JPH02202997A

JPH02202997A - 芳香性洗浄剤組成物

Info

Publication number: JPH02202997A
Application number: JP2087689A
Authority: JP
Inventors: Noboru Ichinose; 昇一ノ瀬; Seiji Suzuki; 誠司鈴木
Original assignee: Lion Corp
Current assignee: Lion Corp
Priority date: 1989-02-01
Filing date: 1989-02-01
Publication date: 1990-08-13

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】産業上の利用分野本発明は、揮発性の高い芳香性物質を安定に配洗浄剤組
成物に関するものである。

従来の技術近年の消費者の香りの嗜好は、されやかで自然な雰囲気
をもつ香りを好む傾向にあり、従来の柑橋系や７０−ラ
ル系の天然香料や合成香料の組み合わせでは、消費者の
ニーズを満足させることが困難になってきているため、
よりされやかで自然な香りを開発するために天然の花や
柑橘類の芳香性成分を分析し、沸点が低く揮発性の高い
芳香性物質を応用すること等の試みが種々なされている
が、従来のアニオン界面活性剤を主成分どする洗浄剤組
成物にこれらの低沸点芳香性物質を配合しても短時間で
揮発してしまい、安定性が極め−Ｃ悪かった。まｔ；、
低沸点芳香性物質は毛髪に対する残香性が低く、この点
においても消費者のニーズを満足させることができない
ものであっｔ；。

近年の洗浄剤組成物においては、洗浄力や泡立ちが優れ
ているだけでなく、柔軟性や滑らかさ等の仕上効果も有
するように、両性界面活性剤に対し、カチオン界面活性
剤を配合したものや、アニオン界面活性剤に対し使用感
や仕上感を改善するためにジメチルポリシロキサンやラ
ノリン等を配合したものが見られるが、これらの洗浄剤
組成物においても前記の低沸点芳香性物質については安
定性及び残香性のいずれも不満足なものであった。

発明が解決しようとする課題本発明は、このような従来の洗浄剤組成物のもつ欠点を
克服し、揮発性の高い低沸点芳香性物質を安定に配合す
ることができ、しかも残香性に優れる芳香性洗浄剤組成
物を提供することを目的としてなされたものである。

課題を解決するための手段本発明者らは、このような好ましい性質を有する芳香性
洗浄剤組成物を開発するために種々研究を重ねた結果、
アニオン界面活性剤、特定のカチオン性成分及び特定の
低沸点の芳香性成分を所定の割合で含有する組成物がそ
の目的に適合することを見出し、この知見に基づいて本
発明を完成するに至った。

すなわち、本発明は、（Ａ）アニオン界面活性剤５〜３
０重量％、（Ｂ）カチオン界面活性剤又はカチオン性高
分子あるいはその両方から成るカチオン性成分帆１〜５
！量％及び（Ｃ）アルデヒド類、エーテル類、ケトン類
、ニトリル類、アルコール類、炭化水素類、チオール類
、エステル類、アセタール類及びケタール類に属する芳
香性物質であって、沸点が１５０℃／　７６０ｍ＊Ｈｇ
以下の化合物から成る芳香性成分０．０１−１０重量％
を含有することを特徴とする芳香性洗浄剤組成物を提供
するものである。

以下、本発明の詳細な説明する。

本発明組成物において（Ａ）成分として用いられるアニ
オン界面活性剤については特に制限はなく、通常洗浄剤
に用いられるＳをアニオン界面活性剤、脂肪酸セッケン
、アミノ酸系界面活性剤などを使用することができる。

これらのアニオン界面活性剤は１種用いてもよいし、２
種以上を組み合わせて用いてもよく、その配合量は組成
物全量に基づき５〜３０重量％、好ましくは１０〜２０
重量％の範囲で選ばれる。この配合量が５重量％未満で
は洗浄剤本来の効果である洗浄力が低下するし、３０重
量％を越えると本発明の効果が十分に発揮されない。

本発明組成物においては、（Ｂ）成分としてカチオン界
面活性剤又はカチオン性高分子あるいはその両方が用い
られ、このカチオン界面活性剤としては、例えば第四級
アンモニウム塩や（モノ、ジ、トリアルキル）アミドア
ミン型のものなどが挙げられ、また、カチオン性高分子
としては、例えばカチオン性セルロースなどが挙げられ
る。これらのカチオン性成分は１種用いてもよいし、２
種以上を組み合わせて用いてもよく、その配合量は組成
物全量に基づき帆１〜５重量％、好ましくは０．５〜３
重量％の範囲で選ばれる。この配合量が０．１重量％未
満では本発明の効果が十分に発揮されないし、５重量％
を越えると洗浄剤本来の効果である洗浄力が低下し、好
ましくない。

本発明組成物において（Ｃ’）成分として用いられる、
アルデヒド類、エーテル類、ケトン類、ニトリル類、ア
ルコール類、炭化水素類、チオール類、エステル類、ア
セタール類又はケタール類に属する芳香性物質であって
、沸点が１５０／　７６０＋ａｍＨｇ以下の化合物とし
ては、例えば以下に示すものを挙げることができるが、
もちろんこれらに限定されるものではない。

芳香性物質　　　　　　　沸点（”Ｏ／　７６ＱｍｍＨ
ｇ）くアルデヒド類〉ヘキセナール　　　　　　　　　１５０ヘキサナール　
　　　　　　　　１２８２・メチル・ヘキシルアルデヒ
ド　　１４３ブチルアルデヒド　　　　　　　　７６４
−メチルブチルアルデヒド　　　　９３チグリツクアル
デヒド　　　　　　１１８イソバレルアルデヒド　　　
　　　９３くエーテル類〉エチレングリコール− モノエチルエーテル　　　　　　　１３５メチル・イン
ブチルカルビニル− エチルエーテル　　　　　　　　　１３７メチルヘキシ
ルエーテル　　　　　１３０くアセタール類〉アセトアルデヒド− ジエチルアセタール　　　　　　　１０３ヘキサンジメ
チルアセタール　　　１４５ホルムアルデヒドジイソア
ミル・アセタール　　　　　　　　　　ｌ１０くケタール類〉アセトンジエチルケタール　　　　１１４くケトン類〉ジアセチル　　　　　　　　　　　　８８シクロペンタ
ノン　　　　　　　　１３１ジプロピルケトン　　　　
　　　　１４４イソブチルメチルケトン　　　　　１１
７ｓｅｃ−ブチルメチルケトン　　　　　１１８くニト
リル類〉アリルシアニド　　　　　　　　１１９イソアミルニト
リル　　　　　　　９９ペンテニツクニトリル　　　　
　　１４０くアルコール類〉ｎ−アミルアルコール　　　　　　　１３８イソ−アミ
ルアルコール３．４−ジメチル−３−ペンタノールアセチルカルビノールｎ・ブチルアルコールく炭化水素類〉ヘプタンｎ−オクテン・１くチオール類〉アリルメルカプタンくエステル類〉エチルフォーメートプロピルフォーメートブチル７オーメートインアミル７オーメートメチルアセテートエチルアセテートイソプロピルアセテートアミルアセテ−トメチルイソブチルカルビニルーアセテートメチルプロピオネート　　　　　　８０エチルプロピオ
ネート　　　　　　９９エチルブチ１／−ト　　　　　
　　　１２１アリルアセテート　　　　　　　　１００
アリルブチレート　　　　　　　　１４３エチルクロト
ネート　　　　　　　１３にれらの芳香性物質は、１種
用いてもよいし、２種以上を組み合わせて用いてもよく
、その配合量は組成物全量に基づき０．０１〜１０重量
％の範囲で選ばれる。この配合量が０．０１重量％未満
では残香性が十分に発揮されないし、１０重量％を越え
ると洗浄剤本来の効果である洗浄力が低下し、好ましく
ない。

本発明組成物の調製方法については、特に制限はなく、
例えば各成分を単に均質に混合するだけでもよいが、あ
らかじめ（Ａ）成分と（Ｂ）成分と（Ｃ）成分とを緊密
に接触させることにより、アニオン・カチオン複合体中
に芳香性成分を含有させたものを洗浄剤中に配合する方
法が、さらに残香性を高めることができるため、好まし
く用いられる。

本発明組成物には、前記の必須成分以外に本発明の目的
をそこなわない範囲で、従来洗浄剤組成物に慣用されて
いる種々の添加成分を任意成分として必要に応じ配合す
ることができる。このような任意成分としては、例えば
両性界面活性剤、ノニオン界面活性剤、プロピレングリ
コールや尿素等の溶解剤、高級アルコール、脂肪酸等の
油分、香料、色素、紫外線吸収剤、酸化防止剤、防腐剤
等が挙げられる。これらの任意成分は１種用いてもよい
し、２種以上を組み合わせて用いてもよく、また、組成
物調製の適当な段階で配合してもよい。

発明の効果本発明の芳香性洗浄剤組成物は、これまでに例を見ない
されやかな香りと自然な雰囲気をもたらすことができ、
しかも安定性及び残香性に優れているので、近年の消費
者の要望に十分応えることができる。

実施例次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明するが、
本発明はこれらの例によってなんら限定されるものでは
ない。

なお、各側で用いた評価方法は次の通りである。

（１）　　香気の安定性洗浄剤組成物を４５℃の恒温槽に１ケ月間保存した後の
香気の安定性を２０名のパネラ−により下記の評価基準
で官能評価した。

対照試料としては、１０重量％のココイルジメチルアミ
ノ酢酸塩酸塩、２重量％のステアリルトリメチルアンモ
ニウムクロリド、前述の（Ｃ）成分を実施例及び比較例
と同重量比用いるとともに、残部を水としたものを使用
した。

評価基準５　：対照試料より香りが非常に強い４　：対照試料より香りがかなり強い３　：対照試料より香りが比較的強い２　：対照試料より香りがわずかに強い１　：対照試料
と同等の香りの強さ２０名の平均値より以下の基準で評価した。

■＝平均値が４以上Ｏ：平均値が３〜３．９ Δ：平均値が２〜２．９ ×：平均値が１−１．９（２）残香性洗浄剤組成物で洗浄し、すすぎ、乾燥した後の毛束（１
０ｇ、１５ｃｍ）の残香性を２０名のパネラ−により下
記の評価基準で官能評価した。

◎：平均値が４以上Ｏ：平均値が３〜３．９ △：平均値が２〜２．９Ｘ　：平均値が１〜１．９（３）泡立ち性洗浄剤組成物を試験管にＱ、２ｍＱ採取し、１０回振と
うした後の泡の量を測定し、次の基準により評価した。

評価基準Ｑ：５ＱｍＱ超 △：４０〜６０＋ｎα ×　：４０ｍＱ未満実施例１〜６、比較例１〜３第１表に示す組成の９種の洗浄剤組成物を最後に芳香性
成分を添加して調製し、香気の安定性及び残香性付与効
果について評価した。その結果を第１表に示す。

この表から明らかなように、アニオン界面活性剤とカチ
オン界面活性剤及び／又はカチオン性ポリマー以外の組
み合わせの組成物（比較例１）や、カチオン性ポリマー
を含有しない組成物（比較例２．３）は、いずれも十分
な効果が得られていないのに対し、本発明の必須３成分
を含有する実施例の組成物は全て優れた性能が得られる
ことが分る。

実施例７〜１０、比較例４〜９第２表に示す組成の１０種の洗浄剤組成物を最後に芳香
性成分を添加して調製し、香気の安定性残香性付与効果
及び泡立ちについて評価した。その結果を第２表に示す
。

この表から明らかなように、芳香性物質の総量が本発明
の範囲外の組成物（比較例４，５）、アニオン界面活性
剤の総量が本発明の範囲外の組成物（比較例６．７）、
カチオン性成分の総量が本発明の範囲外の組成物（比較
例８．９）はいずれも十分な効果が得られていないのに
対し、本発明の必須３成分を所定配合量含有する実施例
の組成物は全て優れた性能が得られることが分る。

実施例１１〜１２第３表に示す組成の芳香性成分含有アニオン・カチオン
複合体を各成分を緊密に接触させることによって調製し
たものを用いる以外は実施例１と同様にして洗浄剤組成
物を調製し、香気の安定性、残香性付与効果及び泡立ち
について評価した。その結果を第３表に示す。

この表から明らかなように、Ａ成分、Ｂ成分、Ｃ成分を
あらかじめ緊密に接触させｔ：ものを、洗浄剤中に配合
して調製した組成物（実施例１２）は、それらを個別（
こ洗浄剤中に配合して調製した組成物（実施例１１）に
比較して、さらに残香性が向上していることが分る。

Claims

【特許請求の範囲】１　（Ａ）アニオン界面活性剤５〜３０重量％、（Ｂ）
カチオン界面活性剤又はカチオン性高分子あるいはその
両方から成るカチオン性成分０．１〜５重量％及び（Ｃ
）アルデヒド類、エーテル類、ケトン類、ニトリル類、
アルコール類、炭化水素類、チオール類、エステル類、
アセタール類又はケタール類に属する芳香性物質であっ
て、沸点が１５０℃／７６０ｍｍＨｇ以下の化合物の少
なくとも１種から成る芳香性成分０．０１〜１０重量％
を含有することを特徴とする芳香性洗浄剤組成物。２　（Ａ）成分と（Ｂ）成分と（Ｃ）成分とをあらかじ
め緊密に接触させて得られた複合調製物を含有させる請
求項１記載の芳香性洗浄剤組成物。