JPH09156395A - シフトレバーの照明装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シフトレバーを照明することによりシフトレ
バーのシフトポジションを明確に視認可能とする。 【解決手段】 シフトレバー３０側面をライトガイド部
材４０と、インジケータプレート３４に設けた小窓部４
２とにより広く照明するとともに、シフトポジションの
各文字表示３８Ａとを照明することにより、シフトレバ
ー３０が操作溝３６の輪郭内のどの位置にあって、どの
文字表示３８Ａに隣接するかを明確にし、シフトポジシ
ョンを明確に視認可能とする。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、シフトレバーをケ
ースの操作溝にしたがってシフト操作するシフトレバー
の照明装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】シフトレバーをケースに設けたジグザグ
パターンの操作溝にしたがってシフト操作するジグザグ
式シフトレバーの照明装置の一例が特公平４−２７４１
６号に開示されている。

【０００３】図４に示される如く、このジグザグ式シフ
トレバーの照明装置は、シフトレバー１０の支持部１０
Ａを覆ったケース本体１２と、このケース本体１２の上
面開部に設けられ、スライドカバー１５が装着された操
作溝１６と、ケース本体１２の上面開口部１４に組付け
られ、操作溝１６に沿って各シフトポジションに各々対
応した文字を並べて表示するポジションインジケータ１
８を備えたポジションインジケータプレート２０とケー
ス本体１２の内部に設けられ、ポジションインジケータ
プレート２０に向けて照明用の光を放つ電球２２とを備
えている。また、ポジションインジケータ２０は電球２
２からの光を透過可能な透明な素材で形成されており、
特に夜間走行時において電球２２が点灯されると、光は
ポジションインジケータプレート１８の箇所を照明し、
また、プレート２０内で反射を繰り返すことにより窓２
１を介して操作溝１６の周囲を照明する。

【０００４】

【発明が解決しようとする課題】上述のような従来のジ
グザグ式シフトレバーの照明装置では、操作溝の周囲
と、ポジションインジケータ１８の全文字及びシフトレ
バーの一部が照明される。

【０００５】しかし、シフトレバー装置を構成するとき
のスペース上の都合で、シフトレバー１０と操作溝１６
との間の隙間Ｘを十分に大きくとれない場合がある。こ
のような場合には、照射範囲がシフトレバーの窓２１に
対応した側面だけなので、運転者のアイポイント方向へ
行く光が少なくなる。従って、特に夜間走行時において
は、このシフトレバー１０のケース本体１２部分を見た
だけでは、シフトレバーがどのシフトポジションにある
のかを、一見して識別するのが困難となる場合がある。

【０００６】本発明は上記事実を考慮し、シフトレバー
のシフトポジションを目視により明確、かつ容易に識別
可能としたシフトレバーの照明装置を、新たに提供する
ことを目的とする。

【０００７】

【課題を解決するための手段】本発明のシフトレバーの
照明装置は、シフトレバーのシフト操作路に沿って、ケ
ース本体に形成された操作溝と、操作溝の輪郭側部にお
ける各シフトポジション位置に対応して配設された投光
用小窓部と、操作溝の輪郭側部における各シフトポジシ
ョン位置に各々対応して並ぶよう配設された各文字表示
と、光源からの光を小窓部を介して、シフトレバーのケ
ース本体よりも室内側部分を照射し、さらに各文字表示
を照明するライトガイド部材とを有することを特徴とす
る。

【０００８】上述のように構成することにより、シフト
レバーがその位置を明示するように車室内側に露呈して
いる胴部がより明るく照明され、このようにライトアッ
プされたシフトレバーが隣接対応する照明された各文字
表示を指し示すような状態となって、シフトレバーのシ
フトポジションを目視により明確かつ容易に識別可能と
する。

【０００９】

【発明の実施の形態】図１〜図３には、本発明に係るシ
フトレバーの照明装置の実施の形態が示されている。

【００１０】図３に示される如く、シフトレバー３０の
支持部分は、ケース本体３２で覆われている。ケース本
体３２は、下面と上面の一部とが開放されボックス状に
形成されており、ケース本体３２における上面開口部に
はインジケータプレート３４が組付けられている。

【００１１】図２に示される如く、インジケータプレー
ト３４には、ステップ形状（ジグザグパターン）の操作
溝３６が形成されている。この操作溝３６には、シフト
レバー３０が挿通しており、シフトレバー３０はこの操
作溝３６に従って車両前後方向（図の矢印Ａ方向）へシ
フト操作されるようになっている。

【００１２】インジケータプレート３４の上面には、操
作溝１６に沿ってポジションインジケータ３８が形成さ
れており、このポジションインジケータ３８には、シフ
トレバー３０の各シフトポジションと対応させて各レン
ジの文字表示３８Ａ（Ｐ，Ｒ，Ｎ，Ｄ−３，２，Ｌ）が
なされている。また、インジケータプレート３４は、そ
の操作溝３６におけるパーキングレンジＰの箇所から右
ハンドル車両ではドライバー席側へ延びた案内溝３６Ａ
を有している。

【００１３】インジケータプレート３４の下側には、操
作溝３６に対向する部位に、スライドカバー３９が配設
されている。このスライドカバー３９は、周知のもので
シフトレバー３０のシフト操作に連動して、図の矢印Ａ
方向へスライドするようになっており、シフトレバー３
０がいずれのシフトポジションに操作された場合でも、
操作溝３６を覆った状態に保ち、ケース本体３２内への
塵等の浸入を防止している。

【００１４】図１及び図２にも示すように、インジケー
タプレート３４の下面に隣接してライトガイド部材４０
が配置されている。このライトガイド部材４０は、透明
又は半透明樹脂、アクリル樹脂又はガラス等の導光性材
料製の肉厚部材として構成されている。ライトガイド部
材４０には、操作溝３６の図に向かって右側に沿うよう
な投光用ジグザク側面部４０Ａが形成されている。

【００１５】インジケータプレート３４の操作溝３６に
おける図に向かって右側部分に当たる各シフトポジショ
ンには、光源からそれぞれその直下の投光用ジグザグ側
面部４０Ａを介して投光された光を直進光又は反射光で
シフトレバー３０の側面の軸方向（図２の上下方向）に
沿って広い範囲に渡って照射するための小窓部４２を設
ける。この小窓部４２は、インジケータプレート３４の
一部を透明又は半透明にして構成しても良いし、レンズ
状にしてシフトレバー３０側面所要位置に集光するよう
に構成しても良い。これにより、シフトレバー３０の側
面は投光用ジグザグ側面部４０Ａから直接投光された光
と、小窓部４２の上方に向けて投光するように形成され
たプリズム面から投光された光によって広い範囲が照明
される。また、小窓部４２のプリズム面が上面に表われ
るようにされている場合には、シフトレバー３０と小窓
部４２との間の隙間Ｘが狭くても、シフトレバー３０の
側面を十分広く照射できる。このように、小窓部４２か
らの光はシフトレバー３０の周囲のうちケース本体３２
のインジケータプレート３４よりも上方の部分を広く照
らすので車室内からシフトレバー３０の所在位置を認識
し易い。

【００１６】また、インジケータプレート３４の操作溝
３６の周囲を投光用のライトガイド部材で縁取る、又は
反射部材を配置する等の手段によって、ライトガイド部
材４０から投光された光で、操作溝３６の周囲が照明さ
れて、その輪郭が明るく浮き上がって見えるようにす
る。

【００１７】さらに、インジケータプレート３４の文字
表示３８Ａ部分は、透明又は反透明に構成し、この文字
表示３８Ａ部分がライトガイド部材４０から光を受け
て、文字が明るく浮き上がって見えるようにする。

【００１８】ライトガイド部材４０における図に向かっ
て右側部位には、穴状のランプハウジング４４が設けら
れ、この中に光源としてのランプ４６が配置されてい
る。なお、ランプ４６は電球、放電管、発光ダイオード
等で構成してもよい。そして、ライトガイド部材４０
は、ランプ４６から入射した光を導いて、シフトレバー
３０側面へ直接照明し、又は小窓部４２を介して照明し
操作溝３６の緑を照明し、さらには文字表示３８Ａを照
明するように構成する。なお、ライトガイド部材４０
は、上述の照明機能を有するものであればどのように構
成しても良く、光を集束して照明の光度を上げるため、
適所に反射面を設け肉厚を変更する等してもよいことは
勿論である。特に図２の水平方向に移動する光を途中に
設ける反射面や内部反射により上方へ向け、小窓部４２
を介してシフトレバー３０へ至る光量を増大させてもよ
い。

【００１９】次に上述のように構成した本実施の形態に
係るシフトレバーの照明装置の作用を説明する。

【００２０】まず、ランプ４６を点灯させるとランプ４
６から出た光がランプハウジング４４から、ライトガイ
ド部材４０に入射し、この中で集光されて導かれ、ジグ
ザグ側面部４０Ａからシフトレバー３０の側面を照明す
るとともに、小窓部４２を通してシフトレバー３０の操
作溝３６より上に出た側面を広く照明する。

【００２１】これとともに、ライトガイド部材４０から
出た光によって、操作溝３６の輪郭が浮かび上がるよう
に照明され、さらに文字表示３８Ａが浮かび上がるよう
に照明される。

【００２２】このように、浮かび上がるように照明され
た操作溝３６の輪郭の中に、シフトレバー３０の側部が
広く照明されて操作溝３６の輪郭に対する相対的な位置
を明確に表すとともに、この広く照明されたシフトレバ
ー３０の側部に隣接するよう対応した各文字表示３８Ａ
の文字により、シフトレバー３０のシフトポジション
が、Ｐ，Ｒ，Ｎ，Ｄ−３，２，Ｌのいずれであるかを明
確に確認できるようにする。

【００２３】さらに、シフトレバー３０と小窓部４２と
の隙間Ｘが狭くても、小窓部４２の投光用プリズム面が
上面に表れている場合には、シフトレバー３０側面の照
射範囲が広くなり、文字位置との対応も認識が容易とな
り、この部位で最も重要な運転者からのシフトポジショ
ンの視認性をさらに向上させることができる。

【００２４】よって、運転者は夜間走行時であっても目
視により、シフトレバー３０のシフトポジションを即座
に、かつ明確に認識可能となる。

【００２５】

【発明の効果】本発明は上記の構成としたので、シフト
レバーに対する照明によりシフトレバーのシフトポジシ
ョンを目視により明確に識別できるようにするという優
れた効果を有する。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の実施の形態に係るシフトレバーの照明
装置の要部を示す要部平面図である。

【図２】図１のＩＩ−ＩＩ線による断面を示す要部断面
図である。

【図３】本実施の形態に係るシフトレバー装置部分を示
す斜視図である。

【図４】従来のシフトレバーの照明装置を例示する要部
縦断面図である。

【符号の説明】

３０ シフトレバー ３４ インジケータプレート ３６ 操作溝 ３８Ａ 文字表示 ４０ ライトガイド部材 ４２ 小窓部 ４６ ランプ（光源）

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 シフトレバーのシフト操作経路に沿って
   ケース本体に形成された操作溝と、 前記操作溝の輪郭側部における各シフトポジション位置
   に対応して配置された投光用小窓部と、 前記操作溝の輪郭側部における各シフトポジション位置
   に各々対応して並ぶように配設された各文字表示と、 光源の光を前記小窓部を介して前記シフトレバーの前記
   ケース本体よりも、室内側部分を照射し、さらに前記各
   文字表示を照明するライトガイド部材と、 を有することを特徴とするシフトレバーの照明装置。