JPH0219806B2 - - Google Patents

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JPH0219806B2
JPH0219806B2 JP22931082A JP22931082A JPH0219806B2 JP H0219806 B2 JPH0219806 B2 JP H0219806B2 JP 22931082 A JP22931082 A JP 22931082A JP 22931082 A JP22931082 A JP 22931082A JP H0219806 B2 JPH0219806 B2 JP H0219806B2
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JP
Japan
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aspirin
asa
dzp
platelet aggregation
granules
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JP22931082A
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English (en)
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JPS59116218A (ja
Inventor
Katsuaki Nakajima
Susumu Yamamoto
Masahiko Nagakura
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kowa Co Ltd
Original Assignee
Kowa Co Ltd
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  • Pharmaceuticals Containing Other Organic And Inorganic Compounds (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規な抗血栓剤、更に詳細には、アス
ピリン及び塩酸ジラゼプを有効成分として含有す
る抗血栓剤に関する。 血栓症における血栓形成は、血管壁及び血液成
分、特に血小板、血漿凝血因子の相互作用が主要
因であるとされている。すなわち、血管壁の異常
に伴つて血小板が粘着し、凝塊を形成して血栓へ
と進行するものと考えられている。そして、この
ようにして形成した血栓により惹起される疾患と
しては、例えば脳血栓、肺塞栓、心筋硬塞、末梢
動脈血栓等がある。 従来、これらの疾患を治療又は予防するための
薬剤としては、アスピリン等の抗血小板剤が使用
されている。しかし、アスピリンはサイクロオキ
シゲナーゼ阻害作用により血小板凝集阻害活性を
示すものであるため、血管壁のPGI2産性を阻害
するなどの副作用を有することが知られている
〔最新医学、36,1378〜1384(1981)〕。 そこで、本発明者は、アスピリンの有する斯か
る副作用を低減せんと鋭意研究を行つた結果、ア
スピリンに塩酸ジラゼプを併用すると、血小板凝
集阻害活性が相乗的に増大し、アスピリンの投与
量を減量することができ、しかもアスピリンによ
る上記副作用を低減できることを見出し、本発明
を完成した。 従つて、本発明は、アスピリン及び塩酸ジラゼ
プを有効成分として含有する抗血栓剤を提供する
ものである。 塩酸ジラゼプは冠血管拡張作用、血流増加作用
を有し、狭心症等の心疾患の治療剤として広く使
用されている。また、近年上記以外の薬理作用が
解明され、例えば赤血球の酸素解離能亢進作用、
赤血球形態維持作用、赤血球変形態促進作用及び
血小板凝集抑制作用等が報告されている。しか
し、塩酸ジラゼプの血小板凝集抑制作用について
は、アスピリンとは作用機序が異なるとされてい
るが、その詳細はまだ解明されていない(「内科
宝函」、第27巻、第4号、第99〜107頁)。まして、
アスピリンとの併用効果については全く知られて
いない。 従つて、アスピリンと塩酸ジラゼプとを併用す
ると血小板凝集阻害活性が相乗的に増強されると
いうことは全く予期れなかつた。 本発明抗血栓剤のアスピリンと塩酸ジラゼプの
相乗効果を、それぞれ単独の効果と比較して示せ
ば次のとおりである。尚次の試験例において、ア
スピリンは「ASA」、塩酸ジラゼプは「DZP」と
表示した。 試験例 1 イン・ビトロにおけるウサギ血小板凝集に対
する作用: 体重3Kg前後の日本白色在来種雄性ウサギ一群
3匹を使用し、ペントバルビタール麻酔下に、頚
動脈より3.8%クエン酸ナトリウム(1/10容含
有)採血し、200×gで10分間遠心分離して多血
小板血漿(PRP)を得た。残渣をさらに、1500
×gで10分間遠心分離し、乏血小板血漿(PRP)
を得た。 血小板凝集の測定は、比濁法
(Aggregometor.NKK社製、Tracer1)で行い、
PRPの遠過率を0%、PPPの透過率を100%とし
て実施した。被検薬は生理食塩水に溶解して被検
薬溶液とし、被検薬溶液はPRP250μlに対し、単
独の場合には10μlを、併用の場合にはそれぞれ
5μlずつを用いた。凝集剤はコラーゲン液を用い、
最終濃度10μg/mlになるように添加した。被検
薬添加時の凝集抑制率は、凝集曲線の最大凝集速
度から、これに相当するコントロールのコラーゲ
ン濃度を求め、次式によつて算出した。 凝集抑制率(%) =コントロール(μg/ml)−被検薬(μg/ml)/コントロ
ール(μg/ml)×100 また、50%抑制濃度(IC50)は、用量−抑制率
曲線から算出した。 その結果は次のとおりである。 (1) 被検薬単独の血小板凝集抑制作用
【表】 (2) 被検薬併用時の血小板凝集抑制作用 ASA0.1,0.3,1,3,10,30μMとDZP5,
10,25,50,75,100μMをそれぞれ併用したと
きの結果は第1図のとおりである。 (3) 被検薬併用時におけるASAのIC50値の変動 第1図から、DZP併用時におけるASAのIC50
値を求め、表2に示す。
【表】 (4) 被検薬の併用効果 以上の結果を、Gaddumの方法
〔Pharmacology,Oxford Univ.Press,
London,Fifth Ed.,504頁(1953)〕に従つて解
析し、その結果を第2図に示す。 以上の結果から明らかな如く、ASAとDZPは
併用することによつて血小板凝集抑制効果の増大
が認められ、その増大は極めて顕著な相乗的なも
のである。 試験例 2 ラツト大動脈壁のPGI2産生に対する作用: 体重300g前後のwistar系雄性ラツトを用い、
ペントバルピタール麻酔下に胸部大動脈を摘出
し、約2mgの輪状切片とした。切片1mg当り0.5
mlのBBS(10mM boratebuffer saline:PH9.0)
を加え、次いで被検薬溶液1/100容を添加し、37
℃でインキユベーシヨンした。10分及び30分後の
上清を0.1mlとり、BBS0.9mlを加え希釈し、ラジ
オイムアツセイ(RIA)に供した。 PGI2濃度は、New England Nuclear社の方法
に準拠したRIA法で、PGI2の最終代謝物である
6−ケト−PGF1〓の濃度として測定した。被検薬
単独としてはASA30及び100μM、DZP50μMを用
い、併用の場合にはASA1,3,10及び30μMに
対しDZP50μMを加えて用いた。その結果は、表
3のとおりである。
【表】 試験例 3 イクス・ピポにおけるラツト血小板凝集及び
PGI2産生に対する作用: 体重約320gのウイスター系雄性ラツトを用い、
被検薬を強制経口投与し、3時間後にペントバル
ビタール麻酔下に開腹し、下大静脈より、3.8%
クエン酸ナトリウム(1/10容含有)採血し、次い
で大動脈の摘出を行つた。血液を、1500×gで10
分間遠心分離して、PRPを得、更に残渣を1500
×gで10分間遠心分離し、PPPを得た。 血小板凝集の測定は、比濁法で行ない、250μl
のPRPを用い、凝集剤はコラーゲン液10μl(最終
濃度20μg/ml)、ADP溶液2および5μl(最終濃
度2μM)を添加した。凝集抑制率及びPGI2濃度
は、試験例1及び2と同様にして求めた。 (1) 被検薬単独の血小板凝集能抑制作用 被検薬の投与は、ASAは0.5%CMC懸濁液と
し、DZPは水溶液として各々2ml/Kgとした。
投与量は、ASA6.25,25,50mg/Kg,DZP100,
300mg/Kgとした。 (2) 併用時の血小板凝集能抑制作用 併用投与は、ASA投与5分後にDZPを投与し
た。投与量は、ASA6.25,25mg/Kg,DZP100,
300mg/Kgとした。 以上の結果は表4のとおりである。
【表】
【表】 (3) PGI2産生に対する作用 結果は表5のとおりである。
【表】 この結果から明らかな如く、ASAのDZPを併
用してもASAのPGI2産生阻害作用は増強されず、
コントロールと同様に経時的なPGI2の産生増加
が認められた。 以上の試験結果から明らかなように、アスピリ
ンに塩酸ジラゼプを併用すると、アスピリン単独
の場合に比較し極めて少量のアスピリンで同等の
血小板凝集抑制作用を示し、しかもアスピリンに
よる副作用の増強はみられないので、安全な抗血
栓剤を提供することができる。 本発明の抗血栓剤において、アスピリンと塩酸
ジラゼプの配合量はアスピリンの副作用が出現し
ない範囲で選択されるが、一般には重量比でアス
ピリン:塩酸ジラゼプが1:10〜5:1になるよ
うにするのが好ましい。 本抗血栓剤の投与量は、アスピリンとして、そ
れ単独で通常使用されている量の1/2〜1/50、す
なわち大人1日当り500mg〜10mgになるようにす
るのが好ましい。またこの場合併用される塩酸ジ
ラゼプは大人1日当り50〜300mgが好ましい。 本抗血栓剤は、アスピリンと塩酸ジラゼプを含
む配合剤とすることもできるが、それぞれを別に
用意しておき、同時に投与してもよい。投与方法
は経口及び非経口の何れも可能であるが、経口投
与するのが好ましい。 配合剤とする場合には、一般に使用されている
賦形剤と共に錠剤、散剤、顆粒剤、カプセル剤、
注射剤、坐剤等とすることができ、就中腸溶性製
剤が特に好ましい。 次に実施例を挙げて説明する。 実施例1 (錠剤) ASA50mgにDZP10mgを混和し、これに結晶セ
ルロース102mg、カルボキシメチルセルロース20
mg、ヒドロキシプロピルセルロース6mg、ステア
リン酸マグネシウム2mgを加えたものを打錠し、
該錠剤に腸溶皮を施して製する。 実施例2 (カプセル) ASA80mgにDZP60mgを混和し、これに結晶セ
ルロース30mg、トウモロコシデンプン40mg、タル
ク20mgを加えたものをゼラチンカプセルに充填
し、該カプセルに腸溶皮を施して製する。 被検薬3 (錠剤) ASA50mgに結晶セルロース37mg、カルボキシ
メチルセルロースカルシウム9mg、ヒドロキシプ
ロピルセルロース3mg、ステアリン酸マグネシウ
ム1mgを加えたものを打錠し、腸溶皮を施して中
心錠を製する。別にDZP20mgに結晶セルロース
154mg、乳糖160mg、カルボキシメチルセルロース
カルシウム40mg、ヒドロキシプロピルセルロース
12mg、ステアリン酸マグネシウム4mgを加えたも
のを先に製した中心錠と共に打錠し、有核錠を製
する。 実施例4 (カプセル) ASA20mgに白糖55mg、硬化ヒマシ油30mg、ヒ
ドロキシプロピルセルロース25mgを加えたものを
顆粒化し、該顆粒に腸溶皮を施してASA顆粒を
製する。DZP100mgに結晶セルロース30mg、トウ
モロコシデンプン50mg、タルク20mgを加え、該粉
末にASA顆粒を混和したものをゼラチンカプセ
ルに充填して製する。 実施例5 (顆粒) ASA120mgにDZP80mgを混和し、これに結晶セ
ルロース170mg、白糖200mg、硬化ヒマシ油100mg、
ヒドロキシプロピルセルロース30mgを加えたもの
を顆粒化し、該顆粒に腸溶皮を施して製する。 実施例6 (顆粒) ASA100mgに白糖188mg、硬化ヒマシ油100mg、
ヒドロキシプロピルセルロース12mgを加えたもの
を顆粒に腸溶皮を施してASA顆粒を製する。
DZP100mgに結晶セルロース100mg、白糖188mg、
ヒドロキシプロピルセルロース12mgを加えたもの
を顆粒化し、該顆粒に腸溶皮を施してASA顆粒
を製する。DZP100mgに結晶セルロース100mg、
白糖188mg、ヒドロキシプロピルセルロース12mg
を加え、顆粒化してDZP顆粒を製する。ASA顆
粒にDZP顆粒を混和して製する。
【図面の簡単な説明】
第1図はアスピリンと塩酸ジラゼプを併用した
ときの血小板凝集抑制作用を示し、第2図はアス
ピリンと塩酸ジラゼプを併用したときの血小板凝
集抑制作用をガダムの方法に従つて解析した結果
を示す。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 アスピリン及び塩酸ジラゼプを有効成分とし
    て含有する抗血栓剤。 2 アスピリンと塩酸ジラゼプの配合量が、重量
    比で1:10〜5:1である特許請求の範囲第1項
    記載の抗血栓剤。
JP22931082A 1982-12-23 1982-12-23 抗血栓剤 Granted JPS59116218A (ja)

Priority Applications (1)

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JP22931082A JPS59116218A (ja) 1982-12-23 1982-12-23 抗血栓剤

Applications Claiming Priority (1)

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JP22931082A JPS59116218A (ja) 1982-12-23 1982-12-23 抗血栓剤

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JPS59116218A JPS59116218A (ja) 1984-07-05
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JPS59116218A (ja) 1984-07-05

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