JPH02196B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH02196B2
JPH02196B2 JP56143370A JP14337081A JPH02196B2 JP H02196 B2 JPH02196 B2 JP H02196B2 JP 56143370 A JP56143370 A JP 56143370A JP 14337081 A JP14337081 A JP 14337081A JP H02196 B2 JPH02196 B2 JP H02196B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flocked
layer
parts
heat
adhesive layer
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP56143370A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS5845082A (ja
Inventor
Goro Keino
Yosuke Kitagawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
Original Assignee
Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsui Shikiso Chemical Co Ltd filed Critical Matsui Shikiso Chemical Co Ltd
Priority to JP14337081A priority Critical patent/JPS5845082A/ja
Publication of JPS5845082A publication Critical patent/JPS5845082A/ja
Publication of JPH02196B2 publication Critical patent/JPH02196B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41MPRINTING, DUPLICATING, MARKING, OR COPYING PROCESSES; COLOUR PRINTING
    • B41M3/00Printing processes to produce particular kinds of printed work, e.g. patterns
    • B41M3/18Particular kinds of wallpapers

Landscapes

  • Printing Methods (AREA)
  • Decoration By Transfer Pictures (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
本発明は、新規にして産業利用性多大な熱隆起
性植毛転写シートの製造法に関する。 従来、植毛転写シートとしては、基体シート上
に仮着層を介して植設される短繊維植毛層の上
に、図柄模様として接着剤を印刷し、次いで熱溶
融性樹脂粉末を散布するか、あるいは、接着剤と
熱溶融性樹脂の両者の混合インキにて接着層を設
けて成るものが知られている。 然るに、斯かる植毛転写シートは、使用する短
繊維の長さにおいて大きな制限を受けるという欠
点がある。即ち、繊維長が大となるに従い該熱転
写時の接圧が大幅に低下するばかりか、熱伝導性
も極端に悪化するため、転写困難となり、当該転
写物の堅牢度を甚しく弱化せしめ、一方強圧下に
転写せしめんとすれば、短繊維が倒伏し、いずれ
にせよ、甚しく不都合である。 従つて、従来シートにおける短繊維長は概ね
0.8mm内外に限定せざるを得ず、為に該転写図柄
模様の立体感は、通常の植毛方法たる所謂フロツ
キー加工法に比較すべくもなく、甚だ商品価値が
低かつた。 加うるに、従来植毛転写シートにおいては、前
述の如き短繊維の存在による接圧低下、熱伝導性
の悪化等の条件により、短繊維をたとえ0.8mm内
外に限定したとしても、そのままでは強固な接着
効果を期待し得ず、また、かかる強固な接着効果
の欠落を補填せんとして行われる接着層厚みの増
大は、必然的に被転写物の風合の毀損・コストア
ツプを招来するという欠点があり、更に多孔性の
被転写物への転写は、如上の接着効果の劣悪性よ
りして、殆ど不可能であつた。 本発明は、斯かる問題点に鑑みて鋭意研究の結
果、基体シート1上の部分又は全面に、ポリアク
リル酸エステル樹脂、糊料及び難揮発性溶媒を含
む印刷インキにて仮着層2を形成し、次に、該仮
着層2上の全面に短繊維を植設して植毛層3を形
成し、続いて、該植毛層3上に、所望の図柄模様
に応じて、熱溶融性樹脂及び熱発泡性物質の混合
物を印刷又は散布して接着層4を形成することに
より植毛転写シートを製すれば、得たる植毛転写
シートを用いて被転写物5と相接し、加圧加熱処
理転写を施こし、基体シート1を除くことにて、
極めて立体感にあふれる隆起性植毛捺染物が得ら
れることを見出し、本発明を完成したものであ
る。 次に本発明の構成について詳述する。 本発明に用いる基体シート1としては、セルロ
ース紙、合成紙、セロフアン、不織布、布、合成
樹脂フイルム、金属箔あるいはこれらの複合物等
が挙げられるが、更にこれらの表面に離型処理等
が施こされたものも用い得る。 次に、該基体シート1上の部分あるいは全面に
形成される仮着層2を構成する印刷インキ中のポ
リアクリル酸エステル樹脂としては、その重合用
モノマーがアクリル酸アルキル又はメタクリル酸
アルキル等の単独又は共重合物であるものが挙げ
られる。該ポリアクリス酸エステル樹脂は、その
造膜性、熱軟化性及び短繊維保持性に於いて好適
であり、加えて該アルキル基の変化にて多種の性
能要求を満たすことが可能である。また本発明で
は、必要により、該エステルと共に他の同系モノ
マー、例えば、アクリル酸、アクリロニトリル、
又は酢酸ビニル等が共重合されてもよい。本発明
で、該ポリアクリル酸エステル樹脂は、溶媒溶
液、乳化状又は懸濁状等にて用いられる。 次に、印刷インキ中の糊料としては、メチルセ
ルロース、ヒドロキシエチルセルロース、エチル
セルロース、ニトロセルロース、ヒドロキシプロ
ピルセルロースなどの如き繊維素誘導体、カルボ
キシメチル化スターチ、ブリテイシユガム、デキ
ストリンなどの如き澱粉誘導体、アルギン酸ソー
ダ、ペクチン、カラゲナン、アラビアガム、セラ
ツク、ダンマルゴム、タマリンドガムなどの如き
天然加工物、ヒドロキシエチル化グアガム、カル
ボキシメチル化ローカストビンガムなどの如き半
合成物及びポリビニルアルコール等が挙げられ
る。これら糊料は印刷インキの増粘剤として、あ
るいは前記ポリアクリル酸エステル樹脂の接着力
調整を目的として、水又は有機溶剤に溶解して用
いられる。 また、印刷インキ中の難揮発性溶媒としては、
一般に沸点150℃以上のものが適し、例えば、グ
リセリン、ジエチレングリコール、ポリエチレン
グリコール、アセト酢酸エチル、ブチルセロソル
ブアセテート、イソホロン、プロピレングリコー
ル、シリコンオイル、オクチルアルコール、白灯
油などの如き常温液状物、パラフインワツクス、
ポリエチレンワツクス、ステアリン酸、ラウリル
アマイド、パラトルエンスルフオアマイド、ベン
ゾトリアゾール、尿素等の如き固体で、加熱時溶
融するものなどが挙げられる。これら溶媒類は、
接着力の調整あるいは印刷性付与、更に短繊維の
基体シートからの剥離性向上などを目的として、
これらの単独又は2種以上を、水溶液、乳化物又
は溶剤溶液等として用いられる。 上述の如く、本発明に用いる印刷インキは、ポ
リアクリル酸エステル樹脂、糊料及び難揮発性溶
媒からなり、ポリアクリル酸エステル樹脂に付加
される糊料及び難揮発性溶媒により、それぞれ樹
脂接着力の調整及び剥離性向上がなされ、以て、
後述の接着層4との関連において、仮着層2の短
繊維保持力を制御するものであるが、これらの各
配合量は、基体シート1の種類、後記短繊維の種
類、転写条件等にて決められ、また該インキの塗
付量は前記配合割合、基体シート1及び後記短繊
維の種類等にて決定される。例えば、基体シート
1がセルロース紙であり、短繊維がレーヨンの
0.5mm以下の場合には、ポリアクリル酸エステル
樹脂量は少量で良く、糊料及び難揮発性溶媒から
なる非接着成分を用いる如くする。 本発明の仮着層2は、如上の印刷インキを以つ
て基体シート1上にスクリン印刷、コーテイング
などにて1層以上施こされる。 尚、該印刷インキ中には、通常の薬剤たる、界
面活性剤、増量体質顔料、消泡剤、防黴剤、香
料、色素等が配合されても、本発明の要旨を逸脱
するものではない。 本発明においては、前記仮着層2の形成後、乾
燥することなくなるべくすみやかに短繊維を植設
して植毛層3を設けるが、該短繊維としては、レ
ーヨン、ナイロン、ポリエステル又はガラス繊維
等の切断片等が挙げられ、これらは0.5〜1.0mm程
度の長さの着色物又は非着色物が好ましく、公知
の静電植毛法にて施こされたのち、充分に乾燥
し、且つ場合により加熱して揮発性成分を除去す
る。 従つて本発明においては、大部分の液体状難揮
発性溶媒が除かれたる仮着層2上に短繊維が植設
されて成る植毛層3が得られる。 この場合に於いて、前記植毛層3上に、必要に
応じて任意の印刷インキを用いて着色を施こせ
ば、多彩な図柄を与える所以となり、効果的であ
る。 次に、本発明において、前記植毛層3上に所望
する図柄模様に応じて設けられる接着層4は、熱
溶融性樹脂及び熱発泡性物質の混合物からなる
が、該熱溶融性樹脂としては、概ね、80℃〜200
℃にて軟化溶融する性質のものが適しており、例
えば、石油樹脂、キシレン樹脂、スルフアミド樹
脂、ポリオレフイン樹脂、エチレン酢酸ビニル共
重合樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、酢酸ビ
ニル塩化ビニル共重合樹脂、ポリブチラール樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリアマイド樹脂、合成
ゴム及びロジン誘導体などが挙げられ、これらの
単独または複数を溶剤溶液、乳化状、非水乳化
状、分散状又はプラスチゾル状等として、印刷イ
ンキとなして印刷に供するか、あるいは粉末の場
合には散布して用いられる。 一方該樹脂と混合する熱発泡性物質としては、
加熱にて分解し、窒素、二酸化炭素などを多量に
発生させるもの、例えばアゾビスブチロニトリ
ル、ベンゼンスルフオヒドラジド、アゾジカルボ
アミド、重炭酸アンモニウムなどが挙げられ、こ
れらを前記印刷インキ中に配合するか、あるいは
粉末と共に混合散布する。またこれらの物質はカ
プセル内包物としても良く、更に該カプセル内包
物においては低沸点溶媒、例えば石油エーテル、
エーテル、ヘキサン、ブタン、アセトン等を内包
せる微細球状粉末を用いることもでき、これらは
特に混合散布に適している。 本発明においては、接着層4が、前述の如き熱
発泡性物質を熱溶融性樹脂と共に混合して形成さ
れる点に最大の特徴が存し、その作用は、転写時
に接着層4が著しく膨張する結果、従来とは大き
く異なる立体的効果を発揮し、その点において転
写シートとして特段の効果を有する。 更に、加熱転写時に、接着層4中の熱発泡性物
質の膨張圧力により、当該接着層4が、従来の植
毛転写シートでは実用的転写が不可能乃至困難で
あつた多孔性の被転写物中へも均一的に浸透し
て、以て強固な接着効果を挙げることができ、約
言すれば、被転写物の範囲を飛躍的に拡大でき
る。 加うるに、本発明シートにおいては、前述の如
く仮着層2の短繊維保持力が制御せられているこ
とと、接着層4中に熱溶融性樹脂と併存する熱発
泡性物質の前記の強固な接着効果とが相まつて、
接着層4中の熱溶融性樹脂量を最小限に低減する
ことができ、従つて、従来にその比を見ない風合
の良好な製品を低コストで得ることができる。 ところで該接着層4は、所望の図柄模様輪郭に
応じたスクリン版を用いるのが好ましく、また多
層に施こして良く、更に散布する場合には、植毛
層3上に任意に施された着色用の印刷インキの湿
潤時に施こすのが好適である。また該接着層4の
形成ののち加熱処理を施こし、あらかじめ膨張さ
せた接着層4となすことも可能である。 尚、該接着層4形成に用いる印刷インキ又は粉
末混合物中には、通常の薬剤たる、溶媒、滑剤、
老化防止剤、架橋剤、触媒、増粘剤、色素、体質
顔料、界面活性剤、香料、防虫剤、防腐剤、防黴
剤等を配合しても、本発明の要旨を逸脱しない。 斯様にして得られる本発明植毛転写シートの対
象となる被転写物5としては、布帛、皮革、合成
樹脂フイルム、木工品、金属等及びそれらの複合
物、就中、これらの立体的形状物が最適であり、
転写方法としては、本発明の転写シートの接着層
4上面を被転写物5と相接し、アイロン、ホツト
プレス、コテ等にて適宜な加圧下に加熱し、例え
ば、80〜200℃、2〜30秒間処理後、基体シート
1を剥離する。 斯くして、被転写物5上には、著しく隆起せる
立体的な植毛図柄模様が顕出される。尚、該図柄
模様の厚みは、従来の単なる植毛短繊維長のみの
場合に比較して2〜4倍に隆起させることが可能
であり、且つ堅牢であつて、商品価値が甚しく高
まる。 次に本発明の効果を列挙する。 (1) 本発明の転写シートによれば、熱転写なる比
較的簡単な操作にて、シート状物、立体形状
物、縫製品等の被転写物上に、著しく立体的な
図柄模様を顕出させることができる。 (2) 本発明の転写シートによれば、接着層に含ま
れる熱発泡性物質の作用にて図柄模様が著しく
隆起し、該発泡性物質の配合量及び転写条件の
選択により、従来の植毛短繊維のみの厚さよ
り、約4倍程度まで膨張させることができ、こ
の点において、従来にその比を見ない最大の特
徴乃至効果が存する。 (3) 本発明の転写シートによれば、発泡性物質の
膨張圧力によつて、多孔性の被転写物を対象と
するとき、例えば布帛を転写対象とするとき
は、編物、紗などの如きものの繊維空間に熱可
融性樹脂を速やかに、且つ強固に接着せしめる
ことが可能となる点に第2の特徴乃至効果が存
し、転写物の堅牢度を飛躍的に向上せしめ、且
つ被転写物の範囲を大幅に拡大せしめる所以と
なり、而してこの種の効果は、特に、接着層4
を形成する熱溶融性樹脂及び熱発泡性物質の混
合物をマイクロカプセル化したときに顕著であ
る。 (4) 短繊維保持力を制御せられた仮着層2の存在
よりして、熱転写時における基体シート1の剥
離・植毛層3の転移のための接着層4の接着力
を、大ならしめる必要がなく、更に前項記載の
接着層4構成分の一たる熱発泡性物質の接着効
果が之と相まつて、従来、該植毛転写捺染シー
トにおいて甚だ多量に塗着して厚く形成せしめ
る必要のあつた接着層は、大幅に減量可能とな
る結果、極めて経済的で、而も製品の風合を特
段に向上できる。 次に、本発明を実施例にて具体的に説明する。 実施例 1 純白紙(70g/m2)上に、エチルアクリレー
ト、アクリル酸9:1のモノマー組成からなる固
型分25%の乳化重合物20重量部(以下、重量部を
単に「部」と略す。)、フアインガムHESS(商品
名、繊維素グリコール酸塩)3部、グリセリン5
部、尿素5部、シリコン消泡剤1部、オクチルア
ルコール1部及び水65部からなる印刷インキを全
面彫刻スクリン型(60メツシユ)を用いて塗付膜
厚0.15mmとして施こし仮着層を形成させ、次い
で、青色レーヨン短繊維(0.5mm、1.5d、反応性
染料着色物)を100〜120g/m2静電植毛にて植設
し、植毛層を形成し、乾燥した。 次に、該植毛層上に、アルフアベツド文字が直
径2mmからなる輪郭にて彫刻せるスクリン版(90
メツシユ)を用いて、ダイアミドMPY(商品名、
熱可融性樹脂)20部、スチライトCM−3(商品
名)3部、アンモニア水2部、ポリアクリル酸ソ
ーダ2部、重炭酸ソーダ2部、水61部及び熱膨張
性球状体(ポリ塩化ビニリデン・アクリロニトリ
ル共重合体の壁膜中に重量で約20%のペンタンを
含有する、直径10μのマイクロカプセル球体)10
部からなる印刷インキを印刷後、乾燥を施こして
接着層を形成し、熱隆起性植毛転写シートを得
た。 該シートを用い、その接着層をポリエステル、
綿(30:70混率)ニツト布と相接しホツトプレス
機にて、170℃、5秒間の熱処理を行ない基体シ
ートを剥離した。 斯くして、2mm直径の鮮鋭な青色のアルフアベ
ツド模様が極めて立体的に表現されたポリエステ
ル・綿ニツトの堅牢な捺染物が得られた。 本実施例により得たシートを用いて、前記の
170℃、5秒間の熱転写条件を始めとする各種熱
転写条件にて得た図柄模様の厚みをマイクロゲー
ジにて測定せる結果を、次の表1に示す。
【表】 上述の如く、本実施例における転写シートから
得られる図柄模様の隆起性は極めて顕著なものが
あつた。但し、150℃、8秒の場合には隆起性は
良好なれど転写物の堅牢度に若干の不満が認めら
れた。 因みに、本実施例の接着層から熱発泡性物質を
除きたる同様の転写シートにて得たる図柄の厚み
は、約0.65mm(170℃、5秒間)であり、極めて
立体感に乏しく、且つ堅牢度が劣つていた。 実施例 2 クラフト紙(130g/m2)上に、メチルメタク
リレート・ブチルアクリレート・アクリル酸三元
共重合体(モノマー比:70:25:5)の固型分25
%乳化重合物20部、尿素5部、チローゼDKL(商
品名、メチル・ヒドロキシエチル化繊維素)0.5
部、ステアリン酸アマイド2部、ミネラルスピリ
ツト50部、レピトールG((商品名、乳化剤)2.5
部及び水20.5部からなる印刷インキを、直径15mm
の水玉模様が10mm間郭にて連続せるスクリン版
(70メツシユ)にて印刷して仮着層を設け、引つ
づき、白色レーヨン短繊維(0.7mm、1.5d)を均
一に該模様面に植設して植毛層となし乾燥した。 次に、前記の各水玉模様の中心から半径6.0mm
とせる同心円状水玉模様のスクリン版(70メツシ
ユ)を用いて、バインダーMR(商品名、顔料捺
染用の接着糊)98部、ネオレツドMFB(商品名、
顔料捺染用の水性分散顔料、モノアゾ系有機色
素)2部からなる印刷インキを前記仮着層中心に
重ねて印刷して着色層を形成させ、乾燥した。 次いで、該着色層の各水玉模様の中心より半径
5mmとせる同心円状水玉模様からなるスクリン版
(70メツシユ)を用いて、バイロン(商品名、ポ
リエステル系の熱可融性樹脂)10部、サーモタツ
クD(商品名、EVA系の熱可融性樹脂)5部、実
施例1と同様の加圧溶媒内包カプセル球体5部、
重炭酸アンモン5部及びエキステンダーOS(商品
名、ミネラルターペン・水・乳化剤からなる顔料
捺染用の稀め糊)75部からなる印刷インキを2回
に亘り印刷し、乾燥にて接着層となし、熱隆起性
植毛転写シートを得た。 該シートを用いて、その接着層上面を塩化ビニ
ルレザーと相接し、アイロンにて150℃、5秒間
の熱処理を施こし、次いで基体シートを剥離し
た。斯くして、直径10mmの鮮鋭な赤色水玉図柄の
植毛模様が著しく立体的に隆起せる塩化ビニルレ
ザー捺染物が堅牢に得られた。 因みに、本実施例における図柄の厚みは約2mm
であり、一方、本実施例中の重炭酸アンモンを除
くものは、図柄の厚み約1.4mm、更に重炭酸アン
モンと共に溶媒内包カプセルを除きたるものは、
約0.8mmの単なる植毛転写模様にすぎず、本発明
の図柄模様から受ける商品価値とは比較にならぬ
ほど劣つていた。 ところで、本実施例の図柄模様は、指にて押せ
ば弾力性に富み、極めて触感も好ましいものであ
つた。 実施例 3 ポリエチレンワツクスを被覆せる純白紙(85
g/m2)上に、ブチルアクリレート・アクリル酸
8:2のモノマー組成の固型分30%からなる乳化
重合物10部、ポリ酢酸ビニル(固型分40%、
PVA乳化物)5部、アンモニア水3部、ラノリ
ン5部、ミネラルスピリツト20部、エマルゲンA
−60(商品名、非イオン系界面活性剤)1部、ア
ルギン酸ソーダ1部及び水55部からなる印刷イン
キをナイフコーターにて塗布厚さ0.2mmに塗工し、
引つづき、白色ナイロン短繊維(0.6mm、1d)を
植設し、仮着層を乾燥して全面植毛層を設けた。 次に、該植毛層上にスプレイにて、ダイアレジ
ンPTR−64(商品名、アンスラキノン系赤色分散
染料ピユア品)1部、エトセル#100 2部、エチ
ルアルコール97部からなる溶液を以つて濃淡雲状
に噴霧して無定形模様状となし、乾燥後、180℃、
20秒間熱処理を行ない、該植毛層を染め付けた。 次いで、直径50mmから10mmに及ぶ多数の混合星
模様からなるスクリン版(70メツシユ)を用い
て、バイロン10部、ダイアミドMPY10部、フア
インガムLV−2(商品名)2部、バインダー
300R(商品名、顔料捺染用接着剤)60部及び水18
部からなる印刷インキを印刷したのち、乾燥する
ことなく、引つづいて、バイロン10部、ダイアミ
ド75部、アエロジル(商品名、無水硅酸粉末)2
部及び実施例1に用いた熱膨張性球状体13部の均
一混合粉を手にて散付し、乾燥後、該シート裏面
より叩き、余分の粉を除くことにて接着層を形成
し、以て、熱隆起性植毛転写シートを得た。 該シートを用い、その接着層上面をナイロン紗
(40メツシユ)と相接し、150℃、5秒間のホツト
プレスを行ない基体シートを剥離した。 斯くして、鮮鋭にして大小多数の星柄が、鮮赤
色から淡桃色に及ぶ濃淡雲状に彩色されたる極め
て優れた立体的なレース調植毛ナイロン捺染物が
得られた。該捺染布は150℃、2分間の熱処理を
施こせば著しく堅牢度が向上した。 因みに、該図柄模様の厚みは、約2mm〜2.5mm
に及び、本実施例における熱膨張性物質を使用せ
ぬ場合における厚さ約1mmとは瀝然たる差を有
し、商品価値が著しく高かつた。 実施例 4 実施例2に於ける接着層の印刷インキを、パラ
オキシビスベンゼンスルフオヒドラシド15部、炭
酸カルシウム5部、ステアリン酸カルシウム5
部、DOP70部、尿素5部及びペースト塩化ビニ
ル樹脂100部の混合物に代替し、次に該転写シー
トを110℃、120秒間の加熱処理を施こし、熱隆起
性植毛転写シートを得た。 該シートを実施例2と同様に、塩化ビニルレザ
ーと相接し、ホツトプレス機にて150℃、30秒の
熱転写ののち、冷却し、基体シートを剥離した。
斯くして、塩ビシート上には直径10mmの赤色水玉
植毛模様が、約3mmの立体的厚みを以つてくつき
りと顕出された。 尚、本実施例中の予備加熱処理のなき場合に
は、図柄模様が若干拡大して鮮鋭度に欠け、また
基体シートの剥離も劣つていた。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明方法により得た熱隆起性植毛転
写シートの1実施例を示す拡大断面図、第2図
は、第1図に示す植毛転写シートを以て被転写物
に転写した態様を示す拡大断面図である。 図面中、1は基体シート、2は仮着層、3は植
毛層、4は接着層である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 基体シート1上の部分又は全面にポリアクリ
    ル酸エステル樹脂、糊料及び難揮発性溶媒を含む
    印刷インキにて仮着層2を形成し、次に、該仮着
    層2上の全面に短繊維を植設して植毛層3を形成
    し、続いて、該植毛層3上に、所望の図柄模様に
    応じて、熱溶融性樹脂及び熱発泡性物質の混合物
    を印刷又は散布して接着層4を形成することを特
    徴とする、熱隆起性植毛転写シートの製造法。 2 植毛層3が任意の印刷インキにて着色され
    る、特許請求の範囲第1項記載の熱隆起性植毛転
    写シートの製造法。 3 熱溶融性樹脂及び熱発泡性物質の混合物がカ
    プセル内包物とせられた、特許請求の範囲第1項
    記載の熱隆起性植毛転写シートの製造法。
JP14337081A 1981-09-10 1981-09-10 熱隆起性植毛転写シ−トの製造法 Granted JPS5845082A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14337081A JPS5845082A (ja) 1981-09-10 1981-09-10 熱隆起性植毛転写シ−トの製造法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP14337081A JPS5845082A (ja) 1981-09-10 1981-09-10 熱隆起性植毛転写シ−トの製造法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS5845082A JPS5845082A (ja) 1983-03-16
JPH02196B2 true JPH02196B2 (ja) 1990-01-05

Family

ID=15337199

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP14337081A Granted JPS5845082A (ja) 1981-09-10 1981-09-10 熱隆起性植毛転写シ−トの製造法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS5845082A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60140205U (ja) * 1984-02-27 1985-09-17 ソニー株式会社 磁気記録再生装置
JP2013091166A (ja) * 2011-10-24 2013-05-16 Dainippon Printing Co Ltd 熱転写シート及びにおい付き印刷物

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5723152Y2 (ja) * 1978-05-25 1982-05-19

Also Published As

Publication number Publication date
JPS5845082A (ja) 1983-03-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
EP0055776B1 (en) Application of polymeric materials to substrates
US4898633A (en) Article containing microencapsulated materials
US4654256A (en) Article containing microencapsulated materials
US4774133A (en) Article containing microencapsulated materials
US4351871A (en) Decorating textile fabrics
EP2239139B1 (en) Composite stencils and methods of making composite stencils
JPS6055634B2 (ja) 皮革様シ−ト材料の製造法
JPS628464B2 (ja)
JPH02196B2 (ja)
EP1072719B1 (en) Process for producing printed articles
CN110816102B (zh) 具环保及免使用活化剂的水转膜及其转印方法
JPS6119040Y2 (ja)
JPH04169297A (ja) 感圧式植毛転写材
KR101223613B1 (ko) 수성발포용액, 이를 이용하는 기재시트 발포코팅방법 및 그로 인해 제조되는 발포코팅 시트제품
JPH05287686A (ja) 立体模様転写シート
JPS60165300A (ja) 水圧転写方法
JPS6361191B2 (ja)
JPS6122077B2 (ja)
JPS6345313Y2 (ja)
JPS621038B2 (ja)
JPS5945186A (ja) 転写シ−ト
JPS5833831B2 (ja) テンシヤシ−ト オヨビ ソノセイゾウホウ
JPS6014154B2 (ja) 香気転写捺染法
GB1598161A (en) Fibrils transplantation process
JPH0236715B2 (ja)