JPH02197632A - 衛生洗浄装置のノズル装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、腰掛式の水洗便器に付属して洗浄水を局部に
噴射する衛生洗浄装置に係り、特にその洗浄水噴射用の
ノズル装置に関する。

〔従来の技術〕

局部洗浄機能を持つ衛生洗浄装置を水洗便器に一体化し
たり又はオプションとして付属したものが近年になって
急速に普及してきた。この衛生洗浄装置は、洗浄水を加
熱する温水タンク、この温水タンクからの洗浄水を局部
に向けて噴射するノズル装置等を備えると共に、必要と
する配管系及び制御系を持たせた構造がその典型である
。

ノズル装置は、シリンダ状の本体及びその内部に水密状
に摺動可能に配置されたノズルロッドとから構成され、
ノズルロッドの先端に設けた噴出孔から洗浄水を噴射す
る。この場合、用便中にはノズルロッドが汚れないよう
に便座の下又は衛生洗浄装置のケーシング内に収納し、
使用するときは噴出孔が局部を指向する位置までノズル
ロッドを移動させる構造が一般に採用されている。

ノズル装置の例として、たとえば特開昭５９−１５１４
１号公報に記載されているように、減速機付きの電動モ
ータを駆動源とし、その駆動軸とノズルロッドとを板バ
ネによって機械的に連接したものがある。これは、モー
タの駆動軸にドラムを固定してその周囲に板バネを巻き
付け、この板バネの一端をノズルロッドに連結した構造
である。この構造では、ドラムの回転に伴って板バネが
巻き取り又は解放され、ノズルロッドの進出及び後退の
往復運動が可能である。

〔発明が解決しようとする課題〕

電動モータを駆動源とした場合、ノズルロッドを洗浄位
置まで繰り出した後に駆動軸を短いインターバルで正逆
回転させると、ノズルロッドをその軸線方向に揺動させ
ることができる。このため洗浄水の噴出位置もノズルロ
ッドの伸縮方向に沿って連続的に変わり、洗浄水の噴出
領域が広がることになる。したがって、便座に座る人の
身体の大きさや姿勢が様々であっても、洗浄水が十分に
噴き付けられて良好な洗浄が行われる。

しかし、ノズルロッドはその軸線方向にだけ揺動するの
で、洗浄水の噴出範囲もノズルロッドのストローク方向
へ直線的に変化するのみである。

このため、ノズルロッドに対して左や右にずれて人が便
座に着座すると、洗浄水の的がはずれてしまうことにな
る。

そこで、本発明はノズルロッドをその軸線方向の揺動の
みでなく左右に首振り動作させることによって洗浄水の
噴出範囲を更に広げて快適な洗浄が行えるようにするこ
とを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

本発明の衛生洗浄装置のノズル装置は、以上の目的を達
成するために、シリンダにノズルロッドをその軸線方向
に移動可能に内蔵し、前記ノズルロッドの内部に洗浄水
の流路を設けると共に先端に該流路に連通ずる噴射孔を
備え、更に該ノズルロッドを電動モータによって往復ス
トローク運動させるノズル装置であって、前記電動モー
タの出力軸とノズルロッドとの間をベルトドライブ機構
によって連接し、前記シリンダを前記ノズルロッドのス
トローク方向に対して左右に首振り動作可能な駆動機構
に含ませたことを特徴とする。

また、電動モータに対して、ノズルロフトがその洗浄位
置にあるときストローク方向へ微小往復運動させるため
に電動モータの出力軸を正逆回転させる制御系を持たせ
ると、ストローク方向に広がる洗浄領域を設定できる。

更に、首振り可能な駆動機構に対して、ノズルロッドが
その洗浄位置にあるとき首振り方向へ微小往復運動させ
るように前記駆動機構を作動させる制御系を備えれば、
首振り方向へ洗浄領域を広げることができる。

そして更に、電動モータ及び首振り可能な駆動機構に対
して、ノズルロッドがその洗浄位置にあるときストロー
ク方向及び首振り方向へ同時に微小往復運動させる制御
系を持たせると、ストローク方向及び首振り方向を合成
した領域にまで洗浄点を展開させることができる。

〔実施例〕

以下、図面に示す実施例により本発明の特徴を具体的に
説明する。

第１図は本発明の一実施例を示すノズル装置の平面断面
図、第２図、第３図及び第４図はそれぞれ縦断面図、正
面図及び底面図をそれぞれ示す。

ノズル装置Ａは、第９図に示すように、腰掛式の便器本
体Ｂに一体化されたケーシングＣに収納される。つまり
、ケーシングＣの内部には、便器本体Ｂへの洗浄水を供
給する洗浄水タンクと共に局部洗浄用の衛生洗浄装置が
組み込まれ、壁面に設けたリモコン操作盤Ｄ１　又は側
部に配置した操作パネルＤ２　によってノズル装置の駆
動を行う。

また、ノズル装置Ａへの洗浄水の供給や便座すの暖房等
のための配管及び全ての制御機器等も同様にケーシング
Ｃ内に一体的に組み込まれている。

ノズル装置Ａは、第２図に示すように、ケーシングＣの
底板Ｃ−１に固定されるベース１を基体とし、これにシ
リンダ２を一体的に設けると共に便器本体Ｂのボール部
方向へ進出動作するノズルロッド３を備えている。更に
、ベースｌの一端にはノズルロッド３を進退駆動させる
ための電動モータ４を配賦している。

ベース１は、その下面に球体面状のピボット１ａを設け
てこれをケーシングＣの底板Ｃ−１の保持部に回転自在
に嵌め込んでいる。そして、電動モータ４側の下面には
、第４図に示すようなインポリニート歯１ｂを形成し、
これに噛合する駆動歯車２１を備えた旋回用電動モータ
２０をケーシングＣ内に配置している。このインボリュ
ート歯車１ｂによって旋回用電動モータ２０からの回転
が伝達され、ベース１はピボット１ａ周りに旋回し、ノ
ズルロッド３の進出方向の領域を扇状に設定することが
できる。

シリンダ２は、両側を軸線方向に切欠２ａＬだ断面形状
を持ち、先端部にはノズルキャップ２ｂを設け、内部に
ノズルロッド３を摺動可能に配置している。ノズルロッ
ド３は、薄肉の金属パイプを素材とした外管５の内部に
合成樹脂製の内管６を同軸配置した二重管構造を持つ。

そして、外管５と内管６とによって形成される環状断面
のパスを第１流路Ｆ−１とすると共に内管６の内部を第
２流路Ｆ−２としている。

ノズルロッド３の基端には、洗浄水の供給及び電動モー
タ４からの動力伝達を受けるコネクタ７が設けられる。

このコネクタ７は、一方の切欠２ａを貫通して外部に突
き出る第１給水管７ａ及び第２給水管７ｂを備え、これ
らをそれぞれ第１流路Ｆ−１及び第２流路Ｆ−２に連通
させている。なお、第１流路Ｆ−１又は第２流路Ｆ−２
への洗浄水の供給は、洗浄水を加熱貯溜する温水タンク
（図示せず）からの流路に設けた電磁弁及び切り換え弁
等によって行い、いずれか一方の流路へ洗浄水を供給す
る系を持たせる。また、コネクタ７の他方側には、電動
モータ４からの駆動力を伝達するためのジヨイント８が
設けられている。

更に、ノズルロッド３の先端には、合成樹脂製のノズル
ヘッド３ａを設ける。このノズルヘッド３ａは、第５図
に示すように、第１流路Ｆ−１からの洗浄水を噴射する
第１噴射孔３ｂ及び第２流路Ｆ−２に連通ずる第２噴射
孔３Ｃを２個所に設けている。すなわち、第２噴射孔３
Ｃのほうが先端部りに開けられ、その孔数も第１噴射孔
３ｂよりも多い。このような噴射孔の位置及び孔数によ
って、第１噴射孔３ｂは肛門洗浄用及び第２噴射孔３Ｃ
はビデ用としてそれぞれ利用される。また、ノズルロッ
ド３のストロークは、第５図に示すように、二つの洗浄
位置に設定される。つまり、第１噴射孔３ｂ用の第１洗
浄位ＲＰ−１及び第２噴射孔３Ｃ用の第２洗浄位置Ｐ−
２がそれぞれ肛門洗浄位置及びビデ位置とじて設定され
る。

ノズルロッド３のストローク運動は、電動モータ４の回
転をタイミングベルト９の伝達によって行われる。この
タイミングベルト９による動力伝達系は、電動モータ４
の出力軸４ａに固定した駆動プーリ１０ａ及びシリンダ
２の側方にアイドラーとして設けた従動ブー！Ｊ１０ｂ
、　これらに巻回したタイミングベルト９を主要素とす
る。タイミングベルト９は、第６図に示すように、コネ
クタ７の側部に設けたジヨイント８の挟持ブレー）８ａ
によってその上下面を強固に拘束される。この拘束固定
により、タイミングベルト９がパスするときには、ノズ
ルロッド３が一体となって移動し、洗浄位置及び収納位
置への往復運動を行うことができる。

また、ベース１の側方には、タイミングベルト９を上方
向に押し上げてテンションを与えるテンションロール１
１が設けられる。このテンションロール１１は、第７図
に示すように、ベース１に対して回転可能なＬ字状のフ
レームｌｌａに支持されている。そして、フレームＩｌ
ａは、スプリングｌｌｂによってテンションロール１１
がタイミングベルト９を上に押し上げてテンションを負
荷する方向に付勢力を作用させている。

第８図は旋回用電動モータ２０の詳細を示すものである
。旋回用電動モータ２０の出力軸２０ａに駆動歯車２１
が差し込まれ、その上下には２枚のクラッチ板２２ａ、
２２ｂが配置されている。上側のクラッチ２２ｂの上に
はこれを駆動歯車２１方向へ付勢するコイルスプリング
２３が設けられる。このコイルスプリング２３は、駆動
歯車２１が受ける負荷に対してオーバートルクとなった
ときにクラッチ板２２ａ。

２２ｂを利用して回転をスリップさせる機能を果たす。

このため、ノズルロッド３が洗浄位置まで進出して人の
身体に触れて旋回できないときでも、スリップによって
出力軸２０ａへの過負荷を防ぐことができ、旋回用電動
モータ２０の故障をなくすと共に寿命を長くすることが
できる。

更に、ノズル装置ＷＡに洗浄水を供給する配管系に設け
る電磁弁や第１．第２給水管７ａ、　７ｂへの流路の切
り換えを行う切換弁及び電動モータ４．旋回用電動モー
タ２０は、ケーシングＣに内蔵した制御部（図示せず）
によって制御する。そして、使用の際は、第９図に示し
たリモコン操作盤Ｄ１　又ハ操作パネルＤ２　のスイッ
チ群により洗浄位置の設定等を行う。

以上の構成において、電動モータ４を回転駆動すると、
駆動ブー！Ｊ１０ａ及び従動プーリ１０ｂ間に巻回した
タイミングベルト９が第１図において右方向にパスする
。このとき、挟持プレート８ａによってタイミングベル
ト９に一体化されているコネクタ７を介してノズルロッ
ド３がシリンダ２から進出する。そして、リモコン操作
盤Ｄｌ　又は操作パネルＤ２　によって第１洗浄位置Ｐ
−１又は第２洗浄位置Ｐ−２（第５図参照）による洗浄
を選択すれば、それぞれの洗浄位置にノズルヘッド３ａ
が到達する。この場合、第１洗浄位置Ｐ−１での洗浄は
、第１給水管７ａを経て第１流路Ｐ−１方向への洗浄水
の供給が行われ、第１噴射孔３ｂから洗浄水が噴射され
る。また、第２洗浄位置Ｐ−２での洗浄の場合は、第２
給水管７ｂを経て第２流路Ｆ−２のみへ洗浄水を供給し
、第２噴射孔３Ｃから洗浄水を噴射する。

更に、洗浄終了後は、電動モータ４の出力軸４ａを逆転
させて、ノズルヘッド３ａをシリンダ２内の収納位置ま
で戻す。

第１噴射孔３ｂ又は第２噴射孔３Ｃから洗浄水を１射す
る洗浄過程において、それぞれの第１洗浄位置Ｐ−１及
び第２洗浄位［Ｐ−２でのノズルロッド３の揺動運動も
可能である。この動作は、第１洗浄位置Ｐ−１にノズル
ロッド３を進出させた後に、電動モータ４の出力軸４ａ
を短いインターバルで正逆回転させることにより得られ
る。そして、この揺動運動の際には、タイミングベルト
９は引っ張りのみを繰り返し受けるので、板バネによる
場合に比べて座屈強度を考慮する必要がない。また、テ
ンションロール１１によってタイミングベルト９には常
に適度のテンションが与えられているので、撓み等の発
生がなく、洗浄位置の設定及び揺動のストロークも適正
化される。

更に、旋回用電動モータ２０を作動させると、ノズルロ
ッド３のストローク方向を便器本体Ｂの中心線に対して
傾けることができる。このため、洗浄水の噴出方向は、
ノズルロッド３のストローク方向の揺動と左右方向への
移動を合成した領域に設定できる。すなわち、旋回用電
動モータ２０も短いストロークでその駆動軸を正逆回転
させれば、シリンダ２はピボット１ａを中心として首振
り運動するので、電動モータ４の正逆回転による運動と
を合成すると、揺動運動のストロークと首振り運動の幅
を持つ平面的な領域を洗浄水の噴出範囲とすることがで
きる。

第１０図は洗浄領域の展開を説明する図であり、同図（
ａ）はノズルヘッド３ａを便器本体Ｂの中心線上に進出
させて洗浄位置でストローク方向のみの往復動作を行わ
せる場合を示し、同図ら）は首振り機構によってストロ
ーク方向を中心線に対して斜めとしその洗浄位置でスト
ローク方向のみの往復動作をする場合を示す。また、同
図（Ｃ）は首振り機構のみを作動してノズルヘッド３ａ
が中心線を横切って往復する例であり、更に同図（６）
はストローク方向と首振り方向の往復動作を同時に行っ
て両者の合成による洗浄としたものである。

このように洗浄領域を展開できるので、従来のようにノ
ズルロッド３のストローク方向のみの洗浄領域の拡大だ
けでなく、ストローク方向を挟んで幅方向へも洗浄水の
噴出範囲が広がり、便座すに座る人が身体を動かすこと
なく楽に洗浄できるようになる。

また、リモコン操作盤Ｄ１　又は操作パネルＤ２によっ
て電動モータ４及び旋回用電動モータ２０の駆動軸の回
転量を調節すれば、ノズルロッド３のストローク方向及
び旋回方向の位置も任意に調整できる。このため、洗浄
水の噴出位置の微調整もストローク方向と幅方向とで自
在に行なえ、更に使い勝手が向上する。

〔発明の効果〕

以上に説明したように、本発明の衛生洗浄装置のノズル
装置においては、ノズルロッドをそのストローク方向及
び左右方向へ揺動できるようにすると共にストローク方
向及び幅方向へも洗浄水の噴出位置を変えることができ
るようにしている。

このため、ノズルの噴出位置を洗浄に適した位置に設定
しておけば、洗浄が十分に行え、しかもノズルロフトの
揺動による洗浄領域の拡大によって便座に座る人の姿勢
が適正でなくても良好な洗浄が行える。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例を示すノズル装置の平面断面
図、第２図は縦断面図、第３図は正面図、第４図は底面
図である。また、第５図はノズルウッドの先端部を示す
縦断面図、第６図はタイミングベルトとコネクタの結合
を示す側面図、第７図はテンションロールの断面図、第
８図は旋回用電動モータの詳細図、第９図は腰掛式の便
器に衛生洗浄装置を一体化した例を示し、第１０図はノ
ズルヘッドの往復動作による洗浄領域の拡大を示すもの
である。 にベース　　　　　　ｌａ：ピボット １ｂ：インポリニート歯　２ニジリンダ３：ノズルロッ
ド　　　３ａ：ノズルヘッド３ｂ：第１噴射孔　　　　
３Ｃ：第２噴射孔４：ｉ動モータ ５：外管 ７：コネクタ ９：タイミングベルト １０ｂ：従動プーリ ２０：旋回用電動モータ ２１：駆動歯車 ２２ｂ：クラッチ板 Ａ：ノズル装置 Ｃ：ケーシング Ｄ２：操作パネル Ｆ−１：第１流路 Ｐ−１二第１洗浄位置 ４ａ：出力軸 ６：内管 ８：ジヨイント ｌＱａ：駆動プーリ １１：テンションロール ２０ａ：出力軸 ２２ａ：クラッチ板 ２３：コイルスプリング Ｂ：便器本体 ＤＩ　＝リモコン操作盤 Ｆ−２：第２流路 Ｐ−２＝第２洗浄位置 第１０図

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、シリンダにノズルロッドをその軸線方向に移動可能
   に内蔵し、前記ノズルロッドの内部に洗浄水の流路を設
   けると共に先端に該流路に連通する噴射孔を備え、更に
   該ノズルロッドを電動モータによって往復ストローク運
   動させるノズル装置であって、前記電動モータの出力軸
   とノズルロッドとの間をベルトドライブ機構によって連
   接し、前記シリンダを前記ノズルロッドのストローク方
   向に対して左右に首振り動作可能な駆動機構に含ませた
   ことを特徴とする衛生洗浄装置のノズル装置。 ２、前記電動モータに対して、前記ノズルロッドがその
   洗浄位置にあるときストローク方向へ微小往復運動させ
   るために前記電動モータの出力軸を正逆回転させる制御
   系を備えたことを特徴とする請求項１記載の衛生洗浄装
   置のノズル装置。 ３、前記首振り可能な駆動機構に対して、前記ノズルロ
   ッドがその洗浄位置にあるとき首振り方向へ微小往復運
   動させるように前記駆動機構を作動させる制御系を備え
   たことを特徴とする請求項１記載の衛生洗浄装置のノズ
   ル装置。 ４、前記電動モータ及び前記首振り可能な駆動機構に対
   して、前記ノズルロッドがその洗浄位置にあるときスト
   ローク方向及び首振り方向へ同時に微小往復運動させる
   制御系を備えたことを特徴とする請求項１記載の衛生洗
   浄装置のノズル装置。