JPH02205671A - 対向ターゲット式スパッタ法による薄膜形成方法とその装置 - Google Patents

対向ターゲット式スパッタ法による薄膜形成方法とその装置

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JPH02205671A
JPH02205671A JP2634989A JP2634989A JPH02205671A JP H02205671 A JPH02205671 A JP H02205671A JP 2634989 A JP2634989 A JP 2634989A JP 2634989 A JP2634989 A JP 2634989A JP H02205671 A JPH02205671 A JP H02205671A
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JP2634989A
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Hiroshi Fujimoto
博 藤本
Toyoaki Hirata
豊明 平田
Hironobu Muroi
室井 尋伸
Masahiko Naoe
直江 正彦
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OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
OSAKA SHINKU KIKI SEISAKUSHO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は各種材料の薄膜形成を行う場合に適用される対
向ターゲット式スパッタ法による薄膜形成方法とそれに
使用される装置に関する。
(従来の技術) 従来、この種対向ターゲット式スパッタ装置を用いて薄
膜を形成する手段としては、例えば特開昭57−158
380号や特公昭61−53426号公報に所載の手段
が公知である。
而して、従来のこれらの薄膜形成方法は何れも第8図の
如く、相互に対面させて設けた一対のターゲット1e、
 leの各スパッタ面6e、 6eの全面又は略前面を
露出させた状態のまま、各ターゲットle。
leを陰極とすべく電圧を印加して両ターゲッ) le
le間にプラズマ空間を形成させて、その側方の基板(
図示せず)上にターゲラ目e、 leの飛散原子を成膜
させるものである。
(発明が解決しようとする課題) しかしながら、前記従来の手段では、スパッタ作業時に
於いて両ターゲッHe、 le間に形成されるプラズマ
空間は磁界分布の影響等に原因してターゲラ)le、 
leの中央部側程その密度が高くなる現象を生じ、次の
様な問題点を生じていた。
即ち、ターゲットle、 le間に形成されるプラズマ
密度がその中央部側程高くなれば、プラズマ空間に曝さ
れるターゲットle、 leの各スパッタ面6e。
6eは、同図の如く中央部側程そのスパッタ侵食が進ん
で、周縁部側とはそのスパッタ侵食速度が不均一となる
。従って、各ターゲットの周縁部側は殆どスパッタされ
ていないにも拘わらず、該ターゲットle、 leを早
期に交換せねばならないこととなって、該ターゲットの
利用効率が悪く非常に不経済なものとなっていた。
しかも、従来ではターゲット中央部の早期のスパッタ侵
食に原因してターゲットの着脱交換作業を短期間で頻繁
に行う必要があるが、この種スパッタ装置に於けるター
ゲットは一般にその背面側にターゲット冷却用の冷却水
が供給される如き複雑な機器類が設けられている。よっ
て、ターゲットの着脱交換作業は非常に大掛かりで長時
間を要し、係る作業性の面でも大なる問題点を有してい
たのである。
また、従来ではプラズマ密度の不均一さに原因して、基
板上に形成される薄膜の膜厚分布も不均一となって、薄
膜の中央部側の膜厚がその端部側よりも厚(なる様な不
都合をも生じていた。これら各問題点は何れもターゲッ
トが大型の場合に一層顕著となっていたのである。
尚、従来では上記難点を解消せんとして、例えば特開昭
60−194071号公報所載のものが提案されている
。当該手段は第9図の如く、ターゲラ)leの周囲を覆
った状態に装着されるシールドカバー48の中央部を突
出させた形状に設定して、プラズマ密度が高くなるター
ゲットの中央部分の面積を小さくすることにより、プラ
ズマ密度の均一化を図らんとするものである。
しかるに、当該手段では、シールドカバー4eの形状設
定が容易でなく、ターゲットが大寸法の場合には該シー
ルドカバー40の形状設定のみでプラズマ密度の均一化
を図ることは実用上に於いてかなり困難なものとなって
いた。また、上記手段はターゲット1eが細長状の長方
形状の場合にしか適用できず、その他の形状のターゲッ
トの場合には適用できない。
それ故、本発明はターゲットの利用効率を高めて係る経
済性の向上を図ると共に、ターゲットの煩雑な交換作業
の減少を図って一連の作業性を良好なものとし、しかも
大型のターゲットを用いる場合であっても基板上に形成
される薄膜の膜厚分布に大きなばらつきを生じさせない
様にすることを、その目的とするものである。
(課題を解決するための手段) 本発明は従来の如くターゲットのスパッタの全面又は略
全面を各所間時にプラズマ空間に曝してスパッタ作業を
行うではなく、スパッタ面をシールドカバーで覆って部
分的に露出されたスパッタ面部位を形成することにより
スパッタ面の部分的なスパッタを行い、しかも当該部分
的なスパッタ作業を順次ターゲットのスパッタ面の各所
に亙って繰り返して行うことにより、上記従来の課題を
解消せんとするものである。
すなわち、本発明は、相互に対面して設けられた一対の
ターゲット1,1の前方に、該ターゲット1.1の各ス
パッタ面6.6を部分的に覆って相互に対面して露出さ
れるスパッタ面部位を部分的に形成するための接地され
たシールドカバー4゜4を設けて、該シールドカバー4
,4の交換又は位置変更によって露出状態のスパッタ面
部位を順次他の位置に変更させながら、該露出されたス
パッタ面部位の部分的なスパッタを順次行う、対向ター
ゲット式スパッタ法である。
また、上記方法を実施するための第1の装置として、本
発明は、ターゲットホルダー2,2に装着されて相互に
対面配置される一対のターゲット1.1の各スパッタ面
6,6の前方位置に、該各スパッタ面6.6を覆うため
の接地されたシールドカバー4,4が着脱自在に設けら
れ、且つ該シールドカバー4.4には、ターゲット1.
1の各スパッタ面6,6の一部に相互に対面した露出状
態のスパッタ面部位6^、 6Aを形成するための切欠
開口部7,7が一又は複数箇所設けられ、しかも該切欠
開口部7.7は、シールドカバー4,4の取付方向を変
更して該シールドカバー4.4により先に露出されてい
たスパッタ面部位6A、 6Aを覆った際に先にシール
ドカバー4.4にて覆われていたスパッタ面部位68.
6Bが新たに露出可能となるべく位置設定されてなる、
対向ターゲット式スパッタ装置である。
また、第2の装置として、本発明は、複数組みのシール
ドカバー4. 4.4a、 4aの各組みが、相互に対
向して配置された一対のターゲット1.1のスパッタ面
6,6を覆うべく該スパッタ面6゜6の前方位置に接地
された状態で取付交換自在に構成されてなる対向ターゲ
ット式スパッタ装置であって、前記各シールドカバー4
. 4.4a、 4aには、ターゲット1,1の各スパ
ッタ面6.6の一部に相互に対面した露出状態のスパッ
タ面部位を形成するための切欠開口部7. 7.7a、
 ?aが各組み毎に異なる位置に設けられて、シールド
カバーを交換して一組のシールドカバー4,4の切欠開
口部7.7に対面して露出されていたスパッタ面部位6
A、 6Aを他のシールドカバー4a、 4aにより覆
わせた際に前記一組のシールドカバー4.4によって覆
われていたスパッタ面部位6B、 6Bが前記他のシー
ルドカバー4a、 4aの切欠開口部7a、 7aに対
面して新たに露出可能となるべく構成されてなる、対向
ターゲット式スパッタ装置である。
(作用) 上記構成のスパッタ法では、ターゲットのスパッタ面6
.6の全面を同時にスパッタさせず、シールドカバー4
.4にて覆われていない露出状態のスパッタ面部位を部
分的にスパッタさせるために、ターゲット1,1間の空
間部の全体に亙っては磁界分布に大きなばらつきが存在
する場合であっても、ターゲット1.1のスパッタ面6
.6のうち部分的に露出されたスパッタ面部位の相互間
に形成されるプラズマ空間に於いては磁界分布の大きな
ばらつきがなく、プラズマ密度の均等化が図られること
となる。即ち、本発明ではそのスパッタ対象となるター
ゲットが大寸法の場合であっても、実際にスパッタされ
る部分はその一部であるから、小型のターゲットを用い
たスパッタ作業と同様にプラズマ密度には大きなばらつ
きが発生しないのである。よって、当該スパッタ作業に
よって形成される薄膜の膜厚分布の均等化が可能となる
また、上記方法では、ターゲット1,1のスパッタされ
る部位を順次変更して該スパッタ面6゜6の全面又は略
全面をスパッタすることができるために、該スパッタ面
6,6の全面又は略全面を各所均等な状態に有効にスパ
ッタできることとなる。尚、スパッタされる部位を順次
変更させる作業は、ターゲラ)1.1の前方に設けられ
たシールドカバー4,4の交換又は位置変更により行う
が、当該作業はターゲット1.1の着脱交換作業に比較
すれば格段容易に行えるものである。
更に、上記第1の装置に於いては、切欠開口部7.7を
形成したシールドカバー4.4の取付方間を変更すれば
、ターゲット1.1の露出状態のスパッタ面部位を順次
変更することができると同時に、先に露出されていた部
分を接地されたシールドカバー4.4によって覆うこと
ができるために、先に露出されてスパッタされた部位の
スパッタを抑制した状態で、新たに露出させたスパッタ
面部位のスパッタを適切に行え、上記スパッタ法による
薄膜形成が適切に実施できることとなる。
更に、上記第2の装置に於いては、ターゲット1、Iの
前方に設けるシールドカバーを交換することにより、シ
ールドカバーから露出するスパッタ面部位を順次変更す
ることができて、前記第1の装置と同様に上記スパッタ
法による薄膜形成方法の実施が適切に行えるのである。
(実施例) 以下、本発明の詳細な説明する。
先ず、装置の一例から説明すれば、第1図中、1.1は
強磁性体等の所望の材質からなる長方形の平板状に形成
された一対のターゲットで、ターゲットホルダー2,2
に夫々装着保持されて空間部3を隔てて相互に対面配置
されている。
4.4は真空槽5内の適当なブラケット部位にボルト止
め等によって着脱自在に取付けられたシールドカバーで
、両ターゲッ)1.1の各スパッタ面6.6の全域より
も大寸法に形成されて該各スパッタ面6,6を覆うべく
その前方に配置されている。又、各シールドカバー4,
4はターゲット1,1等とは絶縁されて接地されている
。7゜7は各シールドカバー4.4に形成された切欠開
口部で、これは同図(ハ)の如くターゲット1の短手幅
と略同幅寸法を有する矩形状に形成されて適当な間隔を
隔てて計三箇所設けられている。尚、本装置では、前記
とは異なる一組みのシールドカバー4a、 4aとして
、第2図の如く切欠開口部7aが前記第1図のシールド
カバー4の切欠開口部7とは段違い状の位置に二箇所設
けられたものが別途準備されている。
8.8は各ターゲット1.1の背面側に設けられた磁石
で、各ターゲツト1,1間にスパッタ面6.6と垂直方
向の磁界を発生させるためのものである。11・・・は
ターゲット1.1の水冷用の配管を示す、同図(ロ)に
於いて、9はターゲット1゜1の相互間の空間部3に対
面して配置された基板、10は該基板9の装着用ホルダ
ーである。
本実施例に係る装置は以上の構成がらなり、次に当該装
置を使用しての薄膜形成方法の一例を説明する。
先ず、前記第1図の状態に於いて、真空槽5内をアルゴ
ン等のスパッタガスの低圧条件に設定した後に、各ター
ゲット1.1に負の電圧を印加させて両ターゲットのス
パッタを行えば、シールドカバー4,4の各切欠開口部
7.7に対面して露出した状態のスパッタ面部位6A、
 6Aからターゲット原子が放出される。その結果、該
スパッタ面部位6A、 6A間には、ターゲットの飛散
原子、ガンマ−電子、スパッタガスイオンが飛散したプ
ラズマ空間が形成される。又、前記スパッタ面部位6A
6Aはプラズマ空間に晒されるから、そのスパッタ侵食
が促進されて有効にスパッタされる。
一方、接地されたシールドカバー4.4にて覆われたス
パッタ面部位6B、 6Bは前記プラズマ空間に直接晒
されず、又前記シールドカバー4,4はプラズマ密度を
高めるガンマ−電子等を吸収するために、前記の部位6
B、 6Bに於けるスパッタ侵食は抑制された状態とな
る。よって、前記プラズマ空間はスパッタ面部位6A、
 6Aの相互間に於いて形成されて、当該部位のターゲ
ット飛散原子がその側方の基板9上に被着して所定の薄
膜形成が行われる。
而して、上記スパッタ作業では、プラズマ空間が両ター
ゲット間の空間部3の全域に形成されず、スパッタ面部
位6A、 6a間に於いて部分的に発生するために、仮
に前記空間部3に於ける磁界分布がその全体としてみた
場合には大きなばらつきが存在しても、スパッタ面部位
6A、 6Aの相互間の部分的な位置では磁界分布に大
きなばらつきがなく、各所のプラズマ密度は均等化され
ることとなる。
その結果、基板9上に被着する薄膜の膜厚分布も均等化
されるのである。尚、プラズマ空間の側方に配置された
基板9の全面に薄膜形成を行わせるためには、該基板9
を回転させる等して該基板9の全面が前記各プラズマ空
間に対面する様に配慮すればよい。
また、上記スパッタ作業ではスパッタ面部位6B。
6Bのスパッタ侵食は抑制され、露出状態の部位6A。
6Aが専らスパッタ侵食されるから、該スパッタ面部位
6A、 6Aの侵食が限界に達すれば、この時点でスパ
ッタ作業を一時中断し、シールドカバー4゜4の双方を
第2図に示す他のシールドカバー4a。
4aと交換する。シールドカバーの交換作業はターゲラ
)1.1aを何ら取り外す必要がなくターゲットの外側
位置から容易に行え、又ターゲットの交換作業の如く水
冷用配管11に留意する必要もないから迅速に行える。
また、前記シールドカバー4a、 4aの装着に際して
は、第4図の如く先のスパッタ作業時にスパッタされて
いた部位6^、 6Aを覆って、先にシールドカバー4
.4にて覆われていた部位68.68が各切欠開口部7
a、 7aと対面した露出状態となる様に設定する。
その後、前記状態に於いて再度各ターゲット1゜1に所
定の負の電圧を印加させてターゲットの再度のスパッタ
作業を行う。当該スパッタ作業時には、前回のスパッタ
作業時には未スパッタ状態であったスパッタ面部位68
.6Bが第4図の如くプラズマ空間に晒されて有効にス
パッタされる。よって、今回のスパッタ作業によっても
前記基板9又は新たに交換された基板9に対しての薄膜
形成が適切に続行できる。
而して、先のスパッタ作業によって侵食されたスパッタ
面部位6A、 6Aはシールドカバー4b、 4bにて
覆われてなるために、それ以上の侵食はなされない。そ
の結果、前記スパッタ面部位6B、 6Bのスパッタ侵
食が所定の限界状態に達した際にスパッタ作業を終了さ
せれば、ターゲット1.1のスパッタ面6,6の全面又
は略全面を各所均等な状態まで有効にスパッタできるこ
ととなる。各ターゲラ)1.1はその全面が所定の限界
状態まで有効にスパッタされた後に初めてその交換を行
えばよいから、該各ターゲットの交換頻度は非常に少な
くなるのである。
尚、上記実施例では、シールドカバーに三箇所又は三箇
所の切欠開口部を設けたが、本発明では該切欠開口部の
具体的な個数は問わず、又その具体的な形状もターゲッ
トの形状に応じて変更自在である。例えば、第5図(イ
)の如く長方形状のターゲツト10半分のスパッタ面部
位6Aを露出可能な一個の切欠開口部7を有するシール
ドカバー4を用いて、前記部位6Aのスパッタを行った
後に同図(ロ)の如く前回とは反対側のスパッタ面部位
6Bを露出させて当該部位のスパッタを行ってもよい。
また、該第5図の場合に於いて同図(イ)から同図(ロ
)の状態に設定するには、シールドカバー4を180度
反軸反転ればよい。従って、本発明では必ずしも切欠開
口部の形成位置が異なるシールドカバーを複数組み準備
して当該シールドカバーを交換させて露出部位の位置変
更を行わせる手段に限定されない。−個のシールドカバ
ーの取付は位置を変更して対処してもよい。この場合に
はシールドカバーの個数を少なくできて係る費用を安価
にできる実益が得られる。
更に、本発明は他の態様として、例えば第6図や第7図
の如き作業も本発明の技術的範囲に属するものである。
即ち、第6図の手段は、先ず同図(イ)の如く角形ター
ゲット1の174の面積に相当する切欠開口部7bを所
定位置に開設したシールドカバー4bをターゲット1の
前方に設けて、切欠開口部7bに対面するスパッタ面部
位6Aをスパッタし、その後同図(ロ)の如くシールド
カバー4bの切欠開口部7bの位置を変更させて先のス
パッタ面部位6Aを覆うと同時に、これと隣接する部位
6Bを新たに露出させてスパッタを行うものである。又
、その後は同図(ハ)、(ニ)の如く切欠開口部7bの
位置変更を順次行って新たなスパッタ面部位を露出させ
ながらその都度スパッタ作業を行えばよい。
更に、第7図は円形ターゲット1を用いる場合であるが
、この場合にはシールドカバー4Cの切欠開口部7cを
扇形状に形成して、該切欠開口部7Cの位置を順次ずら
せてスパッタ作業を行えばよい。
この様に本発明ではシールドカバーの具体的な形状等は
ターゲットの形状やサイズ等に対応して任意に設計変更
自在であり、又スパッタ作業の具体的な回数等も問わな
い。
その他、本発明に係る方法の各作業工程は全て本発明の
意図する範囲内で変更自在である。又、上記各実施例で
は便宜上一対の各部材及び機器を同一符号で表したが、
各一対の部材は必ずしも同一構成にする必要はない。例
えば左右一対のターゲットの材質を相違させてもよいこ
とは言う迄もない。更に、本発明に係る装置の各部の具
体的な構成も全て設計変更自在である。
(発明の効果) 畝上の様に、本発明はターゲットの前方にスパッタ面を
部分的に覆うためのシールドカバーを設けて、該シール
ドカバーの交換又は位置変更によって相互に対面して露
出するスパッタ面部位を順次位置変更させながら、該露
出したスパッタ面部位の部分的なスパッタを順次繰り返
して行うために、従来のターゲットのスパッタ面の全面
を同時にスパッタさせていた手段の如くターゲット間の
磁界分布に原因させてターゲットの中央部を集中的にス
パッタ侵食させる様なことがなく、各所均等な状態に順
次スパッタ侵食させて、ターゲットスパッタ面の全面又
は略全面の広域を有効にスパッタさせることができるこ
ととなった。
その結果、本発明によればターゲットの全面又は略全面
を有効にスパッタ利用できて、ターゲットの利用効率を
高めることができ、ターゲット購入に要する費用の低減
化が図れる格別な効果を有するに至った。
しかも、本発明では上記の如くターゲットの有効利用が
図れることによりターゲットの煩雑な交換作業を従来の
如く短期間で頻繁に繰り返し行う必要がなくなり、又本
発明に於けるシールドカバーの交換又は位置変更はター
ゲットの交換作業に比較すると格段容易且つ迅速に行え
るから、一連の作業性も向上させ得る効果がある。
更に、本発明では、ターゲットのスパッタ面の全面を同
時にスパッタさせず、シールドカバーにて覆われていな
い露出状態のスパッタ面部位を部分的にスパッタさせる
ことにより、当該スパッタによって形成されるプラズマ
の密度に大きなばらつきを生じる様なことも極力回避で
き、よって基板上に形成される薄膜の膜厚分布の均一化
が図れて、良質の薄膜形成が可能となる優れた効果をも
有するに至った。特に、本発明ではターゲットの形状を
問わず様々なターゲットに適用でき、又ターゲットが大
寸法であってもスパッタ面の露出面積を小さくしてスパ
ッタにより生じるプラズマ密度の均等化が確実に図れる
ために、その実用性は非常に高いものである。
更に、本発明に係る各装置によれば、切欠開口部を形成
したシールドカバーの取付方向の変更若しくは交換によ
って順次各ターゲットに形成された一部露出状態のスパ
ッタ面部位の位置変更が行えて、上記本発明に係る薄膜
形成方法の実施に好適に供することができる実益がある
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る装置の一実施例を示し、同図(イ
)は正面断面図、同図(ロ)は同図(イ)のX−X線断
面図、同図(ハ)は同図(イ)のY−Y線矢視平面図。 第2図はシールドカバーの一例を示す平面図。 第3図及び第4図は作業工程を示す要部断面図。 第5図乃至第7図は他の実施例を示す説明図。 第8図及び第9図は従来例を示す説明図。 1.1・・・ターゲット 2.2・・・ターゲットホルダー   3・・・空間部
4、 4.4a、 4a・・・シールドカバー6.6・
・・スパッタ面 6A、 6A、 6B、 6B・・・スパッタ面部位7
、 7.7a、 7a・・・切欠開口部   9・・・
基板出願人 株式会社大阪真空機器製作所 代理人      弁理士  藤本昇 第 図 第3図 第4

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 相互に対面して設けられた一対のターゲット1,1
    を陰極とすべく電圧を印加して各ターゲット1,1をス
    パッタすることにより両ターゲット間の空間部3にプラ
    ズマ空間を形成させて、該空間部3の側方に配置された
    基板9上にターゲットの飛散原子を成膜させる対向ター
    ゲット式スパッタ法による薄膜形成方法であって、前記
    一対のターゲット1,1の前方に、該ターゲット1,1
    の各スパッタ面6,6を部分的に覆って相互に対面して
    露出するスパッタ面部位を部分的に形成するための接地
    されたシールドカバー4,4を設けて、該シールドカバ
    ー4,4の交換又は位置変更によって露出状態のスパッ
    タ面部位を順次他の位置に変更させながら、該露出され
    たスパッタ面部位の部分的なスパッタを順次行うことを
    特徴とする対向ターゲット式スパッタ法による薄膜形成
    方法。 2 ターゲットホルダー2,2に装着されて相互に対面
    配置される一対のターゲット1,1の各スパッタ面6,
    6の前方位置に、該各スパッタ面6,6を覆うための接
    地されたシールドカバー4,4が着脱自在に設けられ、
    且つ該シールドカバー4,4には、ターゲット1,1の
    各スパッタ面6,6の一部に相互に対面した露出状態の
    スパッタ面部位6A,6Aを形成するための切欠開口部
    7,7が一又は複数箇所設けられ、しかも該切欠開口部
    7,7は、シールドカバー4,4の取付方向を変更して
    該シールドカバー4,4により先に露出されていたスパ
    ッタ面部位6A,6Aを覆った際に先にシールドカバー
    4,4にて覆われていたスパッタ面部位6B,6Bが新
    たに露出可能となるべく位置設定されてなることを特徴
    とする対向ターゲット式スパッタ装置。 3 複数組みのシールドカバー4,4,4a,4aの各
    組みが、ターゲットホルダー2,2に装着されて相互に
    対向して配置された一対のターゲット1,1のスパッタ
    面6,6を覆うべく該スパッタ面6,6の前方位置に接
    地された状態で取付交換自在に構成されてなる対向ター
    ゲット式スパッタ装置であって、前記各シールドカバー
    4,4,4a,4aには、ターゲット1,1の各スパッ
    タ面6,6の一部に相互に対面した露出状態のスパッタ
    面部位を形成するための切欠開口部7,7,7a,7a
    が各組み毎に異なる位置に設けられて、シールドカバー
    を交換して一組のシールドカバー4,4の切欠開口部7
    ,7に対面して露出されていたスパッタ面部位6A,6
    Aを他のシールドカバー4a,4aにより覆わせた際に
    前記一組のシールドカバー4,4によって覆われていた
    スパッタ面部位6B,6Bが前記他のシールドカバー4
    a,4aの切欠開口部7a,7aに対面して新たに露出
    可能となるべく構成されてなることを特徴とする対向タ
    ーゲット式スパッタ装置。
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