JPH0220111A - 分波器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は無線機器等に搭載され、異なった周波数の信号
を周波数に応じて分離または合成するための分波器の実
装構造に関する。

（従来技術） 第２図（ａｌ　、　（ｂｌは従来の弾性表面波フィルタ
を用いた分岐器を示す上方斜視図、下方斜視図である。

両図かられかるように、この分波器はアルミナ、ガラエ
ボ等の絶縁性基板である印刷配線板２０の上面及び下面
には厚膜印刷やメツキ処理等によって複数個の入出力端
子２１とアースパターン２２とが形成されている。印刷
配線板２０の上下面に設けられた複数個の人出カバター
ン２１は上下面接続用のスルーホールによって相互に接
続されている。

基板２０の上面には中心周波数の異なる２個の弾性表面
波フィルタ２３．２４がケースに挿入させて搭載されて
いる。

この弾性表面波フィルタ２３．２４は例えばＬｉＴａＯ
３単結晶基板の上に第３図に示すようなインターディジ
タル形トランスジューサを形成し、このトランスジュー
サを一枚の単結晶基板上に複数個設け、いわゆる多電極
構成にして所望フィルタ特性を実現したものである。

印刷配線板２０の下面にはストップ線路等の分布定数線
路からなる一対の分波回路２５．２６と、この分波回路
２５．２６と弾性表面波フィルタの各入出力端子２１を
介して上面の弾性表面波フィルタ２３．２４に各々接続
されている。ここで、直列接続された一方の分波回路２
５及び弾性表面波フィルタ２３と直列接続された他方の
分波回路２６及び弾性表面波フィルタ２４とは相互に影
響がないようにするために他方の分岐回路２６及び弾性
表面波フィルタ２４の通過域中心周波数において一方の
分岐回路２５及び弾性表面波フィルタ２３の入力インピ
ーダンスが充分高くしなければならない。そのため各分
波回路２５、２６の線路長は次のように決定される。

ここで、分波回路２５と弾性表面波フィルタ２３の縦続
接続の場合について説明する。この場合のＳ行列のＳｌ
＋は次式で与えられる。

５ｚ（１１＝　（γｃｏｓθ−ｃｏｓθ十ｚ　ｓｉｎθ
＋ｊ（ｓｉｎθ＋ｚ　ｃｏｓθ−ｙ　ｓｉｎθ）　）　
／　（γｃｏｓθ＋　ｃｏｓθ−ｚ　ｓｉｎθ＋ｊ　（
ｓｉｎθ＋ｚ　ｃｏｓθ＋γｓｉｎθ））　・・・（１
） ここで、θ＝β℃、β＝２π／λ、βは分波回路２５の
線路長、弾性表面波フィルタの入力インピーダンスをγ
＋ｊｚとする。

直列接続された分波回路２５と弾性表面波フィルタ２３
の入力インピーダンスが弾性表面波フィルタ２４の通過
域において充分高くなるためには式（１）のＳ、、（ｔ
）が最小になればよい。すなわち、ｃｏｓθ＝ｚｓｉｎ
θ・・・（２） になるようにθを設定すればよいことがわかる。

この場合式（１）は次のようになる。

５ｚ（１）＝　（ｙ　ｃｏｓθ＋ｊ　（ｓｉｎθ＋ｚ　
２ｓｉｎθ−Ｔ　ｓｉｎθ）　）　／　（ｙ　ｃｏｓθ
＋ｊ　（ｓｉｎθ＋ｚ　２ｓｉｎθ＋γｓｉｎθ））　
・・・（３） ここで、式（３）を入力インピーダンス（ｚｌｎ）で表
現すると次式のようになる。

Ｚｌｎ　＝　（１＋ｚ２）　／γ−ｊｚ・・・（４）す
なわち、直列接続された分岐回路２５と弾性表面波フィ
ルタ２３の入力インピーダンスは直列接続された分波回
路２６と弾性表面波フィルタ２４の通過帯域において入
力インピーダンスが充分高くなければならない。従って
、直列接続された分岐回路２５と弾性表面波フィルタ２
３は減衰域となる。

この場合、式（４）においてγ（１となると考えてよい
。よって、式（４）はＺ、。）１となり、互いに影響が
なくなる。また、Ｚｌｎの位相角は式（４）において、
実数部が充分大きくなるため０となららければならない
ことがわかる。

（発明が解決しようとする問題点） しかしながら、上記従来の分波器の構成では２種類の弾
性表面波フィルタを一枚のアルミナ、ガラエポ等の絶縁
性基板上に搭載し、これら弾性表面波フィルタを用いて
分波器を実現するため、この絶縁性基板はケースにより
シールドされる構造になっている。そのために分波器と
して単独に半田付けが必要であり、これに伴って絶縁性
基板の利用できる面積の利用効率が悪く、かつ分波器の
容積が大きくなる。分波器としての部品点数が増加し、
その結果として装置全体のコストが増加するという問題
点がある。

本発明はこれらの問題点を解決するためのもので、小型
で、安価な分波器を提供することを目的とする。

（問題点を解決するための手段） 本発明は前記問題点を解決するために、任意の第１の周
波数信号が入出力される端子間に設けてなる第１の周波
数信号を通過させる第１のフィルタと、第１の周波数信
号より高い第２の周波数信号が入出力される入出力端子
間に設けてなる第２の周波数信号を通過させる第２のフ
ィルタと、第１のフィルタと第２のフィルタの入出力端
子とを、第１の周波数信号と第２の周波数信号が入出力
される共用端子間と分波回路を、装置と共用の絶縁性基
板からなる印刷配線板に設け、第１、第２のフィルタを
直接実装したことに特徴がある。

（作用） 以上のような構成を有する本発明によれば、第１のフィ
ルタの動作周波数と第２のフィルタの動作周波数は中心
周波数が異なる。第１のフィルタの場合は共用端子から
入った信号が装置の印刷配線板を通過することによって
決定された線路長により、第２のフィルタの方へは電気
信号が通過しない構造になる。第２のフィルタに着目し
た場合は同様に装置の印刷配線板に設けられた分波回路
により、信号大力端子から入った電気信号は第１のフィ
ルタの側へはフィルタ特性を劣化するほどには影響を及
ぼさない。

したがって、本発明は前記問題点を解決することができ
、小型で、安価な分波器を提供できる。

（実施例） 以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説明する。

第１図は本発明の一実施例の分岐器を示す上面斜視図で
ある。同図において、弾性表面波フィルタ２２、弾性表
面波フィルタ２３と装置の印刷配線板２０て構成されて
いる。弾性表面波フィルタ２２及び弾性表面波フィルタ
２３は図示しない圧電基板−ヒにインターディジタル形
トランスジューサを設けてなる弾性表面波フィルタでケ
ースに挿入されている。装置の印刷配線板２０には弾性
表面波フィルタ２２と弾性表面波フィルタ２３０入出力
端子２１及び弾性表面波フィルタ２２と弾性表面波フィ
ルタ２３の共用端子１０が装着されるスルーホールと分
波回路１１が設けられている。また、印刷配線板２０に
は弾性表面波フィルタ２２と弾性表面波フィルタ２３及
び分波回路１１の領域外のその他の装置の部品が実装さ
れている。

次に、第１図を用いて本実施例の動作原理を説明する。

弾性表面波フィルタ２２の動作周波数と弾性表面波フィ
ルタ２３の動作周波数は中心周波数が異なり、各々の弾
性表面波フィルタは帯域幅が２０〜２５ＭＨｚである。

弾性表面波フィルタ２２に注目した場合、印刷配線板２
０に設けられた共用端子ｌＯから入った信号が前記実現
方法より決定された線路長により、弾性表面波フィルタ
２３の方へは電気信号は特性に悪影響を及ぼさないもの
になる。弾性表面波フィルタ２３に着目した場合、同様
に装置の印刷配線板２０に設けられた分波回路１１によ
り信号入力端子からは入った電気信号は弾性表面波フィ
ルタ２２の側へはフィルタ特性を劣化するほどには影響
を及ぼさない構造になっている。

（発明の効果） 以上説明したように、本発明によれば、弾性表面波を用
いた分波器を実現するために用いる分波回路を構成する
単独の基板ではなく、多数の部品等が搭載される装置の
主基板へ、分波回路を設けて分波器としたことにより、
装置として部品点数の削減が図れるとともに小型化が図
れ、実装上の制限も有利となり、ひいではコストの低減
に寄与するものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例の分波器を示す上面斜視図、
第２図（ａ）　、　ｆｂ）は従来の弾性表面波フィルタ
を用いた分波器を示す上方斜視図、下方斜視図、第３図
はインターディジタル形トランスジュサからなる分波器
を示す斜視図である。 ２２・・・アースパターン、 ２３、２４・・・弾性表面波。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 任意の第１の周波数信号が入出力される端子間に設けて
   なる第１の周波数信号を通過させる第１のフィルタと、
   前記第１の周波数信号より高い第２の周波数信号が入出
   力される入出力端子間に設けてなる第２の周波数信号を
   通過させる第２のフィルタと、前記第１のフィルタと前
   記第２のフィルタの入出力端子とを、前記第１の周波数
   信号と前記第２の周波数信号が入出力される共用端子と
   分波回路を、装置と共用の絶縁性基板からなる印刷配線
   板に設け、前記第１、第２のフィルタを直接実装したこ
   とを特徴とする分波器。