JPH02207907A - 圧延機ピニオンスタンドにおける軸受外輪の回転防止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〈産業上の利用分野〉 本発明は、圧延機ピニオンスタンドにおける軸受外輪の
回転防止装置に関するものであり、特にロールシフト形
式の圧延機に好適なものである。

〈従来の技術〉 近年、ストリップ圧延機において圧延製品の幅方向板厚
精度（仮クラウン）に対する厳しい要求に対応するため
、例えば特開昭４８−６５１５３号公報や特開昭４９−
２６２６３号公報に開示されているワークロールや控え
ロールを軸方向に移動させるロールシフト形式の圧延機
が数多く提案され、板厚精度の向上がはかられている。

このストリップ圧延機のロール駆動系の構成は、第３図
に示すように、主モータ１６の動力を駆動シャフト１７
を介して、とニオンスタンド１８に伝えるようになって
いる。ピニオンスタンド１８にはダブルヘリカル型の上
下ピニオン１．１′が噛合って設けられており、上下ピ
ニオン１．１′はスピンドルシャフト１９等を介して圧
延ロール２０に連結している。

上下ピニオン１．１″の軸両端部は、ピニオンハウジン
グ２１の軸受穴に取付けられた軸受５で支承されている
。この軸受５は、第４図に示すように、ころがり軸受が
用いられ、軸受５の熱膨張代を吸収するために、軸受穴
４と軸受外輪６との間には、隙間ｔをおいて取付けられ
ている。更に、軸受外輪６が回転して軸受穴４が摩耗す
るのを防止するために、軸受外輪６は廻り止めピン２２
で軸受穴４に止められている。

〈発明が解決しようとする課題〉 前記のロールシフト形式のストリップ圧延機の駆動系で
は、ロールの軸方向の移動量を吸収する必要があり、第
５図に示すようなスピンドルシャフト１９が採四されて
いる。このスピンドルシャフト１９は軸方向に伸縮可能
であり、かつトルクを伝達するためスリーブヨーク２３
とスプラインヨーク２４とが前者の内周部及び後者の外
周部に設けたスプライン２５で互いに摺動することによ
り伸縮自在に噛合っている。スピンドルシャフト１９内
にはスリーブヨーク２３とスプラインヨーク２４とを互
いに反ＩＢ方向に付勢するための圧縮バネ２６が設けら
れていて、ロールに追従するようにしである。

したがって、ピニオン１．１’及び軸受５の軸方向には
常時圧縮バネ２６の力が作用し、この力により軸受外輪
６の廻り止めピン２２に曲げ力が作用し、廻り止めピン
２２が破損する問題がある。

この対策として、軸受穴４と軸受外輪６の隙間ｔを小さ
くする方法も考えられるが、隙間ｔが熱膨張代より小さ
い場合は軸受自体のトラブルが生じる結果となり、未だ
ロールを軸方向に移動可能としたロールシフト形式の圧
延機のピニオンスタンドにおける軸受外輪の回転防止を
十分に行うことができないのが実情である。

本発明は、このような問題点を解決した軸受外輪の回転
防止装置を提供することを目的とする。

〈課題を解決するための手段〉 本発明は、圧延機ピニオンスタンドのハウジング内部に
設けた軸受外輪を半径方向から押付けるクランプと、前
記軸受外輪の外周面温度を検出する温度計と、前記軸受
外輪の外周面温度に応じた前記クランプの押付は力を演
算する演算器と、前記クランプの押付は力演算値に応じ
て前記クランプの押付は力を制御する制御手段とからな
るものである。

〈作用〉 軸受外輪の外周面温度を検出し、この検出結果に基づき
、ピニオンスタンドハウジング内に設けられ、前記軸受
外輪を半径方向から押圧するクランプ部の押付力を制御
することにより、前記軸受外輪の回転を防止することが
できる。

〈実施例〉 本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の装置の全体構成図であり、第２図は第
１図の要部拡大断面図である。

第１．２図において、１はピニオン、２はピニオン軸、
３はピニオンスタンドハウジング、５はピニオンスタン
ドハウジング３の軸受穴４に装着された軸受、６は軸受
外輪である。

７は軸受外輪６を半径方向から押付けるクランプであり
、とニオンスタンドハウジング３の内部に軸受外輪６の
外周でピニオン軸２の対称な位置に２ケ所設けられてい
る。

８はクランプを押圧する油圧シリンダであり、油圧シリ
ンダ８への給油は、ピニオンスタンドハウジング３の外
部に設けられた給油源９から、サーボ弁ｌＯを経て送ら
れる。サーボ弁ｌＯと油圧シリンダ８の導管間には、押
付は圧力制御用の圧力計１１を設けである。

１２は軸受外輪６の外周面温度を測定するための接触式
温度計であり、軸受穴４に設けられ、バネ１３により軸
受外輪６に弾発的に接触している。

１４は、接触式温度計１２が検出した軸受外輪６の外周
面温度から軸受外輪６の熱膨張力を演算し、この値に係
数α（０〈α〈１）を乗じて熱膨張力よりも小さい適切
な押付は力を演算し、この押付は力を給油圧力に換算し
てサーボアンプ１５へ給油圧信号を出力する演算器であ
る。

サーボアンプ１５は、圧力計１１からフィードバックさ
れた給油圧力と演算器１４からの給油圧信号を比較し、
サーボ弁１０に圧力調整信号を伝達するものである。

本発明は以上のように構成したので、軸受外輪６の外周
面温度に応じて、サーボ弁ＩＯによりクランプ７の押付
は力が調整され、軸受外輪６の回転を防止することがで
きる。

次に具体的な実施例について説明する。

常時スピンドルからピニオン及び軸受に軸方向の力が作
用するワークロールシフト圧延機のピニオンスタンドに
おける軸受外輪６の外径５６０閣、軸受内輪５の内径３
８０ａｗ、軸受５の軸方向幅１８０鵬の軸受に、第１．
２図と同様のクランプ部を設け、ピニオン軸回転数６０
ｒｐ−で実際に使用した。

クランプ７の周方向幅は軸受外輪６の外周長さの１／６
とし、クランプ７の軸方向幅は軸受５の軸方向幅と同じ
長さにした。また、油圧シリンダ９の径は５０ａｍとし
、給油常用最大圧力は２００ｋｇ／ｃｄ、軸受押付は力
は最大８０００ｋｇである。その結果、常時スピンドル
からピニオン及び軸受に軸方向の力が作用する場合でも
、軸受外輪６の回転を完全に防止できた。

〈発明の効果〉 本発明は、このようにとニオンスタンドハウジングの内
部に、軸受外輪の外周面の温度を測定する温度計と軸受
外輪を半径方向から押付けるクランプ装置を設け、軸受
外輪の外周面の温度に応じて、軸受外輪の押付は力を調
整して、軸受外輪の回転を防止できるようにしたから、
ワークロールシフト圧延機のように、常時スピンドルか
らピニオン及び軸受に軸方向の力が作用する場合でも、
軸受外輪の回転を完全に防止できる。

また、軸受外輪の回転を防止できるので、軸受穴の摩耗
の防止も可能となり、軸受の寿命を大幅に延長すること
ができ、極めて優れた効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の装置の一実施例を示す全体構成図、第
２図は第１図の要部拡大断面図である。 第３図はワークロールシフト圧延機の説明図、第４図は
従来の軸受外輪部の説明図、第５図はスピンドルの断面
図である。 １．１′・・・ピニオン、　　２・・・ピニオン軸、３
・・・ピニオンスタンドハウジング、４・・・軸受穴、
　　　　　５・・・軸受、６・・・軸受外輪、　　　　
　７・・・クランプ、８・・・油圧シリンダ、 １０・・・サーボ弁、 １２・・・接触式温度計、 １４・・・演算器、 ９・・・給油源、 １１・・・圧力計、 １３・・・バネ、 １５・・・サーボアンプ。 第１図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 圧延機ピニオンスタンドのハウジング内部に設けた軸受
   外輪を半径方向から押付けるクランプと、前記軸受外輪
   の外周面温度を検出する温度計と、前記軸受外輪の外周
   面温度に応じた前記クランプの押付け力を演算する演算
   器と、前記クランプの押付け力演算値に応じて前記クラ
   ンプの押付け力を制御する制御手段とからなる圧延機ピ
   ニオンスタンドにおける軸受外輪の回転防止装置。