JPH02212404A - リンゴ害虫の交信かく乱剤 - Google Patents

リンゴ害虫の交信かく乱剤

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JPH02212404A
JPH02212404A JP1033308A JP3330889A JPH02212404A JP H02212404 A JPH02212404 A JP H02212404A JP 1033308 A JP1033308 A JP 1033308A JP 3330889 A JP3330889 A JP 3330889A JP H02212404 A JPH02212404 A JP H02212404A
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JP
Japan
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apple
communication
leaf
agent
disturbing
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Pending
Application number
JP1033308A
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English (en)
Inventor
Akira Yamamoto
昭 山本
Takeyoshi Nomoto
野本 武義
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Shin Etsu Chemical Co Ltd
Original Assignee
Shin Etsu Chemical Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) リンゴの主要害虫であるハマキムシ類とキンモンホソガ
を同時に効率的に交信かく乱する性フエロモン組成物に
関するものである。
(従来の技術) 害虫の性フエロモンを利用し、交信かく乱法によって害
虫を防除する方法は広く研究され、一部実用化されてい
る。わが国のリンゴ園の主要害虫はモモシンクイガ、ハ
マキムシ類、キンモンホソガであり、5月〜10月まで
の期間に常時発生している場所も多(、有機リン系やピ
レスロイド系殺虫剤を年間5〜10回使用して防除して
いるのが実情である。しかし、近年、これらの殺虫剤の
もつ毒性問題が懸念され、よりクリーンなリンゴを求め
る消費者のニーズが大きく、毒性がな(安全な農薬とし
て性フエロモンを使う交信か(乱法が注目されている。
リンゴ園ではモモシンクイガ防除用にシンクイコン(信
越化学製性フエロモン製剤)が実用化されているが、他
の害虫には効果がないため、上記殺虫剤の散布回数を大
幅に減らすことができていない。
(発明が解決しようとする課題) そこで、ハマキムシ類とキンモンホリガにも効く性フエ
ロモンが要望されている。しかし、殺虫剤は1種類で複
数種の害虫に同時に効くのに対し、性フエロモンは害虫
毎に異なっているため、ハマキムシ類(リンゴ園では3
種以上存在している)とキンモンホソガの夫々の性フエ
ロモンを使っていたのでは、性フエロモン自身が高価な
ため、経済的に実用性がないのが現状である。また、1
種類の性フエロモン製剤で4種類以上の害虫を同時に交
信かく乱させた例は知られていない。
本発明のリンゴのハマキムシ類に属するリンゴコカクモ
ンハマキ、アトボシハマキ、トビハマキなどをZ−11
−テトラデセニルアセテート(以下Z−i 1−TDA
とする)を使って交信かく乱する例は知られていないが
、茶の害虫であるチャバマキ、チャノコカクモンハマキ
を交信か(乱する方法は知られている。また、Z−10
−テトラデセニルアセテート(以下Z−10−TDAと
する)を使ってキンモンホソガを交信撹乱することは公
知である。しかし、これらを同時に交信か(乱させるこ
とは知られていない。
従って、本発明の技術的課題は、上記したリンゴの主要
害虫であるハマキムシ類とキンモンホソガを同時に効率
良く交信かく乱する性フエロモン製剤を提供することに
ある。
(課題を解決するための手段) 本発明者らは、かかる課題を解決するために、ハマキム
シ類、キンモンホソガの性フエロモンを構成する各フェ
ロモン物質の組合わせとその構成比率に着目し、鋭意研
究を重ねた結果、本発明に到達した。その要旨とすると
ころは、 Z−10−TDAをZ−11−TDAに対し15〜9.
0対1の重量比で混合して成る性フエロモン混合組成物
を有効成分とするリンゴ害虫防除用交信かく乱剤 にある、以下本発明の詳細な説明する。
先ず、性フエロモンによる複数種の害虫の同時交信かく
乱については、夫々の虫の性フエロモンを使って、別々
に製剤をつくり、それをリンゴ園に放出させれば、理論
的には全部の虫の交信かく乱はできるが、フェロモン原
体そのもののコストのみならず、それぞれに製剤をつく
らなければならないため、製剤化コストも高くなり実用
的ではない。また、一つの製剤の中に全フェロモンを混
合して使う方法も考えられるが、高価なフェロモンを無
駄に使うことになり経済的でないだけでなく、リンゴ園
のフェロモン空中濃度が低(なった時に害虫の誘引作用
を起すなどの欠点のあることも判っている。
また、リンゴの主要害虫の性フエロモン組成は、次のよ
うに知られている。
リンゴコカクモンハマキ・・・ Z−9−TDA   90% Z−11−TDA  10% アトボシハマキ・・・ E−11−TDA   25 % Z−11−TDA   75 % トビハマキ・・ Z−11−TDA Z−9−TDA Z−11−テトラゾセノール。
カクモンハマキ・・・ 90% 5% 5% Z−11−TDA   90 % E−11−TDA   10% キンモンホソガ・・・ E、Z−4,10−テトラデカジェニルアセテート l 0% Z−10−TDA 90% しかし、これらの虫を同時に交信かく乱する方法は知ら
れてない。
これらの事実を基礎に、これらの害虫を同時に1種類の
製剤を使って、最も効率的に経済的に交信撹乱できるフ
ェロモン組成を鋭意研究したところ、意外にもZ−10
−TDAをZ−11−TDAに対し、1.5〜9.0対
1の重量比で混合して成る単純な性フエロモン組成物が
最も有効であることが判明した。この組成比が1.5未
満の時は、キンモンホソガに対する効果が弱くなり、9
0を越す時は、リンゴコカクモンハマキなとのハマキム
シ類に対する効果が悪化する。
本発明の実施にあたっては、この混合物をポリエチレン
チューブやラミネートフィルムなどの公知の徐放化技術
により徐放化製剤にして、リンゴ園の樹木の枝に取付け
、5月から10月までの期間、常時放出させて使用する
また、製剤化の際に、安定剤を加えたり、他のフェロモ
ンやその構成成分を加えて使用してもよいが、その添加
量は、本発明の混合物の30重量%以下にするのが好ま
しい。
以下、本発明を実施例と比較例を挙げて、具体的に説明
するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
(実施例1〜3、比較例1〜4) 1.4haのリンゴ園を20aづつ7等分し、リンゴコ
カクモンハマキ、アトボシハマキ、トビハマキ及びキン
モンホソガの同時交信か(乱実験を次のようにして行な
った。Z−11−TDAとZ−10−TDAの重量比を
変えた各種混合物160mgと安定剤としてビタミンE
5mgを内径1.1 mm、外径2、Zmm 、長さ2
0cmのポリエチレンチューブに封じ込め、性フエロモ
ン成分を5月中旬から10月中旬まで徐放化するように
したデイスペンサーを使い、第1表に示した7つの異な
る条件、すなわち、実施例1〜3及び比較例1〜4につ
いて実験を行なった。これらの組成物を充填したデイス
ペンサーを10a当り 200本づつを5月13日にセ
ットした。また、それぞれの園の中央部にはリンゴコカ
クモンハマキ、アトボシハマキ、トビハマキおよびキン
モンホソガのフェロモントラップを設置しておき、その
雄成虫の誘殺量を調べた。さらに被害の調査として、ハ
マキムシ類の場合は収穫時の被害乗率を、キンモンホソ
ガは8月2日、8月25日、9月25日に各回から40
0葉ずつをとりその被害1数を測定することにより調べ
、実態の防除効果を判定した。実施例3は、Z−10−
TDA/Z−11−TDAの重量比1.6のもの140
mgにE、Z−4,10−テトラデカジェニルアセテー
ト5mgとZ −9−T D A 15mgを加えて使
用した。また、比較例4はフェロモンを使用しない対照
区である。尚、この1.4haのリンゴ園ではハマキム
シ類とキンモンホソガ防除用に年間5回使われている殺
虫剤を全て省いてテストを行なった。
これらの結果を第1表に示す。なお、表中の害虫捕集数
は、5月13日より10月15日までにフェロモントラ
ップに誘殺された各害虫の総誘殺数であり、その数が少
ないほどすぐれた交信かく乱動゛果があったことを意味
する。また、キンモンホソガの被害1数は、8月2日、
8月25日、9月25日にトータル1200葉中の総被
害痕数を示し、これが少ない程、防除効果が高い、(葉
の被害であるから1200葉中被害痕数が1o0以下な
ら許容される。)被害乗率は、リンゴコカクモンハマキ
、アトボシハマキ、トビハマキなどのハマキムシ類、に
よる被害果を、各回より収穫時にリンゴ500個とラン
ダムにサンプリングした中から調査して求めた。これが
低い程、ハマキムシ類への防除効果が高い、(果実の被
害であるから1%以下が良い)第1表より実施例1、Z
.3は4種類の害虫に対して交信かく乱効果が高く、防
除効果を挙げていることが解る。また、比較例1、Zは
キンモンホソガに対しては効果がなく、比較例6はハマ
キムシ類に対して効果が低いことを示している。
(発明の効果) 本発明のZ−10−TDAとZ−11−TDAからなる
性フエロモン混合物を使えば、1種の製剤でリンゴの主
要害虫である、リンゴコカクモンハマキ、アトボシハマ
キ、トビハマキ、カクモンハマキなどのハマキムシ類及
びキンモンホソガを同時にもっとも効率的に経済的にか
つ、5月〜lO月の各世代の上記害虫に対し、連続的に
同時に、交信かく乱して防除できる。
本発明は最も単純な2成分系組成で、4種類以上の複雑
種の害虫を効率的に経済的に同時防除できる。しかも濃
度が希薄になっても害虫の誘引作用を起こさない特質を
有し、農業、園芸上極めて高い利用価値を有する。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、Z−10−テトラデセニルアセテートをZ−11−
    テトラデセニルアセテートに対し1.5〜9.0対1の
    重量比で混合して成る性フエロモン混合組成物を有効成
    分とするリンゴ害虫防除用交信かく乱剤。
JP1033308A 1989-02-13 1989-02-13 リンゴ害虫の交信かく乱剤 Pending JPH02212404A (ja)

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JP1033308A JPH02212404A (ja) 1989-02-13 1989-02-13 リンゴ害虫の交信かく乱剤

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1999012419A1 (fr) * 1997-09-05 1999-03-18 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Agents perturbant la communication et procede de perturbation de la communication

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JPS62181203A (ja) * 1986-02-05 1987-08-08 Shin Etsu Chem Co Ltd 異なる害虫の性フエロモンの同時放出制御方法

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