JPH0222101B2 - - Google Patents

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JPH0222101B2
JPH0222101B2 JP59235156A JP23515684A JPH0222101B2 JP H0222101 B2 JPH0222101 B2 JP H0222101B2 JP 59235156 A JP59235156 A JP 59235156A JP 23515684 A JP23515684 A JP 23515684A JP H0222101 B2 JPH0222101 B2 JP H0222101B2
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silicate
chlorine
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perchloric acid
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Seiichi Nakamura
Masashi Shoji
Seiji Wakagi
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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Mizusawa Industrial Chemicals Ltd
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
発明の利用分野 本発明は熱安定性に優れた塩素含有重合体組成
物に関する。 従来技術及び解決すべき技術的課題 塩化ビニル樹脂等の塩素含有重合体組成物は、
加熱成形加工に際し、脱塩化水素に起因する熱分
解を生じ易く、これにより加工製品の機械的性質
の劣化、色調の悪化等の不都合を生ずる。 かかる不都合を解消するために、従来は金属石
鹸等の熱安定剤を前記重合体組成物に添加するこ
とにより、加熱成形加工行程における劣化を防止
するという手段が採用されていた。 最近に至つて、ハロゲン酸素酸塩を塩素含有重
合体の安定剤として使用することも既に知られて
おり、例えば特開昭58−122951号公報には、(a)有
機酸の金属塩、(b)ハイドロタルサイト類等及び(c)
過塩素酸塩等のハロゲン酸素酸塩を塩素含有重合
体に配合してその熱安定性を向上させることが記
載されている。 上記先行技術において、ハロゲン酸素酸を塩の
形で塩素含有重合体中に配合しているのは、ハロ
ゲン酸素酸は揮発性であり、塩の形でないと塩素
含有重合体に配合すること自体困難であると信じ
られたためと思われる。 本発明者等は、過塩素酸はその塩に比べて塩素
含有重合体に対する安定性に優れており、これを
ケイ酸またはケイ酸塩に特定の量比で担持させる
ことにより、粉粒体としての取扱いと塩素含有重
合体への配合とが可能となり、塩素含有重合体に
対する優れた熱安定剤となり得ることを見出し
た。 問題点を解決するための手段 本発明によれば、吸油量(JISK5101)が50
ml/100g以上のケイ酸又はケイ酸塩に、過塩素
酸を該ケイ酸又はケイ酸塩当り10重量%以上で且
つケイ酸又はケイ酸塩の吸油量の50%以下となる
量で含有せしめてなる粉粒体を塩素含有重合体に
配合して成り、前記過塩素酸が塩素含有重合体に
対して0.005乃至3重量%の範囲となるように前
記粉粒体を塩素含有重合体に配合してなることを
特徴とする安定化された塩素含有重合体組成物が
提供される。 作 用 本発明は、過塩素酸(以下過ハロゲン酸とも呼
ぶ)そのものが、過塩素酸塩に比して塩素含有重
合体に対する熱安定化作用に顕著に優れていると
いう知見に基づくものである。後述する第2乃至
第3表を参照すると、同じ重量で比較して、過塩
素酸は過塩素酸バリウム(前記先行技術で耐熱性
の最も良好なもの)に比して熱安定性試験で少な
くとも3ランク優れていることが明らかである。 ところで、過塩素酸は揮発性乃至揮散性を有す
るため、これを直接塩素含有重合体に有効に配合
することが困難である。この過塩素酸を吸油量が
50ml/100g以上ケイ酸又はケイ酸塩に担持させ
ることが第二の特徴であり、これにより過塩素酸
の優れた熱安定性を損うことなしに、しかも塩素
含有重合体に配合することが可能となる。用いる
担体の吸油量が上記範囲よりも少ない場合には、
過塩素酸を塩素含有重合体中に有効に配合して含
有せしめることが困難である。 過塩素酸をケイ酸又はケイ酸塩当り10重量%以
上の量でしかもケイ酸又はケイ酸塩の吸油量の50
%以下の量で含有させることが第三の特徴であ
り、これにより塩素含有重合体の熱安定性を最も
有効に向上させることができる。即ち、上記量よ
りも少ない場合には、十分に過塩素酸の熱安定性
を発現させることが困難であり、一方吸油量の50
%よりも多い量であると亜鉛バーニングと同様な
バーニング現象を生じてかえつて熱安定性が低下
する。 以上が総合され、本発明によれば優れた熱安定
性が得られる。 発明の好適態様 本発明においては、吸油量が30ml/100g以上、
特に50ml/100g以上の範囲にあるケイ酸又はケ
イ酸塩に過ハロゲン酸素酸塩を含有せしめて成る
粉粒体を塩素含有重合体に配合する。 使用するケイ酸としては、無定形のケイ酸質、
具体的にはコロイダルシリカ、活性シリカ粉、シ
リカゲル粉末、ケイ石粉、好適にはコロイダルシ
リカ、活性シリカ粉が例示される。 またケイ酸塩としては、ケイ酸カルシウム、ケ
イ酸ナトリウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸バ
リウム、ケイ酸亜鉛等や各種ケイ酸質粘土鉱物或
いはその処理物、例えば、カオリン、ベントナイ
ト、マイカ粉、タルク、ケイソウ土、酸性白土、
活性白土やゼオライト等の天然乃至合成ケイ酸塩
が挙げられる。これらのケイ酸塩の内でも、ケイ
酸カルシウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸バリ
ウム、カオリン、ベントナイト、タルク、酸性白
土、活性白土、ゼオライト等が好適に使用され
る。 本発明においては、かかるケイ酸乃至ケイ酸塩
の内、吸油量が50乃至200ml/100gの範囲にある
ものを使用する。吸油量がこの範囲よりも小さい
場合には、後述する過ハロゲン酸素酸の保持量が
小となるために、所定の耐熱性等を得るために
は、多量の粉粒体を使用しなければならないとい
う不都合を生じる。 尚、本明細書において吸油量とは次の方法によ
り測定した値をいう。 予め110℃恒温乾燥にて乾燥し、メノー乳鉢で
ほぐす程度に摩砕したものを被測定試料とした。 試料1gをガラス板(約250×250×5mm)にと
り、煮アマニ油をピユレツトから少量ずつ試料の
中央に滴下し、そのつど全体をヘラで十分に練り
合わせる。滴下および練り合せの操作を繰り返
し、全体が初めてかたいパテ状のかたまりとな
り、鋼ベラでラセン形に巻き起こされる程度にな
つたときを終点とし、それまでに使用した煮アマ
ニ油の量を求め、次式によつて吸油量(ml/100
g)Gを算出する方法、即ち、JIS K5101に規定
する方法によつた。 C=K/S×100 こゝにH;アマニ油の量(ml) S;試料の重さ(g) 本発明においては次いで、上記ケイ酸乃至ケイ
酸塩に過ハロゲン酸素酸を含浸せしめて粉粒体を
形成せしめる。 過ハロゲン酸素酸のケイ酸乃至ケイ酸塩への含
浸は、例えば10重量%以上の過ハロゲン酸素酸の
水溶液と前述した範囲の吸油量を有するケイ酸乃
至ケイ酸塩の粉体とを高速撹拌下に混合すること
により行なわれる。この場合、過ハロゲン酸素酸
水溶液とケイ酸乃至ケイ酸塩の粉体とは、高速撹
拌により得られる混合物が粉粒体となる様な量比
で使用する。例えば過ハロゲン酸素酸水溶液の体
積を用いるケイ酸乃至ケイ酸塩の吸油量の50%以
下となる様な量で使用する。 本発明によれば、かくして形成された粉粒体を
塩素含有重合体と混練して重合体組成物とする。 この粉粒体と塩素含有重合体とは、該粉粒体中
の過ハロゲン酸素酸が該重合体に対して0.005乃
至3重量%、特に0.05乃至0.8重量%の量で含有
される様な量比で混練する。過ハロゲン酸素酸の
含有量が上記範囲よりも少量である場合には、後
述する実施例に示す如く、所望の熱安定性等の効
果が得られず、また上記範囲よりも多く使用した
場合にも熱安定性や耐アミン性等の諸特性が劣化
する。即ち、過ハロゲン酸素酸が上記範囲内で重
合体中に含有する場合においてのみ、所望の熱安
定性、耐アミン性等の諸特性が得られるのであ
る。 混練は、使用する重合体等の種類によつても異
なるが、通常150乃至200℃の温度でニーダ、ロー
ラ等の混練機を用いて行なう。 また、本発明において使用する塩素含有重合体
としては、例えば、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、塩素化ポリエチレン、塩素化ポリプロ
ピレン、塩化ゴム、塩化ビニル−酢酸ビニル共重
合体、塩化ビニル−エチレン共重合体、塩化ビニ
ル−プロピレン共重合体、塩化ビニル−スチレン
共重合体、塩化ビニル−イソブチレン共重合体、
塩化ビニル−塩化ビニリデン共重合体、塩化ビニ
ル−スチレン−無水マレイン酸三元共重合体、塩
化ビニル−スチレン−アクリロニトリル共重合
体、塩化ビニル−ブタジエン共重合体、塩化ビニ
ル−イソプレン共重合体、塩化ビニル−塩素化プ
ロピレン共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデン
−酢酸ビニル三元共重合体、塩化ビニル−アクリ
ル酸エステル共重合体、塩化ビニル−マレイン酸
エステル共重合体、塩化ビニル−メタクリル酸エ
ステル共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル
共重合体、内部可塑化ポリ塩化ビニル等の重合
体、及びこれらの塩素含有重合体とポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブテン、ポリ−3−メ
チルブテンなどのα−オレフイン重合体又はエチ
レン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−プロピレ
ン共重合体などのポリオレフイン及びこれらの共
重合体、ポリスチレン、アクリル樹脂、スチレン
と他の単量体(例えば無水マレイン酸、ブタジエ
ン、アクリロニトリルなど)との共重合体、アク
リロニトリル−ブタジエン−スチレン共重合体、
アクリル酸エステル−ブタジエン−スチレン共重
合体、メタクリル酸エステル−ブタジエン−スチ
レン共重合体とのブレンド品、などをあげること
ができる。 また、本発明の塩素含有重合体組成物は、それ
自体公知の各種添加剤、例えば可塑剤、酸化防止
剤、光安定剤、造核剤、充填剤、非金属安定剤、
有機錫、エポキシ安定剤、有機キレータ、顔料、
帯電防止剤、塩基性無機酸塩、防曇剤、プレート
アウト防止剤、表面処理剤、滑剤、難燃剤、螢光
剤、防カビ剤、殺菌剤、光劣化剤、加工助剤、離
型剤等を配合することができる。これらの添加剤
は予め重合体中に配合しておくか或いは過ハロゲ
ン酸素酸含有の粉粒体と重合体との混練に際して
同時に配合してもよい。 発明の効果 かかる本発明の重合体組成物は、耐熱性、耐ア
ミン性、初期着色性等の諸特性に優れており、該
組成物の加熱成形等に際しても脱塩化水素に起因
する種々の不都合が有効に防止される。特に本発
明の組成物は、耐アミン性を有しており、特にポ
リウレタン等の塩素含有重合体とを接触ブレンド
乃至は共重合せしめた様な重合体にも有利に適用
される。 また本発明において使用する過ハロゲン酸素酸
の水溶液は極めて安定であるため、組成物の製造
及び貯蔵等について有利であり、更に過塩素酸の
72%水溶液においては共沸点が203℃の様な高温
であるため、重合体組成物の加熱成形に際して発
泡等の不都合も生じない。 尚、かかる本発明の重合体組成物においては、
成分中の過ハロゲン酸素酸が他の金属成分と塩を
形成した状態で存在しているか否かにかかわら
ず、何れの場合にも耐熱性等の諸特性について顕
著な作用効果が達成される。 また、使用する過ハロゲン酸素酸は、所定の吸
油量を有するケイ酸乃至ケイ酸塩中に安定な状態
で保持されているため、粉粒体中から外部に漏洩
する等のトラブルは有効に防止されることが理解
されよう。 本発明を次の例で説明する。 実施例 1 モンモリナイト構造を有する天然の酸性白土を
鉱酸処理して得た粘土鉱物(吸油量55ml/100g)
1Kg及び70%過塩素酸水溶液200gを高速撹拌混
合機(スーパーミキサー、川田製作所製)に入
れ、10分間高速撹拌し、過塩素酸含浸ケイ酸塩
(試料1)を調製した。 この過塩素酸含浸ケイ酸塩を使用し、第1表に
示す配合例に従い、ポリ塩化ビニル樹脂及び各種
添加剤と配合し、4インチロールを用いて150℃
の温度で7分間混練し塩ビシートを調整した。次
いでこの塩ビシート熱プレス加工(170℃、150
Kg/cm2、5分間)に賦し、厚さ1mmのシートを作
製した。 このシートについて、初期着色性、耐熱性及び
引張試験を行ない、第1表に示す結果を得た。 この結果から明らかな通り、本実施例において
は、初期着色性、耐熱性、耐アミン性、引張強度
において優れた塩化ビニル樹脂組成物が得られた
ことが理解される。 尚、各種試験方法は次の通りである。 初期着色性 前記塩ビシートを熱プレス加工した際の着色状
態(即ち、170℃、5分間保持した時の状態)を
目視判定した。 耐熱性試験 熱プレス加工により得られたシートをギヤー式
熱老化試験機(田葉井製作所製)に入れ、190℃
の温度にて15分、30分、45分、60分、及び120分
保持した時のシート状態を肉眼判定し、◎,〇,
△,×,××の5段階で示した。 耐アミン性試験 熱プレス加工して得られたシートをペンタメチ
ルジエチレントリアミン5%溶液(溶媒DOP)
に10分間浸漬したのち、液を布でふきとりギヤー
式熱老化試験機で120℃でのアミンによる熱老化
性(時間)を測定した。25時間きざみの試験を
175時間まで行い、シートの状態を肉眼判定し、
◎,〇,△,×,××の5段階で示した。 引張試験 熱プレス加工により得られたシート(10cm×10
×/mm)をシガウエザロメータ(ブラツクパネル
温度50℃、関係湿度70%、シヤワー12分間/時
間)で500時間保持せしめた後、3号ダンベルで
形抜きし、チヨツパー型引張試験機によつて測定
した。 実施例 2 モンモリロナイト構造を有する天然の酸性白土
を湿式法にて水酸化カルシウム処理し、乾燥、粉
砕して得られたカルシウム粘土鉱物(吸油量105
ml/100g)1Kg及び過塩素酸200gを用いて実施
例1と同様に過塩素酸含浸ケイ酸塩(試料2)を
調製した。 この過塩素酸含浸ケイ酸塩を用いて第1表の配
合例に従つて塩化ビニル樹脂組成物を調製し、実
施例1と同様に各種試験を行なつた。この結果を
第1表に併せて表示する。 実施例 3 市販3号ケイ酸ソーダと硫酸を90℃、5時間熟
成した後、充分水洗し乾燥、粉砕して得られた非
晶質ケイ酸(吸油量185ml/100g)1Kg及び70%
過塩素酸水溶液300gを実施例1と同様の方法で
高速撹拌に賦して過塩素酸含浸ケイ酸(試料3)
を調製した。 これを用いて第1表の配合例に従つて塩化ビニ
ル樹脂組成物を調製し、実施例1と同様に各種試
験を行なつた。この結果を第1表に併せて表示す
る。 実施例2及び実施例3ともに、諸性能に優れた
塩化ビニル樹脂組成物が得られることが理解され
る。 比較例 1 ポリ塩化ビニル樹脂100重量部、DOP 60重量
部、ステアリン酸バリウム0.8重量部、ステアリ
ン酸亜鉛0.8重量部、ジペンタエリスリトール0.5
重量部、及び酸性白土0.5重量部を配合して実施
例1と同様に混練し、塩化ビニル樹脂組成物を調
製した。実施例1と同様に各種試験を行ない、そ
の結果を第1表に併せて表示する。 比較例 2 ポリ塩化ビニル樹脂100重量部、DOP60重量
部、ステアリン酸バリウム0.8重量部、ステアリ
ン酸亜鉛0.8重量部、ジペンタエリスリトール0.5
重量部、酸性白土0.5重量部、及びハイドロタル
サイト0.3重量部を配合して実施例1と同様に混
練し、塩化ビニル樹脂組成物を調製した。実施例
1と同様に各種試験を行ない、結果を第1表に併
せて表示する。 比較例 3 塩化ビニル樹脂100重量部、DOP 60重量部、
ステアリン酸バリウム0.8重量部、ジブチル錫マ
レート・ラウレート2.0重量部、ステアリン酸0.5
重量部、の配合で比較例1と同様にシートを作成
し諸試験に供した。 比較例1,2及び3の結果より、過塩素酸含浸
ケイ酸塩を使用しない塩化ビニル樹脂組成物にお
いては、各実施例の塩化ビニル樹脂組成物に比し
て、耐熱性及び引張強度において顕著に劣り、ま
た初期着色性においても若干劣ることが理解され
る。 実施例 4 実施例1の配合に加えて、非金属安定剤を使用
して塩化ビニル樹脂組成物を調製し、各種試験を
行なつた。結果を第1表に併せて表示する。 実施例 5 実施例2の配合に加えて、塩基性無機酸塩を使
用して塩化ビニル樹脂組成物を調整し、各種試験
を行なつた。結果を第1表に併せて表示する。 実施例 6 実施例2の配合に加えて、有機錫及びステアリ
ン酸を使用して塩化ビニル樹脂組成物を調製し、
各種試験を行なつた。結果を第1表に示す。 実施例4〜6の結果より、過塩素酸含浸ケイ酸
塩に加えて所定の添加剤を配合した場合には、耐
熱性、耐アミン性及び引張強度が相乗的に向上す
ることが理解される。 実施例 7 実施例1で得られた過塩素酸含浸ケイ酸塩の試
料1を使用し、第2表に示す配合例に従い、以下
実施例1と同様にして塩ビシートを調製し、次い
でプレス加工(160℃×5)に賦し、厚さ1mmの
透明シートを作製した。 このシートについて、初期着色性、実施例1と
同様の耐熱性試験及びH.T試験(オイル温度180
℃)を行ない、その結果を第2表に示した。 比較例 4 実施例1で用いた酸処理粘土鉱物1Kgにその吸
油量の50%以上である70%過塩素酸300gを含浸
させた試料4を調製した。 この試料4を用いて、実施例7と同様にしてシ
ート試験を行ない、その結果を第2表に示した。 比較例 5 試料4の配合割合と同じ量比の酸処理粘土鉱物
と70%過塩素酸とを別途秤込み配合させたものに
ついて、実施例7と同様にして試験をし、その結
果を第2表に示した。 比較例 6 実施例1で調製した試料1(70%過塩素酸の含
浸量が酸処理粘土鉱物の吸油量の50%以下で調製
されたもの)の配合割合と同じ量比の酸処理粘土
鉱物と70%過塩素酸とを比較例5と同じく別途秤
込み配合して調製したシートについて同様に試験
をし、その結果を第2表に示した。 以上の結果、第2表から明らかなように、本願
発明による過塩素酸含浸酸処理粘土は、過塩素酸
を別途に配合するもの又はその含浸量を担持体の
吸油量の50%以下にすることによつて格別の耐熱
性及び亜鉛バーニングの抑制効果を示すことがよ
く理解される。 比較例 7 比較例6で使用した過塩素酸の代りに過塩素酸
根として同量の過塩素酸バリウムを配合した以外
は、比較例6と同様にして試験した結果につい
て、第2表に示した。 その結果、シートは赤味発色をすると共に亜鉛
バーニングによる黒色劣化に見られる如く、過塩
素酸塩の耐熱性は本願に比らべ劣ることが理解さ
れる。 実施例 8 結晶性のケイ酸カルシウム塩であるゾノトライ
トを別途に配合した第3表に示した系に、本願発
明の過塩素酸含浸ケイ酸塩である試料1を配合
し、ゾノトライト添加によつて発色するシートの
赤味発色を防止する効果及び亜鉛バーニングによ
るシートの黒色化を防止する効果について、比較
例の過塩素酸バリウム(比較例8)と共に試験を
し、その結果を第3表に示した。 以上の結果、第3表から明らかなように、本願
発明の過塩素酸含浸ケイ酸塩は、比較例8の過塩
素酸バリウム塩に比らべblank1,2に見られる
赤味発色及び亜鉛バーニング(黒変)を防止する
効果が極めて優れていることが理解される。
【表】
【表】
【表】
【表】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 吸油量が(JISK5101)が50ml/100g以上の
    ケイ酸又はケイ酸塩に、過塩素酸を該ケイ酸又は
    ケイ酸塩当り10重量%以上で且つケイ酸又はケイ
    酸塩の吸油量の50%以下となる量で含有せしめて
    なる粉粒体を塩素含有重合体に配合して成り、前
    記過塩素酸が塩素含有重合体に対して0.005乃至
    3重量%の範囲となるように前記粉粒体を塩素含
    有重合体に配合してなることを特徴とする安定化
    された塩素含有重合体組成物。
JP23515684A 1984-11-09 1984-11-09 安定化された塩素含有重合体組成物 Granted JPS61113636A (ja)

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS58122951A (ja) * 1982-01-18 1983-07-21 Adeka Argus Chem Co Ltd 安定化された含ハロゲン樹脂組成物

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