JPH0220910B2 - - Google Patents

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JPH0220910B2
JPH0220910B2 JP25203283A JP25203283A JPH0220910B2 JP H0220910 B2 JPH0220910 B2 JP H0220910B2 JP 25203283 A JP25203283 A JP 25203283A JP 25203283 A JP25203283 A JP 25203283A JP H0220910 B2 JPH0220910 B2 JP H0220910B2
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JP
Japan
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reaction vessel
hydrogen
metal hydride
flow pipe
reaction
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JP25203283A
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Inventor
Katsuhiko Yamaji
Michoshi Nishizaki
Shigemasa Kawai
Yasushi Nakada
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Sekisui Chemical Co Ltd
Original Assignee
Sekisui Chemical Co Ltd
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Priority to JP25203283A priority Critical patent/JPS60140066A/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 (技術分野) 本発明は金属水素化物を用いるヒートポンプ装
置に関する。
(従来技術) ある種の金属や合金が発熱的に水素を吸蔵して
金属水素化物を形成し、また、この金属水素化物
が可逆的に吸熱的に水素を放出することが知られ
ており、近年、このような金属水素化物の特性を
利用したヒートポンプ装置が種々提案されてい
る。
このようなヒートポンプ装置の多くは、原理的
には、例えば特公昭55−35616号公報に記載され
ているように、水素平衡分解圧の異なる金属水素
化物をそれぞれ反応容器をなす一対の熱交換器に
充填すると共に、これら反応容器を水素流通管で
接続して作動対を構成し、各反応容器内の金属水
素化物を一定時間にわたつて所定の温度の熱媒に
て加熱又は冷却することにより、作動対の一方の
反応容器内の金属水素化物から吸熱的に水素を放
出させ、この水素を水素流通管を経て他方の反応
容器に導き、この反応容器内の金属水素化物に発
熱的に吸蔵させる反応を交互に行ない、このよう
にして、金属水素化物の水素の吸蔵又は放出に伴
う発熱又は吸熱反応を利用して、所定の温度の温
熱又は冷熱を出力として取り出している。
第1図は上記のようなヒートポンプ装置の作動
を示すサイクル線図の一例であつて、第1番目の
金属水素化物MH1(以下、同様に表わす。)を
所定の温度の熱媒にて高温THに加熱すると共に
(点A)、MH2を所定の温度の熱媒にて中温TM
に保持して(点B)、MH1とMH2の水素平衡
分解圧に差圧を生ぜしめ、MH1から吸熱的に水
素を放出させ、この水素をMH2に発熱的に吸蔵
させ、次いで、MH1を中温TMに保持すると共
に(点F)、MH2を所定の温度TLとして(点
E)、MH2とMH1との間に水素平衡分解圧の
差圧を生ぜしめ、MH2から水素を放出させ、こ
の水素をMH1に吸蔵させ、ここにMH2の吸熱
反応を利用して温度TLの冷熱出力を得るもので
ある。この後、MH1を再び高温THに加熱し、
MH2を中温TMに保持すれば、サイクルが完了
する。
尚、各反応容器内の金属水素化物を上記のよう
に交互に加熱冷却する代わりに、反応容器内に水
素を加圧供給して水素を吸蔵させ、次いで、反応
容器内を減圧して水素を放出させ、このような水
素の吸蔵放出を各反応容器に交互に行なわせて、
温熱又は冷熱出力を得ることも、例えば、特開昭
51−82942号公報に記載されているように、既に
よく知られている。
このような従来のヒートポンプ装置において
は、金属水素化物の水素の吸蔵放出に伴う反応容
器間の水素移動は、例えば、上記した特開昭51−
82942号公報に記載されているように、通常、電
磁弁により規制される。
従つて、従来の典型的な2ボンベ型のヒートポ
ンプ装置は、第2図に示すように、MH1を充填
した第1の反応容器11とMH2を充填した第2
の反応容器12を第1の水素流通管13及び第2
の水素流通管14にて接続し、各水素流通管には
開閉制御可能な制御弁15及び16を取り付ける
と共に、第1の水素流通管13にはMH1から
MH2への水素移動のみを、また、第2の水素流
通管14にはMH2からMH1への水素移動のみ
を許す逆止弁17及び18を取り付けて構成さ
れ、反応のサイクルに応じて上記制御弁を開閉し
て容器間での水素移動を制御している。
上記した制御弁としては、従来より小型、簡単
であり、また、安価であることから電磁弁が広く
用いられているが、しかし、よく知られているよ
うに、通常の電磁弁は、一般に管路における一方
への流体の流れを開閉制御する機能を有するにす
ぎず、従つて、逆方向への流れを遮断するには逆
止弁を付設することが必要である。従つて、上記
したような簡単な所謂2ボンベ型のヒートポンプ
装置においても、各反応容器内の金属水素化物の
反応に応じて、容器間の水素移動を規制するに
は、各水素流通管に電磁弁と逆止弁とを各1個ず
つ必要とするから、実用的な3ボンベ型又はそれ
以上の多ボンベ型ヒートポンプ装置においては、
各反応容器間の水素移動を規制するために必要な
電磁弁及び逆止弁の数が極めて多くなり、装置構
成が複雑化し、また、装置の信頼性が著しく乏し
くなるうえに、弁からの水素洩れの危険性が増
す。他方、高級な制御弁、例えば電磁弁を用いれ
ば、故障や水素洩れの危険性はある程度は解消さ
れても、制御系が複雑化すると共に、装置が高価
となる。
(発明の目的) 本発明は従来のヒートポンプ装置における上記
した問題を解決するためになされたものであつ
て、装置に含まれる弁の数を少なくして、簡単な
装置構成でありながら、信頼性の高いヒートポン
プ装置を提供することを目的とする。
(発明の要旨) 本発明のヒートポンプ装置の第1は、水素平衡
分解圧が相互に異なるn種(n≧3)の金属水素
化物をそれぞれ充填したn個の反応容器を、第
(m+1)番目(1≦m≦n)の反応容器内の金
属水素化物の水素平衡分解圧が第m番目の反応容
器内の金属水素化物よりも大きくなるようにそれ
ぞれ水素流通管にて接続すると共に、第n番目の
反応容器と第1番目の反応容器とを水素流通管に
て接続してなるヒートポンプ装置において、 (a) 第1番目の反応容器と第2番目の反応容器と
を接続する水素流通管に、第2番目の反応容器
から第1番目の反応容器方向にのみ水素の流通
を許す逆止弁を設けて、第1番目の反応容器か
ら第2番目の反応容器への水素の移動を禁止す
ると共に、 (b) 第1番目と第2番目の反応容器を除いて、第
m番目と第(m+1)番目の反応容器を接続す
る各水素流通管に開閉制御可能な制御弁を設
け、 (c) 第1番目の反応容器の金属水素化物の水素平
衡分解圧を他のいずれの反応容器の金属水素化
物よりも高くして、第1番目の反応容器の金属
水素化物から水素を放出させ、この水素を水素
流通管を経て第n番目の反応容器に導いて、こ
の反応容器内の金属水素化物に吸蔵させ、この
後、逐次、第(m+1)番目の反応容器の金属
水素化物から水素を放出させ、この水素を制御
弁を経て第m番目の反応容器に導いで、この反
応容器内の金属水素化物に吸蔵させることによ
り、第n番目から第2番目の反応容器に至る各
反応容器から冷熱を得るようにしたことを特徴
とする。
また、本発明のヒートポンプ装置の第2は、水
素平衡分解圧が相互に異なるn種(n≧3)の金
属水素化物をそれぞれ充填したn個の反応容器
を、第(m+1)番目(1≦m≦n)の反応容器
内の金属水素化物の水素平衡分解圧が第m番目の
反応容器内の金属水素化物よりも大きくなるよう
にそれぞれ水素流通管にて接続すると共に、第n
番目の反応容器と第1番目の反応容器とを水素流
通管にて接続してなるヒートポンプ装置におい
て、 (a) 第1番目の反応容器と第n番目の反応容器と
を接続する水素流通管に、第1番目の反応容器
から第n番目の反応容器方向にのみ水素の流通
を許す逆止弁を設けて、第n番目の反応容器か
ら第1番目の反応容器への水素の移動を禁止す
ると共に、 (b) 第m番目と第(m+1)番目の反応容器を接
続する各水素流通管に開閉制御可能な制御弁を
設け、更に第1番目の反応容器と第2番目の反
応容器とを接続する水素流通管には第2の反応
容器から第1の反応容器方向にのみ水素の流通
を許す逆止弁を付設し、 (c) 第1番目の反応容器の金属水素化物から水素
を放出させ、この水素を逆止弁を経て第n番目
の反応容器に導いで、この反応容器内の金属水
素化物に吸蔵させ、次いで、第n番目の反応容
器の金属水素化物から水素を放出させ、この水
素を制御弁を経て第(n−1)番目の反応容器
に導き、この反応容器内の金属水素化物に吸蔵
させ、この後、逐次、第(m+1)番目の反応
容器の金属水素化物から水素を放出させ、この
水素を制御弁を経て第m番目の反応容器に導い
て、この反応容器内の金属水素化物に吸蔵させ
ることにより、第(n−1)番目から第1番目
の反応容器に至る各反応容器から温熱を得るよ
うにしたことを特徴とする。
(発明の構成) 以下に図面に基づて本発明のヒートポンプ装置
を説明する。尚、以下において、前記したよう
に、第m番目の金属水素化物はMHmで表わさ
れ、図面においてはmで表わされ、また、これに
隣接して水素流通管で接続されているMH(m+
1)は、装置の作動温度領域においてMHmより
も高い水素平衡分解圧を有するように選ばれる。
第3図は冷熱出力を得るために好適である本発
明の3ボンベ型ヒートポンプ装置の一実施例を示
す。
MH1を充填した第1の反応容器21と、MH
2を充填した第2の反応容器22とは、後者から
前者方向にのみ水素移動を許す逆止弁24を備え
た水素流通管25にて接続され、第2の反応容器
22とMH3を充填した第3の反応容器23は、
電磁弁26を備えた水素流通管27にて接続さ
れ、更に第3の反応容器23と第1の反応容器2
1とは弁をもたない水素流通管28にて接続され
ている。
この装置の作動を第4図に示すサイクル線図に
基づいて説明する。先ず、第2の反応容器22と
第3の反応容器23とを接続する水素流通管27
上に設けられた電磁弁26を閉状態におき、第1
の反応容器21内のMH1を所定の高温THに加
熱し(点A)、第3の反応容器23内のMH3を
所定の中温に保つと共に(点B)、第2の反応容
器22内のMH2をも中温TMに保つて(点D)、
MH1の水素平衡分解圧をMH3のそれよりも高
くすると、MH1は水素を吸熱的に放出し、この
水素は水素流通管28を経て第3の反応容器に送
入され、MH3がこの水素を発熱的に吸蔵する。
この反応の間、MH1からMH2へは逆止弁24
のために水素移動は起こらない。また、MH3か
らMH2への水素移動も電磁弁26が閉じられて
いるので起こらない。
このAからBへの水素移動の終了後、MH1を
なおも高温THに保つて電磁弁26を開け、第3
の反応容器23内のMH3を所定の低温TLに保
持し(点C)、上記したように中温TMに保たれ
ているMH2(点D)との間に水素平衡分解圧の
差圧を生ぜしめると、MH3は水素を吸熱的に放
出し、この水素は水素流通管27を電磁弁26を
経て第1の反応容器に導かれ、MH2がこの水素
を吸熱的に吸蔵する。この水素移動の間、MH1
は温度THに保持されていて、その水素平衡分解
圧がMH3よりも高いので、MH3からMH1へ
の水素移動も、MH2からMH1への水素移動も
共に禁止されている。
このCからDへの水素移動反応の終了後、電磁
弁26を閉じ、MH3とMH1とを中温TMに戻
し(それぞれ点B及びF)、MH2を低温TLに保
持して、MH2の水素平衡分解圧をMH1のそれ
よりも高く保つことにより、MH2を吸熱的に水
素を放出し(点E)、この水素は水素流通管25
を逆止弁24を経て第1の反応容器に導かれ、
MH1が発熱的にこの水素を吸蔵する。この間、
MH3は中温TMに保持されて、その水素平衡分
解圧が既にMH1及びMH2よりも高められてい
るので、MH1からMH3及びMH2への水素移
動は共に禁止されている。
このEからFへの水素移動の終了後、MH1を
高温THに、MH2を中度TMに戻すことにより
サイクルが完了する。
従つて、上記ヒートポンプ装置は、高温THの
熱源を用いて、低温TLの冷熱を出力として得る
ものであり、例えば、冷房に利用することができ
るが、従来の2ボンベ型装置であればA′→B→
C→Dのサイクルを行なうのに対して、上記本発
明の装置によれば、A→B→C→D→E→Fのサ
イクルを行ない、サイクル線図における点C及び
Fで冷熱を得るので、2ボンベ型ヒートポンプ装
置に比べて2倍の出力を得ることができる。
第5図は上記の3ボンベ型に代えてn個のボン
ベからなる多ボンベ型ヒートポンプ装置を示し、
第1番目の反応容器と第2番目の反応容器とが、
後者から前者の反応容器方向への水素の移動のみ
を許す逆止弁31を備えた水素流通管32にて接
続されて、第1番目の反応容器から第2番目の反
応容器への水素の移動が禁止されていると共に、
上記第1番目と第2番目の反応容器を除いて、第
m番目と第(m+1)番目の反応容器とが開閉制
御可能な制御弁33を備えた水素流通管34にて
接続されている。更に、第1番目と第n番目の反
応容器とは弁をもたない水素流通管35にて接続
されている。
このような多ボンベ型ヒートポンプ装置の作動
も前記したところと同様であり、第6図のサイク
ル線図に示すように、水素はMH1からMHnに
移動され、この後、逐次にこれよりも低い水素平
衡分解圧を有する次段の金属水素化物に移動さ
れ、MH2からMH1への水素移動が行なわれた
後、このMH1からMHnに水素移動が行なわれ
てサイクルが完了し、MHnからMH2に至る各
金属水素化物の水素吸蔵反応から冷熱出力を得る
ものである。尚、用いる金属水素化物をこのよう
にn段に構成することにより、2ボンベ型ヒート
ポンプ装置の(n−1)倍の冷熱出力を得ること
ができる。
第7図は温熱出力を得るために好適である本発
明の3ボンベ型ヒートポンプ装置の一実施例を示
す。
MH1を充填した第1の反応容器41と、MH
2を充填した第2の反応容器42とは電磁弁44
及び第2の反応容器から第1の反応容器方向にの
み水素の流通を許す逆止弁45を備えた水素流通
管46にて接続され、第2の反応容器42とMH
3を充填した第3の反応容器43は電磁弁47を
備えた水素流通管48にて接続され、更に第3の
反応容器43と第1の反応容器41とは、後者か
ら前者の反応容器方向にのみ水素移動を許す逆止
弁49を備えた水素流通管50にて接続されてい
る。
この装置の作動を第8図に示すサイクル線図に
基づいて説明する。先ず、上記二つの電磁弁44
及び47を閉状態におき、第1の反応容器41内
のMH1を所定の中温TMに加熱し(点A)、第
3の反応容器43内のMH3を所定の低温TLに
保つて(点B)、MH1の水素平衡分解圧をMH
3のそれよりも高く保つと、MH1は水素を吸熱
的に放出し、この水素は水素流通管50を逆止弁
49を経て第3の反応容器に送入され、MH3が
この水素を発熱的に吸蔵する。
この反応の間、電磁弁44及び47が閉じられ
ているために、MH1からMH3への水素移動以
外の水素移動は禁止されている。
このAからBへの水素移動が終了した後、なお
も電磁弁44は閉じた状態に保つが、電磁弁47
は開いて、MH3を中温TMに加熱すると共に
(点C)、MH1及びMH2を高温THに保持して
(それぞれ点F及びD)、MH3の水素平衡分解圧
をMH2のそれよりも高く保つことにより、MH
3は水素を吸熱的に放出し、この水素は水素流通
管48を電磁弁47を経て第2の反応容器に導か
れ、この反応容器内のMH2がこの水素を発熱的
に吸蔵する(点D)。この間、電磁弁44が閉じ
られているので、MH2からMH1への水素移動
は起こらず、また、逆止弁49のために水素流通
管50を経由するMH3からMH1への水素移動
も起こらない。
このCからDへの水素移動反応の終了後、なお
もMH3を中温TMに保ち、電磁弁44を開け、
電磁弁47を閉じて、MH2を中温TMに戻し
(点E)、且つ、MH2の水素平衡分解圧を高温の
MH1(点F)のそれよりも高く保つことによ
り、MH2は吸熱的に水素を放出し、この水素は
水素流通管46を電磁弁44及び逆止弁45を経
て第1の反応容器に導かれ、MH1が発熱的にこ
の水素を吸蔵する。この間、MH3は中温TMに
保持されて、その水素平衡分解圧がMH1よりも
高いので、MH1から水素流通管50を経由する
MH3への水素移動は起こらず、また、電磁弁4
7が閉じられているので、MH1からMH3を経
由してMH2への水素移動も起こらない。又、
MH2の平衡分解圧(点E)はMH3の平衡分解
圧(点C)より低いためMH2からMH3への水
素移動も起こらない。
上記のEからFへの水素移動が終了した後、電
磁弁44及び47を閉じ、MH3を低温TLに冷
却すると共に(点B)、MH1を中温TMに、ま
た、必要に応じてMH2を中度TM又は高温TH
に戻すことにより、サイクルが完了する。
従つて、上記ヒートポンプ装置は、中温TMの
熱源を用いて、高温THの温熱を出力として得る
ものであり、例えば、暖房に利用することができ
るが、従来の2ボンベ型装置であればA→B′→
E→Fのサイクルを行なうのに対して、上記本発
明の装置によれば、A→B→C→D→E→Fのサ
イクルを行ない、サイクル線図における点D及び
Fで温熱を得るので、2ボンベ型ヒートポンプ装
置に比べて4/3倍の出力を得ることができる。
第9図は上記の3ボンベ型に代えてn個のボン
ベからなる多ボンベ型ヒートポンプ装置を示し、
第1番目の反応容器と第n番目の反応容器とが、
前者から後者の反応容器方向への水素の移動のみ
を許す逆止弁51を備えた水素流通管52にて接
続されて、第n番目の反応容器から第1番目の反
応容器への水素の移動が禁止されていると共に、
第m番目と第(m+1)番目の反応容器とが開閉
制御可能な制御弁53を備えた水素流通管54に
て接続されており、更に、第1番目の反応容器と
第2番目の反応容器とを接続する水素流通管57
には制御弁55に加えて、第2番目の反応容器か
ら第1番目の反応容器方向にのみ水素移動を許す
逆止弁56が付設されている。
このような多ボンベ型ヒートポンプ装置の作動
も前記したところと同様であり、第10図のサイ
クル線図に示すように、水素はMH1からMHn
に移動され、この後、逐次にこれよりも低い水素
平衡分解圧を有する次段の金属水素化物に移動さ
れ、MH2からMH1への水素移動が行なわれた
後、このMH1からMHnに水素移動が行なわれ
てサイクルが完了し、MH(n−1)からMH1
に至る各金属水素化物の水素吸蔵反応から温熱出
力を得るものである。尚、用いる金属水素化物を
このようにn段に構成することにより、2ボンベ
型ヒートポンプ装置の2(n−1)/n倍の温熱
出力を得ることができる。
(発明の効果) 以上のように、本発明のヒートポンプ装置にお
いては、所定の作動温度領域で相互に水素平衡分
解圧の異なる金属水素化物を、その水素平衡分解
圧が順次高くなるように接続し、第1番目の反応
容器の金属水素化物から水素を放出させ、この水
素を第n番目の反応容器の金属水素化物に吸蔵さ
せ、この後、この水素を逐次、水素平衡分解圧の
より低い次段の金属水素化物に移動させ、最終的
に第1番目の反応容器から第n番目の反応容器に
水素を移動させてサイクルを構成したので、2ボ
ンベ型ヒートポンプ装置の(n−1)倍の冷熱出
力或いは2(n−1)/n倍の温熱出力を得るこ
とができると共に、装置に含まれる弁数を金属水
素化物の反応の特性を利用し、各反応容器の温度
を制御することにより最小限に抑えたので、装置
構成が簡単化され、装置も低廉となるうえに、そ
の信頼性も格段に改善される。また、水素洩れの
危険も大幅に減縮される。
【図面の簡単な説明】
第1図は従来の2ボンベ型ヒートポンプ装置の
作動を説明するためのサイクル線図、第2図は2
ボンベ型ヒートポンプ装置の典型例を示す装置構
成図、第3図は本発明のヒートポンプ装置の一実
施例を示す装置構成図、第4図は第3図の装置の
作動を説明するためのサイクル線図、第5図は第
3図に対応する多ボンベ型ヒートポンプ装置を示
す装置構成図、第6図はその作動を示すサイクル
線図、第7図は本発明のヒートポンプ装置の別の
一実施例を示す装置構成図、第8図は第7図の装
置の作動を説明するためのサイクル線図、第9図
は第6図に対応する多ボンベ型ヒートポンプ装置
を示す装置構成図、第10図はその作動を示すサ
イクル線図である。 21,22,23……反応容器、24……逆止
弁、25,27,28……水素流通管、26……
電磁弁、31……逆止弁、32,34,35……
水素流通管、33……電磁弁、41,42,43
……反応容器、44,47……電磁弁、45,4
9……逆止弁、46,48,50……水素流通
管、51,56……逆止弁、52,54,57…
…水素流通管、53,55……電磁弁。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 水素平衡分解圧が相互に異なるn種(n≧
    3)の金属水素化物をそれぞれ充填したn個の反
    応容器を、第(m+1)番目(1≦m≦n)の反
    応容器内の金属水素化物の水素平衡分解圧が第m
    番目の反応容器内の金属水素化物よりも大きくな
    るようにそれぞれ水素流通管にて接続すると共
    に、第n番目の反応容器と第1番目の反応容器と
    を水素流通管にて接続してなるヒートポンプ装置
    において、 (a) 第1番目の反応容器と第2番目の反応容器と
    を接続する水素流通管に、第2番目の反応容器
    から第1番目の反応容器方向にのみ水素の流通
    を許す逆止弁を設けて、第1番目の反応容器か
    ら第2番目の反応容器への水素の移動を禁止す
    ると共に、 (b) 第1番目と第2番目の反応容器を除いて、第
    m番目と第(m+1)番目の反応容器を接続す
    る各水素流通管に開閉制御可能な制御弁を設
    け、 (c) 第1番目の反応容器の金属水素化物の水素平
    衡分解圧を他のいずれの反応容器の金属水素化
    物よりも高くして、第1番目の反応容器の金属
    水素化物から水素を放出させ、この水素を水素
    流通管を経て第n番目の反応容器に導いて、こ
    の反応容器内の金属水素化物に吸蔵させ、この
    後、逐次、第(m+1)番目の反応容器の金属
    水素化物から水素を放出させ、この水素を制御
    弁を経て第m番目の反応容器に導いて、この反
    応容器内の金属水素化物に吸蔵させることによ
    り、第n番目から第2番目の反応容器に至る各
    反応容器から冷熱を得るようにしたことを特徴
    とするヒートポンプ装置。 2 水素平衡分解圧が相互に異なるn種(n≧
    3)の金属水素化物をそれぞれ充填したn個の反
    応容器を、第(m+1)番目(1≦m≦n)の反
    応容器内の金属水素化物の水素平衡分解圧が第m
    番目の反応容器内の金属水素化物よりも大きくな
    るようにそれぞれ水素流通管にて接続すると共
    に、第n番目の反応容器と第1番目の反応容器と
    を水素流通管にて接続してなるヒートポンプ装置
    において、 (a) 第1番目の反応容器と第n番目の反応容器と
    を接続する水素流通管に、第1番目の反応容器
    から第n番目の反応容器方向にのみ水素の流通
    を許す逆止弁を設けて、第n番目の反応容器か
    ら第1番目の反応容器への水素の移動を禁止す
    ると共に、 (b) 第m番目と第(m+1)番目の反応容器を接
    続する各水素流通管に開閉制御可能な制御弁を
    設け、更に第1番目の反応容器と第2番目の反
    応容器とを接続する水素流通管には第2の反応
    容器から第1の反応容器方向にのみ水素の流通
    を許す逆止弁を付設し、 (c) 第1番目の反応容器の金属水素化物から水素
    を放出させ、この水素を逆止弁を経て第n番目
    の反応容器に導いて、この反応容器内の金属水
    素化物に吸蔵させ、次いで、第n番目の反応容
    器の金属水素化物から水素を放出させ、この水
    素を制御弁を経て第(n−1)番目の反応容器
    に導き、この反応容器内の金属水素化物に吸蔵
    させ、この後、逐次、第(m+1)番目の反応
    容器の金属水素化物から水素を放出させ、この
    水素を制御弁を経て第m番目の反応容器に導い
    て、この反応容器内の金属水素化物に吸蔵させ
    ることにより、第(n−1)番目から第1番目
    の反応容器に至る各反応容器から温熱を得るよ
    うにしたことを特徴とするヒートポンプ装置。
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