JPH0221741Y2 - - Google Patents

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JPH0221741Y2
JPH0221741Y2 JP17270984U JP17270984U JPH0221741Y2 JP H0221741 Y2 JPH0221741 Y2 JP H0221741Y2 JP 17270984 U JP17270984 U JP 17270984U JP 17270984 U JP17270984 U JP 17270984U JP H0221741 Y2 JPH0221741 Y2 JP H0221741Y2
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compressor
blower
rotary compressor
refrigerant
temperature
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【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野 本考案は回転圧縮機を用いた冷却装置に於て特
にこの回転圧縮機を送風機による風によつて冷却
するものに関する。
(ロ) 従来の技術 従来の此種冷却装置は例えば実開昭55−96373
号公報に示されている。ここに示された構成は高
圧容器タイプの密閉式電動圧縮機即ち回転(ロー
タリー)圧縮機を用いて冷凍サイクルを構成した
ものである。ここで此種回転圧縮機は近来の技術
進歩により従来のレシプロタイプの圧縮機に対し
て同等の運転能力でその寸法を小型化できるため
近来冷蔵庫、シヨーケース等の冷却装置に使用さ
れる様になつて来ている。
(ハ) 考案が解決しようとする問題点 この様な回転圧縮機寸法の小型化は冷蔵庫等の
庫内容積の拡大、設置面積の縮小という効果を達
成するものであるが、一方で圧縮機自体の表面積
の減少を引き起こすと共に此種圧縮機はそれ自体
が高温高圧ガス容器となるので、必要とされる放
熱量が確保されず、そのため放熱性能の悪化によ
る巻線の焼付け故障を誘起していた。これを解消
するためには回転圧縮機を送風機による風によつ
て冷却する方法が考えられる。ここで此種回転圧
縮機はレシプロタイプに比し、構造的に容器内部
が高圧となるために、冷凍サイクル中の冷媒が潤
滑剤としての圧縮機油中に溶け込み易く、また、
この冷媒は温度が高くなる程溶け難くなつて圧縮
機油と分離し易くなる性質を有している。即ち、
圧縮機の起動直後は未だ温度が低いために冷媒が
圧縮機油より分離されず冷媒が冷凍サイクル中を
循環されないので冷却作用が行なわれず、圧縮機
の温度が上昇するに従つて冷媒が放出されて循環
し始め、冷却作用が発揮され始めるものである。
従つて此種回転圧縮機では一般的に圧縮機の起動
から冷却作用が発揮され始めるまでにある程度時
間が必要である。
ところが前述の如き理由で回転圧縮機を送風機
で冷却する場合、その起動と同時に送風機を運転
すると圧縮機の温度上昇が緩慢になり、一層冷媒
が圧縮機油より分離し難くなる。そのため、圧縮
機起動後の冷凍サイクル中の冷媒循環量の増加が
遅れ、冷却作用の開始が一層遅れる結果となる。
(ニ) 問題点を解決するための手段 本考案は斯かる問題点を解決するために、回転
圧縮機9を冷却する風を生ずる送風機15を圧縮
機9の起動よりも遅延させて運転開始する様にし
たものである。
(ホ) 作 用 本考案によれば回転圧縮機は送風機により冷却
されると共に、起動直後は送風機による冷却作用
は受けないので圧縮機の温度上昇が遅れず、それ
による冷媒不足も生ずる事が無い。
(ヘ) 実施例 図面に於いて実施例を説明する。第2図で1は
実施例としての冷蔵庫であり、その庫内には仕切
壁2によつて上下に区画され、冷凍室3と冷蔵室
4が形成されている。仕切壁2内には冷却室5が
形成され、ここに後述する冷凍サイクルに含まれ
る蒸発器6が収納設置される。蒸発器6により冷
却された空気は送風機7により冷凍室3と冷蔵室
4に循環せられて各室を冷却する。冷蔵庫1後低
部には後に詳述する機械室8が形成され、ここに
回転圧縮機9等が設置される。
第3図は回転圧縮機9を使用した冷凍サイクル
を示している。回転圧縮機9は即ち高圧シエルタ
イプのロータリーであり、圧縮機9より吐出され
た高温高圧のガス冷媒は凝縮器10に流入して放
熱し、凝縮されて液化した後減圧器としてのキヤ
ピラリチユーブ11にて減圧され、差圧弁12を
通過して蒸発器6に流入しここで蒸発する。蒸発
器6を出た冷媒は逆止弁13を通過して圧縮機9
に吸込される。逆止弁13は圧縮機9方向が順方
向となつており、また、差圧弁12は圧縮機9吸
込側に一端を接続した圧力伝達管14の伝達する
圧力により制御され、高圧状態で流路を閉じる。
ここで此種回転圧縮機9はその構造上停止中に吸
込側から高温冷媒が逆流して圧力が上昇するが、
逆止弁13の存在によつて吸込側から蒸発器6に
高温冷媒が逆流入しない。また、差圧弁12は圧
縮機9吸込側の圧力上昇によつて流路を閉じるの
でキヤピラリチユーブ11からの高温冷媒の蒸発
器6への自然流入が阻止される。また、差圧弁1
2の閉鎖と逆止弁13によつて冷凍サイクル中の
高圧側と低圧側の圧力差が保持されるので圧縮機
9再起動時の負荷が少なくなる。
第4図は第2図の機械室8部分のA−A′線断
面図、第5図は同後方斜視図を示している。機械
室8内には回転圧縮機9、凝縮器10及び送風機
15がこの順で並設される。送風機15は運転さ
れて前方に空気を送出し、一部を凝縮器10に吹
き付けると共に、一部を凝縮器10に並設したバ
イパスダクト16により圧縮機9側に誘導して圧
縮機9に吹き付ける。また、ダクト16は設けず
に、凝縮器10を出た風を圧縮機9に吹き付ける
様にしても良い。これによつて圧縮機9及び凝縮
器10は強制空冷される。
第1図は本考案の冷却装置の制御回路20を示
している。21は蒸発器6若しくは冷凍室3の温
度を感知する負性抵抗素子としてのサーミスタ
で、抵抗22を介して電源VBに接続され端子電
位を比較器23の(−)入力端子に入力してい
る。比較器23の(+)入力端子には抵抗24,
25によつて決まる基準電位が入力される。比較
器23は正帰還抵抗26によつてヒステリシスを
有しており、その出力は抵抗27を介してトラン
ジスタ28のベースに接続される。トランジスタ
28のコレクタには電磁リレー29のコイル29
Aが接続される。比較器23の出力はANDゲー
ト30に入力されると共に抵抗31を通してコン
デンサ32に充電される。コンデンサ32の充
電々位はANDゲート30に入力されると共に抵
抗31にはダイオード34が並列接続される。コ
ンデンサ32には抵抗31の抵抗値とコンデンサ
32の容量によつて決まる時定数によつて充電さ
れ、その電位はコンパレータ23の出力が高電位
(略VBに等しい。)となつてから略10秒でANDゲ
ート30のスレツシホールドレベルを越える。
ANDゲート30にはまた、電源VBに接続され
た抵抗35及びコンデンサ36の直列回路のコン
デンサ36の電位が入力される。このコンデンサ
36の電位は電源VB投入後約5乃至10分でAND
ゲート30のスレツシホールドレベルを越える様
に抵抗35とコンデンサ36の各値を定める。
ANDゲート30の出力は抵抗37を介してトラ
ンジスタ38のベースに接続され、コレクタには
電磁リレー39のコイル39Aが接続される。電
磁リレー29の接点29Bは回転圧縮機9のモー
タ9M及び送風機7のモータ7Mの並列回路と電
源AC間に接続され、電磁リレー39の接点39
Bは送風機15のモータ15Mと電源AC間に接
続される。
以上の構成で動作を説明する。今、冷蔵庫1を
据え付けて電源を投入するとサーミスタ21の感
知する温度は高いからコンパレータ23は高電位
を出力するのでトランジスタ28が導通して接点
29Bを閉じ、回転圧縮機9と送風機7が起動さ
れる。その後約10秒経過するとコンデンサ32の
充電々位がANDゲート30のスレツシホールド
レベルを越えるが、コンデンサ36の電位は未だ
低いためANDゲート30の出力は低電位(接地
電位)のままである。電源投入から約10分経過す
るとコンデンサ36の充電々位がANDゲート3
0のスレツシホールドレベルを越えるので、この
時点でANDゲート30の出力が高電位となつて
トランジスタ38が導通し、接点39Bを閉じて
送風機15が運転される。その後、サーミスタ2
1の感知する温度が低下して下限値である例えば
−25℃(冷凍室3温度)に達するとコンパレータ
23の出力が反転して低電位となるのでトランジ
スタ28が不導通となつて接点29Bが開き、回
転圧縮機9と送風機7が停止し、更に、ANDゲ
ート30の出力も低電位となつてトランジスタ3
8が不導通となり、接点39Bが開いて送風機1
5が停止する。また、コンデンサ32の電荷はダ
イオードによつて放電される。
回転圧縮機9が停止するとサーミスタ21の感
知する温度は徐々に上昇して行き、やがて−15℃
に上昇するとコンパレータ23の出力は再び高電
位となるので回転圧縮機9及び送風機7は再び起
動する。コンパレータ23の出力が高電位となつ
てから10秒後にコンデンサ32の充電々位が
ANDゲート30のスレツシホールドレベルを越
えるが、この時コンデンサ36は電荷が満充電状
態であるからANDゲート30の出力は高電位と
なつて送風機15が運転され、以下これを繰り返
えす。即ち、冷蔵庫1の据え付け時には送風機1
5は回転圧縮機9の起動より10分遅れて運転開始
せられ、通常のサイクル運転中には10秒遅れて運
転開始する事になる。ここで、圧縮機油より冷媒
が良好に分離する圧縮機温度TCは50℃乃至60℃
であるが、据え付け時に起動(この時の外気温度
を30℃とする。)からこの温度に達するまでは約
10分程必要であり、サイクル運転中には前回の運
転で温度が上昇しているため、低外気温時には約
10秒程必要である。従つて以上より本願では回転
圧縮機9は圧縮機油より冷媒が分離されてから送
風機15による冷却を受ける様になる。
第6図には外気温30℃の時の冷蔵庫1据え付け
時の回転圧縮機9起動後の圧縮機温度TC、冷蔵
室温度TR及び冷凍室温度TFの時間推移を示し
ている。実線は本考案によるもの、また、破線は
回転圧縮機9と送風機15を同時起動した場合の
各値を示している。本考案によれば起動後10分間
は回転圧縮機9は冷却されないから温度TCの上
昇率も速く従つて冷媒は圧縮機油より良好に分離
する様になり、起動後の循環冷媒量も多くなる。
他方凝縮器10も遅れて冷却されるため、凝縮器
10の部分的な過冷却が解消され、凝縮パイプの
トラツプ部等に液冷媒が溜まることがないので冷
媒は良好に循環する様になる。従つて各温度
TR,TFの低下速度も早く、実験では同時起動
した場合に比して30分程度早く冷却される様にな
る。
ここで冷蔵庫1のコンセントが例えば誤つて引
き挿かれて直ぐ差し込んだ様な時、即ち回転圧縮
機9が未だ高温の時にはコンデンサ32の電荷は
ダイオード34により放電されてしまうが、コン
デンサ36の電位は未だANDゲート30のスレ
ツシホールドレベルよりも低下しない。従つて、
この後の再起動時には送風機15は10秒遅れて運
転される事になるので圧縮機9の焼付きは生じな
い。
(ト) 考案の効果 本考案によれば回転圧縮機を用いて冷凍サイク
ルを構成した冷却装置において回転圧縮機は送風
機による空気流によつて冷却されるので巻線の焼
付き事故等が生ずる事が無く、更に送風機は回転
圧縮機の運転開始時よりも遅延して運転されるの
で、圧縮機の起動後の温度上昇を阻害しない。従
つて送風機は圧縮機油中に溶け込んだ冷媒の分離
を阻害しないので、起動後の圧縮機油からの冷媒
分離と循環冷媒量の確保は円滑に行なわれる様に
なり、起動後の冷却速度も損われない。
【図面の簡単な説明】
各図は本考案の実施例を示すもので、第1図は
制御回路図、第2図は冷蔵庫の側断面図、第3図
は冷媒回路図、第4図は第2図のA−A′線断面
図、第5図は機械室の後方斜視図、第6図は回転
圧縮機起動後の圧縮機、冷蔵室及び冷凍室各温度
の時間推移を示す図である。 6…蒸発器、9…回転圧縮機、10…凝縮器、
11…キヤピラリチユーブ、15…送風機、3
1,35…抵抗、32,36…コンデンサ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 回転圧縮機、凝縮器、減圧器及び蒸発器等にて
    冷凍サイクルを構成し、前記回転圧縮機を送風機
    による空気流にて冷却する様にした冷却装置にお
    いて、前記送風機の始動を遅延せしめる遅延装置
    により前記送風機を前記回転圧縮機の運転開始時
    よりも遅延して運転する様構成したことを特徴と
    する冷却装置。
JP17270984U 1984-11-14 1984-11-14 Expired JPH0221741Y2 (ja)

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JP17270984U JPH0221741Y2 (ja) 1984-11-14 1984-11-14

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JP17270984U JPH0221741Y2 (ja) 1984-11-14 1984-11-14

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JPS6186672U JPS6186672U (ja) 1986-06-06
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JP17270984U Expired JPH0221741Y2 (ja) 1984-11-14 1984-11-14

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JP6273471B2 (ja) * 2014-01-07 2018-02-07 オリオン機械株式会社 温度調整装置

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JPS6186672U (ja) 1986-06-06

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