JPH02208648A - 写真印画紙用支持体 - Google Patents

写真印画紙用支持体

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JPH02208648A
JPH02208648A JP2760889A JP2760889A JPH02208648A JP H02208648 A JPH02208648 A JP H02208648A JP 2760889 A JP2760889 A JP 2760889A JP 2760889 A JP2760889 A JP 2760889A JP H02208648 A JPH02208648 A JP H02208648A
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神谷 昌博
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 C産業上の利用分野〕 本発明は写真印画紙用支持体に関するものである。更に
詳しく述べるならば、本発明は平滑性の優れた表面を有
する写真印画紙用支持体に関するものである。
〔従来の技術〕
近年、写真の現像処理の高速化に伴い、従来使用されて
いたバライタ紙に代わって、原紙の両面をポリオレフィ
ン樹脂で被覆した耐水性写真印画紙用支持体が使用され
るようになっている。
写真印画紙用支持体に要求される性質としては寸法安定
性、耐湿性、接着性、隠蔽力などが優れていること、お
よび、写真乳剤層に悪影響を与えないことなどであるが
、そのほかに、写真の乳剤を塗布する面(表面)の平滑
性が優れていることが必要である。特にグロスタイプと
呼ばれる高い光沢性を持つ印画紙用の支持体については
、この品質が極めて重要である。
しかしながら従来の技術では、満足のできる平滑性を有
する表面を持つ写真印画紙用支持体の製造が困難であっ
た。特に上質紙系の基体(原紙)に、通常のポリオレフ
ィン樹脂組成物を通常の溶融押し出し塗工法によって被
覆したものは、原紙表面における繊維のフロック、カラ
ミなどによる凹凸を十分に平滑にすることはできなかっ
た。そこで、ポリオレフィン樹脂組成物の塗布量を多く
することにより、ある程度平滑性を高くすることも試み
られたが、その効果は、未だ十分ではなく、またコスト
面からも不利であって、この方法を実用化することは困
難であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は従来の写真印画紙用支持体の有する前述の欠点
を解消し、平滑性と接着性の優れた表面を有する写真印
画紙用支持体を提供することを目的とするものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明の写真印画紙用支持体はシート状基体と、前記シ
ート状基体の表面(写真乳剤塗布面)に、二酸化チタン
を含有するポリオレフィン樹脂を母材とする組成物を溶
融押し出し塗工することにより形成された表面樹脂被覆
層と、および、前記シート状基体の裏面に形成され、か
つポリオレフィン樹脂を母材とする組成物からなる裏面
樹脂被覆層とを含んでなり、前記表面樹脂被覆層の組成
物が100〜500ppmの酸化防止剤を含有しており
、かつ前記溶融押し出し塗工された表面樹脂被覆層が2
5kg/cmのニップ線圧におけるクーリングロールの
押圧・冷却により形成された平滑な表面を有することを
特徴とするとするものである。
従来の技術において、表面樹脂被覆層を溶融押し出し塗
工する際のクーリングロールとプレッシャーロールの間
のニップ圧を25kg/c11以下にコントロールする
ことにより、得られる写真印画紙用支持体表面の平滑性
が高くなることもあるが、しかし、このようにするとシ
ート状基体と表面樹脂被覆層との接着性が低化し、表面
樹脂被覆層がシート状基体から剥離するため、この方法
は実用化できなかった。本発明者らは、この問題の解決
について鋭意研究した結果、表面樹脂被覆層中の酸化防
止剤の量が、表面樹脂被覆層のシート状基体に対する接
着性に影響を与えることを発見した。
すなわち、表面樹脂被覆層中の酸化防止剤の量が500
ppm以上であると、クーリングロールとプレッシャー
ロールの間のニップ線圧が25kg/cm以下の場合、
シート状基体に対する表面樹脂被覆層の接着性は不良に
なるが、酸化防止剤の量を500ppn+以下の適当量
にコントロールすれば、その接着性は良好になることを
見出だしたのである。
また、表面樹脂被覆層中の酸化防止剤の配合量が110
0ppより少な(なると、溶融押し出しの際に、表面樹
脂被覆層のクーリングロールからの剥離性が悪化し得ら
れる表面の平滑性を損なうことも発見した。
すなわち上記のように酸化防止剤の配合量が過少のとき
、または表面樹脂被覆層を溶融押し出し塗工する際のク
ーリングロールとプレッシャーロールの間のニップ圧が
25kg/cmより高いときには、得られる表面樹脂被
覆層の表面の平滑性が不良になるのである。そこで、本
発明においては、表面樹脂被覆層に配合する酸化防止剤
の量を、100〜500ppn+に規定するとともに、
表面樹脂被覆層に接触するクーリングロールのニップ線
圧を25kg/cm以下に制限し、それによって接着性
が良好で、かつ平滑性の高い表面樹脂被覆層表面を得る
のである。
本発明方法に用いることのできる酸化防止剤としては、
通常市販されているポリオレフィン樹脂用酸化防止剤で
あって、写真用樹脂組成物に適用した場合に障害のない
ものである限り、いずれも使用可能であるが、一般に、
フェノール系、チオエーテル系、ホスファイト系等の酸
化防止剤が好適である。
本発明に用いられるシート状基体としては、広葉樹パル
プ、針葉樹パルプ、広葉樹針葉樹混合パルプ等の、クラ
フトパルプ、サルファイドパルプ、ソーダパルプ等通常
使用されているパルプから成る原紙を使用できる。また
、必要によっては合成パルプ、合成繊維を含むパルプか
ら製造された原紙も使用することができる。
シート状基体の種類および厚味に関しては特に制限はな
いが、シート状基体を製造後、これにカレンダーなどに
より圧力を印加して圧縮し表面平滑性を改善したものが
好ましく、その坪量は、50〜250 g/rrf、そ
の厚さは40〜270−であることが好ましい。
本発明にシート状基体として用いられる原紙は、通常の
紙用各種添加剤、例えば乾燥紙力増強剤(カチオン化澱
粉、カチオン化ポリアクリルアミド、アニオン性ポリア
クリルアミド等)、サイズ剤(脂肪酸塩、ロジン、マレ
イン化ロジン、カチオン化サイズ剤、反応性サイズ剤等
)、填料(クレー、カオリン等)、湿潤紙力増強剤(メ
ラミン樹脂、エポキシ化ポリアミド樹脂など)、定着剤
(硫酸アルミニウム、カチオン化澱粉など)、pH調節
剤(荷性ソーダ、炭酸ソーダ等)などの1種以上を含ん
でいてもよい。また原紙は水溶性高分子添加剤、サイズ
剤、無機電解質、吸湿性物質、顔料、pH調節剤などの
1種以上を含む処理液でタブサイズ、又はサイズプレス
されたものであってもよい。
本発明に用いられるポリオレフィン樹脂はエチレン、α
−オレフィン類、例えばプロピレンなどの単独重合体、
前記オレフィンの少なくとも2種の共重合体、および、
これら各種重合体の少なくとも2種の混合物などから選
ぶことができる。特に好ましいポリオレフィン樹脂は低
密度ポリエチレン、高密度ポリエチレン、直鎖型低密度
ポリエチレンおよび、これらの混合物である。ポリオレ
フィン樹脂の分子量には特に制限はないが、通常は20
,000〜200.000の範囲のものが用いられる。
本発明の支持体において、表面樹脂被覆層に含有させる
二酸化チタン顔料としては、硫酸法により製造されたも
の、塩素法により製造されたもののいづれでもよく、又
、ルチル型、アナターゼ型のいずれでもよいが、白さの
点から、アナターゼ型を用いることが有利である。
また二酸化チタンの表面に、例えば含水酸化アルミニウ
ムの如き無機表面処理剤を施したもの、例えばオルガノ
ポリシロキサンのような有機表面処理剤を施したもの、
或は、無機表面処理剤及び有機表面処理剤を適宜組合せ
たもので被覆したものなどのいづれも使用出来るが、少
くともAffizOi分として0.2〜2.0%の含水
酸化アルミ処理したものを用いることが望ましい。
また、表面樹脂被覆層中の二酸化チタンの含有量は、5
〜30重量%であることが好ましい。
本発明において表面樹脂被覆層の塗布量は25〜40g
/rrrであることが好ましい。25 g/rd以下で
あると、シート状基体の表面の凹凸を十分に平滑にする
ことが困難となる。ただし、25g10fであっても、
本発明の効果は見られる。また、40g/rrf以上で
あるとコスト高となり、実用的ではなくなるが、本発明
の効果は見られる。
本発明において裏面樹脂被覆層の塗布量には特に制限は
ないが一般には10〜40g/mの範囲で使用される。
本発明において表面樹脂被覆層には、二酸化チタン、酸
化防止剤のほかに酸化亜鉛、タルク、炭酸カルシウム、
アルミナなどのような白色顔料や、ガラス繊維、アスベ
スト、ボイスカーなどのような繊維状フィラーや、カー
ボンブラック、フタロシアニン系顔料、黄鉛、チタンイ
エロー、ベンガラ、群青などのような着色顔料や、通常
の樹脂に混合される安定剤、酸化防止剤、帯電防止剤、
可塑剤、分散剤、滑剤、螢光剤などが含まれていてもよ
い。
裏面樹脂被覆層においても表面樹脂被覆層と同様の上記
添加物が含まれていてもよいが、一般には少量の酸化防
止剤、および滑剤以外のものは添加しないのが普通であ
る。
本発明においての溶融押し出し塗工用スリットダイとし
ては、T型ダイ、L型ダイなどのフラットダイを用いる
ことが好ましい。また溶融押出し塗工の際のプレッシャ
ーロールの硬度は85〜98(JIS K6301−5
)のものが使用されることが好ましい、さらにこの時の
溶融樹脂の温度は、使用される樹脂の密度に応じて、3
00〜340″Cの範囲内で適宜設定される。
本発明において、表面樹脂被覆層の上に写真乳剤との接
着性を向上させるためにサブコート(下引層)、あるい
は裏面樹脂被覆層の上に印刷筆記性や帯電防止性を向上
するためにバックコート層などを塗布してもよい。
〔実施例〕
以下、実施例により本発明をさらに説明する。
なお、各実施例、および比較例において調製された写真
印画紙用支持体の平滑性、および接着性は次の様にして
評価した。
1、平滑性 中心線平均表面粗さ(Ra ) 、JIS−B12O3
(1982)により測定した。
グロスタイプの写真印画紙用支持体としては、その中心
線平均表面粗さが0.15ミクロン以下の範囲にあるこ
とが望ましい。
2、接着性 巾25■、長さ200■の試験片を支持体の長手方向に
沿って採取し、試験片の片端面から被覆層のみを180
°反対方向に、試験片の長手方向に沿って剥離し、剥離
された原紙面の繊維毛羽立ちを観察した。紙繊維が毛羽
立って紙層から剥離していれば接着良好、毛羽立ちなく
紙層と被覆層の界面で剥離していれば接着不良と判断し
、評価は良好部分の面積比率により下記の様に行った。
グレード1〜2は実用性があるが、3以下は実用性がな
い。
グレード1 接着面積の全部が接着良好〃 2   〃
  90%以上が接着良好〃 3N80  I   〃 l 4   〃  60 〃   〃 #5−60%未満が 〃 1〜3および   1〜3 実施例1〜3および比較例1〜3の各々において、第1
表に記載された組成を有する混合物をバンバリーミキサ
−を用いて、160°C,150rpm。
10分間の条件で混練してマスターバッチを作成した。
さらにこの混合物に、第1表に記載された希釈樹脂を、
第1表記載の希釈比で混合し、これを1軸エクストルー
ダーを用いて160”Cで溶融混合して表面樹脂被覆層
用の樹脂組成物を作成した。
シート状基体として下記の上質紙を準備した。
すなわち、カナデイアンスタンダードフリーネス(JI
S P−8121−76)250dまで叩解した針葉樹
晒亜硫酸パルプ(NBSP) 20%と、上記フリーネ
ス280Idまで叩解した広葉樹晒硫酸塩パルプ(LB
KP) 80%との混合物を製紙原料として用い、これ
に下記製紙用添加剤を対パルプ絶乾重量に対し下記の添
加量で使用した。
カチオン化澱粉          2.0%アルキル
ケテンダイマー樹脂    0.4%アニオン性ポリア
クリルアミド樹脂 0.1%ポリアミドポリアミン エピクロールヒドリン樹脂    0.7%苛性ソーダ
         pH7,5に調節上記原料のスラリ
ーから抄紙し、ドライヤー、サイズプレス、マシンカレ
ンダーを通し、米坪量170g/rrr、緊度1.0 
g /ci、水分含有率8%の紙基体を製造した。サイ
ズプレス薬品は、カルボキシル変性PVAと塩化ナトリ
ウムとを2:1の比率で混合し、これを水に溶解し、5
%サイズ液として紙の両面に25 g/rrrの塗布量
で塗布した。
上記の紙基体の表面側の中心線平均表面粗さは1.4ミ
クロンであった。上記紙基体表裏両面にコロナ放電処理
を施した後、これを、次の耐水性樹脂被覆試験に供した
。即ち、紙基体の裏面に高密度ポリエチレン〔密度0.
951 g /c4、メルトインデックス(Ml)=9
.0)と低密度ポリエチレン(密度0.918 g /
ad、Ml−4)の1:l混合物を樹脂温度330°C
で押出塗布し、クーリングロールでマット型付を行い、
厚さ30μの裏面樹脂被覆層を形成した。
上記の裏面樹脂被覆層を形成したシート状基体の反対側
(表面側)に、前記表面樹脂被覆層用の樹脂組成物を第
1表に示す条件で溶融押し出し塗工し、写真印画紙用支
持体の試料とした。
上記の方法で作成した試料について前記平滑性、接着性
の評価方法で評価した結果を第1表に示す。
第1表から明らかなように比較例1〜3の試料は、平滑
性、接着性のいづれかにおいて不良の写真印画紙用支持
体であったが本発明の実施例1〜3の試料は、平滑性、
接着性ともに優れた写真印画紙用支持体であった。
以下余白 〔発明の効果〕 本発明の、写真印画紙用支持体は、表面平滑性および接
着性のすぐれた表面樹脂被覆層を有し、従ってすぐれた
表面光沢と剥離強度を有する写真印画紙を得るために極
めて有用なものである。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. シート状基体と、前記シート状基体の表面(写真乳剤塗
    布面)に、二酸化チタンを含有するポリオレフィン樹脂
    を母材とする組成物を溶融押し出し塗工することにより
    形成された表面樹脂被覆層と、および、前記シート状基
    体の裏面に形成され、かつポリオレフィン樹脂を母材と
    する組成物からなる裏面樹脂被覆層とを含んでなり、前
    記表面樹脂被覆層の組成物が100〜500ppmの酸
    化防止剤を含有しており、かつ前記溶融押し出し塗工さ
    れた表面樹脂被覆層が、25kg/cm以下のニップ線
    圧におけるクーリングロールの押圧・冷却により形成さ
    れた平滑な表面を有することを特徴とする写真印画紙用
    支持体。
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Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS50103325A (ja) * 1974-01-14 1975-08-15
JPS6011841A (ja) * 1983-06-30 1985-01-22 Mitsubishi Paper Mills Ltd 写真用樹脂組成物の製法
JPS62235944A (ja) * 1986-04-04 1987-10-16 Mitsubishi Paper Mills Ltd 写真用樹脂被覆紙の製法
JPS63135016A (ja) * 1986-11-26 1988-06-07 Mitsubishi Electric Corp トリガ信号発生器

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