JPH02200331A - コイルばねの成形方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明はコイルばね製造機でコイル胴部が密着した引っ
張りコイルばねを製造する際に用いる引っ張りコイルば
ねのフック部やコイル胴部の１要目の成形初めの部分の
姿勢制御方法もしくはコイルばねのコイル胴部をピンチ
巻とする方法に関するものである。

従来の技術 すでに出願人は特公昭６２−５３２４９に示す方法を発
明して引っ張りコイルばねを製造する際の巻初めのひね
りを防止する方法を提案した。この後さらに出願人は特
開昭６３−５２７２４で示す新しい構造のコイルばね製
造機を提案したのでこの新しい構造のコイルばね製造機
を用いて従来と同様の効果のある巻初めのひねりを防止
する成形方法およびコイルばねのコイル胴部をピンチ巻
とする場合の成形方法を提案する。

発明が解決しようとする課題 従来のコイルばねのフック部やコイル胴部の姿勢制御方
法ではひねりを防止する為の矯正成形工具例えば特公昭
６２−５３２４９の実施例では第２成形工具兼矯正成形
工具を必要とした。この場合、フック部やコイル胴部の
矯正には湾曲成形工具でクイルから送り出される線材に
湾曲を作りつつ矯正成形工具を線材の横に位置させて矯
正するものである。つまり２本の成形工具を用いて行う
ものであった。しかし、コイルばね製造機で成形を要求
されるコイルばねの形状がさらに複雑になれば、それだ
け線材加工の為の成形工具を多く用いて、口金（クイル
）から送り出される線材に対しあらゆる方向から線材に
加工を加えなければならず、要求される形状によっては
矯正成形工具が線材加工の為の成形工具と同一方向から
作動させねばならず、それぞれが干渉することから矯正
成形工具が使用できない場合などもあった。また、コイ
ルばねの成形でコイル胴部を作る際にピッチ量を変える
ピンチ成形を行うのにも、コイル胴部作成用の湾曲成形
工具とピンチ量を変更させるピッチ成形工具の２本の成
形工具を用いて成形加工を行うものであった。

課題を解決するための手段 本願は特開昭６３−５２７２４で示すコイル胴部などを
成形する成形工具を用い、その工具をクイルからの材料
送り出しと共にクイルの線材繰出孔を中心として材料の
送り出し方向に沿って回転させながら湾曲を成形させる
ことにより、１本の成形工具を用いるのみでコイルおよ
び湾曲を製作させ姿勢の修正もしくはコイルばねを作る
場合のコイルのピンチ成形までも可能とする方法を掃案
するものである。

実施例 本発明の一実施例を以下に説明する。一対のフィードロ
ールによりクイルから強制的に線材が送り出され、前方
に待ち受ける成形工具により湾曲が成形されるにあって
、クイル５２は第５図に示すように中心に線材の通る線
材繰出孔５３を設けこの線材繰出孔の斜め下側に右側へ
の滑り斜面５４を設け、この右側は切欠５５が設けられ
た形状である。またクイル５２に対しクイル対向面に進
出することで、線材繰出孔５３からの線材を湾曲させる
成形工具３０は第４図に示すように先端のクイル対向面
に線材成形用のみぞ３１が斜面に形成された形状であり
、この成形工具３ｏはクイル５２の前方で線材繰出孔５
３と成形工具３ｏのみぞ３１とが合致する位置でクイル
対向面に向がい接近・隔離すると共に、成形工具３ｏは
クイル５２の線材繰出孔５３の中心軸線を中心として回
転移動可能な構成とする。つまり常に成形工！＋３０の
みぞ３１の中心線と線材繰出孔５３の中心軸線とが一致
する位置で成形工具３ｏは移動するものである。

まず密着ばねを製作する場合を述べる。クイル５２の線
材繰出孔５３より線材が前方へ送り出される。（第１図
Ａ）続いて成形工具３０が線材繰出孔５３の前面へ揺動
移動してみぞ３１と送り出されつつある線材と当接させ
、線材繰出孔５３の前面で成形工具３０の先端面が停止
するが、線材繰出孔５３よりさらに線材が送り出される
ことでみぞ３１に沿って湾曲が順に作成される。（第１
図Ｂ）さらに線材が送り出されることで、作成されつつ
ある湾曲の先端がクイル５２の滑り斜面５４に当接する
直前において（第１図Ｃ）成形工具３０は線材繰出孔５
３の中心軸線上を中心として回転移動を始め、みぞ３１
が線材送りと共にゆるやかに揺動回転移動しつつ湾曲を
作成する。（第１１１ＺＤ）このため作成されつつある
湾曲の先端は滑り斜面５４にすべり込む、そして、成形
工具３０は線材繰出孔５３の中心軸線上を中心として逆
方向に回転移動を始め、みぞ３１が線材送りと共に逆方
向に揺動回転移動しつつ湾曲を作成するため、湾曲の先
端は続いて滑り斜面５４がら切欠５５にまですべり込み
ながら湾曲を作成する。（第１図Ｅ）この後、成形工具
３０の回転はそのまま停止し、クイル５２の線材繰出孔
５３から線材が引き続き送り出されることで密着ばねが
製作される。

第２図（Ａ）〜（Ｅ）は第１図（Ａ）〜（Ｅ）に対応す
る成形工具３０を正面から見た図である。

次にピンチ量を変えてピッチ巻のコイル成形を行う場合
を述べる。クイル５２の線材繰出孔５３より線材が前方
へ送り出され、成形工具３ｏのみぞ３１に当接させて密
着巻の状態でコイル成形が行われているときく第３図Ａ
）成形工具３０を線材繰出孔５３の中心軸線上を中心と
して回転移動を続け、（第３図Ｂ）みぞ３１が線材送り
と共に揺動回転移動しつつ湾曲を作成すると、密着状態
であったコイル胴部が順にコイル巻きのピンチ間隔を広
げつつコイル成形を行うことになり、成形工具３０の回
転量により任意のピッチでコイル巻を行う、またピンチ
巻のコイル成形状態であったのを逆に密着状態にするこ
とも成形工具３０を逆方向に揺動回転移動させることで
容易に行えるのは当然であり、説明をするのを省略する
。

効果 本願はコイルばねの製作において、巻始めの最初の半巻
弁は従来のように線材をひねらず巻方向に回転させたの
で張力を付与せず、その後クイルに線材の先端が当たっ
てから成形工具を逆方向に回転させて張力を付与するよ
う、にしたので、成形工具１本の簡単な構成の装置で形
のよい湾曲を作成し得ることができ、最初の半巻弁の湾
曲部の成形に際して起こる横にはねる現象を矯正し、安
定した形状のコイルばねを得られるものである。さらに
従来に比して成形工具を回転させるという全く簡単な方
法で任意のピッチ間隔のコイル巻を作成することもでき
るばねの成形方法である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の密着コイルばねの成形過程を示す図、
第２図は第１図の成形工具の状態を示す図、第３図はピ
ンチ巻のコイルばねの成形過程を示す図、第４図は成形
工具の図、第５図はクイルの図である。 ３０　・ ５３　・ ５４　・ ・成形工具 ・みぞ ・クイル 線材繰出孔 ・滑り斜面

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 線材繰出孔と平行な切欠きを有し線材繰出孔の下側に切
   欠きに成形したコイルを送り込む滑り斜面を有するクイ
   ルの線材繰出孔から線材を繰出すとともに、クイルの線
   材繰出孔を中心として回転位置決め可能でかつクイルの
   軸線を含む面内で旋回位置決め可能に設けた成形工具を
   クイルから送り出される線材の前面に進出させて線材と
   衝合することでコイル部またはフック部を形成するばね
   成形方法であって、線材の繰出しと共に成形工具を線材
   繰出孔の中心軸線を中心として回転移動させることによ
   りコイルばねの湾曲を作成し、密着ばねおよびピッチの
   異なるコイル成形を行うことを特徴とするコイルばねの
   成形方法。