JPH02225155A - 編地製エアーバッグ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明はエアーバッグに関する。より詳しくはエアーバ
ッグとしての優れた性能を有すると共に製造コストを安
価にすることのできる編地製エアーバッグに関する。

〔従来の技術〕

自動車の衝突事故に伴う人身障害の防止のためにエアー
バッグ装置の使用が推奨されている。エアーバッグ装置
は自動車の衝突を検知するセンサー、センサーからの信
号に基づいてバッグを膨脂させるガス発生器および衝突
時にガスによって膨脂して乗員の衝撃を吸収するエアー
バッグから構成されている。

エアーバッグの基本的な性能としては、充分な耐圧強度
を有すること、車内での格納性が良いこと、エアーバッ
グにガスが導入された時に展開性が良いこと等があげら
れ、それら基本的性能を充たすエアーバッグとして、ナ
イロン６６のフィラメントから成る織物に気密性を付与
するために例えばクロロブレン等のコーティングを織生
地の全面にコーティングした基布で構成されたエアーバ
ッグが知られている。

通常は、このコーティング基布を縫製により袋状にする
が、エアーバッグはその使用時に急激に膨脂させられる
のでその際に加わる圧力に耐えるように縫製することが
求められ、したがって縫製に多大な工数が必要となり、
そのことがエアーバッグの製造コストを増大する一因と
なる。したがって縫製する個所がないか、少くとも縫製
する個所が縮小されたエアーバッグであれば、製造コス
ト上有利である。

例えば、実開昭４８−１０２７３２には、上下２層の織
物層から成る筒状織物を製織しながら内側に袋が形成さ
れるように上下２層の織物層を織１織によって一体化し
、それによって周辺部の縫製工程を省き、且つ強固な袋
体が得られることが開示されている。

しかし、織機により袋状織物を作る場合、特にその袋の
形状が円形等非矩形の場合には、用いる織機の構造が複
雑となると共に、生産性が低くなるという問題点がある
。

〔発明が解決しようとする課題〕

本発明は、従来公知の製織による袋状布帛を生産する場
合の問題点を解決してエアーバッグとしての優れた性能
を有すると共に製造コストを安価にすることができるエ
アーバッグを提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の目的は中央部が袋状であり、周辺部の全部又は
一部がｋＩＡ＆ＩＩ織により一体化されている編地製エ
アーバッグにより達成される。

本発明のエアーバッグは前述のように製編によって形成
されるので、従来の製織によって形成されるエアーバッ
グより合理的且つ高速で、すなわち高い生産性で作るこ
とができ、さらに周辺部の縫製工程を省略することがで
きる。このようにして得られた本発明のエアーバッグは
高い耐圧性と衝撃吸収性を有する。

製編に際して用いられる編機は、中央部が袋状で周辺部
の全部又は一部をｗＩ組織により一体化されているエア
ーバッグを製編し得るものでは何れの編機でもよく、丸
編機、横編機、経編機、又は補強糸を挿入し得る緯糸挿
入型、経糸挿入型、あるいは三軸編機、などから適宜選
び編成することができる。また、複雑な形状の場合は、
ジャガード装置などを併用しても良い、なお丸編機を用
いる場合には、九編地は本来筒状組織であるので、前記
周辺部の一部に前記筒状組織を用い、他の部分を編組織
により一体化してもよい。

かくして得られた編地製エアーバッグの袋状になってい
る中空部は、エアーバッグの用いられる用途に対応して
円形又はその他の任意の形状にすることができる０編組
織により一体化された、すなわち接合された周辺部の幅
はエアーバッグの使用時に接合周辺部が内部のガス圧に
耐えるように、使用する糸の太さ、接合周辺部に用いら
れる編組織に応じて定められる。前記中空部の形状およ
び接合周辺部の幅は通常の製編技術によって任意に選定
することができる。

製編により得られた袋状編地の接合周辺部を製編後に所
定の幅を残して切断し、且つ上下２枚の何れか一方の編
地の適切な位置を切断して取付用開口部を設ければ本発
明によるエアーバッグが得られる。

ＩＩ組織による接合周辺部を有する本発明のエアーバッ
グはそのまま用いてもよい、又本発明のエアーバッグの
表面および／又は裏面の全面にエラストマーを施しても
よい、このようにすればより強度の高いエアーバッグを
作ることができる。但しこの場合には前記取付用開口部
以外に膨脹後のエアーバッグ中の気体が排気できる排気
孔を設ける必要がある。

前記本発明のエアーバッグの表面および／又は裏面の一
部をエラストマー積層してもよい。このような一部槽層
された残りの未積層部分の面積比率を膨脹後のエアーバ
ッグ中の気体の排気がエアーバッグ全体として所定の速
度で行われるように定めて積層すれば、前記排気孔を設
ける必要がなくなる。このように積層を一部にすれば、
軽量でコンパクトであり且つ柔かくて展開しやすいエア
ーバッグが得られる。

前記エアーバッグは取付用開口部の近傍に複数個のボル
ト孔を設け、このボルト孔に挿入したボルトによって車
体本体に取付けられる。又通常はこの取付用開口部にガ
ス発生器が取付けられる。

そこでこの取付用開口部近傍の織生地が強度的にやや不
足する場合もある。そこでこの取付用開口部の近傍等補
強を必要とする部分に積層を施し、その上で前記積層さ
れた補強必要部を除く編地の一部分を、膨張後のエアー
バッグ中の気体の排気がエアーバッグ全体として所定の
速度で行われる面積比率で積層するとより好ましい。

本発明に用いられるコーティング用のエラストマーは、
バッグに要求される特性を満足するものであれば良く、
特に限定するものではないが、例えば、フッ素ゴム、ク
ロロブレンゴム、ハイパロンゴム、エピクロルヒドリン
ゴム、塩化ゴム、ハロゲン化ブチルゴムなどの含ハロゲ
ンゴム、シリコーンゴム、エチレンプロビレゴム、エチ
レンプロピレン三元共重合ゴム、ニトリルブタジェンゴ
ム、水素添加ニトリルブタジェンゴム、スチレンブタジ
ェンゴム、イソブチレンイソプレンゴム（ブチルゴム）
ウレタンゴム、アクリルゴム、多硫化ゴムなどのゴム類
；塩化ビニール、塩化ビニリデン、塩素化ポリオレフィ
ン、フッ化ビニール、フッ化ビニリデン、などの含ハロ
ゲン樹脂、シリコーン樹脂、ポリアルキレン樹脂、ウレ
タン樹脂、アクリル樹脂、ポリエステル樹脂、などの樹
脂類；などの単独又は二種以上の混合物がある。

これらのエラストマーには、その特性改良の為に通常使
用される各種添加剤を含んでいても良い。

例えば、カーボンに代表される補強剤、老化防止剤、加
硫剤、加硫促進剤、加硫遅延剤、滑剤、可塑剤、酸化防
止剤、熱安定剤、難燃剤、顔料、などを含んでいても良
い。

エラストマーの積層方法はどの様でも良く、コーティン
グ、ラミネート、スプレー、プリント、浸漬、など適宜
最適な方法を選定すれば良い。

積層するエラストマー量は求められる特性に合せて選定
すれば良いが２０〜２００ｇ／ｎｆ、好ましくは７０〜
１５０　ｇ／ｒｒｔの範囲にあれば良い。

又、編地の構成密度は、繊維糸条のデニール、番手に応
じて選定すれば良い６袋状の中空部のコース数およびウ
エール数は上下２枚同じでも、異ってもどちらでも良い
、更に、編地の組織も任意に選定して良く、デニールの
異なる繊維糸条、又は異種繊維糸条を併用しても良い。

編地の重量は、基本的には軽い程好ましいが、目的とす
るエアーバッグの機械的特性に基づいて定められ、袋状
中空部の片方の編地の目付として通常５０〜３００ｇ／
ｒｒｆのものが用いられるとよい。

編地を構成する繊維糸条の種類としては、溶融紡糸、乾
式紡糸、湿式紡糸などから得られた長繊維、短繊維から
得られた紡績糸、あるいはこれらの併用、更には嵩高加
工などを行った加工糸などいづれでも良い。

本発明に用いられる繊維の材料は、例えばナイロン６．
６６．４６などのポリアミド繊維；パラフェニレンテレ
フタルアミド、及び芳香族エーテルとの共重合体などに
代表されるアラミド繊維；ポリアルキレンテレフタレー
トに代表されるポリエステル繊維；全芳香族ポリエステ
ル繊維；ビニロン繊維；レーヨン繊維；超高分子量ポリ
エチレンなどのポリオレフィン繊維；ポリオキシメチレ
ン繊維；パラフエニレンサルフオン、ボリサルフオンな
どのサルフォン系繊維；ポリエーテルエーテルケトン繊
維；ポリエーテルイミド繊維；炭素繊維などがあるが、
場合によっては、ガラス繊維、セラミック繊維、金属繊
維などの無機繊維を単独又は併用使用しても良い。

前記繊維には、原糸糸条の製造工程や加工工程での生産
性あるいは特性改良の為に通常使用されている各種添加
剤を含んでいても良い０例えば熱安定剤、酸化防止剤、
光安定剤、平滑剤、可塑剤、増粘剤、顔料、光沢付与剤
、難燃剤等を含んでも良い。

又、製編、エラストマー積層など、次工程での加工特性
を改良する為に、糊付、樹脂加工などを施してあっても
良い。

〔実施例〕

以下、本発明を実施例に基づき説明する。

１五■玉 二重の針床を持つ１６ゲージの経編機を使用し、表地、
裏地をナイロン６６．８４０デニールにより鎖編とルー
プを形成しないで鎖の中に入れた挿入編で形成し、ナイ
ロン６６．１４０デニールを連結糸として使用し、第１
図に示すように、表地と裏地を連結した。

すなわち第２図に示すように、表地ｌ用、裏地２用、各
２枚の筬１１　、１２を用い、且つ連結糸用筬１３とし
てＡ、Ｂ・・・日、Ｆで示す６枚の筬を用い、ジャガー
ド装置により筬の運動を規制した。それぞれの連結用筬
１３を、第１図でＡ、Ｂ・・・Ｅ、Ｆで示す編地の位置
で表地１および裏地２を連結するように運動させて連結
部３を形成させ、その結果袋状の中空部４を有する袋地
を得た。

得られた編地から、円形のバッグを裁断した。

バッグ形状は平面内径７５０５ｍの袋部をもち、外周部
が幅４０ｍで一体化されたものである。

得られたエアーバッグは柔軟性を有し、伸びに対する弾
力性を有する。

同様のバッグを製織により作成した場合との生産性の比
較結果を表１に示す。

北較貫上− ナイロン６６．８４０デニールの糸を使い、ジャガード
織機により、中央袋部の密度が経、緯いずれも２４本／
吋である、平組織の袋織物を作成した。得られた織物か
ら、円形のバッグを裁断したい、バッグ形状は内径７５
０Ｍの袋部と外周部をもち、外周部が幅４０ｍｏ＋で一
体化されたものである。

表−１ 表−１に示すように、本発明の編地製エアーバッグの生
産性は比較例（製織）の場合に比し２５％も改善される
。

〔発明の効果〕

本発明によるエアーバッグは前述のように構成されてい
るので織物製エアーバッグに比し、−Ｍ的に柔軟である
と共に、伸びに対する弾力性を有する。又製織より高速
な製編によって作ることができるので、より高い生産性
で製造することができ、エアーバッグの安価大量供給が
達成される。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の編地製エアーバッグを経編で製造した
場合の編地を示す斜視図であり、第２図は第１図で示し
た編地を経編機で編成する場合の筬装置を示す図である
。 ■・・・地編地（表）、　２・・・地編地（裏）、３・
・・連結部、　　　　４・・・中空部、１１・・・地編
地（表）川流、 １２・・・地編地（裏）川流、 １３・・・連結糸用筬。 第１因

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 中央部が袋状であり、周辺部の全部又は一部が編組織に
   より一体化されている、編地製エアーバック。