JPH0219769Y2 - - Google Patents

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JPH0219769Y2
JPH0219769Y2 JP6050984U JP6050984U JPH0219769Y2 JP H0219769 Y2 JPH0219769 Y2 JP H0219769Y2 JP 6050984 U JP6050984 U JP 6050984U JP 6050984 U JP6050984 U JP 6050984U JP H0219769 Y2 JPH0219769 Y2 JP H0219769Y2
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lens
barrel
lens barrel
group lens
tube
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JP6050984U
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Description

【考案の詳細な説明】 「技術分野」 本考案は、近距離で大きくなる収差を補正する
ため、構成レンズ群の空気間隔を撮影距離に応じ
て変化させるようにした、いわゆるフローテイン
グレンズのレンズ鏡筒構造に係り、特に収差補正
のために変化させる空気間隔量に比し、全光学系
の移動量が著しく多いフローテイングレンズ系に
適したレンズ鏡筒の構造に関する。
「従来技術およびその問題点」 いわゆるフローテイングレンズのレンズ鏡筒
は、従来多数提案されている。実公昭50−11370
号、同52−51787号、同54−7791号、同55−31521
号、同56−50485号等はその例であるが、これら
はいずれもレンズ系全体の繰出しのために、ヘリ
コイド等の螺合構造を用いたもので、レンズ系の
全体の移動量に対する構成レンズ群の空気間隔の
変化量の比は、高々5:1程度である。このため
これらの従来構造を、マクロレンズ等、レンズ系
全体の繰り出し量に対する構成レンズ群の空気間
隔の変化量の比が10:1から20:1程度に達する
レンズ鏡筒に適用することは非常に困難である。
仮に適用しようとすれば、ヘリコイド等の螺合部
長を長く設定しなければならないから、レンズ鏡
筒全体が太く、かつ長くなり、また操作性が悪く
なつて実用にならない。さらに長くなることによ
りレンズの中心のずれ、傾き等が生じやすくな
り、像性能が劣化してしまう。また従来装置は、
前後のレンズの空気間隔を変化させるために、前
後のレンズ筒を相対回動させており、この相対回
動量によつては、自動絞装置およびこれとカメラ
ボデイ側との連動部材がこれらレンズ筒と干渉す
るため、自動絞装置の設置が困難になつたり、設
置位置に制約を受ける。
「考案の目的」 本考案は、このようなレンズ系全体の繰出し量
が大きいフローテイングレンズに適したレンズ鏡
筒、つまり繰出し量が多くても大型化、構造の複
雑化、高重量化を招くことがなく、しかも精度に
も優れたレンズ鏡筒を提供することを目的とする
ものである。また本考案は、前後のレンズの空気
間隔を、それぞれのレンズ筒を相対回動させるこ
となく変化させることができるレンズ鏡筒を得る
ことを目的とする。
「考案の概要」 本考案のレンズ鏡筒は、前群レンズ筒と後群レ
ンズ筒とを、両レンズ筒にそれぞれねじ結合する
中間筒を介して結合する一方、この両レンズ筒の
相対回転を拘束し、この前群レンズ筒と後群レン
ズ筒のいずれか一方をマウント固定筒に摺動可能
に嵌合させ、この摺動レンズ筒に植設した連動ピ
ンを、マウント固定筒に形成した前後案内溝およ
び操作環に形成したフオーカシング溝に嵌入させ
るとともに、中間筒に植設した連動ピンをマウン
ト固定筒に形成した補正溝に嵌入させたことを特
徴としている。前後案内溝およびフオーカシング
溝は、光軸方向長を十分長くとることができるか
ら、レンズ系全体の移動量を容易に大きくするこ
とができ、また補正溝と前後案内溝との周方向の
離間距離の関係で、中間筒を、相対回転を拘束し
た前群レンズ筒および後群レンズ筒に対し回動さ
せることができるので、この中間筒のねじおよび
補正溝に従い、前後のレンズ群の間隔を、操作環
の回転角あるいは全レンズ系の移動量に対し、線
形にも非線形にも自由に変化させて収差補正を行
なうことができる。
「考案の実施例」 以下図示実施例について本考案を説明する。第
1図、第2図は本考案の第一の実施例を示すもの
で、第1図上半分は無限遠撮影状態、同下半分
は、最短撮影状態を示す。前群レンズL1と、後
群レンズL2は、それぞれ前群レンズ筒11と、
後群レンズ筒12に保持されており、前群レンズ
筒11の外周一部と、後群レンズ筒12の内周一
部は、ねじS1、S2により中間筒13の内外に
それぞれ螺合している。後群レンズ筒12には光
軸と平行な案内ピン14が固定されており、この
案内ピン14は前群レンズ筒11に穿けたガイド
孔15に摺動可能に嵌まつていて、前群レンズ筒
11と後群レンズ筒12の相対回動を拘束してい
る。したがつて、中間筒13を前群レンズ筒11
および後群レンズ筒12に対して相対回動させる
と、ねじS1およびS2に従い前群レンズ筒11
と後群レンズ筒12の間隔が変化する。
そしてこのレンズ鏡筒は、全レンズ系が距離
dxだけ繰出され、その間に、前群レンズL1と
後群レンズL2の間隔がから+Δに変化す
る。dxとΔの比は、約20:1である。
後群レンズ筒12は、カメラボデイに装着され
るマウント固定筒16内周に摺動可能に嵌められ
た摺動レンズ筒であり、他方前群レンズ筒11
は、マウント固定筒16、およびマウント固定筒
16の外周に回動のみ自在に嵌めた操作環17に
対し自由である。
後群レンズ筒12、中間筒13にはそれぞれ半
径方向の連動ピン18,19が植設されている。
この連動ピン18,19は、マウント固定筒16
に穿設した前後案内溝16aと補正溝16bにそ
れぞれ嵌入しており、連動ピン18はさらに、操
作環17に穿設したフオーカシング溝17aに嵌
まつている。
第2図は、この前後案内溝16a、補正溝16
bおよびフオーカシング溝17aの平面形状例を
示すものである。前後案内溝16aは光軸と平行
な直進溝で、単に後群レンズ筒12を光軸方向に
案内する。フオーカシング溝17aは、操作環1
7の回動動作により後群レンズ筒12(および中
間筒13と前群レンズ筒11)を光軸方向に移動
させるもので、光軸方向に対し傾斜している。補
正溝16bは、中間筒13を、相対回転を拘束し
た前群レンズ筒11と後群レンズ筒12に対し回
動させ、ねじS1、S2に従い前群レンズL1と
後群レンズL2の間隔を変化させるもので、同様
に光軸方向に対し傾斜している。
補正溝16bおよびフオーカシング溝17aの
傾斜は、操作環17の回転角に対するレンズ繰出
し量、レンズ繰出し量(位置)に対する前群レン
ズL1、後群レンズL2の空気間隔の補正量に応
じて決定される。補正溝16bの傾角が図のよう
に一定でない場合は、Δのdxに対する変化は
非線形変化となり、この傾角が一定であれば線形
変化となる。同様にフオーカシング溝17aの傾
角が図のように一定でない場合は、操作環17の
回転角に対するdxおよびΔの変化量は非線形
となり、この傾角が一定であれば、両者の関係は
線形になる。
したがつて上記構成の本レンズ鏡筒は、操作環
17を回動操作すると、フオーカシング溝17a
の傾斜および前後案内溝16aガイドにより、後
群レンズ筒12が直進的に前後動し、後群レンズ
筒12に螺合している中間筒13および前群レン
ズ筒11も前後動する。この中間筒13の前後動
に伴ない、連動ピン19は補正溝16b内を移動
するから、補正溝16bの傾斜に従い中間筒13
が前群レンズ筒11および後群レンズ筒12に対
し回動し、ねじS1、S2のリードに従い前群レ
ンズ筒11が後群レンズ筒12に対し前後に移動
する。すなわち前群レンズL1と後群レンズL2
の空気間隔が最大Δだけ変化する。
なお前後案内溝16aと補正溝16bの関係
は、両者の周方向の距離が変化することにより、
中間筒13が前群レンズ筒11および後群レンズ
筒12に対し相対回転し、その結果ねじS1、S
2に従つて前群レンズL1と後群レンズL2の間
隔が変化するものであるから、補正溝16bを光
軸と平行な直線状にして、前後案内溝16aを傾
斜させても同様の作用が得られる。
第3図、第4図は本考案の第二の実施例を示す
ものである。この実施例は、前群レンズ筒11を
マウント固定筒16内に摺動可能に嵌め、この前
群レンズ筒11と後群レンズ筒12との間に、両
レンズ筒11,12にねじS1,S2で螺合する
中間筒13を介在させたものである。そして前群
レンズ筒11に植設した連動ピン20が、マウン
ト固定筒16の前後案内溝16aおよび操作環1
7のフオーカシング溝17aに嵌入し、中間筒1
3に植設した連動ピン21が補正溝16bに嵌入
している。またこの実施例では、第一の実施例と
は逆に、前群レンズ筒11に案内ピン14を固定
し、後群レンズ筒12にこの案内ピン14を嵌入
させるガイド孔15を形成している。この実施例
においても、第一の実施例と全く同様の作用が得
られる。
「考案の効果」 次に本考案レンズ鏡筒の効果を列挙する。
(1) レンズ系全体の移動が、マウント固定筒に摺
動可能に嵌合させた摺動レンズ筒の移動によつ
て行なわれるため、レンズ繰出し量を容易に大
きくでき、しかも操作環によるフオーカシング
操作力を軽くすることができる。また、前群レ
ンズ筒と後群レンズ筒のレンズ系全体が中間筒
を介して螺合関係にあるから、仮に、これら光
学系に光軸からの倒れ、偏心等が生じたとして
も、光学系全体が等しく影響を受けるため、像
性能の劣化は殆んど生じない。したがつて摺動
嵌合長を短くすることが可能となるので、さら
に操作力の軽減に役立つ。
(2) したがつてレンズ繰出し量が多くても、軽量
小型のレンズ鏡筒が得られる。
(3) 前群レンズ筒と後群レンズ筒は中間筒を介し
て螺合されていて、中間筒の回動により収差補
正が行なわれるので、精度維持が容易である。
(4) マウント固定筒に形成する前後案内溝と補正
溝、および操作環に形成するフオーカシング溝
の形状設定により、操作環の回転角あるいは全
レンズ系の移動量に対する構成レンズ群の空気
間隔の変化量を線形にも非線形にも自由に構成
できるから、収差補正を極めて精度良く行なう
ことができる。
(5) 前後のレンズ群の空気間隔を変化させても、
前群レンズ枠と後群レンズ枠間には相対回転が
生じないので、自動絞装置およびこれとカメラ
ボデイ側の連動部材の配置位置に関する制約が
少なくなり、設計の自由度が高くなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第一の実施例を示す、上下で
作動状態を異ならせて描いた縦断面図、第2図は
同マウント固定筒および操作環に形成する各溝の
形状例を示す展開図、第3図は本考案の第二の実
施例を示す第1図と同様の縦断面図、第4図は第
2図と同様の展開図である。 11……前群レンズ筒、12……後群レンズ
筒、13……中間筒、14……案内ピン、15…
…ガイド孔、16……マウント固定筒、16a…
…前後案内溝、16b……補正溝、17……操作
環、17a……フオーカシング溝、18,19,
20,21……連動ピン、S1,S2……ねじ、
L1……前群レンズ、L2……後群レンズ。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 前群レンズを保持する前群レンズ筒と、後群レ
    ンズを保持する後群レンズ筒の間に、両レンズ筒
    とそれぞれねじ結合する中間筒を介在させるとと
    もに、この両レンズ筒の相対回動を拘束し、上記
    前群レンズ筒と後群レンズ筒のいずれか一方をマ
    ウント固定筒に摺動可能に嵌合させ、この摺動レ
    ンズ筒に植設した連動ピンを、マウント固定筒に
    形成した前後案内溝および該マウント固定筒に回
    転自在に嵌めた操作環に形成したフオーカシング
    溝に嵌入させるとともに、上記中間筒に植設した
    連動ピンを、マウント固定筒に形成した補正溝に
    嵌入させ、上記操作環の回動により、前後案内溝
    およびフオーカシング溝を介して摺動レンズ筒を
    前後動させ、補正溝を介して中間筒を回動させて
    該中間筒のねじに従い摺動レンズ筒以外の他の一
    方のレンズ筒を前後動させるように構成したこと
    を特徴とするレンズ鏡筒。
JP6050984U 1984-04-24 1984-04-24 レンズ鏡筒 Granted JPS60172116U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP6050984U JPS60172116U (ja) 1984-04-24 1984-04-24 レンズ鏡筒

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JP6050984U JPS60172116U (ja) 1984-04-24 1984-04-24 レンズ鏡筒

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Publication Number Publication Date
JPS60172116U JPS60172116U (ja) 1985-11-14
JPH0219769Y2 true JPH0219769Y2 (ja) 1990-05-31

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