JPH0222732B2 - - Google Patents

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JPH0222732B2
JPH0222732B2 JP4050684A JP4050684A JPH0222732B2 JP H0222732 B2 JPH0222732 B2 JP H0222732B2 JP 4050684 A JP4050684 A JP 4050684A JP 4050684 A JP4050684 A JP 4050684A JP H0222732 B2 JPH0222732 B2 JP H0222732B2
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JP
Japan
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lactone
dihydroxyvitamin
bone
effect
present
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JP4050684A
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English (en)
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JPS60185715A (ja
Inventor
Mamoru Seiki
Seiichi Ishizuka
Naryuki Ishii
Masayoshi Kumegawa
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Teijin Ltd
Original Assignee
Teijin Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は骨形成促進剤に関する。更に詳細には
本発明は1α,25(R)−ジヒドロキシビタミン
D326,23(S)−ラクトンを有効成分とする骨形
成促進剤に関する。 従来、骨粗鬆症、骨軟化症等の治療に有用な化
合物として、例えば1α−ヒドロキシコレカルシ
フエロール、1α,24−ジヒドロキシコレカルシ
フエロール、1α,25−ジヒドロキシコレカルシ
フエロール等の活性型ビタミンD3化合物が知ら
れている。 一方近時において、1α、ヒドロキシコレカル
シフエロールあるいは1α,25−ジヒドロキシコ
レカルシフエロールの新規な代謝産物として、
1α,25(R)−ジヒドロキシビタミンD326,23
(S)−ラクトンが単離同定された(FEBS
LETTERS,134,207〜211,1981;Arch.
Biochem.Biophys.,204,339〜391,1980)。1α,
25(R)−ジヒドロキシビタミンD326,23(S)−
ラクトンの薬理作用としては、例えば血清中の異
常に高まつたカルシウムレベルを下げる作用(特
開昭58−118516号公報)、腫瘍細胞増殖抑制作用
もしくは殺細胞効果(特開昭58−210011号公報)
等が報告されている。 本発明者らは、1α,25(R)−ジヒドロキシビ
タミンD326,23(S)−ラクトンの、特に骨に対
する作用について詳細に検討したところ、強力な
骨吸収阻害作用あるいは骨形成細胞活性化作用等
を有し、かかる化合物が骨形成促進剤として有用
であることを見出し本発明に到達したものであ
る。 すなわち、本発明は、1α,25(R)−ジヒドロ
キシビタミンD326,23(S)−ラクトンを有効成
分とする骨形成促進剤である。 本発明で用いられる1α,25(R)−ジヒドロキ
シビタミンD326,23(S)−ラクトンは下記式 で表わされる。本化合物は、例えば25(R)−ヒド
ロキシビタミンD326,23(S)−ラクトンに1α−
水酸化酵素を作用させる方法(FEBS
LETTERS,134,207〜211,1981)、あるいは
対応するA環骨格とC,D環骨格とをWitting反
応によつて縮合する化学合成法(J.Org.Chem.,
48,4433〜4436,1983)等によつて得ることがで
きる。 本化合物は、骨からのカルシウムの溶出(骨吸
収)を抑制する作用、及び骨形成細胞に対してア
ルカリフオスフアターゼ活性あるいはコラーゲン
合成能を高めて骨形成細胞を活性化する作用を有
する。従つて本化合物は骨形成促進剤として有用
な化合物であり、骨粗鬆症、骨軟化症等の治療も
しくは予防に有効である。 本発明の1α,25(R)−ジヒドロキシビタミン
D326,23(S)−ラクトンは、経口的にあるいは
静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下、直腸、経皮等の
非経口的に投与される。経口投与の剤型として
は、例えば錠剤、顆粒剤、散剤、カプセル剤など
が挙げられる。錠剤は結晶セルロース、ポリビニ
ルピロリドン、乳糖、でんぷんなどから通常の方
法により成形される。顆粒剤、散剤も同様の基剤
を用いて通常の方法により成形される。カプセル
剤は、本化合物をココナツツ油、綿実油、中鎖脂
肪酸のトリグリセライドエステル等に溶解せしめ
て得られる溶液をゼラチンのソトカプセルに充填
することによつて成形される。 静脈内、腹腔内、筋肉内、皮下などの非経口投
与の剤型としては、本化合物をアルコール等の溶
液に溶解し、安定剤、防腐剤等を添加して得らる
注射剤があげられる。 経皮投与の剤型としては、軟膏剤、クリーム剤
などが挙げられ、直腸内投与の剤型としてはソフ
トカプセル剤などがある。 本発明の1α,25(R)−ジヒドロキシビタミン
D326,23(S)−ラクトンの投与量は、患者の年
齢、性別、疾患の程度、剤型などによつて異なる
が通常成人に対して1日当り0.01〜100μg、好ま
しくは0.1〜30μg投与される。 以下本発明を実施例により更に詳細に説明す
る。 実施例 1 in vitroにおける骨からのカルシウム溶出試験 溶出試験 1α,25(R)−ジヒドロキシビタミンD326,23
(S)−ラクトンの、骨からのカルシウム溶出(骨
吸収)に対する作用を調べた。 生後2−3日目のマウスに生理食塩水に溶解し
45CaCl2を腹腔内投与(0.5〜1μCi/head)し、
その2−3日後に頭頂骨を摘出した。左右の頭頂
骨をほぼ同量切り取り、一方を対照群、他方を処
置群とした。最初の24時間は前培養期間とし、10
%ウシ胎仔血清を含む修正BGJb培養液中で培養
した。その後は5%ウマ血清を含む修正BGJb培
養液に処置群ではエタノール溶解した1α,25
(R)−(OH)2D3−2623(S)−ラクトンを加え、
対照群では同量のエタノールを加え、96時間培養
した。培養終了後、頭頂骨は生理食塩水で洗浄
後、約24時間IN塩酸中に浸し、カルシウムを溶
出させ、液体シンレーシヨンカウンターによりそ
の放射能量を測定した。培養液もその1部をとり
同様に放射能量を測定した。次式により45Caの溶
出率を計算した。45 Ca溶出率=培養液中放射能量/培養液中放射能量+骨
中放射能量 同一個体から得られた頭頂骨の45Ca溶出率の対
照群に対する処置群の比を第1表に示した。
【表】
【表】 以下で阻害を示す。
第1表から明らかなように、1α,25(R)−ジ
ヒドロキシビタミンD326,23(S)−ラクトンは
骨吸収阻害作用を有する。 実施例 2 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3による骨吸
収促進に対する1α,25(R)−ジヒドロキシビ
タミンD326,23(S)−ラクトンの作用 1α,25−ジヒドロキシビタミンD3(1α,25−
(OH)2D3)による骨吸収促進に対する1α,25
(R)−ジヒドロキシビタミンD326,23(S)−ラ
クトンの作用を調べた。 培養方法は対照群の培養液中に1α,25−
(OH)2D3にエタノールあるいは1α,25(OH)2D3
−26,23(S)−ラクトンを加えた以外実施例1に
同じである。結果は第2表に示した通りである。
【表】 第2表より明らかな如く、1α,25−(OH)2D3
による骨吸収の促進を、1α,25(R)−
(OH)2D326,23(S)−ラクトンが濃度依存的に
阻害する。 実施例 3 骨形成細胞に対する1α,25(R)−(OH)2D3
26,25(S)−ラクトンの効果 骨形成細胞に対する1α,25(R)−(OH)2D3
26,25(S)−ラクトンの効果を、アルカリフオス
フアターゼ(ALP)活性およびコラーゲン合成
能(プロリンの取り込み)によつて測定した。 (i) ALP活性 マウス新生仔頭頂骨から、高ALP活性を指標
として得られたMC3T3−E1細胞を用いた、細胞
は5%CO2、95%空気中37℃で、10%仔牛血清を
含むαMEM培養液で培養した。5日目毎に、
0.001%pronase E、0.02%EDTAを含む、PBS
(−)でsubcultureした。実験前に5×104の細胞
を2mlのαMEM(10%仔牛血清を含む)培養液に
加え、35mmのプラステイツクデイシユ中で培養し
た。5日後、ビタミンD3類縁体を加えたαMEM
(2%仔牛血清)培養液中に移し、培養し、12〜
16時間後にALP活性を測定した。 ALP活性はLowryらの方法に従いp−ニトロ
フエニルフオスフエイトを基質として測定した。
10mMの基質、0.7M2−アミノ−2−メチル−1
−プロパノール、1mM MgCl2と適当量の試料を
加えて0.1M炭酸ナトリウム緩衝液中(PH10)に
とかし、終容積を1mlとした。これを37℃30min
incubatelし、反応を0.1N NaOH 2mlを加える
ことにより終了させた。生成したp−ニトロフエ
ノール量を△10nmの吸光度により測定した。結
果は第3表に示した通りである。
【表】 第3表より、1α,25(R)−(OH)2D326,25
(S)−ラクトンはALP活性を高めることがわか
る。 (ii) コラーゲン合成能 ALP活性測定の項と同じ方法で細胞を調整し
た。細胞を50μgのアスコルビン酸、β−アミノ
ピロピルニトリルと10μCiのL−〔3,4−3H〕
プロリンを含む1mlαMEMに移し、3時間
incubateする。培養液を除去後、0.2MNaOH 1
mlを加え、ホモゲナイズする培養液と、細胞の蛋
白質を各々、5%タンニン酸を含む50%TCA
0.2ml加え沈降させる。1%タンニン酸を含む10
%TCAで3回、氷冷アセトンで2回洗浄する。
0.05MNaOH 1mlを加え溶解する。これを2つ
にわけ、100mMCaCl2と2mMN−エチル−マレ
イミドを含む0.2MTris−HCl緩衝液(PH7.5)を
加え、25Vのコラーゲナーゼを存在下で37℃3時
間incubationする。TCAを終濃度10%となるよ
うに加え、蛋白質を沈降後、上清部分の放射能を
測定した。これをコラーゲナーゼで可溶化された
コラーゲン量とした。 結果は第4表に示した。
【表】 第4表より、1α,25(R)−(OH)2D326,25
(S)−ラクトンはコラーゲン合成能を高めること
がわかる。 実施例 4 分画ココナツツオイル1Kgに1α,25(R)−ジ
ヒドロキシビタミンD326,23(S)−ラクトン5
mgを溶解し、1カプセル中に1α,25(R)−ジヒ
ドロキシビタミンD326,23(S)−ラクトンを0.5μ
g含有するように下記剤皮成分を加温溶解し軟カ
プセル製造機を用いて常温により軟カプセル剤を
作成した。 剤皮成分 ゼラチン 10重量部 グリセリン 2 〃 防腐剤 0.05 〃 チタンホワイト 0.2 〃 水 0.2 〃

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 1α,25(R)−ジヒドロキシビタミンD326,
    23(S)−ラクトンを有効成分とする骨形成促進
    剤。
JP4050684A 1984-03-05 1984-03-05 骨形成促進剤 Granted JPS60185715A (ja)

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JPS60185715A JPS60185715A (ja) 1985-09-21
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