JPH02223497A - Idカード及びid冊子並びにidカードの製造方法 - Google Patents

Idカード及びid冊子並びにidカードの製造方法

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JPH02223497A
JPH02223497A JP1288256A JP28825689A JPH02223497A JP H02223497 A JPH02223497 A JP H02223497A JP 1288256 A JP1288256 A JP 1288256A JP 28825689 A JP28825689 A JP 28825689A JP H02223497 A JPH02223497 A JP H02223497A
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Keiji Obayashi
啓治 大林
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] この発明は、IDカード及びID冊子並びにIDカード
の製造方法に係り、詳しくは、社員証、学生証等の個人
の身分を証明するのに用いられるいわゆるIDカード及
びID冊子並びにIDカードの製造方法に関する。
[従来の技術] 社員証や学生証等の個人の身分を証明するいわゆるID
カードは従来から用いられており、このIDカードには
本人の顔写真や住所、所属、個人コードNo等木人の確
認を行なうための種々の個人情報が記載もしくは貼付さ
れている。
こうしたIDカードは正常な使用形態においては充分そ
の機能を果たしているものの、例えば紛失した場合、こ
の形態のものは写真を容易にはがすことができ、また台
紙や写真とも一般に入手しやすいものであるため、写真
を貼り換えて変造したり、あるいは正規の作成ルートを
経ることなく偽造したり、悪用するケースがあり、社会
的な問題を起こしている。
このため、従来からIDカードを作成する際には、特に
顔写真には割印を押す等の工夫がされていた。近年は、
これに換えて顔、文字等の全ての情報をカラー印画紙や
感熱カラー記録材料等に画像情報として記録し、このカ
ラー印画紙の画像記録面を、−Sに人手しすらい、例え
ばすかしが入っているラミネート材料でカラー印画紙等
を挟み、ホットメルトで熱接着したり、あるいは粘着剤
で粘着することが広く行なわれるようになってきている
[発明が解決しようとする課題] このように、カラー印画紙や感熱カラー記録材料等をラ
ミネートすることによるIDカードの作成は、現在広く
行なわれているが、この手段ではIDカードの偽造、変
造を有効に防止することができない。即ち、かかるカラ
ー印画紙や感熱カラー記録材料等は一般に容易に人手で
きるため、例えば所望の身分証明書のパターンを予めな
んらかの手段で作成しておき、これを写真撮影し、所定
のサイズにプリントすれば素人でも偽造することができ
る。このように、従来の作成方法においては、偽造、変
造の防止は不充分であり、より効果のある偽造、変造防
止方法か望まれていた。
また、一方では、IDカート上にバーコードや光学的に
読み取り可能な文字等を記録しておき、これを光学的に
読み取って、IDカードを判定することも行なわれてい
る。この光学的に読み取る方式においては、例えばJ 
I 5C6253−1983に記載されているように、
種々の分光領域で作動するものが用いられているが、特
に赤外光に主として分光領域を有する光学的読み取り装
置(以下赤外OCR装置という)に対して正常に読み取
り動作を行なうためには、バーコードないしOCR文字
は赤外光に対して充分な光吸収能を有していることが必
要である。
また、IDカードにおいては、通常本人の顔写真等を記
録し、可視的に容易に本人の確認を行なうことができる
ことが特に必要とされ、そのため、そうした顔写真部分
には、高画質のカラー記録材料を用いて行なわれること
が好ましい。ここでいう高画質とは、高解像力(例えば
1mm当り8ドツト程度以上の解像力を有する)であっ
て、連続的に階調を変化させ得るか、もしくは32階調
好ましくは64階調以上の階調性を有することである。
そのような記録材料としては、ハロゲン化銀を用いた銀
塩カラー記録材料やいわゆる昇華型染料熱転写記録材料
と称されているものが好ましく用いられる。
しかしながら、上記の銀塩カラー記録材料や昇華型染料
熱転写記録材料は色材が染料からなるために、赤外光の
光吸収性が充分でなく、そのため赤外OCR装置による
読み取りを可能とするためには、赤外OCR装置に読み
取り可能な方法で画像記録を施すことが必要となる。
この発明者はかかる目的で、カラー画像の記録された記
録材料上に種々の方法により、赤外OCR装置で読み取
り可能な文字を記録する方法により画像記録を行ない、
その表面をラミネート材料でラミネートしてIDカード
を作成したが、変造耐性が高く(即ち、ラミネート面が
容易に剥離することなく)、シかも顔写真等のカラー画
像とOCR文字のいずれかが高画質で得られるものはな
かった。
この発明はかかる点に鑑みなれれたものであって、この
発明の目的は、より有効に偽造、変造を防止することが
可能であり、しかも赤外OCR装置によっても読み取り
可能な文字等を顔写真とともに高画質に得られるIDカ
ード及びこのようなIDカードを有するID冊子並びに
IDカードの製造方法を提供することにある。
[課題を解決するための手段] 前記課題を解決するため、請求項1記載のIDカードの
発明は、第1の支持体上に設けられた、可視領域に光吸
収能を有する色材を含む第1の画像記録層と、第2の支
持体上に設けられた、赤外領域に光吸収能を有する色材
を含む第2の画像記録層とが貼り合わされていることを
特徴としている。
また、請求項2記載のID冊子の発明は、前記IDカー
ドを有することを特徴としている。
さらに、請求項3記載のIDカードの製造方法は、可視
領域に光吸収能を有する色材を第1の画像記録層に形成
する工程と、赤外領域に光吸収能をする色材を第2の画
像記録層に形成する工程とを有することを特徴としてい
る。
この発明の第1の支持体上に設けられた、可視領域に光
吸収能を有する色材を含む第1の画像記録層は、好まし
くは色素受容能を有する記録層上に画像色素が熱転写さ
れた層であって、転写可能な色素が色材として用いられ
る昇華型熱転写記録材料或いは特開昭63−88550
号及び日本写真学会誌第50巻第5号2397〜408
(1987年)に記載された熱現像銀塩カラー記録材料
を用いて、記録層上に画像記録が施された層が好ましく
用いられる。この記録材料に用いられる他の画像記録手
段としては、例えば溶融型熱転写記録或いはインクジェ
ット方式、電子写真方式等により記録することができる
この発明の第2の支持体上に設けられた、赤外領域に光
吸収能を有する色材を含む第2の画像記録層は、好まし
くは活字印字或いは溶融型熱転写記録を用いて記録され
た記録層である。
この発明のIDカード又はID冊子は、前記第1の画像
記録層と第2の画像記録層同士を必要に応じて接着剤層
又は粘着剤層を介して貼り合わせて得られる。この場合
、2つの記録層の画像記録面がお互いに向き合う形で貼
り合せることが、IDカード及びID冊子の変造防止の
点から好ましい。
以下に、この発明において好ましく用いられる上記記録
層について説明する。
この発明の第1の支持体上に設けられた、可視領域に光
吸収能を有する色材を含む第1の画像記録層の記録材料
として好ましく用いられる昇華型熱転写記録材料につい
て述べる。
この昇華型熱転写記録材料は、シアン、マゼンタ及びイ
エローの各色素(必要に応じて単独もしくは組み合せ色
素からなる黒色色素)を支持体上に有するインクシート
と、別の支持体上に色素を受容し得る第1の画像記録層
である熱可塑性樹脂層を有する受像材料とから構成され
る。画像記録を行なう場合には、上記インクシートの色
素面を、受像材料の熱可塑性樹脂層面と向い合せ、イン
クシートの裏側から画像情報に基づいてサーマルヘッド
により熱エネルギーが付与され、色素がインクシートか
ら熱可塑性樹脂層上又は樹脂層中ニ転写されて画像記録
が行なわれる。この方式については、例えば電子写真学
会誌第27巻第2号(1988年)P365〜371に
記載されている。
上記インクシートに用いられる色素として、例えば好ま
しいものは、ミケトン・ポリエステル・イエローYL(
三井東圧製、C,1,ディスバーズ・イエロー42)、
ミケトン・ポリエステル・イエロー5G(三井東圧製、
C,1,ディスバーズ・イエロー5)、カヤセット・イ
エローG(日Jl[製、C,Z、 ソルベント・イエロ
ー77)、カヤセット・イエローA−N (日本火薬製
、C,1,ソルベント・イエロー125(s))、PT
Y−52(三菱化成製、C,Iディスバーズ・イエロー
14=1)、TPY−56(三菱化成製、C,1,ディ
スバーズ・イエロー3)、ミケトン・ポリエステルレッ
ドBSF(三井東圧製、C,I、ディスバーズレッド1
11)、ミケトン・ポリエステルレットT3B三井東圧
製、C,1,ディスバーズレット228(S))、カヤ
セットレッドB(日本火薬製、C,1,ディスバーズレ
ッド135)、カヤセットレッド126(日本火薬製、
c、r、ディスバーズレッド4)、PTR−54(C,
1,ディスバーズレッド50)PTR−63(三菱化成
製、C,1,ディスバーズ60)、ミケトンポリエステ
ルブルーFBL (三井東圧製、C,1デイスパーズブ
ルー56)、ディスチャージ・ブルーR(三井東圧製、
C,1,ディスバーズ・ブルー106)、ミツィpsブ
ルー3R(三井東圧製、C,1,ディスバーズブルー3
3)PTB−67(三菱化成製、C,1,デイスパーズ
ブルー241)、PTB−77(三菱化成製、C,1ソ
ルベントブルー90)、カヤセットブルー9゜6(日本
火薬製、C,1,ソルベントブルー112)、カヤセッ
トブルー141(日本火薬製、C,1,ソルベントブル
ー114(s))等が挙げられる。
また、塩基性色素として、例えば3.3′−ジエチルオ
キサチアシアニン・アイオダイド、アストラゾンピンク
FG(バイエル社製、C,1,48015)、2.2’
 −カルボシアニン(C。
1.80B)、アトラスフイヨキシンFF(C。
■、ベーシックイエロー21)、アイゼン・カチロンイ
エロー3GLH(保土谷化学製、C,I。
480カヤセツト)、アイゼン・カチロンレッド6BH
(C,1,4820)等のごときモノメチン系、シメン
チン系またはトリメチン系等のメチン(シアンニン)系
塩基性色素類ニオ−ラミン(C,1,6カヤセツト)等
のごときジフェニルメタン系塩基性色素類・マラカイト
・グリーン(C,1,42000)、ブリリアント・グ
リーン(C,1,42040)、マゼンタ(C,142
510)、メチル・バイオレット(C,142535)
、クリスタルバイオレット(C1,684)、ビクトリ
ア・ブルーB(C,IC,I  ディスバーズ045)
等のトリフェニルメタン系塩基性色素 ビニロンG (
C,1,739)、ローダミン(C,1,45170)
、ローダミン6G(C,1,45160)等のキサンチ
ン系塩基性色素ニアクリジン・イエローG(C1,78
5)、レオニンAL(C,1,46075)、ベンゾフ
ラビン(C,1,791)、アフィン(C,1,460
45)等のアクリジン系塩基性色素:ニュートラル・レ
ット(C,1,50040)、 アストラゾン・ブルー
BGE/x125%(C,1,51005)、メチル・
ブルー(C,1,52015)等のキノンイミン系塩基
性色素・その他第4級アミンをもったアントラキノン系
塩基性色素等の塩基性色素類が挙げられる。
さらに、C1,ディスバーズバイオレット26、C1,
ソルベントブルー63、C,1,ソルベントブルー36
等が挙げられる。
特に好ましい昇華性色素の例としては、例えば下記の化
合物を挙げることができる。
以下余白 (マゼンタ) (イエロー) (シアン) NHCOCHユ 上記昇華性色素を保持するバインダーとしては、例えば
セルロース系樹脂としてエチレンセルロース、ヒドロシ
キエチレンセルロース、エチルヒトロシキセルロース、
ヒドロキシセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース
、メチルセルロース、酢酸セルロース、酪酸セルロース
等、ビニル系樹脂としては、ポリビニルブチラール、ポ
リビニルアセタール、ポリビニルヒドロリドン、ポリエ
ステル、ポリアクリルアミド、ポリフェニレンオキシド
等が挙げられる。
インクシートを構成する支持体としては、例えばコンデ
ンサベーパ、ポリエステルフィルム、ポリスチレンフィ
ルム、ポリサルホンフィルム、ポリイミドフィルム、ポ
リビニルアルコールフィルム、セロファン等の紙もしく
はフィルムが挙げられ、その厚みは3〜504m、好ま
しくは3〜15μmである。これらの紙やフィルムの中
で価格面及び未処理状態での耐熱性を要求される場合は
、コンデンサベーパが使用され、一方機械的強度を有し
リボン作成時の取り扱いやサーマルブリンタ内で走行さ
せた場合に破断しないこと、表面が平坦であること等を
重要視する場合には、ポリエステルフィルムが好ましく
用いられる。特に好ましくは、ポリエチレンテレフタレ
ート又はポリエチレン−2,6−ジナフタレート支持体
が用いられる。
インクシートの裏面にはサーマルヘッドとインクシート
が加熱時に粘着を防止する意味ですべり層が設けられる
。すべり層としては、各種潤滑剤や接触面積を少なくす
るために、シリカ等のマット剤が含有されるのが好まし
い。
上記インクシートと対をなして用いられる色素受像材料
の画像記録層、すなわちこの発明の第1の画像記録層と
しては、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリウレタ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリ(カブロラクタン)、ポリ(
スチレンーコーアクリルニトリル)等が用いられる。
これらの画像記録層を構成する上記ポリマーの数平均分
子量が500〜100万のものが一般的に用いられ、こ
の範囲の中で適宜選択して用いられるが、分子量1万〜
50万のものが好ましく用いられる。
上記画像記録層に用いられるポリマーは、好ましくは記
録材料1rr?当り1〜50g、特に好ましくは2〜2
5gの範囲で使用される。
また、受像材料の支持体としては、紙、合成紙(積層紙
)、アルミ箔、アセチルセルロースフィルム、セルロー
ストリアセテートフィルム、ポリエステル等が用いられ
、反射型のものであっても透明型のものであってもよい
が、後に述べるごとく、透明なポリエステルフィルムが
好ましい。
次に、この発明の第1の画像記録層の記録材料として好
ましく用いられる熱現像銀塩カラー記録材料について述
べる。
熱現像銀塩カラー記録材料は、支持体上に感光性ハロゲ
ン化銀、還元剤、イエロー、マゼンタ及びシアンの各色
素共与性化合物を含有する3つ以上の感光性層を塗設し
た感光材料と、色素を受容し得る画像記録層を別の支持
体上に有する受像材料からなる。この受像材料の画像記
録層が、この発明の第1の画像記録層として用いられる
。画像情報を感光材料上にレーザー等の各種露光装置に
より露光を施し、感光材料の感光層面を受像材料の画像
記録層面とを重ね合せた後、加熱加圧処理を施すことに
よって、熱現像色素転写が行なわれる。この概要につい
ては、前記した文献にその構成とプロセスの概要が記さ
れており、またその詳細については例えば特開昭63−
144350号、特開平1−193844号に記載され
ている。
感光材料は好ましくは、色素供与物質としてのポリマー
カプラー、感光性ハロゲン化銀、有機銀塩、P−(N’
 、N’−ジアルキルアミノ)フェニルスルファミン酸
塩(発色現像剤プレカーサー)、熱溶剤、バインダー(
ゼラチン等)を含有する3つの感光層(例えば赤外感色
性、赤感色性、緑感色性等)が支持体上に設けられてい
る。
ポリマーカプラーは特願昭63−19338号に記載の
化合物が好ましく用いられ、感光性ハロゲン化銀銀とし
ては0,05〜0,5μmの平均粒径を有し、各々別に
感色性を有するハロゲン化銀が用いられる。このハロゲ
ン化銀粒子とは別に有機銀塩を用いることが好ましく、
そのような有機銀塩としては、ベンゾトリアゾール銀、
5−メチルベンゾトリアゾール銀、ベンツイミダゾール
銀、ヘンジチアジー銀、アセチレン銀、アセチレン誘導
体の銀塩、ベヘン酸銀等が好ましく用いられる。
熱溶剤は常温で団体であり、熱現像時に溶融する熱溶剤
が好ましく用いられ、例えばP−1−ルアミド、p n
−ブトキシベンツアミド、p−(2ブタノイルオキシ)
エトシキベンツアミF1 p−n−ブトキシフェニル尿
素等のベンツアミド、フェニル尿素類が好ましく用いら
れる。
感光性層のバインダーとしてはゼラチンが好ましいが、
誘導体ゼラチン、ポリビニルピロリドン、ポリビニルア
ルコール等のバインダーも好ましく用いられる。
上記感光材料には種々の公知の写真用添加剤を適宜用い
ることができる。
上記感光材料と組み合せて用いられる受像材料は、前記
昇華型熱転写記録材料と本質的には同一の構成をとるが
、画像記録層は前記感光材料との適合性を考慮して選択
されるが、好ましくはポリカーボネート、ポリエステル
、ポリ塩化ビニルの中から選択される。
また、受像材料の支持体も前記昇華型熱転写記録材料と
同一のものから適宜選択されるが、厚さ30〜200μ
mの透明なポリエステル支持体が好ましく用いられる。
上記した昇華型熱転写記録材料及び熱現像型銀塩記録材
料を用いて得られる画像記録した記録層が、この発明の
第1の画像記録層に用いられ、顔写真、カラーの地紋や
種々のカラー画像の記録に好ましく用いられるが、個人
情報等の一部の文字情報も記録することができる。
次に、この発明の第2の支持体上に設けられた、赤外領
域に光吸収能を有する色材を含む第2の画像記録層につ
いて説明する。
この第2の画像記録層は、活字印字や溶融型転写記録材
料により画像記録された記録層である。
溶融型熱転写記録材料は、支持体上に色材、熱溶性物質
を支持体上に含有するインクシートを用いて、昇華型熱
転写記録材料と同様サーマルヘッドで加熱することによ
り、上記インクシートとは別の受像材料に画像が熱溶融
転写されて、この発明の第2の画像記録層が得られる。
この発明において、溶融型熱転写記録材料の色材として
、赤外領域に光吸収能を有するものが用いられる。ここ
で言う赤外とは、約700〜1100nの波長領域を示
し、この領域に光吸収能又は光反射能を有する色材とし
ては、カーボンブラック、金属及び金属酸化物等の無機
顔料又は有機顔料を用いることができ、好ましくは、カ
ーボンブラック又は金属微粉末を色材とするものを用い
ることが、赤外OCR装置により読み取り可能とならし
めるため必要である。金属としては鉄、銅、アルミニウ
ム、ニッケル、鉛、亜鉛、バリウム、カルシウム、錫、
銀等の微粉末を挙げることができるが、この発明の色材
としてはカーボンブラックが特に好ましい。
熱溶融性物質としては、融点又は軟化点が60〜150
℃のものが好ましく、例えばカルナウバワックス、パラ
フィンワックス、マイクロクリスタリンワックス、オウ
リキュリーロウ、エステルワックス、酸化ワックス等の
石油ロウ、オシケライト、セレシン等の鉱物ロウ等の各
種ワックス類、パルミチン酸、ステアリン酸等の高級樹
脂酸、パルミチルアルコール、ステアリルアルコール、
ベヘニルアルコール等の高級アルコール、パルミチン酸
セチル、パルミチン酸ミリシル、ステアリン酸セチル、
ステアリン酸ミリシル等の高級樹脂酸エステル、アセト
アミド、プロピオン酸アミド、パルミチン酸アミド、ス
テアリン酸アミド等のアミド類、エステルガム、ロジン
マレイン酸樹脂、ロジンフェノール樹脂、フェノール樹
脂、テルペン樹脂、シクロペンタジェン樹脂、芳香族系
樹脂等の高分子化合物、ステアリルアミン等の高級アミ
ン類等が挙げあられ、これらは、単独又は2fi以上混
合して用いられる。
これらの内でも好ましいのは、柳本MJP−2型を用い
て測定した融点が60〜120℃の範囲内にあるワック
スである。溶融型インクシートに用いられるこの熱溶融
性物質の含有率は、通常5〜80%の範囲内であり、好
ましくは10〜40%の範囲内である。
溶融型インクシートには必要に応して熱可塑性樹脂をバ
インダーとして用いることができる。
熱可塑性樹脂の具体例としては、エチレン系共重合体、
ポリアミド系樹脂、ポリエステル系樹脂、ポリウレタン
系樹脂、ポリオレフィン系樹脂、アクリル系樹脂、塩化
ビニル系樹脂、セルロース系樹脂、ロジン系樹脂、アイ
オノマー系樹脂及び石油系樹脂等の樹脂類、天然ゴム、
スチレンブタジェンゴム、イソピレンゴム、クロロブレ
ンゴム及びジエン系コポリマー等のエラストマー類、エ
ステルガム、ロジンマイレン酸樹脂、ロジンフェノール
樹脂及び水添ロジン等のロジン話導体、並びにフェノー
ル樹脂、テルペン樹脂、シンクロペンタジェン樹脂及び
芳香族系炭化水素樹脂等の軟化点が50〜150℃の高
分子化合物等を挙げることができる。
第2の支持体は、紙、ポリエステル類、ポリイミド類、
金属箔等の任意のものを用いることができるが、好まし
くは紙支持体又は白色ポリエステル類が用いられる。
この発明の第1の画像記録層と、第2の画像記録層とを
貼り合せる際には、公知の接着剤を用いるか、或いは2
つの画像記録層を直接熱溶着する。
この発明に用いられる接着剤は、例えば化学便覧応用編
改訂第3版(丸善出版1980年)第897〜903頁
及び技術シリーズ「接着」山口章三部監修(朝食書店1
981年)第20〜38頁に記載されている。この発明
において好ましく用いられる接着剤としては、ホットメ
ルト型接着剤(例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体、
ポリエチレン、ポリアミド、ポリエステル樹脂等)、熱
可塑性樹脂接着剤(例えば酢酸ビニル系、クロロブレン
系、アクリルエマルジョン系等)、ゴム系接着剤(クロ
ロブレンゴム系等)、熱硬化性樹脂接着剤(ウリア樹脂
系、メラミン樹脂系、フェノール樹脂系、エポキシ樹脂
系、ポリウレタン樹脂系等)、光硬化性樹脂接着剤、天
然物接着剤(ゼラチン、でんぷん、にかわ等)が挙げら
れる。
この発明のIDカード及びID冊子は、第1の画像記録
層と、第2の画像記録層の少なくとも画像記録層上に接
着層又は粘着層が設けられているものが好ましい。接着
層は画像記録前に設けられていてもよく又画像記録後に
設けられていてもよい。さらに好ましくは加熱下で接着
が行なわれるホットメルト層が設けられたもの及び熱溶
着層が設けられたものである。これらのホットメルト層
及び熱溶着層は、それ自体が画像記録層であることがで
きるため、第2の画像記録層として用いた場合、他に特
別の接着剤が必要とされない。特に、支持体上に熱溶着
層を画像記録層として有している第2の画像記録層を用
いることが偽変造防止の観点及びIDカードを保存した
場合の画像の滲みの観点から好ましい。ここでいつ熱溶
着層とは、受像層と加熱、加圧下において貼り合わされ
た時に、受像層のバインダーと少なくとも部分的に、特
別の接着剤を用いない状態で熱溶融接着されるような層
をいう。また、支持体自体が熱溶着層であることもでき
る。
以下、熱溶着について詳述する。熱溶着層に用いられる
バインダーは、好ましくは熱可塑性樹脂であって、画像
記録層のバインダーと加熱下で溶融混合し合えるもので
あれば良い。好ましくは、第1の画像記録層のバインダ
ーと第2の画像記録層の熱溶着層が、共に熱可塑性樹脂
からなり、更にそれぞれの樹脂を構成する繰り返し単位
の少なくとも一部が、化学的に同一であることが好まし
い。
この発明において第1の画像記録層のバインダー及び第
2の画像記録層の熱溶着層に用いられる熱可塑性樹脂と
しては、ポリカーボネート類、ポリアクリレート類、ポ
リエステル類、ポリ塩化ビニル類等が好ましく用いられ
るが、ポリ塩化ビア ニル類が特に好ましい。
加熱下で行なわれる熱溶着は、内部加熱又は外部加熱に
よって行なわれる。内部加熱として、超音波、高周波、
マイクロ波等を用いるものがあり、特に超音波又は高周
波が2つの画像記録層の接触部をより簡単に溶かして接
合一体化させることができ好ましい。また、外部加熱と
しては、熱ローラ、赤外線、ヒートシール、レーザー等
を用いることが可能である。
また、熱溶着する際の温度、圧力、時間は熱溶着方法に
より広範に変り得るが、一般には熱溶着温度は80〜1
80℃で、加圧はIcm2当り0.1〜100kg、好
ましくは0,2〜30kgの範囲で行なわれ、また熱溶
着時間は1つの部位において、0.01〜30秒、好ま
しくは0゜1〜10秒の間で行なわれる。
熱溶着部位は、2つの画像記録層の接触部の全部でも一
部でもよい。例えばIDカードの場合周辺部の全領域で
もよく、その周辺部の一部でもよく、また画像記録層の
全面でもよく、その一部でもよいが好ましくは2つの画
像記録層の接触する全面積で行なわれる。
この発明のIDカードにおいて、第2の画像記録層に、
好ましくは溶融型熱転写記録により文字情報を記録する
ことで高画質のIDカードを得ることができるが、この
場合第1の画像記録層面と、第2の画像記録層面の平滑
性が両者の画像品質の点から第1の記録材料は高い平面
性を与える画像記録層を有していることが特に重要であ
る。
第1の画像記録層面の平滑度は、JIS−P−8119
に規定されるベック平滑度が約500秒以上越えるもの
が好ましい。また、第2の画像記録層面の平滑度は、中
心面平均粗さが0.5μm以上有する程度に粗面化され
ていることが好ましい。
ここでいう中心面平均粗さ(SRa)は、次のような定
義に基づくものである。即ち、粗さ曲面からその中心面
上に面積SMの部分を抜き取り、この抜き取り部分の中
心面に直交する軸をZ軸とし、粗さ曲面をZ=f (X
、Y)で表わしたとき、次の式によって中心面平均粗さ
(SRa)が与えられる。
但し LYLx+=SM 画像記録層面の中心平均粗さ(SRa)の測定は、次の
ようにして行なうことができる。即ち、株式会社小坂研
究所製3次元粗さ解析装置5PA−11、サーフニーダ
5E−30H,3DコントローラAK−11を用いて、
4μm径のダイヤモンド針にて5mm2の面積において
、10μmピッチで粗さ曲面の測定を行なう。このとき
カットオフ値(λC)は0.8mm、送り早さ0.5m
 m / s e cに設定する。
次に、この発明のIDカードの製造方法について図面に
基づいて説明する。
第1図及び第3図はIDカード及びID冊子のできあが
り図であり、IDカードには個人の顔写真1.60のよ
うな画像情報と共に、氏名、住所、所属等の個人に関す
る情報或いは社名、学校名、発行日等共通の事項2.7
0が文字情報として記載されている。
第2図及び第4図にはこのIDカード又はID冊子の作
成前(貼り合せ前)の状態を示す図である。この発明の
IDカード(又はID冊子以下両者を併せてIDカード
という)は2つの記録材料を貼り合せて形成される。
第2図において、顔写真等のカラー画像記録が、昇華型
熱転写記録材料や熱現像銀塩記録材料により、第1の記
録材料10の画像記録層12に記録され、文字情報等は
溶融型熱転写記録材料により、第2の記録材料20の画
像記録層22に記録される。
記録材料20は反射支持体21上に熱可塑性樹脂層から
なる画像記録層22(ポリ塩化ビニル)が設けられてお
り、記録材料10は透明なポリエステル系支持体11上
に画像記録層12(ポリ塩化ビニル)が設けられている
。記録材料10の画像記録層12′E1.び記録材料2
0の画像記録層22に画像記録された後、両者は120
℃で2秒間圧着加熱され、2つの記録材料10.20が
一体化してIDカードが得られる。
一方第4図において、ID冊子の外装52は例えば容易
に破損することがないプラスチックフィルムシート等で
形成されており、このプラスチックフィルムシートを折
り返して、一方が冊子部50の外装で、他方がIDカー
ド部51の外装を構成する。
この冊子部50には鉛筆やペン等で筆記可能な頁を有す
る複数の頁53が設けられているが、この筆記可能な頁
は特に設けなくてもよい。IDカード部51は冊子の外
装を構成し、第2の画像記録体を兼ねる部位80、画像
記録された第1の画像記録体10よりなっている。外装
を構成し第2の画像記録体を兼ねる部位80は、冊子の
再外装を構成する部位81、反射支持体21及び熱可塑
性樹脂層22より構成される。再外装を構成する部位8
1の材質は限定されず、合成皮革、天然皮革等通常の手
帳を構成するような材質の類が用いられる。反射支持体
21及び/又は熱可塑性網脂層22には予め地紋等が印
刷されていることが偽変造防止の観点から好ましい。2
つの画像記録体を貼り合せた後、必要に応じて第3図の
101で示した部位に、エンボス加工を施す等により偽
変造防止対策を更に確実にすることもで診る。
さらに、支持体11や支持体21にはホログラム等を用
いて一層偽変造を防止することができるようにすること
も可能である。
[作用] この発明のIDカード及びID冊子では、可視領域に光
吸収能を有する色材を含む第1の画像記録層と、赤外領
域に光吸収能を有する色材を含む第2の画像記録層とを
貼り合わせて製造され、画像記録層同士を貼り合わせて
、画像記録を行なうことで、両者を剥離すると画像記録
が破壊されるため、より有効に偽造及び変造を防止する
ことができる。
しかも、赤外領域に光吸収能を有する色材を用いて画像
記録が行なわれており、赤外OCR装置によっても読み
取ることができると共に、高画質が得られる。
[実施例] 以下、この発明の詳細な説明するが、この発明はこの実
施例に限定されないことはいうまでもない。
実施例−1 熱現像感光材料の作成 下記の表−1に示す層構成を有する熱現像カラー感光材
料を作成した(感光性ハロゲン化銀及び5−メチルベン
ズトリアゾール銀は各々銀に換算し、それぞれ1−当り
の量で示した。以下のすべての実施例で同じ)。
表−1 この表−1に示した化合物を以下に示す。
高分子色素供与物質(1) 以下余白 x:y=50:50(重量比) 高分子色素供与物質(3) CH3 x:y=70 30(重量比) 熱溶剤 還元剤 x:y=60 40(重量比) 高分子色素供与物質(2) (A): (B)=7:3 (重量比)昇華型熱転写記
録体用インクシートの作成色材としてY−3,M−3,
C−3を用いて、特開昭60−229788号公報に記
載の方法に準じて、イエロー、マゼンタ及びシアンのイ
ンキ組成物を得た。このインキ組成物を用い、グラビア
印刷機により、厚さ6μmの下引処理を施したポリエチ
レンテレフタレート支持体上に、イエロー、マゼンタ及
びシアンのインクを順次印刷し、第5図に示した昇華型
熱転写記録用インクシートを作成した。なお、それぞれ
のインクは色材がイエロー0.6g、マゼンタ03g1
 シアン0.5gになるように印刷した。
第5図において、30はイエローインク部、31はマゼ
ンタインク部、32はシアンインク部を示し、40はポ
リエチレンテレフタレートを表わす。なお、ポリエチレ
ンテレフタレート支持体の裏面には耐熱滑性層が設けで
ある。
溶融型熱転写記録用インクリボンの作成昇華型熱転写記
録用インクシートの用いたポリエチレンテレフタレート
支持体上に、カーボンブラック0.5g、パラフィンワ
ックス0.6g。
カルナバワックス0.1g、エチレンビニルアセテート
0.3gになるように、デイツプコーティングして、溶
融型熱転写記録用インクリボンを作成した。
記録材料−1用受像材料の作成 厚さ100μmの透明なポリエチレンテレフタレートフ
ィルム支持体上に、下引塗布を行ない表−2に示す組成
の受像層(第1の画像記録層)を塗布して、記録材料−
1用受像材料を作成した。
表−2 (記録材料−1用受像材料) 上記受像材料はいずれも1000秒以上のベック平滑度
を有していた。
記録材料−2用受像材料の作成 表−3に示す厚さ150μmの紙支持体上に、表−3に
示す受像層(第2の画像記録層)を塗布して、記録材料
−2用の受像材料を作成した。
表−3 (記録材料−2用受像材料) (1)(熱現像感光材料)−(受像材料−1)の組み合
せ 熱現像感光材料に、画像処理を施した個人情報(顔写真
)及びカラー化された背景画像を緑(He−Ne545
nm) 、赤(He−Ne633nm)及び赤外(78
0nm)の各レーザー光を光源とする露光ユニットによ
り露光を施し、表−2に示す受像材料と重ね合せて、1
50℃で1分30秒間加熱現像処理を施した。そして、
受像材料を感光材料より剥離することにより、鮮明な画
像を有する受像材料が得られた。
(2)(昇華型熱転写記録材料)−(受像材料−1)の
組み合せ サーマルヘッド(8ドツト/ m m )を用いて、昇
華型熱転写記録用インクシートと、表−2に示す受像材
料を用いて、(1)で用いた個人情報及びカラー化され
た背景画像を受像材料上に記録した。
(3)(溶融型熱転写記録材料)−(受像材料−2)の
組み合せ 上記した(1)又は(2)の個人情報に対応する個人の
文字情報及び共通の文字情報を、先に作成した溶融型熱
転写記録用インクシートと、受像材料−2(表−3)を
組み合せ、受像材料上に文字画像を記録した。
(4)熱溶着 上記(1)又は(2)で得た顔写真等を有するカラー画
像記録材料と、(3)で得られた文字画像を有する記録
材料を、表−4に示す組み合せで各々重ね合せ、又裏の
紙側に透明なポリエチレンテレフタレート上にホットメ
ルト層を有するラミネート材を重ねて、160℃に保っ
た加熱ローラを通すことにより、ラミネート処理を行な
った。
次いで、所定のサイズに裁断することにより、この発明
のIDカードを得た。
表−4には溶融型熱転写記録を行なった文字部分におい
て、最大径が0.2mmを超える白ヌケ部をルーペで観
察測定した個数を示しているが、中心面粗さが0.5μ
mを超える記録材料n−t2.3.5及び6を用いたI
Dカードは、文字部の白ヌケが少なく高品質の文字画像
を与えられまた、カラー画像の転写性を判断するために
カラー記録部の一部に1cmX2cmのマゼンタの均一
な濃度を有するベタ部分を設け、この箇所における白ヌ
ケ点数(最大径0.2mm以上のもの)を同様に観察し
求めた。一方、IDカート1〜18を赤外光によるOC
R読み取り装置により試験を行なった。テストは100
枚のカードを連続して試験を行ない、正しく読み込みが
できたももの比率を示した。得られたIDカードは、い
ずれも高画質の文字・顔写真を有する画像であるが、中
でもIDカードNot、2,3,4,5,7.8は最も
優れていた。
以下余白 表−4 (比較例−1) 上記実施例において、記録材料−2に記録した画像情報
を、顔写真等の記録が既に行なわれている記録材料−1
(I−1〜■−4)上に画像記録を行なった。
一方硫酸バリウムを含有する白色ポリエステル支持体上
に、表−2に表す記録材料I−1〜I−4の受像層と同
じ組成膜厚の熱可塑性樹脂層を塗設したものを作成し、
上記記録材料−1と各々同一組成の熱可望性樹脂の組み
合せになるように貼り合せ、160℃で熱溶着を行ない
10カード19〜22を作成した。得られたIDカード
を、実施例−1と同様に溶融型熱転写記録を行なった文
字の白ヌケを評価し、表−5に示す結果を得た。表−5
に示す結果から第1の記録材料上に、2つの画像記録を
行なった場合文字部の白ヌケが、この発明のIDカード
に比べて著しく多く、高画質のIDカードが得られない
ことがわかる。
表−5 (比較例−2) 上記実施例−1において、顔写真等の画像情報を、画像
記録体−2用の受像材料11−1〜11−7に行なフた
。次いで、この上に文字情報を溶融型熱転写記録により
行なフて記録材料を作成した。
一方透明なポリエステル支持体上に、下記の組成の熱可
塑性樹脂を塗布したラミネート材料Il+ −1、Il
l−2を作成した。
ラミネート材料 111−1  ポリ塩化ビニル(重合度500)Ill
−2ポリイソフタル酸エステル (重合度1000) 次いで、上記記録済の記録材料の受像層面を、ラミネー
ト材料(Ill−1又はIIT −2組み合せは表−6
)の熱可塑性樹脂層面と合せ、更に記録材料−2の紙側
を実施例−1で用いた透明なポリエチレンテレフタレー
ト支持体上に、ホットメルト接着層を有するラミネート
材と重ね合せ、160℃にて加熱溶着及び接着処理を行
なって、比較IDカード23〜29を得た。
得られたカードを実施例−1と同様にマゼンタ画像部の
白ヌケ点数及び文字部の白ヌケ点数を測定し表−6に示
す結果を得た。表−6に示す結果からIDカード23〜
29は、文字部の白ヌケが比較的良好なものがあるが、
カラー画像部の白ヌケが多く、高画質なIDカードとは
いえないことがわかる。
表−6 実施例−2 実施例−1で作成したIDカード1〜18を以下の方法
でラミネート部位を剥離する試みを行なった。
(1)ドライヤーで加熱し、剥離を試みる。
(2)アセトンに浸漬し、剥離を試みる。
(3)酢酸エチルに浸漬し、剥離を試みる。
(4)テトラヒドロフランに浸漬し、剥離を試みる。
その結果1の方法では、IDカード1〜18いずれもラ
ミネート部位は剥すことができなかフた。また、(2)
及び(3)の方法では、いずれも紙の部分は剥れてしま
った。また、(4)の方法ではラミネート部位は剥れた
もののカラー画像のすべてが消失してしまい溶融熱転写
記録を行なった文字も著しく傷がついてしまった。
このことから、この発明のIDカードは高い変造耐性を
有していることがわかる。
実施例−3 前記実施例において、記録材料−2に溶融型熱転写記録
と代えて活字印字記!3(ブラザー工業株式会社製タイ
プライタ−HR−40を使用し、活字としては0CR−
B、10を用いた。また、活字リボンとしてタイプ70
20を用いた)を行ない、かつ第1の記録材料として、
前記実施例−1で用いた同じ熱現像転写方法を行なって
得られた記録材料(■−1及びl−2)及び昇華熱転写
記録を行なって得られた記録材料(I−4)を画像記録
面に粘着シートを挿入しラミネートした。
表−7に結果を示す。
表−7に示す結果より、この発明の効果が得られること
が確認された。また、得られたカードを赤外光によるO
CR読み取り装置で文字部読み取り試験を行なった結果
、IDカード30,31゜33.35,36.37はほ
ぼ100%の読み取り精度であった。IDカード32及
び33はいずれも約70%の読み取り精度であった。
表−7 実施例−4 実施例−1で作成したIDカード1において、記録材料
−1と記録材料−2をラミネートする際に記録材料−2
上に接着層として塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体から
なるラテックスを塗布した後、貼り合せた(IDカード
38)。こうして、得られた10カードを実施例−2に
記載の方法と同じ方法で、ラミネート部位の剥離変造テ
ストを試みたが、いずれの方法でも画像を破壊すること
なくして剥離することができず、IDカート1と同様に
高い変造耐性を有していた。
また、この方法で得られたIDカード1を80℃の恒温
槽に2週間保存したところ、IDカード1は全くカラー
画像の滲みがなかったが、IDカード38では僅かに画
像の滲みが認められた。
[発明の効果] 前記したように、請求項1の発明及び請求項2の発明、
さらには請求項3の発明で得られたIDカード及びID
冊子は、画像記録層同士を貼り合わせて、画像記録を行
なうため、両者を剥離すると画像記録が破壊され、より
有効に偽造及び変造を防止することができ、また一部を
変造することも非常に困難で、より一層偽造や変造しに
くいIDカード及びID冊子が得られ、より一層偽造、
変造を防止することが可能になる。
しかも、第2の画像記録層に赤外領域に光吸収能を有す
る色材を用いて画像記録が行なわれておす、赤外OCR
装置によっても容易に読み取ることができると共に、高
画質が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明に係るIDカードの正面図、第2図は
この発明に係るIDカードを製造する例示す図、第3図
はこの発明のID冊子の斜視図、第4図は10カードを
製造する一例を示す図、第5図は昇華型熱転写記録用イ
ンクシートの作成を示す図である。 図中符号1.60は顔写真、2.70は共通事項、10
.20は記録材料、11.21は支持体、12は第1の
画像記録層、22は第2の画像記録層である。 特 許 出 願 人    コニカ株式会社ン] 第 図

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 1. 第1の支持体上に設けられた、可視領域に光吸収
    能を有する色材を含む第1の画像記録層と、第2の支持
    体上に設けられた、赤外領域に光吸収能を有する色材を
    含む第2の画像記録層とが貼り合わされていることを特
    徴とするIDカード。
  2. 2. 前記請求項1記載のIDカードを有することを特
    徴とするID冊子
  3. 3. 可視領域に光吸収能を有する色材を第1の画像記
    録層に形成する工程と、赤外領域に光吸収能をする色材
    を第2の画像記録層に形成する工程とを有することを特
    徴とするIDカードの製造方法。
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