JPH02225A - カルボキシル化芳香族ヒドロキシ化合物の製造法 - Google Patents

カルボキシル化芳香族ヒドロキシ化合物の製造法

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JPH02225A
JPH02225A JP63310244A JP31024488A JPH02225A JP H02225 A JPH02225 A JP H02225A JP 63310244 A JP63310244 A JP 63310244A JP 31024488 A JP31024488 A JP 31024488A JP H02225 A JPH02225 A JP H02225A
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JP63310244A
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Martin Clausen
マルテイン クラウゼン
Paul Rys
パウル リス
Junkuan Wang
ユンクアン ヴアング
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Ciba Geigy AG
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    • C07ORGANIC CHEMISTRY
    • C07CACYCLIC OR CARBOCYCLIC COMPOUNDS
    • C07C51/00Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides
    • C07C51/16Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation
    • C07C51/21Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen
    • C07C51/255Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of compounds containing six-membered aromatic rings without ring-splitting
    • C07C51/265Preparation of carboxylic acids or their salts, halides or anhydrides by oxidation with molecular oxygen of compounds containing six-membered aromatic rings without ring-splitting having alkyl side chains which are oxidised to carboxyl groups

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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、アルキル置換芳香族ヒドロキシ化合物の選択
的触媒酸化反応によって、対応するカルボキシル化芳香
族ヒドロキシ化合物、とくにカルボキシル化フェノール
またはカルボキシル化ナフトールを製造するための新規
で且つ改良された方法に関する。
触媒の存在下において、アルキル置換芳香族化合物を酸
化することは既知である。例えば、欧州特許第A−20
4,119号にはコバルト/マンガン/アルカリ金属/
臭化物成分を含む酸化触媒の存在下において、酢酸およ
び/またはピロピオン酸中での加圧反応条件下における
2、6−ジイツピロピルーナフタレンの酸化によって、
2,6−ナフタレンジカルボン酸を製造する方法が記載
されている。
アルキル置換芳香族ヒドロキシ化合物の触媒的酸化反応
を適当な溶剤中、かつアシル化剤の存在下において行な
うことにより、カルボキシル化芳香族ヒドロキシ化合物
を選択的に製造できることが今や見出された。
従って本発明は1式(1)の化合物を製造する方法にお
いて。
HO−Ar−COOH(1) アシル化剤、コバルトおよび/またはマンガン化合物な
らびにブロマイドイオン供与化合物の存在下において有
機溶剤中で80ないし130℃で、式(2)の化合物 RO−A r −Rt を酸素または酸素供与体により酸化し、ついでこの反応
生成物を通常の方法で加水分解することを含む製造法に
関する。
(前記各式中、Arは置換または非置換芳香族環系、好
ましくは置換または非置換フェニレン基もしくはナフチ
レン基であり、Rは水素原子またはR,Go−基であり
、R1は炭素数が1ないし5のアルキル基であり、R2
は水素原子または炭素数が1ないし4のアルキル基であ
る。)。
本発明はまた、本発明製造法により製造されたカルボキ
シル化芳香族ヒドロキシ化合物に関するものであり、さ
らに該化合物の、例えば染料、プラスチック(重合体)
または医薬品の製造用中間体としての使用に関するもの
である。さらに本発明化合物は、感圧記録材料および感
熱記録材料の顕色剤(colourdavalopar
)として使用するのにも適したものである。
本発明の製造法に使用される式(2)の化合物は、前記
のように置換された単環式または多環式、例えば二環式
または三環式化合物。
好ましくはベンゼンおよびナフタレンの族に属する芳香
族化合物である。
炭素数が1ないし5、好ましくは1ないし3であるアル
キル置換基R1は、例えばメチル、エチル、n−プロピ
ル、イソプロピル、n−ブチル、 イソブチル、5ec
−ブチル、tart−ブチル、ならびにペンチルおよび
これらの異性体である。メチル、エチルとくにイソプロ
ピルが好ましい。
式(2)の化合物は、場合によっては、とくに塩素のよ
うなハロゲン原子、シアノ基。
ニトロ基、スルホ基、および炭素数が1ないし4のアル
コキシ基の如き置換基をさらに含有することができる。
式(2)の化合物は好ましくは次式 HO−Ar−R□ (式中、R,ArおよびR1は前記で定義したものと同
じ基である。) を有し、とくに下記の式(3)および(4)または式(
5)および(6)の化合物 が好ましい。
(式中、R□は前記で定義したものと同じ基であり、R
2は水素原子、または01〜C,アルキル基、とくに0
1〜C,アルキル基、好ましくはCH,であり、またフ
ェニル基であってもよい、) 式(3)および(5)の好ましい化合物の具体例として
は、p−メチルフェノールまたはp−イソプロピルフェ
ノールおよび2−メチル−6−ヒドロキシナフタレンま
たは2−イツプロビル−6−ヒドロキシナフタレンおよ
びこれらのR2C0誘導体、好ましくはアセチル誘導体
である。(Rtがメチル基またはイソプロピル基で、R
2がメチル基である式(4)および(6)に相当する。
) 式(2)ないしく6)の化合物は既知であり、そして既
知の製造法、例えば対応するジアルキル置換芳香族化合
物を酸化し、次に中間体として生成したモノヒドロペル
オキシドを通常の方法で加水分解して製造することがで
きる0次に、前記で得たヒドロキシ化合物から通常のア
ルキル化法によって0−アシル化合物を製造することが
できる。
本発明による製造法を実施するのに適した溶剤は1本製
造法の条件下において安定なものであり、炭素数が1な
いし5、好ましくは2ないし4である低分子アルキルカ
ルボン酸が好ましい。これら溶剤は、前記のようにアシ
ル化剤、好ましくは有機酸の無水物と併用される。適当
な酸の例としては、ギ酸、酢酸、プロピオン酸、酪酸お
よび吉草酸であり、場合によってはハロゲノ酢酸も使用
できる。しかしながら、酢酸および酢酸/p!&水酢酸
の組合せが極めて好適である。場合によっては、このタ
イプの組合せに1本発明製造法の反応条件下において酸
素に対して安定な他の溶剤を含有させることもできる。
酸化触媒として適しているものは、コバルトおよび/ま
たはマンガンの酸化物、水酸化物、無機塩または有機塩
と、臭素、臭化水素、無機臭化物または有機臭素化合物
のような臭素イオン(bromide 1ons)を供
与する化合物とを含んでいるものである。
コバルトおよび/またはマンガンの無機塩としては、対
応するハロゲン化物、例えば塩化物、とくに臭化物、さ
らには炭酸塩、硫酸塩またはリン酸塩が好ましい、有機
塩として適しているものは、ギ酸塩、酢酸塩、プロピオ
ン酸塩、乳酸塩または酪酸塩のような炭素数が1ないし
4である脂肪族カルボン酸の塩であり、また安息香酸ま
たはナノ1−工酸のような芳香族酸の塩もまた適してい
る。コバルトおよびマンガンの臭化物および酢酸塩がと
くに好ましい。
ブロマイドイオンを供与する化合物として適しているも
のは、反応媒質(酸と酸無水物との組合せ)に溶解し、
ブロマイドイオンを生成することができる無機および有
機化合物である。臭素、臭化水素、および臭化リチウム
、臭化ナトリウムまたは臭化カリウムのようなアルカリ
金属の臭化物、とくに臭化コバルトおよび臭化マンガン
のような重金属の臭化物、さらに臭化アンモニウムや臭
化メチル、臭化エチルまたはブロモホルムのような臭化
低級アルキル、臭化エチレンのような臭化アルキレン、
ブロモ酢酸またはトリブロモ酢酸のような低級カルボン
酸の臭化物を挙げることができる。
臭化水素、アルカリ金属の臭化物、前記の重金属の臭化
物、さらに臭化アンモニウム、臭化エチルおよびブロモ
酢酸が好ましい。
コバルトおよび/またはマンガン化合物(塩)を臭化物
の形で使用する場合には、一般的には、いわゆるブロマ
イドイオンを供与する化合物をさらに使用する必要がな
くなる。
一般的には、コバルトまたはマンガン塩は、それぞれ、
式(2)の化合物1モルに対して約2ないし4モル%、
好ましくは2ないし3モル%使用する。
コバルト塩とマンガン塩との混合物を使用する場合は、
この混合物の量としては1式(2)の化合物1モルに対
して4ないし8モル%、好ましくは4ないし6モル%使
用する。
前記混合物中における塩の重量比は、例えば1:10な
いし10:1のように広範囲に変えることができる。
酸化触媒として使用される金属塩(コバルトおよびマン
ガン塩)が臭化物でない場合には、ブロマイドイオンを
供与する化合物の使用量としては、金属陽イオン(コバ
ルトおよびマンガン陽イオンの合計量)の当量に対して
多くても少なくても良く、また当量であることもできる
。しかし、当量より多い方が好ましい、従って一般的に
は、当量より約10ないし20%過剰に使用される。
場合によっては、本発明製造法の酸化反応において、い
わゆる反応開始剤、例えば好ましくはジーtart−ブ
チルペルオキシドのようなペルオキシドの群、またはア
ゾビスイソブチロニトリルのようなアゾ化合物の群に属
する有機の遊離基生成剤をさらに使用することもできる
このような反応開始剤は1式(2)の化合物に対して約
0.1ないし5.0重量%、好ましくは0.5ないし5
重量%使用される。
本発明の製造法においては、真の酸化剤として、酸素ま
たは空気のような酸素含有気体、オゾンのような酸素を
分離する化合物を使用することができる。
酸素を酸化剤として使用する場合には1式(2)の化合
物1kgに対して酸素を0.1ないし5m37時、好ま
しくは0.5ないし2ma/時の流量で反応混合物内に
通過させる。
反応時間は、大体1ないし24時間、好ましくは1ない
し12時間、特に4ないし8時間である6反応温度は、
好ましくは約90ないし130℃、特に110ないし1
25℃の範囲である。
本発明の製造法において、式(3)または(5)の化合
物(遊離のヒドロキシル基を有するもの)を出発原料と
して使用する場合には、これらの化合物をアシル化剤、
とくに酸無水物好ましくは無水酢酸中に溶解し、アシル
化するような方法を行なうことができる。このエステル
化は、触媒量の酸、好ましくは臭化水素(48%)を添
加し、温度を上げることにより促進することができる。
完全なエステル化は、100℃において約30ないし6
0分間で達成できる。
酸無水物は、好ましくは酸無水物による初期のアシル化
反応中と、真の酸化反応中において遊離の酸に変わる。
その結果、酸無水物対酸の比率は、全体の酸化工程の間
に変化する。
従って、反応媒質として酸無水物のみで酸化を行なう必
要はない0重要なことは、酸化中に遊離のヒドロキシル
基が出現しないようにアシル化剤として酸無水物が常に
十分に存在していなければならないことである。この理
由は、本質的に遊離基で進行する酸化反応を遊離のヒド
ロキシル基が停止させるからである。
一般的に、真の酸化は反応溶液に酸化剤としての酸素を
通し、ついで場合によっては反応開始剤、好ましくはジ
ーtart−ブチルペルオキシドまたはアゾビスイソブ
チロニトリルを添加し、引続いて撹拌しながら触媒を添
加することによって行なわれる。酸化中の反応溶液の温
度は、前記の範囲、好ましくは110ないし125℃、
に保たれる。酸化は、約4ないし8時間後、例えば6時
間後に酸素の供給を停止して終了する。
得られた酸化生成物は、本質的に式(7)および(8)
の化合物である。
R,−C−0−Ar−C−OH (式中、R2およびArは前記で定義したものと同じ基
である。) ついで反応混合物を約50ないし70℃に冷却し、全体
の溶剤量に対して例えば15ないし20容量%の水を添
加し、この温度で約5ないし10時間かかって加水分解
する6式(7)の化合物はほぼ定量的に式(8)の化合
物に転換する。
一般的に、式(8)の化合物は晶出し1反応器合物から
単離される。引続いて、酸性pH範囲(例えば塩酸また
は硫酸を添加して)か、または塩基性pH範囲(例えば
水酸化ナトリウム液を添加して)かのいずれかで、さら
に加水分解して式(1)の化合物が得られる。
次いで再結晶のような通常の方法で式(1)の化合物を
精製する。
一般的に、式(7)の化合物は溶液中に残存する。触媒
または触媒混合物をも含有することができるこの溶液は
、次の酸化反応に使用することができる。
従って本発明の製造法は、非連続的にも連続的にも実施
できる。連続法の場合には1式(8)の化合物を分離し
た後の溶剤−触媒混合物中の酸無水物/酸の比率を、一
般的に新鮮な酸無水物の添加および/または過剰の酸の
蒸留除去のいずれかにより再使用に必要な比率に調整し
なければならない。
反応を非連続的に行なう場合でも、連続的に行なう場合
でも、いずれの場合であっても、0−アシル化化合物を
用いて反応を始めることもできる。従って、0−アシル
化を予め別個の反応器で行なうことができ、それが得策
であれば0−アシル化化合物を単離することもできる。
本発明の製造法を監視し、得られた生成物を分析するた
めに1通常の分析法、特に高速液体クロマトグラフィー
(HPLC)が用いられる。
本発明による製造方法の利点は、主として式(2)の化
合物または、これの0−アシル誘導体を常圧下で選択的
に酸化(カルボキシル化)して、式(1)の化合物を与
える点にある。
しかしながら、酸(酢酸)中では、本発明による反応条
件(加圧しない条件)下では酸化は実質的には行なわれ
ない、溶剤として単独に酢酸を使用した場合には、加圧
した時のみ反応が行なわれる。
本発明による酸化法は、既知の酸化法と比較して、低い
反応温度において加圧しない方法によって純度および収
率も著しく優れた状態の製品を与える。
式(1)の化合物、場合によってはアシルオキシ形の化
合物[式(8)の化合物]は、例えば染料製造用中間体
、合成繊維の製造に使用可能な重合体製造用のコモノマ
ーとして、あるいは医薬品の製造用の中間体に適してい
る。さらにこれらは、例えば感圧記録材料の顕色剤とし
ても適している。
下記の実施例は、本発明による製造法を説明するもので
あって、これらの実施例は本発明の範囲を何等限定する
ものではない0部および百分率は特記しない限り、重量
部および重量%を表わす、温度はセ氏温度である。
末嵐員=1 撹拌機、温度計、還流冷却器および気体導入口(fri
t)を備えた100mQの四つロフラスコに、40gの
無水酢酸中に溶解した5gの6−ヒドロキシ−2−イソ
プロピルナフタレン(HPLCによる純度99%)を入
れ、撹拌しながら臭化水素(48%)を3滴添加し、次
いで混合物を120℃に加熱する。この温度において3
0分間反応させた後、流量80mQ/分で酸素の供給を
開始し、同時に反応溶液にジーtart−ブチルペルオ
キシドの0.1g、酢酸コバルト(■)4水和物の0.
16gおよび臭化マンガン(■)4水和物の0.2gを
添加する。
6時間後に酸素の供給を停止して反応を終了する1反応
器合物を60℃に冷却し、pHを酸性範囲に保持しなが
ら水7mQを添加して反応混合物を60℃において5な
いし10時間で加水分解する。
反応混合物を室温に冷却した後、十分撹拌しながら氷水
150 m Q中に滴下する。沈殿する生成物を分離し
、水洗乾燥する。
収量:6−アセトキシー2−ナフトエ酸4.6(6−ヒ
ドロキシ−2−イソプロピルナフタレンに対して収率7
5%) 得られた6−アセトキシ−2−ナフトエ酸は、水、水/
アルコール混合物、または希酢酸から再結晶によりさら
に精製することができる。
これは、水酸化ナトリウムの水溶液を用いて加水分解し
て6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸に転換することがで
きる。
6−ヒドロキシ−2−メチルナフタレンも同様にして6
−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸に酸化することができる
崖翌五−1 6−アセトキシ−2−イソピロピルナフタレンの7.8
gを酢酸40m党に溶解し、この混合物を実施例1の装
置に入れる。この溶液を110℃に加熱し、ついで酸素
の供給(80mm/分)を開始し、ついでジーtart
−ブチルペルオキシドの0.2g、酢酸コバルト(■)
4水和物の0.21.および臭化マンガン(■)4水和
物の0.24gをこの順序で撹拌しながら反応溶液に添
加する。
反応時間6時間後に、出発原料は僅かに約30%が酸化
生成物に転換しただけであった。
裏敷涯−1 6−ヒドロキシ−2−イソプロピルナフタレンの5gを
酢酸40gに溶解し、この混合物を実施例1の装置に入
れる。ついで酸素の供給を開始し、ジーtart−ブチ
ルペルオキシドの0.2g、酢酸コバルト(n)4水和
物のO,17gおよび臭化マンガン(■)4水和物の0
.2.をこの順序で撹拌しながら反応溶液に添加する。
反応時間が6時間経過しても反応溶液中には酸化生成物
は検出できなかった(HPLCによる)、使用した6−
ヒドロキシ−2−イソプロピルナフタレンは、前記の条
件では酸化されない。
寒胤五−1 撹拌機、温度計、還流冷却器および気体導入口(fri
t)を備えた100mgの四つロフラスコに、無水酢酸
40g中に溶解した4−メチルフェノール(HPLCに
よる純度99%)の5gを入れ、撹拌しながら臭化水素
(48%)を3滴加え、この混合物を110℃に加熱す
る。この温度において30分間反応させた後に、80m
A/分の流量で酸素の供給を開始し、同時に反応溶液に
酢酸コバルト(■)4水和物の0.25gと臭化マンガ
ン(n)4水和物の0.29gを添加する。この時の酢
酸対無水酢酸の重量比は約1=4である。
酸化の開始を促進するため、いわゆる開始剤、例えばジ
ーtart−ブチルペルオキシドの0.1gを添加する
こともできる。
6時間後に酸素の供給を停止して反応を終了する0反応
中に酢酸対無水酢酸の重量比は1:1に増加する0式(
8)の化合物と式(7)の化合物(R= CH,)との
重量比は1.6:1である0反応混合物を室温まで冷却
する。沈殿する4−アセトキシ安息香酸を分離し、水洗
し、乾燥する。収量:4.1g(収率50%)、純度:
99%(HP L C)、炉液は室温で式(7)と(8
)の反応生成物が飽和しており、反応媒質(実施例3)
として再使用することができる。
去m−ジ 無水酢酸Logに溶解した4−メチルフェノールの5g
を実施例2と同様にしてアシル化する。この反応混合物
と、実施例2の反応により得られた炉液とを一緒にする
。この混合物を110℃に加熱し、ジーtart−ブチ
ルペルオキシドの0.1gを添加し、80mQZ分の流
量で酸素の供給を開始する。6時間後、酸素の供給を停
止して反応を終了し、反応混合物を室温まで冷却する。
4−アセトキシ安息香酸8.6gが沈殿する。冷却前の
反応混合物は、測定により酢酸対無水酢酸の重量比が3
=1、式(8)の化合物対火(7)の化合物の重量比が
6.1:1である。収量=8.6g、純度:98%(H
PLC)、本実施例で使用した実施例2の」液から4−
アセトキシ安息香酸が追加分として沈殿したため、収率
は理論の100%を超えている(約106%)。(酢酸
対無水酢酸の重量比が高いのは、実施例2の炉液を使用
したためである。)前記の反応は、ジーtert−ブチ
ルペルオキシド 0.1gを添加しなくても行なうこと
ができる。
実施例 4 無水酢酸Logのみを使用し、反応時間を1.5時間に
した以外は実施例2と同様にして4−メチルフェノール
の5gをアシル化する。アシル化後の酢酸対無水酢酸の
重量比は1.4:1である。アシル化完了後、酢酸30
gを添加し、実施例2と同様にして酸化を行なう。反応
6時間後には、反応混合物中には無水酢酸はもはや検出
できない量になる0反応終了後、室温に冷却し、沈殿す
る4−アセトキシ安息香酸を分離し、水洗し、乾燥する
収量:4.7g(収率57%)、純度=99%(HP 
L C)。
反応生成物が飽和している炉液は実施例5で再使用する
スlLu 実施例4と同様にして4−メチルフェノールの5gをア
シル化する。得られた反応混合物を実施例4の反応で得
た炉液と合せる。混合物を110℃に加熱し、ジーta
rt−ブチルペルオキシドの 0.1gを添加し、80
m Q /分の流量で酸素の供給を開始する。3時間経
過しても酸化が全<amされない、無水酢酸5gを追加
した後、初めて反応が始まる。さらに6時間後、反応混
合物を室温に冷却して、4−アセトキシ安息香酸7.1
gを結晶として得ることができる。収itニア、1g(
収率86%)、純度=99%。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、式(1)の化合物を製造する方法において、 HO−Ar−COOH(1) アシル化剤、コバルトおよび/またはマンガン化合物な
    らびにブロマイドイオン供与化合物の存在下において有
    機溶剤中で80ないし130℃で、式(2)の化合物 RO−Ar−R_1(2) を酸素または酸素供与体により酸化し、ついでこの反応
    生成物を加水分解することを含む製造法 (式中、Arは置換または非置換芳香族環系、好ましく
    は置換または非置換フェニレン基もしくはナフチレン基
    であり、Rは水素原子またはR_2CO−基であり、R
    _1は炭素数が1ないし5のアルキル基であり、R_2
    は水素原子または炭素数が1ないし4のアルキル基であ
    る。)。 2、式(2)の化合物が、式(3)および(4)、また
    は式(5)および(6)を有する化合物である請求項1
    記載の製造法 ▲数式、化学式、表等があります▼(3) ▲数式、化学式、表等があります▼(4) ▲数式、化学式、表等があります▼(5) ▲数式、化学式、表等があります▼(6) (式中、R_1は請求項1で定義したものと同じ基であ
    り、R_2は水素原子、炭素数が1ないし4、とくに1
    ないし3のアルキル基、もしくはフェニル基である。)
    。 3、前記の式(2)の化合物が、式(3) または(5)の化合物である請求項1または2に記載の
    製造法 ▲数式、化学式、表等があります▼(3) ▲数式、化学式、表等があります▼(5) (式中、R_1は請求項1で定義したものと同じ基であ
    る。)。 4、前記の式(3)の化合物が、p−メチルフェノール
    またはp−イソプロピルフェノールであり、前記の式(
    5)の化合物が、2−メチル−6−ヒドロキシナフタレ
    ンまたは2−イソプロピル−6−ヒドロキシナフタレン
    である請求項3記載の製造法。 5、前記の有機溶剤が、炭素数が1ないし5、好ましく
    は2ないし4である低分子アルキルカルボン酸である請
    求項1ないし4のいずれかに記載の製造法。 6、前記のアシル化剤が、炭素数が1ないし5、好まし
    くは2ないし4である低分子アルキルカルボン酸の無水
    物である請求項1ないし5のいずれかに記載の製造法。 7、用いられる酸化触媒がコバルトもしくはマンガンの
    酸化物、水酸化物、無機塩または有機塩およびこれらの
    混合物であり、臭素、臭化水素、無機臭化物または有機
    臭素化合物をブロマイドイオン供与化合物として使用す
    る請求項1ないし6のいずれかに記載の製造法。 8、コバルト塩またはマンガン塩を、式(2)の化合物
    1モルに対して2ないし4モル%の量で酸化触媒として
    使用する請求項7記載の製造法。 9、コバルト塩およびマンガン塩の混合物を、式(2)
    の化合物1モルに対して4ないし8モル%の量で酸化触
    媒として使用する請求項7記載の製造法。 10、遊離基を形成する反応開始剤をさらに存在させて
    酸化を行なう請求項1ないし9のいずれかに記載の製造
    法。 11、有機ペルオキシドまたはアゾ化合物を反応開始剤
    として使用する請求項10記載の製造法。 12、鉱酸、好ましくは塩化水素、またはアルカリ金属
    の水酸化物、好ましくは水酸化ナトリウムによる通常の
    方法で加水分解を行なう請求項1記載の製造法。 13、90ないし130℃、特に110ないし125℃
    で酸化を行なう請求項1ないし12のいずれかに記載の
    製造法。 14、酸化を連続的に行なう請求項1ないし13のいず
    れかに記載の製造法。 15、請求項1ないし14のいずれかに記載の製造法に
    よって製造された式(1)の化合物、特に4−ヒドロキ
    シ安息香酸または6−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸。 16、染料、プラスチックまたは医薬品の中間体として
    の請求項15記載の化合物の使用。
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