JPH02209547A - CuまたはCu合金の屋根板材 - Google Patents
CuまたはCu合金の屋根板材Info
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Landscapes
- Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は建築用としてのCuまたはCu合金の屋根板材
に関し、特に早期に緑青が形成するものである。
に関し、特に早期に緑青が形成するものである。
神社、仏閣、住宅等の建築物の屋根やエフステリヤある
いは美術装飾品の多くは銅または銅合金を用いて形成さ
れ、もしくは表面に銅メッキが施されてい今。これは銅
が耐候性に優れていて腐食されにくく、長期間の使用に
耐えることもあるが、殊に銅は表面に緑青が生じてこれ
が銅製品に重厚で落ち着いた感じを与えるので、この点
が建築物の屋根材や美術品として銅が好まれている理由
である。
いは美術装飾品の多くは銅または銅合金を用いて形成さ
れ、もしくは表面に銅メッキが施されてい今。これは銅
が耐候性に優れていて腐食されにくく、長期間の使用に
耐えることもあるが、殊に銅は表面に緑青が生じてこれ
が銅製品に重厚で落ち着いた感じを与えるので、この点
が建築物の屋根材や美術品として銅が好まれている理由
である。
ところで緑青は銅製品を大気中に曝しておくことによっ
て自然に発生するが、その成長速度は極めて遅く所望の
被膜が形成されるまでには数年もしくはそれ以上の長時
面を要するのが一般的である。
て自然に発生するが、その成長速度は極めて遅く所望の
被膜が形成されるまでには数年もしくはそれ以上の長時
面を要するのが一般的である。
このため従来は銅製品に硫酸、硝酸あるいは塩酸等の無
機酸を滌ぎかけてその表面を−時的に浸食した後、炭酸
ナトリウムその他でこれを処理することによって緑青を
人工的に発生させる方法が試みられた。しかしながらこ
の方法で生成した緑青被膜は極めて薄く、かっ色ムラが
生じるうえ生産性が低く、しかも大規模な廃水設備を要
する等の欠点があった。
機酸を滌ぎかけてその表面を−時的に浸食した後、炭酸
ナトリウムその他でこれを処理することによって緑青を
人工的に発生させる方法が試みられた。しかしながらこ
の方法で生成した緑青被膜は極めて薄く、かっ色ムラが
生じるうえ生産性が低く、しかも大規模な廃水設備を要
する等の欠点があった。
そこでこのような欠点を除去する方策として緑青に代え
て塩基性炭酸銅、硫化銅または酸化銅等の銅化合物を顔
料とした塗料を銅製品の表面に塗布する方法も試みられ
た。ところがこの方法は上記の表面処理方法に比べれば
生産性は格段に高いが、反面これらの塗膜は耐候性が非
常に低(、例えばこれを銅葺き屋根などに使用すると一
年も経過しないうちに塗装が剥がれてしまい、外観が著
しく醜くなる欠点があった。
て塩基性炭酸銅、硫化銅または酸化銅等の銅化合物を顔
料とした塗料を銅製品の表面に塗布する方法も試みられ
た。ところがこの方法は上記の表面処理方法に比べれば
生産性は格段に高いが、反面これらの塗膜は耐候性が非
常に低(、例えばこれを銅葺き屋根などに使用すると一
年も経過しないうちに塗装が剥がれてしまい、外観が著
しく醜くなる欠点があった。
本発明はこれに鑑み種々検討の結果、銅または銅合金の
表面に発生する緑青の成長速度を加速して短期的に緑青
が自然に発生する早期に緑青を形成する屋根板材を開発
したものである。
表面に発生する緑青の成長速度を加速して短期的に緑青
が自然に発生する早期に緑青を形成する屋根板材を開発
したものである。
即ち本発明は、CuまたはCu合金からなる屋根板材の
少なくとも片面の表面粗度をO,io4以上とし、また
は/およびこの面にCuメッキを施し、さらにこの片面
に酸化被膜を形成したことを特徴とするものであり、こ
のとき酸化被膜の厚さを200Å以上としたり、Cuメ
ッキの厚さを0.001〜1.0−とするのは効果があ
り、またCuメッキとしていわゆるヤケメッキを施すの
は有効である。
少なくとも片面の表面粗度をO,io4以上とし、また
は/およびこの面にCuメッキを施し、さらにこの片面
に酸化被膜を形成したことを特徴とするものであり、こ
のとき酸化被膜の厚さを200Å以上としたり、Cuメ
ッキの厚さを0.001〜1.0−とするのは効果があ
り、またCuメッキとしていわゆるヤケメッキを施すの
は有効である。
このように屋根板材の表面粗度を0.104以上とし、
または/および表面にCuメッキを施した後、この表面
に酸化被膜を形成するのは、この荒れた屋根板材表面に
おいては降雨水や結露水等が流れ落ちるのを妨げるから
であり、さらに粗化された表面に形成される無数の微小
な溝内では毛管現象により一り記水分の平衡蒸気圧が低
下するため、表面が水に濡れている時間を長(保つため
ことができるからである。
または/および表面にCuメッキを施した後、この表面
に酸化被膜を形成するのは、この荒れた屋根板材表面に
おいては降雨水や結露水等が流れ落ちるのを妨げるから
であり、さらに粗化された表面に形成される無数の微小
な溝内では毛管現象により一り記水分の平衡蒸気圧が低
下するため、表面が水に濡れている時間を長(保つため
ことができるからである。
このように屋根板材表面の水濡れ時間が長期化すること
により、この水分中に溶は込んでいる大気中のSO2,
CO2がCuを腐食する時間が長くなり、従って緑青の
発生が早期化されることになる。
により、この水分中に溶は込んでいる大気中のSO2,
CO2がCuを腐食する時間が長くなり、従って緑青の
発生が早期化されることになる。
そして本発明の屋根板材はその表面に酸化処理が施され
ているため、上記の水濡れ時間の長期化をさらに促進す
ると共に、形成されている密着性の良い酸化膜が徐々に
緑青に変化してゆくので緑青被膜の脱落が少ない等のメ
リットもある。
ているため、上記の水濡れ時間の長期化をさらに促進す
ると共に、形成されている密着性の良い酸化膜が徐々に
緑青に変化してゆくので緑青被膜の脱落が少ない等のメ
リットもある。
次に表面の粗化の方法としては、一般に用いられている
乾式パフ、湿式パフ、ショツトブラスト乾式ブラシまた
は湿式ブラシ等いずれの方法であってもよい。そして表
面粗度(Ra)をo、io、以上としたのは、Ra<0
.10ρでは実質的に緑青の発生が加速されないからで
ある。
乾式パフ、湿式パフ、ショツトブラスト乾式ブラシまた
は湿式ブラシ等いずれの方法であってもよい。そして表
面粗度(Ra)をo、io、以上としたのは、Ra<0
.10ρでは実質的に緑青の発生が加速されないからで
ある。
またCuメッキは硫酸銅浴、青化浴、ビロリン酸浴また
はホウフッ化浴等いずれの浴でもよい。そしてメッキ膜
厚を0.001−1.0. とじたのは、膜厚がo、
ooi、a未満では緑青発生の加速性がなく、1.0−
を超えるとメッキコストが増大し、かつ形成した緑青の
外観にムラが生じたり剥離が生じたりするからである。
はホウフッ化浴等いずれの浴でもよい。そしてメッキ膜
厚を0.001−1.0. とじたのは、膜厚がo、
ooi、a未満では緑青発生の加速性がなく、1.0−
を超えるとメッキコストが増大し、かつ形成した緑青の
外観にムラが生じたり剥離が生じたりするからである。
さらにメッキとしてはいわゆるヤケメッキが効果が大き
い。なおいわゆるヤケメッキとは、例えばCu S O
s浴でのメッキの際にCO−が過剰や過少または電流密
度が過大であったことによりメッキ表面に光沢がなく、
表面のレベリングの悪いメッキをいい、またはCO箔と
樹脂との接着を強めるためにCO箔に施す粗化処理をい
う。
い。なおいわゆるヤケメッキとは、例えばCu S O
s浴でのメッキの際にCO−が過剰や過少または電流密
度が過大であったことによりメッキ表面に光沢がなく、
表面のレベリングの悪いメッキをいい、またはCO箔と
樹脂との接着を強めるためにCO箔に施す粗化処理をい
う。
また表面の酸化処理としては大気酸化、電解酸化、薬液
による酸化または加湿による酸化等どのような方法でも
よい。そして酸化被膜の厚さを200Å以上としたのは
、200人未満では緑青発生の加速性がなくなってしま
うからである。
による酸化または加湿による酸化等どのような方法でも
よい。そして酸化被膜の厚さを200Å以上としたのは
、200人未満では緑青発生の加速性がなくなってしま
うからである。
さらに膜の種類によっても異なるが、厚くなり過ぎると
緑青の剥離が生ずるので、望ましくは200〜5000
人がよい。
緑青の剥離が生ずるので、望ましくは200〜5000
人がよい。
次に本発明の実施例を示すが、本発明はこれに限定され
るものではない。
るものではない。
先ず以下に示すような銅製の屋根板材N011〜No、
3を製作した。
3を製作した。
く本発明屋根板材No、 1 >
板厚0.45mmで表面に厚さ80人の酸化被膜を有す
るリン脱酸銅板(Ra・0.05メm)の表面を#28
0のエメリー紙で研磨し、表面粗度をRa・0.124
とした後、この銅板を大気中にて150℃xlHrの熱
処理を施してその表面に厚さ約300人の酸化被膜を形
成した。
るリン脱酸銅板(Ra・0.05メm)の表面を#28
0のエメリー紙で研磨し、表面粗度をRa・0.124
とした後、この銅板を大気中にて150℃xlHrの熱
処理を施してその表面に厚さ約300人の酸化被膜を形
成した。
く本発明屋根板材No、 2 >
板厚0.45mmで表面に厚さ80人の酸化被膜を有す
るリン脱酸銅板(Ra・0.054)を、以下の条件の
メッキ浴中で膜厚0.3碑のCuメッキを施した後、こ
の銅板を大気中にて150°CXI)lrの熱処理を施
してその表面に厚さ350人の酸化被膜を設けた。
るリン脱酸銅板(Ra・0.054)を、以下の条件の
メッキ浴中で膜厚0.3碑のCuメッキを施した後、こ
の銅板を大気中にて150°CXI)lrの熱処理を施
してその表面に厚さ350人の酸化被膜を設けた。
CuS O4・5 H2O200g/I!HISO45
0g# CO−イオン 250mg/ (!温 度
30 ℃電流密度 8
A/dl11”く本発明屋根板材No、 3 > 板厚0.45111111で表面に厚さ80人の酸化被
膜を有するリン脱酸銅板(Ra=0.05IIM)の表
面をエメリー紙でRa・0.12−に研磨後、上記メッ
キ浴にて膜厚O41輝のCuメッキを施し、その後さら
にこの銅板をHt S O、・10g/ lおよびH2
0□・60g/lの水溶液中に1秒間浸漬してその表面
に厚さ1000人の酸化膜を形成した。
0g# CO−イオン 250mg/ (!温 度
30 ℃電流密度 8
A/dl11”く本発明屋根板材No、 3 > 板厚0.45111111で表面に厚さ80人の酸化被
膜を有するリン脱酸銅板(Ra=0.05IIM)の表
面をエメリー紙でRa・0.12−に研磨後、上記メッ
キ浴にて膜厚O41輝のCuメッキを施し、その後さら
にこの銅板をHt S O、・10g/ lおよびH2
0□・60g/lの水溶液中に1秒間浸漬してその表面
に厚さ1000人の酸化膜を形成した。
次に上記の屋根板材を、これらの処理を施さない板厚0
.45mmで表面に厚さ80人の酸化被膜を有するリン
脱酸銅板(Ra・0.05ρ)からなる比較屋根板材N
004と共に、海岸地帯および山岳地帯に曝露して緑青
の発生状況を調査し、その結果を第1表に示した。
.45mmで表面に厚さ80人の酸化被膜を有するリン
脱酸銅板(Ra・0.05ρ)からなる比較屋根板材N
004と共に、海岸地帯および山岳地帯に曝露して緑青
の発生状況を調査し、その結果を第1表に示した。
第1表
第1表から明らかなように、本発明屋根板材No、 1
〜N003はいずれも表面の粗度および酸化被膜の厚さ
の小さい比較屋根板材N014より緑青の発生が早(、
かつ均一であった。
〜N003はいずれも表面の粗度および酸化被膜の厚さ
の小さい比較屋根板材N014より緑青の発生が早(、
かつ均一であった。
このように本発明によれば、銅製の屋根板材に早期にか
つ全面に均質な緑青を発生させることができる等工業上
顕著な効果を奏するものである。
つ全面に均質な緑青を発生させることができる等工業上
顕著な効果を奏するものである。
Claims (4)
- (1)CuまたはCu合金からなる屋根板材の少なくと
も片面の表面粗度を0.10μm以上とし、または/お
よびこの面にCuメッキを施し、さらにこの面に酸化被
膜を形成したことを特徴とするCuまたはCu合金の屋
根板材。 - (2)酸化被膜の厚さが200Å以上である請求項(1
)記載のCuまたはCu合金の屋根板材。 - (3)Cuメッキの厚さが0.001〜1.0μmであ
る請求項(1)または(2)記載のCuまたはCu合金
の屋根板材。 - (4)Cuメッキとしていわゆるヤケメッキを施す請求
項(1)ないし(3)記載のCuまたはCu合金の屋根
板材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1028013A JP2662013B2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 | CuまたはCu合金の屋根板材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1028013A JP2662013B2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 | CuまたはCu合金の屋根板材 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH02209547A true JPH02209547A (ja) | 1990-08-21 |
JP2662013B2 JP2662013B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=12236891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1028013A Expired - Lifetime JP2662013B2 (ja) | 1989-02-07 | 1989-02-07 | CuまたはCu合金の屋根板材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2662013B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0483568A1 (de) * | 1990-10-27 | 1992-05-06 | KM Europa Metal Aktiengesellschaft | Verfahren zur Herstellung von braunen Deckschichten auf Kupfer |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5411885A (en) * | 1977-06-30 | 1979-01-29 | Matsushita Electric Works Ltd | Copper coloring process |
JPS5752425A (en) * | 1980-09-11 | 1982-03-27 | Hitachi Netsu Kigu Kk | Self-cleaning type coating layer for heat cooker |
JPS6357500A (ja) * | 1986-08-27 | 1988-03-12 | 日立建機株式会社 | 多関節ア−ム機械 |
-
1989
- 1989-02-07 JP JP1028013A patent/JP2662013B2/ja not_active Expired - Lifetime
Patent Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5411885A (en) * | 1977-06-30 | 1979-01-29 | Matsushita Electric Works Ltd | Copper coloring process |
JPS5752425A (en) * | 1980-09-11 | 1982-03-27 | Hitachi Netsu Kigu Kk | Self-cleaning type coating layer for heat cooker |
JPS6357500A (ja) * | 1986-08-27 | 1988-03-12 | 日立建機株式会社 | 多関節ア−ム機械 |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0483568A1 (de) * | 1990-10-27 | 1992-05-06 | KM Europa Metal Aktiengesellschaft | Verfahren zur Herstellung von braunen Deckschichten auf Kupfer |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2662013B2 (ja) | 1997-10-08 |
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