JPH02199620A - 磁気記録媒体 - Google Patents

磁気記録媒体

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JPH02199620A
JPH02199620A JP1897689A JP1897689A JPH02199620A JP H02199620 A JPH02199620 A JP H02199620A JP 1897689 A JP1897689 A JP 1897689A JP 1897689 A JP1897689 A JP 1897689A JP H02199620 A JPH02199620 A JP H02199620A
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magnetic
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奈良 仁司
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秀明 若松
Shoichi Sugitani
彰一 杉谷
Kunitsuna Sasaki
邦綱 佐々木
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 イ、産業上の利用分野 本発明は磁気テープ、磁気シート、磁気ディスク等の磁
気記録媒体に関するものである。
ロ、従来技術 近年、磁気記録媒体一般において、特に高密度記録への
要求が高まり、種々の改良がなされている。
例えば、磁気記録層の表面の粗さを小さくすることによ
り、磁気記録層表面と記録、再生用磁気へ・ンドとの間
のスペーシングロスを小さくし、これによって特に短波
長記録の低下を防止し、優れた電磁変換特性を得る試み
がなされている。また、磁性層表面の粗さを適当に制御
する試みもなされている(特開昭61−168124号
、特開昭56−143522号、同56−143523
号各公報等)。
しかし、単に磁性層の表面粗さを小さくするのみでは、
磁気ヘッドとの摺接時や、カセットデツキ内の走行系等
において、摩擦係数が大きくなり、テープがワカメ状に
なったりエツジ折れが生じたり、またスティックスリッ
プによる巻き姿の乱れ、テープ鳴き、ジッターが生じた
りする。
更に、磁性層の表面粗さを適当に制御しようとする試み
も、これのみでは摺動ノイズの低減、繰り返し走行時の
S/N比劣化に対しては改善が見られない。
ハ0発明の目的 本発明の目的は、S/N比に優れ、繰り返し走行時にS
/N比の劣化が少なく、ヘッド摩耗が少なく、摺動ノイ
ズの低減、走行耐久性の改良が可能な磁気記録媒体を提
供することである。
二0発明の構成及びその作用効果 本発明は、基体上に磁性層を形成してなる磁気記録媒体
において、前記磁性層表面の中心線平均粗さ(Ra)が
0.015μm以下でありかつ前記磁性層表面の粗さ曲
線の平均波長(Rλa)が1.2μm以上であることを
特徴とする磁気記録媒体に係るものである。
Ra  Rλaについて 粗さ曲線の平均波長(以下、平均波長と呼ぶ)(Rλa
)は、磁性層表面の粗さ曲線につき、それぞれの山と谷
の振幅と個々の位置の周波数を考慮して、所定の測定長
さ内においての山と谷との間隔の測定値をいう。
具体的には、磁性層表面が第1図に示すような断面曲線
を持つものとすると、この断面曲線は更に低周波成分と
粗さ成分(曲線)とに分けることができる。ビデオ用磁
気ヘッド等は磁性層表面のうねり(低周波成分)に対し
てほぼ追従するので、磁気ヘッドと接触している極く近
傍(数10μ僑以下)の粗さ成分が性能に影響している
。従って、この粗さ成分を評価する必要がある。
粗さ成分は、振幅成分R1と波長成分とに分けることが
できる。従来、粗さ成分の指標として用いられてきたの
は平均粗さRaであった。このRaは次式で表される。
しかし、本発明者が磁性層表面の粗さ成分と媒体の性能
との関係について更に深く検討を進めたところ、粗さ成
分の振幅の平均値であるRaを制御するのみでは不充分
であることが明らかとなってきた。特に、摺動ノイズの
低減、繰り返し走行時のS/N比低下の防止には充分で
ない。
ここに、本発明者は、磁性層表面の平均波長(Rλa)
に新たに着目し、この平均波長を適切に制御することに
より、媒体の性能を飛躍的に向上させることに成功した
即ち、平均波長Rλaは、粗さ成分の波長λの平均値で
あって(第1図参照)、次式で表される。
ここに、θaは、f (X)の微分値、すなわち曲線の
傾きの平均値であって、平均傾斜と呼ばれている。従っ
て、平均波長Rλaは、振幅成分Raと傾斜成分θaと
からなる。傾斜が大きいほど波長は小となり、傾斜が一
定であれば振幅が大きいほど波長は大となるわけである
このように、平均波長RAaは、単に振幅成分のみなら
ず、曲線の傾斜をも総合的に評価するものである。
具体的には、本発明において、磁性層表面の平均粗さR
aを0.015μ−以下とし、かつ平均波長RJaを1
.2μ−以上としている。むろん、前述したように、本
発明者の知見に立てば、平均粗さRaのみの特定では粗
さ曲線の形状は特定されえず、平均波長Rλaを更に特
定することにより、最も良好な特性の得られる粗さ曲線
を実現できるのである。
磁性層表面の中心線平均粗さRaは、0.004〜0.
012μ−とすると更に好ましい。Raが0.015μ
禦を越えると、電磁変換特性が劣化し、0.004μm
より下となると走行性が劣化する傾向がある。
磁性層表面の平均波長Rλaは、更に1.2〜6.0μ
閣とすると好ましい。
本発明の磁気記録媒体を製造するには、混練を分散工程
の前に行うことが必要である。具体的には、樹脂、強磁
性粉末、溶剤等を混練し、必要に応じて、この混練時に
、研摩剤、分散剤、カーボンブラック、潤滑剤等を加え
ても良い。さらに、この混練物を希釈し、分散し、次い
で希釈、硬化剤添加、塗布、乾燥、配向、カレンダリン
グ、キュアー、断裁等の工程を必要に応じて行う。更に
、結合剤と強磁性粉末と溶剤と必要に応じて分散剤等を
混練して第一の混線物を製造し、また結合剤とカーボン
ブラックと溶剤と必要に応じて分散剤等を混練して第二
の混練物を製造し、これら第一の混練物と第二の混練物
とを混練、また混合して第三の混練物を製造してもよい
。また上記の第一第二混練物を製造し、結合剤と研摩剤
と溶剤と必要に応じて分散剤等を混練し、第三の混練物
を製造して第一、第二、第三の混練物を混練または混合
して第四の混練物を製造しても良い。
このようにして、強磁性粉末の分散性を高め、磁性層に
おける充填性を高めることで、後のカレンダリング等の
表面平滑化処理後にも所定の表面平均粗さ、平均波長を
有する磁性層を形成できる。
更に、磁性層の結合剤として、特に混練時に用いる結合
剤として、後述する[陰性官能基を有する樹脂]や「陰
性官能基が分子内塩を形成しているポリウレタン」を使
用することが、強磁性粉末の分散性向上に一層効果的で
あり、平均粗さ、平均波長を所定範囲内に制御するのに
一層好適である。
る  ビニル   について これは、塩化ビニルモノマー、陰性官能基を含有するモ
ノマー及び必要に応じて他の共重合性モノマーを共重合
することによって得ることができる。この共重合法は既
に公知であり、特開昭60−235814号、同60−
238306号、同60−238309号、同60−2
38371号等に記載されている。
上記の共重合性樹脂にはエポキシ基含有モノマー及び/
又は水酸基含有上ツマ−を含有せしめてもよい。この場
合は磁気記録媒体の走行性が更に安定する。この水酸基
は、初めからモノマーとして供給されてもよいが、他の
共重合性モノマー(例えば酢酸ビニル等の脂肪酸ビニル
)を用いた共重合体の部分加水分解によって生成せしめ
てもよい。
また共重合成分は種々選択することが可能であり、共重
合体の特性を最適に調整することができる。
アルカリ金属としてはナトリウム、カリウム、リチウム
がよく、特にカリウムが溶解性、反応性、収率の点で好
ましい。
スルホ基又はスルホ基のアルカリ金属塩を含有する共重
合性モノマーとしては、次のものが例示される。
CHz = CHS O2M CHt ” CHCH! S O:+ MCH*= C
(CHi)CHzS OxMCHz = CHCHz 
OCOCH(CHz COOR) S O3MCH,=
CHCH,0CHICH(OH)CH!So、MCH,
= C(CH,)COOC!H4S O,MCH,=C
=CHC00C4HISO 3Hz = CHCON HC(CH3) ! CH!
 S O3Mホスホ基、ホスホ基のアルカリ金属塩を含
有するモノマーとしては、次のものが例示される。
CH2=CHCH,OCH,CH(OH)CH2−0−
PO3MY’CHz=CHCONHC(CHs:hcH
z  OPO:+MY”CH2= CHCHt O(C
Hz CHt O) m P Oz M X ”上記に
於いてMはアルカリ金属又は水素原子、Rは炭素原子数
1〜20個のアルキル基、YlはM又は CHz=CHCHzOCHzCH(OH)CHアーY2
はM又は CHz = CHCON HC(CHs) t CHz
XIは 又はOM、X2は CH!= CHCHzO(CHtCH!’0)II−又
はOMである。またnは1〜100、mは1〜100の
整数である。
カルボキシル基、カルボキシル基のアルカリ金属塩含有
上ツマ−としては、例えばアクリル酸、メタアクリル酸
、マレイン酸又はこれらのアルカリ金属塩等が例示され
る。
上記モノマーは生成共重合体中の強酸根の量がS 03
 、S Oa 、P 04 、P Os等として0.1
〜4.0重量%、好ましくは0.3〜2.0重量%にな
るように使用される。
他に必要に応じて共重合させうる共重合性モノマーとし
ては、公知の重合性モノマーがあり、例えば酢酸ビニル
、プロピオン酸ビニルなどの種々のビニルエステル、塩
化ビニル、塩化ビニリデン、アクリロニトリル、メタク
リロニトリル、スチレン、種々のアクリル酸エステル、
メタクリル酸工ステル、エチレン、プロピレン、イソブ
チン、ブタジェン、イソプレン、ビニルエーテル、アリ
ールエーテル、アリールエステル、アクリルアミド、メ
タクリルアミド、マレイン酸エステル等が例示される。
本発明に使用する上記共重合体は乳化重合、溶液重合、
懸濁重合、塊状重合等の重合法により重合される。いず
れの方法に於いても必要に応じて分子量調節剤、重合開
始剤、モノマーの分割添加あるいは連続添加などの公知
の技術が応用できる。
ところで、塩ビ系共重合体は以下の共重合成分からなっ
ていた。
−fcHt−CH+T OH:共重合ユニットを示す。
しかし、ここでCH,Co−0−の基は、硬化剤等との
架橋反応には寄与しにくいものと考えられる。そこで、
CH3COに代えて、 等のエポキシ基を含有させるのが好ましい。例えば次の
ユニッ1−をもつ共重合体が挙げられる。
−(−CH,−CHす1.→Xh− H (X:スルホ基、ホスホ基、カルボキシル基、又はこれ
らのアルカリ金属塩を含んだモノマーユニット部分) 具体例としては、r 400X110 AJ  (日本
ゼオン社製)、rMR−110J(日本ゼオン社製)等
が例示できる。
ム  るポ1ウレ ンについて 陰性官能基としては、上記したものを例示できる。
このポリウレタンは、陰性官能基を含有するジカルボン
酸成分と陰性官能基を含有しないジカルボン酸と、ジオ
ールとを用いて縮合させ、陰性官能基を含有するポリエ
ステルポリオールを得、これとジイソシアネートとを反
応させることにより合成できる。また、ジオール成分に
陰性官能基を導入してもよい。
更に、ポリウレタンに高分子反応により陰性官能基を導
入することもできる。
即ち、ポリウレタンと、例えば、 Cf−CH!−CH,−B   B :陰性官能基等の
分子中に陰性官能基及び塩素を含有する化合物とを、脱
塩酸反応により縮合させる方法がある。
上記カルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタ
ル酸、オルソフタル酸、■、5−ナックル酸等の芳香族
ジカルボン酸;p−オキシ安息香酸、p−(ヒドロキシ
エトキシ)安息香酸等の芳香族オキシカルボン酸;コハ
ク酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、ドデカ
ンジカルボン酸等の脂肪族ジカルボン酸、トリメリット
酸、トリメシン酸、ピロメリット酸等のトリ及びテトラ
カルボン酸などが挙げられる。
これらの中でも、好ましいのはテレフタル酸、イソフタ
ル酸、アジピン酸、セバシン酸である。
陰性官能基を含有するジカルボン酸成分としては、例え
ば5−ナトリウムスルホイソフタル酸、5−カリウムス
ルホイソフタル酸、2−ナトリウムスルホテレフタル酸
、2−カリウムスルホテレフタル酸などが挙げられる。
上記ジオール成分としては、例えばエチレングリコール
、プロピレングリコール、1,3−プロパンジオール、
1.4−ブタンジオール、l、  5−ベンタンジオー
ル、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコー
ル、ジエチレングリコール、ジプロピレングリコール、
2,2.4−1リメチル−1,3−ネオベンタンジオー
ル、1. 4−シクロヘキサンジメタツール、ビスフェ
ノールAのエチレンオキシド付加物、水素化ビスフェノ
ールAのエチレンオキシド付加物、ポリエチレングリコ
ール、ポリプロピレングリコール、ポリテトラメチレン
グリコールなどが挙げられる。また、トリメチロールエ
タン、トリメチロールプロパン、グリセリン、ペンタエ
リスリトールなどのトリ及び/又はテトラオールを併用
することもできる。
ポリウレタン樹脂を得るために使用される上記イソシア
ネート成分としては、例えば2.4−トリレンジイソシ
アネート、2.6−)リレンジイソシアネート、p−フ
ェニレンジイソシアネート、ジフェニルメタンジイソシ
アネート、m−フェニレンジイソシアネート、ヘキサメ
チレンジイソシアネート、テトラメチレンジイソシアネ
ート、3゜3′−ジメトキシ−4,4′−ビフェニレン
ジイソシアネート、4.4′−ジイソシアネート−ジフ
ェニルエーテル、13−ナフタレンジイソシアネート、
p−キシリレンジイソシアネート、mキシリレンジイソ
シアネート、1.3−ジイソシアネートメチルシクロヘ
キサン、1,4−ジイソシアネートメチルシクロヘキサ
ン、4.4′ジイソシアネートジシクロヘキサン、4.
4′ジイソシアネートジシクロヘキシルメタン、イソホ
ロンジイソシアネートなどが挙げられる。
具体例としては、r T I M −3005J  (
三洋化成社製)、r U R−8300J、r U R
−8600J  (東洋紡社製)等が挙げられる。
なお、−3o、Na含有ポリエステルとして、「バイロ
ン530J  (東洋紡社製)が例示できる。
が    を  しているポリウレ ンについて 通常のポリウレタン合成法と同様に、ポリカーボネート
ポリオール、ポリエステルポリオール、ポリラクトンポ
リオール、ポリエーテルポリオール等の高分子量ポリオ
ール(分子!500〜3000)と多官能の芳香族、脂
肪族イソシアネートを反応させて合成する。これによっ
て、ポリエステルポリウレタン、ポリエーテルポリウレ
タン、ホスゲンやジフェニルカーボネートでカーボネー
ト化したポリカーボネートポリウレタンが合成される。
これらのポリウレタンは主として、ポリイソシアネート
とポリオール及び必要に応じ他の共重合体との反応で製
造され、そして遊離イソシアネート基及び/又はヒドロ
キシル基を含有するウレタン樹脂またはウレタンプレポ
リマーの形でも、あるいはこれらの反応性末端基を含有
しないもの(例えばウレタンエラストマーの形)であっ
てもよい。インシアネート成分としては種々のジイソシ
アネート化合物、例えばヘキサメチレンジイソシアネー
ト(HMDI)、ジフェニルメタンジイソシアネート(
MDI)、水添化MD I (H,MD I)、トルエ
ンジイソシアネー)(TDI)、1,5−ナフタレンジ
イソシアネー)(NDI)、トリジンジイソシアネート
(TODI)、リジンジイソシアネートメチルエステル
(LDI)、イソホロンジイソシアネート(IPDI)
等が使用できる。
また必要に応じて、1.4−ブタンジオール、16−ヘ
キサンジオール、1,3−ブタンジオール等の低分子多
官能アルコールを使用して、分子量の調節、樹脂物性の
調節等を行う。
分子内塩を形成している官能基は、イソシアネート成分
に導入することも考えられるが、ポリオール成分に導入
することもでき、更に、上記の低分子多官能アルコール
中に導入してもよい。
陰性官能基が分子内塩を形成しているポリエステルポリ
オールは、種々のジカルボン酸成分、多価アルコール成
分と、陰性官能基が分子内塩を形成しているジカルボン
酸成分及び/又は陰性官能基が分子内塩を形成している
多価アルコール成分を重縮合させることで合成できる。
ジカルボン酸成分としては、テレフタル酸、イソフタル
酸、セバシン酸、アジピン酸、三量化リルイン酸、マレ
イン酸等を例示できる。多価アルコール成分としては、
エチレングリコール、プロピレングリコール、ブチレン
グリコール、ジエチレングリコール等のグリコール類若
しくはトリメチロールプロパン、ヘキサントリオール、
グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロール
エタン、ペンタエリスリトールなどの多価アルコール類
若しくはこれらのグリコール類及び多価アルコール類の
中から選ばれた任意の2種以上のものを例示できる。
陰性官能基が分子内塩を形成しているポリカーボネート
ポリオールは、一般に多価アルコールとジアルキルカー
ボネート又はジアリルカーボネートとのエステル交換法
により合成されるか、又は多価アルコールとホスゲンと
の縮合により得ることができる。
上記のポリエステルポリオール、ポリカーボネートポリ
オール(ポリカーボネートポリエステルポリオールを含
む。)を製造するに際して、下記の芳香族多価アルコー
ルを使用できる。また、上記のポリエステルポリオール
、ポリカーボネートポリオールとポリイソシアネートと
を反応させる際、下記の芳香族多価アルコールを使用す
ることができる。
芳香族多価アルコール: [n=1.2] Xは、−so、−、−co−1−C(C)+3) z−
1C(CHz) z−CJn−C(CHz) !−を示
す。)に 〔Rは、水素原子又は炭素数1〜3個のアルキル基を示
し、R′は、水素原子又は炭素数1〜7個のアルキル基
若しくはアリール基を示す。〕〔nは、1〜10の整数
を示す。〕 )10−(Cut) 、÷CHz) 、 −0il〔n
はl又は2を示す。〕 HO(CL) −0+0(CHz) rlOll〔nは
1又は2を示す。〕 HO(山)7図り→:犀(CIip)、10H(nは1
又は2を示す。) t(0(C)lz) llO<Σ(トo(C1l□) 
、 0)1〔nは1又は2を示す。〕 〔nは1又は2を示す。] これら芳香族多価アルコール成分を主鎖に有するポリウ
レタンにおいては、これらの成分の含有量は、多価アル
コール成分全体の10mo 1%以上であることが好ま
しい。
陰性官能基が分子内塩を形成しているラクトン系ポリエ
ステルポリオールを製造するには、S−カブロラクタム
、α−メチル−1−カプロラクタム、S−メチル−8−
カプロラクタム、γ−ブチロラクタム等のラクタム類に
上記官能基を導入すればよい。
陰性官能基が分子内塩を形成しているポリエーテルポリ
オールを製造するには、エチレンオキサイド、プロピレ
ンオキサイド、ブチレンオキサイド等に上記官能基を導
入すればよい。
分子内塩を形成している官能基としては、後述するベタ
イン基が例示できる。
一般的なポリエステルの合成法としては、脂肪族、芳香
族の多官能酸若しくはその誘導体を有する酸成分と、脂
肪族・芳香族の多官能アルコール成分との縮合反応によ
り行われる。本発明の分子内両性塩基(ベタイン基等)
は、前記酸成分若しくは、アルコール成分のどちらに含
有されていても良く、また高分子反応として重合体にベ
タイン基等を導入する方法でも良い。しかしながら未反
応成分や、導入率から考慮して、重合体単量体中に該官
能基を有している方が制御しやすい。
ベタイン基としては、スルホベタイン基、ホスホベタイ
ン基、カルボキシベタイン基が例示できる。これらベタ
イン型官能基の一般式は、以下の様に表される。
ナ (:ウレタン鎖中に含有されている状態。
X:  soP   OSO3Coo。
−0−PO,Ho −0PO? −〇PO□ H2゜ A:水素又は炭素数1〜60のアルキル基(例えばメチ
ル基、エチル基等)。
m:1〜10の整数。
り B : −Coo又はC0NH。
R:炭素数1〜12のアルキル基、アルケニル基若しく
はアリール基。
n、m:1〜10の整数。
使用可能なベタイン基含有単量体としては以下に例示す
る化合物が挙げられるが、本発明に使用されるポリウレ
タン樹脂がこれらの単量体を使用したものに限定されな
いことはいうまでもない。
前記陰性官能基が分子内塩を形成する単量体は、市販の
薬品としても入手できるが、下記の方法で容品に得られ
る。
1)モノクロル酢酸を使用する合成法 RN CCHt  C00H)z +CI  CHz 
 C00HR=メチル、エチル等のアルキル基 2)モノクロルコハク酸を使用する合成法CHl−CO
OH CH,−COOH 3)プロパンサルトンを使用する合成法して、ベタイン
基等を有する化合物を反応させるものである。この場合
、まず、水酸基とベタイン基等とを有する化合物を合成
し、これをジイソシアネート等の多官能イソシアネート
と等モル反応させ、ジイソシアネートの一方のNCO基
と上記化合物中の水酸基との反応物を得る。そして、ポ
リウレタンのOH基と未反応のNGO基とを反応させれ
ば、ベタイン基等の導入されたポリウレタンが得られる
上記した水酸基とベタイン基とを有する化合物としては
、例えば以下のものを例示できるが、これらに限られな
い。
また、高分子反応として重合体にベタイン基等を導入す
る反応について述べる。これは、重合反応により予め所
定の分子量まで鎖延長したポリウレタンの末端あるいは
側鎖に存在する0HJJに対本発明のポリウレタン樹脂
へのベタイン基等の導入量は0.01〜1.0m++o
f / gであることが好ましく、より好ましくは0.
1〜0.5+wmoj! / gの範囲である。上記極
性基の導入量が0.01mmo l / g未満である
と強磁性粉末の分散性に十分な効果が認められ難くなる
。また上記極性基の導入量が1.On+mo l / 
gを超えると、分子間あるいは分子内凝集が起こりやす
くなって分散性に悪影響を及ぼすばかりか、溶媒に対す
る選択性を生じ、通常の汎用溶媒が使えなくなってしま
うおそれもある。
また本発明によるポリウレタン樹脂の数平均分子量は5
000〜100000、より好ましくは1oooo〜8
0000の範囲であることが好ましい。数平均分子量が
5000未満であると樹脂の塗膜形成能が不十分なもの
となり易く、また数平均分子量が1oooooを超える
と塗料製造上、混合、移送、塗布などの工程において問
題を発生するおそれがある。
合成例(イ) N−メチルジェタノールアミン1モルとプロパンサルト
ン1モルを温度120°Cで3時間反応させて、スルホ
ベタイン型多官能性単量体を得た。
次に、アジピン酸1.5モルと、1,4−ブタンジオー
ル1.7モル、上記スルホベタイン型酸塩基多官能性単
量体0.06モルを仕込み、150〜200’Cで約3
時間かけて昇温し、更に200°Cで4時間反応し、3
〜5svHgで未反応の原料を除き、酸価2以下まで反
応した。得られた共重合ポリエステルの分子量は、Mw
2500であった。共重合ポリエステル165gをメチ
ルエチルケトン300部に溶解し、ジフェニルメタンジ
イソシアネート80部を加えて、80゛Cで2時間反応
し、1.4−ブタンジオール20部を加えて更に2時間
反応し、1,3−ブタンジオール4部を加えて1時間反
応した。得られたポリウレタンの分子量は、M w =
3.5万、M n =2.2万であった。
他にも公知の結合剤を使用できる。
併用可能な結合剤としては、平均分子量が約10000
〜200000のもので、例えばウレタン樹脂、塩化ビ
ニル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−塩化ビニリデ
ン共重合体、塩化ビニル−アクリロニトリル共重合体、
ブタジェン−アクリロニトリル共重合体、ポリアミド樹
脂、ポリビニルブチラール、セルロース誘導体(セルロ
ースアセテートブチレート、セルロースダイアセテート
、セルローストリアセテート、セルロースプロピオネー
ト、ニトロセルロース等)、スチレン−ブタジェン共重
合体、ポリエステル樹脂、各種の合成ゴム系、フェノー
ル樹脂、エポキシ樹脂、尿素樹脂、メラミン樹脂、フェ
ノキシ樹脂、シリコン樹脂、アクリル系反応樹脂、高分
子量ポリエステル樹脂とイソシアネートプレポリマーの
混合物、ポリエステルポリオールとポリイソシアネート
の混合物、尿素ホルムアルデヒド樹脂、低分子量グリコ
ール/高分子量ジオール/イソシアネートの混合物、及
びこれらの混合物等が例示される。
ポリウレタン(前記のものを含む)を塩化ビニル系樹脂
(前記陰性官能基含有のものを含む。)、エポキシ樹脂
(特にフェノキシ樹脂)、ポリエステル系樹脂又はニト
ロセルロース樹脂(以下、他の樹脂と称する。)と併用
してもよい。この場合、上記ウレタン樹脂と他の樹脂と
の配合比としては、他の樹脂が90〜10重量部、より
好ましくは80〜20重量部であるのが望ましい。上記
配合比が90重量部を越えると塗膜が脆くなりすぎ塗膜
の耐久性が著しく劣化し、また支持体との接着性も悪く
なる。
また上記配合比が10重量部未満であると、磁性粉の粉
落ちが起こり易くなる。
磁性層中にカーボンブラックを併有させると、走行性向
上、電磁変換特性向上の点で更に有利であり、分散性も
多少向上し、磁性層中の残留溶媒量もより少な(なる。
こうしたカーボンブラックとして、遮光用カーボンブラ
ックを用いれば、光遮蔽の度合を更に高めることができ
る。遮光用カーボンブラックとしては、例えばコロンビ
アカーボン社製のラーベン2000 (比表面積190
%/g、粒径18m u ) 、2100.1170.
1000、三菱化成■製の#100 、#75、#40
、#35、#30等が使用可能である。
また、導電性カーボンブラックとしては、例えばコロン
ビアカーボン社のコンダクテックス(Conducte
x) 975  (B E T値(以下BETと略)2
50ボ/g、DBP吸油量(以下DBPと略)170m
l/100gr、粒径24mμ)、コンダクテックス9
00  (BET 125rrf/g、粒径27mμ)
、コンダクテックス40−220  (粒径20ml1
m)、コンダクテックスSC(BET 220ポ/g、
DBP 115m1/100gr、粒径20m μ) 
、キャボット社製のパルカン(Cabot Vulca
n) X C−72(比表面積254rrf/g、粒径
30mμ)、パルカンP (BET143n(/gr、
 DBP118mff1/IDDgr、粒径20mμ)
、ラーベン1040.420、ブラックバールズ200
0 (粒径15mμ)、三菱化成■製の#44等がある
また、本発明で使用可能な他のカーボンブラックとして
は、コロンビアン・カーボン社製のコンダクテックス(
Conductex )−3C0(BET220%/g
、DBP 115mf/100 g、粒径20mμ)、
キャボット社製のパルカン(Vulcan) 9 (B
 E T140rrf/ g 、 D B P 04m
 l /100 g 、粒径19mμ)、旭カーボン社
製の#80 (BET117 rrr/g、 DBP1
13 mj!/100 g、粒径23mμ)、電気化学
社製のH3100(BE732%/g、DBP 180
mf/100g、粒径53mμ)、三菱化成社製の#2
2B(BET55rrf/g、 DBP 131mj!
/100 g、粒径40mμ) 、#20B (BET
56rrr/g、 DB P115ml/100g、粒
径40mu ) 、#3500 (B ET47rrf
/g、 DBP 187mff1/100 g、粒径4
0mμ)、があり、その他にも、三菱化成社製のCF−
9、#4000、MA−600、キャポット社製のブラ
ック・バールズ(Black Pearls) L、モ
ナーク(Monarck)800、ブラック・パールズ
700、ブラック・バールズ1000、ブラック・バー
ルズ880、ブラック・バールズ900、ブラック・バ
ールズ1300、ブラック・パールズ2000.スター
リング(Sterling) V、コロンビアン・カー
ボン社製のラーベン(Raven )4101 ラーベ
ン3200、ラーベン430、ラーベン450、ラーベ
ン825、ラーベン1255、ラーベン1035、ラー
ベン1000、ラーベン5000、ケッチエンブラック
FC等が挙げられる。
結合剤を含有する磁性塗料には更にポリイソシアネート
系硬化剤を添加することにより、耐久性を向上すること
ができる。このようなポリイソシアネート系硬化剤とし
ては、例えば、トリレンジイソシアネート、ジフェニル
メタンジイソシアネート、ヘキサンジイソシアネート等
の2官能イソシアネート、コロネートしく日本ポリウレ
タンエ業■製)1.デスモジュールしくバイエル社製)
等の3官能イソシアネート、または両末端にイソシアネ
ート基を含有するウレタンプレポリマーなとの従来から
硬化剤として使用されているものや、また硬化剤として
使用可能であるポリイソシアネートであればいずれも使
用できる。また、そのポリイソシアネート系硬化剤の量
は全結合剤量の5〜80重量部用いる。
本発明の磁気記録媒体は、例えば第2図に示すように、
ポリエチレンテレフタレート等の非磁性支持体1上に磁
性層2を有し、必要あればこの磁性層2とは反対側の面
に80層3が設けられている構成のものである。また、
第3図に示すように第2図の磁気記録媒体の磁性層2上
にオーバーコート層(00層)4を設けてもよい。
また、第2図、第3図の磁気記録媒体は、磁性層2と支
持体1との間に下引き層(図示せず)を設けたものであ
ってよく、或いは下引き層を設けなくても良い。また支
持体にコロナ放電処理を施しても良い。
磁性層2に用いられる磁性粉、特に強磁性粉としては、
r−Fez O,、Co含有1−Fe2O,、Fes 
04 、Co含有Fe、O,等の酸化鉄磁性粉:Fe、
Ni5Co、Fe−Af、Fe−Al−Ni、Fe−A
N−CoSFe−Al−Nt −Co、、Fe−Ni−
Co合金、Fe−Mn−Zn合金、Fe−Ni−Zn合
金、Fe−Co−Ni−Cr合金、F e−Co −N
 i−P合金、C0Ni合金等、Fe、Ni、Co等を
主成分とするメタル磁性粉:CrO2等各種の強磁性粉
が挙げられる。磁性粉のBET値は35n(/g以上が
よく、40〜80rd/gが更ニヨイ。
磁性層2には、潤滑剤として、脂肪酸及び/又は脂肪酸
エステルを含有せしめることができる。
これにより、両者の各特長を発揮させながら、単独使用
の場合に生ずる欠陥を相殺し、潤滑効果を向上させ、静
止画像耐久性、走行安定性、S/N比等を高めることが
できる。この場合、脂肪酸の添加量は、磁性粉100重
量部に対して0.2〜10重量部がよ(,0,5〜8.
0重量部が更によい。この範囲を外れて脂肪酸が少なく
なると磁性粉の分散性が低下し、媒体の走行性も低下し
易く、また多くなると脂肪酸がしみ出したり、出力低下
が生じ易くなる。また、脂肪酸エステルの添加量は、磁
性粉100重量部に対して0.1〜10重量部がよく、
0.2〜8.5重量部が更によい。この範囲を外れてエ
ステルが少なくなると走行性改善の効果が乏しく、また
多くなるとエステルがしみ出したり、出力低下が生じ易
くなる。
また、上記の効果をより良好に奏するうえで、脂肪酸と
脂肪酸エステルの重量比率は脂肪酸/脂肪酸エステル=
10/90〜90/loが好ましい。
脂肪酸は一塩基性であっても二塩基性であってもよい。
炭素原子数6〜30、更には12〜22の脂肪酸が好ま
しい。脂肪酸として、カプロン酸、カプリル酸、カプリ
ン酸、ラウリン酸、ミリスチン酸、バルミチン酸、ステ
アリン酸、イソステアリン酸、リルン酸、リノール酸、
オレイン酸、エライジン酸、ベヘン酸、マロン酸、コハ
ク酸、マレイン酸、グルタル酸、アジピン酸、ピメリン
酸、アゼライン酸、セバシン酸、1.12−ドデカンジ
カルボン酸、オクタンジカルボン酸等を例示できる。
脂肪酸エステルとして、オレイルオレート、オレイルス
テアレート、イソセチルステアレート、ジオレイルマレ
エート、ブチルステアレート、ブチルパルミテート、ブ
チルミリステート、オクチルミリステート、オクチルパ
ルミテート、アミルステアレート、アミルパルミテート
、イソブチルオレエート、ステアリルステアレート、ラ
ウリルオレート、オクチルオレート、イソブチルオレー
ト、エチルオレート、イソトリデシルオレート、2−エ
チルへキシルステアレート、2−エチルヘキシルミリス
テート、エチルステアレート、2−エチルへキシルパル
ミテート、イソプロピルパルミテート、イソプロピルミ
リステート、ブチルラウレート、セチル−2−エチルへ
キサレート、ジオレイルアジペート、ジエチルアジペー
ト、ジイソブチルアジペート、ジイソデシルアジペート
等を例示できる。
また、上述した脂肪酸、脂肪酸エステル以外にも、他の
潤滑剤(例えばシリコーンオイル、カルボン酸変性、エ
ステル変性であってもよい)、グラファイト、フッ化カ
ーボン、二硫化モリブデン、二硫化タングステン、脂肪
酸アミド、α−オレフィンオキサイド等)等を磁性層に
添加してよい。
また、非磁性研磨剤粒子も磁性層に添加可能である。こ
れには、例えば、α−アルミナ、酸化クロム、酸化チタ
ン、α−酸化鉄、酸化ケイ素、窒化ケイ素、炭化ケイ素
、酸化ジルコニウム、酸化亜鉛、酸化セリウム、酸化マ
グネシウム、窒化ホウ素、炭化ホウ素等が使用される。
これらの研摩剤の配合量は前記強磁性粉末100重量部
に対して通常1〜20重量部の範囲内にある。
また、磁性層には更に、グラファイト等の帯電防止剤、
粉レシチン、脂肪酸、リン酸エステル等の分散剤を添加
することができる。そして、更に、カーボンブラックも
併用することもできる。
また、バンクコート層中に含有せしめる非磁性粒子は、
平均粒径を10mμ〜1000mμの範囲内とするとよ
り好ましい。上記範囲内であれば非磁性粒子が細かくな
りすぎることもなく、添加効果が良好だからである。
非磁性粒子としては、カーボンブラック、酸化ケイ素、
酸化チタン、酸化アルミニウム、酸化クロム、炭化珪素
、炭化カルシウム、酸化亜鉛、α−F e z Ox 
、タルク、カオリン、硫酸カルシウム、窒化ホウ素、フ
ッ化亜鉛、二酸化モリブデン、炭化カルシウム、硫酸バ
リウム等からなるものが挙げられる。また、その他にも
、有機粉末、例えばベンゾグアナミン系樹脂、メラミン
系樹脂、フタロシアニン系顔料等も使用可能である。ま
た、これらは1種単独で使用しても良いし、2種以上を
組み合せて使用しても良い。
混練工程においては、各種の混練機が使用可能である。
例えばロールミルとニーグー等が例示される。
混練及び分散については、T、C,PATTON ”P
aintFlow and Pigment Disp
ersion″(John Wiley & 5ons
社発行、1964年)に述べられている。
ホ、実施例 以下、本発明を具体的な実施例につき説明する。
以下に示す成分、割合、操作順序等は、本発明の精神か
ら逸脱しない範囲において種々変更しうる。
なお、下記の実施例において「部」はすべて「重量部」
を表わす。
くビデオテープの製造〉 まず、下記のようにして、実施例、比較例の各ビデオテ
ープを作製した。
■磁性層の形成 Co−被着γ−酸化鉄        100部スルホ
基及びエポキシ基含有      12部塩化ビニル樹
脂 熱可塑性ポリウレタン樹脂(後記)    8部ラウリ
ン酸               3部α−アルミナ
             10部カーボン     
           7部ブチルステアレート   
        1部ポリイソシアネート化合物   
     6部「コロネートL」 シクロへキサノン           50部メチル
エチルケトン          100部トルエン 
              100部上記組成を有す
る磁性塗料を、混練→希釈→分散→希釈→硬化剤添加の
各工程により調製した(但し、混練工程を省いた場合も
ある。)。
調製した磁性塗布液を14μ■ポリエステルベースフイ
ルム上に、乾燥膜厚4.0μmになるように、リバース
ロールコータ−によって塗布し乾燥した。
これに更に表面平滑化処理を施し、所定厚さの磁性層を
有する幅広の磁性フィルムを得た。
■バックコート層の形成 以下に示す組成のバックコート層組成物をサンドミルを
用いて、充分に攪拌混合し、さらに、多官能イソシアネ
ート(日本ポリウレタン社製コロネー)L)を5部添加
した後、平均孔径1,5μ鴎のフィルターで濾過してバ
ックコート層塗料を調製した。
カーボンブラック 〔コロンビアンカーボン社製 コンダクテックス975〕 ・・・・・・・11部ウレ
タンエラストマー 〔グツドリッチ社製Estan57Q1 )  ・・・
・ 6部ニトロセルロース [旭化成工業社製セルバ BtH1/2 ]  ・・・
 44部メチルエチルケトン・・・・・・・・・80部
トルエン・・・・・・・・・・・・・・・60部得られ
たバックコートN塗料を、乾燥膜厚が0.8μmになる
ように前記■で得られた磁性フィルムの裏面(磁性層と
反対面)に塗布し、乾燥した。
次いで、このフィルムを1部2インチ幅に裁断してビデ
オ用の磁気テープを作成した。
これにより、下記表=1に示す各種の平均粗さRa、平
均波長Rλaを有する各ビデオテープを作成した。
平均粗さRa、平均波長Rλaの制御は、表−1に示す
ように、磁性粉の大きさ、ポリエステルベースフィルム
の表面粗さ、表面平滑化処理時のカレンダーロール温度
、ニップ圧、及びカレンダー処理回数、さらに、ビデオ
テープ製造工程において混練工程の有無、分散時間、使
用される分散媒体の種類、使用される樹脂の種類等によ
り行った。
樹脂A:スルホ基及びエポキシ基含有塩化ビニル樹脂 塩化ビニル成分   77 wL% 硫酸根      0.8匈t% エポキシ基    3.9 wt% 水酸基      0.5賀t% 樹脂B:熱可塑性ポリウレタン樹脂 (平均分子t 30000) 樹脂C:スルホ基含有ポリウレタン樹脂U R−830
0(東洋紡社製) 樹脂D=スルホベタイン型型性性基含有ポリウレタン合
成例(イ)) 数平均分子量 2.2万  Tg  −20°C極性基
濃度  Q、Q4 mmo l / ge (以下余白) 表−1に示す各試料につき、それぞれS/N比劣化、摺
動ノイズ、S/N比、ヘッド摩耗を測定し、結果を表−
1に示した。
S/N比劣化ニジバック社製ノイズメーターを使用し、
基準テープを比較例1のテー プとし、100回走行後のS/N比低 下の大きさを比較例1のテープとの 比較において求めた。値が小さい程 劣化が大きい。
摺動ノイズ :25°C210%の環境条件の測定室に
おいてHR−36000を用い、当社基準テープ「コニ
カHG−R,を1時 間走行させ、ヘッドを安定化した後、 各サンプルの摺動ノイズをスペクト ラムアナライザーTR4171(タケダリケン製)を用
いて測定した。ノイ ズレベルは4MHzより8MHzまでの積分値より平均
値を算出した。
S/N比  ニジバック製ノイズメーター(925C)
を使用し、基準テープを比較例1の テープとし、S/N比の差を求めた。
バイパスフィルター10.KI(z、ローパスフィルタ
ー4MHzでノイズレベル を測定した。使用したVTRは検子 N V−8300である。
ヘッド摩耗 :テープ走行前のヘッドの突出量を微分干
渉顕微鏡を用いて測定し、さ らにテープ走行100パス後のヘッド の突出量を同様に測定し、その差を ヘッド摩耗量とした(μm)。
磁性層の平均表面粗さRa及び平均波長Rλa:東京精
密の表面粗さ計(サーフコム1500A)にて測定した
(カットオフは0.025u)。
表−1に示すように、実施例の試料1〜6はいずれの特
性も優れているのに、比較例の試料1〜6はS/N比劣
化、摺動ノイズ、ヘッド摩耗に劣っている。
記スルホベタイン型変性基含有ポリウレタン樹脂いて摺
動ノイズ及びS/N比劣化を測定した。この測定結果を
第4図に示す。
第4図の結果によれば、平均波長Raが1.2μ曙より
も小さくなると、S/N比、摺動ノイズ共に急激に劣化
している(グラフの勾配が太き(なっている)ことが解
る。
以上の結果より、本発明に基づいたビデオテープは、摺
動ノイズ、S/N比劣化共に抑制できるものといえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は磁性層の表面形状の解析方法を説明するための
概念図である。 第2図、第3図はそれぞれ磁気記録媒体の一例を示す部
分断面図である。 第4図は磁性層表面の平均波長とビデオテープ特性との
関係を示すグラフである。 なお、図面に示す符号において、 1・・・・・・・・・非磁性支持体 2・・・・・・・・・磁性層 3・・・・・・・・・バックコートi である。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1、基体上に磁性層を形成してなる磁気記録媒体におい
    て、前記磁性層表面の中心線平均粗さ(Ra)が0.0
    15μm以下でありかつ前記磁性層表面の粗さ曲線の平
    均波長(Rλa)が1.2μm以上であることを特徴と
    する磁気記録媒体。
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