JP3325334B2 - 溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板の光輝性青色処理方法 - Google Patents

溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板の光輝性青色処理方法

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    • C23CCOATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL BY DIFFUSION INTO THE SURFACE, BY CHEMICAL CONVERSION OR SUBSTITUTION; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、建造物や家庭電気製品
用の材料として広く用いられている溶融亜鉛アルミニウ
ム合金めっき鋼板の表面外観を、このめっき鋼板の有す
る光輝性表面外観(金属光沢)を損なうことなく、それ
を青色の色調とするための処理方法に関するものであ
る。更に詳しく述べるならば、本発明は、処理液の安定
性に優れ、簡易な設備でも処理可能で、かつ、従来法よ
りも低温、短時間で処理することが可能な、溶融亜鉛−
アルミニウム合金めっき鋼板の新規な光輝性青色処理方
法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、金属の着色方法としては、無機
化学的着色法、有機化学的着色法、電解着色法、および
塗装等があるが、これらの中で、設備、コスト、作業性
の面から考えると、無機化学的着色法が最も有利な方法
である。しかし、アルミニウム板、アルミニウム合金板
および亜鉛めっき鋼板に対しては、種々の無機化学着色
法が考案されてはいるものの、溶融亜鉛−アルミニウム
合金めっき鋼板を対象素材とする無機化学的着色法は、
いまだに確立されていない。
【0003】公知のアルミニウム、またはアルミニウム
合金に対する無機化学的着色法としては、具体的には
モリブデン酸アンモニウム10〜20g/リットルおよ
び塩化アンモニウム5〜15g/リットルを含有する8
0℃の水溶液で10分間処理し、深黒色にする方法、
硫酸亜鉛8g/リットル、モリブデン酸ナトリウム3.
3g/リットルおよびフッ化ナトリウム2g/リットル
を含有する50〜70℃の水溶液で5分間処理し、明る
いスーダン色にする方法が知られている。なお、上記
およびの処理方法は、中山たかかど著;アルミニウム
の表面処理(日刊工業新聞社、1969)に記述されて
いる。また、モリブデン酸およびモリブデン酸のナト
リウム、カリウムおよびアンモニウム塩より選択された
化合物、および6価のクロムおよびフッ化物イオンを含
有し、アルミニウム含有材料表面上に保護皮膜を形成す
る組成物が、特公昭45−32922号に開示されてい
る。
【0004】一方、亜鉛めっき鋼板に対しても、過去に
種々の着色方法が検討されており、アルミニウムおよび
アルミニウム合金の場合と同様、設備、コスト、作業性
の各面において、無機化学的着色法が有利であり、この
方法がよく使われている。亜鉛めっき鋼板の無機化学的
着色法としては、例えば銅イオンとニッケルイオンを
含有する水溶液により、該めっき鋼板を黒色化する方法
が特開昭61−253381号に開示されている。更
に、亜鉛系めっき鋼板の着色方法に関する従来技術で
は、色調は黒色、褐色等のものが多く、青色、特に金属
光沢を有する光輝性青色を有する外観は未だに得られて
いない。
【0005】次に、従来技術における上記〜の処理
方法を、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板に適応
した場合について説明する。およびの処理方法を用
いても、アルミニウムおよびアルミニウム合金材料に適
応した場合の色調は得られず、いずれも色調の変化はほ
とんど認められない。また、これらの処理は主として成
型体への適用を前提としているため、処理するのに5分
以上の長時間を要する。の処理法に使用される処理液
は、基本的にクロメート処理液であるため、析出する皮
膜は酸化クロムを主体とするクロメート皮膜となり、黄
色味を帯びる。また、そのpHを3.5〜6まで上昇させ
ると、反応性が低下し、クロメート皮膜の付着量は低下
し、着色も生じなくなる。の処理方法を用いると、短
時間に艶消し調の黒色外観が得られるものの、黒色皮膜
の密着性が低く、密着性向上のために何らかの後処理を
施す必要がある。つまり、溶融亜鉛アルミニウム合金め
っき鋼板を対象素材として用いた場合、従来のアルミニ
ウム、アルミニウム合金、あるいは亜鉛めっき鋼板に対
して行われていた着色処理方法では、光輝性青色の外観
を短時間に得ることはできないことが確認された。
【0006】なお、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき
鋼板は、建造物や家庭電気製品用の材料として、現在広
く用いられており、表面外観は白色の金属光沢を呈して
いる。しかし、この外観は金属光沢による高級感はある
ものの、落ち着きと質感に欠けるため、意匠性の面で不
満足なものである。従って、溶融亜鉛−アルミニウム合
金めっき鋼板については、周りの環境に違和感なく調和
し、しかも金属光沢が高く、高級感をも兼ね備えた光輝
性青色を得るための表面処理技術の確立が強く求められ
ているのである。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】すなわち、本発明は溶
融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板表面に、大がかり
な設備を必要としない無機化学的着色法により、従来よ
りも低温、短時間で、しかも該めっき鋼板が本来有して
いる金属光沢を損なうことなく、これを青色処理するこ
とができるような表面光輝性青色処理方法を提供しよう
とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記従来
技術の抱える課題を解決するためには、 1.求められる色調である青色皮膜の構成成分、 2.処理液成分と該めっき鋼板の化学反応性、 の2点の解明が重要であると判断し、検討を進めた。そ
の結果、まず、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板
上に青色を呈する着色皮膜を形成させるための処理液成
分としては、モリブデン化合物が最も好適であり、他の
無機化合物では目的とする着色皮膜は得難いことを見い
だした。
【0009】一方、処理液と該めっき鋼板の化学反応性
について調査した結果、溶融亜鉛−アルミニウム合金め
っき層表面の強固な酸化皮膜を除去し、該めっき層のエ
ッチング反応を速やかに行うためには、処理液中に特定
量のフッ化物が必要であることを見いだした。更に、フ
ッ化物のエッチング反応性とpHの関係を調査した結果、
これらの化合物は全てのpH領域で効果を発揮するのでは
なく、pH3.5〜6においてのみ、本発明において目標
とする着色処理に最も適する反応速度となり、この条件
下においてのみ、金属光沢を損なわないような均一なエ
ッチングが可能であることを見出し、本発明を完成させ
たのである。
【0010】すなわち、本発明の溶融亜鉛−アルミニウ
ム合金めっき鋼板の光輝性青色処理方法は、0.1〜6
0重量%のアルミニウム含有率を有する亜鉛−アルミニ
ウム合金により溶融めっきされた鋼板の表面を、モリブ
デン酸塩、リンモリブデン酸及び塩化モリブデンからな
る群から選ばれた少なくとも1種の可溶性モリブデン化
合物をモリブデン換算で0.2〜3.0重量%と、フッ
化物をフッ素換算で0.1〜2.0重量%とを含有し、
クロムを含まず、3.5〜6のpHを有する処理液により
処理することを特徴とするものである。
【0011】
【作用】下記に本発明の構成を詳述する。本発明方法が
適用される、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板の
めっき層におけるアルミニウムの含有率は0.1〜60
重量%である。アルミニウム含有率がこの範囲を外れた
場合には、目的とする光輝性青色外観が得られない。す
なわち、アルミニウム含有率が0.1重量%を下回る場
合は色調が暗くなり、光沢が失われてしまう。また、そ
れが60重量%を越える場合は、充分な着色反応が行わ
れず、色調はほとんど変化しなくなる。
【0012】処理液中の可溶性モリブデン化合物として
は、モリブデン酸塩、リンモリブデン酸、および塩化モ
リブデンからなる群から選ばれた少なくとも1種が用い
られる。この可溶性モリブデン化合物の含有量は、モリ
ブデン換算で0.2〜3.0重量%である。その含有量
が0.2重量%未満では着色反応の反応速度が低下して
しまい、また、それが3.0重量%を超えると効果が飽
和して、効果の向上がなく、経済的に不利である。より
好ましいモリブデン含有量としては、0.5〜2.0重
量%である。
【0013】処理液中のフッ化物の含有量は、フッ素換
算で0.1〜2.0重量%である。それが0.1重量%
未満ではエッチング反応速度が低下し、着色反応の反応
速度が低下する。また、それが2.0重量%を超える
と、もはやそれ以上の効果が得られず、経済的に不利で
ある。より好ましいフッ化物含有量は0.3〜1.0重
量%である。フッ化物の供給源としては、具体的にはフ
ッ化水素酸、フッ化ナトリウム、フッ化カリウム、フッ
化アンモニウム、フッ化水素ナトリウム、珪フッ化水素
酸、珪フッ化ナトリウム、珪フッ化アンモニウム、ほう
フッ化水素酸、チタンフッ化水素酸、ジルコニウムフッ
化水素酸等が使用できる。
【0014】また、処理液のpHは3.5〜6に調整する
必要がある。それが3.5未満ではエッチング剤である
フッ化物中のフッ素の有するエッチング反応性が過剰に
なり、着色皮膜の析出量はかえって低下してしまい、目
的の色調は得られない。一方、pHが6を超える場合は、
エッチング反応性が逆に低下し、着色反応速度が極端に
遅くなるのである。なお、pH調整には水酸化ナトリウ
ム、炭酸ナトリウム、アンモニア、重炭酸アンモニウ
ム、水酸化カリウム等のアルカリ、あるいは硫酸、硝
酸、リン酸等の酸を用いることができる。より好ましい
pHの範囲は3.8〜4.5である。また、本発明におい
て使用する処理液は、着色性の補助を目的としてクロム
酸、クロム化合物等の添加が不要である。
【0015】該めっき鋼板への上記処理液の適用方法と
しては、処理温度30〜70℃で、スプレーまたは浸漬
法にて、処理時間1〜10秒で処理することが好まし
い。処理温度が30℃未満では、処理液の反応性が不充
分であり、逆に70℃を超える場合は、それ以上の反応
性が得られないために経済的に不利である。より好まし
い処理時間は2〜5秒である。処理時間が1秒未満の場
合は、反応不足により目的とする着色外観が得られず、
逆に10秒を超える場合は着色反応が飽和し、もはやそ
れ以上の色変化はない。より好ましい処理温度は45〜
60℃である。
【0016】また、該めっき鋼板上に油、ゴミ等の不純
物が付着している場合には、本発明における処理を施す
前に、アルカリ脱脂、溶剤脱脂等の脱脂処理を施す必要
がある。本発明においては皮膜形成後に必要に応じて水
洗、乾燥を行うこともできる。なお、本発明での皮膜形
成後に該めっき鋼板の耐食性向上を目的に、クロメート
処理等の後処理を施しても、なんら本発明の効果を減ず
るものではない。
【0017】本発明の処理液により前記めっき鋼板を処
理する際の反応メカニズムについて詳説する。本発明の
処理液により、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板
を処理した場合、まず、処理液に含有されているフッ化
物中のフッ素の作用により、該めっき層がエッチングさ
れる。このエッチング反応は、着色皮膜形成反応の反応
速度を律速するため、非常に重要である。処理液に含有
するフッ化物中のフッ素のエッチング性は、処理液のpH
によって大きく左右され、pH3.5〜6の領域にて好適
なエッチング反応性を保持できるのである。該めっき層
表面に存在する強固な自然酸化皮膜は、適正なpH領域に
おいてのみフッ素成分の存在によって効率的に溶解除去
され、着色反応を促進するのである。しかも、本発明の
処理におけるエッチング反応は、該めっき層に対して均
一に行われるため、該めっき鋼板特有の金属光沢を損な
うことがない。
【0018】また、エッチング反応によって溶出した亜
鉛イオンおよびアルミニウムイオンは、該めっき層表面
で水和酸化物の形で再析出する。また、該めっき鋼板中
の亜鉛およびアルミニウムの溶出、すなわち酸化に伴
い、処理液中に溶存しているモリブデン化合物が、より
酸化数の低い化合物に還元されて、該めっき表面に沈澱
析出する。よって、本発明の処理液により処理された溶
融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板は、金属光沢を保
持したままの該めっき層表面に、亜鉛およびアルミニウ
ムの水和酸化物とモリブデンの酸化物が混在した形の皮
膜が形成され、これによって、光輝性を有する青色色調
が得られるのである。
【0019】なお、本発明における処理液中にクロム
酸、クロム化合物等を添加した場合、クロム成分がエッ
チング反応に対してインヒビターとして作用するため、
充分なエッチング反応が行われず、着色皮膜の析出も不
充分となる。また、pHを3.5未満に低下させることに
より、エッチング反応は促進されるが、このような低pH
領域では、モリブデン酸化物の析出よりもクロメート皮
膜の析出反応の方が優先的に起きてしまい、モリブデン
酸化物に起因する青色ではなく、クロメート皮膜色であ
る黄色に着色されるのである。
【0020】
【実施例】次に、本発明をより具体的に説明するため
に、下記実施例を比較例とともに示す。
【0021】1.供試材料 めっき付着量120g/m2 の溶融亜鉛−アルミニウム
合金めっき鋼板6種を、亜鉛−アルミニウム合金めっき
浴から作製して用いた。めっき層中のアルミニウムの含
有率は0.05重量%、0.15重量%、5重量%、1
5重量%、55重量%、70重量%の6水準とした。な
お、各実施例および比較例において使用された試験板の
めっき皮膜中のアルミニウムの含有率は、実施例1〜
6、比較例1〜6の各々に記載する。
【0022】2.処理工程 実施例、比較例の各々において次の処理工程で行った。
但し、着色処理条件については、各実施例と各比較例に
それぞれ記載する。 (1)脱脂〔ファインクリーナー−L4460 (日本パーカライジング社製アルカリ脱脂剤)〕 43℃、120秒、スプレー (2)水洗〔水道水〕 常温、30秒、スプレー (3)着色処理 実施例1〜6および比較例1〜6にそれぞれ記載した通
りに行った。なお、pH調整は水酸化ナトリウムおよび硫
酸を用いて行った。 (4)水洗〔水道水〕 常温、30秒、スプレー (5)乾燥 100℃、120秒
【0023】実施例1 めっき層中のアルミニウム含有率が5重量%の前記試験
板に対し、モリブデン酸アンモニウムをモリブデン換算
で2.0重量%、およびフッ化水素アンモニウムをフッ
素換算で0.7重量%含有するpH4.0の処理液を用
い、50℃にて1秒間のスプレー処理を施した。
【0024】実施例2 めっき層中のアルミニウム含有率が0.15重量%の前
記試験板を、リンモリブデン酸をモリブデン換算で2.
8重量%、珪フッ酸をフッ素換算で1.5重量%および
フッ酸をフッ素換算で0.3重量%(フッ素として合計
1.8重量%)含有するpH5.7の処理液中に、33℃
にて9秒間浸漬処理した。
【0025】実施例3 めっき層中のアルミニウム含有率が55%の前記試験板
を、モリブデン酸ナトリウムをモリブデン換算で1.5
重量%、およびフッ酸をフッ素換算で0.5重量%含有
するpH3.6の処理液中に、67℃にて3秒間浸漬処理
した。
【0026】実施例4 めっき層中のアルミニウム含有率が0.15%の前記試
験板に対し、リンモリブデン酸をモリブデン換算で0.
3重量%、およびフッ化ナトリウムをフッ素換算で0.
12重量%含有するpH4.0の処理液を用い、60℃に
て5秒間のスプレー処理を施した。
【0027】実施例5 めっき層中のアルミニウム含有率が15%の前記試験板
を、モリブデン酸アンモニウムをモリブデン換算で1.
0重量%、および珪フッ酸をフッ素換算で0.5重量%
含有するpH4.0の処理液中に、50℃にて3秒間浸漬
処理した。
【0028】実施例6 めっき層中のアルミニウム含有率が5重量%の前記試験
板を、モリブデン酸アンモニウムをモリブデン換算で
1.0重量%、およびフッ化アンモニウムをフッ素換算
で0.7重量%含有するpH4.2の処理液中に、60℃
にて2秒間浸漬処理した。
【0029】比較例1 めっき層中のアルミニウム含有率が70%の前記試験板
を、モリブデン酸アンモニウムをモリブデン換算で1.
5重量%および珪フッ酸をフッ素換算で0.5重量%含
有するpH5.5の処理液中に、27℃にて0.7秒間浸
漬処理した。
【0030】比較例2 めっき層中のアルミニウム含有率が0.05%の前記試
験板を、リンモリブデン酸をモリブデン換算で1.0重
量%、およびフッ酸をフッ素換算で1.0重量%含有す
るpH3.3の処理液中に、70℃にて10秒間浸漬処理
した。
【0031】比較例3 めっき層中のアルミニウム含有率が5%の前記試験板
を、モリブデン酸アンモニウムをモリブデン換算で1.
0重量%、およびフッ酸をフッ素換算で0.5重量%含
有するpH3.0の処理液を用いて、50℃にて5秒間ス
プレー処理した。
【0032】比較例4 めっき層中のアルミニウム含有率が5%の前記試験板
を、硫酸亜鉛8g/リットル、モリブデン酸ナトリウム
3.3g/リットル(モリブデン換算で0.15重量
%)およびフッ化ナトリウム2g/リットル(0.09
重量%)を含有する処理液を用いて、60℃にて5分間
浸漬処理した。なお、処理液のpHは6.2であり、これ
に対するpH調整はしなかった。この処理方法は、アルミ
ニウムを明るいスーダン色に着色する処理法として、中
山たかかど著;アルミニウムの表面処理(日刊工業新聞
社、1969)に記述されているものである。
【0033】比較例5 めっき層中のアルミニウム含有率が5%の前記試験板
を、銅イオン10g/リットル、ニッケルイオン1.5
g/リットルおよび塩素酸カリ20g/リットルを含有
するpH3.0の処理液を用い、30℃にて2秒間浸漬処
理した。この処理は、特開昭61−253381号の実
施例7に記載の処理方法である。
【0034】比較例6 めっき層中のアルミニウム含有率が15%の前記試験板
を、三酸化クロム0.5重量%、HBF4 としてフッ化
物を0.3重量%、モリブデン酸ナトリウムをモリブデ
ン換算で0.1重量%含有する処理液を用い、50℃に
て10秒間浸漬処理した。なお、処理液のpHは1.75
であり、これに対するpH調製はしなかった。この処理
は、特公昭45−32922号の実施例1に記載の処理
方法である。
【0035】〔試験〕実施例1〜6および比較例1〜6
によって処理された試験板の外観を、JIS Z8721に規定
される三属性の表示記号によって表した。また、処理前
の光沢(G1)と処理後の光沢(G2)を60度の条件
下で測定し、光沢の変化率(ΔG=G2/G1)を算出
した。着色皮膜の密着性は、セロハンテープ剥離による
剥離状態によって評価した。これらの試験結果を表1に
示す。
【0036】
【表1】
【0037】表1から明らかなように、実施例1〜6に
おいて、アルミニウム含有率が0.1〜60重量%の溶
融亜鉛アルミニウム合金めっき鋼板表面に、本発明の着
色処理を行うことにより、彩度3以上の青色を中心とし
た色相(2.5B〜5PB)が得られ、しかも明度は6
以下にまで着色されていながら、光沢の変化率は0.3
以上に保たれた。つまり、本発明の処理によれば、金属
光沢を保持したままの状態で青色に着色されることが確
認できた。
【0038】それに対して比較例1においては、めっき
層のアルミニウム含有率が60重量%を上回っていたた
め、着色反応が充分に進行しなかった。また、比較例2
では、処理液のpHが3.5を下回り、めっき層のアルミ
ニウム含有率が0.1重量%を下回っていたため、フッ
酸のエッチング反応が過剰となり、着色皮膜の析出が阻
害され、しかも光沢も低下した。比較例3においては、
処理液のpHが3.0と低いために、フッ素によるエッチ
ング反応が過剰となり、着色皮膜の析出が阻害され、金
属光沢も失われた。比較例4においては、可溶性モリブ
デン化合物の含有率およびフッ素の含有率が、それぞれ
モリブデン換算の0.2重量%およびフッ素換算の0.
1重量%を下回り、処理液のpHも6.0を上回っていた
ため、反応性が充分に得られず、5分間という長時間の
処理にも関わらず、比較例1および2と同様に、目的の
色調が得られなかった。比較例5においては、亜鉛系め
っき材料の黒色処理方法に関する従来技術であり、黒色
化はなされたものの、光沢は極端に低下し、しかも充分
な密着性は得られなかった。比較例6においては、処理
液中にクロム酸を含有しており、しかもpHが1.75と
低かったために、クロメート皮膜が析出してしまい、黄
色外観となったばかりか、金属光沢も失われた。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の溶融亜鉛
−アルミニウム合金めっき鋼板の青色処理方法は、コス
トメリットの大きい無機化学的着色法であるため、意匠
性の面で大きな付加価値を与えることができるのであ
る。また、従来法に比べて処理液安定性もよく、低温か
つ短時間での処理が可能となった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−44775(JP,A) 特公 昭44−23204(JP,B1) 特公 昭44−8338(JP,B1) 特公 昭43−10206(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C23C 22/00 - 22/86 C23C 2/06 C23C 2/12 C23C 2/26 C23C 2/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 0.1〜60重量%のアルミニウム含有
    率を有する亜鉛−アルミニウム合金により溶融めっきさ
    れた鋼板の表面を、モリブデン酸塩、リンモリブデン酸
    及び塩化モリブデンからなる群から選ばれた少なくとも
    1種の可溶性モリブデン化合物を、モリブデン換算で
    0.2〜3.0重量%と、フッ化物をフッ素換算で0.
    1〜2.0重量%とを含有し、クロムを含まず、3.5
    〜6のpHを有する処理液により処理することを特徴とす
    る、溶融亜鉛−アルミニウム合金めっき鋼板の光輝性青
    色処理方法。
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