JPH0222298B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、遠隔操作により燃焼制御を行う燃焼
制御装置に係り、特に電源スイツチをオンした際
に、燃焼制御装置本体及び全てのリモコンをリセ
ツトする場合に好適な燃焼制御装置のパワーオン
リセツト方式に関する。

（従来例） 現在燃焼制御装置の分野において、２本の伝送
ラインにより、遠隔操作を行う複数個のリモコン
と燃焼制御を司る本体部分との間で信号を送受信
する方式のものが脚光をあびているが、前記リモ
コンが有する電源スイツチのオンにより、全ての
リモコン及び本体部分をリセツトするという方式
の燃焼制御装置は見受けられない。

（発明が解決すべき問題点） そのために何らかの要因により本体部分或はリ
モコン部分に塔載されているマイクロコンピユー
タが暴走した際等、電源コードを一度抜かないと
正常状態に復帰できないという欠点がる。

（問題点を解決するための手段） 本発明の目的は、燃焼制御装置の遠隔操作を行
うリモコンが有している電源スイツチをオンした
際に、本体部分及び全てのリモコンにリセツトを
かけ、暴走等の異常状態が発生した場合にも、全
てイニシヤライズし、正常状態からスタートする
燃焼制御装置のパワーオンリセツト方式を提供す
ることにあり、 マイクロコンピユータ及び送受信回路を有し、
燃焼制御を司る本体部分と、前記同様マイクロコ
ンピユータ及び送受信回路を有し、前記本体部分
を制御する複数個のリモコンとからなる燃焼制御
装置において、 前記リモコンが有している電源スイツチをオン
した際に、前記リモコンをリセツトすると共に、
前記以外のリモコン及び本体部分をもリセツトす
ることを特徴とする。

（作用） 本発明によれば、燃焼制御装置の遠隔操作を行
うリモコン内の電源スイツチをオンした際、前記
リモコン内のハードウエア回路により電源スイツ
チONを検知し、これにより伝送回路に重畳する
データ１パケツト分より長いパルスを発生し、伝
送ラインに重畳することにより、リモコン内のマ
イクロコンピユータの指令とは別個に、他のリモ
コン及び本体部分へデータを伝送し、一方これを
受けたリモコン及び本体部分においては、他から
の伝送データを常時監視しておき、データ１パケ
ツト分より長いパルスを検出した際には、マイク
ロコンピユータにリセツト信号を送ることによ
り、リモコン内の電源スイツチのオンにより、本
体部分及び全てのリモコンをリセツトすることが
可能となる。

（実施例） 以下本発明の実施例を第１図、第２図、第３図
により説明する。まず第１図により、２本の伝送
ラインで遠隔操作を行う燃焼制御装置の概要につ
いて説明する。第１図−１において１は、燃焼制
御を司る本体部分、３，３′，３″は、前記本体部
分の遠隔操作を行うリモコン、２は伝送ラインで
ある。まず本体部分１は、伝送ライン２を通して
リモコン３との間でデータの送受信を行い、リモ
コン３からデータを吸い上げるとともにリモコン
３へデータを送出する。以下同様にリモコン３′、
リモコン３″との間でデータの送受信を行い、終
了後再度リモコン３との間でデータの送受信を行
い、上記動作を繰返す。伝送ライン２は、送受信
を行わない間は、電源ラインだけの役割である
が、送受信を行う際は、電源ラインとデータライ
ンの２つの役割を果たす。代表的な伝送方式とし
ては、電源ラインにデータを重畳する方式と電源
ラインをスイツチングする方式とがあり、その伝
送波形を第１図−２に示す。伝送信号イは、電源
ラインをスイツチングする方式であり、マイクロ
コンピユータが出力するDATA信号に応じて電
源ラインをON−OFFする方式のものである。ま
た伝送信号ロは、電源ラインにデータを重畳する
方式であり、マイクロコンピユータが出力する
DATA信号が“Ｌ”の際には、電源ラインにキ
ヤリアを重畳させる方式のものである。また電源
ラインにデータを重畳する方式において、電源ラ
インは交流でも伝送は可能となる。

次に本発明の動作を第２図、第３図に則して説
明する。第２図において、１は燃焼制御を司る本
体部分、２は伝送ライン、３，３′，３″は、前記
本体部分を遠隔操作するリモコンである。本体部
分１はマイクロコンピユータ１１（以下マイコン
と称す）、電源回路１２、受信回路１３、送信回
路１４、パルス幅監視回路１５等により、構成さ
れており、リモコン３，３′，３″は、マイコン３
１、電源回路３２、受信回路３３、送信回路３
４、パルス幅監視回路３５、１パルス発生回路３
６により構成されている。

まず本体部分１のマイコン１１は、リモコン３
にデータを送るべく、送信回路１４に送信データ
１７（第３図イ）を出力する。送信回路１４で
は、マイコン１１からのデータに応じてキヤリア
を伝送ライン２に重畳する（第３図ハ）。このこ
とによりデータはリモコン３に伝送され、リモコ
ン３内の受信回路３３によりキヤリア成分だけ抽
出し、第３図ニに示すような受信データをマイコ
ン３１に入力する。この場合本体部分１の受信回
路１３は、リモコン３内の受信回路３３と同様に
キヤリア成分だけ抽出し、第３図ロに示すような
データをマイコン１１に入力する。ここでマイコ
ン１１は、受信データは、リモコン３宛であると
判断した上で処理する。

次にリモコン３内のマイコン３１は、本体部分
１からのデータに応じて、送信データを作成し、
送信回路３４に出力する（第３図ホ，ヘ）。以下
上記同様にして本体部分へデータを伝送する（第
３図ト，チ，リ）。以上の動作をデータを更新し
ながらリモコン３′、リモコン３″と繰返し行つて
いくことにより本体部分１とリモコン３，３′，
３″とのデータの伝送は可能となる。

以上述べたことは、通常動作のデータの流れで
あり、次に電源スイツチオン時の場合について述
べる。

まず本体部分、リモコンとも電源コンセントを
抜かない限り、電源は供給されているものとす
る。リモコン３内の電源スイツチ４３をオンする
ことにより、１パルス発生回路３６は、送受信デ
ータの１パケツト（第３図イ〜リで示すデータ
長）より長い時間のパルスを１個出力する（第３
図ヌ）。これにより、同一リモコン内のマイコン
はリセツトされるとともに、送信回路を通り、本
体部分及びその他のリモコンへリセツトデータ
（第３図カ）が伝送される。本体部分１の場合、
リセツトデータ力を受けつけるとパルス幅監視回
路１５が、送受信データの１パケツト幅より長い
パルスであると判断し、一定幅のパルス（第３図
タ）をマイコン１１に出力し、マイコンをリセツ
トする。電源スイツチが押されたリモコン以外の
リモコンにおいても上記同様の動作を行い、マイ
コンをそれぞれリセツトする。また電源スイツチ
が押されたリモコンにおいても、他のリモコン及
び本体部分への送信データを受信し、前記同様の
動作（第３図ワ）を行うため、マイコンのリセツ
ト信号は、第３図ルに示すように他のリモコン及
び本体部分に比べ長くなる。

本説明は、伝送方式が電源ラインにデータを重
畳する方式で行つたが、電源ラインをスイツチン
グする方式においても同一原理で可能である。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、電源ス
イツチがオンした際には、１パルス発生回路によ
り、通常の１データパケツトより長い信号が同一
レベルで出力され、伝送ラインに重畳されるた
め、受信側での検知が簡単となり、本体部分及び
全てのリモコンがリセツトされるため、マイコン
が暴走した場合等、従来のように電源コンセント
を抜く手間が省け、電源スイツチのオン−オフに
より正常状態に戻すことが可能となる。

【図面の簡単な説明】

第１図−１は伝送ラインが２本である燃焼制御
装置の構成概要、第１図−２は同上の代表的な伝
送波形の一例、第２図は本発明の構成図、第３図
は第２図内各部の波形を示す。 図中、１は本体部分、２は伝送ライン、３，
３′，３″はリモコン、１３，３３は受信回路、１
４，３４は送信回路、１５，３５はパルス幅監視
回路、３６は１パルス発生回路である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ マイクロコンピユータ及び送受信回路を有
   し、燃焼制御を司る本体部分と、前記同様マイク
   ロコンピユータ及び送受信回路を有し、前記本体
   部分を制御する複数個のリモコンとからなる燃焼
   制御装置において、 前記リモコンが有している電源スイツチをオン
   した際に、前記リモコンをリセツトすると共に、
   前記以外のリモコン及び本体部分をもリセツトす
   ることを特徴とする燃焼制御装置のパワーオンリ
   セツト方式。