JPH0416186A - 新規アルカリプロテアーゼm及びその製造方法 - Google Patents

新規アルカリプロテアーゼm及びその製造方法

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JPH0416186A
JPH0416186A JP2120543A JP12054390A JPH0416186A JP H0416186 A JPH0416186 A JP H0416186A JP 2120543 A JP2120543 A JP 2120543A JP 12054390 A JP12054390 A JP 12054390A JP H0416186 A JPH0416186 A JP H0416186A
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Japan
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casein
alkaline protease
activity
substrate
ions
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JP2120543A
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English (en)
Inventor
Kensaku Utsura
卯津羅 健作
Jiyunko Utsura
淳子 卯津羅
Ritsuko Yoshida
吉田 律子
Yoshiaki Takesada
武貞 好昭
Iwao Kojima
岩夫 小島
Mitsuhiko Kataoka
片岡 満彦
Yoshiaki Minami
南 善朗
Saburo Yamauchi
三郎 山内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
NAGASE SEIKAGAKU KOGYO KK
Original Assignee
NAGASE SEIKAGAKU KOGYO KK
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、バチルス属の1新菌株を培養することにより
得られる新規アルカリプロテアーゼ及びその製造法に関
する。更に詳細には、衣料用洗浄剤全般に配合して洗浄
力改善に大きく寄与する新規アルカリプロテアーゼM及
びその製造法に関する。
〔従来の技術〕
近年、洗浄剤の洗浄力向上のために、洗浄剤へのアルカ
リプロテアーゼの配合が行われている。アルカリプロテ
アーゼは洗浄剤のみでは落ちにくい蛋白質汚垢を分解し
、洗浄力の向上に寄与する。アルカリプロテアーゼとし
ては一般にバチルス ズブチリヌ(Bacillus 
aubtill)、バチルス リケニフオルミヌ(Ba
cillusllcheniformia ) 、バチ
ルス アルカミフィルス(Baoillua alka
lophillus) 、その他ストレプトマイセスJ
ig (Streptomyces) 、アスペルギル
ヌ94 (As+pergillus )   フザリ
ウム属(IFusarium) 、アースロバフタ−属
(Arthrobacter)等の微生物により生産さ
れるものが知られており洗浄剤への配合酵素として用い
られている代表的なアルカリプロテアーゼの商品として
は、下記商品名のオブチクリーン(マイルズカリケミ製
)、アルカラーゼ、サビナーゼ、エスペラーゼ(ノボ 
インダストリー製)、マキサターゼ(ギヌト プロカー
デス製)44がある。
〔発明が解決しようとする課題〕
しかしながら、衣類に付着している蛋白質汚垢には水不
溶性のものもあり、従来のアルカリプロテアーゼではこ
れらの分解が十分とはいえず、洗浄力の向上は必ずしも
満足できるものではない。
従って本発明は衣類に付着している水不溶性の蛋白質汚
垢をも分解し、衣料用洗浄側の洗浄力の向上に大きく寄
与するアルカリプロテアーゼ及びその製造法を提供する
ことを目的とする。
〔課題を解決するための手段〕
本発明者らは、上記の目的を達成するために広く自然界
よりアルカリプロテアーゼ産生菌株を検索した結果、京
都府福知山市の土壌中から得られたバチルス属に属する
1菌種が産生する新規なアルカリプロテアーゼ(アルカ
リプロテアーゼMと称する)が、前記の目的を達成する
ものであると認め、本発明を完成するに至った。
本発明のアルカリプロテアーゼMを産生ずる微生物はバ
チルス属に属する微生物、バチルスエスピー(Baci
llus sp、) ONU −14と名付けられたも
のであり、以下に示すような菌学的性質を有する。
菌学的性質の試験及び分類法は「バージニーズ マニュ
アル オグ グイターミネイティブバクテリオロジー第
8版(1974)J及び「パージニーズ マニュアル 
オブ シヌテマテイック パクテリオロジー(1986
)Jに基づいて行った。本菌株はアルカリ条件の方が良
好な生育を示すため、以下に述べる試験には炭酸ナトリ
ウム1%を加えpHを10.5に調整した培地を用いた
(A)形態的性質 1)細胞の形、大きさ 桿菌06〜1.0μm×25〜50μmつ多 形 性 な  し 3)運 動 性 周継手を有し運動性有り 4)胞子(大きさ、形、位置) 0.5〜1.0μmX1.o〜2.0μm1円形〜楕円
形、中央準端 ωグラム染色性 陽性 6)抗酸性 陰  性 (B)培地的性質 l)肉汁寒天平板培養 円形、扁平、金縁のコロニーを形成する。
該コロニーの表面は粗面でにぷい光沢があり、黄土色を
呈する。
2)肉汁寒天斜面培養 波帯状に生育し、にぶい光沢のある黄土色ノコロニーを
形成する。
3)肉汁液体培養 生育良好で菌膜は形成しない。
→肉汁ゼラチン穿刺培養 生育良好で液化する。
5)リドマスミルク 生育するが凝固は認められない。培地がアルカリ性のた
めリドマスの変色は不明。
(0)生理的性質 1)硝酸塩の還元:陽性 2)脱窒反応  :陰性 3)MRテスト  :陽性 滲VPテスト  :陽性 5)インドールの生成:陰性 6)硫化水素の生成:陰性 り澱粉加水分解:陽性 8)クエン酸の利用:陽性 9)無機窒素源の利用:硝酸塩、アンモニウム塩を資化
する。
10色素の生成 :陰性 11)ウレアーゼ :陰性 12)オキシダーゼ:陽性 13)カタラーゼ :陽性 1滲生育の温度」囲:50℃以下 1ω生育のpH範囲=7〜11 16)酸素に対する態度:好気性 17)OFテスト  :弱いが発酵 18)糖類からの酸及びガスの生成、及び糖類の資化性
CD)その他の性質 1)塩化ナトリウム耐性ニア%HaO/以下で生育する
2)洗浄剤溶液中で安定であり、かつ日本工業規格(:
r工s )衣料用合成洗剤の洗浄力評価(えりあか布洗
浄試験)において洗浄力改善に寄与しうるアルカリプロ
テアーゼMを産生ずる。
本発明のONU −14株は上述の如く好気性有胞子細
菌であり、バチルス属に属することは明らかであるが、
更に若干の相違点はあるものの、嫌気条件下では生育不
可能であること、カゼイン及び澱粉の加水分解能のある
こと、クエン酸を利用すること、インドールを生成しな
いこと並びに脱窒反応のないことよりバチルス ズブチ
リス(Bacillus 5ubtilis )及びバ
チルスメガテリウム(Bacillus megats
rium )に近縁であると考えられる。しかし、バチ
ルス ズブチリスはpH5,5においても生育する点に
おいて本発明の菌と異なっており、またバチルス メガ
テリウムはvpテストが陰性である点において本発明の
菌と興なっている。更に本発明の菌はpH7〜11、特
に7〜10.5で生育が良好であり、好アルカリ性バチ
ルス細菌であるバチルスアルカロフイ〃ス(Bacil
lus alaalophilu@)と近縁と考えられ
るが、バチルス アルカロフイルスはVPテストが陰性
である点及びクエン酸を利用しない点において本発明の
菌とは異なっている。
以上の点から、本発明者らは本発明のアルカリプロテア
ーゼ生産菌、即ち、バチルス エスピー0NU−14は
従来知られているバチルス属の菌種とは異なるバチルス
属の新菌種と判断した。本菌株を以下のように工業技術
院微生物工業技術研究所に寄託した。
バチルス エスピーoan−14(微工研菌寄第114
25号) 本発明に用いる微生物は、前記バチルス属ONU −1
4株の他、バチルス属に属する微生物で本発明のアルカ
リプロテアーゼMを生産する菌株であれば差し支えない
。また、それらの菌株の天然又は人為的変異株や該アル
カリプロテアーゼM活性の発現に必要な遺伝子断片を人
為的に取り出し、それを組み入れた他の微生物菌体であ
っても本発明に用いることができる。
これらの微生物菌体を培養してアルカリプロテアーゼM
を生産させるには、通常の静置培養、振盪培養、通気攪
拌培養成いは固体培養等により、連続的或いは間歇的に
行うことができる。
用いる培地は、使用される微生物の生育するものであれ
ば特に制限はなく、窒素源としては、例えば、ポリペプ
トン、酵母エキス、肉エキス、大豆粉、コーンスチーブ
リカー、コーンミール等の有機窒素源の他、硫安、塩安
、硝安、リン安等の無機窒素源を必要に応じて、適宜混
合して、又は単独で用いることができる。また、炭素源
としては、例えば、澱粉、デキストリン、廃糖蜜、転化
糖等の他、資化し得る炭水化物、油脂、脂肪酸等を必要
に応じて、適宜混合して、又は単独で用いることができ
る。培地には炭素源、窒素源の他、無機塩例えば、リン
酸 yg l+081+、Mn ”、IPe”、7 e
 3+、Zn”、Co”、Na”に十等の壇を必要に応
じて、適宜混合して、又は単独で用いることができる。
更に上記培地に炭酸塩を加えてアルカリ性にした培地を
使用することもでき、その他必要に応じて菌の生育、酵
素の生産に必要な各種無機物、有機物を添加することも
できる。
培養の温度は用いる微生物の生育に適した温度を選択す
ればよく、通常15〜60′″C1好ましくは25〜4
0℃で培養するのが適当である。
また、培養の時間は該菌の生育及びアルカリプロテアー
ゼMの生産に十分な時間続行されるが、通常24〜12
0時間を要する。
このようにして培養した後、培養物を遠心分離又は濾過
することによって菌体を分離して上澄を得、この上澄か
ら通常の手段、例えば、塩析法、溶媒沈殿法(例えばエ
タノール、アセトン等)によって蛋白質を沈殿させたり
、また、限外濾過(例えばダイヤフローメンブレンYO
アミコン社製)により濃縮させて本発明のアルカリプロ
テアーゼMを得る。塩析法、溶媒沈殿法ではアルカリプ
ロテアーゼMを沈殿させ、濾過或いは遠心分離、脱塩処
理した後、これを凍結乾燥粉末とすることもできる。更
に上記で得られたアルカリグロチアーゼMを塩析、溶媒
沈殿、等電点沈殿、電気泳動、イオン交換クロマトグツ
フィー、ゲル濾過、アフィニティークロマトグラフィー
、晶出等の通常の酵素の精製手段を適宜組み合わせるこ
とによって、比活性の向上した粗酵素乃至精製酵素とす
ることもできる。
次に本発明のアルカリプロテアーゼMの分離、精製法の
一例について詳細に説明する。
〈分離・精製法〉 微生物培養液を1000 ’Orpmで10分間達遠心
離し菌体を除去した上澄を得る。次にこの上澄に最終4
3w/v%となるようにエタノールを加え、夾雑物を析
出させ、遠心分離又は濾過により除去した後、上澄液又
は濾液にエタノールを更に加え最終濃度80 v / 
v%としてアルカリプロテアーゼMを析出させ、遠心分
離又はfR過により沈殿物として回収する。得られた沈
殿物を50mMグリシン−IJaOH緩衝液(pH9,
0)に溶解し、DKAIC−)ヨバール(商品名:東洋
曹達製)のアニオン交換カラムクロマトグラフィーにか
け、5QmMグリシンーNaOH(1)H9,0)で溶
出させ、非吸着画分を得る。続いてこの非吸着画分を1
0mM!Jン酸緩衝液(pH7,0)に対して透析する
。透析後の酵素液を(jM−トヨパール(商品名:東洋
曹達製)のカチオン交換カラムクロマトグラフィーにか
け、O−0,125MNaalのグラジェントにより溶
出を行う。該アルカリプロテアーゼMは0.1 M  
NaC/付近で溶出される。
以下、本発明のアルカリプロテアーゼMの酵素学的性質
及び物理化学的性質について説明する。
〈作用及び基質特異性〉 アルカリ条件下で各種蛋白質例えばカゼイン、大豆蛋白
、牛血製ヘモグロビン、ケラチンを分解する。
各穐酵素の基質特異性を、各種蛋白質の中で異なるもの
について第1 表&:示t。
第    1    表 オプチクリーン二マイルズ カリケミ社製アルカラーゼ
:ノボ インダストリー祉製サビナーゼ:ノボ インダ
ヌトリー社製M   二本発明のアルカリグロチアーゼ
(測定条件) 1)H: 10.5 (0,I M*つ酸−NaOH@
衝液)温 度:30℃ 反応時間:大豆蛋白 1o分間、ケラチン 15時間反
応条件:大豆蛋白 静置反応、ケラチン 振盪反応基質
濃度二大豆蛋白 1%、ケラチン 1%酵素使用量:大
豆蛋白 15pvqケラチン 500 PU奔奔出白質
分解率測定はアンソン−基原の変法に従って行った。即
ち、各基質を含んだ液5av/に各酵素液1 yxlを
加え、上記の所宕の条件で反応後、トリクロロ酢酸混液
(組成:0.11Mトリクロロ酢酸、0.22m酢酸ナ
トリウム、044M酢酸)51を加えて反応を停止し、
30℃110分間放置後、東洋濾紙腐131にて濾過し
、未反応蛋白質を除いた反応溶液的11114tのうち
2*jを0.55 M炭酸ナトリウム5 atと混合し
、更に3倍希釈フォリン・シオカルトeフェノール試薬
1 mlを加えて、30’C,30分間放置後660n
mにて測定した。
酵素使用量を決定するための酵素活性は、同じくアンソ
ン−蔽原の変法に従い、カゼインを基質として、pH1
0,5,30′Cにて10分間静置反応する他は、上記
と同じ操作を行い、1分間に千ロジン1μi相当量を遊
離させる酵素量をIPUとした。
この結果、本発明のアルカリプロテアーゼMは、オプチ
クリーン、アルカラーゼ、サビナーゼとは異なる基質特
異性をもち、かつケラチンの分解性が特に優れているこ
とがわかる。
〈至IMpH> カゼイン0.6 w / v%を含む0.1Mの各pH
の緩衝液にIQPUのアルカリプロテアーゼMを加え、
30℃、10分間反応を行った。至適pHでの活性を1
00%としたときの各pHでの相対活性を第1図に示し
た。なお、使用した緩衝液及びそのpH範囲は以下の通
りである。
pH6,5〜 8.0ニリン酸緩衝液 pH7,5〜 9.0:)リス−塩酸緩衝液pH8,5
〜11.0ニホウ駿−NaOH緩衝液pH10,5〜1
20ニリン酸ナトリウム緩衝液PH11,5〜12.5
 : KOI −NaOH11g液この図から明らかな
如く、本発明のアルカリプロテアーゼMの至適pHは1
1,5〜120である。
く安定pH範囲〉 Br1tton −RobLnaon広域緩衝液(pH
3,0〜120)にアルカリプロテアーゼMを400P
U/wLtになるように加え、30℃で15時間インキ
ュベートした。この処理液を0.1Mホウ酸−NaOH
@衝液(1)Hlo、5)で10倍に希釈後、カゼイン
を基質として、pH10,5で反応を行い残存活性を測
定した。処理前の酵素活性を100%とし、各pH領域
にて処理したサンプルの残存活性を相対的に表した。こ
の結果を第2図に示す。
この図より明らかな如く、本発明のアルカリプロテアー
ゼMはp)! 6. O〜100の範囲で安定である。
〈至適温度〉 カゼインを基質としてTIH10,5にて10分間各温
度でアルカリプロテアーゼMを反応させ、至適温度での
活性を100%として各温度での相対活性を求めること
により測定した。この結果を第3図に示す。
この図より明らかな如く、本発明のアルカリプロテアー
ゼMの至適温度は60℃である。
〈温度安定性〉 100mMホウ酸−NaOH緩衝液(pH10,5)に
40PU/mtとなるようにアルカリプロテアーゼMを
加えて各温度で10分間熱処理し氷冷した後、カゼイン
を基質としてpH10,5で反応を行い残存活性を測定
した。また、Caイオンの添加効果の検討には上記酵素
液にCaイオンの最終濃度が5mMになるように添加し
た。処理前の酵素活性を100%とし、各温度にて処理
したサンプルの残存活性を相対的に表した。この結果を
第4図に示す。
この図より明らかな如く、本発明のアルカリプロテアー
ゼMは45℃の温度まで活性が維持される。そして更に
5mMのC&イオンの存在によりm炭安定性は約20″
C向上する。
く金属イオンの影響〉 金属イオンの酵素活性におよぼす影響について調べた結
果を第2表に示す。各金属塩を反応時の最終濃度が5m
Mとなるように添加し、カゼインを基質としてpH7,
5にてアルカリプロテアーゼMの活性を測定した。金属
塩無添加の系を対照として用い、その活性を100%と
したときの相対値で各金属イオンの影響を表した。
第   2   表 この結果、本発明のアルカリプロテアーゼMはHgイオ
ンによって強く阻害されたが他の金属イオンに対しては
安定であり、阻害を受けなかった。
〈阻害剤の影響〉 0、1 M )リスーH0I緩衝液(pH7,5)にア
ルカリプロテアーゼMを400PU/Iltとなるよう
に加え、各阻害剤を所定濃度添加して30℃11時間イ
ンキュベート後上記緩衝液で10倍希釈し、カゼインを
基質としてアルカリプロテアーゼMの残存活性を測定し
た。阻害剤無添加の系を対照として用いその活性を10
0%としたときの残存率で各阻害剤の影響を第3表に示
す。
第  3  表 1処理時濃度 襲 阻害剤 残存率 無添加 CMB 1mM FF 1mM MSF 1mM DTA 1mM 【八〇つT官7−j POMB・・・p−クロロ安息香酸水銀D7F  ・・
・ジイソプロピルフルオロリン酸PMSIF・・・フェ
ニルメチルスルホニルフルオフイドEI)TA・・・エ
チレンジアミン四節酸P工  ・・・ポテト インヒビ
ター なお、P工についてはビオプヲーゼ(商品名:ナガセ生
化学製アルカリプロテアーゼ)IPUを阻害する量をI
P工Uと定義した。
この結果、本発明のアルカリプロテアーゼMはDFFお
よびPMSFにより阻害されることから、活性中心にセ
リンを有するプロテアーゼであることがわかる。また、
馬鈴薯中に存在するプロテアーセ阻IF剤であるポテト
インヒビターニヨっても阻害された。
〈界面活性剤およびビルダーの影響〉 各種界面活性剤およびビルダーの酵素活性に及ぼす影響
について調べた結果を第4表に示す。
各種界面活性剤またはビルダーを反応時所定の濃度とな
るように添加し、カゼインを基質としてpH7,5にて
アルカリプロテアーゼMの活性を測定した。界面活性剤
、ビルダー無添加の系を対照として用い、その活性を1
00%とした時の相対値で各種界面活性剤およびビルダ
ーの影響を表した。
第    4    表 この結果より明らかな如く、本発明のアルカリプロテア
ーゼMは各種界面活性剤およびビルダーに対して安定で
あるといえる。
〈分子量〉 TSK −GzLa 3000 sw (商品名:東洋
曹達製)を用いるゲル濾過クロマトグツフィーにより、
アルカリプロテアーゼMの分子量を測定した。このゲル
濾過において溶出液としては10mMリン酸緩衝!(P
H7,0)を用い、また欅準蛋白としてカタラーゼ(M
Y:240(100)、牛血清アルブミン(MY:15
8000)、卵白アルブミン(MY:45000)  
 キモトリデシノーゲ:/ (MY:25000) 、
+tクロムO(M’w:12500)を用いた。
この結果、本発明のアルカリプロテアーゼMの分子量は
、22−000であると決定した。
以上、アルカリプロテアーゼMの性質を明らかにしたが
、本発明のアルカリプロテアーゼMはアルカリ側におい
て高い活性を示し、更にこのアルカリプロテアーゼはケ
ラチン等の不溶性蛋白質の分解力も優れており、かつ洗
剤組成中に配合されたり、洗濯中に混入する各種成分、
例えば界面活性剤、ビルダー成分、金属イオン等の存在
下においてもほとんどその作用の低下は認められない。
従って、本発明のアルカリプロテアーゼMは、各種の洗
剤に配合するプロテアーゼとして優れたものである。
〔実施例〕
以下に実施例をもって、本発明の内容をより具体的に示
す。これらはいずれも本発明の内容を例示するものにす
ぎず、本発明の範囲を限定するものではない。%は他に
特記せぬ限りw/v%である。
実施例 1 アルカリプロテアーゼ産生菌株の採取、分離(1)京都
府福知山市で採取した土壌サンプルの約11を滅菌した
0、85%Na01を含む50 mMリン酸緩衝液(p
H7,4) 10 *iミニ散L、上Pil液の0.1
1をスキムミルク寒天培地へ塗布し、37℃にて24〜
48時間静置培養した◇用いたスキムミルク寒天培地の
組成を以下に示す。
ポリペプトン       05% 酵母エキス         05% 可溶性澱粉         20% リン酸第2カリウム     0.1%硫酸マグネシウ
ム・7水’4  0.02%炭酸ナトリウムC別滅菌)
   10%スキムミルク(別滅菌)6,0% 寒   天          1.5%培養後、生育
したコロニーの周囲にハローの生じたものを選抜し、同
培地で2〜3回純化し、均一のア、ルカリプロテアーゼ
産生菌株を得た。土壌サンプル200点より上記の条件
で得られた菌株は39株であった。
(2上記(1)で得られた菌株39株を夫々以下に示す
液体培地へ接種し、37℃で好気的に72時間振盪培養
を行った。
ポリペプトン       075% 酵母エキス         0.5%可溶性澱粉  
       6.0%リン酸第2カリウム     
01% 硫酸マグネシウム・7水塩  0.02%炭酸ナトリウ
ム(別滅菌)1.0% 培養終了後、得られた培養物を遠心分離(10000r
pm110分間)して菌体を除失し、得られた上澄液に
80%飽和となるように硫安を添加した。生じた沈殿を
遠心分離(10000rpm % 20分間)し、水道
水に対し透析後、透析内液をアルカリプロテアーゼ酵素
剤として、:rxs x 3371に準じ、洗浄試験を
行った。洗浄系は市販の無リン重質洗剤(酵素未添加の
もの)を0133%になるように、J工!11 K 3
371の5.8.4(3)に記載の使用水にて調製後、
上記アルカリプロテアーゼ酵素液を10 PU/*/と
なるように添加した。
試験布はJ工5K3371の5.8.4(13に記載の
えりあか布(ヒト皮膚上の汚れが付着したもの)とじ1
酵素添加或いは酵素無添加の洗浄系にて30℃,1時間
浸漬を行った。浸漬終了後、ターゴツトメーター(Ts
rg −0−Tometsr  (上皇製作所製)〕を
使用し、30℃、120 rpmで10分間洗浄を行っ
た。濯ぎ、乾燥後、3名の判定者により一対のえりあか
布(15組)を見比べ汚れ落ちの程度を失々肉眼で観察
し、判定を行った。
この判定結果を基にして39株のうち最も洗浄力を発揮
したアルカリプロテアーゼを産生ずる菌株を1株選択し
、菌株の同定実験を行った。
その結果、前述の如くこの菌株をバチルス エスピー〇
NU −14と命名した。
実施例 2 実施例1より得られたバチルス エスピー〇NU −1
4を以下の培地に接種し、37℃で好気的に72時間振
盪培養を行い、アルカリプロテアーゼを産生させた。
大豆粉    2.0% カゼイン       0.5% 可溶性澱粉         6.0%リン酸第2カリ
ウム     0.1%硫酸マグネシウム・7水塩  
002%炭酸ナトリウム(別滅菌)   10 %培養
終了後、得られた培養物を遠心分離(10000rpm
、10分間)して、菌体及び不溶物を除去し、得られた
培養上澄を酵素液としてそのアルカリプロテアーゼ活性
す測定した。
アルカリプロテアーゼの活性測定は、実施例1の(2)
と同様にして測定した。
この結果、本実施例で得られた酵素液のアルカリプロテ
アーゼ活性は4000 PU/vtlであった0 実施例 3 実施例2において得られた酵素液から前記〔分離・精製
法〕で述べた方法によって本発明のアルカリプロテアー
ゼMを分離、精製し、その酵素学的性質及び物理化学的
性質を調べたところ、前記の通りであった。
実施例 4 x工s K 3371に準じ、洗浄試験を行った。
洗浄系は市販の無リン重質洗剤4(3)に記載の使用水
にて調製後、各種アルカリプロテアーゼをl Q PH
/mlとなるように添加した。
試験布はJ工5K3371の5.8.4 (1)に記載
のえりあか布(ヒト皮膚上の汚れが付着したもの)とし
、酵素添加或いは酵素無添加の洗浄系にて30℃,1時
間浸漬を行った。浸漬終了後、ターゴツトメーターを使
用し、30℃,12Orpmで10分間洗浄を行った。
濯ぎ、乾燥後、3名の判定者により一対のえりあか布(
15組)を見比べ汚れ落ちの程度を夫々肉眼で観察し、
判定を行った。判定基準は、酵素無添加の洗浄系で洗浄
したえりあか布の汚れ落ちの程度に対して酵素添加の洗
浄系で洗浄したえりあか布の汚れ落ちの程度が、 明らかに劣る場合・・・・・・−2 やや劣る場合  ・・・・・・−1 はとんど差がない場合・・・0 ややまさる場合 ・・・・・・+1 明らかにまさる場合・・・+2 として評価し、J工5K3371の評価法に従い、3名
の評価点の合計点数の多数によって比較判定した。
この結果を第5表に示す。
第  5  表 実施例 5 実施例4の洗浄試験において、洗浄系として:rxs 
K3371 (F) 5.8.4(2)に記載の洗浄力
判定用指標洗剤(組成:直鎖アルキルベンゼンスルホン
酸ナトリウム30部、トリポリリン酸ナトリウム17部
、けい酸ナトリウム10@、炭酸ナトリウム3部、カル
ボキシメチルセルローフ1部、硫酸ナトリウム58部)
を用いること及び添加する各種アルカリプロテアーゼを
I PU/ratとなるように添加すること以外は実施
例4と同様にして洗浄試験を行い、判定した。
この結果を第6表に示す。
第  6  表 後の活性を示すグラフである。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、次の理化学的性質を有するアルカリプロテアーゼM
    、 (1)作用 アルカリ条件下で各種蛋白質を分解する。 (2)基質特異性 カゼイン、大豆蛋白、牛血製ヘモグロビン、ケラチンに
    対する高い活性を有する。特にケラチンに対して高い活
    性を有する。 (3)至適pH カゼインを基質として30℃で反応させた 場合至適pHは11.5〜12.0である。 (4)安定pH範囲 カゼインを基質として種々のpHで30℃、15時間処
    理後の残存活性を測定した場合、pH6.0〜10.0
    の範囲において安定であり、pH4以下において殆ど失
    活する。 (5)至適温度 カゼインを基質としてpH10.5で反応させた場合至
    適温度は60℃である。 (6)温度安定性 カゼインを基質としてpH10.0、50℃にて10分
    間熱処理後の残存活性を測定した場合、90%以上、活
    性が残存する。また、同条件で熱処理時にCaイオンを
    5mMの濃度で添加すると、60℃の熱処理後において
    もほぼ100%、活性が残存する。 (7)金属イオンの影響 Hgイオンにより活性が強く阻害される。 (8)安定化剤の影響 Caイオンの存在下で温度安定性が向上する。 (9)阻害剤の影響 DFP、PMSF、ポテトインヒビターにより特異的に
    活性が阻害される。 (10)分子量 約22000(ゲル濾過法による)。 2、バチルス属に属するアルカリプロテアーゼM生産菌
    を培養し、培養物からアルカリプロテアーゼMを採取す
    ることを特徴とするアルカリプロテアーゼMの製造法。 3、アルカリプロテアーゼM生産菌がバチルスエスピー
    (Bacillus sp.)ONU−14(微工研菌
    寄第11425号)である請求項2記載の製造法。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102259338A (zh) * 2010-05-28 2011-11-30 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 机器人
JP2018068120A (ja) * 2016-10-24 2018-05-10 花王株式会社 アルカリプロテアーゼの製造方法

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CN102259338A (zh) * 2010-05-28 2011-11-30 鸿富锦精密工业(深圳)有限公司 机器人
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