JPH02198822A - 自動車用ドアトリムの製造方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） この発明は自動車用ドアトリムのアームレスト部位に増
厚用モールドパッドを設置してなる自動車用ドアトリム
の製造方法に関するもので、特に、アームレスト部位に
おける見栄えを向上させる自動車用ドアトリムの製造方
法に関する。

（従来の技術） 自動車用内装部品の代表的なものに自動車用ドアトリム
がある。

通常、第６図に示すように、自動車用ドアトリム１は、
所要の製品形状を得るために、曲面形状に成形された芯
材２と、この芯材２の表面に貼着一体化され、装飾性を
付与する表皮材３とから大略構成される。

そして、芯材２は適度の剛性と形状保持性を備えており
、また、表皮材３は製品表面の装飾性と所望ならば、発
泡層を裏打ちして緩衝性を得るようにしている。

さらに、例えば、自動車用ドアトリム１のアームレスト
部のように比較的大きなりツシジン性を必要とする部位
には、その部位のみ増厚用モールドパラド４を設置して
、クツション機能を達成するようにしている。

第７図は、上記自動車用ドアトリム１の製造工程を簡略
的に示すもので、コールドプレス用下型５の型面５ａ上
に、芯材２の素材である熱可塑性複合樹脂板２′を加熱
軟化させて載置する。

そして、その上側から所定箇所（アームレスト部位）に
増厚用モールドパッド４を位置決めした後、表皮材３の
周縁部をクランプしたクランプ装置６を下降させ、さら
に、コールドプレス用上型７を図示しない昇降機構によ
り降下させて、コールドブし・ス用上下型５，７の係合
圧締めにより、芯材２を所要の曲面形状に成形すると同
時に、芯材２と表皮材３とを一体貼着させ、アームレス
ト部位に増厚用モールドパッド４を設置した自動車用ド
アトリム１の成形を完了する。

（発明が解決しようとする課題） しかしながら、上述した従来工法においては、増厚用モ
ールドパッド４を位置決めセットする際、増厚用モール
ドパッド４の取付を精度良く行なわなければ、増厚用モ
ールドパッド４と芯材２との境界ラインに沿って段差が
生じることになり、さらに、増厚用モールドパッド４の
厚みのバラツキあるいは形状のダレにより、芯材２の表
面と増厚用モールドパッド４の表面との間に段差が生じ
易く、この段差により表皮材３により表面を被覆した場
合でも、製品の外観意匠を大きく損なうという欠点が指
摘されている。

この発明はこのような事情に鑑みてなされたもので、本
発明の目的とするところは、ドアトリムのアームレスト
部位に増厚用モールドパッドを設置した自動車用ドアト
リムの製造方法において、増厚用モールドパッドの周縁
部分の意匠性を高めた自動車用ドアトリムの製造方法を
提供することにある。

（課題を解決するための手段） 上記目的を達成するために、本発明は所要の曲面形状に
成形され、かつアームレスト部位に増厚用モールドパッ
ドを取付けてなる芯材と、この芯材の表面側を被覆する
表皮材とから構成される自動車用ドアトリムの製造方法
において、前記増厚用モールドパッドの周縁部に沿って
、下方部が肉抜きされ、周縁部に沿って可撓変形部が形
成されていることにより、芯材と表皮材との一体プレス
時、上記増厚用モールドパッドの可撓変形部が芯材表面
に追従して、増厚用モールドパッドと芯材とが同一表面
となるようにしたことを特徴とする。

（作用） 以上の構成から明らかなように、本発明方法によれば、
増厚用モールドパッドの周縁部の下方部が肉抜きされ、
モールドパッドの周縁部に沿って可撓変形部が形成され
、芯材と表皮材との一体プレス時、この増厚用モールド
パッドの可撓変形部により芯材表面と増厚用モールドパ
ッドが面一状態に調整されるため、増厚用モールドバッ
ド周縁部と芯材との間に段差が生じることがない。

（実施例） 以下、本発明に係る自動車用ドアトリムの製造方法につ
いて添付図面を参照しながら詳細に説明する。

第１図は本発明方法により製作した自動車用ドアトリム
を示す縦断面図、第２図ないし第５図は本発明方法の各
工程を示す説明図である。

第１図において、本発明方法の対象となる自動車用ドア
トリムの構成について簡単に説明する。

図面において、自動車用ドアトリム１０は、アームレス
ト部１０ａならびにドアウェスト部１０ｂをそれぞれ車
室内側に膨出させ、所要の曲面形状を有するように成形
された芯材１１と、アームレスト部１０ａにクツション
機能を付与するために、上記芯材１１に固定されるポリ
ウレタンフォーム等の増厚用モールドパッド１２と、上
記芯材１１ならびに増厚用モールドパッド１２の外表面
を被覆する表皮材１３とから大略構成される。

さらに詳しくは、芯材１１としては、成形性。

コスト、機械強度等を考慮して、ポリプロピレン樹脂と
木粉フィラーとを適宜配合比で混合撹拌したものをＴダ
イ押出し成形機でシート状に押出した熱可塑性複合樹脂
板を使用し、この熱可塑性複合樹脂板は融点近傍まで加
熱軟化させた後、所要型面を有するコールドプレス成形
用金型により第１図に示す曲面形状に成形される。

また、表皮材１３としては、表面側は緻密なセル構造を
有し、表面感触が良好であり、内奥にいくに従いセルが
大型化し、適度の緩衝性を備える構造を持った発泡ＰＶ
Ｃシートを使用している。

さらに、アームレスト部１０ａに設置される増厚用モー
ルドパッド１２は、鉄板あるいは硬質樹脂板等のサポー
ト部材１４が予め増厚用モールドパッド１２の成形時に
一体固着されている。そして、この増厚用モールドパッ
ド１２は、その周縁部の下方部が肉抜き１５され、それ
により、周縁部に沿って、可撓変形部１６が形成されて
いる。

次に、第２図ないし第５図に基づいて上記自動車用ドア
トリム１０の製造工程について説明する。

まず、第２図に示すように、コールドプレス用下型２０
の型面２Ｏａ上に加熱軟化させた熱可塑性複合樹脂板１
１′　（型面に表皮材１３に対する接着性を付与するホ
ットメルトフィルム２１がラミネートされている）を載
置する。なお、コールドプレス用下型２０は、芯材１１
に所要の曲面形状を付与する型面２０ａを備えている。

次に第３図に示すように、熱可塑性複合樹脂板１１′の
セットが完了すれば、アームレスト部１０ａに相当する
箇所の熱可塑性複合樹脂板１１′に増厚用モールドパッ
ド１２をセットする。そして、その」二方から周縁部を
クランプ機構２２により保持された表皮材１３を下降さ
せると同時に、図示しない昇降機構によりコールドプレ
ス用上型２３を同時に下降させる。

そして、第４図に示すように、コールドプレス用上下型
２０，２３の所定クリアランスに沿って係合圧締めする
ことにより、熱可塑性複合樹脂板１１゛を所要形状に成
形して芯材１１を形成すると同時に芯材１１表皮材１３
とを一体化させる。

このとき、第５図に示すように増厚用モールドパッド１
２は周縁部の下方部分が肉抜き１５され、周縁部に沿っ
て可撓変形部１６が形成されているため、芯材１１と表
皮材１３のプレス一体化時、増厚用モールドパッド１２
の肉厚のバラツキあるいはセットズレ等により、通常で
あれば増厚用モールドパッド１２の周縁部に段差が生じ
る場合でも、本発明のように増厚用モールドパッド１２
の周縁に可撓変形部１６が形成されているため、この可
撓変形部１６が容易に撓み、この増厚用モールドパッド
１２の周縁部分の見栄えが著しく向上する。なお、この
可撓変形部１６は、本例では幅１〜１０１ｍ、厚み１／
２〜１／１〇−鴎に設定してあり、このように芯材１１
と表皮材１３のプレス一体化時、プレス圧により増厚用
モールドパッド１２の周縁端末である可撓変形部１６が
変形し、芯材１１を押し潰し、余剰となった増厚用モー
ルドパッド１２および芯材１１は肉抜き部１５に逃げる
。このとき、芯材１１の成形形状はコールドプレス用下
型２０の型面に忠実に馴染まないが、機能上ならびに見
栄えとして製品裏面のため問題とならない。

（効果） 以上記載したように本発明方法によれば、増厚用モール
ドパッドの周縁部の下方を肉抜きして、この増厚用モー
ルドパッドの周縁部分に沿って可撓変形部を備えるよう
にしたため、芯材と表皮材とのプレス一体成形時、増厚
用モールドパッドの可撓変形部が表皮材を通じてプレス
圧に容易に追従し、増厚用モールドパッドの肉厚のバラ
ツキや、セットズレ、形状のダレ等が存在した場合でも
、この増厚用モールドパッドの可撓変形部の変形により
、増厚用モールドパッドの周縁部に沿って段差が生じる
ことなく、自動車用ドアトリムの外観意匠性が著しく向
上する効果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明方法を適用した自動車用ドアトリムを示
す縦断面図、第２図ないし第５図は本発明方法の各工程
を示す断面図、第６図は従来の自動車用ドアトリムを示
す縦断面図、第７図は従来の自動車用ドアトリムの製造
工程を簡略的に示す説明図である。 １０・・・自動車用ドアトリム １１・・・芯材 １１′・・・熱可塑性複合樹脂板 １２・・・増厚用モールドパッド １３・・・表皮材 １６・・・可撓変形部 ２０・・・コールドプレス用下型 ２３・・・コールドプレス用土型

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、所要の曲面形状に成形され、かつアームレスト部位
   に増厚用モールドパッド（１２）を取付けてなる芯材（
   １１）と、この芯材の表面側を被覆する表皮材（１３）
   とから構成される自動車用ドアトリム（１０）の製造方
   法において、 前記増厚用モールドパッド（１２）の周縁部に沿って、
   下方部が肉抜きされ、周縁部に沿って可撓変形部（１６
   ）が形成されていることにより、芯材（１１）と表皮材
   （１３）との一体プレス時、上記増厚用モールドパッド
   （１２）の可撓変形部（１６）が芯材（１１）表面に追
   従して、増厚用モールドパッド（１２）と芯材（１１）
   とが同一表面となるようにしたことを特徴とする自動車
   用ドアトリムの製造方法。