JP4599473B2 - スパッタリング装置および薄膜形成方法 - Google Patents

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Description

本発明はスパッタリング装置および薄膜形成方法に関するものであり、均一性の良い膜質が得られ、かつターゲットからのパーティクルの発生を抑えるスパッタリング装置および薄膜形成方法に関する。
スパッタリング装置における反応性スパッタリングでは、真空室内にスパッタリングを行わせるためにアルゴンなどの不活性ガスと併せて、酸素や窒素などの反応性ガスが導入される。このような反応性スパッタリングでは、生成されたプラズマ中のアルゴンイオンがターゲット材に衝突することによってターゲット材粒子がたたき出され、そのターゲット材粒子が上記反応性ガスと反応し、該反応により生成される反応物質による膜が基板に堆積することになる。また反応性ガスの濃度が高いと、ターゲット材表面が反応性ガスと反応し化合物層が形成され、これらがスパッタされることにより基板上に所望の組成の反応物質が堆積する。
従来のスパッタリング装置の場合、真空室へのガスの導入は真空室の壁近傍から行われ、真空室内ではプラズマが発生するまでガス濃度は均一となる。しかし、一度プラズマが発生すると反応性ガスはプラズマ内でスパッタ原子と反応して消費されてしまうため、反応性ガスはプラズマの周囲では濃度が高く、その中央部では濃度が低くなる。そして、上述したようにガス導入は真空室の壁近傍で行われる。よって、反応性ガスが次々と供給されても、プラズマの外側でまずは反応性ガスが反応により消費されるので、プラズマの外側と内側とにおいて反応性ガスの濃度勾配が生じてしまうことがある。その結果、基板に堆積される膜の質が基板中央部と外周部で異なるという問題が生じることがある。
そこで上記問題を解決するため、従来ではいくつかの提案がなされている。
特許文献1に係るスパッタリング装置によれば、従来のガス導入口(真空室の壁近傍に設けられたガス導入口)に加えて、ターゲット材に設けられた複数の小穴、もしくは分割したターゲットの分割面に介在する介挿部材に設けられた複数の小穴からもガスを導入するスパッタリング装置が開示されている。
特開平5−320891号公報
しかしながら、特許文献1に示されている方法は、プラズマ中の反応性ガスの分布を均一にできるので有効な技術であるが、以下のような改善すべき課題が残っている。まず、特許文献1に開示された一形態であるターゲット材自体に小穴を開けてガスを導入する方法では、消耗品であるターゲット材を加工する必要があり、ランニングコストが増大してしまう。さらに、バッキングプレートにも小穴を開ける必要があり、小穴の開いたターゲット材をボンディングする際にかなりの精度が要求される。以上のような問題は、基板及びターゲットの大型化によりさらに深刻な問題となる。
次に、特許文献1に開示された他の形態である分割したターゲットの分割面に介在する介挿部材に設けられた複数の小穴からガスを導入する方法では、スパッタする際に装置の構成上、介挿部材にも電圧が印加されるため、ターゲット材だけでなく介挿部材もスパッタされてしまい、基板が汚染されるおそれがある。
さらに、平行平板型のスパッタリング装置において基板及びターゲットの大型化が進むと、バッキングプレートも必然的に大きくなる。しかし、製造方法や運用上の問題で大型のバッキングプレートを一体物で造るのは難しく、複数の部材(バッキングプレート要素とも呼ぶ)を集合させて大型化を図ったバッキングプレート(大型化バッキングプレートとも呼ぶ)を形成し、該大型化バッキングプレートを装置に取り付ける方法などが採られている。しかしながら、バッキングプレート要素間の隙間がパーティクルの発生源になり、ITOなどの透明導電膜ではノジュールの発生要因になる。すなわち、各バッキングプレート要素間の隙間にパーティクルが溜まり、その溜まったパーティクルが堆積して上記隙間にノジュールが形成される。該ノジュールの生成が進行すると、薄膜の形成速度の低下およびアーク放電の発生頻度の増加等の問題が発生する。そして、該ノジュールの除去作業を行うために装置を停止することになり、生産効率を低下させてしまう。さらに、該ノジュールにより新たなパーティクルが生成されることがあり、該新たなパーティクルが基板上に成膜された膜に付着するなどして膜質の品位を落とす要因となる恐れがある。
本発明の目的は、以上の問題を解決し、比較的に大型の基板においても均一性の良い膜質を得ることが可能であり、パーティクルやノジュールの発生を抑えるスパッタリング装置および薄膜形成方法を提供することにある。
本発明の第1の態様は、真空容器と、前記真空容器内に配置され、基板を保持するための基板ホルダーと、前記基板ホルダーと対向して配置され、複数のターゲットを支持するための複数のバッキングプレートと、前記真空容器内にガスを導入するガス導入機構とを備えたスパッタリング装置であって、前記複数のバッキングプレートは、第1の隙間を持って配置され、前記ガス導入機構は、前記第1の隙間を通してガスを導入することを特徴とする。
また、本発明の第2の態様は、上記第1の態様に記載のスパッタリング装置を用いて、基板に薄膜を形成する薄膜形成方法であって、前記複数のターゲットを前記複数のバッキングプレートに隙間を持って配置する工程であって、前記ターゲットの各々の間の第2の隙間が、前記バッキングプレートの各々の間の第1の隙間より小さく、かつ前記第2の隙間が前記第1の隙間の少なくとも一部と重なるように前記複数のターゲットを前記複数のバッキングプレートに配置する工程を有することを特徴とする。
本発明により、プラズマ内のガスの分布が均一化されるとともに、ターゲットを支持する部材がスパッタされることが抑制されるので、基板上に均一性の良い膜質を形成することができ、基板汚染を低減することができる。
また、基板及びターゲットの大型化のために用いられる複数のバッキングプレートの各々の間の隙間からガスを導入することで、その隙間にパーティクルが溜まりにくくなり、パーティクル及びノジュールの発生を抑えることができる。
本発明一実施形態にかかるスパッタリング装置を示す側面断面図である。 本発明の一実施形態にかかる分割されたバッキングプレート及びターゲットの正面図である。 本発明の一実施形態にかかる絶縁板が設けられた隔壁板の正面図である。 本発明の一実施形態にかかる隔壁板の正面断面図である。 本発明の一実施形態にかかる隔壁板を示す正面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。なお、以下で説明する図面で、同一機能を有するものは同一符号を付け、その繰り返しの説明は省略する。
(第1の実施形態)
以下に、図1ないし図5を用いて、本発明の一実施形態にかかるスパッタリング装置を説明する。
図1は本発明の第一の実施形態に係わるスパッタリング装置の概略構成を示す側面断面図である。
このスパッタリング装置は、真空容器9と、真空容器9内に設けられた、基板を保持するための基板ホルダー7と、該基板と対向する位置に配置されたカソード機構とを備えている。このカソード機構は、ターゲット1を支持するためのバッキングプレート2を有する。このバッキングプレート2にはターゲット1が支持される。
また、スパッタリング装置には、ガス供給管11Aから真空容器9へとガスを導入する第1のガス導入機構と、ガス導入管11Bから真空容器9へとガスを導入する第2のガス導入機構とが設けられている。上記第1のガス導入機構は、真空容器9の、バッキングプレート2とは別個の位置に設けられている。また、第2のガス導入機構は、バッキングプレートからガスを供給するための機構である。
バッキングプレート2は絶縁膜12を介して、保持部材としての隔壁板3に取り付けられている。隔壁板3はスパッタリングが行われる空間(以下成膜室という)を形成する真空容器9に不図示のボルト部材で取り付けられている。隔壁板3と真空容器9とは、Oリング10によって真空シールされている。隔壁板3の大気側には、マグネット(磁石)8が配置されている。
なお、本実施形態では、隔壁板3と真空容器9とをOリング10によって接続しているが、これに限らず、例えば、接着剤やボルト、ナットを用いて接続する等、隔壁板3と真空容器9とを接続可能であればいずれの部材、材料を用いても良い。
図2は、バッキングプレート2にターゲット1が取り付けられた状態を示す正面図である。
図2に示すように、ターゲット1は、所定の間隔で配置された、ターゲット1a,1b,1cの3つのターゲット部材(サブターゲット)からなるものである。本明細書では、ターゲット1a、1b、1cの集合体をターゲット1と呼ぶことにする。また、バッキングプレート2は、所定の間隔で配置された、バッキングプレート2a、2b、2cの3つのバッキングプレート(サブバッキングプレート)からなるものである。本明細書ではバッキングプレート2a、2b、2cの集合体をバッキングプレート2と呼ぶことにする。ターゲット1a〜1cは、1つのターゲットを分割して形成しても良いし、別個のターゲットであっても良い。同様に、バッキングプレート2a〜2cも1つのバッキングプレートを分割して形成しても良いし、別個のバッキングプレートであっても良い。ただし、別個のバッキングプレートを用いると、大型の基板へのスパッタリングにも容易に対応できるので好ましい。
図4は、隔壁板3にターゲット1およびバッキングプレート2が設けられた状態を示す正面断面図である。隔壁板3には絶縁板12を介して、バッキングプレート2およびターゲット1が取り付けられている。隔壁板3にはガス導入溝5が設けられている。ガス導入溝5は隔壁板3の絶縁板3側に溝として形成されている。ガス導入溝5の一部は、ガスを真空容器9に導入するためのガス供給管11Bと接続している。
図5は、ガス導入溝5が設けられた隔壁板3を示す正面図である。
なお、本実施形態では、隔壁板3を真空容器9と別個の部材とし、接続手段としてのOリング10等を用いて真空容器9に接続しているが、これに限らず、隔壁板3と真空容器9とを一体化しても良い。すなわち、真空容器9の所定の壁を隔壁板3として機能させても良い。この場合は、真空容器9の所定の壁において、ガス導入溝5およびガス導入管11Bとの接続機構を形成すれば良い。
図3は、隔壁板3に絶縁板12が取り付けられた状態を示す正面図である。絶縁板12には複数の穴(貫通孔)13が設けられている。絶縁板12の穴13は、絶縁板裏側のガス導入溝5(破線)と連通する位置に設けられている。すなわち、ガス導入溝5に供給されたガスを通過させるように穴13は位置決めされている。
なお、本実施形態では、真空容器5の壁近傍に配置されたガス導入管11Aとは別個に、ガス導入管11B側から成膜室側へとガス導入溝5、および穴13を介してガスが供給される。すなわち、プラズマが発生する領域内のカソード機構の所定の位置に形成された穴13からガスが供給されることになる。この穴13から成膜室へと供給されたガスによって、反応性ガスといったガスの濃度勾配を小さくすることができる。従って、図3に示すように、ガス導入溝5の長手方向に沿って複数の穴13を配置することは、プラズマが発生する領域内に均一にガスを供給でき、より上記濃度勾配の均一化を図れるので好ましい。しかしながら、形成される穴13が1つであっても、発生するプラズマ内にガスを供給することができるので、その分上記ガスの濃度勾配を小さくすることができる。このように、本実施形態では、ガス導入溝5と成膜室とを連通するように、少なくとも1つの穴13を形成することにより、上記効果を達成することができる。
バッキングプレート2を構成する各々のバッキングプレート2a〜2cは絶縁板12上に隙間を形成して配置されている。このとき、各々のバッキングプレート2a〜2cは絶縁板2に形成された穴13をすべて塞がないように配置される。すなわち、バッキングプレート2a〜2cの各々の間の隙間15と、穴13の少なくとも1部が重なるように、バッキングプレート2a〜2cは位置決めされている。また、隙間15を通過するガスは成膜室内へと導入される必要があるので、ターゲット1a〜1cの各々の間の隙間14は、隙間15の少なくとも一部と重なっている。このように隙間14と隙間15とを形成することにより、ガス導入溝5から導入されたガスを成膜室へと供給することができる。
また、ターゲット1を構成する各々のターゲット1a〜1cはバッキングプレート2上に、ガス噴出口4となる隙間を形成して配置されている。ターゲット間の隙間14が、バッキングプレート間の隙間15より小さくなるように、ターゲット1がバッキングプレート2上に設けられる。このように、隙間14を隙間15よりも小さくすることにより、ターゲット1a〜1cをプラズマのマスクとして機能させることができ、バッキングプレート2a〜2cをプラズマに曝すことを防ぐことができる。よって、バッキングプレートのスパッタを防ぐことができ、基板汚染を低減することができる。
ターゲット間の隙間14は、0.2mm以上1.0m以下であることが好ましい。この間隔を1.0mm以下にすることで、隙間からスパッタ粒子が回りこむことを抑制することができる。また、0.2mm以上とすることで通常使用範囲のガス流量において、穴13からのガスの噴出が滞ることを抑制することができる。
なお、図2に示すように本実施形態ではバッキングプレート2を縦方向に3分割としたバッキングプレート2a、2b、2c(サブバッキングプレート)の集合体とし、ターゲットをターゲット1a,1b,1c(サブターゲット)の集合体とした。しかしながら、サブバッキングプレート及びサブターゲットの数及び大きさは任意に変えても良い。
また、上記実施形態では、ガス供給口となる穴を絶縁板に設けたが、絶縁板に限らず板状体を用いても良い。
ガス導入機構5は、隔壁板3に設けられたガス導入溝を経て大気側のガス導入管11Bに接続される。従って、生成されるプラズマ内にガスを供給するようにターゲット1とマグネット8との間にガス導入路を設ける場合であっても、ターゲット1とマグネット8との距離を短くすることができ、ターゲット1表面での磁場強度を強くすることができる。ここで、マグネット8はターゲット1の利用効率を高めるために、ターゲット1に対して平行かつ横方向に揺動できるようになっていることが好ましい。
上記構成の反応性スパッタリング装置における薄膜の形成は以下のような手順で行われる。まず、所定の間隔で配置されたバッキングプレート2a〜2cに、図2、4に示すように、ターゲット1a〜1cを配置する。すなわち、ターゲット1a〜1cの各々の間の隙間が、バッキングプレート2a〜2cの各々の間の隙間より小さく、かつターゲット1a〜1cの各々の間の隙間がバッキングプレート2a〜2cの各々の間の隙間の少なくとも一部と重なるようにターゲット1a〜1cをバッキングプレート2a〜2cに配置する。
次いで、ガス導入管11A、Bから、アルゴンなどの不活性ガスと窒素や酸素などの反応性ガスとを予めMFC(マスフローコントローラ)などで所定の圧力になるようそれぞれ流量制御した後、混合ガスとして供給する。上記混合ガスの導入は、真空容器に直接導入される第1のガス導入機構と、隔壁板3内部のガス導入溝5を通りガス噴出口4からバッキングプレート2及びターゲット1に含まれる隙間を介して真空容器9に導入される第2のガス導入機構とから同時に行われる。
次に、DC電源などでターゲット1に電力を印加して反応性スパッタリングを行い、ターゲット1に対向した基板6上に成膜を行う。なお、DC電源からターゲット1へは、隔壁板3を経由して、絶縁板を突き抜ける電力供給路により電力を供給する。
なお、上述の実施形態では、真空容器に第1のガス導入機構と第2のガス導入機構とを設け、それぞれから不活性ガスおよび反応性ガスを含む混合ガスを供給しているが、第1のガス導入機構および第2のガス導入機構の双方から混合ガスを導入することが本質でなない。本発明の本質は、プラズマが発生する領域内において反応性ガスの濃度勾配を均一にすることである。本発明では、第2のガス導入機構から反応性ガスを供給すれば、反応性ガスの濃度勾配を低減することができる。また、第2のガス導入機構からは少なくとも反応性ガスが供給されるので、第1のガス導入機構からは、ターゲットのスパッタのための不活性ガスのみを導入するようにしても良い。すなわち、第2のガス導入機構からは、少なくとも反応性ガスを供給し、第1のガス導入機構からは少なくとも不活性ガスを供給すれば良いのである。
上述のように本実施形態では、複数のバッキングプレート2a〜2cおよびターゲット1a〜1cを、隙間を設けて配置し、それら隙間の長手方向に沿ってガス導入管11Bに接続されたガス導入溝5を形成し、ガス導入溝5から供給されるガスを通過させるように隙間14、15を形成している。従って、ターゲット内の領域からカソード機構と基板6との間の領域へと反応性ガスを供給することができるので、発生するプラズマ領域において反応性ガスの濃度勾配を低減することができる。従って、基板に成膜される膜質の均一化を図ることができる。
また、従来では、基板やターゲットの大型化を行う場合、複数のバッキングプレートを配置しており、そのバッキングプレート間の隙間においてパーティクルが溜まってしまい、パーティクルの発生源となることがあった。しかしながら、本実施形態では、バッキングプレート間の隙間をガス導入路の一部として機能させている。よって、上記隙間にパーティクルが溜まることが抑制され、ノジュールやパーティクルの発生を低減することができる。
さらに、本実施形態では、複数のバッキングプレートおよび複数のターゲットを用い、それらを配置した際の隙間を利用してガス導入路の一部を形成している。よって、特許文献1のようにターゲットやバッキングプレートに穴を開ける加工や介挿部材を設ける加工を行わなくても、カソード機構と基板との間の領域にガスを供給することができる。よって、コストを抑えた反応性スパッタリングを行うことができる。また、上記加工を用いる必要が無くバッキングプレートやターゲットを上述のように配置することにより、ガス導入路を形成することができる。よって、既存のバッキングプレートやターゲットを加工することなく用いることができ、基板やターゲットの大型化を容易に行うことができる。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、第1のガス導入機構および第2のガス導入機構の双方を有する形態について説明した。本実施形態では、第1のガス導入機構を設けない形態について説明する。
第2のガス導入機構から、不活性ガスおよび反応性ガスを含む混合ガスを導入する場合、真空容器9内のカソード機構および基板6との間には、不活性ガスおよび反応性ガスの双方が導入されることになる。さらに、第2のガス導入機構は、プラズマが発生する領域である、カソード機構と基板6との間の領域において反応性ガスの濃度勾配が低減するようにガスを供給する機構である。よって、ガス導入管11Aを含む第1のガス導入機構を設けなくても、プラズマが発生する領域には不活性ガスと反応性ガスが供給され、かつ反応性ガスの濃度勾配の均一化を図ることができる。
このように、本実施形態では、第2のガス導入機構から混合ガスを供給する場合は、第1のガス導入機構を真空容器9に設けなくても、第1の実施形態と同様の効果を実現することができる。
以上、添付図面を参照して本願の好ましい実施形態、実施例を説明したが、本発明はかかる実施形態、実施例に限定されるものではなく、特許請求の範囲の記載から把握される技術的範囲のおいて種々の形態に変更可能である。

Claims (10)

  1. 真空容器と、
    前記真空容器内に配置され、基板を保持するための基板ホルダーと、
    前記基板ホルダーと対向して配置され、複数のターゲットを支持するための複数のバッキングプレートと、
    前記真空容器内にガスを導入するガス導入機構とを備えたスパッタリング装置であって、
    前記複数のバッキングプレートは、第1の隙間を持って配置され、
    前記ガス導入機構は、前記第1の隙間を通してガスを導入することを特徴とするスパッタリング装置。
  2. 第2の隙間を持って配置され、前記複数のバッキングプレートに配置された複数のターゲットをさらに備え、
    前記ターゲットの各々の間の第2の隙間が、前記バッキングプレートの各々の間の第1の隙間より小さく、かつ前記第2の隙間が前記第1の隙間の少なくとも一部と重なるように前記複数のターゲットは前記複数のバッキングプレートに配置され、
    前記ガス導入機構は、前記第1の隙間および第2の隙間を通してガスを導入することを特徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
  3. 前記バッキングプレートの、前記ターゲットを支持する面と対向する面に配置され、少なくとも1つの貫通孔を有する絶縁板と、
    前記絶縁板の、前記バッキングプレートが配置された面と対向する面に配置され、溝が形成された保持部材とをさらに備え、
    前記溝が形成された面上に前記絶縁板が配置されており、
    前記ガス導入機構は、前記溝、貫通孔、および前記第1の隙間をこの順番で経由して前記ガスを導入することを特徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
  4. 前記第2の隙間は、0.2mm〜1.0mmの範囲内であることを特徴とする請求項2に記載のスパッタリング装置。
  5. 前記ガス導入機構により前記真空容器に導入させるガスは、不活性ガスおよび反応性ガスの混合ガスであることを特徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
  6. 前記ガス導入機構とは別個のガス導入機構であって、前記バッキングプレートとは別個の位置からガスを導入するためのガス導入機構をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載のスパッタリング装置。
  7. 前記ガス導入機構からは少なくとも反応性ガスが導入され、前記別個のガス導入機構からは少なくとも不活性ガスが導入されることを特徴とする請求項6に記載のスパッタリング装置。
  8. 前記ガス導入機構および前記別個のガス導入機構から、前記不活性ガスおよび前記反応性ガスを含む混合ガスが導入されることを特徴とする請求項7に記載のスパッタリング装置。
  9. 請求項1に記載のスパッタリング装置を用いて、基板に薄膜を形成する薄膜形成方法であって、
    前記複数のターゲットを前記複数のバッキングプレートに隙間を持って配置する工程であって、前記ターゲットの各々の間の第2の隙間が、前記バッキングプレートの各々の間の第1の隙間より小さく、かつ前記第2の隙間が前記第1の隙間の少なくとも一部と重なるように前記複数のターゲットを前記複数のバッキングプレートに配置する工程を有することを特徴とする薄膜形成方法。
  10. 請求項1に記載のスパッタリング装置を用いて、基板に薄膜を形成する基板の製造方法であって、
    前記基板ホルダーに基板を保持する工程と、
    前記第1の隙間を通してガスを導入することにより、基板にガスを供給する工程と
    を有することを特徴とする基板の製造方法。
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