JPH02211308A - バルブロッカーアームの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の目的〕 （産業上の利用分野） 本発明は、例えば、自動車、オートバイ、船外機等の内
燃機関に組込まれるバルブロッカーアーム（たんに、ロ
ッカーアームともいう）の製造方法に関する。

（従来の技術） 一般に、四サイクルエンジンは、第６図及び第７図に示
されるように、バルブロッカーアームａをロッカーアー
ム軸すに軸装し、上記バルブロッカーアームａの一端部
の上面ａ１をカム軸ｃ１と一体をなすカムＣに当接し得
るようにして設け、他方、上記バルブロッカーアームａ
の他端部ｄを調整ねじｅを介して傘型弁ｆを図示されな
いばねに抗して押動するように設けたものである。

従って、上述した四サイクルエンジンは、クランクカム
シャフトに連動する上記カムｅｌｋ　ｃ　１のカムＣを
回転することにより、上記バルブロッカーアームａを上
記ロッカーアーム軸すの周りに揺動じ、これによって、
上記バルブロッカーアームａの他端部ｄを調整ねじｅを
介して傘型弁ｆを開閉するようになっている。

一方、第６図及び第７図において、例えば、自動車、オ
ートバイ、船外機等の内燃機関に組込まれる弁動作機構
であるバルブロッカーアームａは、鉄系合金を使用して
鋳造又は鍛造されており、しかも、このバルブロッカー
アームａは、バルブロッカーアーム軸すに揺動自在に軸
装されている。

又、このバルブロッカーアームａの一端部はカムＣによ
る円弧状のカム当り面ａｌを形成しており、このバルブ
ロッカーアームａのバルブ開閉部ｄは：Ｊ！Ｊ整ねじｅ
を介して傘型弁ｆを開閉するようになっている。

さらに、第８図及び第９図におけるバルブロッカーアー
ムａは、鉄系合金を使用した鋳造又は鍛造したものであ
り、しかも、これをバルブロッカーアーム軸すに揺動自
在に軸装し、上記バルブロッカーアームａの中央部にカ
ムＣによる円弧状のカム当り面ａｌを形成し、このバル
ブロッカーアームａの一端部に二股状をなす各バルブ開
閉部ｄを形成したものであって、上述したバルブロッカ
ーアームａと同じ構成をなすものである。

他方、弁動作機構である上記バルブロッカーアームａの
製造方法は、鉄系合金を使用して鋳造品である場合、上
記バルブロッカーアームａの上記カムＣの当り面ａ１は
チル加工又は焼入れ加工によって硬化している。

又一方、弁動作機構である上記バルブロッカーアームａ
の製造方法は、鉄系合金を使用して鍛造品である場合、
上記バルブロッカーアームａの上記カムＣのカム当り面
ａｌは浸炭焼入れ又はクロームメツキ加工によって表面
硬化したり、若しくは、耐摩耗性の焼結材や高硬化合金
を接合するようになっている。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述したバルブロッカーアームの製造方
法は、バルブロッカーアームａ自体を鉄系合金を使用し
て鋳造品や鍛造品である関係上、これらが重量体となり
、上記カムＣの動作に対する追随性が悪く、しかも、騒
音発生の原因になる等の欠点がある。

本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであって
、バルブロッカーアーム自体を強度を損なわない程度に
軽量化し、このバルブロッカーアームのカムのカム当り
面等を耐摩耗性の硬化薄膜を形成するようにしたバルブ
ロッカーアームの製造方法を提供することを目的とする
。

〔発明の構成〕

（課題を解決するための手段とその作用）本発明は、バ
ルブロッカーアームの本体をアルミニュウム合金若しく
はチタン合金で成形し、これらの本体の一部に支軸をそ
れぞれ軸装し、この各本体のカム当り面等に対しプラズ
マ溶射装置のトーチをプラズマ溶射し得るようにして設
け、このトーチの移動動作に追随して上記本体を支軸の
周りに回動しながら上記カム当り面等に対し上記トーチ
から粉末状の高硬度金属を噴射して耐摩耗性の硬化薄膜
を形成するようにし、バルブロッカーアーム自体を強度
を損なわない程度に軽量化すると共に、カム当り面の強
度を強化し、上記カムの動作に対する追随性の向上を図
るようにしたものである。

（実施例） 以下、本発明を図示の一実施例について説明する。

第１図乃至第５図において、符号１は、バルブロッカー
アームの本体（母体）であって、これらの本体１はアル
ミニュウム合金若しくはチタン合金材で略バチ型に成形
されており、特に、これらの本体１の中程には、カムの
当接する円弧状のカム面１ａが形成されている。又、上
記本体１の自由端部には、各バルブ開閉部１ｂが調整ね
じを介して傘型弁を開閉するようにして形成されており
、上記各本体１の各基部ＩＣには、バルブロッカーアー
ム軸を軸装し得るようにした、例えば、治具のような支
軸２が回動自在にして軸装されている。

さらに、この各本体１の裏面には、補強リブ１ｄが形成
されており、この各本体１の当り面１ａや各バルブ開閉
部１ｂの上位には、プラズマ溶射装置３のトーチ（噴射
ノズル）３ａがプラズマガスを噴射しながら、例えば、
Ｃｒ、Ｍｏによる粉末状の高硬度金属４を供給するよう
になっている。

つまり、このプラズマ溶射装置３のトーチ３ａは各本体
１のカム当り面１ａや各バルブ開閉部１ｂに対しプラズ
マ溶射し得るようにして設けられており、上記プラズマ
溶射装置３のトーチ３ａは、第１図の実線Ａで示される
ように、各本体１８のカム当り面１ａや各バルブ開閉部
１ｂに対し、ジグザグに蛇行して粉末状の高硬度金属４
を無駄なく、経済的に噴射するように移動するようにな
っている。さらに、上記各本体１は、上記トーチ３ａの
移動動作に追随して支軸２の周りに傾斜角度を約４５乃
至９０度の範囲内で回動しながら上記カム当り面１ａ等
に対し上記トーチ３ａから粉末状の高硬度金属４を噴射
して耐摩耗性の硬化薄膜を均一に形成するようにしてい
る。

従って、今、第１図に示されるように、上記各本体１を
支軸２に回動自在に軸装する。しかる後、上記プラズマ
溶射装置３を駆動して、このプラズマ溶射装置３のトー
チ３ａを、第１図の実線Ａで示されるように、各本体１
のカム当り面１ａや各バルブ開閉部１ｂに対しジグザグ
に蛇行して粉末状の高硬度金属４を無駄なく、経済的に
噴射するように移動すると共に、上記各本体１を上記ト
ーチ３ａの移動動作に追随して支軸２の周りに傾斜角度
を約４５乃至９０度の範囲内で回動しながら上記カム当
り面１ａ等に対し上記トーチ３ａから粉末状の高硬度金
属４を噴射することにより、耐摩耗性の硬化薄膜を均一
に形成する。

次に、第５図に示されるグラフは、硬化薄膜（溶射薄膜
）の厚さとトーチ３ａの溶射角度との関係を表示したも
のであって、これからも明らかなように、トーチ３ａの
溶射角度が４５度以下では硬化薄膜（溶射薄膜）の厚さ
が薄くなり、硬度や密着性も弱くなる傾向になるけれど
も、溶射角度が４５度以上では硬化薄膜の厚さが厚くな
る。

〔発明の効果〕

以上述べたように本発明によれば、バルブロッカーアー
ムの本体をアルミニュウム合金若しくはチタン合金で成
形し、これらの本体の一部に支軸をそれぞれ軸装し、こ
の各本体のカム当り面等に対しプラズマ溶射装置のトー
チをプラズマ溶射し得るようにして設け、このトーチの
移動動作に追随して上記本体を支軸の周りに回動しなが
ら上記カム当り面等に対し上記トーチから粉末状の高硬
度金属を噴射して耐摩耗性の硬化薄膜を形成するように
しであるので、バルブロッカーアーム自体を強度を損な
わない程度に軽量化することができるばかりでなく、カ
ム当り面の強度を強化し、上記カムの動作に対する追随
性の向上を図ることもできるし、さらに、騒音を低減す
ることもできると共に、粉末状の高硬度金属を無駄なく
、経済的に噴射するできるし、−挙に多数のバルブロッ
カーアームを製造して量産による省力化を図ることがで
きる等の優れた効果を有する。

は、硬化薄膜の厚さとトーチの溶射角度との関係を表示
したグラフ、第６図は、従来のバルブロッカーアームの
側面図、第７図は、同上平面図、第８図は、既に提案さ
れているバルブロッカーアームの側面図、第９図は、同
上平面図である。

１・・・バルブロッカーアーム、１ａ・・・カム当り面
、１ｂ・・・バルブ開閉部、２・・・支軸、３・・・プ
ラズマ溶射装置、３ａ・・・トーチ、４・・・高硬度金
属。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. バルブロッカーアームの本体をアルミニュウム合金若し
   くはチタン合金で成形し、これらの本体の一部に支軸を
   それぞれ軸装し、この各本体のカム当り面等に対しプラ
   ズマ溶射装置のトーチをプラズマ溶射し得るようにして
   設け、このトーチの移動動作に追随して上記本体を上記
   支軸の周りに回動しながら上記カム当り面等に対し上記
   トーチから粉末状の高硬度金属を噴射して耐摩耗性の硬
   化薄膜を形成するようにしたことを特徴とするバルブロ
   ッカーアームの製造方法。