JPH02227079A - ヒト血清アルブミン断片 - Google Patents

ヒト血清アルブミン断片

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JPH02227079A
JPH02227079A JP1217540A JP21754089A JPH02227079A JP H02227079 A JPH02227079 A JP H02227079A JP 1217540 A JP1217540 A JP 1217540A JP 21754089 A JP21754089 A JP 21754089A JP H02227079 A JPH02227079 A JP H02227079A
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JP
Japan
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serum albumin
human serum
fragment
dna
fusion protein
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JP1217540A
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English (en)
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Noboru Maki
昇 槙
Shintaro Yagi
慎太郎 八木
Masanori Suzuki
正則 鈴木
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Tonen General Sekiyu KK
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Tonen Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はヒト血清アルブミンの部分から成る蛋白質断片
に関する。この蛋白質断片は薬物等の運搬・供給系のキ
ャリヤー等としての用途が期待される。
〔従来の技術〕
ヒト血清アルブミンはヒト肝臓で合成される分子量66
.458の高分子血漿蛋白質で、生体内では主に血液の
浸透圧調節、種々の物質(例えば脂肪酸、Cu”・Ni
”などの金属イオン、胆汁ビリルビン、多くの薬物、一
部の水溶性ビタミン、など)と結合してそれらの標的臓
器への運搬、組織へのアミノ酸供給源、などの重要な役
割を果している。これらの作用を基礎にして火傷や腎炎
などによるアルブミンの喪失や肝硬変などによるアルブ
ミン合成の低下で起こる低アルブミン血症や出血性ショ
ックなどの治療にヒト血清アルブミンは大量に使用され
ている。血清アルブミンはまた、多くの薬物と非特異的
に結合し、それらの血中運搬の役割を果たしている。ア
ルブミンと結合した薬物は血液循環によって体内を動き
、やがてアルブミンと遊離して毛細血管壁を通過して拡
散し、作用部位へと到達すると考えられている。アルブ
ミンは毒性が少ない、抗原性が低い、生体内で簡単に分
解する、薬物との共有結合及び複合体形成が簡単にでき
る、等のドラッグデリバリ−のための担体(ドラッグキ
ャリアー)として優れた特徴を有しており、また各種薬
剤の結合サイトも決定または推定されているものが多く
、製剤化のためのデザインが簡単にできるという利点も
有している。
基本的にはヒト血清アルブミンの断片でも推定されてい
る多くの薬剤に対する結合部位はほとんど含んでおり、
ドラッグキャリヤーとしての活性を示すことができると
考えられる。薬物等の運搬・供給系におけるキャリヤー
等として使用する場合には、薬物等との結合性を限定す
る等の見地から、むしろヒト血清アルブミン分子全体を
使用するよりもその断片を使用する方が有利であると予
想される。
−aに、蛋白質を切断してその断片を調製する方法とし
て、蛋白質を臭化シアンのごとき化学物質又はトリプシ
ン、ペプシン等のプロテアーゼを用いる方法が知られて
いる。しかしながら、これらの方法においては、蛋白質
のアミノ酸配列に依存して切断部位が必然的に定まるた
め、任意の部位で切断することができず、従って理想的
な蛋白質断片を得ることはできない、従って、ヒト血清
アルブミンについてもその様な断片は得られていない。
〔発明が解決しようとする課題〕
これに対して、組換えDNA技術を用いれば、任意の部
分からなるヒト血清アルブミン断片を適当な宿主細胞中
で合成させることができる。従って本発明は、ヒト血清
アルブミンの所望の蛋白質断片をコードするDNAを作
製し、これに基(組換DNA技術により、ヒト血清アル
ブミンの蛋白質断片及びその製造手段を提供しようとす
るものである。
さらに詳しくは、本発明は、ヒト血清アルブミンの中央
部分からなるヒト血清アルブミン蛋白質断片、及びヒト
血清アルブミンの中央部と他のポリペプチドとから成る
融合蛋白質;ヒト血清アルブミンのC−末端部分が欠失
したヒト血清アルブミン断片、及び該断片と他のポリペ
プチドとから成る融合蛋白質、並びにヒト血清アルブミ
ンのN−末端部分が欠失したヒト血清アルブミン断片、
及び該断片と他のポリペプチドとから成る融合蛋白質;
これらの蛋白質断片又は融合蛋白質をコードするDNA
;該DNAを含有するプラスミド;該プラスミドにより
形質転換された宿主;及び前記宿主を培養してヒト血清
アルブミン蛋白質断片又は該断片を含む融合蛋白質を発
現せしめ、融合蛋白質を発現せしめた場合には所望によ
り該融合蛋白質から該ヒト血清アルブミン断片を切り出
すことを特徴とするヒト血清アルブミン蛋白質断片又は
該断片を含有する融合蛋白質の製造方法に関する。
〔具体的な説明〕
正常ヒト血清アルブミンAをコードするcDNAはすで
にクローン化されている(特願昭63−037453)
従って、このcDNAを用いて、遺伝子工学的手法によ
り正常ヒト血清アルブミンAの任意の断片を製造するこ
とができる。
本発明は、この様な断片として、(1)ヒト血清アルブ
ミンの中央部分から成る血清アルブミン断片、(2)ヒ
ト血清アルブミンのC−末端を欠失した血清アルブミン
断片、及び(3)ヒト血清アルブミンのN−末端を欠失
した血清アルブミン断片を提供する。本発明は例えば、
ヒト血清アルブミンの中央部分から成る血清アルブミン
断片として正常ヒト血清アルブミンの123位のメチオ
ニンから303位のプロリンまでのアミノ酸配列を有す
るアルブミン断片について記載し、C−末端が欠失した
アルブミン断片の例として正常ヒト血清アルブミンの1
位のアスパラギン酸から303位のプロリンまでのアミ
ノ酸配列を有するアルブミン断片(これをミニISAと
称する場合がある)について記載し、そしてN−末端が
欠失したアルブミン断片の例として正常ヒト血清アルブ
ミンの123位のメチオニンから585位のロイシンま
でのアミノ酸配列から成るアルブミン断片(これを短縮
ISAと称する場合がある)について記載する。
これら本発明の3つのタイプのアルブミン断片はそれぞ
れ下記のごとき特徴を有している。
本発明のアルブミン断片は、いずれもヒト血清アルブミ
ンの中央部分を含有している。この様に、中央部分を含
めたのは、ヒト血清アルブミン分子上の薬剤結合位置は
現在までに4つ(サイ)I〜■)知られており(S36
ho1m、 1.、Ekman+B、t!、Jober
A、、 Ljugstedt−Pahlman、1.+
Seiving、B、& 5j6din。
T、Mo1.Pharmacol、16.767−(1
979) ) 、これらのサイトにおいて薬物の結合に
重要な役割を果たすアミノ酸残基もいくつか知られてい
る( Pehske、に。
らBioches、Pharmaco14Ω、、688
−(1981) )が、そのほとんどがこの中央部分に
集中しているためである。
Sj6ho1mらは薬物をヒト血清アルブミンに均一に
分散させた小球体を使い、多種の薬物の結合位置を調べ
、ジアゼパムサイト(サイトILジギトキシンサイト(
サイト■)、及びワルファリンサイト(サイト■)に分
類しているが、この他にタモキシフェン(サイト■)ま
たはビリルビン結合サイトが存在するらしい。Fehs
keらはジアゼパムサイト、ワルファリンサイト、ビリ
ルビン結合サイトにおいて重要な役割をしているアミノ
酸として各々Lys195と旧5146及びArg14
5 、 Trp214及びLys199 、 Lys2
40を推定している。一方パルミチン酸塩のような長鎖
脂肪酸の結合サイトはC端側領域にあるらしく (Re
ed、 R,G、 + Fe1dhof f 、 R,
C,、C1ute。
0、L、& Peters、T、Tr、Biochem
istry、 14,4578−(1975) ;Be
rde、 C,B、 、 Hudson、 B、S、 
、 Si+woni、 + R,D、&5klar、L
、A、J、Bio1.Chem、254.391−(1
979))、本発明のヒト血清アルブミンの中央部分か
ら成るヒト血清アルブミン断片、又はC−末端部分を欠
失したヒト血清アルブミン断片を利用すれば長鎖脂肪酸
が結合できず、ジアゼパム、ワルファリン等が結合でき
るドラッグキャリアーの作製が可能となる。
ヒト血清アルブミンは585個のアミノ酸から成る高分
子蛋白質で、しかも分子内に35個のシスティン残基を
有し、そのうち最もN端側に位置するシスティン残基(
Cys−34)のみが遊離のSH基を有する状態で存在
し、その他のものは互いにジスルフィド(S−S)結合
を形成し、計17個のS−3橋が分子内に形成されてい
る。蛋白質分子の高次(立体)構造形成の過程で少なく
とも2種の酵素〔ペプチジルプロリルcis−tran
sイソメラーゼ及びプロティンジスルフィドイソメラー
ゼ(PDI))が関与していることが最近明らかになっ
てきたが、S−3橋形成に重要な役割を果たすのは後者
のPDIである。血清アルブミンを産生ずる哺乳類の細
胞内では生合成及び血清アルブミン蛋白質の細胞内輸送
の過程でPDIが働き蛋白質分子内にS−8橋が形成さ
れ、PDIの主な存在場所は小胞体を含むミクロソーム
画分であることが知られている。大腸菌をはじめとする
原核生物細胞内でヒト血清アルブミンを生合成させた場
合上述のような反応が起き、分子内に正しいS−3橋が
形成される保証はな(、Cys−34が分子内のシスチ
ン残基とチオール/ジスルフィド交換反応を起こし、S
−3橋のかけ違えが生じ、異性体を生じる可能性がある
。このように遊離のSH基を有するシスティン残基が存
在すると本来あるべき正常な立体構造をとった蛋白質が
できる効率が低くなり、異常な立体構造をとった蛋白質
は機能的にも正常でなくなる危険性が大となる。これに
対して、本発明のN−末端部分が欠失した、123位の
メチオニンから585位のロイシンまでのアミノ酸配列
から成るアルブミン断片では、Cys34が他の6個の
アミノ末端側に位置するシスティンと共に除かれており
、このような危険性を少なくしである。
本発明においては、前記3つのタイプのアルブミン断片
の代表例として特定のアミノ配列範囲を有する3種類の
アルブミン断片を具体的に記載するが、3つのタイプの
アルブミン断片はそれぞれ前記のごとき特徴を有してお
り、それらの特徴を発揮することができるアルブミン断
片はすべて本発明の範囲に属する。例えば、薬剤結合部
位が集中している中央部分として第123位のメチオニ
ンから303位のプロリンまでの範囲を例示したが、中
央部分は必ずしもこの範囲に限定されず、薬剤結合部位
の大部分を含む範囲であれば、第123位〜303位よ
りも長くても、短かくてもよい。また、長鎖脂肪酸の結
合部位が存在し、従って除去されるべきC−末端側領域
として304位からC−末端までの範囲を例示したが、
これに限らず、長鎖脂肪酸の結合部位を含む範囲であれ
ば、さらに長い範囲でもよく、又短い範囲でもよい。さ
らに、システィンを多数含有し、従って除去されるべき
N−末端の範囲としてN−末端から122位までの範囲
を例示したが、第34位のシスティンを含存するN−末
端側領域であればN−末端から122位までの範囲に限
定されるものではなく、さらに長いか又は短い範囲であ
ってもよい。
従って、次の条件を考慮しながら種々のアルブミン断片
をデザインすることができ、それらは本発明の範囲に属
する。ヒト血清アルブミンの断片をデザインするために
重要な条件として、特定の薬物結合に必要な立体構造を
保持することが期待できるような断片を選定することが
重要である。
この際注意すべきことは(i)天然のヒト血清アルブミ
ンの構造中に存在するS−3橋をそのままの形で保持さ
せること、(ii )そのため断片を構成するポリペプ
チド鎖中には偶数個のシスティン残基を有すること、(
iii)S−3橋で結ばれてル−プを形成しているポリ
ペプチド鎖の途中に切断を入れないこと、即ち天然ヒト
血清アルブミン分子中にいくつか存在する主要なドメイ
ン構造あるいは少なくともサブドメイン構造は破壊しな
いこと、などがあげられる。
以上の点はたとえば不溶化した形で細胞からとり出した
ヒト血清アルブミン断片をin vitro (試験管
内)で可溶化し、本来の正常な立体構造(S−3結合も
含めて)をとらせようとする場合に特に重要なことであ
る。このようなin vitroでの立体構造形成(リ
フォールディング)反応にはペプチジルプロリルcis
−transイソメラーゼやPDIが使われる可能性が
ある。
正常ヒト血清アルブミンAの全体又は大部分をコードす
るcDNAの作製方法は参考例1において具体的に記載
する。目的とする蛋白質断片をコードするDNAは、そ
の全体を常法に従って化学合成することもでき、又前記
のcDNAから調製することもできる。cDNAから調
製する場合、正常ヒト血清アルブミンへの全体又は大部
分をコードするcDNAを、目的とする蛋白質断片をコ
ードするcDNAfiI域の5′末端又は3′末端の内
側で、適切な制限エンドヌクレアーゼにより切断し、不
足の末端コード配列を化学合成したDNAにより補完す
ることにより調製される。あるいは、cDNAを、目的
とする蛋白質断片をコードするcDNA領域の5′末端
又は3′末端外側で、適切な制限エンドヌクレアーゼに
より切断した後、余分のDNA部分をエキソヌクレアー
ゼにより除去することもできる。上記2つの方法の内5
′末端と3′末端の加工において異る方法を組み合わせ
て用いることもできる。
本発明の例においては、正常ヒト血清アルブミンのアミ
ノ酸配列中のNe t (123) −Pro (30
3)から成る蛋白質断片をコードするDNAとして、N
et(123)−Ala(151)をコードする合成り
NA (第1図)とPro (152) −Pro (
303)をコードするcDNA (第8−1図〜第8−
2図中〔〕で示した部分)とを連結したものを使用する
。アルカリホスファターゼのシグナルペプチドとミニI
SAの融合蛋白質をコードするDNAとしては既に特願
昭63−037453に記載のアルカリホスファターゼ
のシグナルペプチドと全長のヒト血清アルブミン分子と
の融合蛋白質をコードするDNAを含むプラスミドpU
c−phoAHSA−八からアルカリホスファターゼの
シグナルペプチド及びヒト血清アルブミンAの八5pl
=Pro152までをコードするDNAを特願昭63−
268302に記載のプラスミドpUC−ISA−I 
’から切り出したG1u153〜Pro303をコード
するDNA断片とを融合したものを使用する。短縮H3
AをコードするDNAとしては上記で作製したMet1
23−Pro303をコードするDNAのうち合成りN
A部分(Met123−Ala151)を切り出したも
のと特願昭63−037453に記載のpUc−pho
A−H3A−Aから切り出したPro152−Leu5
85のコード領域および3′側非翻訳領域を含むDNA
配列とを連結したものを使用する。
本発明の正常ヒト血清アルブミン断片をコードするDN
Aは、それ自体として発現させることもできるが、他の
ペプチドをコードするDNAと連結した状態で発現せし
め、融合蛋白質を得ることができる。この様な融合蛋白
質を得る場合の融合パートナ−として種々のペプチドを
用いることができ、その1つとして例えば大腸菌アルカ
リ性ホスファターゼのシグナルペプチドが挙げられる。
目的とするヒト血清アルブミン断片をこの様な融合蛋白
質として得る場合には、その後、シグナルペプチドを除
去してヒト血清アルブミン断片を得ることができる。
ヒト血清アルブミン断片の発現のためには、例えば前記
のごとき融合蛋白質をコードするDNAを適当な発現ベ
クター、例えばプラスミドに挿入した後、該ベクターを
宿主に導入する0発現用宿主としては動物細胞や酵母の
ごとき真核細胞、及び細菌のごとき原核細胞を用いるこ
とができ、ベクターは宿主に依存して選択される。細菌
での発現用プラスミド中では、ヒト血清アルブミン断片
又は該断片を含む融合蛋白質をコードするDNAをプロ
モーター及びSD配列を含む発現制御領域のもとに置く
。プロモーターとしては、例えばtrpプロモーター 
1acプロモーター、λフアージプロモーター(Pa 
 、 PL ) 、tufBプロモーター、もしくはr
rnBプロモーター、又はこれらのバイブリドプロモー
ターを使用することができる。
発現ベクター、例えばプラスミドによる宿主、例えば大
腸菌の形質転換は常法に従って行うことができる。大腸
菌の培養は常法により行う。目的のタンパク質の生産の
ためには、大腸菌が一定のレベルに増殖した後、誘発処
理を行うことにより目的とする遺伝子の発現を誘導する
。誘導の方法は使用されるプロモーターにより異り、例
えばtrpプロモーターを用いる場合には、3−β−イ
ンドールアクリル酸を培地に添加することにより誘導を
行うことができる。
大腸菌を宿主とする場合、目的蛋白質は主として細胞内
に蓄積する。このため、蛋白質の回収のためにはまず培
養菌体を集め、これを必要に応じて洗浄した後、水、又
は緩衝液に再懸濁し、細胞を破壊する。目的とする蛋白
質は主として不溶性画分に含まれるため、例えば遠心分
離により不溶性画分を集め、必要により洗浄する0次に
、不溶性画分を蛋白質可溶化用緩衝液、例えばドデシル
硫酸ナトリウム及び2−メルカプトエタノールを含有す
る緩衝液に移すことにより蛋白質を可溶化する。
次に、ヒト血清アルブミン断片の融合蛋白質を含有する
この溶液から、常法に従って該蛋白質を回収・精製する
。融合蛋白質を開裂せしめることにより目的とするヒト
血清アルブミン断片の融合蛋白質を得るには、大腸菌の
リーダーペプチダーゼ(シグナルペプチダーゼ■)によ
りインビトロで分解する方法(Zwizinski、C
,及び一1ckner、 H,。
J、Biol、Chem、■L、7973(1980)
 )を用いることができる。また融合蛋白質に臭化シア
ンを作用させればCys124−Met298の断片が
得られる。
〔発明の効果〕
本発明のC−末端領域を欠失したアルブミン断片は、C
−末端に存在する長鎖脂肪酸の結合部位を欠いているた
め、長鎖脂肪酸を結合せず、しかも中央領域により種々
の薬物と結合することができるという特徴を有する。他
方、N−末端領域を欠失したアルブミン断片はCys3
4及び他の多数のシスティン残基を欠いており、蛋白質
の安定なフォールディングのために有利である。さらに
、ヒト血清アルブミンの中央部分のみから成るアルブミ
ン断片は、前記両方の特徴を有する。
次に、本発明のヒト血清アルブミン断片の製造について
、実施例により具体的に説明する。
なお、実施例中に特に記載しない場合、DNAの処理の
ための酵素反応は次の条件によった。
皿1■案反応 MSI)!(ニアポンジーン、10単位/J11)、B
amHI  (−−ッポンジーン、35単位/j11)
、C1a 1にューイングランドバイオラブス、5単位
/l1l)、Hindl[[にッポンジーン、12単位
/111)、及びEcoRI (ニラポンジーン、12
単位/d)の場合:DNA11!g、酵素1 td、 
IOX EcoRI緩衝液(IMTris  −HCj
!   (pH7,5)、  100o+M  MgC
j!z、  500mMNaC1) 3 rdに滅菌蒸
留水を加えて30I11とする。
37°C,1時間保温して切断を完了させる。5afI
及びXbalにッポンジーン、15単位/m)の場合は
IOX EcoRI緩衝液の代わりに100+++M 
Tris−HCj!(pH7,5) 、70mM Mg
Cl! t、 1.75M NaC1、70s+M2−
メルカプトエタノール、2mM EDTA、  0.1
%ウシ血清アルブミンを使用する。
PstIにッポンジーン、12単位/J!1)及び5p
hl(宝酒造、10単位/m)の場合はMgCl!の濃
度を2倍にする。
バク−アアルカ1 ホス   −ゼによるDNAlag
、制限酵素EcoRI及びHindl[各々lI、IO
X t!coRI !1衝液2I、滅菌蒸留水を加えて
20dとし、37°Cで1時間保温した後、90℃、5
分間加熱し酵素を失活させる0次に、滅菌蒸留水38I
、バクテリアアルカリ性ホスファターゼ2I(全酒造0
.5単位/m)を加えて37℃、1時間保温した後、フ
ェノール抽出を行い、得られた水層をエタノール沈澱に
用いる。
T4DNAIガーゼ几 たとえばベクターDNAIg、ベクターDNAと等モル
量のDNAフラグメント、IOXリガーゼ緩衝液〔66
抛M Tris−HCj!  (pH7,5)、66m
M MgCl! z。
100o+Mジチオスライトール、1azM^TP)3
J1!、T4DNAリガーゼ1j11(宝酒造、約40
0単位/J11)、滅菌蒸留水を加えて30J11とし
16°Cで一晩保温する。
50+aM  Tris−HCj!   (pH7,6
)、10mM  MgCl!、g  、 5mMジチオ
スライトール、0.2 sM ATPを含有する溶液(
25m ”)中でDNAフラグメントの各々の分量(約
30pmoles)を6単位のT4ポリヌクレオチドキ
ナーゼ(宝酒造)で37°C160分間処理することに
より5′端をリン酸化する。リン酸化されたフラグメン
トを含む溶液を混ぜ(計100m)100℃の水浴に5
分間放置した後室温で放冷しアニーリングを行う、2u
のT4 DNAリガーゼを加え16°Cで一晩保温し、
フラグメント間を連結し、二本鎖フラグメントとする。
DNAポ1−−ゼ DNA1q、DNAポリメラーゼI  (Kleno−
フラグメント、宝Wi造35tllL位/ pl ) 
11、l wln d)CTP(dATP、 dGTP
、 dCTP、 TTP)混合物) 1m、 IOX 
@樹液(70mM Tris−HCj!  (pH7,
5)、 1 m?I EDT^、 200+aMHa(
:、1 、70mM MgCl1z ) 3 trlに
滅菌蒸留水を加えて全量を30dとし、37°Cで30
分間保温する。
5′端にBa5al l付着端をもち、3′端付近にH
pa If (Msp I )認識配列をもち、その二
本鎖部分力ヒト血清アルブミンのMet(123)−A
la(151)を完全にコードする遺伝子断片の構築を
以下のように行った。大腸菌での発現を効率よくするた
めに大腸菌で高い効率で発現される遺伝子によってよく
使用されるコドン(preferential cod
ons)をできるだけ多(含むよう配列をデザインした
。これらのコドンに対するtRNA種は一般に大腸菌内
に多量に存在しており〔たとえば、Ike+5ura+
 T、 J、 Mol 。
Biol、 151.389−409(1981);G
ouy、M、& Gautier、C。
Nucleic Ac1ds Res、10.7055
−7074(1982)) 、翻訳効率に影響すること
が期待される。第1図にデザインされた配列を示す。
実際の合成に当っては、次の4種類のオリゴヌクレオチ
ド: 5 ’ −AGGTATTTTTTCAGGAAGGT
TTCTTCGTTGTCGTGGAA^GCGGTG
CACATG−3’ 5’ −TGAAAAAATACCTGTACGAAA
TCGCTCGTCGTCACCCGTACTTCTA
CGCTCCGG−3’5’ −CGAAGAACAG
CAGTTCCGGAGCGTAGAAGTACGGG
TG^CGACGAGCGATTTCGTAC−3’を
Caruthers ら(Matteucci、M、D
、及びCaruthers+M、H6Tetrahed
ron Letters 21.719(1980))
により開発されたホスホアミダイト法を応用した自動合
成機(Applied Biosystemsモデル3
80B)を用いて合成した0合成されたDNA鎖(約3
0pmoles) 50a+M Tris−HCf  
(pH7,6)、10m?I FIgCl □5 mM
ジチオスライトール及び0.2 sM ATPを含有す
る溶液(50I)中で6単位のT4ポリヌクレオチドキ
ナーゼ(宝酒造)存在下で37℃、60分間処理するこ
とにより5′一端をリン酸化した。
リン酸化されたフラグメント4本を混ぜ100℃の水浴
中に5分間保温しついで室温で放冷してアニーリングを
行った。2111のT4 DNAリガーゼ(800単位
、宝酒造)を加えて16℃で一晩保温しフラグメント間
を連結して二本鎖フラグメントとした。
次にこの二本鎖フラグメントをHpa I[(Msp 
I )で切断して96bpのフラグメントを得た。
考例1:第6図)をEcoRlにより切断してヒト血清
アルブミンcDNA部分を切り出し、これをプラスミド
puc 19のEcoR1部位に挿入してプラスミドp
uc−usA−Iを作製した。
ptlC−ISA−1をPstlで切断し、生じた5′
端のリン酸基をバクテリアアルカリ性ホスファターゼで
処理して除去した後、l1pa II (Msp I 
)で切断して750bpのフラグメントを切り出した。
この750bpのフラグメントを実施例1において合成
した96bpのフラグメントとT4 DNAリガーゼで
Hpa If (MspI)の付着末端同士の対合を利
用して結合した後、puc 19のBamHIとPst
lの二重消化物の大きい方のフラグメントとT4 DN
Aリガーゼにより連結しpSAL IIプラスミドを得
た。
正常ヒト血清アルブミンのアミノ末端側をコードする部
分を欠き、さらに304番目のセリンをコードするコド
ンが翻訳終止コドンに変化している配列を含むλgtl
lヒトcDヒトクローン(ISA−IA) (参pSA
L IfをBa5H1で処理して開環し末端を大腸菌D
NAポリメラーゼlで処理し、平滑末端とした後、旧n
dl[[で切断しHSA cDNAを含む750bpの
フラグメントを得た。一方puc 19プラスミドにて
大腸菌アルカリ性ホスファターゼ(phoA)のシグナ
ルペプチドをコードする人工リーダー配列を組み込んだ
プラスミドpUc−phoA (参考例2)をHpa 
II (MspI)で切断し、大腸菌DNAポリメラー
ゼIで平滑末端とした後EcoRIで切断し、リーダー
配列を含む69bpのフラグメントを得た。このフラグ
メントとpSAL II由来の正常ヒト血清アルブミン
cDNAの一部を含む7sobpのフラグメントをT4
 DNAリガーゼで連結し、さらにpuc 19のEc
oRIと旧ndl[Iの二重消化物のうち大きい方のフ
ラグメントと連結しリーダー配列とHSA cDNA部
分がつながったpUC−phoA−5AL IIプラス
ミドを得た。このようにして連結されたphoAシグナ
ルペプチドをコードするリーダー配列とHSA cDN
Aの一部との間にはヌクレオチド配列GGATCCがア
ダプター配列として生じ、2個のアミノ酸Gly−5e
tをコードするために実際にこの融合遺伝子により合成
される融合蛋白質はphoAシグナルペプチド−Gly
−Ser−Met123〜pro303という構造をと
る。
融合蛋白質を大腸菌で発現させるためにphoAシグナ
ルペプチド−正常ヒト血清アルブミンの融合タンパク質
の発現に用いたpAT−trp−phoA−HSA−A
’(参考例3及び4;特願昭63−037453)を利
用した。 pAr−trp−phoA4sa−aをEc
oRIと旧ndl[[で二重消化し、phoAリーダー
配列−H5AcDNA部分を含まない大きい方のフラグ
メントを、pUc−phoA−5AL Ifプラスミド
をEcoRIと旧ndl[Iにより二重消化して得られ
る800bpのフラグメントとT4 DNAリガーゼに
より連結しpAT−trp−phoA−SAL Uプラ
スミドを得た。
pAT−trp−phoA−5AL IIプラスミドを
大腸菌HBIOIに形質転換法により導入し大腸菌HB
IOI (pAT−trp−phoA−SAL If 
)を得た。
この大腸菌は、工業技術院微生物工業技術研究所に微工
研菌寄第10308号(FERM P−10308)と
して寄託されている。
皇族■土 鳳企蛋n1皇発里 pAT−Trp−phoA−SAL Uを保有する大腸
菌による大腸菌アルカリ性ホスファターゼのシグナルペ
プチドとヒト血清アルブミン断片の融合蛋白質を次のよ
うにして発現させた。
隻−1 pAT−Trp−phoA−SAL IIを持つ大腸菌
08101株を5dの、アンピシリンを25x/d含む
ルリア(LB)培地(バタトトリプトン1%、酵母エキ
ス0.5%、NaC10,5%)に接種し、37°C1
8時間振とう培養した。この培養液0.2 dをアンピ
シリンを25n/−含む5dのM9− CA培地(Na
zHPO40,6%、K)1.PO。
0.3%、NaCj! 0.5%、 NH4(J 0.
1%+ CaCl z 001mM、 Mg5On 2
mM、カザミノ酸0.8%)に接種し、30分37℃で
培養した後、誘導物質である3−β−インドールアクリ
ル酸(IAA)を20x/dとなるよう加えた。さらに
37℃で5〜7時間振とう培養を行った。
l11」bト1應巳 上記のように培養した培養液を700Orpm 、5分
遠心し、集菌した。沈殿した菌体を20%ショ糖、25
mM Tris−HCjl  (pH7,5) 、1(
1wM EDTA 、 1 dP?lSF (ぶつ化フ
ェニルメチルスルホニル)に再浮遊させ、卵白リゾチー
ムを0.2■/d加えた。37’CI5分静置すること
により、外膜が消化され、プロトプラスト (スフェロ
プラスト)が得られた。
この浮遊液を水中に移し、冷却した後、1oooorp
n+、10分遠心し、スフェロプラストを沈殿させた。
このスフェロプラストを20%シ=s tact (2
5aM TrisHCI (pH7,5) 、10aM
 EDTA )に再浮遊させ、水浴中でポリトロンホモ
ゲナイザ−(ダイアル値:8)により破砕した。4°C
において破砕液を15.000rpm、20分遠心し、
菌体残香を得た。この菌体残香を25mM Tris−
HCjl  (pH7,5)に再浮遊させ、4°Cにお
いて浮遊液を15.OOOrpm 、 20分遠心した
この操作をさらにもう一回行い、得られた沈澱を不溶性
画分として得た。
5DS−ボ アク1ルアミド゛ル 1)菌体総蛋白質の分析 培養液0.5 ajtを700Orpm 、5分遠心し
、集菌した。菌体を10Iの5DS−サンプル液(62
,5醜hTris−HCjl  (pH6,8) 、2
%5D8110%シー*¥I!、5%2−メルカプトエ
タノール〕に浮遊させ、100℃5分処理した。これを
分離ゲル濃度10%の5DS−ポリアクリルアミドゲル
(Laemmliの方法: Nature(Londo
n)277.680(1970) )にアプライし、電
気泳動を行った。
2)不溶性画分の分析 残香を25mM Tris−RC4(pH7,5)に再
浮遊させ、一部をとり、5DS−サンプル液で希釈した
100℃5分処理することにより、不溶性蛋白質を可溶
化させ、ゲル電気泳動を行った。
3)染色及び脱色 泳動終了後、ゲルは染色液(クマシーブリリアント・ブ
ルー0.25%、エタノール45%、酢酸10%)に3
0分間〜1時間浸し、染色した。染色されたゲルは脱色
液(メタノール5%、酢酸lO%)を満たした脱色装置
(バイオランド社製、モデル556型)に移し、脱色し
た。
ウェス −ンブロ トと 5DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動終了後、ゲル
をガラス板よりはずした。ゲルサイズに切断したニトロ
セルロースフィルター(Bio−rad+Trans−
blot@ ) 、及びワットマン社製3MM濾紙(2
枚)をプロッティング液(0,3%Tris sl、4
4%グリシン、20%メタノール)に浸した。プロッテ
ィング液であらかじめ浸したスコッチ・パッド上に濾紙
、ゲル、フィルター、濾紙の順に重ね合わせ、スコッチ
パッドではさみ、プロッティング装置ll (TEFC
O社製、Model :TC−808)にセットした。
プロッティング液をみたし、200mA、  1時間電
気泳動を行った。
泳動終了後、フィルターをゲルからはがし、TBS液(
25s+M Tris−HCl(pH7,5) 、0.
5 MNaCl )で10分処理した。3%ゼラチン入
りのTBS液で30分処理した後、フィルターを0.0
25%Tween−20の入ったTBS液(TTBS液
と以下略す)に移し、5分処理し、さらに同操作をくり
返した。
抗ヒトアルブミン−ウサギ血清のIgG画分(カッペル
社製)を1%ゼラチン入りのTTBS液で2000倍に
希釈し、この液中にフィルターを浸し、2〜18時間処
理した。次に、フィルターをTTBS液中に移し5分処
理した。この操作をさらに2回行った。
抗つサギIgG−ヤギー西洋ワサビ・ペルオキシダーゼ
標識抗体(Bio−rad社製)を1%ゼラチン含有の
TTBS液で3000倍に希釈した液中にフィルターを
移し、2時間処理した。同処理後、フィルターをTTB
S液で2回、TBS液で1回、それぞれ5分間洗った。
0.015%o、ot、 0.05%HRPカラーデベ
ロップメント・リージェント(Bio−rad社)、1
6.7%メタノール含有のTBS液にライルターを浸し
、15分反応させた0次に、フィルターを水につけ30
分放置した。抗ヒト・アルブミン抗体と交差する物があ
る所は、濃い紫色に発色した(第4図)0分子量210
00の位置に本発明の発現生成物が認められた。
大腸菌アルカリ性ホスファターゼシグナルペプチドと成
熟ヒト血清アルブミンAの融合タンパク質をコードする
DNA配列を含む参考例3に記載のpUc−pho^−
HS^−AをEcoRIとMsp Iで二重消化し、ア
ルカリ性ホスファターゼのシグナルペプチドのアミノ末
端のメチオニンコドンの直前から成熟ヒト血清アルブミ
ンAの152位のプロリンのコドンまでの領域(約50
0bp)を切り出した。一方前駆体プレプロヒト血清ア
ルブミンAのうち成熟ヒト血清アルブミンAの303位
のプロリンまでをコードするが、304位のセリンのコ
ドン(TCA)がオパールコドン(TGA)に置換され
たDNA配列を含む組換えプラスミドpUC−ISA−
1’をMsp lとXba [で二重消化し、153位
のグルタミン酸から356位のトレオニンまでの領域を
コードする (しかし304位のオパールコドンで翻訳
は終止するので実際には303位のプロリンまでの領域
をコードする)約610bPのDNA断片を得た。これ
ら2つのDNA断片を、プラスミドベクターplJc1
8をEcoRIとXba Iとで二重消化して得た大き
な方の断片(約2660bp)と連結させることにより
、大腸菌アルカリ性ホスファターゼのシグナルペプチド
と成熟ヒト血清アルブミンAのAspl−Pro303
の領域からなる融合タンパク質(phoA−−l5A)
をコードするDNA配列を含む組換えプラスミドpUc
−phoA−mHsAを構築した。
上記プラスミドpUc−phoA−m)ISAをEco
RIと旧nd■で二重消化し、大腸菌アルカリ性ホスフ
ァターゼシグナルペプチドとミニH3Aとの融合タンパ
ク質をコードするDNA配列を切り出し、これを、大腸
菌アルカリ性ホスファターゼシグナルペプチドと成熟ヒ
ト血清アルブミンへの融合タンパク質の製造に用いた組
換えプラスミドpAT−trp−phoA−HSA−A
からEcoRIと旧ndl[[との二重消化により切り
出した大きい方のDNA断片と連結した0組換えプラス
ミドpAT−trp−phoA−HSA−Aは大腸菌ト
リプトファンプロモーターの下流に存在するEcoRI
認識部位の下流に大腸菌アルカリ性ホスファターゼシグ
ナルペプチドと成熟ヒツト血清アルブミンAの融合タン
パク賞をコードするDNA配列及びその3′側非翻訳配
列が位置しその最後に旧ndllI認識部位が配置され
ている構造をとっている。従って、EcoRIと旧nd
l[Iを用いた二重消化により得られた大きな方のDN
A断片は大腸菌アルカリ性ホスファターゼシグナルペプ
チドと成熟ヒト血清アルブミンAの融合タンパク質をコ
ードするDNA配列を欠いた形となり、大腸菌アルカリ
性ホスファターゼシグナルペプチドとミニH5Aとの融
合タンパク質をコードするDNA配列を含むEcoRl
−HlndI[l断片と連結することにより、大腸菌ト
リプトファンプロモーター制御下に該融合タンパク質を
発現できる構造を持った組換えプラスミドpAT−tr
p−phoA−n+HSAを構築できた。
pAT−trp−phoA−mH5Aプラスミドを大腸
菌HBIOIに形質転換法により導入し、大腸菌HBI
OI (pAT−trp−phoA−a+l5A)を得
た。この大腸菌は微工研菌寄第10952号(FHR)
I P−10952)として工業技術院微生物工業技術
研究所に寄託されている。
1施1i  −HSA  コード るDNA A・前記
組換えプラスミドpSAL IIは成熟ヒト血清アルブ
ミンAのMet123からPro303までをコードで
きるDNA配列を含んでおり、Bawl lとMsp 
Iとの二重消化によりMet123−Ala151をコ
ードするDNA断片(約90bp)をこれから切り出し
た。一方、上記プラスミドpUc−phoA−H5A−
Aを?1sp Iと旧ndnlとで二重消化して、Pr
o152から成熟ヒト血清アルブミンAのカルボキシル
末端であるLeu585をコードしさらにその3′側非
翻訳配列を含む約1350bpの断片を得た。これら2
つの断片をpUc18をBamHIと旧ndlllとで
二重消化して得た約2660bpのDNA断片と連結し
、Met123−Leu585(短縮H5A)をコード
するDNA配列を含む組換えプラスミドpuc−tns
aをill i L タ。
1隻炎8. −  HSA     せるための  え
短縮HS A (Met123−Leu585)を融合
型ではなく直接発現させるのに大腸菌トリプトファンプ
ロモーターを用いた。プラスミドベクターpAT153
を基本にして大腸菌トリプトファンオペロン、由来のプ
ロモーター及びtrpLのSD配列を組み込んだ発現用
プラスミドベクターpAT−trpをトリプトファンオ
ペロン由来の配列の下流にあるC1a I認識部位で切
断し、開環させた後、大腸菌DNAポリメラーゼ!で処
理しヌクレオチド重合反応により末端の一本鎖部分を埋
めた。次に、Sph lで切断し、大きい方のDNA断
片を得た。一方、成熟ヒト血清アルブミンAの?1et
123−Pro303 (SAL II )をコードす
るDNA配列を含む組換えプラスミドpSAL IIを
Met123コドンの直前にあるBa−81認識部位で
切断した後、大腸菌DNAポリメラーゼ■によるヌクレ
オチド重合反応を行い、末端の一本鎖部分を埋めた0次
に、sph lで切断し、SAL IIをコードするD
NA配列を含む小さい方のDNA断片を得fやこの2つ
のDNA断片を連結し大腸菌トリプトファンオペロン由
来配列の下流にSAL IIをコードするDNA配列が
配置された組換えプラスミドpAT−trp−3AL 
uを作製した。このpAT−trp−5ALuをSAL
 n DNA配列の下流に位置するSal I認識部位
で切断した後、大腸菌DNAポリメラーゼlで一本鎖D
NA部分を埋め、さらにBamHIによりSAL n 
DNAの5′末端の部位で切断し、SAL II口NA
を切断・除去した。こうして得た大きな方のDNA断片
をpuc−tH5AプラスミドをBindl[[で切断
し、大腸菌DNAポリメラーゼ■で一本鎖部分を埋め、
13amHIで切断して得た短′fMH3Aをコードす
るDNA配列を含むDNA断片と連結し短縮H3A3%
用組換えプラスミドpAT−trp−tHSAを構築し
た。
pAT−trp−tHSAプラスミドを大腸菌HBIO
Iに形質転換法により導入し大腸菌HBIOI (pA
T−trp−tHSA)を得た。この大腸菌は微工研菌
寄第10950号(FERMP−10950)として工
業技術院微生物工業技術研究所に寄託されている。
1旌■l    アルカ  ホスフ  −ゼシグ大腸菌
アルカリ性ホスファターゼシグナルペプチドとSAL 
nの融合タンパク質を発現するための組換えプラスミド
pAT−trp−pho^−3AL IIをSAL I
f DNA配列の下流に存在するSAL I !!識部
位で切断し開環した後、末端を大腸菌DNAポリメラー
ゼIで処理し、−本鎖部分を埋めた0次にアルカリ性ホ
スファターゼシグナルペプチドをコードするDNA配列
とSAL IIをコードするDNA配列の間のスペーサ
ー領域に存在するBamHI認識部位で切断し、トリプ
トファンオペロン由来のDNA配列の下流にアルカリ性
ホスファターゼシグナルペプチドをコードするDNA配
列が連結した構造を含むDNA断片を得た。一方、pA
T−trp−tHSAを旧ndll[で切断後、DNA
ポリメラーゼIで処理し一本鎖部分を埋め、さらにBa
mHIで切断することにより短縮H3AをコードするD
NA配列を切り出した。これら2つのDNA断片を連結
し、アルカリ性ホスファターゼシグナルペプチドと短縮
H3AがBamH■認識配列GGATCCによりコード
されるGly−Setのジペプチドからなるスペーサー
にはさまれた形の融合タンパク質phoA−tHSAを
発現する組換えプラスミドpAT−trp−phoA−
tHSAを構築した。 pAT−trp−phoA−t
l(SAプラスミドを大腸菌HBIOIに形質転換法に
より導入し大腸菌)IBIOI (pAT−trp−p
hoA−tH9^)を得た。この大腸菌は微工研菌寄第
10951号(FER?’I P−1051)として工
業技術院微生物工業技術研究所に委託されている。
pAT−trp−phoA−mH3A 5pAT−tr
p−tH3A又番よpAT−trp−phoA−tHS
Aを保有する大腸菌による大腸菌アルカリ性ホスファタ
ーゼのシグナルペプチドとヒト血清アルブミン断片の融
合蛋白質又は短縮型ヒト血清アルブミンA断片を単独で
次のようにして発現させた。
竺−1 pAT−trp−phoA−+5H5A 5pAT−t
rp−tHSA又はpAT−trp−phoA−tHS
Aを持つ大腸菌88101株を5jdの、アンピシリン
を25R/d含むルリア(LB)培地(バタトトリプト
ン1%、酵母エキス0.5%、NaC10,5%)に接
種し、37℃18時間振とう培養する。この培養液0.
2 mをアンピシリンを25眉/−含む5dのM9− 
CA培地(NazHPOn 0.6%、 KHxPO4
0,3%、NaC10,5%、 NH4Cj! 0.1
%、CaCj!zO,1sM+ Mg5Oa 211L
カザミノ酸0.8%)に接種し、30分37℃で培養し
た後、誘導物質であ43−β−インドールアクリル酸(
IAA)を20g/adとなるよう加えた。さらに37
℃で5〜7時間振とう培養を行った。
不」jJUbゴ1匿 上記のように培養した培養液を700Orpm 、5分
遠心し、集菌した。沈殿した菌体を20%シ日糖、25
5M  Tris−HCJ!   (pH7,5)  
、 105M  I!DT^ 、  1mMPMSF 
(ふう化フェニルメチルスルホニル)に再浮遊させ、卵
白リゾチームを0.2■/d加えた。37”C15分静
置することにより、外膜が消化され、プロトプラスト 
(スフェロプラスト)が得られた。
この浮遊液を水中に移し、冷却した後、110000r
p、10分遠心し、スフェロプラストを沈殿させた。こ
のスフェロプラストを20%0%シラ〔25鴎M Tr
is−HCI  (pH7,5) 、10a+M ED
TA中〕に再浮遊させ、水浴中でポリトロンホモゲナイ
ザ−(ダイアル値:8)により破砕した。4℃において
破砕液を15.00Orpm、20分遠心し、菌体残香
を得た。この菌体残香を25mM Tris−H(J 
 (pH7,53に再浮遊させ、4℃において浮遊液を
15.00Orpm 、 20分遠心した。
この操作をさらにもう一回行い、得られた沈澱を不溶性
画分として得た。
5DS−ボ アク ルアミ °ル l)菌体総蛋白質の分析 培養液0.51dを700Orpm 、 5分遠心し、
集菌した。菌体を104の5DS−サンプル液(62,
5sMTris−HCffi  (pH6,8) 、2
%SOS、10%ショ糖、5%2−メルカプトエダノー
ル〕に浮遊させ、100℃5分処理した。これを分離ゲ
ル濃度lO%あ5DS−ポリアクリルアミドゲル(La
en+mliの方法: Nature(London)
277.680(1970) )にアプライし、電気泳
動を行った。
2)不溶性画分の分析 残香を25mM Tris−HCj!  (pf17.
5 )に再浮遊させ、一部をとり、5DS−サンプル液
で希釈した。
100℃5分処理することにより、不溶蛋白質を可溶化
させ、ゲル電気泳動を行った。
3)染色及び脱色 泳動終了後、ゲルは染色液(クマシーブリリアント・ブ
ルー0.25%、エタノール45%、酢酸10%)に3
0分間〜1時間浸し、染色した。染色されたゲルは脱色
液(メタノール5%、酢酸10%)を満たした脱色装置
(バイオラッド社製、モデル556型)に移し、脱色し
た。
ウェス −ンブロ トと  − 3DS−ポリアクリルアミドゲル電気泳動終了後、ゲル
をガラス板よりはずした。ゲルサイズに切断したニトロ
セルロースフィルター(Bio−rad。
Trans−blotl[e ) 、及びワットマン社
製3聞濾紙(2枚)をプロッティング液(0,3%Tr
is、1.44%グリシン、20%メタノール)に浸し
た。プロッティング液であらかじめ浸したスコッチ・パ
ッド上に濾紙、ゲル、フィルター、濾紙の順に重ね合わ
せ、スコッチパッドではさみ、プロッティング装置(T
EFCO社製、Model:TC−808)にセットし
た。プロッティング液をみたし、200−^、1時間電
気泳動を行った。
泳動終了後、フィルターをゲルからはがし、TBS液 
(25m?I  Tris−HCj!   (pH7,
5)  、 0.5 MNaCl )で10分処理した
。3%ゼラチン入りのTBS液で30分処理した後、フ
ィルターを0.025%Tween−20の入ったTB
S液(TTBS液と以下略す)に移し、5分処理し、さ
らに同操作をくり返した。
抗ヒトアルブミン−ウサギ血清のIgG画分(カッベル
社製)を1%ゼラチン入りのTTBS液で2000倍に
希釈し、この液中にフィルターを浸し、2〜18時間処
理した0次に、フィルターをTTBS液中に移し5分処
理した。この操作をさらに2回行った。
抗つサギIgG−ヤギー西洋ワサビ・ペルオキシダーゼ
標識抗体(Bio−rad社製)を1%ゼラチン含有の
TTBS液で3000倍に希釈した液中にフィルターを
移し、2時間処理した。同処理後、フィルターをTTB
S液で2回、TBS液で1回、それぞれ5分間洗った。
  0.015%n、ox、 0.05%HRPカラー
デベロップメント・リージェント(Bio−rad社)
、16.7%メタノール含有のTBS液にフィルターを
浸し、15分反応させた0次に、フィルターを水につけ
30分放置した。抗ヒト・アルブミン抗体と交差する物
がある所は、濃い紫色に発色した(第12図)0分子量
約37000の位置にphoA−w+H5A 、分子量
的49000の位置に短縮形ISA、そして分子量的5
1000の位置にphoA−tHS^、のそれぞれに相
当する抗ヒト血清アルブミン抗体と交差反応する発現生
成物が認められた。
正常ヒト血清アルブミンAcDNAを含むクローンのプ
ラークハイブリダイゼーションによるスクリーニングの
ため米国CLONTECH社のλgtllをベクターと
して作成されたヒト肝cDNAライブラリィ−を用いた
。λgtl1組換え体ファージを大腸菌Y 109Gを
宿主として感染させ、形質転換プラーク合計5.5X1
G’個をLB寒天培地(ルリア培地+1.5%寒天)上
に形成させ組換えDNAをメンブランフィルタ−(^m
ersha−社Hybond−N)に移した後、asp
放射性同位元素で標識した合成オリゴヌクレオチド3種
(比活性≧10’cps/n)をプローブとして用いス
クリーニングした(Benton & DavisSc
ience ■鉦、 180−182(1977) )
 、この3種のプローブは各々Lawnら (Nucl
eic Ac1ds Res 9 +6103−611
4(1981)によって報告されたヒト血清アルブミン
cDNAの配列のうち5′非翻訳領域(翻訳開始のAT
Gコドンより12ヌクレオチド上流からATGコドンの
前のヌクレオチドまでの部分)と翻訳領域(アミノ末端
のメチオニンコドンすなわちATGより9番目のアミノ
酸ロイシンをコードする部分)を含むもの(I(SA−
1)、248番目のグリシンから260番目のロイシン
をコードするもの(ISA−2)、並びに576番目の
バリンからカルボキシル末端585番目のロイシンをコ
ードする部分とそれに続(6ヌクレオチドから成る3′
−非翻訳領域を含むもの(lfsA−3)と同じ配列で
ある。これらのプローブの塩基配列を第5図に示す、こ
のプローブの合成は自動DNAシンセサイザーにより行
い、標識は〔γ−”P)ATPとポリヌクレオチドキナ
ーゼを用いて行った。 l5A−2で陽性のシグナルを
与えた200個のλgtllクローンのうち4個のクロ
ーンからDNAを調製(Blattnerら5cien
ce 匪+1279−1284(1978)) L、こ
れをEcoRl酵素で消化し、消化物のサザーンプロッ
トをl5A−2プローブとハイブリダイズさせた(So
uthern、B、、J、Mol、Biol。
503−517(1975) ) 、ハイブリダイズし
たフラグメントは3つのクローンから得られ各々1.8
 kb 。
1.4kb、 1.3kbの長さであった。このうち1
.8 kbと1.3kbの長さのフラグメントをpuc
 19ベクターにサブクローニングした。このサブクロ
ーンをl5A−1とl5A−3を各々プローブとしてコ
ロニーハイブリダイゼーション(Grulsteinお
よびHognessProc、Natl、Acad、S
ci、USA72.3961−3965(1975) 
)によりスクリーンした。この結果O5^−3のみにハ
イブリダイズするクローンλgtll(l3A I−A
)が得られた。このクローンの各種DNA断片を塩基配
列決定用ベクターM13s+p18およびn+p19 
RF−DNA上に移し、グイデオキシヌクレオチドター
ミネーション法(SangerJ、+N1cklen+
S、およびCoulaon、^、R0Proc、Nat
1.Acad、Sci、1ISA74.5463−54
67(1977) )により塩基配列を決定した。一方
Is^−2をプローブとして行ったλgtllクローン
のプラークハイブリダイゼーションにおいて陽性のシグ
ナルを与えたクローンのうち20個についてl5A−1
をプローブとして再びプラークハイブリダイゼーション
を行い、1個の陽性のシグナルを与えるクローンλgt
ll(ISA−It )を得た。これからファージDN
Aを調製しEcoRI消化物についてl3A−1をプロ
ーブとして用いサザーンハイプリダイゼーシッンを行い
1.25kbのフラグメント(l5A−■)がプローブ
とハイブリダイズすることを確認した。このフラグメン
トの塩基配列をダイデオキシヌクレオチドターミネーシ
ッン法で決定した。USA−ItはUSA−3プローブ
とはハイブリダイズしなかった。この結果1(SA−I
Iはカルボキシル末端側をコードする部分を欠き、l5
A−1−Aはヒト血清アルブミンのアミノ末端側をコー
ドする部分を欠き、さらに304番目のセリンをコード
するコドン(TCA)が翻訳終止コドンのオパールコド
ンTGAに変化していることがわかった。この2つのD
NAフラグメントの制限酵素地図を第6図に示す、酵素
認識サイトの正確な位置は最終的な塩基配列から得た。
1考ti   −スミ゛UC−OAの 大腸菌アルカリ性ホスファターゼのシグナルペプチドを
コードする化学合成りNA配列を含むプラスミドpUc
−phoAを次の様にして作製した。
大腸菌アルカリ性ホスファターゼのシグナルペプチドを
コードする下記の塩基配列を有するDNA断片を化学合
成フラグメントから構築した。
両末端側のEcoRI認識配列はPUC系プラスミドの
EcoRIサイトに挿入するために設けられ、Hpa 
II認識配列は後にl5A−A成熟遺伝子を融合させる
ために設けられ、そしてNae I 22識配列はシグ
ナルペプチドを構成する最後のアミノ酸(21番目のア
ラニン)をコードするコドンの直後で当該制限酵素で切
断されて平滑末端を残し、これと成熟タンパク質をコー
ドするDNA配列とを直接融合できるようにするために
設けられた。72ヌクレオチドから成るDNA1i2本
はCaruthersら(Matteucci、M、[
)、and Caruthers、M、H,Tetra
hedronLetters 21.719(1980
))により開発されたホスホアミダイト法を応用した自
動DNA合成機(AppliedBiosystems
モデル380B)を用いて合成された0合成されたDN
Atll[はたとえば50s?I Tris  −HC
j!(pH7,6) 、10s+M MgCj!z 、
5mMジチオスライトール及び0.2閣HのATPを含
有する溶液(50i11)中で両方のDNA鎖の各々の
分量(21psoles)を6単位のT4ポリヌクレオ
チドキナーゼ(宝酒造株式会社)存在下で37°C16
0分処理することにより5′端をリン酸化した。
上記のリン酸化された2本のDNA鎖を含む溶液を混ぜ
(計100m)100°Cの水浴に入れ、ついで室温で
放冷してアニーリングを行った。アニールした2本鎖リ
ン酸化DNAをpuc 19プラスミドに組み込む際に
、当該DNAが組み込まれた組換えプラスミドを得る確
率を高めるために、ベクターであるpuc 19プラス
ミドをEcoRIで切断後5′末端のリン酸基を除去す
ることによりDNAリガーゼ処理により再結合が起こる
可能性を極力下げることができる。lxのpuc 19
 ONAを含む溶液2011I(50mM  NaCj
  、  100s+M  Tris  −HCj! 
  (pH7,5)  、 7醜MMgC1,!、8単
位のHcoRIにッポンジーン))を37℃、60分処
理することにより、直鎖状のベクターDNAを得た。こ
の反応溶液を90℃、5分処理し制限酵素を不活性化し
た後agoを38d、バクテリアアルカリ性ホスファタ
ーゼ1単位(宝酒造株式会社)を加えて計60111と
し、37℃、60分処理した。この溶液をフェノール処
理し、得られた水相をエタノール沈澱に供した。エタノ
ール沈澱物は凍結乾燥して次の反応に用いた。
脱リン酸化されたpuc 19ベクター(30ng)と
シグナルペプチドをコードするリン酸化2本!1 D 
NA (10ng)を2.8単位のT4 DNAリガー
ゼ(宝酒造)を含む計30I11の反応溶液(66mM
 Tris  ・HCffi  (pH7、6) 、6
.6seM MgC1富、 10+gllジチオスライ
トール、1mMAYP)中で15℃、4時間処理し組換
えプラスミドを得た。この反応液の10Iを宿主菌の大
腸菌TB−1株を形質転換するのに用いた。
形質転換に用いる感受性大腸菌細胞はたとえば塩化カル
シウム法01andelJ、及びHiga+A、、J、
Mol。
Biol、 53.159−162(1970))によ
り作成される。具体的には大腸菌(たとえばTO−1株
)の−晩培養液〔天然培地中、たとえばルリア(LB)
培地〕を同じ培地で100倍希釈し、00600が0.
6になるまで37℃で振とう培養し1.5 dを5.0
0Orpm、 5分遠心して集菌した。これを750I
の50aeM CaCl 、に懸濁し、氷上に20分放
置した後遠心により集菌した。得られた沈澱を100m
の50+sM CaCl zに再懸濁し、前記のDNA
リガーゼ反応液を加え、氷上に40分放置した。42℃
で1分保温した後、ldのLB培地を加え、37℃で3
0分保温した。このうち0、1 mを25x/ad、ア
ンピシリンを含むX−Ga1寒天培地(5−ブロモ−4
−クロロ−3−インドリル−β−D−ガラクトシド15
5■、トリプトン10g、  MaclB g、 Di
rco寒天12gを水12に溶かしpHを7.4にした
もの)上に塗布し、37℃に一晩保温した。寒天上に生
じたコロニーのうち白色を呈するコロニーを選抜し、新
しい寒天培地に移し、−晩保温した。その寒天培地から
菌体を一白金耳とり、LB培地に移し、−晩培養液を作
成した。
1、51dの一晩培養液を遠心して集菌し、プラスミド
DNAのミニプレパレーシッンを常法(Maniati
sらMo1ecular Cloning:A Lab
oratory Manual、1982)により行っ
た。得られたプラスミドDNAを適当な制限酵素(たと
えばEcoRI 、Nae I 、 Hpa Ifなど
の挿入された合成りNA配列に含まれる認識配列を切断
するものやpuc 19ベクター中に存在する認識配列
を切断するもの、たとえばPvul 、Bgj! I 
Ssp Iなど及びこれらの組合せ)で切断し、アガロ
ース及びポリアクリルアミドゲル電気泳動により、挿入
DNAの長さを調べ、適切な挿入DNAを含む組換えプ
ラスミドを同定した。この挿入DNAを含むDNAフラ
グメントをM13sp系ファージDNAに再度組込み、
ジデオキシ法(SangertF、N1cklen、S
及びCorlson+ A、 R,Proc、Natl
 、 Acad。
Sci、IJ、S、A、74.5463−1564<1
977))によってヌクレオチド配列を決定し、最終的
に目的とするpUc・phoAプラスミドを同定した。
皇m  ブースミ  UC−hoA−USA−Aの(第
7−1図−第7−2図) 大腸面アルカリ性ホスファターゼ(phoA)のシグナ
ルペプチドと正常ヒト血清アルブミンAが融合したタン
パク賞をコードするDNAを含むプラスミドpUc−p
hoA−HSA−Aを次の様にして作製した。
ヒト肝cDNAライブラリィ−から得たH3AcDNA
を含むクローンλgtll (ISA−II)からEc
oRIとXba■消化によって生ずるフラグメントを調
製し、これをpuc 19プラスミドのEcoRIとX
ba Iとの二重消化物のうち大きな方のフラグメント
と↑4 DNAリガーゼを用いて結合させ組換えプラス
ミドpUc11sA−EXを構築シタ。
このプラスミドからAha mと5allの二重消化に
より生ずる小さい方のフラグメントを精製した。
このフラグメントは成熟正常ヒト血清アルブミンAタン
パク質の12番目のLysがら356番目のThrまで
をコードする。成熟正常ヒト血清アルブミンAタンパク
賞をアミノ末端からコードする遺伝子を構築するために
5′端に相当するDNA配列を、化学合成したフラグメ
ント2本をアニールすることにより作成した。この合成
りNA配列はアルカリ性ホスファターゼのシグナルペプ
チドをコードするDNA配列と融合できるようにHpa
■及びC1a I酵素切断によって生ずる粘着末端配列
CGを5′端側に有し成熟正常ヒト血清アルブミンAタ
ンパク質の1番目のアミノ酸Aspから11番目のアミ
ノ酸Pheをコードする配列を有している。このアニー
ルさせたDNA配列にT4ポリヌクレオチドキナーゼを
作用させて5′端をリン酸化させたものと、pUc−H
SA−tEXから生じたAhaIII/5ail二重消
化物とを混合し、さらにこれに大腸菌のマルチコピーク
ローニングベクターの代表的なものの一つpAT 15
3(Amersha−社製、TW1gg+A、J、及び
5herratt、D、Nature RIL+216
−218s1980)のC1a I / Sal Iの
立垂消化物のう・ち大きなフラグメントと混合し、この
3者をT40NAリガーゼにより結合させ、組換えプラ
スミドpAT−ISA−CXを得た。このプラスミド上
゛で正泗ヒト血清アルブミンAの1位のアミノ酸Asp
から11位のアミノ酸PheをコードするDNA配列が
つながった。
pAT−HSA−CXをEcoRI / Xba Iで
二重消化し、正常ヒト血清アルブミンAのAspl〜P
he356をコードするDNA配列を含む小さい方のフ
ラグメントを得た。
一方H3A−^のカルボキシル末端側をコードするcO
NAは、ヒト肝cDNAライブラリィ−から得たクロー
ンλgtll(HSA I −A))から外来cDNA
配列の挿入されているE!coRrフラグメントを調製
し、p[Ic 18プラスミドの1!coRIサイトに
挿入することにより組換えプラスミドpUc−ISA−
1中にクローニングした。
これによりHSA−Aの358番目のアミノ酸Leuか
らカルボキシル末端の585番目のLeuをコードし、
さらに3′側の非翻訳領域62不クレオチドを含むXb
a I / Hind mの二重消化物を調製した。こ
れをpAT−ISA−CXより得たEcoR1/ Xb
a に二重消化物及びpuc 1BのEcoRI /旧
ndll二重消化物のうち大きなフラグメントと混ぜて
T4 DNAリガーゼにより連結反応を行い、成熟正常
ヒト血清アルブミンAのcDNA全体を含む組換えプラ
スミドpHc−ISA−CHを得た。
成熟正常ヒト血清アルブミンへの全アミノ酸配列をコー
ドするcDNAの塩基配列及び対応するアミノ酸配列を
第8−1図〜第8−3図に示す。
成熟正常ヒト血清アルブミンAのcDNAt−phoA
シグナルペプチドをコードするDNA配列と連結するた
めに、pUc−1(SA−CIをEcoRI / C1
a Iで切断し、生ずる大きい方のフラグメントを得て
、これとpUc−phoAをEcoRI / Msp 
I (Hpa Ifと同じ認識配列を切断する)の二重
消化により得られる小さい方のフラグメントとT4 D
N^リガーゼを用いて連結させた。これにより構築され
たプラスミドpUc−phoAH3A−^は、21アミ
ノ酸から成るphoAシグナルペプチドが融合した成熟
正常ヒト血清アルブミンAタンパク質をコードするDN
A配列を含み、大腸菌88101株に常法により形質転
換法で導入されクローン化された。
皇A」1エ  −スZ   AT−tr−hoA−IS
A−Aの正常ヒト血清アルブミンAの発現プラスミドp
AT−phoA−HSA−Aを次の様にして造成した。
trpプロモーターとtrpLのSD配列を有するベク
ターを用いてphoA−HSA−AcDNAの発現用ベ
クターを作製した。このようなベクターとしては例えば
ph−TNF(Ikeharaら、ChetPharm
、Bulletin印刷中)がある、これはpBR32
2ベクターにtrpプロモーターとtrpLのSD配列
が導入されているものである。
組換えプラスミドのコピー数を高め遺伝子量効果を期待
する場合にはpBR322の複製阻害配列を除去して作
成したpAT153(Amersham Twigg、
A、J、andSherratt、D、Nature 
2B3.216−218(1980))を基本とした組
換えプラスミドを利用するとよい。例えばph −TN
F上のtrpプロモーター/1rpLSD配列を含むP
stI / C1a Iの二重消化物をpAT153の
同じ酵素の組合せによる二重消化により生じた大きな方
のフラグメントと融合すればこの目的は達成される。こ
うして作成されたpAT−trpベクターをSD配列の
下流に1ケ所あるC1al認識部位で切断し、生じた粘
着末端の一本鎖部分を大腸菌DNAポリメラーゼ1を作
用させて埋めてできた直鎖状DNAを5ailで消化し
た。ここで得られる大きい方のフラグメントをphoA
−HS^−AcDNAとの接続に用いた。
一方pUc−phoA−HSA−AをEcoRI /H
indlnで二重消化することにより生じた小さい方の
フラグメント(phoA−HSA−^cDN^配列を含
む)をpAT153のticoRI/Hindlnの二
重消化物のうち大きい方のフラグメントと結合し組換え
プラスミドpAT−pho^−H5Aを得た。これをE
coRIで消化して直鎖状DNAとした後大腸菌DNA
ポリメラーゼIを作用させて末端の一本鎖部分を埋めた
後、Sal 1で切断し、小さい方のフラグメントをp
hoA−ISA−A cDNAを含む部分として回収し
た。このフラグメントを前述のpAT−trpベクター
由来のフラグメントと連結し組換えプラスミドpAT−
trp−phoA−HSA−^を得た。
この組換えプラスミドを大腸菌88101株及び060
0株に導入し、形質転換株E、  coli )IBI
OI(pAT−trp−phoA−ISA−A)及びC
600(pAT−trp−phoA−O3^−A)を得
た。
この発明の正常ヒト血清アルブミンAをコードするcD
NAを含有する組換プラスミドpAT−trp−pho
A−ISA−Aを含有する大腸菌C600(pAT−t
rp−phoA−HSA−A)は工業技術院微生物工業
技術研究所に、微工研菌寄第9874号(FERM P
−9874)として寄託された。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明のヒト血清アルブミン断片をコードす
るDNAの内net(123)からAla (151)
をコードする合成りNAの塩基配列及び対応するアミノ
酸配列を示す。 第2図は、cDNAクローンλgtll (ISA−1
)からプラスミドpUC−ISA−1及びpSAL I
Iの作成過程を示す。 第3図は、本発明の発現プラスミドpAT−trp−p
hoA−5AL IIの作製過程を示す。 第4図は、プラスミドpAT−trp−pho^−5A
L Itからの発現生成物の電気泳動図であって、抗ヒ
ト血清アルブミン抗体と反応した蛋白質を示す。 第5図は、cDNAのスクリーニングに使用した3種類
のプローブの塩基配列を示す。 第6図は、この発明のプラスミドの出発材料としての正
常ヒト血清アルブミンAの全体をコードするcDNA(
HSAcDNA) 、並びにこのcDNAの造成に使用
された、3′末端側をコードするcDN^(ISA−I
A)及び5′末端側をコードするcDNA ()ISA
−II )の制限酵素地図を示す。 第7−1図〜第7−2図は、この発明のプラスミドを作
製するための種々の中間体プラスミドの作製過程を示す
。 第8−1図〜第8−3図は、この発明の正常ヒト血清ア
ルブミンAの全体をコードするcDNAの塩基配列を示
す。図中、アミノ酸152からアミノ酸303までの〔
〕内の配列は本発明のヒト血清アルブミン蛋白質断片の
C−末端側のアミノ酸配列及びそれをコードする塩基配
列を示す。 第9図はプラスミドpUc−phoA−mH3A及びp
AT−trp−phoA−mH5Aの作製の過程を示す
。 第10図はプラスミドpuc−tnsA及びpAT−t
rp−tHsAの作製の過程を示す。 第11図はプラスミドpAT−trp−phoA−tH
sAの作製の過程を示す。 第12図は、プラスミドpAT−trp−phoA−s
+H3A (レーン4 ) 、PAT−trp−tHs
A (レーン2)、及びpAT−trp−phoA−t
HsA  (レーン3)からの発現生成物の5DS−ポ
リアクリルアミドゲル電気泳動図であり、クマシーブリ
リアントプルーにより蛋白質バンドを染色しである。レ
ーン1はサイズマーカーで、ホスホリラーゼB(分子量
94,000) 、ウシ血清アルブミン(分子量67.
000) 、オバルプミン(分子量43.000) 、
炭酸脱水素酵素(分子量30,000)、大豆トリプシ
ンインヒビター(分子120,000)、及びラクトア
ルブミン(分子114,400)である。 矢印が各々の発現生成物に相当する。 第13図はpAT−trp−mH3A (レーンl )
 、pAT−trp−tHsA (レーン3 ) pA
T−trp−pho^−tosA(レーン2)からの発
現生成物のウェスターンプロット図であり、抗−ヒト血
清アルブミン抗体と反応した蛋白質を示す。 1”’Fl’!  1JkA  11k  甲An  
t’=’rc 〒AC(:Ju A〒CGCT CGT
 CGT CACLau Lys Lys Tyr L
eu Tyr Glu Ile Ala Arg Ar
q tus第1図 H5A−1 5’−AAGGGAAATAAAGGTTACCCAC
TTCATTGTGCCAAAGGC−ゴ)−ISA−
2 5’−AAGGTCCGCCCTGTCATCAGCA
CATTCAAGCAGATCTCC−3’Gly24
8〜Leu260に相当する領域5A−3 5’−TAGATGTTATAAGCCTAAGGCA
GCTTGACTTGCAGCAAC−3’甘る領域 1jAA  GGG  AAG  GLUT  Tに(
i  TUT  (X;L:  AAA  にAG  
AGA  CTCAAG  TGTLys Glu C
ys Cys Glu Lys Pro Leu Le
u Glu Lys Ser His CysAAG 
GAA TGCTGT GAA AAA CCT CT
G TTG GM AAA TCCCACTGCCAA
  AAT  TGT  GA(j  l−;’l’T
  ’l”l”工゛ LyA(x  uA(a  u’
i”i’  taL+A  IJALJ第8−2図 GAG ACCTGCTTT GL:L: GAG (
iA(j (jlj”l’ AAA AAA L;’i
”l’第8−3図 第11図

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ヒト血清アルブミンの中央部分からなるヒト血清ア
    ルブミン蛋白質断片。 2、ヒト血清アルブミンの123位のメチオニンから3
    03位のプロリンまでのアミノ酸配列を有する請求項1
    に記載の断片。 3、ヒト血清アルブミンの中央部と他のポリペプチドと
    から成る融合蛋白質。 4、大腸菌アルカリ性ホスファターゼのシグナルペプチ
    ドと、ヒト血清アルブミンの123位のメチオニンから
    303位のプロリンまでのアミノ酸配列を有するポリペ
    プチドとから成る請求項3に記載の融合蛋白質。 5、ヒト血清アルブミンのC末端部分が欠失したヒト血
    清アルブミン断片。 6、ヒト血清アルブミンの1位のアスパラギン酸から3
    03位のプロリンまでのアミノ酸配列を有する請求項5
    に記載の断片。 7、ヒト血清アルブミンのC末端部分の欠失したヒト血
    清アルブミン断片と他のポリペプチドとから成る融合蛋
    白質。 8、大腸菌アルカリ性ホスファターゼのシグナルペプチ
    ドと、ヒト血清アルブミンの1位のアスパラギン酸から
    303位のプロリンまでのアミノ酸配列とから成る請求
    項7に記載の融合蛋白質。 9、ヒト血清アルブミンのN−末端部分が欠失したヒト
    血清アルブミン断片。 10、ヒト血清アルブミンの123位のメチオニンから
    585位のロイシンまでのアミノ酸配列を有する請求項
    9に記載のヒト血清アルブミン断片。 11、ヒト血清アルブミンのN−末端部分が欠失したヒ
    ト血清アルブミン断片と他のポリペプチドとから成る融
    合蛋白質。 12、大腸菌アルカリ性ホスファターゼのシグナルペプ
    チドとヒト血清アルブミンの123位のメチオニンから
    585位のロイシンまでのアミノ酸配列とから成る請求
    項11に記載の融合蛋白質。 13、請求項1、5もしくは9に記載の蛋白質断片又は
    請求項3、7もしくは11に記載の融合蛋白質をコード
    するDNA配列。 14、請求項13に記載のDNA配列を含有するプラス
    ミド。 15、前記DNA配列の上流に、該DNA配列を宿主内
    で効率よく発現せしめるための制御配列を含有する発現
    プラスミドである、請求項14に記載のプラスミド。 16、請求項14に記載のプラスミドにより形質転換さ
    れた宿主。 17、請求項16に記載の宿主を培養してヒト血清アル
    ブミン蛋白質断片又は該断片を含む融合蛋白質を発現せ
    しめ、融合蛋白質を発現せしめた場合には所望により該
    融合蛋白質から該ヒト血清アルブミン蛋白質断片を切り
    出すことを特徴とする、ヒト血清アルブミン蛋白質断片
    又は該断片を含有する融合蛋白質の製造方法。
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