JPH02195868A - プロテアーゼ生産菌およびそれを用いたプロテアーゼの製造法 - Google Patents

プロテアーゼ生産菌およびそれを用いたプロテアーゼの製造法

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JPH02195868A
JPH02195868A JP1574989A JP1574989A JPH02195868A JP H02195868 A JPH02195868 A JP H02195868A JP 1574989 A JP1574989 A JP 1574989A JP 1574989 A JP1574989 A JP 1574989A JP H02195868 A JPH02195868 A JP H02195868A
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protease
strain
serratia marcescens
culture
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JP1574989A
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Toshio Higuchi
俊男 樋口
Takeshi Okada
猛 岡田
Takeshi Hibino
健 日比野
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Nitto Denko Corp
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Nitto Denko Corp
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、アルカリプロテアーゼを生産する新規微生物
、該微生物により生産されるプロテアーゼおよび該プロ
テアーゼの製造法に関する。
(従来の技術) プロテアーゼはタンパクをペプチドおよび/またはアミ
ノ酸に分解する反応を触媒する酵素であり2種々の動物
、植物および微生物から分離されている。パパイン、ペ
プシン、フィシン、トリプシンなどのプロテアーゼがよ
く知られており1食品、皮革および織物の加工、ならび
に医薬品、化粧品、洗剤などに広く利用されている。こ
れらのプロテアーゼのうらアルカリ側pl+で至適活性
を示すものは、特に洗濯用予備剤または洗浄剤の成分と
して有用である。
このようなプロテアーゼを得るには、工業的生産の立場
からは5例えば、菌体内で生産されたプロテアーゼを菌
体外に分泌する微生物を利用するのが最も好ましい、こ
のような微生物としては。
非病原性細菌であるセラチア属菌(特公昭41−101
93号公報および特開昭60−37982号公報)、お
よびアルテロモナス属またはシュードモナス属に属する
ダラム陰性菌(特開昭63−42686号公報)が報告
されている。
これらの微生物のうち、セラチア属菌の生産するプロテ
アーゼはセラチオペプチダーゼと呼ばれ。
非常に効果的な抗炎症作用および去痰作用(喀痰液化作
用)を示す、このようなセラチア属菌として上記特公昭
41−10193号公報にはセラチアsp、t!15が
、そして上記特開昭60−37982号公報にはセラチ
ア属菌の変異株であるセラチアsp、MT−5−40が
記載されている。しかし、これらの菌株の菌体あたりの
セラチオペプチダーゼ生産量および生産されたセラチオ
ペプチダーゼの比活性は十分とは言えない。そのため、
菌体あたりのペプチダーゼ生産量がより高いプロテアー
ゼ生産菌、より高い比活性を有するプロテアーゼおよび
該プロテアーゼの製造法の開発が望まれている。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記従来の課題を解決するものであり。
その目的とするところは、菌体あたりのプロテアーゼ生
産量の高い微生物を提供することにある。
本発明の他の目的は、上記微生物により生産される比活
性の高いプロテアーゼを提供することにある0本発明の
さらに他の目的は、上記優れた性質を有するプロテアー
ゼの製造法を提供することにある。
(課題を解決するための手段) 発明者らは、カミキリムシの死体から種々の菌類の分離
を行なううち、得られた菌類のなかでセラチア属に属す
るセラチア マルセスセンスが強力なプロテアーゼ産生
能を有するという知見を得。
本発明を完成するに至った。
本発明のプロテアーゼ生産菌は、セラチア マルセスセ
ンス(Serratia  marcescens)で
ある。
本発明は、該セラチア マルセスセンスが生産するプロ
テアーゼを包含する。
本発明のプロテアーゼの製造方法は、上記セラチア マ
ルセスセンスを、該セラチア マルセスセンスが利用し
うるタンパクを含有する培地で培養し、得られた培養物
または培養上清液からプロテアーゼを分離する工程を包
含する。
上記発明者らがカミキリムシの死体から分離した菌株は
、後述する菌学的性質をもとにr Bergey’ s
?1annual of SystematicDet
erminative l1acteri。
1ogy、 8th ed、 Jに従って分類すると、
セラチアマルセスセンスに属する新菌株であると同定さ
れた。この菌株は発明者らによりセラチア マルセスセ
ンスTN22°株と命名され、微工研に寄託されている
[微工研菌寄第10295号(FERN P−1029
5)。
■ヱ血性n 本菌株の菌学的性質を表1に示す。
(以下余白) 表1 a、形態 ■細胞の形および大きさ ■運動性の有無 ■胞子の有無 ■グラム染色性 ■集落および表面の形状 ■菌の色 C0生理学的性質 ■MRテスト ■vpテスト ■フォーゲス・ プロスカラエル反応 ■インドールの生成 短桿菌 (0,8〜1.2) X (1,2〜3゜2)μ餉有り
;鞭毛の着生状態は周毛 無し 陰性 直径的3−一の円形コロニ を形成; 不透明な灰色がかった白 陰性 陽性 陽性 陰性 ■硫化水素の生成 ■クエン酸の利用 ■ガスの発生 (グルコース) ■ウレアーゼの生成 ■オキシダーゼ (Kovacs) ■カタラーゼ ■β−ガラクトシダーゼ @生育の範囲 @0−Fグルコース [相]アルギニンジヒドロ ラーゼ ■リジンデカルボキシ ラーゼ ■オルニチンデカルボ キシラーゼ 陰性 陽性 陰性 陰性 陰性 陽性 陽性 4℃:生育しない 20℃〜37℃:生育する 41°C:生育しない 発酵(通性嫌気性) 陰性 陽性 陽性 ■)’J7’)7y7f′7    陰性ミナーゼ [相]ゼラチナーゼ      陽性 [相]シトクロムオキシダーゼ 陰性 @DNase ■色素生成 @Moellerアルギニン @Moellerリジン @Moellerオルニチン @Tween80 @糖からの酸の生成 グルコース マンニトール イノシトール ソルビトール ラムノース スクロース メルビオース アミダリン し−アラビノース アドニトール ラフィノース キシロース メレジトース 陽性 陰性 陰性 陽性 陽性 陽性 + + + + m定 本菌株をセラチア属に属する菌株であると同定した根拠
を以下に示す。
本菌株は上述のように「グラム陰性であり2通性嫌気性
の桿菌である」という菌学的性質を有する。このような
細菌は、  r Bergey’s Manual o
fSystematic Deter+winativ
e Bacteriology+ athed、 」に
よれば第8部に分類される。第8部に分類されている科
および属は以下のとおりである。
12、Cal mmatobactertum属これら
12の科および属に属する菌の菌学的性質と本菌株の菌
学的性質とを比較し、相違点を表2に示す0表2から明
らかなように1本菌株はEn tero−bacter
iaceae科を除<11の科または属のいずれとも菌
学的性質が異なる。
表2 科または属 菌学的 性質 セラチア マルセスセンスTN22 株の菌学的性質 3、b11狙組属 6、ハ」」伽」■属 7、Pa5teurella属 10、Cardiobacterium属11、釘n圧
劫あ+cil山組属 表2に示すように1本国株はEn terobac t
er 1aceae科に属することがわかる。 Ent
erobacteriaceae科は、さらに12の属
に分類される。これら12の属と本菌株の菌学的性質と
を比較した。菌学的性質のうち、明らかに異なる項目を
表3に示す。
(以下余白) 表3において、 Erwinia属については、この属
に属する13の種(sp、 )の菌学的性質が一部異な
るため1代表的性質を示1;(本印)例えば、 Erw
inia属に属する種のうちE、  肪■且岬ユ、 E
、  herbicola。
p、、  stewartiiおよびE、  ured
ovoraの4種は硫化水素の生成が(−)であり、 
E、  uredovoraについてははDNase 
(+ )およびインドールの生成(+)である。しかし
、これら4種は全てカゼインを分解せず、カゼインを培
地として生育する本菌株とは明らかに異なる。
このように2本望株はセラチア属を除<10の属とは菌
学的性質が異なることがわかる。他方1本望株は1次の
表4に示すように、セラチア属と多くの点で性質が共通
する。
(以下余白) 表4 本菌株とセラチア属との共通点 通性嫌気性 ダラム陰性 発酵的である 運動性有り9周毛 カタラーゼ オキシダーゼ インドールの生成 硫化水素の生成 MRテスト ゼラチンの液化 β−ガラクトシダーゼ オルニチン反応 Na5e :陽性 :陰性 :陰性 :陰性 :陰性 :陽性 :陽性 :陽性 :陽性 以上の結果から9本望株はセラチア属に属する細菌であ
ると同定される。セラチア属に属する種はセラチア マ
ルセスセンス(Serratia  marcesce
ns)の1種類である。セラチア マルセスセンスおよ
び本菌株の菌学的性質(表4の項目以外)を表5に示す
(以下余白) 表5 1 、 アルギニシジヒEロラーゼ 2、 リシンデカルボキシラーゼ 3、クエン酸の利用 4、ウレアーゼ 5、VPテスト ロ、糖から酸の生成 ■グルコース ■マンニトール ■イノシトール ■ソルビトール ■シュークロース ■L(+)−アラビノース ■アドニトール ■キシロース 陰性 陽性 陽性 陰性 陽性または陰性 十 + +または + +または− +または 陰性 陽性 陽性 陰性 陽性 8、色素の生成     赤色または陰性 陰性9、ア
ルギニンの利用  陰性      陰性表5かられか
るように9本菌株とBergeyに記載されたセラチア
 マルセスセンスとはソルビトールおよびL(+)−ア
ラビノースから酸を生成する点が異なるにすぎず、その
他の菌学的性質は全て一致する。それゆえ1本菌株をセ
ラチア マルセスセンスに属する一菌株であると同定し
、これをセラチア マルセスセンス(Serratia
’ s+arcescens)TM01株と命名した。
囲1条往 培地は格別である必要はなく、肉エキス、酵母エキス、
麦芽エキス、ペプトンなどの有機栄養源ニリン酸塩、マ
グネシウム、ナトリウム、カリウム。
マンガン、鉄などの無機栄養源などを適宜含有する通常
の培地が用いられる。
炭素源としては9例えば、グルコース、デキストリン、
可溶性殿粉、シェークロースなどを用いることができ、
窒素源としては9例えば、アンモニウム塩、硝酸塩など
の無機塩類を用いることができる。炭素源および窒素源
としてタンパクを多く含むコーンスチープリカー、ペプ
トン、カゼイン、肉エキス、大豆粕、馬鈴薯抽出液など
が好適である。特に、タンパクとして礼装カゼイン(ミ
ルクカゼイン)を含有する培地は199本菌プロテアー
ゼの効果的な生産に有利である。
培養温度、 pH,時間などの条件は、プロテアーゼの
生産および該プロテアーゼの活性が最も高くなるように
適宜設定される。通常、培養温度は20〜37℃、好ま
しくは25〜30℃である。培養液の液性は弱酸性から
弱アルカリ性(pH5〜9)であり。
好ましくは中性付近(約pH7)である。このような培
養温度およびpHにて24時間以上、好ましくは48時
間程度好気的に撹拌または振盪しながら培養を行うこと
により本発明のプロテアーゼが生産される。該プロテア
ーゼは菌体外に分泌されて培養液中に蓄積する。
■皇■探皇失 上記培養液から本発明のプロテアーゼを採取・精製する
には既知の方法が単独もしくは併用して利用され得る0
例えば、培養終了後の培養液を濾過または遠心分離して
菌体を除去することにより。
培養上清液(無細胞培養液)が得られる。この培養上清
液を硫酸アンモニウム(硫安)などを用いた塩析;有機
溶媒による沈澱;等電点電気泳動;電気透析;ゲル濾過
、イオン交換、アフィニティー、吸着などの各種クロマ
トグラフィー;などの手段を用いて精製することにより
、高純度のプロテアーゼを得ることができる。
例えば、培養液に硫安を加えて50%飽和とし上清液を
採取し、さらに硫安を加えて70%飽和とし。
析出した沈澱物を採取することにより、 5.85倍に
精製された酵素が得られる(実施例6参照)、以下、後
述の酵素の性質は、この50〜70%硫安画分を用いて
調べられた。
蛮止激定ニ プロテアーゼ活性は、アンソン−萩原変法、カニツツ(
Kunitz)の変法■またはカニッツの変法■に従っ
て測定できる。特に記さない限り、プロテアーゼ活性は
アンソン−萩原変法を用いて測定し、以前に報告されて
いるプロテアーゼの活性と比較する場合にのみ、カニッ
ツ(Kunitz)の変法Iまたは■を用いて測定する
こととする。以下に。
各測定法を詳しく説明する。
〔アンソン−萩原変法〕
この測定法の原理は2.ミルクカゼインにプロテアーゼ
を作用させた後にミルクカゼインの等電点付近でトリク
ロロ酢酸を加えて抽出し、このトリクロロ酢酸可溶性画
分中の非タンパク部分に含まれるアリルアミノ酸(ミル
クカゼインのプロテアーゼによる分解産物)をフォリン
試薬(フェノール試薬)により発色させて比色すること
による。
(a ) 1.5%ミルクカゼイン溶液1+alを試験
管(15X 150w+s )に採り、測定すべき酵素
液を情製氷または緩衝液で適当な濃度に希釈して調製し
た希釈酵素液11Ilを加えてよく振りまぜ、直ちに3
7℃の恒温水槽中に入れて60分間反応させる。
(b )反応後、0.4?lトリクロロ酢酸1mlを加
え。
37℃にて10分間保った後、遠心分離(3,OOOr
pm X15分間)シ、上滑を採取する。
(C)上清1a+1を試験管(18X200mm)に採
り。
0.4M炭酸ナトリウム液5mlを加えた後、フェノー
ル試薬(和光純薬工業株式会社製 の試薬を2倍希釈し
たもの)1mlを加えてよく振り混ぜ、37°Cにて2
0分間保って発色させる。この液を光路長10IIII
I+のキュベツトに採り、 660nmにおける吸光度
を測定する。この値をEとする。
(d )上記反応液とは別に、1.5%ミルクカゼイン
溶液に希釈酵素液を加える前に0.4M )リクロロ酢
酸を加えたブランクを用意し、同様に操作して660r
+mにおける吸光度を測定する。この吸光度をブランク
値E゛とする。
(e )チロシン標準液(1000t!g /ml)の
0゜1.2.3および4In1.をそれぞれ別のメスフ
ラスコに採り、 0.2N塩酸を加えて100m1 と
する。この希釈液各1mlを採り、上記(C)項と同様
に発色させて吸光度を測定する。この吸光度をそれぞれ
Eo、E+、 Ex、 E3およびE4として検量線を
作成し。
検量線から吸光度差1.000に対応するチロシンのI
F  (8g)を求める。このFの値は、酵素活性測定
を行う度に測定・算出する。
(f )上記のようにして測定したとき、1分間に、1
Mgのチロシンに相当する非タンパク性のフェノール試
薬呈色物質を生成する酵素活性を。
プロテアーゼの1単位(AU)とする。プロテアーゼ活
性(AU)は2次式(1)により求められる。
プロテアーゼ活性(AU) =(E−E’)  XF  X3  x(1/60)x
a本      (1)*d =酵素液の希釈率(倍) さらに、プロテアーゼ活性(AU)を酵素タンパク(ロ
ーリ−(Lowry)法により求められる) 1mgあ
たりに換算することにより、プロテアーゼ比活性(AU
/mgタンパク)が求められる。
〔カニッツの変法■〕
特公昭41−10193号公報(前出)に開示された方
法である。この方法においては、上記アンソン−萩原変
法の(b)項の操作で得られるトリクロロ酢酸添加後の
上清液を光路長101のキュベツトに採り、 275n
mにおける吸光度を測定し9反応時間を20分間に換算
したときの吸光度の増加を算出する。
吸光度を1.00だけ増加させる酵素活性を1単位(に
U)とする。
〔カニッツの変法■〕
特公昭60−37982号公報(前出)に開示された「
酵素研究法」 (第2巻239頁、乾量書店(1956
) )に記載の方法である。この方法では、1分間に1
Mgのチロシン相当量のトリクロロ酢酸可溶性物質を与
える酵素を1単位(K″U)とする。吸光度=1を示す
チロシン濃度を135 μg/mlとして。
上記カニッッの変法■で得られる測定値から算出するこ
ともできる。
M皇立性i 本発明のプロテアーゼの理化学的性質を以下に示す。
■作用および基質特異性 タンパクを分解してアミノ酸もしくはポリペプチドを生
成する。
■至適pH範囲および安定pH範囲 上記50〜70%硫安画分を用い1反応pHを第3図の
ように変化させ、活性測定値に準じて酵素反応を行なっ
た。そのときのプロテアーゼ活性を第3図に示す。第3
図においてプロテアーゼ活性は。
37°C,pH7における活性を100%としたときの
相対活性(%)として示す。第3図かられかるように9
本酵素の至適反応pHはpH8〜10であり、このアル
カリpH領域ではプロテアーゼ活性がpH7における活
性の2倍近くにまで高くなった。
次に、上記50〜70%硫安画分を、第4図に示すpH
6〜11の各pHのリン酸−NaOH緩衝液中(約10
0μg/d)で5°Cにて24時間保存した。その後、
これをpH9のリン酸緩衝液で100倍に希釈し、残存
するプロテアーゼ活性を測定した。その結果を第4図に
示す。第4図から、上記条件下で本酵素はp116〜1
0であり、はぼ100%の活性が残存することがわかる
。この酵素をpH7のリン酸緩衝液中で5°Cにて保存
した場合には、1ケ月後も安定であった。
■作用適温の範囲 上記50〜70%硫安画分を用い、第5図に示す温度条
件下で、活性測定法に準じて酵素反応を行なった。その
ときのプロテアーゼ活性を第5図に示す。第5図かられ
かるように2本酵素の至適反応温度は約50℃である。
■pH,温度などによる失活の条件 本プロテアーゼは、第4図から、5℃、 pH11以上
において24時間で失活することが明らかである。
次に、上記50〜70%硫安画分(pH7)を第6図に
示す5〜50℃の各温度に24時間保存した後、残存す
るプロテアーゼ活性を測定した。その結果を第6図に示
す、第6図から、上記条件下で本酵素は5〜37°Cで
ほぼ安定、そして42°Cでは比較的安定であるが、5
0℃では失活することがわかる。この酵素を5℃で保存
した場合には、1ケ月後も安定であった。
(実施例) 本発明を以下の実施例につき説明する。
!隻炭よ 〔セラチア マルセスセンスTN22株のカゼイン培地
での培養■〕 ミルクカゼイン0.5%、 KHzPOn 0.1%、
 K!H1’040.2%、 MgSO4・7Hz00
.1%、 FeSO4・’rtt!o O,001%、
 Mn5On 64〜6Ht00.0001%、 Na
C10,001%および酵母エキス0.02%の組成の
液体培地(pH6)100mlを500m1容量の坂ロ
フラスコに入れ、セラチア マルセスセンスTN22株
を1白金耳接種し。
30℃にて振盪培養した。この培養液を毎日3mlずつ
採取し、プロテアーゼ活性を経日的に測定した。
結果を第1図に示す。第1図から、プロテアーゼ活性は
培養を開始してから2日(約48時間)後に最高となる
ことがわかる。
培養開始から3日後の培養液から得られるの乾燥菌体量
は0.6g/lであり、培養液中のタンパク濃度は1.
04 (mg/ml) 、プロテアーゼ活性は209.
8(AU/sl) 、プロテアーゼ比活性は201.7
 (AU/mgタンパク)であった。
ル較燃土 〔セラチア マルセスセンスIP012648株の培養
〕セラチア マルセスセンスIP012648株を用い
実施例1に準じて培養を行った。培養開始から3日後の
培養液から得られるの乾燥菌体量は1.1g/lであり
、培養液中のタンパク濃度は0.65 (a+g/a+
1) 。
プロテアーゼ活性は61.6 (All/ml) 、プ
ロテアーゼ比活性は94.8(AU /r@gタンパク
)であった。
実施例1および比較例1で得られた値と比較すると、 
TN22株はIPo 12648株の2倍以上の比活性
を有するプロテアーゼを3倍以上の量で生産したことが
わかる。しかも、 TN22株の乾燥菌体量は1201
2648株の約半分である。このように9本発明におい
ては、菌体あたりのプロテアーゼ生産量および生産タン
パクあたりのプロテアーゼ活性量が大きいことがわかる
1施1 〔ペプトン培地での培養■〕 ペプトン0.5%、酵母エキス0.3%、マルトエキス
0.3%およびグルコース1%の組成の液体培地(pH
6)を用いたことを除いては、実施例1に準じてセラチ
ア マルセスセンスTN22株の培養を行った。結果を
第2図に示す。第2図かられかるように、プロテアーゼ
活性は実施例1の結果と同様に培養を開始してから2日
目に最高となる。
裏kfMi 〔ペプトン培地での培養■〕 ミルクカゼインをペプトン2%に変えたことを除いては
、実施例1に準じてセラチア マルセスセンスTN22
株の培養を行った。培養開始から49時間後のプロテア
ーゼ活性は274.3  (Aυ/ml)であり、比活
性は91.7 (AU/a+gタンハク)テアッた。
実施舅土 〔ゼラチン培地での培養〕 ミルクカゼインをゼラチン2%に変えたことを除いては
、実施例1に準じてセラチア マルセスセンスTN22
株の培養を行った。培養開始から49時間後のプロテア
ーゼ活性は58.9 (AH/n+1)であり。
比活性は13.1 (AU/mgタンパク)であった。
裏施皿l 〔硫安分画によるプロテアーゼの分離・精製〕実施例1
に準じてセラチア マルセスセンスTN22株を培養し
、培養液を遠心分離することにより無細胞の培養上滑液
179+slを得た。この培養上清液に硫酸アンモニウ
ム(硫安)を50%飽和となるように添加し1次いで遠
心分離することにより上清液を得た。この上清液に、さ
らに硫安を70%飽和となるように添加し、析出した沈
澱物を遠心分離により集め、 0.01Mリン酸緩衝液
(pFI7.0 )に溶解して2.96m1とした。こ
の硫安分画による酵素の精製を表6に示す。これにより
、プロテアーゼは78%の回収率で5.85倍に精製さ
れた。
(以下余白) 1旌糎旦 〔アンソン−萩原変法での測定値とカニッツ変法!およ
び■での測定値との比較〕 ミルクカゼインの濃度を3%にしたことを除いては、実
施例1に準じてセラチア マルセスセンスTM22の培
養を行った。培養開始から49時間後のプロテアーゼ活
性をアンソン−萩原変法により測定すると626.8 
 (AH/ml ) テあり、比活性は87.3(AU
/■タンパク)であった。このプロテアーゼ活性をカニ
ッツの変法■により測定すると60.3 (KIJ/m
l) ”t?あり、比活性は8.6  (KU/mg9
7バク)であった、さらに、この測定値をカニッッの変
法Hの単位に換算すると、プロテアーゼ活性は1396
(K’tl/閣l)であり、比活性は199.4  (
K’tl/■タンパク)であった。
セラチア マルセスセンスTN22株が生産するプロテ
アーゼは、特公昭41−10193号公報(前出)に記
載のセラチアsp、E15のプロテアーゼ生産量40〜
50 (KU/w+1)を上回り、かつ特公昭60−3
7982号公報(前出)に記載のセラチアsp、MT 
−5−40(^TCC21074)のプロテアーゼ生産
量TOO(K’U/ml)および比活性100  (K
’U/mgタンパク)を大きく上回った。
(発明の効果) 本発明によればこのように、プロテアーゼ生産能を有す
る新規微生物が得られる。このセラチアマルセス セン
スTN22株からは、比活性が高く。
保存安定性に優れたプロテアーゼが得られる。セラチア
 マルセスセンスTN22株は国体あたりのプロテアー
ゼ生産量が高いので、この菌株を用いることによりプロ
テアーゼを大量に得ることができる。このプロテアーゼ
はアルカリプロテアーゼであるため洗濯用予備浸漬物ま
たは洗浄剤の成分として有用である。また9本酵素は抗
炎症作用や去痰作用を有するセラチオペブチターゼであ
るため。
医薬品としても有用である。
4     の   なU 第1図は1本発明のセラチア マルセスセンスをカゼイ
ン培地にて培養したときの、培養時間とプロテアーゼ活
性との関係を示すグラフ;第2図は1本発明のセラチア
 マルセスセンスをペプトン培地にて培養したときの、
培養時間とプロテアーゼ活性との関係を示すグラフ;第
3図は2本発明酵素の至適反応piを示すグラフ:第4
図は9本発明酵素の安定pH範囲を示すグラフ;第5図
は。
本発明酵素の至適反応温度を示すグラフ;そして第6図
は1本発明酵素の安定温度範囲を示すグラフである。
以上

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、プロテアーゼ生産能を有するセラチアマルセスセン
    ス(¥Serratia¥¥marcescens¥)
    。 2、セラチアマルセスセンスTN22株(微工研菌寄第
    10295号;FERM P−10295)である、特
    許請求の範囲第1項に記載のセラチアマルセスセンス。 3、特許請求の範囲第1項に記載のセラチアマルセスセ
    ンスにより生産されるプロテアーゼ。 4、前記セラチアマルセスセンスがセラチアマルセスセ
    ンスTN22株である、特許請求の範囲第3項に記載の
    プロテアーゼ。 5、特許請求の範囲第1項に記載のセラチアマルセスセ
    ンスを、該セラチアマルセスセンスが利用しうるタンパ
    クを含有する培地で培養し、得られた培養物または培養
    上清液からプロテアーゼを分離する工程を包含するプロ
    テアーゼの製造法。 6、前記セラチアマルセスセンスがセラチアマルセスセ
    ンスTN22株である、特許請求の範囲第5項に記載の
    プロテアーゼの製造法。
JP1574989A 1989-01-24 1989-01-24 プロテアーゼ生産菌およびそれを用いたプロテアーゼの製造法 Pending JPH02195868A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6471316B1 (en) 1998-12-09 2002-10-29 Nec Corporation Ink-jet printer in which high speed printing is possible
KR100487659B1 (ko) * 2002-07-30 2005-05-03 주식회사 바이오알앤즈 음식물쓰레기의 발효 소멸화 능력을 보유한 신규한 균주 세라티아 속 brd-n1903 및 이를 이용한 음식물쓰레기의 발효 소멸화용 미생물제제

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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US6471316B1 (en) 1998-12-09 2002-10-29 Nec Corporation Ink-jet printer in which high speed printing is possible
KR100487659B1 (ko) * 2002-07-30 2005-05-03 주식회사 바이오알앤즈 음식물쓰레기의 발효 소멸화 능력을 보유한 신규한 균주 세라티아 속 brd-n1903 및 이를 이용한 음식물쓰레기의 발효 소멸화용 미생물제제

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