JPH0222887B2 - - Google Patents

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JPH0222887B2
JPH0222887B2 JP57222943A JP22294382A JPH0222887B2 JP H0222887 B2 JPH0222887 B2 JP H0222887B2 JP 57222943 A JP57222943 A JP 57222943A JP 22294382 A JP22294382 A JP 22294382A JP H0222887 B2 JPH0222887 B2 JP H0222887B2
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temperature
measurement
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Hideo Ishizaka
Yoshiki Hanzawa
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Terumo Corp
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Publication date
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Priority to FR8320515A priority patent/FR2541453B1/fr
Priority to DE19833346285 priority patent/DE3346285A1/de
Priority to GB08333989A priority patent/GB2133562B/en
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Priority to US06/817,179 priority patent/US4648055A/en
Publication of JPH0222887B2 publication Critical patent/JPH0222887B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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    • GPHYSICS
    • G01MEASURING; TESTING
    • G01KMEASURING TEMPERATURE; MEASURING QUANTITY OF HEAT; THERMALLY-SENSITIVE ELEMENTS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • G01K7/00Measuring temperature based on the use of electric or magnetic elements directly sensitive to heat ; Power supply therefor, e.g. using thermoelectric elements
    • G01K7/42Circuits effecting compensation of thermal inertia; Circuits for predicting the stationary value of a temperature

Description

【発明の詳細な説明】 発明の背景 A 技術分野 本発明は電子体温計、より具体的には、体温測
定における熱平衡状態の温度を予測して表示する
いわゆる予測型電子体温計に関するものである。
B 先行技術とその問題点 このような電子体温計では従来、測定した温度
から熱平衡時の温度を予測し、熱平衡状態に到達
する前にこれを先行表示している。この温度予測
は典型的には、測定温度およびその時間に対する
変化率を経時的に監視し、これら2つの変数と監
視時までの経過時間を変数とする予測関数を使用
して行なわれる。したがつて予測平衡温度はこれ
ら3つの変数の実測値により一義的に定められ
る。
このような平衡温度予測方式による電子体温計
は、熱平衡状態に到達する前に測温が完了するの
で、測温時間が短い長所があるが、温度予測に際
して選ばれた温度予測関数が適切でない場合に
は、予測の精度が著しく低下する欠点がある。
この温度予測関数は通常、体温の被測定部位、
たとえば腋下または口中などに応じて温度上昇曲
線の形状が異なる。
計測、すなわち熱平衡温度の予測は一連の離散
的な時点で繰り返し行なわれる。その計測終了
は、予測した熱平衡温度の値が所定の変化率以内
におさまつた時、換言すれば、前回の予測値と今
回の予測値との差が所定の範囲内になつた時と判
定される。こうして計測終了と判定すると、予測
演算動作を停止し、その予測した熱平衡温度を表
示する。この表示は一般に、電子体温計の電源を
オフにするまで保持される。
一般に、たとえば水銀体温計などの直示型の体
温計では、測温時間が長いほど熱平衡温度により
近い温度が測定できるので、測定精度は測温時間
に依存して向上する。したがつて、前述の予測型
電子体温計では計測終了で予測値の表示が保持さ
れるので、測温時間を延長してもより高い精度の
予測値が表示されることにはならない。つまり、
その電子体温計に固有の精度で予測平衡温度が表
示されるにすぎない。
電子体温計の製造、出荷時、あるいは病院など
の医療機関における使用中に、測定器としての絶
対精度の較正または確認のための検定を行なうこ
とがある。しかし予測型電子体温計の場合、通常
の恒温槽を使用したのではその恒温度とは異なつ
た別な値の予測値が表示されてしまうなどの不都
合がある。これを避けるため、予測型電子体温計
でも特殊な温度条件下では直示型の動作モードに
遷移するように電子体温計を設計してそのような
特殊な温度条件下で検定を行なつたり、または、
予測型および直示型の動作モードを選択できるモ
ード切換スイツチを電子体温計に備えたりしなけ
ればならない。
前にも触れたように、予測演算を行なうための
温度上昇曲線は腋下測温または口中測温などの被
測温部位によつて形状が異なる。予測型電子体温
計は測定終了によつてその予測した平衡温度の値
が保持されてしまうので、たとえば口中測定用の
電子体温計を腋下測定に使用しても正しい予測値
が表示されない。またその逆に、腋下測定用の電
子体温計を口中測定に使用した場合も同様であ
る。
発明の目的 本発明は、このような先行技術の欠点を解消
し、人や検温法(口中又は腋下等)の相違にもか
かわらず所定以上の精度の予測平衡温度を提供で
きる電子体温計を提案することを目的とする。
本発明の電子体温計は上記の目的を達成するた
めに、被測定部位の温度を検出する温度検出部
と、前記検出した温度に応じて平衡温度を予測す
る予測演算部と、前記予測した平衡温度を表示す
る表示部を含む電子体温計において、前記予測演
算部は、温度検出部による検出温度を蓄積する蓄
積手段と、測定開始後の測定経過時間を計時する
計時手段と、検出温度及び測定経過時間の情報に
基づき平衡温度の予測関数に従つて予測平衡温度
を求める演算手段と、前記計時手段が第1の所定
時間を超えたことを示し、かつ前記蓄積手段から
読み出した2つの時点の検出温度の差が第1の所
定範囲を超える増加を示さなくなつた後、現時点
の検出温度が前の時点の検出温度に比較して第2
の所定範囲を超える減少を示す時は、予測演算部
の動作を停止させる制御手段を備えることをその
概要とする。
また好ましくは、制御手段は、2つの時点の検
出温度の差が第1の所定範囲を超える増加を示さ
なくなる以前に、現時点の検出温度が前の時点の
検出温度に比較して第2の所定範囲を超える減少
を示す時は、この状態を示す第1の表示を表示部
に表示させることをその一態様とする。
また好ましくは、更に可聴信号発生器を含み、
制御手段は、計時手段が第1の所定時間を超えた
ことを示し、かつ2つの時点の検出温度の差が第
1の所定範囲を超える増加を示さなくなつた時
は、前記可聴信号発生器を付勢することをその一
態様とする。
また好ましくは、制御手段は、演算手段の出力
する予測平衡温度が第3の所定範囲を超えた時
は、この状態を示す第2の表示を表示部に表示さ
せることをその一態様とする。
また好ましくは、制御手段は、表示部に第1の
表示を表示させると共に予測演算部の動作を停止
させることをその一態様とする。
また好ましくは、制御手段は、表示部に第2の
表示を表示させると共に予測演算部の動作を停止
させることをその一態様とする。
また好ましくは、表示部は、平衡温度の予測値
を可視表示する液晶表示素子と、該液晶表示素子
を照明する照明手段を含み、制御手段は、予測演
算部の動作を停止させるのに先立つて前記照明手
段を所定期間だけ点灯させることをその一態様と
する。
また好ましくは、制御手段は、計時手段が第1
の所定時間よりも十分に大きい第2の所定時間を
超えたことを示す時は予測演算部の動作を停止さ
せることをその一態様とする。
発明の具体的説明および作用 添付図面を参照して本発明による電子体温計の
実施例を詳細に説明する。
第1図は本発明による電子体温計の基本構成を
示すブロツク図である。その主要構成は感温素子
を含む温度検出部1、その電気出力を温度データ
に変換する計測回路2、温度データを演算処理し
て平衡温度を求める演算回路部3、演算処理結果
を表示する表示部4、演算回路部を制御するコン
トロール部5である。表示部4には、これに表示
する表示内容を保持しておく表示保持部11が接
続されている。
演算回路部3は、図示のように、コントロール
部5からのコントロール信号130の指示によつ
て演算動作を行ない、データ読込部6、メモリ
7、経過時間計測部8、予測演算部9、および計
測終了判定部10などのサブユニツトを有する。
データ読込部6は、計測回路2の出力する温度
データを読み込んでメモリ7に蓄積する回路であ
る。経過時間計測部8はコントロール部5からの
クロツク信号106を受け、演算回路部3が動作
してからの経過時間を計測する回路である。経過
時間の計測は、コントロール部5が演算回路部3
内の各部の実施する各工程を一定周期毎に行なわ
せるコントロール信号103を出力しているの
で、勿論、これを利用しても良い。
予測演算部9は、演算回路部3の中枢をなす部
分であり、温度検出部1の検出した温度に応じて
温度予測関数に従つて熱平衡温度の予測値を算出
する回路である。計測終了判定部10は、本発明
の1つの重要な特徴を有する部分であり、予測演
算部9における予測演算を終了する条件を判定す
る回路である。これら両回路については後に詳述
する。
第2図のフロー図を参照して動作を説明する。
サーミスタなど温度によつてその電気的特性を変
える感温素子を含む検出部1が口中や腋下の体温
測定部位に当てられると、その電気出力101が
変化する。計測回路2は電気出力101を受け
て、温度データに変換し、温度データ出力102
として演算回路部3のデータ読込部6に送る。こ
の段階で演算回路部3が動作状態になつている場
合にはコントロール部5が出力するコントロール
信号103の指示によつて第2図の各工程が演算
回路部3内部で次々と実施されるようになる。
演算回路部3の動作開始条件は任意でよい。た
とえば、単に、電源スイツチ(図示せず)を
「入」にすることでも良いし、温度検出部1の検
出した温度が一定値以上の変化を示したことによ
つて自動的に動作開始するように作つておいても
良い。
さて、データ読込部6は温度データ出力102
を受け、温度データを取込み、データ書込み信号
105によりメモリ7に新しい温度データを収納
し、データ読込収納工程202を終える。演算回
路部3内部の経過時間計測部8では、コントロー
ル部5からのクロツク信号106に応動して経過
時間を計時する。かくして経過時間計測工程20
3はクロツク信号106の所定の周期毎に実施さ
れる。
予測演算部9では、本実施例の場合メモリ7に
収納された最新温度データと経過時間計測部8が
計測する経過時間とをそれぞれ最新温度データ信
号107、経過時間信号108として取り込み、
これらを用いて、予測演算工程204を実施し、
たとえば3〜10分程度後に平衡に達すると予想さ
れる平衡温度の予測演算を行なう。
予測演算については従来より種々の方法が提案
され、実施されているが、本発明においては、そ
の構成上、後に述べる計測終了判定部10との関
係に基づく大きな特徴がある。即ち簡単に言え
ば、計測終了と判定されるまで、毎測定周期毎に
予測演算を行ない表示する点にその特徴の原点が
ある。
一般的に、体温の測定などにおいては、平衡温
度に達するまでの時間は、口中検温では約3分、
腋下検温では5〜10分程度と言われるが、検出部
1の検出する温度は測定時間の経過とともに平衡
温度に近づいて行く。測定途中の段階で予測する
温度も、通常は検出部1で検出した温度を基準に
して平衡温度の予測が行なわれるので、時間とと
もに平均的には平衡温度に近づいて行くように予
測演算のアルゴリズムが設定される。例えば、測
定の途中段階において、経過時間と計測温度の関
係からどの時点で平衡温度に達するかを判断し、
予測演算に際し、計測温度に加算する温度ととも
にスムーズな変化で減少させその時点でちようど
0になるように演算しても良い。もつと容易に
は、はじめから例えば加算すべき温度をスムーズ
に減少させ、たとえば10分後には0とするように
演算の仕方を固定しておいてもそれほど悪い結果
にはならない。このようにしておくと予測演算の
結果は時間の経過とともに精度が増し、やがて、
ある時間が経過すると計測温度そのものが演算結
果となるので、平衡温度に一致するようになる。
予測演算については他にもまだいくつかの工夫
がなされている。通常、測定をはじめてから口中
検温では30〜40秒程度、腋下検温では45〜60秒程
度経過した時の平衡温度の予測演算値は、平衡温
度との偏差が±0.2℃程度のものである。しかし
ながら、例えば、口中検温でも15秒程度の経過時
では、平衡温度との偏差が±0.5℃という具合に、
予測演算の結果がとても実用に絶えないという傾
向がある。従つて、例えば口中検温では、経過時
間が30秒を越えるまでは、予測演算結果を表示し
ないとか、幾分低い温度を表示させ、時間の経過
とともに平衡温度の予測演算値に近づけて行くな
ど、自然の温度変化を使用者に印象づけるための
配慮をする。
また、温度検出部1が検出する温度が大きな変
化率で変化している時には、一般的に平衡温度に
到達するまでにまだ時間がかかり、そうでない時
には平衡温度に近いなど、同じ検温法でも個々の
測定条件によつて検出された温度の変化の様子が
異なるという要素も加味して予測演算を行なう。
例えば腋下検温において、腋下があらかじめ閉じ
られているときと、開放されているときとでは、
平衡温度への到達時間には5〜10分ほどの差が生
ずる。そこで、一定の温度の変化率を示す時点を
1つの目安として、その時点で予測演算を終了す
るとか、終了を知らせるとかの方策を講ずること
ができる。本発明の実施例では、この一定の温度
変化率に到達した時点を経過しても予測演算は継
続し、計測終了という状態まで、各測定周期毎に
演算結果を新規に変更して行くものである。但
し、後に述べるように計測終了の判定には、この
一定の温度変化率を示す点が使われることにな
る。
いずれにしても、かくして予測演算部9は予測
演算工程204を実施し、表示出力104を表示
部4に送り、表示工程205を実施させる。一
方、本発明の1つの特徴を示すところの計測終了
判定部10では、やはり一定周期毎にメモリ7か
ら最新温度データ出力109と経過時間計測部8
から経過時間信号110とを取り込み、計測の終
了について常時監視を行なう。
計測終了の判定条件には、(1)前述の経過時間が
所定の値を越え、さらに(2)温度の変化が一定値を
まわるようになつた後、(3)検出した温度が所定の
値以上低下したことを用いる。この中に含まれる
3つの条件のうち第1番目は、予測演算の結果に
信頼性を持たせるという意味で不可欠である。仮
りに第2番目の条件だけしか判定しない場合に
は、計りそこないというような事態でも、予測演
算の結果が表示の上では立派に示されることにな
るのを避けるため、第1番目の条件を考慮する。
第2番目の条件は、いわば応答性の良い検温で
は早く結果を知らせても信頼性が高いので、測定
の合理性を生かすという目的を持つている。従つ
て、第2番目の条件を省いて第1番目の条件であ
る経過時間の制約を長くすることによつてもある
程度の効果はある。また先にも述べたように、第
2番目の条件の本来の目的は、早く平衡に達する
検温と、そうでない場合とで、それぞれに応じた
速さで、ほぼ同じ精度の予測を行なおうというも
のであるから、予測演算に際して、(4)計測温度に
加算すべき温度の大きさが一定値以下になる時を
とらえて、これを第2の条件に変えることも可能
である。
本発明における計測終了判定部10が計測終了
判定工程206を実施するに際して最も重要な判
定条件は第3番目の条件である。第1番目および
第2番目の条件が成立した後では表示部4に表示
されている平衡温度の予測演算値の信頼性が高
く、通常の目的には、この時点で検温を終了して
も実用上問題がない。検温の終了の仕方には種々
の方法が当然あり得るが、検出部1を測定部位か
らはずすという動作を伴なうものであるから、こ
の動作で検温を終了したと判断するのが恐らく最
も合理的と思われる。具体的には、検出部1の付
近に、人体から検出部1が離れたことを検出する
タツチセンサを設けてその信号で計測終了を判断
することも、メカニカルスイツチを使用するより
は有利である。
本発明では、通常の体温を測定する環境条件に
おいて温度の検出部1が測定部位を離れたとき検
出温度が低下するという現象を利用して計測終了
判定部10で検温終了を判断するように構成して
いる。具体的には、前記第1番目および第2番目
の条件が成立した後、検出部1の検出した温度が
0.1℃以上下がつた時、計測終了判定部10は計
測終了信号111を出力する。計測終了信号11
1が出力されると、そのうちの一部が表示保持部
11の動作指示信号112として表示保持部11
に入力される。表示保持部11は表示部4に表示
保持信号113を送り、表示保持工程207を実
施し、その時表示されている表示内容を保持させ
る。同時に、計測終了信号111は演算回路部停
止工程208を実施し、少なくとも演算回路部3
の動作を停止させる。こうして演算回路部3が終
了工程209でストツプする。
さて、計測終了判断工程206で計測終了が判
定されない場合には、計測続行のためのループ2
10に入る。つまり、計測終了判断工程206に
おける3つの判断条件のうち、たとえ第1および
第2の条件が満たされても、第3の条件が成立し
なければ、ループ210の方を循環することにな
る。第3の条件は体温測定に際して、ほとんど人
為的にのみ成立するものであるから、予測演算の
部分で述べたように、測定者が測定をやめようと
しない限り、予測演算の精度が時間の経過ととも
に向上して行き、その結果が表示部4に表示され
るということになる。従つて、第1番目および第
2番目の条件が満たされるようになつたとき、こ
れをブザーなどで測定者に報知し、通常の検温目
的ではその時点で測定者が測定を終えるように仕
向けておくことで充分である。さらに精度の良い
測定を要するときには、測定者の意志で測定を続
行すれば良い。すると、時間の経過とともに信頼
性の高い平衡温度の予測値が得られるようにな
る。一定時間を経過した後では、完全に平衡温度
に一致した結果が表示されていることになる。
このように、本発明は、予測型電子体温計にお
いて、経過時間とともに予測精度が向上するこ
と、および、測定者の意志に応じて限りなく平衡
温度に近い測定値を得ることが可能であることと
いう特徴を有するものである。
本発明の効果は絶大で、次の2点についてとく
に威力を発揮する。
その1つは、別の検温法による測定でも正しく
平衡温度が測れることである。一般に行なわれて
いる検温法には、口中、腋下、直腸の各検温法が
あり、検温習慣の歴史的背景から、口中検温はイ
ギリス系、腋下検温はドイツ系の流れをくむ諸国
で行なわれていると言われている。また直腸検温
は、新生児や麻酔下の患者によく使われる。口中
検温と腋下検温については、おおよそ1つの国民
は大抵いずれかの検温法に従つているものである
が、平衡温度を予測演算する上で両者を別個に扱
うかどうかという点では、技術的な面で検討を要
する所がある。即ち、両検温法は、互いに測定開
始から平衡に至るまでの温度変化の様子が著しく
異なるものであり、その結果、1つの予測型体温
計で両検温法を共に理想的な形で成立させるに
は、現状では多少の無理が生ずる。むしろ実際に
は、それぞれの検温法に最適の平衡温度の予測を
設定することが多い。前述のように通常はいずれ
かの検温方式を前提とした専用の予測型電子体温
計で間に合うものであるが、時には別の検温法を
どうしても使用する必要が生ずる。予測の技術上
は直腸検温は口中検温に近いが、例えば我国で
は、腋下用を直脹用にまたは口中用にという具合
に使用せざるを得ない状況も生ずる。このとき、
本発明の実施例に従えば、別の検温法による測定
でも所定時間以上経過すれば正しく平衡温度が測
れるので目的が達成できる。
もう一つは、温度の較正、検定などの問題であ
る。予測型電子体温計では表示値が予測演算部の
結果である熱平衡温度の予測値であるので、通
常、真の温度すなわち被測定部位の実際の温度が
いかなる値であるかを知ることができない。この
ため従来の予測型電子体温計においては、温度の
較正や検定に際し、検出した温度をそのまま表示
するモードに切り替えるとか、あるいは特定の温
度条件を与えたとき直示式に変わるようにしてお
くなどわずらわしい手順や処置を要する。本発明
によればこれらの問題もクリアできることは言う
までもない。
第3図および第4図は、本発明の別の実施例を
示す。第1図および第2図の実施例と異なる点
は、演算回路部3の中に前述の各サブユニツトの
他にさらに、移動平均温度算出部12、最大移動
平均温度算出部13、エラー判定部15、大測終
了判定部14、およびレンジオーバー判定部16
が付加され、また、ブザー17およびランプ18
が演算回路部3に接続されていることである。
移動平均温度算出部12は、各測定周期ごとに
計測されたいくつかの最新の一連の温度データの
平均値を算出する回路である。この移動平均温度
は、後の予測演算などの処理段階でわずかな温度
データのゆらぎによる結果への影響を少なくする
ために用いられ、例えば1秒毎の温度データでは
5〜15個程度の平均値が使われる。最大移動平均
温度算出部13は、移動平均温度算出部12で求
められ各周期毎に出力されてくる移動平均温度信
号115を取り入れ、前回の値より大きければそ
れを求め、小さければそれを放棄する回路であ
る。ここで求めた最大移動平均温度は、後の主要
な演算工程に用いられる。
予測終了判定部14は、前の実施例に関連して
少し説明したように、経過時間が一定値を越え、
かつ温度の変化が一定値以下になつた時を判定す
る回路である。エラー判定部15は、この2つの
条件が成立する以前に、メモリ7からの最新温度
データ信号119と最大移動平均温度算出部13
からの最大移動平均温度信号118とを比較し、
最新温度が最大移動平均温度より所定の値、例え
ば0.1℃以上低い場合には、エラーと判定する回
路である。エラーの状態が具体的に意味するもの
は、測定に際して、予測演算の結果が充分な精度
で保証されないうちに限定を中断したり、測定部
位から体温計がはずれたりした場合に該当し、そ
のような場合に温度を表示しないようにしておく
ものである。
レンジオーバー判定部16は、予測演算部9の
予測演算結果をモニタし、これが所定の温度範
囲、たとえば予測値が30℃以下または43℃以上で
あるか否かを判定する回路である。
ランプ18は、たとえば液晶表示素子を使用し
て表示部4の近傍に設けられ、これを照明するた
めのものである。ブザー17は予測終了を使用者
に通報する可聴信号発生装置である。
ところで第4図のフロー図を参照して動作を説
明すると、メモリ7からの温度データ114は移
動平均温度算出部12に取り込まれ、ここで各周
期毎に計測されたいくくつかの最新の一連の温度
データの平均値が移動平均算出工程211におい
て算出される。最大移動平均温度算出部13で
は、移動平均算出部12から各周期ごとに出力さ
れる移動平均温度信号115を取り入れ、これが
前回の値より大きければそれを求め、小さければ
それを廃棄するという最大値算出工程212を実
行する。
予測終了判定部14は、経過時間が所定の値を
超え、かつ温度の変化が所定の値以下になつた時
を判定する。エラー判定部15は、これら2つの
条件が成立する前に、最新温度データ信号119
が最大移動平均温度信号118より所定の値、た
とえば0.1℃以上低いときにはエラーと判定する。
これがエラー判断工程213である。
こうしてエラー判定部15がエラー判定信号1
25を出力すると、その一部は、表示保持部11
への信号112と、表示を例えばE(エラーを意
味するアルフアベツトのE)とする信号になる。
これは、表示工程217で表示部4にEを表示さ
せた後、そのまま表示保持部11を動作させ、E
の表示を保持持する表示保持工程207を実施さ
せる。別の一部の信号は、演算回路部3を停止さ
せる演算回路部停止工程208を行なわせる。こ
のエラー判断工程213は先の予測終了判定条件
が成立するまで各周期毎に実施され、成立後はス
キツプされる。次に エラー判断工程213で「NO」の判定が出さ
れると、予測演算部9では、本実施例の場合、最
大移動平均温度信号116と経過時間計測部8が
出力する経過時間信号108とを用いて、予測演
算工程204で、平衡温度の予測演算が行なわれ
る。その結果は予測値出力120に対しレンジオ
ーバー判定部16の実施するレンジオーバー判断
工程214でモニタされ、所定の温度範囲を越え
たとき、例えば予測値が30℃以下または43℃以上
のとき「YES」の判定がなされる。このとき、
レンジオーバー判定部16は、レンジオーバー信
号126を出力し、その一部は表示工程218で
表示部4に例えばO(オーバーを意味するアルフ
アベツトのO)の表示をさせ、以下エラー判定部
15が実施する動作と同様の動作を行なう。レン
ジオーバー判定部16が「NO」の判定をする場
合、予測演算部9からの予測値の表示出力104
によつて表示部4は表示工程205を実施する。
予測終了判定部14は予測終了判断工程215
で経過時間信号121と最大移動平均温度117
をモニタし、それぞれ所定の時間(例えば30秒)
を越え、所定の変化(例えば0.2℃/秒以内の変
化)を示すようになつた時「YES」と判定し、
ブザー17を鳴動させる信号123を出力し、ブ
ザー鳴動工程219を実施させる。このとき、予
測終了判定部14が予測終了信号127を出力
し、エラー判定部15レンジオーバー判定部16
と同様、表示を保持し、演算回路部3を停止させ
るようにしておくことも可能である。
予測終了判定については、一度「YES」の判
定をすると次からの予測終了判定はスキツプす
る。次に、経過時間計測部8では経過時間計測工
程203で演算回路部3が動作し始めてからの経
過時間を計測する他に、時間終了判断工程216
で所定の通常の体温計測が確実に終了してしまう
時間、例えば15分という時間が経過すると、自動
的に時間終了信号128を出力し、表示を保持
し、演算回路部3を停止させるという作業を行な
う。計測終了判定部10の行なう機能は、計測終
了判断工程215で最大移動平均温度信号122
と最新温度信号109をモニタし、予測終了判定
部215が一度、予測終了した後で、最新温度が
最大移動平均温度より所定の値、例えば0.1℃以
上低い場合、これを判定し、ただちに、または所
定の時間の後(例えば、5、6秒後)にランプ1
8を所定の時間(例えば2〜4秒程度)だけ点灯
させる信号124を出力し、ランプ点灯工程22
0を実行させ、計測終了信号111によつて表示
を保持し、演算回路部3を停止させることであ
る。ランプ18の点灯は、勿論、暗い所でも表示
が読めるようにするためである。計測終了判断工
程206で計測終了が判定されるまで、継続して
計測をするループ210を循環することになる。
以上のように第3図の実施例では第1図の実施
例にさらに、移動平均温度算出部12を加えて予
測演算結果のふらつきを解消し、最大移動平均温
度算出部13を用いてエラーの判定、計測終了、
予測終了の判定をさらに効果的に行ない、レンジ
オーバ判断の機能をも加え、いずれの判断工程、
即ち、エラー判断、(予測終了判断)、レンジオー
バー判断、計測終了判断、時間終了判断の各工程
の「YES」側の判定においても表示保持部11
によつて表示部4の表示を保持したまま演算回路
部3を停止してしまう機能が含まれる。いずれの
結果が表示に保持されようと測定者にとつて表示
結果は重要であり、少なくとも測定者が結果を読
み取るまでは保持されなければならない。ガラス
体温計では、振下げという操作を行なわない限
り、結果が保持される。電子体温計においても、
本実施例のように、たとえば次の測定が開始され
るまで表示を保持しておくことは極めて意義があ
る。また、すべての判断工程後の演算回路部3の
動作停止は、余分な電力消費を極力おさえるとい
う意味で重要である。
なお、演算回路部3におけるすべての機能をた
とえば単一チツプのマイクロコンピユータで実現
可能であることは言うまでもない。
発明の具体的効果 本発明による電子体温計は以上のように構成し
たことにより、人や検温法が相違していても、常
に所定の予測精度が保証されます。また例えば使
用者が体温計を外してしまうまでは、使用者の意
志に応じた精度で熱平衡温度の予測値を表示する
ことができる。すなわち、測定時間を長くすれば
するほど、予測精度を通常の租度よりさらに向上
させることができる。測定器としての検定は、特
殊な条件やモード切換えを行なうことなく温度表
示の較正や確認を行なうことができる。さらに、
体温計に固有の検温法によらず、測定時間を長く
かけることで他の検温法でも正しい測定を行なう
ことができる。また、測定終了は任意の時点でも
可能であり、電力を無駄に消費することなくたと
えば次の測定まで測定結果の表示を保持すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明による電子体温計の実施例を示
すブロツク図、第2図は第1図に示す電子体温計
の動作を示すフロー図、第3図は本発明による電
子体温計の他の実施例を示すブロツク図、第4図
は第3図に示す電子体温計の動作を示すフロー図
である。 主要部分の符号の説明、1……温度検出部、3
……演算回路部、4……表示部、5……コントロ
ール部、7……メモリ、8……経過時間計測部、
9……予測演算部、10……計測終了判定部、1
1……表示保持部、12……移動平均温度算出
部、13……最大移動平均温度算出部、14……
予測終了判定部、15……エラー判定部、16…
…レンジオーバー判定部。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 被測定部位の温度を検出する温度検出部と、
    前記検出した温度に応じて平衡温度を予測する予
    測演算部と、前記予測した平衡温度を表示する表
    示部を含む電子体温計において、 前記予測演算部は、 温度検出部による検出温度を蓄積する蓄積手段
    と、 測定開始後の測定経過時間を計時する計時手段
    と、 検出温度及び測定経過時間の情報に基づき平衡
    温度の予測関数に従つて予測平衡温度を求める演
    算手段と、 前記計時手段が第1の所定時間を超えたことを
    示し、かつ前記蓄積手段から読み出した2つの時
    点の検出温度の差が第1の所定範囲を超える増加
    を示さなくなつた後、現時点の検出温度が前の時
    点の検出温度に比較して第2の所定範囲を超える
    減少を示す時は、予測演算部の動作を停止させる
    制御手段を備えることを特徴とする電子体温計。 2 制御手段は、2つの時点の検出温度の差が第
    1の所定範囲を超える増加を示さなくなる以前
    に、現時点の検出温度が前の時点の検出温度に比
    較して第2の所定範囲を超える減少を示す時は、
    この状態を示す第1の表示を表示部に表示させる
    ことを特徴とする特許請求の範囲第1項記載の電
    子体温計。 3 更に可聴信号発生器を含み、制御手段は、計
    時手段が第1の所定時間を超えたことを示し、か
    つ2つの時点の検出温度の差が第1の所定範囲を
    超える増加を示さなくなつた時は、前記可聴信号
    発生器を付勢することを特徴とする特許請求の範
    囲第1項記載の電子体温計。 4 制御手段は、演算手段の出力する予測平衡温
    度が第3の所定範囲を超えた時は、この状態を示
    す第2の表示を表示部に表示させることを特徴と
    する特許請求の範囲第1項記載の電子体温計。 5 制御手段は、表示部に第1の表示を表示させ
    ると共に予測演算部の動作を停止させることを特
    徴とする特許請求の範囲第2項記載の電子体温
    計。 6 制御手段は、表示部に第2の表示を表示させ
    ると共に予測演算部の動作を停止させることを特
    徴とする特許請求の範囲第4項記載の電子体温
    計。 7 表示部は、平衡温度の予測値を可視表示する
    液晶表示素子と、該液晶表示素子を照明する照明
    手段を含み、制御手段は、予測演算部の動作を停
    止させるに先立つて前記照明手段を所定期間だけ
    点灯させることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項記載の電子体温計。 8 制御手段は、計時手段が第1の所定時間より
    も十分に大きい第2の所定時間を超えたことを示
    す時は予測演算部の動作を停止させることを特徴
    とする特許請求の範囲第1項記載の電子体温計。
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JPS54107374A (en) * 1978-02-10 1979-08-23 Toshiba Corp Electronic clinical thermometer

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