JPH02198112A

JPH02198112A - 静止誘導電器

Info

Publication number: JPH02198112A
Application number: JP1016206A
Authority: JP
Inventors: Takahiro Yamashita; 隆弘山下; Tatsuyoshi Matsuura; 松浦　達吉; Mitsuyoshi Horiuchi; 堀内　三義
Original assignee: Toshiba Corp; Tokyo Electric Power Co Inc
Current assignee: Toshiba Corp; Tokyo Electric Power Co Holdings Inc
Priority date: 1989-01-27
Filing date: 1989-01-27
Publication date: 1990-08-06
Anticipated expiration: 2012-09-17
Also published as: JP2653507B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】［発明の目的コ（産業上の利用分野）本発明は非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心を備え九靜
止誘導電器に関する。

（従来の技術）最近、変圧器、リアクトル等の静止誘導電器における巻
鉄心では鉄心材料として従来の方向性けい素鋼帯に代り
、非晶質磁性合金薄帯を用いることが検討されている。

この非晶質磁性合金薄帯は、合金溶湯を超急冷して喪遺
したもので、けい素鋼帯に比して、鉄損、励磁電流が著
しく小さく優れた磁気特性を有している。反面、非晶質
磁性合金薄帯は、製造上の理由から厚さが３０μ程度で
けい素鋼板に比して約１／１０と薄く、ま念幅も同様の
理由から狭い。このため、非晶質磁性合金薄帯を巻回し
てなる巻鉄心は、剛性が小さいという問題がある。

また、巻鉄心の剛性が小さいと、巻鉄心と巻線を組合せ
念後に形くずれが生じるので、巻鉄心を補強して剛性を
高める構造とすることが必要である。

従来、例えば１タ一ンカツト形巻鉄心においては、第４
図で示すように上下方向に分＠可能な非磁性板からなる
補強枠１の周囲に１ターン毎に切断した非晶質磁性合金
薄Ｗｆｘを各ターンの切断部が積厚方向に階段状に位置
するように巻回し、その後歪取り焼鈍して絶縁チーｆ３
１＆：巻付け、その上から接着剤ｔｌ−塗布して構成し
ている。

このように構成した１タ一ンカツト形巻鉄心４は切断部
ｔ−開き、を之補強枠１の一部を外して第５図で示すよ
うに脚部に巻ｍｓ？、岨込み、その後補強枠ｌおよび切
断部を元の状態に戻すことにより巻線５と組合わされる
。組合せた巻鉄心４と巻線５は下部クランｆ６に載せ、
上方から上部クランプ７を当ててこれらをスタッド８と
ナツト９により締付は固定し、さらに巻線５會これと補
強枠１との間に設けた巻線押え１０で上下方から押えし
かしながら、前述した構成には次のような問題点があう
九。

接着剤は非晶質磁性合金薄帯に比べて熱膨張係数が約１
０倍と高い。巻鉄心４Ｔ／Ｃａ布し九接着剤は内部まで
浸透しており、これが硬化収縮する過程で巻鉄心５に圧
縮応力を発生させる。このため、特に応力感受性の高い
非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心４では、鉄損特性が
数チから１５チ程度低下するという欠点がある。

接着剤を用いなくても補強枠１の存在と絶縁チー７°３
の巻付けによっである程度の剛性は得られるが、絶縁チ
ーブ３が伸びたり経年変化したりするので、長期にわた
り安定した剛性が得られない。

また、巻鉄心４は通常起立して設けられており、このま
までは巻鉄心４の脚部に自重によるたるみが発生して巻
鉄心４に圧縮応力が作用する。

さらに、巻線支え１０１ｆｆ巻線５と補強枠１との間に
介在させて巻線５を支持する構造であるから、巻ｍ５の
重量も巻鉄心４に作用して圧縮応力が発生し、これらが
鉄損特性を悪化させる原因となっている。

本発明は前記事情に基づいてなされたもので、非晶質磁
性合金薄帯からなる巻鉄心に高い剛性をもたせることが
でき、しかも磁気特性を低下させることのない静止誘導
電器を提供すること？目的とする。

前記目的を達成するために本発明の静止誘導電器は、非
晶質磁性合金薄帯を巻回してなる巻鉄心と、この巻鉄心
の内周部に設けた上下方向に割可能な補強枠と、前記巻
鉄心に巻装された巻線と。

前記巻鉄心を支える下部クランプと、前記巻鉄心の上部
に設けられ前記下部クランプと連結された上部クランプ
と、前記下部クランプと上部クランプに夫々突設された
締付座と、前記補強枠を介して前記巻鉄心の上けい鉄部
および下けい鉄部の内側に配置され九締付板と、この締
付板と前記締付座とを締付ける締付部材と、前記締付板
に取付けられて前記巻線の上下端面を押える巻線押えと
を具備してなることを特徴とするものである。

（作用）締付板と締付座が締付けられることＫよシ巻鉄心は上下
方向に引張られるので１巻鉄心の脚部に自重によるたる
みが生じない、ｔた、巻線の重ｔは巻線押えを介して上
下の各クランプで受止められるため、巻鉄心に圧縮力を
生じさせるように加わらない。

（実施例）以下本発明を図面で示す実施例について説明する。

第１図ないし第３図は本発明の一実施例である外鉄形の
乾式モールド変圧器を示している。第１図は変圧器を示
す正面図、第２図および第３図は巻鉄心のけい鉄部とク
ランプ部材との固定部を拡大して示す正面図および側面
図である。

図中１１．１１は１ターンカツト形の巻鉄心で、夫々ス
テンレス鋼板からなる下枠１３ｈと上枠１３ｂとを組合
せてなる補強枠１３の周囲に１ターン毎に切断された非
晶質磁性合金薄帯１２を各ターンの切断部が上けい鉄部
の位置で階段状に位置するように所定寸法巻回し、さら
に図示しない締付バンドを巻回して形成されている。こ
れら巻鉄心１１．１１は歪取シ焼鈍を施し念後下部りラ
ンｆ１５．１５上に＆！置される。下部クランゾ１５．
１５は巻鉄心１１．１１の下けい鉄部および外側の脚部
に対応したＵ形を力しかつ断面り字形をなす一対のもの
で、巻鉄心１１．１１の両側部に配置して巻鉄心１１．
１１の幅方向に貫通するゲルトおよびナツト１７で幅方
向に締付は固定している。各下部クランプ１５．１５の
側面には夫々外側に突出する締付座１６．１６が設けら
れており、後述する締付板２４と組合わさって巻鉄心１
１の下けい鉄部を締付けるようになっている。

巻鉄心１１．１１の上けい鉄部の両側部には断面り字形
をなす一対の上部クランプ１Ｂ、ＩＢが配置されており
１巻鉄心１１．１１の幅方向に貫通する７４＝″ルトお
よびナツト２０で幅方向に締付は固定している。この各
上部クランｆｚｓ、１ｇの側面にも夫々外側に突出する
締付座１９．１９が設けられてお）、後述する締付板２
７とともに巻鉄心１１．１１の上けい鉄部を締付けるた
めに用いられる。これら上下部のクランプ１５．１５お
よび１８．１１１は下部クランプＩｓ、１５ＶＣ取付け
たスタッド２１１＆：土部クラン７”１８．１８に取付
けた腕２２の孔に挿通してナツト２３′ｔ−螺合するこ
とによシ一体に締付は固定される。

１４は２個の巻鉄心１１．１１の隣シ合う脚部に巻装さ
れた巻線であシ、これは上部クランプ１８．１８を取付
ける前に各巻鉄心１１．１１の切断部を開き、また補強
枠１３の上枠１３ｂを外して上方から挿入して組込まれ
たものである。巻Ｍ１４０組込み後、上枠１３ｂおよび
各巻鉄心１１．１１等が元の状態に戻されて上部クラン
プＩＢ、１８が取付けられる。この場合、上部クランプ
１８．１８は上板部が巻鉄心１１．１１の上けい鉄部の
外周面に接触しないように少し浮した状態で固定する。

各巻鉄心１１．１１の上下けい鉄部に対応する補強枠１
３の内側には、絶縁材料からなる締付板クランプ１５．
１８の締付座１６．１９とが締付ゲルト２５，２１１お
よびナツト２６．２９で連結されている。この締付ポル
ト２５．２８およびナツト２６　、２９１ｊ：締付ける
ことによシ、各巻鉄心１１．１１は上下けい鉄部が分離
可能な補強枠１３を介して上下に広がる方向に力を受け
る一方。

締付バンドで規制されて結果的に締付は固定され。

併せて各脚部が引っ張られることになる。なお、各巻鉄
心１１．１１の締付は面圧は１に９・ｆ／ｃ１Ｆ？が適
切である。各巻鉄心１１．１１の上下けい鉄部に設けた
締付板２４．２７には締付ゲルト２５゜２８が複数本設
けられており、そのうちの数本が絶縁物製巻線弁え３０
，３１１に介し巻線１４の上端面および下端面に当接し
て巻Ｉｌ！１４を上下方向に締付けている。これＫより
巻線１４の重量は巻線押え３０，３１、締付ゲルト；１
５．２８および締付座１６．１９ｆ介して下部および上
部クランプ１５．１８で受けることになる。なお、各締
付板２４．２７の両端部に挿通する締付ゲルト２５゜２
８を夫々１本づつにしても良い。

しかして、このような構成においては、各クランｆ１５
．１８の締付座１６　、１９、締付板２４゜２７および
締付ゲルト２５．２１１の組合せで巻鉄心１１．１１の
けい鉄部が締付けられることになシ１巻鉄心１１．１１
の脚部には上下方向の引張力が与えられて自重によるた
わみが生じない。また、下部クランプ１５．１５および
上部クランプ１８．１８は巻鉄心１１．１１の下けい鉄
部および上けい鉄部を鉄心幅方向から締付けていて積厚
方向には締付力を加えておらず、しかも巻線１４の重量
が巻線押え３０，３１、締付ゲルト２５゜２８および締
付座１５．１８を介して下部および上部クランプ１５．
１８ＶＣ作用して巻鉄心１１゜１１には加わらない構造
となっている。従りて。

巻鉄心１１．１１をその積厚方向に圧縮力が加わらない
ように確実に支持することができるので。

巻鉄心に高い剛性をもたせたうえ１巻鉄心１１゜１１を
構成する非晶質磁性合金薄帯１２の優れた磁気特性を発
揮させることができる。

また、巻鉄心１１．１１の脚部に引張力を加えた状態で
使用できることにより、磁気歪も小さくなシ、騒音の発
生が減少する。

なお、本実施例のように１ターンカツト形の巻鉄心１１
．１１を用いた場合は上けい鉄部における非晶質磁性合
金薄帯１２の切断部を確実に締付けることができること
によって、巻鉄心１１１１の切断部における磁束の乱れ
や異常騒音の発生を抑制することができる。

本発明は外鉄形巻鉄心を備えた機器に特定されずに、内
鉄形巻鉄心およびノーカット形の巻鉄心を備えた機器に
も広く適用できる。また、本発明は乾式モールｒ形変圧
器の他に油入変圧器、リアクトルなどの静止誘導電器に
も広く適用できる。

［発明の効果コ以上説明したように本発明の巻鉄心型靜止訪導電器によ
れば、非晶質磁性合金薄帯からなる巻鉄心に対して圧縮
応力を加えずして、剛性を高めて支持することができ、
非晶質磁性合金薄帯のもつ優れた磁気特性を発揮させる
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の静止誘導電器の一実施例
である変圧器を示し、第１図は変圧器の正面図、第２図
は第１図におけるＡ部を拡大して示す正面図、第３図は
同断面図、第４図は従来の巻鉄心補強構造を示す斜視図
、第５図は従来の変圧器を示す正面図である。１１・・・巻鉄心、１２・・・非晶質磁性合金薄帯。１３・・・補強枠、１４・・・巻線、１５・・・下部ク
ランプ。１８・・・上部クランプ、１６．１９・・・締付座、２
４゜２７・・・締付板、２５．２８・・・締付ゲルト、
３０゜３１・・・巻線押え。出願人代理人　　弁理士　鈴　江　武　彦第　１　図第２図宕３図

Claims

【特許請求の範囲】

　非晶質磁性合金薄帯を巻回してなる巻鉄心と、この巻
鉄心の内周部に設けた上下方向に分割可能な補強枠と、
前記巻鉄心に巻装された巻線と、前記巻鉄心を支える下
部クランプと、前記巻鉄心の上部に設けられ前記下部ク
ランプと連結された上部クランプと、前記上下部のクラ
ンプに夫々突設された締付座と、前記補強枠を介して前
記巻鉄心の上下けい鉄部の内側に夫々配設された締付板
と、この締付板と前記締付座とを締付ける締付部材と、
前記締付板に取付けられて前記巻線の上下端面を押える
巻線押えとを具備してなる静止誘導電器。