JPH02219529A - 水耕裁培装置 - Google Patents

水耕裁培装置

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JPH02219529A
JPH02219529A JP1040992A JP4099289A JPH02219529A JP H02219529 A JPH02219529 A JP H02219529A JP 1040992 A JP1040992 A JP 1040992A JP 4099289 A JP4099289 A JP 4099289A JP H02219529 A JPH02219529 A JP H02219529A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この発明は、水耕栽培装置に関し、詳しくは、肥料分を
含む液体、すなわち液肥を循環供給することによって植
物を成育させる、いわゆる水耕栽培を行う際に用いる装
置に関するものである。
〔従来の技術〕
水耕栽培は、植物の成育を非常に促進させることができ
、良質で品質の揃った植物成果を量産し得る栽培法とし
て知られている。
この水耕栽培法を装置化したものは、栽培槽と液肥槽を
備えている。前記液肥槽は、内部に液肥を貯えており、
この液肥がポンプで汲み上げられて前記栽培槽に連続的
に供給される。種子を包んだ培地が前記栽培槽にセット
され、この培地に吸い上げられた液肥が前記種子を濡ら
して発芽させる。根が出来ると、この根は、前記培地を
貫通して栽培槽内の液面にまで伸びる。このようにして
、植物に液肥が絶え間な(供給されるようになっている
。栽培槽内の液肥は、槽内に設けられた排液手段によっ
て前記液肥槽に戻される。
このように、水耕栽培法によれば、植物には、良質でバ
ランスのとれた肥料が液肥の状態で、ずなわち、吸収性
の良い液体の状態で絶えず与えられるため、植物成育の
促進効果が得られ、均一で良質の成果を大量に得ること
ができるのである。
また、上記水耕栽培法では、植物の成育段階に応じて、
液肥の水位や流量あるいは温度等を調節することによっ
て、植物成育の促進を一層図ることも行われており、水
耕栽培装置に、液肥加温用のヒータや液肥温度検出用の
センサ、あるいはポンプの作動制御機構等が設けられる
こともある。
上記のような水耕栽培法は、従来、屋外で比較的大規模
な装置を設置して実施されることが多かったが、住宅や
ビル等のインテリアを蓋ねて、室内に比較的小規模な水
耕栽培装置を設置して、水耕栽培を行うことが考えられ
ている。本願発明者らは、先に、上記のような室内設置
に好適な水耕栽培装置を発明し、特願昭63−6235
1号として特許出願している。
〔発明が解決しようとする課題〕
ところが、上記先行技術においても、以下のような問題
が残っている。
■ 液肥槽は、大量の液肥を収容できるとともに移動や
取り扱いが容易なように、合成樹脂の成形体からなる薄
い壁面で構成された容器状をなしているが、液肥槽に貯
える液肥の量が多くなると、液肥の自重および水圧で液
肥槽の側壁が外側に拡がるように変形してしまい、液肥
槽の上方に取り付ける栽培槽等の取り付けがうまくいか
なくなったり、ひどい場合には、液肥槽が破損すること
もある。
■ 栽培中の各種作業を行っているときに、ポンプに連
結された給液用の配管に接触したときの衝撃や、ポンプ
および駆動モータの振動等によって、ポンプと配管の連
結が外れ、液肥が漏れて栽培槽に供給できなくなること
がある。
■ 栽培槽の上には、植物が成育される培地を収容した
培地収容蓋が被せられているとともに、培地収容蓋には
、栽培槽の内部等を点検するための点検蓋が設けられて
おり、前記した給液用の配管を、点検蓋に形成された挿
入孔に接続して、とこから栽培槽に液肥を供給するよう
になっているが、点検蓋を開けて栽培槽の内部を点検す
る毎に、点検蓋に接続された配管を取り外したり、取り
付は直す必要があり、大変に面倒である。
■ 水耕栽培に用いる液肥は、濃縮液の状態で提供され
るので、この濃縮液肥を一定の倍率で薄めて液肥槽に供
給する必要があるが、濃縮液肥の希釈倍率を正確に図る
ために目盛り付きの計量カップやメスシリンダー等を用
意する面倒がある。
濃縮液肥には、周囲の物を汚すような成分や、身体に付
着したり飲み込んだりすると有害な成分等も含まれてい
る場合があるため、前記計量カップ等は、使用後に充分
に洗浄しておく必要があり、取り扱いに手間がかかる。
■ 前に説明したように、植物の成育段階に応じて栽培
槽内の液肥の液面を調節することが望ましく、そのため
に、前記先行技術では、栽培槽に設ける排液手段として
、栽培槽の底面に液位調節管を取り付け、この液位調節
管の上端から溢れた液肥を栽培槽から排液して下方の液
肥槽に戻すようにするとともに、この液位調節管を、栽
培槽の底面に取り付けられた下部管と、下部管の上部に
着脱自在な上部管で構成しており、上部管の着脱によっ
て液位調節管の高さを変えて栽培槽の液位を調節するよ
うにしている。そのため、上部管を使用しないときには
、上部管を別の場所に保管しておく必要があるが、上部
管は小さなリング状のものであって、保管場所を忘れた
り紛失したりすることがあった。
以上のような■〜■の問題は、専任の作業者が絶えず管
理を行っている室外の大規模な水耕栽培装置においては
、必要のない構造であったり、それほど問題にならない
としても、一般の家庭の室内で趣味もしくは片手間に作
業を行うことが多い小規模な水耕栽培装置の場合には、
出来るだけ手間をかけずに、しかも間違いなく植物を成
育させられなければならず、前記のような問題が極めて
重要になってくる。
そこで、この発明の課題は、前記した先行技術のように
、比較的小規模な水耕栽培に適した装置であって、取り
扱いが簡単で作業の間違いがなく使い易い水耕栽培装置
を提供することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記課題を解決する、この発明にかかる水耕栽培装置の
うち、請求項1記載の発明は、前記した栽培槽、液肥槽
、給液手段、排液手段を備えた水耕栽培装置において、
液肥槽の対向する側壁が変形防止部材で連結されている
ようにしている。
変形防止部材は、液肥槽のうち、液肥の水圧等で膨張変
形し易い広い面積の側壁部分、例えば、直方体状の液肥
槽の場合には長辺側の側壁の中央上部近くで、対向する
側壁同士を連結して、側壁同士が外側に離れる方向に膨
張変形するのを防止できるような強度を備えたものであ
ればよい。変形防止部材の具体的構造としては、例えば
、液肥槽の対向する側壁の内側に両端を連結したテンシ
ョンワイヤがある。また、細い板状の梁材の両端と、対
向する側壁の内側に、互いに係合可能な係止部を設けて
おき、梁材の係止部を側壁の係止部に係止させることに
よって、梁材を側壁間に架は渡すようになったものでも
よい。変形防止部材は、必要に応じて、液肥槽の任意の
位置に設けることができるが、液肥の循環供給や植物の
手入れに邪魔にならない位置に設けることが望ましい。
請求項2記載の発明は、前記した栽培槽、液肥槽、給液
手段、排液手段を備えた水耕栽培装置において、給液手
段が、液肥槽内の液肥を汲み上げるポンプとポンプから
栽培槽へ液肥を供給する配管を備え、この配管の途中に
は可撓体部が設けられているようにしている。
給液手段であるポンプや配管の基本的構造は、従来の通
常の水耕栽培装置と同様のもので実施できる。通常の配
管は、合成樹脂や金属等からなる剛性材料で形成されて
おり、可撓性を有していないのに対し、可撓体部には、
ゴムや弾性合成樹脂等の可撓性材料で形成され衝撃や振
動を吸収することのできる管や、蛇腹状の管が用いられ
、前記通常の剛性配管の一部を可撓体部で置き換えるよ
うにする。具体的には、管状の可撓体部の両端に、ポン
プ側の配管と栽培槽側の配管の両端に嵌め込んで連結す
ればよい。配管を可撓体部で置き換える位置は任意に設
定できるが、ポンプに近い位置が製造や取り扱いの点か
ら好ましい。
請求項3記載の発明は、前記した栽培槽、液肥槽、給液
手段、排液手段を備えた水耕栽培装置において、給液手
段が、液肥槽内の液肥を汲み上げるポンプとポンプから
栽培槽へ液肥を供給する配管を備え、この配管の先端が
、栽培槽の開口部全体を覆う本体蓋自体に設けられた連
結口に挿入されるようにされるようになっている。
栽培槽には、本体蓋として、液肥に外部から埃等の異物
が入り込まないように覆っておくとともに、植物を成育
させる培地を収容して、培地の下部を液肥に浸けておく
ための培地収容蓋が設けられている。この本体蓋すなわ
ち培地収容蓋には、培地を収容した栽培容器を挿入セン
トしたり、栽培槽内の点検作業等を行う点検蓋を取り付
けたりしているが、このような栽培容器の挿入用開口部
や点検蓋の位置を避けて、培地収容蓋自体に形成された
連結口に給液手段の配管を挿入するようにしておく。
請求項4記載の発明は、前記した栽培槽、液肥槽、給液
手段、排液手段を備えた水耕栽培装置において、栽培槽
を覆う培地収容蓋に着脱自在な点検蓋を備えてなり、前
記点検蓋に、摘み部が上方側に向けて膨出形成され、こ
の膨出によって蓋裏面側に形成された凹部が計量用カッ
プとして利用されるようにしている。
培地収容蓋および点検蓋の基本的な構造は、従来の通常
の水耕栽培装置と同様である。点検蓋は、通常、合成樹
脂の成形体等から形成されている。そして、点検蓋は、
培地収容蓋に設けられた点検口に着脱自在に取り付けら
れるので、取り付は取り外しの際に用いる摘み部が設け
られる。この発明では、上記摘み部を、点検蓋の上面側
に突出するように膨出形成しておく。摘み部が膨出形成
された個所の裏面側には、摘み部の形状に対応する凹部
が形成されるが、この凹部を、通常の計量用カップの代
わりに利用する計量用凹部とする。
したがって、摘み部の形状は、点検蓋の取り扱いに便利
であるとともに、摘み部の裏面側に形成される凹部が、
計量用凹部として使用し易いような形状に設定しておく
。計量用凹部は、点検蓋の上下を裏返した状態で、前記
した濃縮液肥等、水耕栽培に必要な各種の薬液を計量す
る際に使用する。計量用凹部の容量を、液肥槽にいっば
いに水を入れたときに必要な濃縮液肥の量等、使用する
薬液の必要量に合わせておくと、計量目盛り等を確認し
なくても、濃縮液肥等の計量が自動的に行える。但し、
必要な液量に対応する液面を示す目盛りや刻印を形成し
ておいてもよい。計量用凹部の内部を仕切りで複数部分
に区切り、分割された各計量用凹部を、それぞれ異なる
容量に設定しておけば、各計量用凹部毎に違う量の薬液
を自動的に計量することができる。
請求項5記載の発明は、前記した栽培槽、液肥槽、給液
手段、排液手段を備えた水耕栽培装置において、栽培槽
の排液手段として、栽培槽の底面に液位調節管が設けら
れているとともに、この液位調節管が、栽培槽の底面に
取り付けられた下部管と、下部管の上部に着脱自在な上
部管からなり、下部管の設置位置とは異なる位置に、上
部管を係合可能な収容部が設けられているようにしてい
る。
液位調節管は、合成樹脂や金属等からなり、栽培槽の底
面を貫通して取り付けられるものである。液位調節管の
上部管と下部管とは、軸方向で互いに嵌合可能な形状を
有する。具体的な嵌合構造は、通常の各極管の連結構造
と同様に実施される。下部管は、栽培槽の底面を貫通し
て取り付けられ、この下部管の上端に上部管を着脱する
ようになっている。下部管の高さは、植物の成育段階に
よって異なる栽培槽の必要液位のうち、低い液位に合わ
せて設定しておく。上部管は、下部管に継ぎ足した状態
で、栽培槽の必要液位のうち高い液位になるように設定
しておく。なお、液位の調節段階を、2段階以上に設定
する必要がある場合には、上部管として、第1上部管、
第2上部管のように、高さの異なる複数種の上部管を用
意しておいたり、上部管を複数個上下方向に継ぎ足した
りして、液位調節管の高さを細かく調節できるようにす
ることもできる。
上部管の収容部は、上部管を使用しないときに保管して
おくものであり、栽培装置の任意の位置に設けることが
できるが、液位調節管の側の栽培槽底面等、上部管を必
要とするときに直ぐに判る場所に設けるのが好ましい。
収容部の形状は、上部管を係合して固定しておけるよう
に、上部管の形状に合わせた適宜凹凸からなる係合構造
を備えていればよい。具体的には、上部管を嵌合可能な
突起状のもののほか、上部管の一部に係止される爪や鉤
部を備えたもの等がある。
〔作  用〕
請求項1記載の発明によれば、液肥槽に収容した液肥の
自重や水圧によって外側へ拡がるように膨張変形する対
向側壁の間を変形防止部材で連結しておくことによって
、側壁が外側に拡がるのを防止することができる。
請求項2記載の発明によれば、給液手段の配管の途中に
可撓体部が設けられているので、外部から配管に加わる
衝撃やポンプ等の振動を可撓体部で吸収することができ
、配管が外れたり破損するのを防止できる。
請求項3記載の発明によれば、通常の栽培作業中は、栽
培槽を覆ったままで取り外すことのない本体蓋である培
地収容蓋自体に形成された連結口に、給液手段の配管を
接続するので、配管を一度接続してしまえば、栽培中に
頻繁に配管を取り外したり取り付は直す面倒がない。
請求項4記載の発明によれば、点検蓋の摘み部の裏側に
計量凹部を設けているので、この計量凹部を通常の計量
カップの代わりに用いて、濃縮液肥等の薬液を計量する
ことができる。計量凹部を使用するとき、すなわち薬液
等を栽培槽の液肥に供給するときには、当然、点検蓋を
開けておくので、点検蓋を計量容器に兼用しても何ら差
し支えない。薬液等の供給が済んで計量凹部の使用が終
われば、計量凹部を裏返した状態で点検蓋として培地収
容蓋の点検口に取りつけておけば、計量凹部の内部に薬
液等が付着したままであっても、付着した薬液は、培地
収容蓋の点検口から栽培槽内に落ちて回収され、他物を
汚すことがない。
〔実 施 例〕
ついで、この発明を、実施例を示す図面を参照しながら
以下に詳しく説明する。
第1図は、この発明にかがろ水耕栽培装置の全体構造を
示している。
液肥槽2は、薄い壁面で構成された深い直方体容器状を
なし、第2図および第5図に詳しく示すように、上縁部
に設けた段部に、比較的浅い栽培槽lが嵌めこまれて、
上下に重なった状態で載置されている。栽培槽1の上に
は、培地収容蓋3が被さり、培地収容蓋3の外周が垂下
して、液肥槽2の上端まで覆っている。したがって、組
み立てた状態では、栽培槽1は外から見えないようにな
っている。
液肥槽2の中央上端近くにおいて、長手方向で対向する
側壁同士をつないで変形防止部材となるテンションワイ
ヤ25が張られている。液肥槽2に液肥を収容したとき
に、液肥の自重または水圧で、液肥槽2の側壁が外側に
拡がるように変形しようとしても、前記テンションワイ
ヤ25で規制して変形を確実に防止することができる。
変形防止部材としては、液肥槽2の対向する側壁同士が
外側に拡がるのを防止できれば、上記以外の構造でも実
施できる。例えば、第5図に示すように、液肥槽2の対
向側壁の内側に突起状の係止部28を設けておくととも
に、この係止部28に係合可能な係止部27を両端に形
成した梁材26を両側壁の係止部28に架は渡しておく
ことによって、対向する側壁が外側に拡がるのを阻止す
るようにしておいてもよい。
栽培槽1の長手方向の一端には、ポンプ41等の作動機
構を取り付けている。前記した培地収容蓋3は、これら
の作動機構等を含めて、栽培槽1を覆っており、栽培装
置を屋外で使用しても、雨水等が作動機構や電気部品に
侵入しないようにしている。作動機構としては、少なく
とも液肥の循環供給を行う給液手段となるポンプを備え
ていればよいが、通常は、ポンプ41とともに、液肥を
加温するためのヒータ(図示せず)、ポンプ41やヒー
タを制御するための制御機構43、温度センサ(図示せ
ず)や液肥のPHセンサ等が取り付けられる場0合もあ
る。ポンプ41等を駆動する電源コード44が栽培装置
の外部に延びている。ポンプ41の吸い込み口には適宜
フィルター46が設けられている。そのほか、図示しな
いが、栽培中の経過日数や液温等を表示する情報表示部
等が設けられる場合もあり、これらの作動機構や電気機
構等については、通常の水耕栽培装置と同様のもので実
施される。
培地収容蓋3および栽培槽2を貫通して液肥槽1の内部
に挿入される液量計45が設けられている。液量計45
は、細長いフロート等からなり、液肥槽l内の液肥に浮
かべておくことによって、液面の上下にしたがって、培
地収容蓋3の上部に突き出されるフロートの高さが変化
して、液肥槽1の液位すなわち液量を知ることができる
。液肥槽1の液位を知る手段としては、図示した液量計
45以外にも、各種の液量計や電気的な液位検知手段を
採用することもできる。
第2図に示すように、液肥槽1内の液肥は、ポンプ41
で汲み上げられた後、ポンプ41に連結された逆J字形
の配管47を通って、栽培槽1の上方に落下供給される
。ポンプ41の吐出口と配管47の間に、ゴム等の可撓
性材料からなる管状の可撓体部49が連結されている。
可撓体部49は、ポンプ41から栽培槽1に到る配管経
路のうち、図示したように、栽培槽1の下面よりも下方
の液肥槽1内でポンプ41に近い場所に設けられている
のが、ポンプ41等の振動や配管47に加わる外力を良
好に吸収することができて好ましい。可撓体部49の長
さは、前記の振動や衝撃を吸収できる程度の長さがあれ
ば充分である。
配管47の他端は、培地収容M3の上面に貫通形成され
た連結口30に挿入接続されていて、配管47の先端か
ら落下した液肥が栽培槽1に供給される。連結口30は
、配管47が短くて済むように、ポンプ41等の作動機
構の近い場所で、後述する点検口等のない部分に設けら
れている。
培地収容蓋3には、植物成育用の栽培容器6を収容する
開口部31が設けられ、また、栽培槽1等の内部を点検
したり、濃縮液肥等の補給や給水および根づまりの処理
作業等を行ったりするための点検口32が設けられてい
る。栽培容器用の開口部31の数は、図示した2個のほ
か、1個もしくは3個以上であっても良く、点検口32
の個数も必要に応じて任意に設定できる。
栽培容器6は、植物の根が出やすいように筋状に形成さ
れた鉢部60と、その上方開口部を塞ぐカバー63を備
え、内部に合成樹脂の発泡体等からなる培地61.62
が収容されている。この培地61.62の上に種子を播
種して成育させる。
第2図に示すように、栽培容器6は、培地収容蓋3の開
口部31に嵌め込まれ、栽培容器6の下部が栽培槽1内
の液肥に浸かり、液肥の肥料成分が植物に供給されるよ
うになっている。
培地収容蓋3の点検口32には、点検蓋8が着脱自在に
嵌め込まれている。点検蓋8は合成樹脂の成形体等から
なり、全体がほぼ平坦な板状をなすとともに、上面に長
手方向に沿って敵状に突出するよう膨出形成された摘み
部80が設けられている。摘み部80の形状および構造
は、図示した実施例以外にも、通常の各種点検蓋と同様
の形状構造に変更することができるが、この発明の場合
、摘み部80は、点検蓋8の取り扱いだけでなく、後述
する計量用凹部としての機能をも考慮して、その形状や
構造を設定する。
第4図に示すように、摘み部80の裏面側(図では上面
側になる)は、摘み部80の形状にしたがって凹んでお
り、この凹部が計量用凹部81゜82となる。図示した
実施例の場合、摘み部80の裏面の凹部の途中に仕切り
壁83を設けていて、仕切り壁83の両側に、容量の異
なる2個所の計量用凹部81と82が設けられている。
計量用凹部81と82のうち、大きいほうの計量用凹部
81の容量は、水耕栽培の開始時に濃縮液肥を水で希釈
して液肥槽1に収容しておく際に、液肥槽lいっばいの
水に対して必要な濃縮液肥の量に設定してあり、計量用
凹部81いっばいの濃縮液肥を液肥槽lに加えるだけの
操作で、いちいち希釈割合を計算したり計量目盛りで計
ることなく、適正な希釈割合の液肥を作ることができる
。小さいほうの計量用凹部82は、栽培期間の途中で液
肥を追加する際に必要な濃縮液肥の量を計量する際に用
いる。
計量用凹部81,82は、上記のような濃縮液肥の計量
に用いるだけでなく、水耕栽培に必要な各種の薬液を計
量するためのものであってもよく、その用途に応じて、
計量用凹部81.82の容量を適当に設定しておく、計
量用凹部81,82には、薬液毎に計量する液面の高さ
を表示する突起や刻印等の表示を設けておいてもよい。
栽培槽1の底面には、液位調節管70またはオーバーフ
ロー管75の装着孔10が2個所に貫通形成されてあり
、前記配管47に近い側の装着孔10にはオーバーフロ
ー管75が取り付けられ、他方の装着孔10には液位調
節管70が取り付けられている。
栽培槽lに供給された液肥は、培地収容蓋3に配置され
た栽培容器6の下方を通過して、栽培槽1の端部近くに
設けられた液位調節管70の上端から下方の液肥槽2へ
と排出されて循環するようになっている。オーバーフロ
ー管75は、液肥が異常に供給されたり、液位調節管7
0が詰まったりしたときに、このオーバーフロー管75
から液肥を排出して、栽培槽1から液肥が溢れ出さない
ようにしている。したがって、液位調節管70の高さは
、植物の成育に必要な栽培槽lの液位に合わせて設定さ
れ、オーバーフロー管75の高さは、液位調節管70の
最も高い液位よりも少し高くなるように設定される。
液位調節管70は、第3図に示すように、栽培槽1の装
着孔10にパツキン12を介して装着される下部管71
と、下部管71の上端に嵌合されるリング状の上部管7
2にからなり、必要に応じて上部管72を着脱すること
によって液位を2段階に調節できるようになっている。
通常の植物成育の場合、播種から根が出始めた段階では
、栽培槽1の液位を高くしておく必要があるため、上部
管72を取り付けておき(第3図(a)の状態)、根が
長くなると、栽培槽1の液位を低くするために、上部管
72を取り外すようにして(第3図(b)の状態)、植
物の成育段階に応じて常に適正な液位を維持するように
している。
第3図(b)に示すように、栽培槽lの底面で、液位調
節管70の設置場所の近くには、上部管72を係合可能
な突起状の収容部15が設けられている。収容部15は
、栽培容器6等の邪魔にならなければ、栽培槽1の底面
の任意の位置に設けることができるが、液位調節管70
の設置場所に近いところが好ましい。前記したように、
液位調節管70の下部管71のみを用いる場合に、取り
外した上部管72を収容部15に嵌め込んで保管してお
く。図示した実施例では、液位調節管70として、上部
管72の着脱によって2段階の液位調節を行うようにし
ているが、上部管72を複数個上下に連結したり、高さ
の異なる複数の上部管72を必要に応じて取り替えるこ
とによって、3段階以上の液位調節を行うこともでき、
その場合には、複数の上部管72に対応して複数個の収
容部15を設ける場合もある。
〔発明の効果〕
以上に説明した、この発明にかがる水耕栽培装置のうち
、請求項1記載の発明は、液肥槽の対向する側壁が変形
防止部材で連結されていることによって、液肥槽に収容
する液肥の自重や水圧による液肥槽の変形および破損を
確実に防止することができる。したがって、液肥槽の側
壁を薄くしても耐久性や強度が低下せず、栽培槽全体の
軽量化および低コスト化を図ることができることになる
請求項2記載の発明は、給液手段の配管の途中に可撓体
部が設けられていることによって、配管に加わる外力の
衝撃や、ポンプ等の振動を可撓体部で良好に吸収するこ
とができ、栽培中に配管が外れて液肥の供給が止まった
り、液肥が外部に漏れるような事故の発生を確実に防止
することができる。
請求項3記載の発明は、給液手段の配管が、栽培槽全体
を覆う培地収容蓋の連結口に挿入されるようになってお
り、配管を点検蓋に接続する従来の構造のように、点検
蓋を開ける度に、頻繁に配管の着脱作業を行う必要がな
くなり、各種の栽培作業が能率良く行える。
請求項4記載の発明は、点検蓋の摘み部の裏面側に計量
用凹部を備えていることによって、濃縮液肥等、栽培に
用いる各種の薬液の計量が簡単に行え、別に計量カップ
等を用窓する面倒が省け、使用の度に計量カップ等を探
す手間もなくなる。
また、計量が終了した後は、計量用凹部を下にして点検
蓋を閉めてしまえば、計量用凹部に付着したり残ったり
したままの薬液等は、栽培槽に落下して回収されてしま
い、栽培装置の外面や設置場所の周辺を汚す心配がない
、したがって、従来のように、計量カップを洗浄する手
間が省ける。
請求項5記載の発明は、液位調節管の下部管に対する上
部管の着脱を選択することよって、栽培槽の液位調節を
簡単かつ確実に行うことができるとともに、上部管を使
用しないときには、収容部に係合して保管しておける。
したがって、栽培装置の外に上部管の保管場所を設定す
る必要がな(、上部管の保管場所を忘れて探し回ったり
、上部管を紛失してしまうことがなくなる。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの発明の実施例を示す分解斜視図、第2図は
液肥の循環作用を示す模式的断面図、第3図は液位調節
管の構造を示し、第3図(a)は液位を高く設定すると
きの断面図、第3図(b)は液位を低く設定するときの
断面図、第4図は点検蓋の計量用凹部の使用時の断面図
、第5図は変形防止部材の別の実施例を示す模式的断面
図である。 l・・・栽培槽 15・・・上部管の収容部 2・・・
液肥槽 25.26・・・変形防止部材 3・・・培地
収容蓋41・・・ポンプ 47・・・配管 49・・・
可撓体部6・・・栽培容器 70・・・液位調節管 7
1・・・下部管72・・・上部管 8・・・点検蓋 8
0・・・摘み部 81.82・・・計量用凹部 代理人 弁理士  松 本 武 彦 第2図 第1[ii!I

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 栽培槽と液肥槽を備えるとともに、前記液肥槽内に
    貯えられた液肥を汲み上げて前記栽培槽に供給する給液
    手段を備え、前記栽培槽には槽内の液肥を前記液肥槽に
    戻す排液手段が設けられていて、前記栽培槽において液
    肥により植物を成育させるようになっている水耕栽培装
    置において、液肥槽の対向する側壁が変形防止部材で連
    結されていることを特徴とする水耕栽培装置。 2 栽培槽と液肥槽を備えるとともに、前記液肥槽内に
    貯えられた液肥を汲み上げて前記栽培槽に供給する給液
    手段を備え、前記栽培槽には槽内の液肥を前記液肥槽に
    戻す排液手段が設けられていて、前記栽培槽において液
    肥により植物を成育させるようになっている水耕栽培装
    置において、給液手段が、液肥槽内の液肥を汲み上げる
    ポンプとポンプから栽培槽へ液肥を供給する配管を備え
    、この配管の途中には可撓体部が設けられていることを
    特徴とする水耕栽培装置。 3 栽培槽と液肥槽を備えるとともに、前記液肥槽内に
    貯えられた液肥を汲み上げて前記栽培槽に供給する給液
    手段を備え、前記栽培槽には槽内の液肥を前記液肥槽に
    戻す排液手段が設けられていて、前記栽培槽において液
    肥により植物を成育させるようになっている水耕栽培装
    置において、給液手段が、液肥槽内の液肥を汲み上げる
    ポンプとポンプから栽培槽へ液肥を供給する配管を備え
    、この配管の先端が、栽培槽の開口部全体を覆う本体蓋
    自体に設けられた連結口に挿入されるようになっている
    ことを特徴とする水耕栽培装置。 4 栽培槽と液肥槽を備えるとともに、前記液肥槽内に
    貯えられた液肥を汲み上げて前記栽培槽に供給する給液
    手段を備え、前記栽培槽には槽内の液肥を前記液肥槽に
    戻す排液手段が設けられていて、前記栽培槽において液
    肥により植物を成育させるようになっている水耕栽培装
    置において、栽培槽の開口部全体を覆う本体蓋の一部に
    着脱自在な点検蓋を備え、前記点検蓋には、摘み部が上
    方側に向けて膨出形成され、この膨出によって蓋裏面側
    に形成された凹部が計量用カップとして利用されるよう
    になっていることを特徴とする水耕栽培装置。 5 栽培槽と液肥槽を備えるとともに、前記液肥槽内に
    貯えられた液肥を汲み上げて前記栽培槽に供給する給液
    手段を備え、前記栽培槽には槽内の液肥を前記液肥槽に
    戻す排液手段が設けられていて、前記栽培槽において液
    肥により植物を成育させるようになっている水耕栽培装
    置であって、栽培槽の排液手段として、栽培槽の底面に
    液位調節管が設けられているとともに、この液位調節管
    が、栽培槽の底面に取り付けられた下部管と、下部管の
    上部に着脱自在な上部管からなり、下部管と異なる位置
    に、上部管を係合可能な収容部が設けられていることを
    特徴とする水耕栽培装置。
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