JPH0220320A - ポリプロピレン系樹脂シート類の製造方法及びこれにより得られた樹脂シート類 - Google Patents

ポリプロピレン系樹脂シート類の製造方法及びこれにより得られた樹脂シート類

Info

Publication number
JPH0220320A
JPH0220320A JP63170027A JP17002788A JPH0220320A JP H0220320 A JPH0220320 A JP H0220320A JP 63170027 A JP63170027 A JP 63170027A JP 17002788 A JP17002788 A JP 17002788A JP H0220320 A JPH0220320 A JP H0220320A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polypropylene resin
cooling water
temperature
resin composition
sheet
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP63170027A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0667584B2 (ja
Inventor
Junji Fujii
淳司 藤井
Kazuyuki Fukuda
和幸 福田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Petrochemical Co Ltd filed Critical Idemitsu Petrochemical Co Ltd
Priority to JP63170027A priority Critical patent/JPH0667584B2/ja
Publication of JPH0220320A publication Critical patent/JPH0220320A/ja
Publication of JPH0667584B2 publication Critical patent/JPH0667584B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/25Component parts, details or accessories; Auxiliary operations
    • B29C48/88Thermal treatment of the stream of extruded material, e.g. cooling
    • B29C48/911Cooling
    • B29C48/9135Cooling of flat articles, e.g. using specially adapted supporting means
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B29WORKING OF PLASTICS; WORKING OF SUBSTANCES IN A PLASTIC STATE IN GENERAL
    • B29CSHAPING OR JOINING OF PLASTICS; SHAPING OF MATERIAL IN A PLASTIC STATE, NOT OTHERWISE PROVIDED FOR; AFTER-TREATMENT OF THE SHAPED PRODUCTS, e.g. REPAIRING
    • B29C48/00Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor
    • B29C48/03Extrusion moulding, i.e. expressing the moulding material through a die or nozzle which imparts the desired form; Apparatus therefor characterised by the shape of the extruded material at extrusion
    • B29C48/07Flat, e.g. panels
    • B29C48/08Flat, e.g. panels flexible, e.g. films

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Physics & Mathematics (AREA)
  • Thermal Sciences (AREA)
  • Extrusion Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は食品、医薬品、雑貨などの各種包装容器類等の
成形や延伸フィルムの原反に好適に利用できるポリプロ
ピレン系樹脂シート類の製造方法及びこれにより得られ
たポリプロピレン系樹脂シート類に関する。
〔従来の技術〕
ポリプロピレン系樹脂は、強度、耐熱性、防湿性、剛性
などに優れており、フィルム、シート、熱成形容器とし
て、食品、医薬品、雑貨等の包装に用いられている。
しかし、ポリプロピレンは、その結晶性のためにシート
、フィルム、成形品の透明性が十分でなく、これを解決
するために、押出シートを急冷する急冷法の採用、造核
剤の添加、石油樹脂の添加、及びこれらの組み合わせな
ど、多くの方法が提案されている。なかでも、石油樹脂
の添加、造核剤の添加はかなりの効果があるが、前者は
耐寒衝撃性が低下し、耐溶剤溶出性が不十分であり、後
者は臭気や耐溶剤溶出性が不十分であるという欠点を有
している。
すなわち、ポリプロピレン系樹脂に造核剤としての1.
3,2.4−ジベンジリデン−D−ソルビトールと、ア
ルキレンビスアミドを添加した透明ポリプロピレンフィ
ルムが知られている(特公昭60−43859号公報)
が、造核剤を主体として透明化を図っているため、造核
剤の使用量が増大するとブリードアウトする造核剤が臭
気及び熱水溶出の原因となり、食品包装用途に用いるこ
とが困難であるとともに、透明性のレベルも不十分であ
った。
またポリプロピレン樹脂にビスアマイド化合物を065
〜5PHRと多量に配合したシートを一軸延伸し光沢の
良好なフィルムを得る方法が知られている(特開昭58
−134711)が、シート段階での透明性、光沢は不
十分であった。
また、プロピレンランダム共重合体に低密度直鎖状ポリ
エチレン、脂肪酸アミド及びケイ酸を加えた組成物を水
冷インフレーション法により製膜し、透明性、ブロッキ
ング性に優れたフィルムを得る方法が知られているが(
特開昭62−246947号公報)、100μ以下のフ
ィルムでは効果があるが100μ以上のフィルムシート
では効果が不十分であった。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明は、前記事情に基づいてなされたもので、プロピ
レン系樹脂の特徴を生かし、透明性、剛性、耐寒衝撃性
、耐溶剤溶出性に優れるとともに、シートの二次加工に
おいて熱成形性に優れたポリプロピレン系樹脂シー)!
、即ち成形温度範囲が広く、ドローダウンが少なく、偏
肉のないポリプロピレン系樹脂シート類を造核剤を使用
しなくても製造可能としたもので、臭、ブリードのない
食品分野をはじめ多くの方面で使用可能なシート類を得
る方法を提供するものである。
また、本発明はベースポリプロピレンのメルトインデッ
クスに制限されず、厚肉で、高速成形性、透明性に優れ
たポリプロピレン系樹脂シート類を製造する方法を提供
するものである。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、前記課題を解決するために鋭意研究を重
ねた結果、ポリプロピレン系樹脂に特定の添加剤を配合
してなる樹脂組成物を特定の成形条件で成形することに
より、造核剤を使用しなくても透明性、成形性に優れた
ポリプロピレン系樹脂シートが得られることを見出し、
本発明を完成するに至った。
すなわち、本発明はポリプロピレン系樹脂に脂肪酸アミ
ド系滑剤を配合してなる樹脂組成物を200℃以上で溶
融し、これをシート状に押出し、次いでこれを30℃以
下に急冷することを特徴とするポリプロピレン系樹脂シ
ート類の製造方法に関する。
本発明においてポリプロピレン系樹脂としては、ホモポ
リプロピレン、ランダムポリプロピレン、ブロックポリ
プロピレン、ホモポリプロピレンとランダムポリプロピ
レンとの混合物が用いられる。
この混合物はホモポリプロピレンが50重量%以上含ま
れるものが好適に用いられる。このホモポリプロピレン
としては、通常結晶性ポリプロピレンを使用する。また
、使用するランダムポリプロピレンとしては、プロピレ
ンと20重量%以下、好ましくは15重量%以下の他の
α−オレフィンとの共重合体が使用できる。この他のα
−オレフィンとしては、炭素数2及び炭素数4〜10程
度のα−オレフィンが好適に使用でき、これらは、直鎖
状であってもよく、分枝状であってもよい。
具体的には、たとえば、エチレン、1−ブテン、イソブ
チン、1−ペンテン、3−メチル−1−ブテン、1−ヘ
キセン、4−メチル−1−ペンテン、ネオヘキセン、1
−ヘプテン、1−オクテン、1デセン等を挙げることが
できるが中でも特にエチレン、1−ブテン等が好ましい
なお、前記ランダムポリプロピレンは、プロピレンと上
記の如きα−オレフィンの1種との共重合体であっても
よく、また、プロピレンと上記の如きα−オレフィン2
種以上との共重合体であってもよく、あるいはこれらを
併用してもよい。
ポリプロピレン系樹脂はメルトインデックス(Ml)値
が、通常0.5〜20g/10分、好ましくは、0.5
〜5g/10分のものが好適に使用できる。
本発明において用いられる脂肪酸アミド系滑剤としては
、特に限定はされないが、具体的にはステアリルアミド
(融点100〜105℃)、パルミチルアミド(融点9
5〜100℃)、オレイルアミド(融点68〜74℃)
、メチレンビスステアロアミド(融点138〜140℃
)、エチレンビスステアロアミド(融点142〜145
℃)などが挙げられる。好ましくは融点が100℃以上
のものが用いられ、特にメチレンビスステアロアミド、
エチレンビスステアロアミド等のアルキレンビスアミド
が好適に用いられる。この脂肪酸アミド系滑剤を使用す
ると、押出ダイでのダイ面との滑りがよくなり、滑らか
な表面のシートを安定して押し出すことができ、これに
より透明性、表面光沢が良くなるものと思われる。
脂肪酸アミド系滑剤の添加量は特に限定されないが、ポ
リプロピレン系樹脂組成物に対して、通常0.02〜2
.0重量%、好ましくは0.05〜1.0重量%、より
好ましくは0.1〜0.7重量%である。
0.02重量%未満であると透明性改良の効果がなく、
2.0重量%を超えると着色及び製膜時の発煙等の問題
が生じ好ましくない。
次に、本発明の樹脂組成物には、必要に応じ、1〜20
重量%の範囲内で低結晶性ないし非品性のエチレン−α
−オレフィン共重合体及び/又は石油樹脂を配合するこ
とができる。
本発明で用いられるエチレン−α−オレフィン共重合体
としては、エチレンにプロピレンや、ブテン−1、ペン
テン−1,3−メチルブテン−114−メチルペンテン
−1などのα−オレフィンを共重合して得られた低結晶
性ないし非品性の樹脂を挙げることができる。これらの
樹脂は密度0.85〜0.90g/c−のものが好適に
用いられる。
本発明において、石油樹脂としては特に制限はないが、
好ましくは、脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂又は
水素化テルペン系樹脂あるいは、これらの中から選ばれ
る2種以上の混合物が用いられる。石油樹脂を配合する
ことにより透明性が良好となる。
この脂肪族系石油樹脂、脂環族系石油樹脂及び水素化テ
ルペン系樹脂あるいはこれらの混合物としては公知のも
のが使用可能であるが、通常それぞれ分子量が400〜
500o、軟化点が50〜160℃1水素化率が80%
以上のものが好適に使用できる。具体的には、脂肪族系
石油樹脂として、たとえば、石油を高温分解して得られ
るオレフィン系およびジエン系炭化水素を重合して得ら
れる重合度5〜20程度の炭化水素樹脂を水素添加した
もの、脂環族系石油樹脂として、たとえば、ビニルトル
エン、ビニルキシレン、プロペニルベンゼン、スチレン
、α−メチルスチレン、インデン、メチルインデン、エ
チルインデン等で示される単量体を重合して得られる芳
香族系石油樹脂を水素添加したもの、水素化テルペン系
樹脂としては、たとえば、アローオシメン、カレン、ピ
ネンもしくはこれらの異性体、ジペンチンテルピネン、
テルピノレン、リモネン、テレピン、テルペンのカット
分もしくは留分または種々の他のテルペン類を含む非環
式、一環式もしくは二環式モノテルペン類を重合して得
られる重合物または共重合物またはこれらの水素添加物
が挙げられる。いずれの樹脂についても水素化により製
造したものについては、水素化率を80%以上、好まし
くは90%以上とすることが好ましく、一部下飽和結合
、芳香族環が残っているものであっても使用可能である
なお、これらは1種単独で用いても2種以上を併用して
もよい。
また、必要に応じ本発明の目的を損なわない範囲で好ま
しくは0.01〜1重量%の造核剤、無機微粉等を少量
添加してもよい。前記造核剤としては、無機又は有機の
公知のものが使用可能であり、無機微粉としては、シリ
カ、ゼオライト、ハイドロタルサイト等を挙げることが
できる。
なお、これらは、1種単独で用いても2種以上を併用し
てもよい。
本発明のポリプロピレン系樹脂シート類の製造方法は、
前記ポリプロピレン系樹脂組成物を200″C以上、好
ましくは210〜300℃で溶融し、これをシート状に
押出し、次いでこれを30℃以下、好ましくは20゛C
以下に急冷してポリプロピレン系樹脂シート類を製造す
ることを特徴とする。
前記各成分の溶融混純の配合順序としては特に制限はな
く、これらを別々又は同時に添加してもよい。
樹脂組成物の溶融混練は、通常の溶融混練機を用いて予
め別途に行うことも可能であるが、通常は溶融混練部を
有する溶融押出装置を用いて行うのが好適であり、溶融
混練を行った後、溶融ポリプロピレン系樹脂組成物を溶
融押出装置のグイからシート状に押し出す。
なお、所望により、上記ポリプロピレン系樹脂組成物に
は通常用いられる添加剤、たとえば熱安定剤、紫外線吸
収剤、酸化防止剤などの安定剤、滑剤、各種界面活性剤
などの帯電防止剤、防曇剤などを添加することもできる
この溶融押出装置等を用いて行う溶融混練は、冊 樹脂組成物の温度を200℃以上、好ましくは210〜
300℃の範囲内として行う。溶融混線の温度が200
℃未満であると未溶融物の発生や、混練が不十分になる
とともに、押出動力が高くなり、あまり高過ぎると樹脂
の分解が起こるとともに、冷却効率の低下を招く。
溶融押出しは、通常、T−グイ法により行われ、樹脂組
成物の溶融(混線)温度を上記の温度範囲とし、一方ダ
イ出口温度をグイリップヒーター等を用いて加温して上
記溶融樹脂組成物の温度より若干高めにしておくのが望
ましい。たとえば、グイ出口温度溶融樹脂組成物の温度
より、通常10〜60℃程度高めにして行うのが好適で
ある。このようにグイ出口温度を溶融樹脂組成物の温度
よりも若干高めに設定することによって、押出されたシ
ート状物の表面状態を極めて良好に保つことができる。
その後このシート状物を30℃以下、好ましくは20℃
以下に急冷することにより透明性を良好にすることがで
きる。この温度が低いほど透明性が向上する。急冷は2
0℃以下の冷却水と接触させることで冷却することが好
ましい。冷却は10℃以下の冷却水を用いて、スリット
水冷により行うことが特に好ましい。
この、冷却水としては、水のみ、あるいは水に有機もし
くは無機の増粘剤を添加した水溶液が用いられるが、増
粘剤を添加した水溶液の方が均一冷却、表面の滑らかさ
の点で好ましい。ここで有機増粘剤としては天然高分子
物質、半合成品、合成品など各種のものを使用できる。
天然高分子物質には、かんしょデンプン、ばれいしょデ
ンプン、小麦デンプンなどのデンプン;こんにゃくなど
のマンナン;寒天、アルギン酸ナトリウムなどの海藻類
;トラガントガム、アラビアゴムなどの植物粘質物;デ
キストラン、レバンなどの微生物粘質物;にかわ、ゼラ
チン、カゼイン、コラーゲンなどのタンパク質等がある
。半合成品には、ビスコース、メチルセルロース、カル
ボキシメチルセルロースなどのセルロース系物質;可溶
性デンプン、カルボキシメチルデンプン、ジアルデヒド
デンプンなどのデンプン系物質等がある。また、合成品
としでは、ポリビニルアルコール、ポリアクリル酸ナト
リウム、ポリエチレンオキシド等がある。
一方、無機増粘剤としてはシリカゾル、アルミナゾル、
粘土、水ガラス、各種金属塩などがある。
これら増粘剤を水に加えて調製した水溶液の他、ポリエ
チレングリコール、ポリプロピレングリコール、シリコ
ーンオイルなどの粘性物質を単独で使用することもでき
る。
増粘剤を加えた水溶液の粘度は通常2〜3000センチ
ボイズ(cp)、好ましくは3〜100Qcpとするの
が好適である。
ここで、用いる冷却装置としては、たとえば、特開昭6
0−236719号公報に開示されたもの、特開昭61
−130018号公報中の第1図に示されたものまたは
後記の第1図に示す冷却装置(冷却水流下型水位セット
式冷却装置)などが好適に使用できる。
本発明方法で用いる前記水冷法による栄、冷方式の例を
、後記の第1図を参照しつつさらに詳しく説明すると次
の通りである。
第1図は、本発明の方法において使用する冷却装置の一
例を概念的に示す断面図であり、図中1および2は、そ
れぞれ冷却水流下導入用水槽を示し、3および4は、そ
れぞれ冷却水流下スリットを示し、5は、冷却水槽を示
す。また、押出Tダイ6から溶融状態で押出された樹脂
組成物膜状体9は、流下する冷却水7および8の流下方
向に導入され、急冷されつつ誘導ロール10〜13によ
って冷却水槽5中の冷却水14中に誘導され、冷却を完
了した後、回収される。冷却水槽5中の冷却水は、適宜
温度調節機構15等によって所定の温度となるように温
度調節されており、適宜ポンプ15によって、冷却水流
下槽1および2へ循環使用することができる。
なお、冷却水流下スリットとしては、好ましくは第1図
に示す二段式のものが好ましく、また水槽中の流路には
、多孔性整流体を用いることが好ましい。さらに、冷却
水の流下速度がシート状物の導入速度よりも早く、しか
も冷却水がスリット入口で滞留を生じないようにするこ
とが特に好ましい。この滞留を防止するためには、水槽
中の水位をできるだけ低く、7 mm以下にすることが
好ましい。
なお、得られるポリプロピレン系樹脂組成物シート頬の
形状としては特に制限はなく所望の大きさ(巾)および
(厚み)を有する単層シート状、多層シート状などとし
て成形することができる。
もっとも、この樹脂組成物シート類の厚みとしては、そ
の透明性、強度等の点等から、通常50〜3000μm
1好ましくは100〜2000μm程度の範囲とするの
が好適であり、本発明の方法は、特に300μm以上の
厚みのシート類に対しても高い透明性を保持することが
できる等の点で効果的で、300μm厚さのヘイズが1
0%以下である脂肪酸アミド系滑剤含有ポリプロピレン
系樹脂シート類が得られる。また、本発明の方法による
と、得られるシート類は透明性に加えて光沢および他の
外観等の表面状態をも著しく良好なものとすることがで
きる。
以上のようにして製造された樹脂シート類は、透明性の
向上、剛性の向上のために熱処理及び/又は延伸を施し
てもよい。
この所望により用いられる熱処理は、好ましくは、60
〜160℃1さらに好ましくは80〜150℃の温度範
囲において、好ましくは、1秒〜60秒間、さらに好ま
しくは2秒〜30秒、たとえば加熱ロール、加熱空気、
不活性液体などを用いて加熱することによって行うこと
ができる。好ましくはロールによる連続処理が行われる
また、上記熱処理中、あるいは、熱処理の前後において
、延伸を行うことによりドローダウン防止効果などの熱
成形性が向上する。石油樹脂の配合により延伸性は良好
である。
この延伸は、通常80〜160℃で、好ましくは融点よ
りも5〜70℃低い温度、より好ましくは融点より5〜
50℃低い温度に熱し、ロール延伸することより行うこ
とができる。なお、延伸は一軸延伸で行っても二軸延伸
で行ってもよい。好ましくは、ロールによる連続熱処理
と同時に、120〜150℃で、巾減少率が5〜20%
程度になるように行われる。延伸をこの範囲以上行って
も特別の効果はなく、延伸による熱成形時の型再現性な
どが低下する。
以上のようにして、所望とするポリプロピレン系樹脂シ
ート類を得ることができる。
本発明方法によって得られるポリプロピレン系樹脂シー
ト類は、臭、ブリードの発生がなく、本来のポリプロピ
レン樹脂が有する強度、耐熱性、耐透湿性等に優れると
ともに、剛性に優れ、耐寒衝撃性、透明性が非常に高い
優れたポリプロピレン系樹脂シート類であり、熱成形し
た場合、型再現性に優れ、成形温度範囲が広く、ドロー
ダウン、偏肉が少ないので各種包装容器類等に広く好適
に利用することができる。またこのシート類は、容器熱
成形用のみでなく、折り曲げ加工によるケース製造用、
さらには優れた延伸性から延伸フィルム川原反としても
利用できる。
〔実施例〕
以下、本発明を実施例に基づいて詳細に説明するが、本
発明はこれに限定されるものではない。
(実施例1〜14、比較例1〜7) 第1表に示す配合組成のポリプロピレン系樹脂組成物を
T−ダイ押出袋N(押出機90胴φ、■。
/D=24、ダイ巾850mm、グイリップ開度2鵬)
を用いて樹脂温度230℃、グイ温度280℃の条件下
溶融混練し、透明なシート状物を押出した。次いで、シ
ート状物を第1図に示す如き二段スリット式水冷装置(
第1段スリット:高さ50mm、巾2.5mm、水位4
mm、冷却水温5℃5流路に多孔性整流体使用:第2段
スリット:高さ10閣、巾5鵬、水位10薗、冷却水温
4℃)に導入して1〜3秒間で4℃まで急冷して、厚さ
0.3 mmのシートを得た。このシートを径300胴
φのロール(130℃)を用いて熱処理を行った。ある
ものについては、中減少率10%の延伸を行った。
このシートの物性等の測定結果を第1表に示す。
表中の記号は次のものを示している。
H−PPI;出光ポリプロ F20O3(ホモポリプロ
ピレン、MI=2.0g/10分、出光石油化学製) H−PP2;出光ポリプロ ElooGM(ホモポリプ
ロピレン、MI=o、5g/10分、出光石油化学製) R−PP  、出光ポリプロ F744N(プロピレン
−エチレンランダム共重合体、M I = 7. Q 
g/10分、出光石油化学製) PR、アルコン P−140:脂環族石油樹脂、分子量
1000、軟化点140℃1荒川林産化学製 滑剤   ;エチレンビスステアリルアミド造核剤  
;バラ−t−ブチル安息香酸アルミニウム また、物性の測定は次のようにして行った。ヘイズ、J
IS  K−7105 グロス、ASTM  D−523 引張弾性率、JIS  K−7113 比較例6.7のエアナイフ法はダイスから出た融溶膜状
樹脂をチルロールとこれに対向するスリットからのエア
ーにより押えつけるエアーナイフにより冷却固化するシ
ートの製造方法である。
〔発明の効果〕
本発明により得られたシート類は、ポリプロピレン樹脂
が本来有する強度、耐熱性、耐透湿性等に優れるととも
に、臭、ブリードの発生がなく、剛性、光沢に優れ、透
明性が非常に高く、耐寒衝撃性、耐溶剤溶出性に優れ、
しかも真空成形条件等によっても型再現性に優れ、広い
温度範囲で容易に賦形性よく成形することができ、ドロ
ーダウンが少ないという優れた特長を有している。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明方法において使用する冷却装置の一例
を概念的に示す断面図である。 図中、 1及び2 冷却水流下導入用槽、 3及び4 冷却水流下スリット、 5 冷却水槽、  6 T−押出ダイ、7及び8 流下
冷却水、 9 樹脂膜状体、 10〜13 誘導ロール、14 冷
却水、 16 ポンプ 温度稠節機構、

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリプロピレン系樹脂に脂肪酸アミド系滑剤を配合
    してなる樹脂組成物を200℃以上で溶融し、これをシ
    ート状に押出し、次いでこれを30℃以下に急冷するこ
    とを特徴とするポリプロピレン系樹脂シート類の製造方
    法。 2、ポリプロピレン系樹脂に脂肪酸アミド系滑剤及び石
    油樹脂を配合してなる樹脂組成物を200℃以上で溶融
    し、これをシート状に押出し、次いでこれを30℃以下
    に急冷することを特徴とするポリプロピレン系樹脂シー
    ト類の製造方法。 3、脂肪酸アミド系滑剤がアルキレンビスアミドである
    請求項1又は2記載のポリプロピレン系樹脂シート類の
    製造方法。 4、急冷を20℃以下の冷却水が落下するスリット中に
    導入することにより行う請求項1又は2記載のポリプロ
    ピレン系樹脂シート類の製造方法。 5、請求項1から4いずれか記載の方法により得られた
    シート類を80〜160℃で熱処理及び/又は延伸する
    ことを特徴とするポリプロピレン系樹脂シート類の製造
    方法。 6、300μ厚さのヘイズが10%以下である脂肪酸ア
    ミド系滑剤含有ポリプロピレン系樹脂シート類。
JP63170027A 1988-07-09 1988-07-09 ポリプロピレン系樹脂シート類の製造方法及びこれにより得られた樹脂シート類 Expired - Lifetime JPH0667584B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63170027A JPH0667584B2 (ja) 1988-07-09 1988-07-09 ポリプロピレン系樹脂シート類の製造方法及びこれにより得られた樹脂シート類

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP63170027A JPH0667584B2 (ja) 1988-07-09 1988-07-09 ポリプロピレン系樹脂シート類の製造方法及びこれにより得られた樹脂シート類

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0220320A true JPH0220320A (ja) 1990-01-23
JPH0667584B2 JPH0667584B2 (ja) 1994-08-31

Family

ID=15897245

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP63170027A Expired - Lifetime JPH0667584B2 (ja) 1988-07-09 1988-07-09 ポリプロピレン系樹脂シート類の製造方法及びこれにより得られた樹脂シート類

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0667584B2 (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0655613A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Idemitsu Petrochem Co Ltd 熱可塑性樹脂シート又はフィルムの製造方法
CN1311017C (zh) * 2002-01-23 2007-04-18 国际壳牌研究有限公司 可着色粘合剂组合物、其用途及含该粘合剂组合物的合成沥青
CN102079130A (zh) * 2010-09-10 2011-06-01 湛江包装材料企业有限公司 一种清除bopp薄膜生产线中水槽杂质和浮沫的方法
CN110157102A (zh) * 2019-06-24 2019-08-23 中国石油化工股份有限公司 一种高光泽刚韧平衡的聚丙烯组合物及其制备方法

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51149342A (en) * 1975-06-18 1976-12-22 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd Manufacturing transparent polypropylene sheets
JPS58203018A (ja) * 1982-05-24 1983-11-26 Idemitsu Petrochem Co Ltd 熱可塑性樹脂シ−トまたはフイルムの製造方法
JPS59143613A (ja) * 1983-02-07 1984-08-17 Mitsui Toatsu Chem Inc プレススル−パツク包装用ポリプロピレンシ−ト

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS51149342A (en) * 1975-06-18 1976-12-22 Shin Kobe Electric Mach Co Ltd Manufacturing transparent polypropylene sheets
JPS58203018A (ja) * 1982-05-24 1983-11-26 Idemitsu Petrochem Co Ltd 熱可塑性樹脂シ−トまたはフイルムの製造方法
JPS59143613A (ja) * 1983-02-07 1984-08-17 Mitsui Toatsu Chem Inc プレススル−パツク包装用ポリプロピレンシ−ト

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0655613A (ja) * 1992-08-07 1994-03-01 Idemitsu Petrochem Co Ltd 熱可塑性樹脂シート又はフィルムの製造方法
CN1311017C (zh) * 2002-01-23 2007-04-18 国际壳牌研究有限公司 可着色粘合剂组合物、其用途及含该粘合剂组合物的合成沥青
CN102079130A (zh) * 2010-09-10 2011-06-01 湛江包装材料企业有限公司 一种清除bopp薄膜生产线中水槽杂质和浮沫的方法
CN110157102A (zh) * 2019-06-24 2019-08-23 中国石油化工股份有限公司 一种高光泽刚韧平衡的聚丙烯组合物及其制备方法
CN110157102B (zh) * 2019-06-24 2022-10-14 中国石油化工股份有限公司 一种高光泽刚韧平衡的聚丙烯组合物及其制备方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0667584B2 (ja) 1994-08-31

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5026778A (en) Polypropylene-based resin composition and process for preparation of sheets comprising the resin composition
CA2012729C (en) Dulled stretched molding and process for producing the same
KR0173114B1 (ko) 이축연신 필름
Abdel-Bary Handbook of plastic films
EP0925324B1 (en) High density polyethylene films with improved barrier
JP2001162737A (ja) 包装用多層フィルム
JPH0220320A (ja) ポリプロピレン系樹脂シート類の製造方法及びこれにより得られた樹脂シート類
JPH01306448A (ja) ポリプロピレン系樹脂組成物、シート類及びその製造方法
JPS6264846A (ja) ポリエチレン延伸成形体の製造方法
KR20080068639A (ko) 열 밀봉 수지
JPH08419B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂シート類の製造方法
WO1994021726A2 (en) Single-layer biaxially oriented heat-shrinkable film comprising linear low density polyethylene and relevant production procedure
NZ238182A (en) Polypropylene-polybutylene compositions and items made therefrom
JPH09274439A (ja) ストレッチラベル
JPS6312652A (ja) スチレン−ブタジエン−ブロック共重合体を基礎とする高収縮性フイルムおよびその製造方法
JP4018929B2 (ja) 熱収縮性ポリオレフィン系積層フィルム
EP0434322B1 (en) Improved heat shrinkable polyolefin film
JP2678200B2 (ja) ポリプロピレン系樹脂容器
JPH01171833A (ja) ポリプロピレン系樹脂シート類の製造法
JPH08143714A (ja) オレフィン重合体組成物製容器
JPH10264332A (ja) 積層フィルム
JP3399476B2 (ja) エチレン系共重合体
JPH11123797A (ja) 積層シート
JPH0572856B2 (ja)
JPH1080983A (ja) 積層フィルム