JPH02195652A - 乾電池の電解液ゲル化剤及びゲル状電解液 - Google Patents

乾電池の電解液ゲル化剤及びゲル状電解液

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JPH02195652A
JPH02195652A JP1478989A JP1478989A JPH02195652A JP H02195652 A JPH02195652 A JP H02195652A JP 1478989 A JP1478989 A JP 1478989A JP 1478989 A JP1478989 A JP 1478989A JP H02195652 A JPH02195652 A JP H02195652A
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徳 榊原
Kenji Tanaka
健治 田中
Keiji Tanaka
田中 敬次
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野コ 本発明は、マンガン乾電池の電解液ゲル化剤に関する。
更に詳しくは、マンガン乾電池の電解液である塩化亜鉛
水溶液または塩化アンモニウムと塩化亜鉛の混合水溶液
のゲル化剤に間するものである。
[従来の技術] 従来マンガン乾電池に使用されるゲル化剤としては、ト
ウモロコシデンプン、小麦デンプン、米デンプン、馬鈴
薯デンプンなどの天然デンプンや、架橋デンプン、エー
テル化デンプン、架橋エーテル化デンプンなどの変性デ
ンプンなどがあり、これらのゲル化剤は電解液組成や隔
離層の方式(ペースト方式あるいはペーパーラインド方
式)に応じて単独あるいは併用して用いられる。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、これら従来のゲル化剤は、乾電池の電解
液ゲル化剤として具備しなければならない以下の条件に
対し、必ずしも満足のいくものではなかった。
(1)高濃度の塩化亜鉛または塩化アンモニウムと塩化
亜鉛の混合物を含有する電解液に対する吸液性・増粘性
が高いこと。
(2)長期保存中や放電中における電解液の温度変化、
電解液中の亜鉛イオン濃度の変化およびPHの変化に対
しても安定な保液性とゲル性状を示し、経時変化がない
こと。
(3)電池を長期間保存しても放電特性の変化がなく、
かつ漏液の無いこと。
例えば、塩化亜鉛を主電解質とするペーパーラインド方
式マンガン乾電池のゲル化剤として前記デンプン類を使
用した場合、初期においては満足しうる吸液性とゲル性
状を示すが、長期保存中の温度変化、亜鉛缶からの溶出
による電解液中の亜鉛イオン濃度の上昇、PHの低下な
どにより電解液中で粘性とゲル化能が低下し、漏液を生
じたり、電池の放電特性に悪影響を及ぼすなどの問題が
発生しやすい。
またペースト方式乾電池の場合にば、デンプン類を高温
で糊化させてゲル状とする必要があり、上記の漏液や放
電特性の低下という課題に加えて、電池製造作業性の面
でも問題がある。
この高温での糊化作業を省略する目的で従来のポリアク
リル酸塩系吸水性樹脂の使用も試みられたが、高濃度の
電解質を含有するマンガン乾電池の電解液に対する吸液
性に乏しく、増粘性が低いことから実用には至っていな
い。
[課題を解決するための手段] 本発明者らは、高濃度の塩化亜鉛または塩化アンモニウ
ムと塩化亜鉛の混合物を含有するマンガン乾電池の電解
液に対し高い吸液・ゲル化能を示し、長期間保存した場
合や電解液の温度、濃度およびPHの変化に対しても保
液性能とゲル化能に経時変化がなく、したがって電池の
耐漏液性能に優れ、かつ長期間にわたって放電特性を安
定に保持しろるマンガン乾電池の電解液ゲル化剤につい
て鋭意検討した結果、ある特定の組成をもつ吸水性樹脂
を使用した場合にのみ本目的を達成しうろことを見い出
し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、スルホン系吸水性樹脂および/また
は非イオン系吸水性樹脂を主構成成分とするマンガン乾
電池の電解液ゲル化剤である。
本発明において、スルホン系吸水性樹脂としては、(1
)スルホン基を有するビニル単量体(A)、共重合性架
橋剤(B)および必要により非イオン性ビニル単量体(
C)を重合してなり、アルカリ化合物で中和または部分
中和されていてもよい吸水性樹脂;(2)スルホン基を
有するビニル単量体(A)、共重合性架橋剤(B)およ
び必要により非イオン性ビニル単量体(C)および/ま
たはその他のアニオン性ビニル単量体(D)を重合して
なり、アルカリ化合物で中和または部分中和されていて
もよい吸水性樹脂などが挙げられる。
上記のスルホン基を有するビニル単量体(A)としては
、例えば脂肪族または芳香族ビニルスルホン酸[ビニル
スルホン酸、(メタ)アリルスルホン酸、ビニルトルエ
ンスルホン酸、スチレンスルホン酸なと]、(メタ)ア
クリルスルホン酸[(メタ)アクリル酸スルホエチル、
(メタ)アクリル酸スルホプロピルなどコ、(メタ)ア
クリルアミドスルホン酸[2−アクリルアミド−2−メ
チルプロパンスルホン酸などコなどが挙げられる。
これらスルホン基を有するビニル単量体は水溶性塩とし
て使用してもよい。この塩としては、アルカリ金属塩(
ナトリウム、・カリウム、リチウムなどの塩)、アルカ
リ土類金属塩(カルシウム、マグネシウムなどの塩)、
アンモニウム塩およびアミン塩(メチルアミン、トリメ
チルアミンなどのアルキルアミンの塩;トリエタノール
アミン、ジェタノールアミンなどのアルカノールアミン
の塩など)およびこれらの二種以上が挙げられる。
これらのうちで好ましいものは、ナトリウム塩およびカ
リウム塩である。
上記スルホン基を有するビニル単量体は単独で使用して
もよく、また2種以上併用してもよい。
共重合性架橋剤(B)としては、(1)少なくとも2個
の重合性二重結合を有する化合物および(2)1個の重
合性二重結合を有しかつスルホン基または後述する非イ
オン性ビニル単量体の官能基および/またはカルボキシ
ル基を有するビニル単量体のカルボキシル基と反応しろ
る基を少なくとも1個有する化合物が挙げられる。
(1)の化合物としては、例えばN、N−メチレンビス
(メタ)アクリルアミド、ポリオール類[エチレングリ
コール、トリメチロールプロパン、グリセリン、ポリオ
キシエチレングリコール、ポリオキシプロピレングリコ
ールなどコのジーまたはトリー(メタ)アクリル酸エス
テル、ジビニルベンゼン、ジビニルベンゼンスルホン酸
く塩)、ジビニルトルエン、テトラアリロキシエタン、
ジアリルフタレート、ジアリルアジペートなどが挙げら
れる。
(2)の化合物の例としては、ヒドロキシル基、エポキ
シ基、アミノ基、第四級アンモニウム塩基などを含有す
るエチレン性不飽和化合物が挙げられる。例えばヒドロ
キシル基含有不飽和化合物[N−メチロール(メタ)ア
クリルアミドなどコ、エポキシ基含有不飽和化合物[グ
リシジル(メタ)アクリレートなど]および第四級アン
モニウム塩基含有不飽和化合物[(メタ)アクリロイル
オキシエチルトリメチルアンモニウムクロライド、トリ
メチルアミノプロピル(メタ)アクリルアミドの塩化物
などコなとである。
共重合性架橋剤(B)のうちで好ましいものは(1)の
化合物であり、特に好ましいものはN、N−メチレンビ
スアクリルアミド、エチレングリコールジ(メタ)アク
リレート、トリメチロールプロパントリアクリレートお
よびテトラアリロキシエタンである。
上記スルホン基を有するビニル単量体および共重合性架
橋剤とともに必要により非イオン性ビニル単量体(C)
を併用することができ、例えばヒドロキシエチル(メタ
)アクリレート、ヒドロキシプロピル(メタ)アクリレ
ート、アクリルアミド、ビニルピロリドン、酢酸ビニル
、(メタ)アクリル酸アルキルエステル、(メタ)アク
リル酸ポリオキシアルキレンエステル、(メタ)アクリ
ロニトリル、スチレン、イソブチレンなどが挙げられる
その他のアニオン性ビニル単量体(D)としては、カル
ボキシル基を有するビニル単量体、例えば不飽和モノま
たはポリカルボン酸[(メタ)アクリル酸くアクリル酸
および/またはメタクリル酸をいう。以下同様の記載を
用いる。)、クロトン酸、ソルビン酸、マレイン酸、フ
マール酸、イタコン酸、ケイ皮酸などコ、それらの無水
物[無水マレイン酸など]およびこれらの水溶性塩など
が挙げられる。塩の種類としては、スルホン基を有する
ビニル単量体の塩の項で記載したものと同じでよい。
本発明におけるスルホン系吸水性樹脂において、スルホ
ン基を有するビニル単量体(A)の量は、要求される電
解液に対する吸液性、増粘性、吸収ゲルの強度などの条
件により種々変化しろるが、(A)、(B)、(C)お
よび(D)の合計重量に基づいて通常40%以上であり
、好ましくは50%以上である。(A)の量が40重量
%未溝の場合、高濃度の電解質を含有する電解液に対す
る吸液性および増粘性が低下する。
共重合性架橋剤(B)の量は、(A)、(B)、(C)
および(D)の合計重量に対して通常0.01〜10%
、好ましくは0.1〜5%である。共重合性架橋剤の量
が0.01重量%未溝では得られた樹脂は電解液吸収時
のゲル強度が小さくゾル状となり、その吸収ゲルの経時
安定性が低下する。一方10重量%を越えると逆にゲル
強度が過大となりすぎて吸液性が低下する。
必要により併用される非イオン性ビニル単量体(C)の
量は、(A)、(B)、(C)および(D)の合計重量
に基づいて通常40%以下、好ましくは30%以下であ
る。
またその他のアニオン性ビニル単量体(D)の量は、(
A)、(B)、(C)および(D)の合計重量に基づい
て通常40%以下、好ましくは20%以下である。
スルホン基を有するビニル単量体(A)、共重合性架橋
剤(B)および必要により併用される非イオン性ビニル
単量体(C)および/またはその他のアニオン性ビニル
単量体(D)を重合する方法は従来から知られている方
法でよく、例えばこれらの水溶液または水性溶液(水と
アルコール等の水性溶媒との混合液)をラジカル重合開
始剤を用いて重合する方法、上記水溶液を界面活性剤あ
るいは保護コロイド剤の存在下で有機溶媒中に分散して
重合する逆相懸濁重合や逆相乳化重合による方法および
放射線、電子線、紫外線などを照射する通常の方法など
が挙げられる。
本発明において、必要によりアルカリ土類金属添加して
酸基を中和あるいは部分中和し、アルカリ塩基とするこ
とができる。
アルカリ化合物としては、アルカリ金属水酸化物(水酸
化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化リチウムなど)
、アルカリ金属炭酸塩(炭酸ナトリウム、重炭酸ナトリ
ウムなど)、アミン化合物、アンモニウム化合物および
これらの二種以上が挙げられる。これらのうちで好まし
いものは、水酸化ナトリウム、水酸化カリウムおよび重
炭酸ナトリウムである。
中和度は通常酸基の40モル%以上、好ましくは50〜
80モル%である。
重合後の任意の段階で、該重合体中の官能基と反応しろ
る基を少なくとも2個有する化合物でさらに架橋せしめ
ることにより、より高いゲル強度と増粘性を有し、保液
性の経時安定性により優れた樹脂を製造することができ
る。
この化合物としては、エポキシ基、水酸基、イソシアナ
ート基、第4級アンモニウム基などのスルホン基および
/またはカルボキシル基と反応性の基を少なくとも2個
有する化合物およびイオン架橋を形成し得る多価金属化
合物が挙げられる。
この重合体を通常の方法で乾燥し、必要により粉砕して
本発明のゲル化剤とする。
本発明において非イオン系吸水性樹脂としては、(1)
ポリエチレンオキシド系吸水性樹脂、(2)ポリビニル
アルコール系吸水性樹脂、(3)ポリビニルピロリドン
系吸水性樹脂、(4)ポリアクリルアミド系吸水性樹脂
などが挙げられる。
これらのうち好ましいものはポリエチレンオキシド系吸
水性樹脂およびポリアクリルアミド系吸水性樹脂である
上記のポリエチレンオキシド系吸水性樹脂は、例えば分
子内に水酸基を2個以上有する水溶性のポリエチレンオ
キシド樹脂および/またはこの変性物をポリイソシアネ
ート化合物等の架橋剤で適度に架橋することによって得
られる。
この水溶性のポリエチレンオキシド樹脂およびこの変性
物の平均分子量は通常5.000以上、好ましくは1万
以上である。平均分子量が5,000未溝ては、得られ
た樹脂の親水性が乏しく、電解液に対する吸液性および
増粘性が低下する。
上記のポリビニルアルコール系吸水性樹脂は、例えば水
溶性のポリビニルアルコール系樹脂を水酸基と反応可罷
な官能性基を2個以上有する化合物(例えばポリカルボ
ン酸化合物、ポリエポキシ化合物、ポリイソシアネート
化合物など)と反応させて適度に架橋する、水溶性のポ
リビニルアルコール系樹脂に電子線または放射線などを
照射し架橋構造を導入する、ポリビニルアルコール系樹
脂の冷凍・解凍を繰り返し結晶構造を変化させて吸収性
を付与する等の任意の方法により得られる。
必要により、電解液に対する吸液性および増粘性を低下
せしめない範囲で、その他のノニオン性成分やアニオン
性成分を樹脂中に共存させてもよい。
上記のポリアクリルアミド系吸水性樹脂は、(メタ)ア
クリルアミド系単量体(E)、共重合性架橋剤(B)お
よび必要によりその他の非イオン性ビニル単量体および
/またはアニオン性ビニル単量体を共重合することによ
り得られる。
(メタ)アクリルアミド系単量体(E)としては、例え
ば(メタ)アクリルアミド[アクリルアミドおよび/ま
たはメタクリルアミドをいう。以下同様の記載を用いる
。コ、N−メチル(メタ)アクリルアミド、N−エチル
(メタ)アクリルアミド、N−イソプロピル(メタ)ア
クリルアミド、N、N−ジメチル(メタ)アクリルアミ
ド、N、N−ジエチル(メタ)アクリルアミド、N−メ
チル−N−エチル(メタ)アクリルアミドなどが挙げら
れる。
共重合性架橋剤(B)およびその他の非イオン性ビニル
単量体、アニオン性ビニル単量体の種類およびこれらの
使用量については、スルホン系吸水性樹脂の項で記載し
たのと同じでよい。
また重合方法についてもスルホン系吸水性樹脂の項で記
載したのと同じ方法が採用できる。
本発明のゲル化剤の形状については特に制限はなく、粉
粒状、フレーク状、パール状、繊維状などのいずれの形
状であってもよい。好ましいのは、粉粒状またはバール
状である。またこれらの粒径についても特に制限はなく
、電解液に対する所望の吸液速度に応じて設定すればよ
い。バーパーラインド方式に適用する場合には、粒度1
00ミクロン以下の微粉末状が好ましい。
本発明のゲル化剤に増量剤または添加剤として、水溶性
有機゛質粉末[例えばデンプンおよびその誘導体、天然
多糖類、セルロース誘導体、ポリビニルアルコール、ポ
リエチレンオキサイド、ポリアクリルアミドなど]、無
機質粉末[例えば無機塩類、シリカ、ベントナイト、ゼ
オライト、活性炭などコ、繊維状物[例えばバルブ、合
成または天然短繊維、ガラス繊維、吸水性繊維など]、
従来のアニオン性あるいはカチオン性吸水性樹脂等を、
電池の放電性能や保存性能を損なわない範囲で配合する
ことができる。その他、水溶性増粘剤、界面活性剤、防
腐・防カビ剤、可塑剤、ガス吸着剤なども必要により添
加することができ、これらの添加量については特に限定
はなく、通常併用されている量でよい。
本発明のゲル化剤をマンガン乾電池に適用する方法とし
ては、例えばペーパーラインド方式の塩化亜鉛乾電池の
場合、まずクラフト紙、リンター紙などの基紙の片面も
しくは両面に本発明のゲル化剤を主剤とする糊剤を塗布
し、セパレータを作製する。この時、バインダーとして
ポリエチレンオキシド、ポリエチレングリコール、ポリ
ビニルアルコール、ポリアクリルアミド、メチルセルロ
ース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピ
ルセルロース等のうちから選ばれた一種または二種以上
の吸水性、粘着性に富む物質が使用できる。
またゲル化剤を2枚状の基紙でサンドイッチする方法、
バインダーを溶解した有機溶剤中にゲル化剤を分散させ
て基紙に塗工・印刷あるいは含浸させる方法、あらかじ
め接着剤を塗工した基紙にゲル化剤を付着させる方法等
によってもセパレータを作製することができる。
セパレータに使用するゲル化剤の量は、電解液の組成、
電解液量、電池の種類などにより種々変化できるが、通
常5g/m2〜80g/m2てあり、好ましくは10g
/m2〜50g1m2である。
次にこのセパレータを、ゲル化剤を含有した糊層が亜鉛
缶と対向するように電池内に配置し、これに成型陽極合
剤を充填し、必要量の電解液を注入したのち炭素棒を圧
入してマンガン乾電池とする方法が挙げられるが、必ず
しも上記方法に限定されず、通常の方法で適用される。
一方ペースト方式のルクランシエ乾電池の場合、従来の
方法が適用できるが、本発明のゲル化剤は常温あるいは
低温でも電解液を吸収・保持する特性を有しているので
、従来のデンプン系ゲル化剤が必要とした高温で糊化す
る工程を省略することができる。
[実施例コ 以下、実施例により本発明をさらに説明するが、本発明
はこれに限定されるものではない。なお実施例中の部お
よび%は、それぞれ重量部および重量%である。
実施例1 2−アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナ
トリウム100部、N、 N−メチレンビスアクリルア
ミド0.5部および水300部を開閉可能な密閉容器に
仕込み、窒素雰囲気下で液温を10℃とした後、0゜5
%の過硫酸アンモニウム水溶液2部および0.5%の亜
硫酸水素ナトリウム水溶液2部を添加して重合させたと
ころ発熱とともにゲル状となった。重合開始から6時間
後に密閉反応容器を開き、生成したゲル状含水架橋重合
体を取り出した。
このゲル状含水架橋重合体を細断したのち、170℃に
加熱されたドラムドライヤーで乾燥し、100メツシユ
以下の粒度に粉砕してスルホン系吸水性樹脂を得た。こ
れを本発明のゲル化剤(a)とした。
実施例2 実施例1において、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸ナトリウムに代えて、メタクリル酸ス
ルホプロピルのナトリウム塩を使用する以外は全く同様
の方法でスルホン系吸水性樹脂を得た。これを本発明の
ゲル化剤(b)とした。
実施例3 実施例1において、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸ナトリウム100部に代えて、2−ア
クリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸ナトリウ
ム85部およびアクリル酸ナトリウム15部を使用する
以外は全く同様の方法でスルホン系吸水性樹脂を得た。
゛これを本発明のゲル化剤(C)とした。
実施例4 平均分子量50,000のポリエチレンオキシド50部
をアセトニトリル450部に窒素雰囲気中で完全に溶解
させた後、触媒として0.2部のトリエチレンジアミン
を添加し、次いでトリレンジイソシアネート3.0部を
加えて70℃にて5時間反応させた。この反応物を減圧
脱水および乾燥し、粉砕してポリエチレンオキシド系吸
水性樹脂を得た。これを本発明のゲル化剤(d)とした
実施例5 実施例1において、2−アクリルアミド−2−メチルプ
ロパンスルホン酸ナトリウム100部に代えて、アクリ
ルアミド85部およびアクリル酸ナトリウム15部を使
用する以外は全く同様の方法でアクリルアミド系吸水性
樹脂を得た。これを本発明のゲル化剤(e)とした。
実施例6 実施例1〜5のゲル化剤(a)、(b)、(c)、(d
)および(e)について、塩化亜鉛30%水溶液および
塩化亜鉛10%と塩化アンモニウム35%の混合水溶液
に対する吸液量を測定した。この結果を第1表に示す。
なお比較1として市販の架橋ポリアクリル酸塩系吸水性
樹脂(「サンウェッ) IM−5000」;三洋化成工
業社製)、比較2として架橋エーテル化デンプンの吸液
量測定結果についても併記した。
させる。このゲル状物の入ったビーカ→60°傾けた時
、試験液の遊離が認められる直前の試験液添加量を吸液
量とした。
実施例1〜5で得たゲル化剤(a)、(b)、(c)、
(d)および(e)と、比較例2の従来の糊剤の各々1
00部に対してバインダーとしてポリビニルアルコール
3部および塩化亜鉛系電解液25部を加え、これらに水
100部を加えてゲル状物を得た。このゲル状物を乾電
池に使用されている通常のクラフト紙の片面に塗布・乾
燥して、30g/m2の量のゲル化剤が塗工されたセパ
レータを作製した。このセパレータを使用して常法によ
りペーパーラインド方式のマンガン乾電池を組み立てた
各々20個ずつの乾電池について、保存性能および放電
性能を測定した。この結果を第2表に示す。
(1)保存性能試験 各々の乾電池20個ずつを50°Cて6ケ月保存し、漏
液が生じた不良電池の数を3ケ月後および6ケ月後に調
査した。
(2)放電性能試験 2Ωの負荷抵抗による連続放電時間を、製造直後と45
°Cで6ケ月保存後に測定、比較した。
[発明の効果] 本発明のゲル化剤およびこのゲル化剤を使用したマンガ
ン乾電池は、次のような効果を奏する。
(1)塩化亜鉛電解液および塩化アンモニウム/塩化亜
鉛混合電解液の双方に対し、良好な吸液性と増粘性を示
す。
(2)塩化亜鉛の広い濃度範囲(例えば5〜50重量%
重量%下一定の安定した吸液性と増粘性を示すことから
、長期保存中に亜鉛缶が溶出して電解液中の亜鉛イオン
濃度が上昇してもゲル性状が変化しない。
(3)電解液の温度やPHの変化に対しても安定な保液
性と増粘性を示し、長期保存安定性に優れる。
(4)電池を長期間保存しても漏液や放電特性の低下が
少ない。したがって従来の乾電池よりも長期保存が可能
となる。
(5)従来の電池に比べて連続放電性に優れた電池が得
られる。
(6)従来のデンプン系糊剤が必要とした高温での糊化
工程が省略でき、経済的である。
以上の効果を奏することから本発明のゲル化剤は、ペー
パーラインド方式、ペースト方式など、あらゆるマンガ
ン乾電池の電解液ゲル化剤として有用である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、スルホン系吸水性樹脂および/または非イオン系吸
    水性樹脂を主構成成分とするマンガン乾電池の電解液ゲ
    ル化剤。 2、スルホン系吸水性樹脂が、スルホン基を有するビニ
    ル単量体(A)、共重合性架橋剤(B)、および必要に
    より非イオン性ビニル単量体(C)および/またはその
    他のアニオン性ビニル単量体(D)を重合してなり、ア
    ルカリ化合物で中和または部分中和されていてもよい吸
    水性樹脂である請求項1記載のゲル化剤。 3、スルホン基を有するビニル単量体(A)の含有量が
    、(A)、(B)、(C)および(D)の合計重量に対
    し40%以上である請求項1および2記載のゲル化剤。 4、非イオン系吸水性樹脂が、ポリエチレンオキシド系
    吸水性樹脂である請求項1〜3のいずれか記載のゲル化
    剤。 5、非イオン系吸水性樹脂が、ポリアクリルアミド系吸
    水性樹脂である請求項1〜3のいずれか記載のゲル化剤
    。 6、マンガン乾電池が、塩化亜鉛を主電解質とするペー
    パーラインド方式のマンガン乾電池である請求項1〜5
    のいずれか記載のゲル化剤。
JP1014789A 1989-01-23 1989-01-23 乾電池の電解液ゲル化剤及びゲル状電解液 Expired - Lifetime JP2711880B2 (ja)

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