JPH0220400B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は紙に綴込み用の小孔を穿つ穿孔機に係
り、特に多数枚の紙束を一気に穿孔できる穿孔機
に関するものである。

［従来の技術］ 従来のこの種穿孔機は中空の穿孔杆を回転させ
て孔をあけていたため、紙との摩擦により、刃先
の切味が短時間で低下し、また回転のための機構
も必要であつた。

［発明の目的］ 本発明の目的は、穿孔杆を回転させることな
く、至極簡単な機構により多数枚の紙を一動作で
穿孔できる穿孔機を提供することにある。

［発明の構成］ 本発明は機体の前端に紙束を載せる載置台を設
け、載置台上に露出した中空の穿孔杆受部材の上
方に、穿孔杆を吊した穿孔屑受を降下、上昇可能
に支承し、かつ穿孔屑受とその前面に当てた紙押
え板とをピン及びピンが入る縦溝孔を介して連絡
させ、紙押え板に下向きに作用するばねを引掛
け、紙押え板の下端を穿孔杆に近接して位置させ
たものである。

［実施例］ 図示実施例について説明すると、１は機体を示
し、その前面に紙束を載せる載置台２を設け、そ
の先に穿孔杆受部材４を載せる。１３は機体内に
起立固定した左右一対のフレームで、これに２本
の作動腕１１，１１′の後端を支点軸１０により
枢支し、作動腕１１，１１′の先端部間に穿孔屑
受７をねじ１２により固着する。５は受部材４上
において、受止ピン１６により穿孔屑受７に固着
し、穿孔屑受７は中空の穿孔杆５に連絡する孔８
と屑収容穴部９を設け、フレーム１３の先端縁に
穿孔屑受７の後面が接して上下運動するように
し、穿孔屑受７の先端面に紙押え板１４を当て、
紙押え板１４に形成した縦溝孔１５に前記受止ピ
ン１６が入る紙押え板１４の上端折曲片１４ａと
フレーム１３の下方に取付けた支持ピン１７にコ
イルばね２５の各一端をそれぞれ引掛け、紙押え
板１４を下方に引張り、支持ピン１７で受止して
おり、穿孔屑受７の下降に伴つてばね２５の力で
一緒に動く、そして紙押え板１４の下端縁が穿孔
杆５の中心に並ぶように紙押え板１４の下端に傾
斜折曲部１８を設ける。１９は紙押え板１４の案
内片でフレーム１３の左右に一枚宛取付ける。２
０は作動腕１１，１１′を上下に動作させる正逆
回転モータを示し、機体１内に組込み、その軸２
１に固定したＶプーリ２２とモータ軸２１と並ん
で立設した螺旋軸２３のＶプーリ２４にＶベルト
２６をかけ、螺旋軸２３は作動腕１１，１１′間
にわたして固定した横板２８のめねじ２７にねじ
込み螺旋軸２３の正回転に伴ない作動腕は支点軸
１０を中心に下降し、穿孔後は図では省略してあ
るが、電器装置により螺旋軸を逆回転させ作動腕
を上昇させる。

［発明の作動］ 紙束を載置台上に載せ、スイツチを操作する
と、穿孔杆が下降し、受止ピン１６が一緒に下が
るので、ばね２５に引かれて紙押え板１４も降下
して紙を押え、しかる後穿孔杆が紙束に孔をあ
け、上昇復帰する。

［発明の効果］ 本発明は１枚の紙押え板で、穿孔杆が降りる付
近の紙束を押えて穿孔するのでクランプ効果は有
効に働き、クランプ圧を強くし、多数枚重ねた紙
束を穿孔して穿孔杆を抜取る動作が円滑に行わ
れ、作業も迅速にできる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明に係る穿孔機の一実施例を示した
もので、第１図は側面図、第２図は平面図、第３
図は正面図である。 １……機体、２……載置台、４……穿孔杆受部
材、５……穿孔杆、７……屑受、１０……支点
軸、１１，１１′……作動腕。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １ 機体の前端に紙束を載せる載置台を設け、載
   置台上に露出した中空の穿孔杆受部材の上方に、
   穿孔杆を吊下した穿孔屑受を降下、上昇可能に支
   承し、かつ穿孔屑受とその前面に当てた紙押え板
   とをピン及びピンが入る縦溝孔を介して連絡さ
   せ、紙押え板に下向きに作用するばねを引掛け、
   紙押え板の下端を穿孔杆に近接して位置させた穿
   孔機。