JPH0221595B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、光源を使用する表示装置に関するも
のである。

〔従来の技術〕

表示装置には、表示板に文字、図形等を単に描
いただけのもの、フイラメント、ダイオード等の
発光体を表示素子としこれを配列したもの及び反
転板を表示素子として用いるもの等数多くの種類
があるが夜間でも明瞭に看取できるためにはある
程度強力な光線を必要としいわゆるネオンサイン
等構造複雑で高価なものが多い。

そこで、構造簡単で安価な表示装置として、従
来、例えば特開昭56−51775号公報に示すものが
あり、これは遮光板にて形成され前面に開口部を
備えたボツクス内に発光源を収容して、これら各
ボツクスの前面開口部に着色半透明板を配置した
もので、各発光源のうちの所要の発光源を発光さ
せることにより所要の文字を表示するようにして
いる。

〔発明が解決しようとする課題〕

このように、所要の文字の表示は、発光源の点
灯のみによつて行つているため、発光源が点灯し
ている部分のブロツク部は文字の一部を必ず構成
することとなる。

このため、例えば表示装置の前面側と背面側と
の両側に表示部を形成しようとすると、発光源を
前面側と背面側とにそれぞれ別個に設ける必要が
あり、発光源を共用することができず、その結
果、装置が大型化し、またコスト的にも高くな
る。

また、所要の発光源を点灯するための操作スイ
ツチ部を別途設ける必要があり、この操作スイツ
チ部が表示装置と隔離された場所に設置されたよ
うな場合は、所要の部分の発光源のみが点灯した
か否か確認が困難な場合が多く、誤表示のおそれ
もある。

さらに、表示と非表示との区別は発光源が点灯
しているか否かによつてのみ行われるため、表示
部を斜め方向から見た場合や、太陽光などの外光
の照射方向によつては表示と非表示との区別がつ
けにくいことがある。

本発明の目的は前記従来例の不都合を解消し、
簡単な構造で装置の両面での表示も可能であつて
使用範囲が広く、しかも、表示状態と非表示状態
との切換え操作及び確認が簡単かつ確実に行えて
誤表示のおそれがなく、さらに、表示と非表示と
の状態の区別が明瞭で見易い表示装置を提供する
ことにある。

〔課題を解決するための手段〕

本発明は、前記目的を達成するため、ケース表
示面に形成した開口に、表示部を突出部に形成し
た半透明の表示体または不透明の閉塞板のいずれ
かを着脱自在に取付け、前記開口に連設する光源
導出部の背後に光源を設けてなる表示素子を複数
個配設したことを要旨とするものである。

〔作 用〕

本発明によれば、ケース内の光源から発する光
源はケース表示面に形成した開口に至る。この場
合、開口に半透明の表示体、不透明の閉塞板のい
ずれを取付けるかで、光源からの光線で開口が輝
いて見えるかあるいは光線が遮られて暗く見え
る。よつて、この表示体と閉塞板との配置の組合
せによる明暗で文字や数字が表示される。さらに
表示体には突出部が形成してあるので、突出部分
の有無によつても表示内容がわかる。

〔実施例〕

以下、図面について本発明の実施例を詳細に説
明する。

第１図は本発明の表示装置の実施例を示す正面
図、第２図は同上縦断側面図で、この表示装置は
表示素子１０をケース１に日字状に７個配設した
もので、ケース１の前面に開口２を形成し、該開
口２の背後に光源３を配設し、光源３から開口２
に至るまでの間を反射板４で覆い、光源導出部と
する。

図中１４は前記開口２に着脱自在に取付く表示
体を示し、この表示体１４は例えば半透明赤色の
プラスチツクからなる両端を山形にすぼめ表示部
１４ｂを半円筒状の突出部に形成したもので、第
３図の裏面図に示すように４隅近くに開口２への
係止用突片１４ａが突設してある。

また、図中１５は同じく前記開口２に着脱自在
に取付く閉塞板を示し、これは不透明プラスチツ
クにより形成され、表示体１４と同様に４隅近く
に開口２への係止用突片１５ａが突設してある。

他方、開口２にはその周縁に前記係止用突片１
４ａ，１５ａが嵌合する凹部２ａ，２ｂを形成し
ておく。

このようにして光源３、開口２、反射板４、表
示体１４及び閉塞板１５とで表示素子１０を構成
し、この表示素子１０をケース１の前面に日字状
に７個配設して例えば０から９までの数字や文
字、図形の表示を行うようにした。

さらに、第２図に示すようにケース１の裏面に
も開口２を形成し、光源３を共用するようにして
表示素子１０を前面と同様に配設して両面使用可
能のものとする。

このようにして本発明の表示装置Ａを構成する
が、例えば第４図に示すように、脚１３を取付け
たパネル１１にこの表示装置Ａを３個並べて組込
んで給油所でのガソリン単価表示用の価格表示装
置１２とすることもできる。

次に、使用法及び動作について説明すると、例
えば数字表示を行う場合は、表示しようとする数
字の形状に該当する個所の開口２に表示体１４を
取付ける。取付に際しては、表示体１４をわずか
押しつぶし変形させた状態で開口２内に挿入すれ
ば、係止用突片１４ａが凹部２ａと嵌合して、表
示体１４は開口２に固着する。

そして、表示しようとする数字の形状に該当し
ない個所の開口２には、閉塞板１５を同様にして
これをわずか押しつぶし変形させた状態で開口２
内に挿入し、係止用突片１５ａを凹部２ａに嵌合
して固着する。

以上のようにして、表示体１４と閉塞板１５と
が開口２に取付けられ、これら表示体１４と閉塞
板１５との組合わせによつて数字形状が形成され
る。

光源３に通電すれば光源３が点灯しここから発
する光線は反射板４で反射されて開口２に至る。
開口２のうち、表示体１４が取付けてある個所で
は、該表示体１４は半透明の赤色プラスチツクで
形成してあるので光線はこの表示体１４を透過し
開口２は全体が均一的に赤く輝いて見え、また、
光源３が外から直接見えるわけではないのでまぶ
しいこともない。そして、表示体１４は表示部１
４ｂがケース１前方に突出するのでこれにより開
口２部分の表面積が実質的に広がる。

一方、閉塞板１５が取付けてある開口２の個所
では、光源３からの光線はこの閉塞板１５に遮ら
れ開口２を通過しないから、該開口２は暗く見え
る。

このようにして表示数字の形状に該当する個所
の開口２のみが明るく輝いて見え、しかも表示部
分は表示部１４ｂが突出するので立体的なものと
なり、光の明暗だけでなく形状によつても表示状
態の表示素子と非表示状態の表示素子とを区別で
き、正面のみならず斜方向からでもはつきりと数
字形状を看取できる。

また、光源３は表裏面の表示装置１０に共用で
き節電に役立つが、この場合、光源３は全てのも
のを点灯して、開口２の明暗の区別は表示体１４
と閉塞板１５の取付け組合わせによつてのみ行つ
てもよいが、表裏面ともに閉塞板１５が取付けら
れる個所では光源３を消灯すればより節電に役立
つ。

このようにして表示装置Ａごとに所望の数字形
状に合致する位置の表示素子１０を点灯させて、
第４図に示すような装置では例えばガソリン単価
として160円の価格表示を行うものである。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明の表示装置は、表示体
と閉塞板との配設個所の組合わせによる明暗で文
字や数字形状を表示するので、表示状態と非表示
状態との切換え操作や確認が操作場所で確実に行
えて誤表示のおそれがないものである。

また、表示状態の表示素子の部分に突出するの
で、表示状態と非表示状態との区別は明暗だけで
なく形状によつてもこれを行うことができ、例え
ば太陽光などの外光の照射方向によつて光の明暗
の区別がつけにくいような場合でも、また、斜方
向からでも表示状態の表示素子をはつきりと識別
できる。

さらに、表裏面の表示部に光源を共用できるの
で、簡単な構造で使用範囲の拡大を図ることがで
きるとともに節電に役立つものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の表示装置の実施例を示す正面
図、第２図は同上縦断側面図、第３図は実施例の
表示体の裏面図、第４図は本発明の実施例の使用
例を示す斜視図である。 １…ケース、２…開口、２ａ，２ｂ…凹部、３
…光源、４…反射板、１０…表示素子、１１…パ
ネル、１２…価格表示装置、１３…脚、１４…表
示体、１４ａ…突片、１４ｂ…表示部、１５…閉
塞板、１５ａ…突片、Ａ…表示装置。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ ケース表示面に形成した開口に、表示部を突
   出部に形成した半透明の表示体または不透明の閉
   塞板のいずれかを着脱自在に取付け、前記開口に
   連設する光源導出部の背後に光源を設けてなる表
   示素子を複数個配設したことを特徴とする表示装
   置。