁板78がシール時には処
理槽64の対壁まで移動し、処理部をシールする。この
時、この弁板78が処理液65に触れない様に軟質な且
つ処理液に耐性のある例えばテフロン薄膜あるいはゴム
薄膜等のような隔離膜79てもって,この弁板78と処
理液65を隔離する手段を有する。
第33図は、同図に示す如く、下側部材81と蓋側部材
80とは交1と立2て示す間隙で搬送路が形戊される処
理槽である。
この蓋側部材80を下降させるか、或いは下側部材81
を上昇させることにより、下側部材81と蓋側部材80
か接触して、処理部を密閉する.第29図に図示されて
いるものは、密閉手段が、処理液の液面上部に不活性気
体ないし液体を封入ないし供給して処理液と空気とを遮
断する態様を示している。
封入の場合には、少なくとも処理部28の上面の一部を
区画した密閉空間を形成する必要があるが、供給の場合
には、空間の密閉は緩やかでよく不活性ガス等が供給口
から処理液液面を通って排出口に流れるように流路な形
成する。
不活性ガスてはなく液体を利用する態様では、処理液よ
りも比重の軽いものであり、写真感光材料に付着せず、
処理液に悪影響を与えない物性のものを利用することが
好ましい。
また、上記した不活性気体ないし液体の封入ないし供給
操作は、各処理槽別に個々に行なってもよいし全体をま
とめて行なうようにしてもよい。
又、図示しないが、少なくとも処理部の出口側に用いる
搬送ローラの表面をテフロン等の疎水性材料で被覆して
撥水処理する態様も好ましい.疎水性材料によるローラ
表面の被覆処理は、疎水性材料をローラ表面に塗布する
ようにしてもよいし、シート状の疎水性材料をラミネー
トするようにしてもよく、ローラ表面の撥水処理加工の
具体的方法は限定されない。
ローラ表面を撥水処理加工することにより、処理液の付
着か少なく、従って、長期にわたり現像処理作業の開始
ないし終了の都度、ローラの洗浄を行なう必要がなくな
る利点がある。
以上説明した本発明の密閉手段の作動を制御するには、
搬送経路内の写真感光材料の終端を検知するセンサを設
けておき、終端検知から一定時間後に処理液酸化防止手
段を作動させること、或いは、一定時間以上の不使用を
検知して作動させること、更には、マニュアル操作によ
り行うようにする. 上述の密閉手段を用いると、利用する処理液が極めて少
量である場合にあっても、処理液の酸化や劣化を宥効に
防止することかでき、将来型の処理システムに利用する
超小型の自動現像機を現実のものとするものに有用であ
る。
[実験例] 次に第34図に模式的に示す装置を用い、処理を行なっ
た実験例を示す。
第34図に示す装置において、処理部、即ち各処理槽8
2〜85における開口部は感光材料の入口及び出口側に
ある.その開口部の開口面積は、スリット状の処理部の
断面積で35mmx 5 mm== 1.75 crn
’であるが、処理液気液界面に搬送ローラ43が配置さ
れているので、開口面櫃は約0.5crn’以下である
.搬送速度は1.0cm/secであり、発色現像槽8
2が550m文の処理部容量をもち、液槽部(バイブ部
も含む補助タンク槽)容量は1.45文.5J白槽83
及び定着槽84は処理部容量か150m文、液槽部容f
fi(パイプ部も含む)か0.85文、安定槽85は、
処理部容量か280alfL、液槽部容量(バイブ部も
含む)は、1.72父である。
又、処理液の流り方向及びその流速に就いては、各々の
実験で種々仕様の状態とした。特に、流れ方向及びその
流速に関して記載のない本発明の標準状態は、処理液の
流れ方向は、感光材料搬送方向と同一であり、その処理
液の流速は感材搬送速度の2.0倍の値としている。
尚、処理部や搬送系の具体的な構成、処理液組成、処理
温度や時間の設定、等々は,以下に説明するものに限定
されるものではなく、処理性能の向上や処理時間の短縮
を目的として、また、処理液の組成などとも関連して、
様々なバリエーションがあり,これらの内どれを選択す
るかは、本発明が適用可能な自動現像機として絶対的な
限定的要素てはない。
本発明の自動現像機で使用される処理液の組成、処理樗
の構成、処理時間及び処理温度の一例は下記の通りであ
る。
(I)  処理液の組成例 ■ 発色現像i(CD) 炭酸カリウム              33,炭酸
水素ナトリウム          2.5g亜硫酸カ
リウム            5.0g臭化ナトリウ
ム            1.4g沃化カリウム  
           1 . 2mgヒドロキシルア
ミン硫酸塩       2.5g塩化ナトリウム  
           0.6g4−アミノー3−メチ
ルーN− エチルーN−(β−ヒトロキシルエチル)アニリン硫酸
塩             4.8gエチレンジアミ
ンテトラメチレンホスホン酸ナトリウム       
        3.0g氷酸化カリウム      
       1.2g水を加えて1Mとし、水酸化カ
リウムまたは20%硫酸を用いてpH10.06に調整
する.■ 漂白液(BL) 1,3−ブロビレンシアミンテトラ酢酸第2鉄アンモニ
ウム塩        0.3モルエチレンジアミンテ
トラ酢酸2ナトリウム Log臭化アンモニウム   
        1 50g氷酢酸         
        50g水を加えて1文とし、アンモニ
ア水または氷酢酸を用いてp}14.4に調整する。
■ 定着液(Fix) チオ硫酸アンモニウム         200gチオ
シアン酸アンモニウム       150g無水重亜
硫酸ナトリウム         12gメタ重亜硫酸
ナトリウム        2.5gエチレンジアミン
テトラ酢酸2ナトリウム1.0g炭酸ナトリウム   
          10gチ才尿素        
       10g水を加えて1文とし、酢酸とアン
モニア水な用いてpll7.0に調整する。
■ 安定化液(ST) ヘキサメチレンテトラミン        2g1,2
−ベンツイソチアゾリンー3一オン0.05gC911
19Hつ一〇 ( C II .C I+ 20九11
   11水を加えてlfiとし、アンモニア水及び5
0%酢酸を用いてpl+7.5に調整する。
(II)  処理部(槽)の構成例 ■ 発色現像((:D) ■ 漂白(BL) ■ 定着(Fix) ■ 安定(ST) (III)  処理時間及び処理温度例時間  温度(
゜C) ■発色現像(CD) 1’37″×238±0.3■漂
白(BL)    55”    38±5■定着(F
ix)    55”     38±5■安定(ST
)   1“37“    室温(実験1・・・感光材
料準備実験) 前記の処理において、下記のカラーネガフイルムに48
00’ K、5CMSでウエッジ状露光を与えて処理し
たところ、全てについて良好な結果を得ることかできた
1,富士写真フィルム■製 スーパー+1+11II100 2.        ノノ             
        HG   2003.       
 ノノ                     I
IG   4004,         Iノ    
                 HRII1600
5.イーストマンコダック社製品 コダカラーゴールト100 6.         ノノ            
                      200
7.         1ノ            
                      400
8.ノJ1600 9.ノノエクター25 ノl      プレス       400ノノ  
    プレス      160010.コニカ■製
    コニカカラーGXrI 10011、    
n      コニカカラーGX  20012.  
   II      コニカカラ−GX  4001
3.     ノ7      −1二カカラーGX 
3200(実験2) 処理槽の開口面植/処理液量の比を変化させたり、その
他処理槽に関連する条件を第1表に示す様に変化させ、
第34図に示す装置に処理液を入れたまま、室温で2ケ
月間保持した後にコニカカラーGXII−100.24
EX全体にDmaxを与える露光を与えた感光材料を処
理し、その現像ムラの発生程度、キズの発生有無、搬送
不良等に就いて試験検討して、その結果を第2表にまと
めた。現像ムラの発生程度は、感光材料を5本処理して
、そのDmax部をコニカ社製PDA−65を用いブル
ー透過光濃度を測定し、Dmaxの最も低い部分と高い
部分を比較検討して調べた。Dmaxの高い部分と低い
部分は、15111蛍光灯を下におき、くもりガラスの
上に置いたもの(市版の透写台)で、目視にて検出を行
った。
又、第34図に示す装置に於て、実験条件を第1表に示
すA〜Eのように設定した.この内、A〜Dに示す処理
部密閉を行なわない手段としては、各部の処理液液面を
約10mm低下させ、且つ、その処理液上部の部材に穴
をあける方法で行った。
尚,液槽部の有無は、第34図中の液槽部へのタンク取
付配管の有無による。又、液槽部の密閉の有無は、第3
4図中の補助タンク86〜89の蓋90〜93の取り付
けの有無による。
残留銀の脱銀ムラも少しながら認められた.(実験5) 処理槽の保存期間を4ケ月とし、実験2と同社に実験を
行なった. 処理液界面には第26図に示す蓋を設けた.結卦を!8
3表に示した。
また開口部における開口面積を変え実験を1なった。
他のカラーネガを用いても同様の結果を得た。
液槽部を設けたのみでは現像ムラはなくならないが、循
環ポンプを設けると現像液を調液してすぐはよくなるが
長期間保存すると現像ムラ、キズ、搬送不良が発生する
。Eの条件では長期間保存しても、現像ムラ、キズ、搬
送不良の発生は著しく軽減される。開口面植比が更に5
crrf/fL、2cm’/文となるに従って更に良好
になる。
(実93) 第3図〜第9図の装置を用い、実験2と同様に実験を行
なったか、結果は同様であった。
(実験4) 実験2と同様にして発色現像以外のBL.Fix槽で実
験を行ったところ、BL,Fix槽か本発明の構成のも
のは好ましい結果か得られた。しかい実験2のCD槽を
本発明とした実験2と比較すると、第2表と同様に現像
ムラはほとんどなかったが、キズ、搬送不良の発生はや
や大きくなった。
一方残留銀を赤外線スコープ(ノクトビジョン)で観察
したところ、黒い残留銀か若干認められ、以上の結果よ
り、蓋を設けた方がキズ、搬送不良の発生が低減し好ま
しいことが判った。
又、コニカカラーGXIIIOO以外のカラーフィルム
でも同様な結果を得た。
(実験6) 実験5において、蓋の種類を第26図に示すものから第
24図、第25図、第27図〜第32図に示すものに代
え、実験No.21及び22てテストを行なったところ
、同様な結果を得た。
(実験7) 実験5と6において発色現像以外の漂白、定着、安定に
ついて同様に実験したところ、実験4て述べたことと同
様な結果を得た。
(実験8) 実験2の実験No.12において、処理部内の液の流れ
を変えて同様にDmax−Bを測定した。結果を第4表
に示した。
第4表 *速度比 =(処理液の流速)/(感光材料搬送速度)
この傾向は前記他の感光材料を用いても同様であり、処
理部内の流れを感光材料搬送方向と同一とした方かジャ
ムリング等の感光材料搬送上の支障かなく好ましい。漂
白、定着でも残留銀量か、処理液の流れを感材搬送方向
と同一とした方が好ましい。
(実験9) 実験5において、処理部の処理液界面を実験2(第34
図)と同様とし,処理部の出入口に第24図〜第32図
に示す装置を取り付け、ローラを洗浄する実験を行なっ
たところ、処理部処理液界面に蓋を設けた場合とほぼ同
様の効果が得られたが、現像ムラは4ケ月保存後でやや
劣った。
(実験10) 前記(I)〜(m)に示す処理具体例に代え、処理液を
下記の発色現像、漂白定着、安定掖とし、実験を行なっ
た。この時用いた感光材料は、コニカカラーQAベーバ
ー、フジカラースーパーAベーバー、イーストマンコダ
ック2001ベーバーである。
?1)処理液のMl成例 ■発色現像液(CD) 水                        
800ffi文塩化カリウム            
2.0gジエチルヒドロキシルアミン     5.0
gジエチレントリアミン5酢酸     3.0gコダ
ックCD− 3            6.0g炭酸
カリウム             25gトリエタノ
ールアミン         10gエチレンシアミン
テトラキス     ■.5gメチレンホスホン酸 ヒドラジノジ酢酸          5,Og水を加
えてIfとし、KOHと硫酸でp旧0.1とした. ■漂白定着液(BF) 亜硫酸アンモニウム         14gチオ硫酸
アンモニウム        70gエチレンジアミン
四酢酸       5。g鉄アンモニウム2水塩 エチレンジアミン四酢酸       2g水を加えて
1文とし、氷酢酸とアンモニア水(25%)でpH5.
5とした。
■安定液(ST) 5−クロロ−2−メチルー 4−インチアゾリン−3一オン   0.02g2−メ
チル−4−インチアゾリンー 。.。2g3一オン エチレングリコール         1.0g2一才
クチルー 4−イソチアゾリン−3−オン   0.01g1−ヒ
卜口キシエチリデンー 1,1−シホスホン酸(60%水溶液)  3゜0gB
iCli  ( 45%水溶液)        0.
65gMgSO<7HtO             
       o.2g25%アンモニア水     
     2.5g水を加えてIfとし、アンモニア水
とH!So.でpl+7.0とした。
( II )処理部の構成例 ■発色現像(CD) ■漂白定着(BF) ■安定  (ST) (m)処理時間及び処理温度例 処理時間 処理温度 処理液容量 発色現像(C:D)   45″   35℃    
2文漂白定着(BF)   45″   35℃   
 21安定  (ST)   45”   35℃  
  2文実験2と同様に実験を行った。この時、感光材
料巾83mmに合わせ、第34図のスリット巾35++
mを83mmとした。また、処理槽の長さを変え処理時
間を合わせた。
その結果、第2表と同様に本発明は良好な結果を得た。
但し,キズと搬送不良は、やや大きい様であった. 実験3〜9までと同様に実験を行なったところ、ほぼ同
様の結果を得た。但し、漂白定着は、漂白と定着に分け
た時と同様であった。
(実験11) コニカカラーG X II−100を用い、実験1と実
験2と同様に処理を行った。第34図に示す装置に於で
,各処理部の処理液面を約10mm低下させ、その部分
にチッ素ガスを第5表に示す割合で封入した.又.処理
液の流れ方向は、本発明の感光材#4wl送方向と同一
であり,その処理液の流速は感光材料搬送速度の1.2
倍である。その状態で室温で2ケ月間保存し、処理液の
劣化具合を第5表に纏めた。
第5表 に対する封入した チッ素ガスの割合 尚、表中の記号の意味は第2表と同一指標で示した. この結果から、チッ素ガスによる処理液の劣化防止は、
その封入i90%以上、好ましくは95%以上、最も好
ましくは98%以上か必要であることが判った6又,こ
の封入量は他の不活性ガスであるHe. He, Xe
, Ra等でも同じ傾向を示すこともm認した. (実験12) コニカカラーG X II−100を用いて、逼理を行
い実験2と同様の処理を行った。このS34図に示す補
助タンクを自由にその体積を変えることかできるポリエ
チレン製のタンクにした。その結果、処理液の温度変化
による膨張、収縮や微量の処理液漏洩による処理液の体
積変化に対応して補助タンク自体がその容積を変えるの
で、更に処理部及び液槽部の密閉性が向上した. (実験13) 種々厚さのPET (ポリエチレンテレフタレートフィ
ルム)ベース及びペーパーを使用して,第3図に示す処
理槽で、それらの搬送性を試験した.尚,処理液として
は、実施例に示す発色現像液、漂白液、定着液、安定化
液を使用したが,それらの結果は殆んど同じであった.
その結果を第6表及び第7表に纏める. 第7表 速度比=(処理液の流速)/(感材搬送速度)速度比の
同一方向とは、処理液の流れ方向と感光材料の搬送方向
が同一方向であり、逆方向とは逆になる流れを示す。
第6表、第7表より明らかな様に、感光材料の搬送方向
と処理液の流れ方向か逆方向である場合には、極めてジ
ャムリング等の搬送問題が生じ易く、同方向であっても
感光材料搬送速度が処理液流速より速いと、ジャムリン
グの生じる可能性があることが判った。
この傾向は厚さ 150pm,以下のフィルムベースや
、厚さ200 g rm以下のカラーペーパーで搬送上
の問題が大きくなる事が判った。
[発明の効果] 以上の説明から明らかなように、本発明によれば、小型
化を行っても処理槽上部の開口面積に対する処理液容量
の比率を小さくすることができ、また小型化を行っても
現像ムラを生じることなく、又感光材料の搬送上の支障
もなく安定した処理性能を得ることかでき、さらに小型
化を行ウても、迅速処理を達成することができ、また少
量処理によって搬送不良、キズの発生、現像ムラの発生
を伴なうことなく、安定した処理性能を維持でき、ざら
に小型化によっても十分な遮光性能を得ることかできる
写真感光材料用自動現像機及び処理方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
第1図、第2図は本発明の一実施例を示す概略断面図、
第3図〜第9図は、夫々本発明の一実施例を示す断面図
、更に第10図〜第16図は、ローラ一部か処理槽の壁
面となる本発明の一実施例を示し、第17−a、17−
b、17−c図は該処理楢内に設置される感光材料ガイ
ドの一実施例を示す。 又第18図、19図は本発明の内、従来のラック方式で
の処理液の密閉手段を説明する断面図であり,第20図
〜第33図は処理槽の密閉手段を行う実施例である。第
34図は本発明の各試験を行う為の処理フロー図である
。 尚、各図中の符号は次の通りである. 感光材料 自動現像機 処理槽 搬送ローラー群 ポンプ ポンプ入口配管 ポンプ出口配管 循環処理液槽 処理液補給口 ヒーター 密封用スベーサー 感光材料供給部 ガイドローラー 感光材料収納部 処理槽 補充液タンク 循環処理液吸込口 循環ボンフ 循環処理液供給口 オーバーフロー口 搬送ローラー 蓋板 洗浄水排出ノズル 処理液液面 処理槽 処理液 洗浄水供給ノズル シール板 処理槽壁面 蓋板 割り込み 円柱状弁 蓋板 弁板 蓋板 シール用棒材 弁板 隔離膜 蓋側部材 下部部材 補充液供給口 排出管 循環処理液槽 補充液供給口 排出管 搬送ローラー 搬送ローラー ガイド 処理槽 排出管 洗浄部 循環ポンプ 搬送ラック 処理液循環排出1コ 処理液循環供給口 処理槽 補充液供給口 補充タンク 循環ポンプ 排出管 発色処理槽 漂白処理槽 定着処理槽 安定処理槽 発色液補充タンク 漂白液補充タンク 定着液補充タンク 安定液補充タンク 発色液補充口 漂白液補充口 定着液補充口 安定液補充口

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)像様露光されたハロゲン化銀写真感光材料を数工
    程で処理する方法において、少なくとも1つの工程の処
    理に際し、ハロゲン化銀写真感光材料を浸漬する、開口
    部を実質的に空気と遮断する構造を有する処理部と、実
    質的に空気と接触しないように処理液が充填された液槽
    部との間で、処理液の流れが該処理部の少なくとも一部
    において感光材料の搬送方向と同一方向になるように該
    処理液を循環させて、該感光材料を処理することを特徴
    とするハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  2. (2)前記感光材料の搬送速度よりも、該感光材料表面
    を流れる処理液の流れの方が速いことを特徴とする請求
    項1記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  3. (3)前記感光材料の処理工程が、発色現像、漂白定着
    及び安定の工程を有することを特徴とする請求項1又は
    2記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  4. (4)前記感光材料の処理工程が、発色現像、漂白、定
    着及び安定の工程を有することを特徴とする請求項1又
    は2記載のハロゲン化銀写真感光材料の処理方法。
  5. (5)ハロゲン化銀写真感光材料を浸漬処理する処理部
    と、実質的に空気と接触しないように処理液が充填され
    た液槽部と、該処理部と該液槽部との間で処理液の流れ
    が、処理部の少なくとも一部において、感光材料の搬送
    方向と同一方向になるように液循環を行なうポンプとを
    有し、かつ前記処理部の開口部を実質的に空気と遮断す
    る構造を有することを特徴とするハロゲン化銀写真感光
    材料用自動現像機。
  6. (6)前記感光材料の搬送速度より速い該感光材料表面
    を流れる処理液の流れを発生させるポンプを有すること
    を特徴とする請求項5記載のハロゲン化銀写真感光材料
    用自動現像機。
  7. (7)前記自動現像機の処理液が空気と接触する部位に
    、感光材料未処理時に実質的に密閉する手段を設けたこ
    とを特徴とする請求項5又は6記載のハロゲン化銀写真
    感光材料用自動現像機。
  8. (8)前記自動現像機が、発色現像槽、漂白定着槽、安
    定槽を有することを特徴とする請求項5〜7のいずれか
    に記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  9. (9)前記自動現像機が、発色現像槽、漂白槽、定着槽
    、安定槽を有することを特徴とする請求項5〜7のいず
    れかに記載のハロゲン化銀写真感光材料用自動現像機。
  10. (10)実質的に空気と接触しない処理液が充填された
    液槽部の槽が、自由にその体積を変えることができるこ
    とを特徴とする請求項5〜9のいずれかに記載のハロゲ
    ン化銀写真感光材料用自動現像機。
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