JPH0222286Y2 - - Google Patents

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JPH0222286Y2
JPH0222286Y2 JP15499483U JP15499483U JPH0222286Y2 JP H0222286 Y2 JPH0222286 Y2 JP H0222286Y2 JP 15499483 U JP15499483 U JP 15499483U JP 15499483 U JP15499483 U JP 15499483U JP H0222286 Y2 JPH0222286 Y2 JP H0222286Y2
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hammer
coil
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Description

【考案の詳細な説明】 〔技術分野〕 本考案はインパクトプリンタに用いられるドツ
ト印字ヘツドに関するもので、より具体的には基
本的に磁束漏洩型の磁気回路を持つドツト印字ヘ
ツドに関するものである。
〔従来技術〕
プリンタに用いられる印字ヘツドの1つとし
て、高速動作及び高性能化を指向するものと、構
造の簡素化による組立性の容易化を計つて低価格
化を指向するものとがあり、この後者による従来
のドツト印字ヘツドの1例として第1図,に
示す構造のものがある。
このドツト印字ヘツドは、磁束漏洩型の磁気回
路を持ち、図示したように強磁性材料によるアー
マチユア1と、このアーマチユア1を吸引、解放
するコイル2以外の印字ハンマ3を含む機能部を
一体成形して、徹底した構造の簡素化を計つてい
るものであるが、前記コイル2内へのアーマチユ
ア1の挿入量が少ないため、発生磁気吸引力が小
さく、電気−機械変換効率が悪いという欠点を有
している。
また、第2図は前記印字ハンマ3がインパクト
終了後ホームポジシヨンへ復帰するときの挙動を
示すグラフであるが、第1図に示した従来のドツ
ト印字ヘツドは、先端を印字素点4とした印字ハ
ンマー3のホームポジシヨンを決定する手段を有
しておらず、自然平衡位置がホーポジシヨンであ
るため、第2図に示されるように復旧方向へ大き
くオーバーランして、更に再び印字方向へリバウ
ンドし、このようなサイクルを数回繰返して前記
ホームポジシヨンへ復帰する。従つて、安定した
印字動作を行うためには、前記復旧振動が収束し
た後、次の印字動作を行う必要があり、その結果
印字速度が極端に遅くなるという欠点があつた。
また、印字ハンマ3の回転運動の支点は、その
長手方向のほぼ中央部にあるため、印字のドツト
のアライメント不整列から小形化に限界があり、
更に印字ハンマ3に取付けられているアーマチユ
ア1がコイル2内で前記印字ハンマ3の回転運動
に基づく前後運動を行うため、コイル2の内径を
この前後運動のスペース相当分だけ大きくしなけ
ればならず、そのためコイル2のスペースフアク
タが悪くなるという欠点もあつた。
〔考案の目的〕
本考案は上述した従来技術の欠点を解決するた
めになされたもので、電気−機械変換効率の向上
及び印字速度の高速化を計ることができると共
に、コイルのスペースフアクタを改善することが
できる小形でかつ安価なドツト印字ヘツドを実現
することを目的とするものである。
〔考案の構成〕
この目的を達成するため、本考案は外輪部から
そのほぼ中心に向かつて突出形成された板バネ
と、各板バネに支持されたハンマと、各々のハン
マの胴部に設けられた永久磁石と、各々のハンマ
の先部に設けられた印字素子とから成るハンマア
センブリの片面側に、中央部に凹部を有し、この
凹部の外側周囲にコイルを巻装した複数のコアポ
ールを配置して、各コアポールの一端を固定した
コアフレームを、各コアポールの固定端が前記ハ
ンマアセンブリの各永久磁石に一定の空隙を介し
て対向するように配置すると共に、ダンパーゴム
と該ダンパーゴムに接合されたダンパーシート
を、前記凹部の縁上に載せて各ハンマの先部とこ
の先部に対向するコアフレーム面との間に介在す
るように設け、前記ハンマアセンブリの他面側に
強磁性材料により形成されたカバーヨークを各ハ
ンマとの間に一定の空隙を保つて配置したもので
ある。
〔実施例〕
第3図は本考案によるドツト印字ヘツドの一実
施例を示す断面図、第4図は斜視図、第5図はそ
の分解斜視図であり、このドツト印字ヘツドにお
ける磁気回路の基本構造は磁束漏洩型である。
まず、その構成について説明すると、第3図〜
第5図において、5はハンマアツセンブリを示
し、このハンマアツセンブリ5は複数のハンマ6
と、各ハンマ6の胴部に設けられた永久磁石7
と、各ハンマ6の先端に設けられた耐摩耗材料か
ら成る印字素子8と、各ハンマ6の後端を支持す
る耐疲労材料から成る板バネ9を備えており、こ
こで各板バネ9は第6図に示すように外輪部10
によつて全一体化された構造となつている。
すなわち、各板バネ9は1枚の耐疲労材料に打
抜加工等を行つて、外輪部10からそのほぼ中心
部に向つて突出するように形成されており、従つ
て各板バネ9の自由端に支持されたハンマ6に取
付けられている各印字素子8の先端つまり印字素
点11は前記外輪部10の中央部で所定の配列と
なるように精度よく並べられている。
また、前記外輪部10は全体が固定部材12で
覆われていて厚みが付けられており、従つて各板
バネ9は第6図に矢印aで示したようにハンマ6
の運動方向に単に屈曲する構造となつているが、
例えば第7図及び第8図に示すように各板バネ9
間で外輪部10の一部を固定部材12で覆う構造
とすれば、各板バネ9の両側で露出している外輪
部10を、前記の如く矢印a方向に運動する板バ
ネ9と共に、第8図に矢印bで示したように捩り
運動させることができるので、捩りの単位体積当
りの歪みエネルギ密度の高いことを利用して板バ
ネ9の小形化を計ることが可能となる。尚、外輪
部10及び固定部材12には適当な間隔で端子挿
入孔13が設けられている。
14はコアフレームで、中央部に凹部15が形
成され、また周縁部には前記凹部15と逆側に突
出する突面が形成されていて、この突面に前記各
端子挿入孔13と対応する位置決め固定用の端子
16が設けられており、更に外周面には後述する
カバーヨークを固定するための突起17が複数個
所に形成されている。
18は強磁性材料により形成されたコアポール
で、前記ハンマアツセンブリ5の各永久磁石7と
対応するように複数個前記コアフレーム14に固
定されている。このコアポール18はその一端に
溝18aを有しており、この溝18aの部分をコ
アフレーム14の成形時に、該コアフレーム14
内に埋設することにより固定されているので動く
ことはない。尚、製造性を考慮してコアポール1
8はコアフレーム14に圧入する構造としてもよ
い。
以上のように、磁気回路の重要な部分を成すハ
ンマアツセンブリ5、及びコアポール18を取付
けたコアフレーム14は各々一体に構成され、精
度よく各構成要素が位置決めされている。
19はダンパーゴム、20は耐摩耗材料により
形成されたダンパーシートで、両者は互いに接合
されている。
21はコイルボビンで、一端に固定穴22を有
しており他端には配線端子23が形成されてい
る。このコイルボビン21にはコイル24が巻装
されており、該コイル24の両端は前記配線端子
23に各々接続されている。
25はフレキシブルケーブルである。
26は強磁性材料により形成されたカバーヨー
クで、このカバーヨーク26の中央部には各印字
素子8の印字素点11を突出させるための窓穴2
7が設けられており、また外周部にはコアフレー
ム14の突起17と対応する複数の係合穴28が
設けられている。
これらを組立てるには、まずコアフレーム14
に固定されている各コアポール18に、コイル2
4を嵌装したコイルボビン21を挿入し、コアフ
レーム14に予じめ設けられた突起をコイルボビ
ン21の固定穴22に嵌めて、例えば超音波め
等による固着法で固着する。
こうして、各コアポール18の外周にコイルボ
ビン21を装着した後、各コイルボビン21の配
線端子23をフレキシブルケーブル25に設けら
れている接続穴に挿入し、デイツピンング等によ
り半田付けしてコイル24をフレキシブルケーブ
ル25の配線に電気的に接続する。
次に、コアフレーム14の凹部15上にダンパ
ーゴム19とダンパーシート20の一体物を設置
し、更にハンマアツセンブリ5の固定部材12を
コアフレーム14周縁部の突面に重ねあわせると
共に、コアフレーム14の位置決め固定用の端子
16とハンマアツセンブリ5の端子挿入穴13と
を嵌合させた後、この端子16を例えば超音波
め等の固着法で固着して、ハンマアツセンブリ5
とコアフレーム14とを一体に固定する。ここ
で、各永久磁石7と各コアポール18は前記端子
16と端子挿入穴13によりそれぞれほぼ直線上
で対向するように位置決めされ、また各永久磁石
7と各コアポール18との間には一定の作用空隙
Aが形成される。
そして最後に、カバーヨーク26をハンマアツ
センブリ5に被せ、その係合穴28をコアフレー
ム14の突起17に係合させて固定する。このと
き、カバーヨーク26と各ハンマ6との間には一
定の作用空隙Bが形成される。
以上のようにして、第3図及び第4図に示す本
考案のドツト印字ヘツドが組立てられ、この組立
ては全て平面作業で行うことができ、自動組立て
が可能な構造となつているため、安価にかつ大量
に製造することができる。
次に上述した構成によるドツト印字ヘツドの動
作について説明する。尚、説明の煩雑さを避ける
ため、ここでは1つの印字素子を動作させる場合
について説明する。
まず、永久磁石7から出た磁束は作用空隙Aを
通つてコアポール18に入り、該コアポール18
から漏れ出てカバーヨーク26に入り、作用空隙
Bを通つて永久磁石7に還流する。ここで作用空
隙Aは作用空隙Bより小さく設定されているの
で、永久磁石7が装着されているハンマ6はコア
ポール18側に吸引され、同時に板バネ9が撓ん
で歪みエネルギが蓄積される。これにより板バネ
9に支持されているハンマ6はそのコアフレーム
14に形成されている突部でダンパーゴム19と
ダンパーシート20を一定の力(以下プレロード
と呼ぶ)で押付けながらホームポジシヨンに位置
する。
この状態で、永久磁石7の磁束を打消すように
フレキシブルケーブル25を介してコイル24に
通電すると、前記ブレロードを打消す電流に達し
たとき、作業空隙Aにおける永久磁石7の磁束が
打消され、ハンマ6が駆動される。このハンマ6
の駆動は、前記板バネ9に蓄積された歪みエネル
ギに、永久磁石7の磁界とコイル24による消磁
磁界との反発力が加わつて行われる。つまり、前
記歪みエネルギと反発力との合計の力によつてハ
ンマ6が駆動され、これによりハンマ6に固定さ
れている印字素子8が印字動作して、その先端の
印字素点11が図示しないインクリボンを介して
用紙等の印字媒体をインパクトし、印字を行う。
一方、コイル24への通電は前記印字素点11
が印字媒体をインパクトする直前に打切られる。
そのため、インパクトが行われた後、ハンマ6は
その反発力と永久磁石7の吸引力により復旧動作
を行い、直ちにホームポジシヨンへ復帰して停止
する。尚、前記ダンパーゴム19及びダンパーシ
ート20は、ハンマ6のホームポジシヨン復帰時
に、リバウンドと衝突音を減じる作用をする。
以上、本考案によるドツト印字ヘツドの構成及
び作用について説明したが、本考案によるドツト
印字ヘツドにおいては、第3図に示したようにコ
イル24内にコアポール18が完全に挿入されて
いるので、発生消磁磁束量が大きく、また、コア
ポール18に可動体としての永久磁石7が近接し
て対向設置されているため、ハンマ6の駆動力と
して板バネ9の歪みエネルギと、永久磁石7によ
る磁界とコイル24による消磁磁界との反発力と
が加わることになり、第1図に示した従来のドツ
ト印字ヘツドに比べて、電気−機械変換効率が格
段に向上する。
ここで、第9図はハンマ6に固定された印字素
子8の部分の駆動力とコイル供給起磁力との関係
を本考案の場合と従来の場合とを比較して示した
もので、この図から明らかなように、本考案では
実用的起磁力の範囲(800〜1000AT)の同一起
磁力に対して2〜3倍の駆動力が得られ、電気−
機械変換効率が極めて高くなる。
また、本考案のドツト印字ヘツドでは、磁気回
路の構成要素として強磁性材料により形成された
カバーヨーク26が用いられており、第10図は
このカバーヨーク26が永久磁石7とコアポール
18との間の吸引力に与える影響を示したもので
あるが、カバーヨーク26を有する本考案の場合
と、カバーヨーク26を有していない従来の場合
との間にたいした差は生じておらず、カバーヨー
ク26の有無は作用空隙Aにおける吸引力に殆ん
ど影響を与えないことが解る。
更に、第11図はコイル24への電流による消
磁磁界と永久磁石7による磁界との反発力を表わ
したものであるが、同一起磁力に対してカバーヨ
ーク26がある場合の方が、無い場合よりも大き
い反発力が発生し、この反発力は前記起磁力の増
加と共に大きくなつて行くことを示している。こ
の現象は、コイル24への通電によつて発生する
磁束がカバーヨーク26に流れるため、コイル2
4からみた漏れ磁路のパーミアンスが大きくな
り、結果的に同一起磁力に対して大きな磁束が流
れ、前記反発力が増加することを物語つている。
従つて、カバーヨーク26はコイル24への通
電による消磁磁界と永久磁石7の磁界との反発力
を増加させる効果を持つので、ある印字濃度を得
るために一定の駆動力を必要とする場合、駆動力
の中で反発力の比重を大きくでき、板バネ9の歪
みエネルギによる力の比重を小さく設定すること
ができる。その結果、板バネ9の応力を小さく設
定することが可能となり、板バネ9の信頼性を向
上させることができる。
以上のことを要約すると、強磁性材料により形
成されたカバーヨーク26に対して適切な作用空
隙Bを生じさせるように永久磁石7をハンマ6に
取付け、またコイル24により周囲をほぼ全長に
わたつて覆われたコアポール18に前記永久磁石
7を適切な作用空隙Aを介して対向させる構造と
することにより、安価な磁束漏洩型の磁気回路に
おいて電気−機械変換効率を向上させ、かつ永久
磁石7による磁界とコイル24による消磁磁界と
の反発力を増大させてこれを印字素子8を取付け
たハンマ6の動作推進力に利用することができる
ので、板バネ9を小形化して、その信頼性を向上
させることができるという効果が得られる。
第12図は本考案のドツト印字ヘツドにおける
印字ハンマの挙動を示すクラフで、この図に見ら
れるように本考案では第2図に示す従来の場合に
比べてオーバラン及びリバウンドが小さく抑えら
れている。これは従来のドツト印字ヘツドがホー
ムポジシヨンを決定する手段を持たないのに対
し、本考案のドツト印字ヘツドはプレロードがあ
り、ホームポジシヨンがコアフレーム14と、ダ
ンパーゴム19及びダンパーシート20とで明確
に決められる構造となつているため、ダンパーゴ
ム19の振動減衰効果とプレロードにより、オー
バーラン及びリバウンドや衝突音を小さく抑える
ことができ、しかもインパクトによる反発力と永
久磁石7による吸引によりハンマ6を速やかにホ
ームポジシヨンに復帰させて停止させることがで
きることによるものである。従来のドツト印字ヘ
ツドよりも印字速度を向上させることできる。
また、ドツト印字ヘツドの外径を一定にするな
らば、ハンマ6の印字動作に伴う回転運動の中心
は、第3図に示すように板バネ9の固定端Rの位
置となるため、この位置から印字素子8先端の印
字素点11までの長さを、回転運動の中心がハン
マの長手方向のほぼ中央にある従来のものより大
きくできるので、ハンマ6の回転運動に伴う印字
素子8の印字素点11の位置の変化を小さくする
ことができる。すなわち、換言すれば印字ストロ
ークの変化に伴う印字アライメントの変化が小さ
い、良好なアライメントが得られることになる。
更に、ハンマ6の印字動作に伴う永久磁石7の
前後運動は、この永久磁石7がコイル24の外に
配置されているため、コイル24のスペースフア
クタに関係なく、コアポール18の周囲にドツト
印字ヘツドの外径により定まるコイルスペースい
つぱいにコイル24を巻くことができ、従つて従
来のものよりもスペースフアクタがよくなる。
〔考案の効果〕
以上説明した本考案によると、従来に比べて以
下の効果が得られる。すなわち、従来は完全な磁
気漏洩型の磁気回路を用いていたため電気−機械
変換効率が悪く、かつハンマのホームポジシヨン
を決定する手段を有しておらず、自然平衝位置が
ホームポジシヨンであるため、ハンマ復帰時の振
動が大きく印字速度が遅くなること、またハンマ
の回転中心が該ハンマの長手方向のほぼ中央部に
あるため、回転運動に伴う印字アライメントの乱
れが大きく、印字アライメントの制約により小形
化が困難であり、更にアーマチユアがコイル内で
ハンマの回転運動に基づく前後運動を行うため、
コイルの内径を大きくせざるを得ず、スペースフ
アクタが悪くなる等の欠点があつた。
しかしながら本考案では、外輪部からそのほぼ
中心に向かつて突出形成された板バネと、各板バ
ネに支持されたハンマと、各々のハンマの胴部に
設けられた永久磁石と、各々のハンマの先部に設
けられた印字素子とから成るハンマアセンブリの
片面側に、中央部に凹部を有し、この凹部の外側
周囲にコイルを巻装した複数のコアポールを配置
して、各コアポールの一端を固定したコアフレー
ムを、各コアポールの固定端が前記ハンマアセン
ブリの各永久磁石に一定の空隙を介して対向する
ように配置すると共に、ダンパーゴムと該ダンパ
ーゴムに接合されたダンパーシートを、前記凹部
の縁上に載せて各ハンマの先部とこの先部に対向
するコアフレーム面との間に介在するように設
け、前記ハンマアセンブリの他面側に強磁性材料
により形成されたカバーヨークを各ハンマとの間
に一定の空隙を保つて配置して、永久磁石を装着
したハンマを前記コアポールに吸引させると同時
に板バネに歪みエネルギを蓄える構造としてお
り、漏れ磁路の中に強磁性材料から成るコアポー
ル及びカバーヨークがあるため、発生磁束量が多
く、かつハンマの駆動力として板バネの歪みエネ
ルギに加えて、コイルによる消磁磁界と永久磁石
による磁界との反発力を利用できるので電気−機
械変換効率が大幅に向上するという効果がある。
また、前記コアフレームとダンパーゴムとダン
パーシートによりハンマのホームポジシヨンが決
定されており、印字素子によりインパクトを終え
たハンマがホームポジシヨンへ復帰するとき、前
記インパクトの反発力に加えて永久磁石の吸引力
が加わるため、従来に比べて著しく速くホームポ
ジシヨンに復帰してダンパーゴム及びダンパーシ
ートを介してコアフレームに衝突する。このと
き、ダンパーゴムの振動減衰効果と前記永久磁石
による吸引力により、ハンマのリバウンド等が著
しく小さく抑えられ、かつ衝突振動も速く減衰す
るため、従来に比べて印字速度を格段に速くする
ことができ、高速化が可能になるという効果があ
る。
また、ハンマの回転運動の中心は、該ハンマを
支持する板バネのほぼ固定端となる構造であるた
め、印字素子先端の印字素点までの長さを大きく
でき、印字アライメントが良好となるので、一定
の印字アライメントを得ながら小形化が計れると
いう効果がある。
更に、本考案では永久磁石を装着したハンマが
コイルの外に配置されているため、コイルはヘツ
ド外径より定まるコイルスペースいつぱいにコア
ポールの外周に巻くことができ、コイルのスペー
スフアクタが従来よりもよくなるという効果があ
る。
更にまた、ハンマアツセンブリ、コアフレーム
及びカバーヨーク等を平面的に組立てることがで
き、自動組立てが可能であるため、組立て性がよ
く、安価に製造できるという効果もあり、ドツト
印字ヘツドだけでなく、電磁リレーにも応用する
ことができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来のドツト印字ヘツドの構造を示す
図で同図は平面図、同図は半断面図、第2図
は従来のドツト印字ヘツドにおける印字ハンマの
挙動を示すグラフ、第3図は本考案によるドツト
印字ヘツドの一実施例の構造を示す断面図、第4
図は同じく外観を示す斜視図、第5図はその分解
斜視図、第6図は第5図におけるハンマアツセン
ブリの一部分拡大図、第7図はハンマアツセンブ
リの他の実施例を示す斜視図、第8図はその一部
分拡大図、第9図は本考案の場合と従来の場合の
印字素子の部分の推進力とコイル供給起磁力とを
比較して表わしたグラフ、第10図は同じく本考
案の場合と従来の場合の印字素子の部分の吸引力
と変位を比較して表わしたグラフ、第11図は本
考案で用いるカバーヨークの効果を示すグラフ、
第12図は本考案における印字ハンマの挙動を示
すグラフである。 5……ハンマアツセンブリ、6……ハンマ、7
……永久磁石、8……印字素子、9……板バネ、
10……外輪部、11……印字素点、12……固
定部材、13……端子挿入穴、14……コアフレ
ーム、15……凹部、16……端子、17……突
起、18……コアポール、19……ダンパーゴ
ム、20……ダンパーシート、21……コイルボ
ビン、22……固定穴、24……配線端子、25
……フレキシブルケーブル、26……カバーヨー
ク、27……窓穴、28……係合穴。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 外輪部からそのほぼ中心に向かつて突出形成さ
    れた板バネと、各板バネに支持されたハンマと、
    各々のハンマの胴部に設けられた永久磁石と、
    各々のハンマの先部に設けられた印字素子とから
    成るハンマアセンブリの片面側に、 中央部に凹部を有し、この凹部の外側周囲にコ
    イルを巻装した複数のコアポールを配置して、各
    コアポールの一端を固定したコアフレームを、各
    コアポールの固定端が前記ハンマアセンブリの各
    永久磁石に一定の空隙を介して対向するように配
    置すると共に、 ダンパーゴムと該ダンパーゴムに接合されたダ
    ンパーシートを、前記凹部の縁上に載せて各ハン
    マの先部とこの先部に対向するコアフレーム面と
    の間に介在するように設け、 前記ハンマアセンブリの他面側に強磁性材料に
    より形成されたカバーヨークを各ハンマとの間に
    一定の空隙を保つて配置したことを特徴とするド
    ツト印字ヘツド。
JP15499483U 1983-10-07 1983-10-07 ドツト印字ヘツド Granted JPS6062947U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15499483U JPS6062947U (ja) 1983-10-07 1983-10-07 ドツト印字ヘツド

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JP15499483U JPS6062947U (ja) 1983-10-07 1983-10-07 ドツト印字ヘツド

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Publication Number Publication Date
JPS6062947U JPS6062947U (ja) 1985-05-02
JPH0222286Y2 true JPH0222286Y2 (ja) 1990-06-15

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ID=30342438

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JP15499483U Granted JPS6062947U (ja) 1983-10-07 1983-10-07 ドツト印字ヘツド

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